JPH09172777A - 共振型コンバータ用制御装置 - Google Patents

共振型コンバータ用制御装置

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Publication number
JPH09172777A
JPH09172777A JP33072995A JP33072995A JPH09172777A JP H09172777 A JPH09172777 A JP H09172777A JP 33072995 A JP33072995 A JP 33072995A JP 33072995 A JP33072995 A JP 33072995A JP H09172777 A JPH09172777 A JP H09172777A
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JP
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signal
voltage
period
terminal
resonance
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Application number
JP33072995A
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English (en)
Inventor
Masuo Hanawaka
増生 花若
Nobuo Uehara
伸夫 上原
Tomohiro Nishiyama
知宏 西山
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電圧や負荷の変動しても発振周波数が安
定な共振型コンバータにおいて、この発振周波数の調整
が簡便に行える制御装置を提供すること。 【解決手段】 一次巻線N1に印加される直流電圧を主
スイッチング素子Q1によりオンオフし、二次巻線N2
に発生するスイッチング信号を整流平滑化して主出力電
圧を発生するフライバック形コンバータであって、主ス
イッチング素子に印加される共振電圧の最も低くなる時
期に一致するトリガ信号を出力する零電圧検出部10
と、共振数の最小値を定める期間τ1のマスク信号と、
当該共振数の最小値からの変動数を定める期間τ2の共
振数変動幅信号とを交互に出力するモード切替え部24
と、マスク信号が有効な間トリガ信号を無効にすると共
に、このマスク信号が有効な期間の経過後はトリガ信号
又は共振数変動幅信号のタイムアップの何れか先に有効
となる時期に主スイッチング素子をターンオンさせると
共に、マスク信号と共振数変動幅信号の期間を調整する
手段を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる電圧共振
型コンバータに用いられる制御装置にかかり、特に高効
率で安定動作を実現するように発振周波数をほぼ一定に
調整する場合に、この発振周波数を容易に調整できる改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特開平3−18274号公
報に開示されているに、電流が流れない期間を持つ不連
続モードの電流共振型コンバータ用制御装置を提案して
いる。このような回路構成においては、フライバックコ
ンバータ方式スイッチング電源における不連続モード時
に、スイッチ素子の持つ出力寄生容量とトランスのイン
ダクタンスでスイッチ素子に印加する電圧が共振するこ
とを利用している。そして、スイッチング電源のスイッ
チング損失を低減するために、電圧又は電流のどちらか
が零のときターンオン/オフを行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構成に
よると入力電圧や負荷の変動により発振周波数が大きく
変動してしまい、安定動作を確保するのが困難になると
いう課題があった。例えば、軽負荷状態では共振の最初
の零電圧でスイッチ素子をターンオフすると、発振周波
数が著しく高くなる。他方、起動時や過負荷状態では、
負荷側に供給すべきエネルギが増大することから、電流
ピーク値を一定とするとパルス幅を拡げる必要が生じ
て、発振周波数が極端に低下する。
【0004】そこで、本出願人は特願平7−29652
8号明細書で、スイッチ素子の持つ出力寄生容量とトラ
ンスのインダクタンスでスイッチ素子に印加する電圧が
共振することを利用してスイッチング損失を低減させる
と共に、入力電圧や負荷の変動しても発振周波数が安定
な共振型コンバータを提案している。本発明は、この発
明に改良を加えたもので、入力電圧や負荷の変動しても
発振周波数が安定な共振型コンバータにおいて、この発
振周波数の調整が簡便に行える制御装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、一次巻線N1に印加される直流電圧を主スイッ
チング素子Q1によりオンオフし、二次巻線N2に発生
するスイッチング信号を整流平滑化して主出力電圧を発
生すると共に、バイアス巻線N3を有するフライバック
形コンバータに用いられる制御装置であって、次の構成
としたものである。
【0006】即ち、当該バイアス巻線に発生するスイッ
チング信号を入力して、当該主スイッチング素子に印加
される共振電圧の最も低くなる時期に一致するトリガ信
号を出力する零電圧検出部10と、当該主スイッチング
素子の容量成分と前記一次巻線を有するトランスのイン
ダクタンスとの間で生じる共振数の最小値を定める期間
τ1のマスク信号を発生する軽負荷オン時設定部21
と、当該共振数の最小値からの変動数を定める期間τ2
の共振数変動幅信号を出力する重負荷オン時設定部23
と、この軽負荷オン時設定部の出力するマスク信号と当
該重負荷オン時設定部の出力する共振数変動幅信号を交
互に出力するモード切替え部24と、この軽負荷オン時
設定部の出力するマスク信号が有効な間、当該トリガ信
号を無効にすると共に、このマスク信号が有効な期間の
経過後は当該トリガ信号又は当該共振数変動幅信号のタ
イムアップの何れか先に有効となる時期に前記主スイッ
チング素子をターンオンさせるオン期間制御部30と、
前記主出力電圧を基準電圧と比較して、当該主出力電圧
を所定電圧に安定化するように前記主スイッチング素子
がターンオフする時期を定めるパルス幅制御部40とを
具備している。
【0007】そして、前記軽負荷オン時設定部の期間を
定める第1の調整手段(R7,C5)と、前記重負荷オ
ン時設定部の期間を定める第2の調整手段(R7,C
6)とを備えることを特徴としている。
【0008】本発明の構成によれば、零電圧検出部10
は、スイッチング損失を極小化するターンオン時期に対
応するトリガ信号を出力する。軽負荷オン時設定部21
は、スイッチング素子とトランスのLC共振数の最小値
を定めるマスク信号を発生して、発振周波数の上限を定
めている。重負荷オン時設定部23は、LC共振数の変
動幅を定める共振数変動幅信号を発生して、発振数の変
動幅を定めている。モード切替え部24は、マスク信号
の後に共振数変動幅信号を出力することで、実質的に発
振周波数の下限を定めている。
【0009】オン期間制御部30は、マスク信号が有効
な間はトリガ信号を無効にして、発振周波数が徒に高く
なるのを防止して、マスク信号の定める期間の経過後は
トリガ信号又は共振数変動幅信号のタイムアップの何れ
か先に有効となるもの従って主スイッチング素子をター
ンオンする。ここで、トリガ信号が先着の場合は不連続
モードと呼ばれるもので、零電圧検出部10によりスイ
ッチング損失が極小化され、共振数変動幅信号のタイム
アップが先着の場合は連続モードと呼ばれるもので、発
振周期がマスク信号と共振数変動幅信号を加算した期間
という上限に制限される。パルス幅制御部40は、主ス
イッチング素子をターンオフする時期を定め、主出力電
圧を安定化する。第1及び第2の調整手段は、マスク信
号と共振数変動幅信号の期間を調整するもので、これに
より様々の共振型コンバータに適合する汎用性の高い制
御装置となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて、本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例を示す構成ブロック図で
ある。図において、商用の交流電源は、入力フィルタを
介してダイオードブリッジDBと接続される。入力フィ
ルタは供給される交流電流にノイズ成分が重畳するのを
防止する。ダイオードブリッジDBで整流された電流
は、入力コンデンサC1により平滑化されて、トランス
の一次巻線N1に印加される。主スイッチング素子Q1
は、ここではFETが用いられ、ゲート端子に加えられ
るオンオフ制御信号に従ってドレイン端子ソース端子間
をオンオフする。寄生容量C0は、FETのドレイン端
子ソース端子間に製造上発生するもので、トランスのイ
ンダクタンスとLC共振する。抵抗R2は、FETのソ
ース端子を接地する電流検出抵抗である。
【0011】トランスの二次巻線N2には、スイッチン
グ信号が誘起されるので、ダイオードD2で整流し、出
力コンデンサC2で平滑化して主出力電圧Voutを得て
いる。バイアス巻線N3にも、スイッチング信号が誘起
されるので、ダイオードD3で整流し、コンデンサC3
で平滑化して補助電源電圧Vccを得ている。起動抵抗R
gは、入力コンデンサC1とコンデンサC3とを接続す
るもので、共振型コンバータが起動するのに必要なエネ
ルギーを供給している。ここで、トランスの一次巻線N
1とバイアス巻線N3は一次側PRMであり、二次巻線
N2は二次側SECとなっている。
【0012】零電圧検出部10は、バイアス巻線N3に
発生するスイッチング信号を入力して、主スイッチング
素子Q1に印加される共振電圧の最も低くなる時期に一
致するトリガ信号を出力する。ここでは、バイアス巻線
N3にダイオードD4のアノード端子を接続し、カソー
ド端子を抵抗R5を介してトランジスタQ2のベース端
子に接続する。コンデンサC4はトランジスタQ2のコ
レクタ端子とエミッタ端子間に接続され、抵抗R6は一
端がトランジスタQ2のコレクタ端子と接続され、他端
が基準電圧源Vref3と接続されている。コンデンサC4
と抵抗R6の時定数は、共振周期の四半分だけ遅延させ
る。これは、バイアス巻線N3に現れる電圧は、共振振
幅の1/2の点がグランドとなるため、トランジスタQ2
が零電圧を検出してターンオフするタイミングは、主ス
イッチング素子Q1に印加する共振電圧の最下点より四
半周期早くなるから、これを補償するためである。
【0013】コントロールIC50は、零電圧検出回路
10と接続されるトリガー端子TRGと基準電圧端子V
refを有している。また、マスク信号と共振数変動幅信
号の期間を調整する端子として、電流設定抵抗R7を接
続するRT端子と、マスク信号の期間を調整するコンデ
ンサC5を接続するCT端子と、共振数変動幅信号を調
整するコンデンサC6を接続するCU端子を有してい
る。また出力電圧に関連する信号をバイアス巻線N3か
ら得て分圧抵抗R3,R4により分圧して、この分圧信
号を入力するIN−端子と、この分圧信号をコンデンサ
C7を通じて入力する帰還端子FBと、バイアス巻線N
3の発生する補助電源電圧を入力するVc端子と、この
補助電源電圧のグランド電位を与える一次側グランド端
子PGndを有している。さらに、スイッチング制御信号
を抵抗R1を介して主スイッチング素子Q1に送る出力
端子OUTと、電流検出抵抗R2に接続して負荷電流を
検出するIs端子を有している。
【0014】次に、このコントロールICの内部構成を
具体的に説明する。図2はコントロールICの詳細を説
明する構成ブロック図である。図において、軽負荷オン
時設定部21、重負荷オン時設定部23並びにモード切
替え部24は、主スイッチング素子Q1の寄生容量C0
と一次巻線N1を有するトランスのインダクタンスとの
間で生じるLC共振数の範囲を定めるもので、ここでは
軽負荷オン時設定部21のマスク信号がLC共振数の最
小値を定め、重負荷オン時設定部23の共振数変動幅信
号がLC共振数の変動幅を定め、モード切替え部24は
マスク信号の後に共振数変動幅信号を出力することで、
発振周期の最大値を定めている。ここで、LC共振数と
は、ターンオフ期間のある時間内のLC共振の波数であ
り、共振周波数とは、1秒間のLC共振の波数である。
また、発振周波数とは、1秒間の主スイッチング素子Q
1のスイッチング回数を言い、この発振の一周期は[タ
ーンオン期間]+[ターンオフ期間]となる。
【0015】軽負荷オン時設定部21には、電流値を可
変できる定電流源CC1が設けられ、RT端子を介して
バイアス部211に接続される電流設定抵抗R7により
定電流値が設定される。FETQ3は、ドレイン端子が
定電流源CC1と接続されたもので、FETQ3がオフ
すると定電流源CC1により、CT端子に接続されたコ
ンデンサC5を充電する。コンパレータCP1は、コン
デンサC5の電圧を基準電圧Vref1と比較するもので、
充電電圧が基準電圧Vref1より高くなると、出力をHに
する。定電流源CC1によりコンデンサC5を基準電圧
Vref1まで充電する時間により、トリガマスク期間を定
めているから、コンデンサC5の容量によりトリガマク
ス期間を調整できる。
【0016】重負荷オン時設定部23には、電流値を可
変できる定電流源CC2が設けられ、バイアス部211
とRT端子に接続される電流設定抵抗R7は軽負荷オン
時設定部21と共通になっている。FETQ4は、ドレ
イン端子が定電流源CC2と接続されたもので、FET
Q4がオフすると定電流源CC2により,CU端子に接
続されたコンデンサC6を充電する。コンパレータCP
2は、コンデンサC6の電圧を基準電圧Vref2と比較す
るもので、充電電圧が基準電圧Vref2より高くなると、
出力をHにする。定電流源CC2によりコンデンサC6
を基準電圧Vref2まで充電する時間により、共振数変動
幅信号の期間を定めているから、コンデンサC6の容量
により共振数変動幅期間を調整できる。
【0017】モード切替え部24は、RSフリップフロ
ップ241、オア回路242、遅延回路243、インバ
ータ回路244並びにオア回路245を有している。R
Sフリップフロップ241は、S端子にコンパレータC
P1の出力信号が入力され、R端子にはオア回路245
の論理和信号が入力され、Q端子はFETQ3のゲート
端子と接続されている。オア回路242は、D型フリッ
プフロップ31のQ出力信号とRSフリップフロップ2
41のQ出力信号との論理和をとって、遅延回路243
に出力する。遅延回路243は、コンデンサC5の放電
時間に見合う時間信号を遅延させるもので、例えば10
0nS遅延させる。インバータ回路244は、RSフリ
ップフロップ241のQ出力信号の否定演算を行うもの
で、FETQ4のゲート端子と接続されている。このイ
ンバータ回路244によって、FETQ3,Q4とが交
互にオンするので、タイマ信号τ1と共振数変動幅信号
τ2とがそれぞれ設定される。オア回路245は、D型
フリップフロップ31のQ出力信号とコンパレータCP
2の出力信号の論理和をとる。
【0018】オン期間制御部30は、軽負荷オン時設定
部21で発生するマスク信号が有効な間、零電圧検出部
10の出力するトリガ信号を無効にすると共に、このマ
スク信号が有効な期間の経過後はトリガ信号又は共振数
変動幅信号のタイムアップの何れか先に有効となる時期
に、主スイッチング素子Q1をターンオンさせるもので
ある。ここでは、D型フリップフロップ31のクロック
端子にトリガ端子を介してトリガ信号が入力され、S端
子にはコンパレータCP2の出力する共振数変動幅信号
が入力され、Q出力はアンプを介してOUT端子と接続
され、このOUT端子は抵抗R1を介して主スイッチン
グ素子Q1のベース端子と接続されている。またD端子
には、遅延回路243の出力するマスク信号が入力さ
れ、R端子には最大オン期間設定部43の出力端子が接
続されている。さらに、Q出力はオア回路242,24
5の入力端子とも接続されている。
【0019】パルス幅制御部40は、主出力電圧Vout
を基準電圧Vref2と比較して、主出力電圧Voutを所定
電圧に安定化するように主スイッチング素子Q1がター
ンオフする時期を定めるものである。ここでは、トラン
スの一次側と二次側との絶縁を確保するために、主出力
電圧Voutに比例する値となる補助電源電圧Vccを分圧
抵抗R3,R4で分圧して、IN−端子に供給してい
る。エラーアンプ41では、IN−端子の分圧電圧と基
準電圧Vref2と比較している。エラーアンプ41のマイ
ナス端子と出力端子は、FB端子を介してコンデンサC
7で接続されている。なお、このコンデンサC7はエラ
ーアンプ41の位相補償のために用いられるもので、こ
のコンデンサC7に対して直列又は並列に抵抗を接続す
る場合もある。補正回路42は、エラーアンプ41の出
力信号を補正するもので、例えば誤差電圧を制限するリ
ミッタ回路や負荷電流の入力電圧依存性を低減してい
る。コンパレータCP3は、補正回路42の誤差電圧信
号と主スイッチング素子Q1のソース電圧とを比較する
もので、このソース電位はPGnd端子に接続される。コ
ンパレータCP3の出力する比較信号は、D型フリップ
フロップ31のR端子に送られ、主スイッチング素子Q
1をターンオフする。
【0020】ここでは、最大オン期間設定部43をコン
パレータCP3とD型フリップフロップ31のR端子の
間に挿入して、コンパレータCP3の出力信号とコンパ
レータCP1の出力信号との論理和をとることで、最大
オン時間を設定している。何らかの原因でコンパレータ
CP3のプラス端子に電流波形が現れなくなる場合や、
起動時や過負荷時にオン期間が極端に長くなることで、
電源自体や接続される負荷を損壊される恐れがある。そ
こで、コンパレータCP1の出力信号を用いて、トリガ
マスク時間が経過したときは、パルス幅制御部40の動
作によらず強制的に主スイッチング素子Q1がターンオ
フする。
【0021】このように構成された装置の動作を次に説
明する。軽負荷オン時設定部21は、主スイッチング素
子Q1がオンすると同時にトリガマスク期間の設定を開
始させるため、D型フリップフロップ31のQ出力信号
によってRSフリップフロップ241をリセットし、F
ETQ3をオフして、コンデンサC5の充電を開始す
る。不連続モードでは、トリガマスク期間の終了直後に
主スイッチング素子Q1がターンオン状態になることが
ある。この時、コンデンサC5が充分放電していない状
態で再び充電を開始すると、トリガマスク期間は短くな
って発振周波数が著しく変動する。遅延回路243によ
って、コンデンサC5が充分放電して零電圧になるまで
確実に待つことで、安定した発振周波数が得られる。好
ましくは、FETQ3にMOSFETを用いると、放電
時間が短くて済む。
【0022】重負荷オン時設定部23は、マスク信号が
オフすると同時に共振数変動幅信号を出力させるため、
コンパレータCP1の出力信号によってマスク信号がタ
イムアップするとRSフリップフロップ241をセット
し、FETQ4をオフして、コンデンサC6の充電を開
始する。即ち、モード切替え部24によって、マスク信
号τ1と共振数変動幅信号τ2とがそれぞれ交互に設定
される。RSフリップフロップ241の動作には、S端
子にコンパレータCP1からの信号が入ると出力QはH
になり、R端子に信号が入ると出力QはLになる性質が
ある。RSフリップフロップ241の出力QをFETQ
3のゲート端子と、インバータ回路244を通してFE
TQ4のゲート端子に接続することにより、Q3とQ4
は交互にオンオフするから、マスク信号τ1と共振数変
動幅信号τ2とがそれぞれ交互に設定される。
【0023】オン期間制御部30は、発振周波数をほぼ
一定に制御する動作をする。零電圧検出部10のみであ
れば、常に共振を始めた最初の零電圧で主スイッチング
素子Q1をターンオンさせてしまう。すると、入力電圧
や負荷が変動してスイッチング時間が大きく変動したし
た場合、それに伴って発振周波数も大きく変動する課題
がある。そこで、軽負荷オン時設定部21の出力するマ
スク信号を用いて、発振周波数の上限を定めている。
【0024】先ず、トリガマスク期間で主スイッチング
素子Q1がオフしている場合、D型フリップフロップ3
1のD端子はL状態にあるので、クロック端子にトリガ
信号が入力されても、Q出力信号はL状態を保持する。
即ち、トリガマスク期間はトリガ信号を無効にしてい
る。トリガマスク期間が終了すると、D型フリップフロ
ップ31のD端子はH状態に転じる。不連続モードで
は、主スイッチング素子Q1に共振電圧が加わる現象が
現れるので、零電圧検出のトリガ信号の入力後に、主ス
イッチング素子Q1がターンオンする。そこで、D型フ
リップフロップ31のクロック端子にトリガ信号が入力
されると、Q出力信号はH状態に転じて、主スイッチン
グ素子Q1がターンオンする。
【0025】続いて、連続モードについて説明する。連
続モードは、電源の起動時や過負荷状態のときに現れる
もので、主スイッチング素子Q1に共振現象が現れない
ことを特色とし、主スイッチング素子Q1がターンオン
直後に零電圧検出のトリガ信号が入力される。そこで、
主スイッチング素子Q1がオン状態で、D型フリップフ
ロップ31の出力QがH状態になっているとき、零電圧
検出のトリガ信号が入力されても、主スイッチング素子
Q1のオン状態を維持する必要があるため、オア回路2
42を設けている。オア回路242が存在しないと、主
スイッチング素子Q1のターンオン直後は、D型フリッ
プフロップ31のD端子はL状態にあるから、クロック
端子にトリガ信号が入ると、Q出力はHからLに転じ
て、折角ターンオンした主スイッチング素子Q1が直ち
にターンオフするという不都合を生じる。
【0026】今度は、流れ図と波形図を用いて電源装置
の動作を説明する。図3は図2の装置の不連続モード並
びに連続モードにおける動作の説明図である。図4は不
連続モードの波形図、図5は連続モードの波形図で、両
図4,5において、(A)は主スイッチング素子Q1の
ドレイン電流IDとドレイン・ソース間電圧VDS
(B)はバイアス巻線N3に誘起される電圧VFB
(C)はトリガ信号、(D)はコンデンサC5,C6の
充電電圧、(E)はD型フリップフロップ31のD端
子、S端子、R端子並びにQ出力端子信号(OUT)を
示している。
【0027】先ず、主スイッチング素子Q1がのタイ
ミングでオフする(S10)。次に、トランスに流れる
電流が零であれば不連続モードであり、非零であれば連
続モードであるから、零電圧検出のトリガ信号が有効に
動作するか否かの分岐をする(S11)。先ず、不連続
モードであれば、主スイッチング素子Q1のドレイン・
ソース間電圧VDSが、トランスの一次巻線N1と寄生容
量C0により共振する()。そして、バイアス巻線N
3には次の電圧VFBが誘起される。 VFB=(n3/n1)xVDS (1) なお、バイアス巻線電圧VFBのグランドは、一次巻線N
1に印加される入力電圧Vinと、二次巻線N2の主出力
電圧Voutの境界となっている(S12)。
【0028】続いて、トリガ信号と共振数変動幅信号τ
2の何れが先着するか比較される(S13)。トリガ信
号は、共振による主スイッチング素子Q1のドレイン・
ソース間電圧VDSの最下点で零電圧検出部10からが出
力されるもので、先着であれば不連続モードである。共
振数変動幅信号τ2は、コンデンサC6の充電電圧がし
きい値電圧Vref2に到達するとコンバレータCP2から
出力されるもので、先着であれば連続モードである。
【0029】トリガ信号が先着であれば、バイアス巻線
電圧VFBが最小電圧になると(S14)、零電圧検出部
10によりトランジスタQ2がオフする(S16)。そ
して、零電圧検出部10ではコンデンサC4と抵抗R6
の作用で、2π(L10)1/2で表される共振周期の四半
分遅れて()、トリガ信号がD型フリップフロップ3
1のクロック端子に入力される(S18)。このとき、
D型フリップフロップ31のD端子がL状態であればS
11に戻り、不連続モードであればH状態になるまで待
機する(S20)。マスク信号τ1のタイムアップは、
コンデンサC5の充電電圧がしきい値電圧Vref1に到達
するとコンバレータCP1から出力されるもので、の
タイミングでH状態になる。ここで、トリガ信号がクロ
ック端子に入力されると、D型フリップフロップ31の
Q出力端子信号(OUT)がHとなり、主スイッチング
素子Q1をオンする(S22)。このとき、D端子はH
状態を維持する()。
【0030】のタイミングで、パルス幅制御回路40
からパルスを止めるための信号が、D型フリップフロッ
プ31のR端子に加わる(S24)。すると、D型フリ
ップフロップ31のQ出力端子信号(OUT)がLとな
り(S26)、D端子もL状態となって(S28)、主
スイッチング素子Q1がオフして(S30)、1周期が
終了する。
【0031】今度は、連続モードへの分岐について説明
する。S11で連続モードに分岐すると、共振数変動幅
信号τ2がタイムアップしたか判断する(S32)。こ
の判断は、コンデンサC6の充電電圧としきい値電圧V
ref2との比較による。次に、D型フリップフロップ31
のS端子の電位が’のタイミングでHに転ずる(S3
4)。すると、Q出力端子信号(OUT)がHとなり、
主スイッチング素子Q1がオンする(S36)。なお、
D端子もH状態を維持する。続いて、バイアス巻線電圧
FBが零になると(S38)、トランジスタQ2がオフ
する(S40)。そして、零電圧検出部10ではコンデ
ンサC4と抵抗R6の作用で、2π(L 10)1/2で表さ
れる共振周期の四半分遅れて()、トリガ信号がD型
フリップフロップ31のクロック端子に入力される(S
42)。このとき、D型フリップフロップ31のD端子
はH状態を維持しているので、S24に移行する(S4
4)。
【0032】図6は本発明の他の実施例を示す構成ブロ
ック図である。ここでは、図1の構成ではパルス幅制御
回路40の出力電圧安定化にあたりバイアス巻線N3か
ら得られる補助電源電圧Vccを用いていたが、これに代
えて直接主出力電圧Voutを帰還する構成としたもので
ある。ここでは、出力コンデンサC2の主出力電圧Vou
tを、分圧抵抗R8,R9で分圧してプログラマブル・
シャントレギュレータU2の制御端子に入力して、フォ
トカプラOC1の発光ダイオード側を制御する。コンデ
ンサC8は、プログラマブル・シャントレギュレータU
2の位相補償のために用いる。すると、フォトカプラO
C1の受光トランジスタは、発光ダイオードの出力に応
じてコントロールICのFB端子に現れるエラーアンプ
41の出力電圧を直接可変し、パルス幅を制御する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
零電圧検出部10によりスイッチング損失を極小化する
ターンオン時期に対応するトリガ信号を出力し、軽負荷
オン時設定部21によりスイッチング素子とトランスの
LC共振数の最小値を定めるマスク信号を発生して、オ
ン期間制御部30を介してマスク信号が有効な間はトリ
ガ信号を無効にしているので、発振周波数が徒に高くな
るのを防止できるという効果がある。また、重負荷オン
時設定部22によりスイッチング素子とトランスのLC
共振数の変動幅を定める共振数変動幅信号を発生し、こ
の範囲内での共振周波数の変動を許容して、通常の負荷
電流の供給にあっては不連続モードにより低損失のスイ
ッチングを実現している。
【0034】さらに、重負荷オン時設定部22とオン期
間制御部30によって、共振数変動幅信号がタイムアッ
プしたときはトリガ信号の入力を待たずに主スイッチン
グ素子をターンオンしてるので、発振周波数が徒に低く
なるのを防止できると共に、連続モードに移行すること
で過負荷時のオン期間が極端に長くなる場合に生ずる主
スイッチング素子の損壊を防止できるという効果もあ
る。また、コンデンサC5,C6並びに抵抗R7の値を
選択することで、容易にトリガマスク期間と共振数変動
幅期間を調整できるので、共振型コンバータの発振周波
数や負荷の状況に適合させることが容易に行え、コント
ロールICの汎用性が高まるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】コントロールICの詳細を説明する構成ブロッ
ク図である。
【図3】図2の装置の不連続モード並びに連続モードに
おける動作の説明図である。
【図4】図2の装置の不連続モードにおける波形図であ
る。
【図5】図2の装置の連続モードにおける波形図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】 10 零電圧検出部 21 軽負荷オン時設定部 23 重負荷オン時設定部 24 モード切替え部 30 オン期間制御部 40 パルス幅制御回路 50 コントロールIC

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次巻線(N1)に印加される直流電圧を
    主スイッチング素子(Q1)によりオンオフし、二次巻
    線(N2)に発生するスイッチング信号を整流平滑化し
    て主出力電圧を発生すると共に、バイアス巻線(N3)
    を有するフライバック形コンバータに用いられる制御装
    置であって、 当該バイアス巻線に発生するスイッチング信号を入力し
    て、当該主スイッチング素子に印加される共振電圧の最
    も低くなる時期に一致するトリガ信号を出力する零電圧
    検出部(10)と、 当該主スイッチング素子の容量成分と前記一次巻線を有
    するトランスのインダクタンスとの間で生じる共振数の
    最小値を定める期間(τ1)のマスク信号を発生する軽
    負荷オン時設定部(21)と、 当該共振数の最小値からの変動数を定める期間(τ2)
    の共振数変動幅信号を出力する重負荷オン時設定部(2
    3)と、 この軽負荷オン時設定部の出力するマスク信号と当該重
    負荷オン時設定部の出力する共振数変動幅信号を交互に
    出力するモード切替え部(24)と、 この軽負荷オン時設定部の出力するマスク信号が有効な
    間、当該トリガ信号を無効にすると共に、このマスク信
    号が有効な期間の経過後は当該トリガ信号又は当該共振
    数変動幅信号のタイムアップの何れか先に有効となる時
    期に前記主スイッチング素子をターンオンさせるオン期
    間制御部(30)と、 前記主出力電圧を基準電圧と比較して、当該主出力電圧
    を所定電圧に安定化するように前記主スイッチング素子
    がターンオフする時期を定めるパルス幅制御部(40)
    と、 を具備すると共に、 前記軽負荷オン時設定部の期間を定める第1の調整手段
    (R7,C5)と、 前記重負荷オン時設定部の期間を定める第2の調整手段
    (R7,C6)と、備えることを特徴とする共振型コン
    バータ用制御装置。
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WO2002078161A1 (en) * 2001-03-23 2002-10-03 Koninklijke Philips Electronics N.V. Switch-mode power supply with autonomous primary inverter
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