JPH09170977A - フロー式粒子測定装置 - Google Patents

フロー式粒子測定装置

Info

Publication number
JPH09170977A
JPH09170977A JP7350706A JP35070695A JPH09170977A JP H09170977 A JPH09170977 A JP H09170977A JP 7350706 A JP7350706 A JP 7350706A JP 35070695 A JP35070695 A JP 35070695A JP H09170977 A JPH09170977 A JP H09170977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
flow
sample
density
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7350706A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Furuya
大 古家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP7350706A priority Critical patent/JPH09170977A/ja
Publication of JPH09170977A publication Critical patent/JPH09170977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路を流れる液体試料に含有される粒子の密
度が変動しても測定部にその影響が現れにくいフロー式
粒子測定装置を提供する。 【解決手段】 フロー式粒子測定装置D1 は、1本の試
料吸引用ピペット1、ミックスチャンバ2、モータMに
より駆動されるシリンジ3、密度均一化手段としてのト
ラップチャンバ4、測定部におけるフロー部を構成する
フローセル5、吸引用ダイアフラム型ポンプ6、廃液チ
ャンバ7、ピペット1〜ミックスチャンバ2〜トラップ
チャンバ4〜ポンプ6のラインを接続する吸引流路8、
吸引流路8の分岐点Bとフローセル5とを接続する導入
流路9および、吸引流路8の分岐点Cと廃液チャンバ7
とを接続する廃液流路10を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロー式粒子測定
装置に関するものであり、さらに詳しくは、フローセル
などのフロー部に粒子成分を含有した液体試料を流すこ
とによって試料中の粒子の大きさや形状などを測定する
ためのフロー式粒子測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファインセラミックスの粉体、顔料の粉
体、化粧品用パウダなどの品質を管理する上で、これら
の粉体の粒子の大きさや形状などを測定することは極め
て重要である。そのための測定装置として、フロー式粒
子測定装置が用いられている。
【0003】このようなフロー式粒子測定装置は、フロ
ーセルなどのフロー部を備え、そのフロー部に測定部を
設け、測定部で所定の粒子測定を行うようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このフロー式粒子測定
装置により、粒子を含有した液体試料を吸引して測定部
で粒子測定を行う場合、流路を流れる粒子の密度が経時
的に変化すれば、測定部での粒子密度は測定部に入る前
の試料中の粒子密度とは異なったものとなり、測定精度
に悪影響が出るおそれがある。
【0005】例えば、比重が比較的大きい粒子の場合
は、流体中での粒子の沈降が起こりやすいため、粒子密
度が不均一になって測定精度に悪影響が出る。すなわ
ち、粒子成分が沈降している液体試料を容器の底部から
吸引すれば、流路中の粒子密度は、時間の経過とともに
高密度から低密度へ変化するし、吸引の初期に容器の上
層部から吸引し後期に容器の底部から吸引すれば、流路
中の粒子密度は、時間の経過とともに低密度から高密度
へ変化する。粒子の沈降が起こらないようにすればよい
のであるが、比重が比較的大きい粒子の場合、それはか
なり困難である。
【0006】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたものであり、その主要目的は、流路を流れる液体試
料に含有される粒子の密度が変動しても測定部にその影
響が現れにくいフロー式粒子測定装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、粒子測
定を行うための測定部と、粒子成分を含有した流体試料
を吸引するための吸引流路と、この吸引流路から試料を
測定部に導入するための導入流路と、吸引流路に設けら
れかつ粒子の密度を均一化するための密度均一化手段と
を備えてなるフロー式粒子測定装置が提供される。
【0008】本発明に係るフロー式粒子測定装置の測定
対象は例えば、ファインセラミックスの粉体、顔料の粉
体、化粧品用パウダなどの無機物の粉体の粒子や食品添
加物などの有機物の粉体の粒子である。これらの粒子は
あらかじめ、染料や試薬によって染色処理されたもので
あってもよい。
【0009】本発明に係るフロー式粒子測定装置は、測
定部と吸引流路と導入流路と密度均一化手段とを備えて
なる。
【0010】測定部は、粒子測定を行うための部分であ
り、粒子成分を含有した液体試料をこの測定部に流すこ
とによって、試料中の粒子の大きさや形状などを測定す
る。吸引流路は、粒子成分を含有した流体試料を吸引す
るための流路である。導入流路は、吸引流路から試料を
測定部に導入するため流路である。密度均一化手段は、
吸引流路に設けられ、流体試料中の粒子の密度を均一化
するための手段である。
【0011】測定部は、粒子成分を含有した液体試料が
流れるフロー系と、フロー系を流れる粒子を検出する検
出系とを含む。フロー系としては例えば、試料吐出ノズ
ルやシース液の供給口を有する第1流路と、シース液を
外層とする試料流を形成するための第2流路とを備えた
フローセルや、試料流を流すための微細孔と、この微細
孔を挟んだ状態に配される一対の電極とを備えたフロー
セルなどを使用することができる。
【0012】フローセルが前者のようなものであるとき
は、吸引流路から試料を測定部に導入するための導入流
路は第1流路の試料吐出ノズルに接続される。
【0013】検出系としては例えば、粒子像を撮影する
撮像手段や、粒子からの光を検出する光検出手段や、電
気インピーダンス変化に基づく検出を行う電気検出手段
などが用いられる。
【0014】密度均一化手段としてはたとえば、吸引流
路の内径よりも大きい内径部分を有するトラップチャン
バや、流体試料の異なる複数の部位を吸引し、これらの
吸引したものを合流させて流すように構成された均一化
流路が、吸引流路に設けられて用いられる。
【0015】密度均一化手段として、吸引流路の内径よ
りも大きい内径部分を有するトラップチャンバが吸引流
路に設けられる場合、このトラップチャンバは、一端部
に流入口、他端部に流出口、内部に内部室を備えてい
る。内部室の内径は流入口や流出口の内径と比べて大き
くされている。したがって、流入口から内部室へ流入し
た試料は、そのまま直線状に流出口へ向かって流れるの
ではなく、曲線状に流れて、すでに内部室へ流入してい
た試料と一部混ざり合う。これにより、トラップチャン
バで粒子密度がある程度、均一化される。そして、均一
化された試料が導入流路から測定部に導入されるので、
吸引流路を流れる粒子密度が不均一な場合でも測定部に
はその影響が現れにくい。
【0016】密度均一化手段として、流体試料の異なる
複数の部位を吸引し、これらの吸引したものを合流させ
て流すように構成された均一化流路が吸引流路に設けら
れると、その均一化流路は流体試料の異なる複数の部位
を吸引し、これらの吸引したものを合流させて吸引流路
へ移送する。したがって、試料中の粒子密度が部位によ
り異なる場合(不均一な場合)でも、その影響を少なく
して、試料を測定部へ移送することができる。
【0017】このように構成された均一化流路は、吸引
位置を上下方向に異ならせた複数の吸引部と、これらの
吸引部からの試料を合流させる合流部とを備えてなるの
が好ましい。
【0018】そのような場合、複数の吸引部は例えば、
(a)長さの異なる複数本の試料吸引用ピペットが下端
の吸引口どうしが上下方向にずれるように平行に配され
たり、(b)1本の試料吸引用ピペットの下端箇所に下
部吸引口として設けられるとともに長さ中間箇所などに
上部吸引口として設けられたり、(c)試料吸引用ピペ
ットに接続されかつ吸引した試料を収納するためのミッ
クスチャンバにおける、上下方向に吸引排出位置の異な
った複数の吸引口(吸引排出口)として構成される。合
流部は例えば、複数の吸引部が(a)のようなものであ
るときには複数本の同ピペットの上端箇所よりも下流側
に設けられ、(b)のようなものであるときには同ピペ
ットの上部吸引口よりも下流側に設けられ、(c)のよ
うなものであるときには同チャンバにおける複数の吸引
口よりも下流側に設けられる。
【0019】本発明に係るフロー式粒子測定装置におけ
る導入流路は、吸引流路から分岐して測定部に接続され
ているのが好ましい。
【0020】そのような場合、吸引流路から分岐する箇
所にはバルブなどの流路切換手段が設けられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。
【0022】
【実施の形態1】図1は、本発明の実施の形態1に係る
フロー式粒子測定装置D1 の全体構成説明図である。
【0023】図1に示すように、このフロー式粒子測定
装置D1 は主として、1本の試料吸引用ピペット1、ミ
ックスチャンバ2、モータMにより駆動されるシリンジ
3、密度均一化手段としてのトラップチャンバ4、測定
部におけるフロー部を構成するフローセル5、吸引用ダ
イアフラム型ポンプ6、廃液チャンバ7、ピペット1〜
ミックスチャンバ2〜トラップチャンバ4〜ポンプ6の
ラインを接続する吸引流路8、吸引流路8の分岐点B
(トラップチャンバ4とフローセル5との間に設けられ
ている)とフローセル5とを接続する導入流路9およ
び、吸引流路8の分岐点Cと廃液チャンバ7とを接続す
る廃液流路10を備えてなる。
【0024】ピペット1は、粒子成分を含有した液体試
料が収納された試料容器sから試料を吸引するためのも
のである。すなわち、ミックスチャンバ2に陰圧をかけ
ることにより、ピペット1は試料吸引を行う。
【0025】ミックスチャンバ2には、ピペット1によ
り吸引された試料が収納される。
【0026】ミックスチャンバ2とシリンジ3との間に
おける吸引流路8には、分岐点Dと、この分岐点Dの下
流側における分岐点Aと、これら両分岐点D・Aの間に
配された流路開閉用バルブV1 とが設けられている。分
岐点Dには、ミックスチャンバ2内の試料に気泡を送り
込んで試料の攪拌(気泡攪拌)を行うための気泡攪拌用
流路11が接続されている。この気泡攪拌用流路11
は、途中の分岐点Eで分岐されて、試料排出用流路12
が接続されている。V5 およびV6 はそれぞれ、流路1
1および流路12に設けられた流路開閉用バルブであ
る。
【0027】分岐点Bと分岐点Cとの間における吸引流
路8には、流路開閉用バルブV2 が設けられている。ま
た、分岐点Cと廃液チャンバ7との間における廃液流路
10には、流路開閉用バルブV4 が設けられている。
【0028】フローセル5と廃液チャンバ7とは、廃液
流路13により接続されている。この廃液流路13に
は、流路開閉用バルブV3 が設けられている。
【0029】図2に示すように、トラップチャンバ4
は、上下が細く真ん中が太い漏斗状の容器である。そし
て、上端に流入口4aが設けられ、下端に流出口4bが
設けられている。流入口4aの内径および流出口4bの
内径はいずれも、吸引流路8の内径に等しくされてい
る。トラップチャンバ4の内部は、流入口4aから下方
へ向かって内径が徐々に大きくなる上半内部室4cと、
この上半内部室4cに連なり下方へ向かって内径が徐々
に小さくなる下半内部室4dとからなっている。すなわ
ち、上半内部室4cおよび下半内部室4dは、その流入
口4aおよび流出口4bを除いて、吸引流路8の内径よ
りも大きい内径を有している。
【0030】フローセル5は、シース液の供給口を有す
る2つの第1流路5a・5aと、第1流路5a・5aか
ら供給されたシース液を外層とする偏平な試料流を形成
するための偏平な第2流路5bとを備えている。
【0031】図3に示すように、フローセル5の近傍に
は、第2流路5bに略垂直なパルス光(周期:1/30
秒)を照射するためのストロボ14と、このストロボ1
4からの照射光を収束するための対物レンズ群15と、
この対物レンズ群15を介して1/30秒ごとに試料中
の粒子の静止画像を撮影するためのビデオカメラ16と
が配されている。図1におけるフローセル5の撮像領域
5cはビデオカメラ16による撮像の行われる領域であ
る。
【0032】次に、この粒子測定装置D1 の動作を、チ
ャージング、測定および廃棄・洗浄の3つのステップに
分けて説明する。
【0033】〔チャージング〕図4において、ピペット
1を試料容器s内の試料中に浸し、ミックスチャンバ2
に陰圧をかけることにより、試料容器s内の試料はピペ
ット1から吸引されてミックスチャンバ2に流れ込む。
その後、バルブV1 およびバルブV6 を閉じてバルブV
5 を開き、流路11からミックスチャンバ2に気泡を送
り込んで試料の攪拌を行う。この気泡攪拌が終わるとす
ぐに、バルブV3 およびバルブV4 を閉じてバルブV1
およびバルブV2 を開き、ポンプ6に吸引動作を行わせ
る。これにより、ミックスチャンバ2内の試料は、図中
の太い実線で示すように、吸引流路8を流通して分岐点
Aと分岐点Bとの間にチャージングされる。
【0034】〔測定〕図5において、チャージングの後
にバルブV1 およびバルブV2 を閉じてバルブV3 を開
け、シリンジ3に吐出動作を行わせる。これにより、吸
引流路8における分岐点Aと分岐点Bとの間にチャージ
ングされた試料が導入流路9を通ってフローセル5に導
入される(図中の太い実線で示す経路)。同時に、第1
流路5a・5aからシース液が供給され、第2流路5b
において、そのシース液を外層とする偏平な試料流が形
成される。
【0035】試料流が安定すると、図3におけるストロ
ボ14から第2流路5bに前記パルス光が照射され、対
物レンズ群15を介してビデオカメラ16により前記撮
像が行われる。この撮像により得られた画像信号はビデ
オカメラ16に接続された画像処理装置17で処理さ
れ、粒子像としてモニターテレビ18に表示される。次
いで、モニターテレビ18の粒子像に所定の画像解析を
行うことにより、粒子の大きさや形状などの測定が行わ
れる。なお、図3において19は各種の操作などを行う
ためのキーボードまたはマウスである。
【0036】フローセル5の第2流路5bを通った試料
は、廃液流路13を経て廃液チャンバ7に流れ込む。
【0037】〔廃棄・洗浄〕図6において、粒子測定が
行われた後の適当な時期に、バルブV2 を閉じてバルブ
4 を開けた状態でバルプ6に吐出動作を行わせる。こ
れにより、不要な試料が、図中の太い実線で示すよう
に、廃液流路10を経て廃液チャンバ7に流れ込む。廃
液チャンバ7に溜まった廃液は適宜、粒子測定装置D1
の外部へ排出される。次いで、吸引流路8、導入流路
9、気泡攪拌用流路11、試料排出用流路12、廃液流
路13の各流路が適宜、洗浄液により洗浄される。
【0038】この粒子測定装置D1 にあっては、トラッ
プチャンバ4における上半内部室4cおよび下半内部室
4dが、その流入口4aおよび流出口4bを除いて、吸
引流路8の内径よりも大きい内径を有している。したが
って、流入口4aから内部室4c・4dへ流入した試料
は、そのまま直線状に流出口4bへ流れるのではなく、
すでに内部室4c・4dへ流入していた試料と一部混ざ
り合う。これにより、トラップチャンバ4で粒子密度が
ある程度、均一化される。そして、均一化された試料が
導入流路9からフローセル5に導入される。したがっ
て、フローセル5の上流側における吸引流路8を流れる
粒子密度が不均一な場合でも、フローセル5にはその影
響が現れにくい。
【0039】
【実施の形態2】図7は、本発明の実施の形態2に係る
フロー式粒子測定装置D2 の全体構成説明図である。
【0040】図7に示すように、このフロー式粒子測定
装置D2 は主として、同一内径を有する長短2本の試料
吸引用ピペット21・22、密度均一化手段としての均
一化流路24、ミックスチャンバ2、シリンジ3、フロ
ーセル5、ポンプ6、廃液チャンバ7、ピペット21・
22〜ミックスチャンバ2〜ポンプ6のラインを接続す
る吸引流路8、吸引流路8の分岐点Bとフローセル5と
を接続する導入流路9および、吸引流路8の分岐点Cと
廃液チャンバ7とを接続する廃液流路10を備えてな
る。
【0041】図8に示すように、短い方のピペット21
は長い方のピペット22の約60%の長さを有してい
る。これらのピペット21・22は、上端21a・22
aどうしの位置を揃え、かつ互いに平行となるように隣
り合わせて配されており、下端の吸引口21b・22b
どうしが上下方向にずれている。
【0042】均一化流路24は、複数の吸引部である2
つの吸引口21b・22bと、ピペット21・22の上
端21a・22aよりも下流側(上方)の吸引流路8に
設けられた合流部24aと、吸引口21b・22bと合
流部24aとの間の流路とからなっている。
【0043】この粒子測定装置D2 は、実施の形態1に
係る粒子測定装置D1 が備えているトラップチャンバ4
を備えていない。
【0044】粒子測定装置D2 の他の箇所の構成は粒子
測定装置D1 のそれと同様であるので、詳細な説明は省
略する。
【0045】次に、この粒子測定装置D2 の動作(チャ
ージング、測定および廃棄・洗浄の3つのステップ)を
説明する。
【0046】〔チャージング〕図7において、2本のピ
ペット21・22を試料容器s内の試料中に浸し、ミッ
クスチャンバ2に陰圧をかけることにより、試料容器s
内の試料はピペット21・22から吸引されてミックス
チャンバ2に流れ込む。このとき、2本のピペット21
・22の2つの吸引口21b・22bは互いに上下方向
にずれているので、試料容器s内の試料は上下2箇所の
相異なる位置から吸引される。上下2箇所からピペット
21・22に吸引された試料は、吸引流路8の合流部2
4aにおいて合流し、互いに混ざり合ってミックスチャ
ンバ2に流れ込む。その後の粒子測定装置D2 の動作は
粒子測定装置D1 のそれと同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0047】〔測定〕および〔廃棄・洗浄〕の各ステッ
プにおける動作も実質的に粒子測定装置D1 のそれと同
様であるので、詳細な説明は省略する。
【0048】この粒子測定装置D2 にあっては、2本の
ピペット21・22の2つの吸引口21b・22bが互
いに上下方向にずれているため、試料容器s内の試料は
上下2箇所の相異なる位置から吸引された後、吸引流路
8の合流部24aにおいて合流し、互いに混ざり合って
ミックスチャンバ2に流れ込む。そして、粒子密度があ
る程度、均一化された試料が導入流路9からフローセル
5に導入される。したがって、試料容器s内の粒子が沈
降中などの理由で粒子密度が上下で不均一な場合でも、
合流部24aの下流側における吸引流路8やフローセル
5にはその影響が現れにくい。
【0049】
【実施の形態3】図9は、本発明の実施の形態3に係る
フロー式粒子測定装置D3 の全体構成説明図である。
【0050】図9に示すように、このフロー式粒子測定
装置D3 は主として、1本の試料吸引用ピペット31、
密度均一化手段としての均一化流路34、ミックスチャ
ンバ2、シリンジ3、フローセル5、ポンプ6、廃液チ
ャンバ7、ピペット31〜ミックスチャンバ2〜ポンプ
6のラインを接続する吸引流路8、吸引流路8の分岐点
Bとフローセル5とを接続する導入流路9および、吸引
流路8の分岐点Cと廃液チャンバ7とを接続する廃液流
路10を備えてなる。
【0051】図10に示すように、ピペット31には、
その下端箇所に下部吸引口31bが設けられ、長さ略中
間箇所に上部吸引口31aが設けられている。
【0052】均一化流路34は、複数の吸引部である2
つの吸引口31a・31bと、ピペット31の上端より
も下流側(上方)の吸引流路8に設けられた合流部34
aとからなっている。
【0053】この粒子測定装置D3 の他の箇所の構成
は、実施の形態2に係る粒子測定装置D2 のそれと同様
であるので、詳細な説明は省略する。
【0054】次に、この粒子測定装置D3 の動作(チャ
ージング、測定および廃棄・洗浄の3つのステップ)を
説明する。
【0055】〔チャージング〕図9において、ピペット
31を試料容器s内の試料中に浸し、ミックスチャンバ
2に陰圧をかけることにより、試料容器s内の試料はピ
ペット31から吸引されてミックスチャンバ2に流れ込
む。このとき、ピペット31の2つの吸引口31a・3
1bは互いに上下方向にずれているので、試料容器s内
の試料は上下2箇所の相異なる位置から吸引される。上
下2箇所からピペット31に吸引された試料は、吸引流
路8の合流部34aにおいて合流し、互いに混ざり合っ
てミックスチャンバ2に流れ込む。その後の粒子測定装
置D3 の動作は粒子測定装置D1のそれと同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0056】〔測定〕および〔廃棄・洗浄〕の各ステッ
プにおける動作も実質的に粒子測定装置D1 のそれと同
様であるので、詳細な説明は省略する。
【0057】この粒子測定装置D3 にあっては、ピペッ
ト31の2つの吸引口31a・31bが互いに上下方向
にずれているため、試料容器s内の試料は上下2箇所の
相異なる位置から吸引された後、吸引流路8の合流部3
4aにおいて合流し、互いに混ざり合ってミックスチャ
ンバ2に流れ込む。そして、粒子密度がある程度、均一
化された試料が導入流路9からフローセル5に導入され
る。したがって、試料容器s内の粒子が沈降中などの理
由で粒子密度が上下で不均一な場合でも、合流部34a
の下流側における吸引流路8やフローセル5にはその影
響が現れにくい。
【0058】
【実施の形態4】図11は、本発明の実施の形態4に係
るフロー式粒子測定装置D4 の全体構成説明図である。
【0059】図11に示すように、このフロー式粒子測
定装置D4 は主として、1本の吸引用ピペット1、ミッ
クスチャンバ42、シリンジ3、密度均一化手段として
の均一化流路44、フローセル5、ポンプ6、廃液チャ
ンバ7、ピペット1〜ミックスチャンバ42〜ポンプ6
のラインを接続する吸引流路8、吸引流路8の分岐点B
とフローセル5とを接続する導入流路9および、吸引流
路8の分岐点Cと廃液チャンバ7とを接続する廃液流路
10を備えてなる。
【0060】ミックスチャンバ42には、ピペット1に
より吸引された試料が収納される。図12に示すよう
に、ミックスチャンバ42には、上下方向に吸引排出位
置の異なった3つの吸引排出口42a・42b・42c
が設けられている。そして、ポンプ6の吸引動作によ
り、ミックスチャンバ42内の試料がこれらの吸引排出
口42a・42b・42cから排出されるようになって
いる。
【0061】均一化流路44は、複数の吸引部である3
つの吸引排出口42a・42b・42cと、ミックスチ
ャンバ42における3つの吸引排出口42a・42b・
42cよりも下流側に設けられた1つの合流部44aと
からなっている。
【0062】この粒子測定装置D4 の他の箇所の構成
は、実施の形態2に係る粒子測定装置D2 のそれと同様
であるので、詳細な説明は省略する。
【0063】次に、この粒子測定装置D4 の動作(チャ
ージング、測定および廃棄・洗浄の3つのステップ)を
説明する。
【0064】〔チャージング〕図11において、ピペッ
ト1を試料容器s内の試料中に浸し、ミックスチャンバ
42に陰圧をかけることにより、試料容器s内の試料は
ピペット1から吸引されてミックスチャンバ42に流れ
込む。その後、バルブV1 およびバルブV6 を閉じてバ
ルブV5 を開き、流路11からミックスチャンバ42に
気泡を送り込んで試料の攪拌を行う。この気泡攪拌が終
わるとすぐに、バルブV3 およびバルブV4 を閉じてバ
ルブV1 およびバルブV2 を開き、ポンプ6に吸引動作
を行わせる。これにより、ミックスチャンバ42内の試
料は、3つの吸引排出口42a・42b・42cから排
出された後、吸引流路8の合流部44aにおいて合流
し、互いに混ざり合った状態で吸引流路8を流通して分
岐点Aと分岐点Bとの間にチャージングされる。その後
の粒子測定装置D4 の動作は粒子測定装置D1 のそれと
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0065】〔測定〕および〔廃棄・洗浄〕の各ステッ
プにおける動作も実質的に粒子測定装置D1 のそれと同
様であるので、詳細な説明は省略する。
【0066】この粒子測定装置D4 にあっては、ミック
スチャンバ42の3つの吸引排出口42a・42b・4
2cが互いに上下方向にずれているため、ミックスチャ
ンバ42内の試料は上下3箇所の相異なる位置から吸引
排出された後、吸引流路8の合流部44aにおいて合流
し、互いに混ざり合って吸引流路8を流通する。そし
て、粒子密度がある程度、均一化された試料が導入流路
9からフローセル5に導入される。したがって、ミック
スチャンバ42内の粒子が沈降中などの理由で粒子密度
が上下で不均一な場合でも、合流部44aの下流側にお
ける吸引流路8やフローセル5にはその影響が現れにく
い。
【0067】
【発明の効果】本発明は前記のように構成されているの
で、次のような効果を奏する。
【0068】請求項1に係る発明にあっては、粒子成分
を含有した流体試料を吸引するための吸引流路に、粒子
の密度を均一化するための密度均一化手段が設けられて
いるので、吸引された試料は吸引流路において密度均一
化手段によりその粒子密度がある程度、均一化された後
に、導入流路を経て、粒子測定を行うための測定部に導
入される。したがって、流路を流れる液体試料に含有さ
れる粒子の密度が変動しても、測定部にその影響が現れ
にくく、一定の測定精度を確保することができる。
【0069】請求項2に係る発明にあっては、密度均一
化手段がトラップチャンバであってそのチャンバが吸引
流路の内径よりも大きい内径部分を有するので、吸引流
路から流入口を経てチャンバ内に流入した試料は、内部
をそのまま直線状に流出口へ向かって流れるのではな
く、曲線状に流れて、すでに内部に流入していた試料と
一部混ざり合い、トラップチャンバで粒子密度がある程
度、均一化された後に、導入流路を経て、粒子測定を行
うための測定部に導入される。したがって、流路を流れ
る液体試料に含有される粒子の密度が変動しても、測定
部にその影響が現れにくく、一定の測定精度を確保する
ことができる。
【0070】請求項3に係る発明にあっては、密度均一
化手段が、流体試料の異なる複数の部位を吸引し、これ
らの吸引したものを合流させて流すように構成された均
一化流路であるので、異なる複数の部位から吸引された
試料は、均一化流路において合流して粒子密度がある程
度、均一化された後に、導入流路を経て、粒子測定を行
うための測定部に導入される。したがって、流路を流れ
る液体試料に含有される粒子の密度が変動しても、測定
部にその影響が現れにくく、一定の測定精度を確保する
ことができる。
【0071】請求項4に係る発明にあっては、請求項3
に係る発明における均一化流路が、吸引位置を上下方向
に異ならせた複数の吸引部と、これらの吸引部からの試
料を合流させる合流部とを備えてなるものであり、複数
の吸引部が互いに上下方向にずれているため、試料容器
やミックスチャンバなどに入れられた試料は、上下の相
異なる複数位置から吸引された後、合流部において合流
し、互いに混ざり合って、粒子密度がある程度、均一化
された状態で吸引流路を流通する。したがって、試料容
器やミックスチャンバなどに入れられた試料の粒子密度
が上下で不均一な場合でも、合流部の下流側における吸
引流路や測定部にはその影響が現れにくく、測定部にお
いて一定の測定精度を確保することができる。
【0072】請求項5に係る発明にあっては、請求項1
〜4に係る発明における導入流路が、吸引流路から分岐
して測定部に接続されているので、バルブなどの流路切
換手段により、試料が導入流路を経て測定部に導入する
場合と、試料が導入流路に導入されない場合とを切り換
えることで、請求項1〜4のいずれか1つに係る発明が
奏する前記各効果を確保しながら所望時に粒子測定を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るフロー式粒子測定
装置の全体構成説明図である。
【図2】図1に係る粒子測定装置におけるトラップチャ
ンバの中央部垂直断面図である。
【図3】図1に係る粒子測定装置における測定部の構成
説明図である。
【図4】図1に係る粒子測定装置におけるチャージング
動作を示す構成説明図である。
【図5】図1に係る粒子測定装置における測定動作を示
す構成説明図である。
【図6】図1に係る粒子測定装置における廃棄動作を示
す構成説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るフロー式粒子測定
装置の全体構成説明図である。
【図8】図7に係る粒子測定装置における均一化流路の
構成説明図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係るフロー式粒子測定
装置の全体構成説明図である。
【図10】図9に係る粒子測定装置における均一化流路
の構成説明図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係るフロー式粒子測
定装置の全体構成説明図である。
【図12】図11に係る粒子測定装置における均一化流
路の構成説明図である。
【符号の説明】
1,21,22,31 試料吸引用ピペット 2,42 ミックスチャンバ 3 シリンジ 4 トラップチャンバ(密度均一
化手段) 4a 流入口 4b 流出口 4c 上半内部室 4d 下半内部室 5 フローセル(測定部) 5a 第1流路 5b 第2流路 5c 撮像領域 6 ポンプ 7 廃液チャンバ 8 吸引流路 9 導入流路 10 廃液流路 11 気泡攪拌用流路 12 試料排出用流路 13 廃液流路 21b,22b 吸引部 24,34,44 均一化流路(密度均一化手
段) 24a,34a,44a 合流部 31a,31b 吸引部 V1 〜V6 流路開閉用バルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子測定を行うための測定部と、 粒子成分を含有した流体試料を吸引するための吸引流路
    と、 この吸引流路から試料を測定部に導入するための導入流
    路と、 吸引流路に設けられかつ粒子の密度を均一化するための
    密度均一化手段とを備えてなるフロー式粒子測定装置。
  2. 【請求項2】 密度均一化手段が、吸引流路の内径より
    も大きい内径部分を有するトラップチャンバである請求
    項1記載のフロー式粒子測定装置。
  3. 【請求項3】 密度均一化手段が、流体試料の異なる複
    数の部位を吸引し、これらの吸引したものを合流させて
    流すように構成された均一化流路である請求項1記載の
    フロー式粒子測定装置。
  4. 【請求項4】 均一化流路が、吸引位置を上下方向に異
    ならせた複数の吸引部と、これらの吸引部からの試料を
    合流させる合流部とを備えてなる請求項3記載のフロー
    式粒子測定装置。
  5. 【請求項5】 導入流路が、吸引流路から分岐して測定
    部に接続されている請求項1〜4のいずれか1つに記載
    のフロー式粒子測定装置。
JP7350706A 1995-12-19 1995-12-19 フロー式粒子測定装置 Pending JPH09170977A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7350706A JPH09170977A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 フロー式粒子測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7350706A JPH09170977A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 フロー式粒子測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09170977A true JPH09170977A (ja) 1997-06-30

Family

ID=18412303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7350706A Pending JPH09170977A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 フロー式粒子測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09170977A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5079959A (en) Analyzing system using sheath flow of sample
US4526046A (en) Method and apparatus for transferring a liquid sample
JPH08178824A (ja) 粒子測定装置
EP4220121A1 (en) Apparatus for quantitatively treating liquid
SE513881C2 (sv) Förfarande och anordning för analys av vätskeprover
CN108474725B (zh) 生物体试样拍摄装置及生物体试样拍摄方法
US5173740A (en) Liquid particle analyzer and flow cell therefor
JP2003190751A (ja) 混合方法、混合装置、及び該混合装置を用いた検査装置
CN106018859B (zh) 尿样本分析装置及尿样本分装方法
EP1138372B1 (en) Method for stirring liquid
JPH09170977A (ja) フロー式粒子測定装置
WO2019127563A1 (zh) 鞘流阻抗法粒子分析仪及其测量方法
US20200225257A1 (en) Sample analyzer and mixing method
JP4082815B2 (ja) 試料処理装置
JP3752653B2 (ja) 試料希釈方法及び装置
US3763873A (en) Method and apparatus for mixing liquids
CN112485251A (zh) 特定蛋白分析仪及混匀方法
JPS61160036A (ja) 希釈装置
JP2832668B2 (ja) 希釈式自動電解質測定装置のサンプリング・洗浄またはコンディショニング方法
JPS6140541A (ja) 担持媒体内の懸濁粒子の一定の特性の測定装置
JP3885095B2 (ja) 試料希釈装置及び方法
JP3237799B2 (ja) 多種液体用連続処理具の自動洗浄装置
JPH02296131A (ja) 粒子計数装置
USRE28558E (en) Self-cleaning aperture tube for coulter study apparatus
JP3884562B2 (ja) 流体試料用フローセル