JPH0917212A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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Publication number
JPH0917212A
JPH0917212A JP7165857A JP16585795A JPH0917212A JP H0917212 A JPH0917212 A JP H0917212A JP 7165857 A JP7165857 A JP 7165857A JP 16585795 A JP16585795 A JP 16585795A JP H0917212 A JPH0917212 A JP H0917212A
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JP
Japan
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lamp
lens
front lens
seal
seal groove
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Application number
JP7165857A
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English (en)
Inventor
Takashi Rachi
隆 良知
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで製造可能な複数の機能色を帯びた
前面レンズを備えた車両用灯具の提供。 【構成】 ランプボディ10の内部が隔壁12,13に
よって複数の灯室A,B,Cに画成され、それぞれの灯
室A,B,Cの前面開口部の周りにシール溝17(17
A,17B,17C)が周設され、互いに色の異なる前
面レンズ20A,20B,20Cがそのシール脚21
(21A,21B,21C)をシール溝17(17A,
17B,17C)に係合させてそれぞれの灯室A,B,
Cの前面開口部に組付けられた車両用灯具。灯室画成用
の隔壁12,13の前縁に、隣接する灯室の前面開口部
をそれぞれ周回するシール溝(17Bと17C)を並設
するとともに、灯室A,B,Cの前面開口部を覆うべく
それぞれ配設された前面レンズ20A,20B,20C
の側縁部22と23、24と25がシール溝並設位置に
おいて互いに係合し、灯具の前面レンズ20として一体
化するようにして、前面レンズ成形用の金型構造の簡潔
化を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ランプボディに画成さ
れた複数の灯室の前面開口部に、それぞれ色の異なる複
数の前面レンズが組付けられた車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、この種の灯具の従来技術を示
すもので、内周面にリフレクター2を一体に形成したラ
ンプボディ1内は、灯具を正面視して左右方向に延びる
隔壁3,4によって、上下方向に3個の灯室a,b,c
(ターンシグナルランプ用灯室a,バックアップランプ
用灯室b,ターンシグナルランプ用灯室c)が画成され
ており、各灯室a,b,c内にはそれぞれバルブ5が設
けられるとともに、灯室a,b,cの前面開口部をそれ
ぞれ周回するように設けられたシール溝6にシール脚8
を係合させた前面レンズ7が組付けられて灯具として一
体化されている。前面レンズ7は、灯室aの前面開口部
を覆う赤色の前面レンズ7a、灯室bの前面開口部を覆
う白色の前面レンズ7bおよび灯室cの前面開口部を覆
おう赤色の前面レンズ7cが溶着により一体化された構
造となっている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】しかし従来の灯具にお
ける前面レンズ7は、前記した様に、それぞれ異なる色
(それぞれのランプの機能色)を帯びた前面レンズ7
a,7b,7cが溶着により一体化された構造であるた
め、前面レンズ7の成形が面倒で、それだけ前面レンズ
7のコストも高くなるという問題があった。即ち、前面
レンズ7を成形するためには、まず第1の金型によって
中央の前面レンズ7bを成形し、その後、成形された前
面レンズ7bを第2の金型に移し代えて、前面レンズ7
bの両側に残りの前面レンズ7a,7bを成形一体化す
るようになっている。このためレンズを成形するために
は、第1の金型と第2の金型の2種類を必要とし、特
に、第2の金型は前面レンズ7a,7b,7cを一体に
成形するため金型構造が大きくなって、設備が大型化す
る原因となり、さらに成形に要する時間および労力もか
かる。
【0004】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、低コストで製造可能な複数の
機能色を帯びた前面レンズを備えた車両用灯具を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係わる車両用灯具においては、ランプボ
ディの内部が隔壁によって複数の灯室に画成され、それ
ぞれの灯室の前面開口部の周りにシール溝が周設され、
互いに色の異なる前面レンズがそのシール脚をシール溝
に係合させてそれぞれの灯室の前面開口部に組付けられ
た車両用灯具であって、前記灯室画成用の隔壁の前縁
に、隣接する灯室の前面開口部をそれぞれ周回するシー
ル溝を並設するとともに、灯室の前面開口部を覆うべく
それぞれ配設した前面レンズの側縁部をシール溝並設位
置において互いに係合させて、灯具の前面レンズとして
一体化するようにしたものである。請求項2において
は、請求項1記載の車両用灯具において、隣接する前面
レンズの側縁部に、シール脚とシール溝との係合方向に
係合可能な縦断面鍵型の凹凸係合部を形成し、この凹凸
係合部を互いに係合させて隣接する前面レンズの側縁部
を前後に重合させるように構成するとともに、色の薄い
前面レンズの側縁部の上に色の濃い前面レンズの側縁部
がくるように前記凹凸係合部を構成するようにしたもの
である。請求項3においては、請求項1又は2記載の車
両用灯具において、それぞれのシール溝の内壁外側に、
挿入されたシール脚に当接してそれぞれの前面レンズを
上下左右方向に位置決めするリブを設けるようにしたも
のである。
【0006】
【作用】それぞれの灯室の前面開口部を覆う前面レンズ
は、それぞれが独立した構造となっており、それぞれの
前面レンズを成形するための金型は小型にして簡潔な構
造でよい。またそれぞれの前面レンズをそれぞれの灯室
の前面開口部に組付けるとともに、隣接する前面レンズ
の側縁部を互いに係合させることで、灯具の前面レンズ
として一体化される。請求項2では、灯室の前面開口部
に前面レンズを所定の手順で順次組付けると、前面レン
ズの側縁部に形成されている縦断面鍵型の凹凸係合部同
志が係合し、灯具の前面レンズとして一体化される。隣
接する前面レンズの側縁部(鍵型の凹凸係合部)は前後
方向(シール脚とシール溝の係合する方向)に重合する
が、重合部における表面側に位置するレンズの色が裏面
側に位置するレンズの色よりも濃いので、重合部におい
てレンズの機能色が混ざらない。請求項3では、シール
溝に設けられた位置決め用のリブは、シール溝に挿入さ
れたシール脚に当接し、隣接する前面レンズの側縁部に
それぞれ形成された鍵型の凹凸係合部が互いに係合でき
るように、それぞれの前面レンズを位置決めするととも
に、側縁部が係合し灯具の前面レンズとして一体化され
たレンズ全体をランプボディに対し位置決めする。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1から図9は、本発明の一実施例を示すもの
で、図1はターンシグナルランプ、バックアップラン
プ、テール&ストップランプ及びリフレックスリフレク
ターが一体化されたリヤコンビネーションランプの正面
図、図2は同ランプの背面図、図3は同ランプの縦断面
図(図1に示す線III −III に沿う断面図)、図4は同
ランプの前面レンズを取り外した状態の正面図、図5は
フック形成位置における同ランプの水平断面図(図1お
よび図6に示す線V−Vに沿う断面図)、図6はフック
形成位置における同ランプの縦断面図(図1に示す線VI
−VIに沿う断面図)、図7はランプボディに形成された
開口部とこの開口部を閉塞するためのキャップの斜視
図、図8はランプボディ背面壁に形成されている立壁の
形状の特性を説明するために示す説明図、図9はランプ
ボディ成形用の金型の要部断面図である。
【0008】これらの図において、符号10はリヤコン
ビネーションランプの縦長容器状の合成樹脂製ランプボ
ディで、水平に延びる隔壁12,13によって、ランプ
ボディ10の内部が、上方から順にターンシグナルラン
プの灯室A、バックアップランプの灯室Bおよびテール
&ストップランプの灯室Cに画成され、灯室A〜Cを形
成するランプボディ10の内周面には、銀色塗装が施さ
れた放物面形状のリフレクター14(14A〜14C)
が形成されるとともに、各々の灯室空間A〜C内には、
各々のランプのランプボディ後頂部に開けられたバルブ
挿着孔15(15A〜15C)に挿着されたバルブ16
(16A〜16C)が配置されている。
【0009】図3,4に示されるように、各灯室A,
B,Cの前面開口部の外周には、それぞれ連続するシー
ル溝17(17A,17B,17C)が形成され、隔壁
12の前端部には、上下に隣接する灯室A,Bをそれぞ
れ周回するシール溝17A,17Bが、隔壁13の前端
部には上下に隣接する灯室B,Cをそれぞれ周回するシ
ール溝17B,17Cがそれぞれ並設された構造となっ
ている。そしてシール溝17(17A,17B,17
C)には、シール剤18を介して合成樹脂製の前面レン
ズ20のシール脚21が係合されて、前面レンズ20が
ランプボディ10に一体化されている。
【0010】前面レンズ20は、上方から順にターンシ
グナルランプ用のアンバー色のレンズ20A、バックア
ップランプ用の白色のレンズ20B、赤色のリフレック
スリフレクター20Dを前面に組付一体化したテール&
ストップランプ用の赤色のレンズ20Cから構成されて
おり、それぞれのレンズ20A〜20Cのシール脚21
(21A,21B,21C)をシール溝17(17A,
17B,17C)にそれぞれ係合させ、かつ各レンズ2
0A〜20Cにおける上下に隣接する側縁部を互いに係
合させて、前面レンズ20として一体化されている。
【0011】即ち、レンズ20Aの下側縁部20A2
レンズ20Bの上側縁部20B1 およびレンズ20Bの
下側縁部20B2 とレンズ20Cの上側縁部20C1
は、前後方向(シール脚21とシール溝17との係合方
向)に係合できる縦断面鍵型(L字型)の凹凸係合部2
2,23、24,25がそれぞれ形成されており、シー
ル脚21をシール溝17に挿入させるとともに、凹凸係
合部22と23、24と25を互いに係合させて、レン
ズ20Aの下側縁部20A2 とレンズ20Bの上側縁部
20B1 、レンズ20Bの下側縁部20B2 とレンズ2
0Cの上側縁部20C1 をそれぞれ前後方向に重合させ
た状態で、リヤコンビネーションランプの前面レンズ2
0として一体化されている。
【0012】なお隣接するレンズ20A〜20Cの側縁
部間に形成された凹凸係合部22,23、24,25の
形態は、レンズの色が濃い方が前面側となるように構成
され、即ち、白色のレンズ20Bの凹凸係合部23(2
4)の前面側にアンバー色のレンズ20Aの凹凸係合部
22(赤色のレンズ20Cの凹凸係合部25)が位置す
るように構成されて、前面レンズの側縁部同志の重合部
において各ランプの機能色が混ざらないように工夫され
ている。
【0013】またそれぞれのシール溝17(17A〜1
7C)の内側には、シール溝17に挿入されたシール脚
21(21A〜21C)の内側に当接して、それぞれの
前面レンズ20(20A,20B,20C)を上下左右
方向に位置決めするリブ19が設けられている。即ち、
前面レンズ20(2OA,20B,20C)をランプボ
ディ10に組付ける際に、シール脚21はリブ19に当
接し、かつこのリブ19に沿ってシール溝17内に挿入
できるようになっており、これによってレンズ20Aの
凹凸係合部22をレンズ20Bの凹凸係合部23に、さ
らにレンズ20Cの凹凸係合部25をレンズ20Bの凹
凸係合部24にそれぞれスムーズに係合できるようにな
っている。さらにこのリブ19は、凹凸係合部22と2
3、24と25がそれぞれ係合されて一体化された前面
レンズ20を、ランプボディ10に対し上下左右方向所
定位置に位置決めする働きもある。
【0014】前面レンズ20A,20Cのシール脚21
A,21Cはシール溝17A,17C内においてねじ締
結されて、前面レンズ20全体がシール溝17に固定さ
れている。即ち、シール溝17Aの上下方向に延びる領
域の上下方向略中央部位置には、図1,4に示されるよ
うに、シール溝17Aの内壁が灯室A側に円弧状に膨出
する膨出部26が形成されるとともに、シール溝17A
の底面壁には、ねじ挿通孔19aが形成され、一方、シ
ール脚21Aのねじ挿通孔19aに対応する位置には、
ねじ孔28の形成されたボス27が形成され、ランプボ
ディ10の裏側(シール溝17A底面壁の裏側)から配
した締結ねじ29をボス27のねじ孔28に螺着させる
ことで、シール脚21Aとシール溝17Aが固定される
ようになっている(図5参照)。シール溝17Cの上下
方向に延びる領域および左右方向に延びる領域にも膨出
部26およびねじ挿通孔19aが形成されるとともに、
シール脚21Cのねじ挿通孔19aに対応する位置には
ねじ孔28の形成されたボス27が形成されて、シール
脚21Cとシール溝17Cも締結ねじ29によって固定
されるようになっている。即ち、レンズ20Bは、その
上下の側縁部がレンズ20Aとレンズ20Cにそれぞれ
係合して、浮き上がりが防止された構造となっており、
レンズ20A,20Cをそれぞれシール溝17にねじ固
定することで、レンズ20Bがシール溝17に固定され
た状態(前面レンズ20全体がシール溝17に固定され
た状態)に保持されている。
【0015】ランプボディ10の上端部及び下側部に
は、ランプボディ10に一体成形されたブラケット3
0,32が突出形成されており、これらのブラケット3
0,32を締結ねじ34によって車体80に固定するこ
とで、ランプが車体80に取付固定されている。符号3
1,33は、ブラケット30,32に形成された締結ね
じ挿通用の孔、符号35は、ねじ螺着用のファスナー
で、ブラケット30,32の孔31,33に挿通した締
結ねじ34を車体80側の孔81,82に嵌着したファ
スナー35に螺着することで、ブラケット30,32を
車体80に締結できる。
【0016】また灯室Cを画成するランプボディ10の
背面壁には、鉤部41を下方に向けたフック40が後方
に突出形成されており、このフック鉤部41が車体80
側の係合孔84に係合して抜け止めされることで、ラン
プが車体80に位置決め固定されている。即ち、フック
基部42の背後(図6上方)には、ランプの位置決めお
よびフック40の補強のための立壁43がフック40に
一体に形成されており、フック鉤部41が係合孔84の
下側周縁部の背面側84aに当接するとともに、かつこ
の立壁43の端面43aが係合孔84の上側周縁部の前
面側84bに当接して、フック40が前後方向に位置決
めされる。従ってランプの重量は、締結ねじ34による
車体80との2ヶ所の締結部と、フック40と係合孔8
4間の係合部とによって担持され、かつ位置決め固定さ
れている。なお符号43bは、立壁43を補強するべ
く、立壁43の左右の側面に水平に形成されている前後
方向に延びるリブ、符号41aは、フック40を補強す
るべく、フック基部41の左右の側面に形成されている
前後方向に延びるリブである。
【0017】図2,3,5,7における符号11は、ラ
ンプボディ10の背面壁に突出形成されている立壁で、
3つのバルブ挿着孔15(15A,15B,15C)全
体を取り囲むように延設されており、ランプを車体80
に取付固定した際に、立壁11と車体80間にパッキン
88を介装することで、ランプの前面側からランプの背
面側に水が侵入することを防止している。なおパッキン
88は、両面テープによって車体80内に貼付けられて
いる。
【0018】また立壁11の先端面11aは、特に図3
に示されるように、車体80の延在方向と平行な平面に
形成されて、立壁先端面11aと車体80間に挟持され
るパッキン88が破断されにくい構造となっている。即
ち、図8に拡大して示すように、立壁11の端面11a
が立壁11の延出方向と直交する面に形成されている場
合には、パッキン88の立壁先端の直角コーナ部11b
に圧接される部位に応力が集中し、振動等が作用するこ
とによってこの直角コーナ部11bに圧接される部位が
破断され易い。しかし本実施例では、立壁先端面11a
が車体80の延在方向と平行な面に形成されているた
め、立壁先端面11aからパッキン88側に作用する圧
縮応力は、図8に示すように、一部に集中するのではな
く、先端面11aに圧接される部位全体に分散され、そ
れだけパッキン88が破断され難いといえる。
【0019】灯室Cを画成するランプボディ10の背面
壁におけるフック鉤部41に臨む領域には、ランプボデ
ィ10の成形時のアンダーカット部をなくすための矩形
状の開口部50が設けられるとともに、この開口部50
には、開口部50を閉塞するための矩形状のキャップ7
0が装着されて、ランプボディ10として一体化されて
いる。
【0020】即ち、図11に示されるように、接近離反
動作する一対の金型を使ってランプボディを成形する際
には、フック鉤部とこのフックの突設されているランプ
ボディ背面壁との間にアンダーカット部9が形成される
ため、従来では、このアンダーカット部9となる領域を
スライド金型cを使って成形する必要があった。しか
し、本実施例では、ランプボディ背面壁におけるフック
鉤部41に臨む領域に開口部50を形成し、接近離反動
作する一対の金型の一方の側にアンダーカット部となる
領域を成形させるようにしたので、成形時のアンダーカ
ット部がなく、スライド金型を備えない簡潔な構造の金
型によってランプボディを成形することができる。
【0021】さらに詳しく説明するならば、図9は、ラ
ンプボディ10を成形するための金型の要部断面を示す
もので、符号61は、ランプボディ0の外側を成形する
ための成形面62の形成された上金型、符号63は、ラ
ンプボディ10の内側を成形するための成形面64の形
成された下金型で、一対の金型61,63は上下方向に
互いに接近離反動作できる構造となっている。また上金
型61には、フック40の鉤部41から立壁43にかけ
ての領域を成形するための成形面65が形成され、一
方、下金型63には、開口部50およびフック40の鉤
部41から基部42の付根にかけての領域を成形するた
めの成形面66が形成されており、従来,分割金型を使
って成形する必要のあったアンダーカット部対応領域
は、分割金型を使うことなく、下金型63に形成された
この成形面66によって成形することができる。
【0022】図7に示す符号52,53は、フック40
左右位置において開口部50の周縁部に沿って延出形成
されている断面L字型のキャップ受けで、キャップ受け
52,53の延出先端部52a,53aは開口部50内
にわずかに突出した位置まで延出している。また、ラン
プボディ10の背面壁に周設されている立壁11の一部
は、この開口部50と交差して延びており、この開口部
50上に延在する立壁11の形成された凹部54(図4
参照)とキャップ受け52,53とは、開口部50内に
装着されたキャップ70の周縁部に当接して、キャップ
70を開口部50内に保持する機能がある。符号55,
55は開口部50の下側縁部に突設されたキャップ70
の位置決め用の一対の突起である。
【0023】一方、キャップ70は、開口部50に係合
できる矩形状に形成されたキャップ本体71と、キャッ
プ本体71の背面側上部に突出形成された一対のフック
72,73と、キャップ本体71の下部に突出形成され
た板状の係止部74とから構成されており、キャップ本
体71の周縁部がキャップ受け52,53及びキャップ
受けとして機能する凹部54に当接するとともに、係止
部74が突起55,55間の開口部周縁部50aに係合
し、かつフック72,73がキャップ受け52,53の
延出先端部52a,53aに弾性係合することで、キャ
ップ70は前後左右方向に位置決めされて開口部50を
閉塞した状態に固定保持される。キャップ70の前面側
には、銀色塗装の施されたリフレクター14C2 が形成
されており、キャップ70が開口部50に装着されてラ
ンプボディ10と一体化されると、ランプボディ10の
リフレクター14C1 とキャップ70のリフレクター1
4C2 が面一となって、連続して放物面形状のリフレク
ター14Cを形成するようになっている。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車両用灯具によれば、それぞれの灯室の前面開口
部を覆う前面レンズは、それぞれが独立した構造となっ
ているため、それぞれの前面レンズ成形用の金型が簡潔
かつ小型でよく、前面レンズのの製造も容易で、前面レ
ンズのコストも安価にできる。またそれぞれの前面レン
ズをそれぞれの灯室の前面開口部に組付け、かつ隣接す
る前面レンズの側縁部を互いに係合させることで、灯具
の前面レンズとして一体化できるので、前面レンズの組
付も簡単である。請求項2によれば、灯室の前面開口部
に前面レンズを所定の手順で順次組付けることで、前面
レンズの側縁部同志が互いに係合して灯具の前面レンズ
として一体化されるので、前面レンズの組付が簡単であ
る。また隣接する前面レンズの互いに重合する側縁部に
おいてレンズの色が混ざらないので、灯具としての外嵌
体裁もよい。請求項3によれば、シール溝に設けられた
位置決め用のリブによって、隣接する前面レンズの側縁
部同志がスムーズに係合するとともに、灯具の前面レン
ズ全体がランプボディに対し位置決めされるので、前面
レンズの性格かつ迅速な組付が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるリヤコンビネーション
ランプの正面図
【図2】同ランプの背面図
【図3】同ランプの縦断面図(図1に示す線III −III
に沿う断面図)
【図4】同ランプの前面レンズを取り外した状態の正面
【図5】フック形成位置における同ランプの水平断面図
(図1に示す線V−Vに沿う断面図)
【図6】フック形成位置における同ランプの縦断面図
(図1に示す線VI−VIに沿う断面図)
【図7】ランプボディに形成された開口部とこの開口部
を閉塞するためのキャップの斜視図
【図8】ランプボディ背面壁に形成されている立壁の先
端面の形状の特性を説明するために示す説明図
【図9】ランプボディ成形用の金型の要部断面図
【図10】従来の灯具の縦断面図
【符号の説明】
10 ランプボディ 12,13 隔壁 17(17A,17B,17C) シール溝 19 リブ 20(20A,20B,20C) 前面レンズ 21(21A,21B,21C) シール脚 22,23、24,25 凹凸係合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプボディの内部が隔壁によって複数
    の灯室に画成され、それぞれの灯室の前面開口部の周り
    にシール溝が周設され、互いに色の異なる前面レンズが
    そのシール脚をシール溝に係合させてそれぞれの灯室の
    前面開口部に組付けられた車両用灯具であって、前記灯
    室画成用の隔壁の前縁には、隣接する灯室の前面開口部
    をそれぞれ周回するシール溝が並設されるとともに、灯
    室の前面開口部を覆うべくそれぞれ配設された前面レン
    ズの側縁部がシール溝並設位置において互いに係合し、
    灯具の前面レンズとして一体化されたことを特徴とする
    車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記隣接する前面レンズの側縁部には、
    シール脚とシール溝との係合方向に係合可能な縦断面鍵
    型の凹凸係合部が形成され、この凹凸係合部が互いに係
    合して隣接する前面レンズの側縁部が前後に重合するよ
    うに構成されるとともに、色の薄い前面レンズの側縁部
    の上に色の濃い前面レンズの側縁部がくるように前記凹
    凸係合部が構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記それぞれのシール溝の内壁の外側に
    は、挿入されたシール脚に当接してそれぞれの前面レン
    ズを上下左右方向に位置決めするリブが設けられたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の車両用灯具。
JP7165857A 1995-06-30 1995-06-30 車両用灯具 Pending JPH0917212A (ja)

Priority Applications (2)

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