JPH09170675A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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Publication number
JPH09170675A
JPH09170675A JP19724796A JP19724796A JPH09170675A JP H09170675 A JPH09170675 A JP H09170675A JP 19724796 A JP19724796 A JP 19724796A JP 19724796 A JP19724796 A JP 19724796A JP H09170675 A JPH09170675 A JP H09170675A
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JP
Japan
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iron core
valve
valve seat
fixed
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP19724796A
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English (en)
Inventor
Fumiyoshi Murakami
史佳 村上
Shigeru Yoshiyama
茂 吉山
Toshiya Ueda
敏也 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動鉄心7が吸引された際(開弁時)に発生
する衝撃音の低減を図ること。 【解決手段】 ボビン3の内周で固定鉄心5と対向して
配置された可動鉄心7は、自身のフランジ部71で板ば
ね9に固着されて、コイルが通電された時に固定鉄心5
側へ吸引される。可動鉄心7とともに板ばね9に固定さ
れた弁体8は、固定鉄心5に位置決めされたピース6と
板ばね9との間に配されたスプリング18により弁座1
2側へ付勢されている。コイルの非通電時には、スプリ
ング18の付勢力を受けて弁体8が弁座12に当接する
ことで流入通路10と流出通路11との間を遮断し、コ
イルが通電されて可動鉄心7が固定鉄心5側へ吸引され
ると、スプリング18の付勢力に抗して板ばね9が撓む
ことにより、弁体8が弁座12から離れて流入通路10
を開口する。この時、弁体8は、自身のピース側端面8
bがピース6のストッパ面6aに当接することで開弁位
置が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力により弁体
を駆動して流体通路を開閉する電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、実開平5−83557
号公報に開示された電磁弁がある。この電磁弁は、図1
6に示す様に、コイル100への通電時に固定鉄心11
0側へ吸引される可動鉄心120と、この可動鉄心12
0と一体に変位して流体通路130を開閉する弁体14
0とを備え、可動鉄心120と弁体140とが可撓性部
材150により弾性的に連結されている。この構造によ
れば、開弁状態から閉弁状態へ弁体140が変位する際
に、可動鉄心120と弁体140とを連結する可撓性部
材150が撓むことにより、弁体140が弁座160に
衝突する際の衝撃力が吸収されて閉弁時の作動音を低減
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記電磁弁
を構成する個々の部品は成形や切削によって製作される
ため、個々の部品の寸法精度は確保されるが、固定鉄心
110をヨーク170にピールカシメする際、およびヨ
ーク170をマグネチックプレート180にカシメる際
に軸方向(図16の左右方向)の寸法にバラツキを生じ
る。即ち、図17で説明すれば、軸方向に対向する固定
鉄心110の端面110aと可動鉄心120の端面12
0aとの間隔(寸法L)がバラツクことになる。この結
果、コイル100への通電によって可動鉄心120が固
定鉄心110側へ吸引された時(つまり開弁時)の両者
間の寸法Lが小さくなる程、スプリング190の付勢力
に抗して可動鉄心120を吸引する吸引力が増大する
(図9参照)ため、弁体140と一体に設けられたスト
ッパ部200がボビン210の端面210aに当たる際
の衝撃力も増大して大きな衝撃音を発生するという問題
があった。本発明は、上記事情に基づいて成されたもの
で、その目的は、可動鉄心が吸引された際(つまり開弁
時)に発生する衝撃音の低減を図った電磁弁を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の手段によれ
ば、コイルが通電されて可動鉄心が固定鉄心側へ吸引さ
れると、可動鉄心とともに支持部材に支持された弁体が
弁座から離れて流体通路を開き、規制部材に当接して開
弁位置が規制される。ここで、規制部材は、固定鉄心に
位置決めされていることから、弁体の開弁位置は固定鉄
心に対して常に一定となる。また、可動鉄心は、その弁
体が規制部材に当接することで固定鉄心側へ吸引された
時の位置が決まるため、固定鉄心に対して可動鉄心が吸
引された時の位置も一定となる。
【0005】一方、コイルへの通電が停止されて可動鉄
心が固定鉄心から離れた時の位置は、弁体が弁座に当接
する位置で決まり、その弁体が支持部材を介して付勢部
材により弁座側へ付勢されているため、弁体(支持部
材)と規制部材あるいは固定鉄心との間の寸法のバラツ
キは付勢部材により吸収される。これにより、軸方向に
対向する固定鉄心と可動鉄心との間隔(エアギャップ)
を常時一定に保つことができるため、可動鉄心が固定鉄
心側へ吸引された時の両者間の寸法を大きく設定でき
る。その結果、弁体が規制部材に当たる時の衝撃力が低
減されることから、衝撃音を低減できる。
【0006】請求項2の手段によれば、可動鉄心は、一
端部が開口する筒状部材から成り、この筒状部材の一端
部が径方向内側に向かって固定鉄心の方向に延びる突起
部を有している。これにより、可動鉄心と固定鉄心との
間で磁束の一部が突起部から固定鉄心へ径方向に流れる
ため、可動鉄心を吸引する吸引力が低下する。その結
果、弁体が規制部材に当接した後、弁座側へ跳ね返る
(バウンドする)バウンド量を小さくできるため、バウ
ンド時の流量低下を少なくできる。また、吸引力が低下
し、衝撃力が低減されることから、衝撃音を低減でき
る。
【0007】請求項3の手段によれば、弁体が着座する
弁座の端面が傾斜しているので、弁体が弁座に着座する
際、弁座の傾斜端面が徐々に弁体に当接していく。これ
により、弁体が弁座に着座する際の衝撃音を低減でき
る。
【0008】請求項4の手段によれば、支持部材が薄板
状の弾性部材から成り、その支持部材に切欠き孔を設け
て可動鉄心が固定鉄心側へ吸引された時の支持部材の変
形を容易にすることができる。これにより、可動鉄心が
固定鉄心側へ吸引されて弁体が規制部材に衝突した時の
衝撃力が支持部材の弾性力によって緩和されることによ
り衝撃音を低減できる。また、衝撃力が緩和されること
によって弁体のバウンドを抑制できるため、バウンド時
の流量低下を低減して流量性能の安定化を図ることがで
きる。
【0009】請求項5の手段によれば、ゴムから成る弁
体の端面(規制部材との対向面)にリップを突設したこ
とにより、弁体が規制部材に当接した時の両者の当接面
積が減少するため、衝撃力が緩和されて衝撃音を低減で
きるとともに、弁体がバウンドした時の流量低下を低減
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電磁弁を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1は電磁弁の全体断面図、図2はピー
ス周辺の要部拡大断面図である。この電磁弁1は、流体
通路(後述する)を有するカバー2、このカバー2に組
み合わされるボビン3、このボビン3に巻装されたコイ
ル4、コイル4の発生する磁力によって磁化される固定
鉄心5、この固定鉄心5に位置決めされたピース6(本
発明の規制部材)、コイル4が通電された時に固定鉄心
5側へ吸引される可動鉄心7、この可動鉄心7と一体に
変位して流体通路を開閉する弁体8、可動鉄心7と弁体
8を変位可能に支持する板ばね9(本発明の支持部材)
等から構成されている。
【0011】カバー2には、流体通路を形成する流入通
路10と流出通路11、及び弁体8が着座する弁座12
が設けられている。この弁座12は、流入通路10の下
流端から弁体8側へ円筒状に突出して設けられ、弁体8
の着座面8a(図5参照)が弁座12の受け面(下述す
る)に当接することで流入通路10が閉塞されて流入通
路10と流出通路11との間が遮断され、弁座12の受
け面から弁体8の着座面8aが離れることで流入通路1
0が開口して流入通路10と流出通路11とが連通され
る。なお、流入通路10と流出通路11とが逆の例もあ
る。なお、弁座12の受け面には、図5(弁体8が弁座
12からリフトした状態を示す断面図)に示す様に、弁
体8の着座面8aと略平行な平坦面12aと、この平坦
面12aより後方へ(反弁体8側)緩やかに傾斜する傾
斜面12bとが設けられている。
【0012】ボビン3には、樹脂モールド成形時にマグ
ネチックプレート13がインサート成形されている。コ
イル4は、ボビン3の外周に巻装された後、端末がター
ミナル14に結線されて、このターミナル14を通じて
外部より通電されることで磁力を発生する。ターミナル
14は、コイル4の外周を覆うハウジング部15と一体
に樹脂モールド成形されたコネクタ16にインサート成
形されている。
【0013】固定鉄心5は、ボビン3の内周に挿通され
て、ボビン3の端面(図1の左端面)より突出する一方
の端部をヨーク17の端面にカシメ、圧入、溶接等によ
りヨーク17に固定されている。固定鉄心5の他方の端
部には、その中央部に突出部50(図2参照)が設けら
れており、その突出部50の中央部に断面円形の丸孔5
1が端面から所定の深さまで形成されている。ヨーク1
7は、ハウジング部15の外周を覆ってボビン3から突
出したマグネチックプレート13に組付けられた後、ボ
ビン3に組合わせられるカバー2に先端部をカシメて固
定されている。
【0014】ピース6は、非磁性体(例えばステンレス
鋼、銅等の非磁性金属、または樹脂モールド材)で略円
柱形状を成し、一方の端面中央部に設けられた軸部60
が固定鉄心5の丸孔51に挿入または圧入されて、軸部
60から径方向に拡大する段差面61が固定鉄心5の突
出部50の端面50aに当接した状態で固定鉄心5に位
置決め固定されている(図2参照)。このピース6の周
壁面にはフランジ部62が設けられて、そのフランジ部
62より他方側では、周壁面が先端へ向かってテーパ状
に若干傾斜して設けられている。また、フランジ部62
より一方側は、固定鉄心5の突出部50と略同一径の円
柱形状に設けられて、周壁面が突出部50の外周面50
bと略同一面を成す。なお、ピース6のテーパ形状につ
いては一例であり、後述のスプリング18のガイド形状
として成り得る形状を成す。
【0015】可動鉄心7は、ボビン3のマグネチックプ
レート13側の内周で固定鉄心5と対向して配置され
て、ボビン3の内周面に摺接する略円筒形状に形成され
ている。この可動鉄心7は、一方の端部に径方向の内側
へ折れ曲がって固定鉄心5の端面5aとの間にエアギャ
ップG(図2参照)を形成する対向壁部70(本発明の
突起部)が設けられて、他方の端部に径方向の外側へ拡
大するフランジ部71が設けられ、このフランジ部71
がボビン3の外側で板ばね9に溶接により固着されてい
る。
【0016】板ばね9は、図8に示す様に、可動鉄心7
および弁体8を支持する略円形状の支持面90、この支
持面90の外周に設けられた複数(例えば3か所)の支
持腕91、および各支持腕91の端部を連結する環状部
92から成り、この環状部92に固定されたゴム製のリ
ング部19(図2参照)がボビン3の端面とカバー2の
端面との間に挟持されている。この板ばね9は、可動鉄
心7の変位に伴って図2の左右両側へ撓むことができ
る。
【0017】弁体8は、弾性体(例えばゴム製)から成
り、板ばね9に対して可動鉄心7のフランジ部71より
内周側でピース6と対向する位置に固定されて、ピース
6のフランジ部62と板ばね9との間に配されたスプリ
ング18(本発明の付勢部材)により弁座12側へ付勢
されている。但し、スプリング18は、図5に示す様
に、その外径D1 が弁座12の平坦面12aの外径D2
(平坦面12aと傾斜面12bとの稜線が描く円の直
径)より大きなものが使用されている。この弁体8は、
コイル4が通電されて可動鉄心7が固定鉄心5側へ吸引
されると、スプリング18の付勢力に抗して板ばね9が
撓むことにより、弁体8のピース側端面8bがピース6
の端面6a(以下、ストッパ面6aと言う)に当接し、
コイル4が非通電の時はスプリング18の付勢力により
弁体8の着座面8aが弁座12の受け面に当接してい
る。
【0018】上記の板ばね9は、コイル4の非通電時に
弁体8が弁座12の受け面に当接している時には、可動
鉄心7および弁体8を支持する支持面90が支持腕91
より弁座12側へ若干撓んだ状態(図2に示す状態)と
なり、コイル4が通電されて可動鉄心7が固定鉄心5側
へ吸引されると、支持面90が支持腕91よりピース6
側へ撓んだ状態となる(図3および図4参照)。
【0019】次に、本実施例の作動を説明する。まず、
コイル4が非通電の時は、図2に示す様に、スプリング
18の付勢力により弁体8の着座面8aが弁座12の受
け面(平坦面12a及び傾斜面12b)に当接している
ため、流入通路10と流出通路11との間が遮断され
て、流体通路には流体の流れが発生していない。その
後、コイル4が通電されてコイル4の発生する磁力によ
り固定鉄心5が磁化されると、可動鉄心7がスプリング
18の付勢力に抗して固定鉄心5側へ吸引される。これ
により、可動鉄心7の移動に伴って板ばね9が撓むこと
により、その板ばね9に固定された弁体8が弁座12か
ら離れて流入通路10を開口し、ピース側端面8bがピ
ース6のストッパ面6aに当接する位置までリフトす
る。この時の可動鉄心7、弁体8、および板ばね9の挙
動を図3(弁体8のピース側端面8bがピース6のスト
ッパ面6aに当接する直前)および図4(弁体8のピー
ス側端面8bがピース6のストッパ面6aに当接した直
後)に示す。この結果、流入通路10と流出通路11と
が連通することにより、流入通路10の流入ポート10
aから流出通路11の流出ポート11aへ向かって流体
の流れが発生する。
【0020】一方、コイル4への通電が停止されると、
コイル4の磁力が消失して可動鉄心7を吸引する力が無
くなるため、それまで固定鉄心5側へ吸引されていた可
動鉄心7がスプリング18の付勢力により押し戻され
る。この可動鉄心7の移動に伴って弁体8が弁座12側
へ移動して弁座12に着座することで流体通路を閉じ
る。この時、弁座12側へ移動する弁体8は、まず弁体
8の着座面8aが弁座12の平坦面12aに当接し(図
6参照)、更に弁体8が板ばね9とともに撓むことによ
り、スプリング18に付勢されている部位の着座面8a
が次第に弁座12の傾斜面12bに当接して停止する
(図7参照)。即ち、弁体8の着座面8aに対して弁座
12の平坦面12aが食い込んだ状態で当接している。
【0021】(第1実施例の効果)本実施例の構成によ
れば、コイル4の非通電時において、固定鉄心5に位置
決めされたピース6(従ってピース6も固定鉄心5の一
部と考えることができる)と板ばね9との間に配された
スプリング18によって弁体8が弁座12に当接してい
るため、ピース6あるいは固定鉄心5と板ばね9との間
の寸法のバラツキをスプリング18によって吸収でき
る。即ち、コイル4の非通電時における固定鉄心5の端
面5aと可動鉄心7の対向壁部70の端面70aとの間
隔を一定に保つことができる。また、弁体8の開弁位置
がピース6によって規制されるため、可動鉄心7が固定
鉄心5側へ吸引された時に対向する対向壁部70の端面
70aと固定鉄心5の端面5aとの間隔も常に一定に保
つことができる。
【0022】これにより、固定鉄心5の端面5aと可動
鉄心7の対向壁部70の端面70aとの間の寸法のバラ
ツキを防止して両者間のエアギャップGを常に一定に保
ち、従来より小さくできる。この結果、図9に示す様
に、スプリング18の付勢力に抗して可動鉄心7を吸引
する吸引力を小さくできるため、弁体8のピース側端面
8bがピース6のストッパ面6aに当接する時のエネル
ギーが減少して、衝突により発生する衝撃音を低減する
ことができる。本実施例では、弁体8を弾性体とし、且
つ可動鉄心7と弁体8を支持する支持部材を板ばね9と
したことにより、弁体8がピース6に衝突した時の衝撃
力が弁体8自体の弾性力および板ばね9の弾性力によっ
て吸収されるため、図10に示す様に、従来の電磁弁と
比較して開弁時に発生する作動音を小さくできる。
【0023】また、コイル4への通電が停止されて、そ
れまで固定鉄心5側へ吸引されていた可動鉄心7がスプ
リング18の付勢力により押し戻されて弁体8が弁座1
2側へ移動する際には、まず弁体8の着座面8aが弁座
12の平坦面12aに当接した後、板ばね9とともに弁
体8が撓むことにより、スプリング18に付勢されてい
る部位の着座面8aが弁座12の傾斜面12bに当接す
ることができる。この場合、弁体8の着座面8aは、平
坦面12aに当接してから傾斜面12bに対して少しず
つ当接していくため、弁体8が弁座12に当接する際の
衝撃力が吸収される。この結果、図11に示す様に、従
来の電磁弁と比較して閉弁時に発生する作動音を小さく
できる。
【0024】さらに、コイル4の非通電時には、可動鉄
心7の対向壁部70の内周端面70bがピース6の周壁
面と対向していたのに対して、コイル4が通電されて可
動鉄心7が固定鉄心5側へ吸引されるに従って、対向壁
部70の内周端面70bがピース6の周壁面から固定鉄
心5の突出部50の外周面50bへと対向位置が変化
し、通電直後には突出部50の外周面50bと対向する
(図4参照)様に構成されている。これにより、可動鉄
心7と固定鉄心5との間で磁束の一部が対向壁部70の
内周端面70bから突出部50へ径方向に流れるため、
可動鉄心7を吸引する吸引力が低下する。この結果、弁
体8がピース6に当接した後、バウンドする(弁座12
側へ跳ね返る)量を小さくできるため、バウンド時の流
量低下を少なくできる。また、吸引力が低下し、衝撃力
が低減されることから、衝撃音を低減できる。
【0025】(第2実施例)図12はピース6周辺の要
部拡大断面図、図13および図14は板ばね9の平面図
である。本実施例は、弁体8作動時における板ばね9の
変形を容易にするために、板ばね9の中央部に図13お
よび図14に示す様な切欠き孔93を設けてあり、板ば
ね9の板厚および形状を変更することにより変形量を容
易に設定できる。また、図12に示す様に、ピース6の
ストッパ面6aと対向する弁体8の対向面に環状のリッ
プ80を突設して、開弁時にリップ80の先端がピース
6のストッパ面6aに当接する様に構成されている。こ
れらの結果、図15に示す様に、吸引力曲線に沿ったバ
ネ特性が得られるため、弁体8がピース6に衝突した時
の衝撃力が低減されて、弁体8のバウンドを抑えること
ができるため、流量性能の安定化を図ることができる。
【0026】(変形例)本実施例では、ピース6の段差
面61を固定鉄心5の突出部50の端面50aに当接さ
せることでピース6の位置決めを行っているが、その他
の方法(例えば固定鉄心5の丸孔51の底面にピース6
の軸部60の先端面を当接させる)により固定鉄心5に
対するピース6の位置決めを行っても良い。また、弁体
8を弁座12側へ付勢するスプリング18をピース6と
板ばね9との間に配置したが、固定鉄心5と板ばね9と
の間に配置しても良い。あるいは可動鉄心7のフランジ
部71の内周側にスプリング18を係止する係止壁を設
けて、ピース6と可動鉄心7との間に配置することもで
きる。可動鉄心7を板ばね9に固定する方法としては、
溶接以外にリベットによりカシメて固定する方法や、接
着材を使用して固着する方法等を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁弁の全体断面図である。
【図2】ピース周辺の要部拡大断面図である(閉弁
時)。
【図3】ピース周辺の要部拡大断面図である(全開直
前)。
【図4】ピース周辺の要部拡大断面図である(ON直
後)。
【図5】弁体が弁座からリフトした状態を示す断面図で
ある。
【図6】弁体が弁座に着座する過程を示す断面図であ
る。
【図7】弁体が弁座に着座した状態を示す断面図であ
る。
【図8】板ばねの平面図である(第1実施例)。
【図9】エアギャップと吸引力との関係を示すグラフで
ある。
【図10】弁体がピースに当たる時の作動音を示すグラ
フである。
【図11】弁体が弁座に当たる時の作動音を示すグラフ
である。
【図12】ピース周辺の要部拡大断面図である(第2実
施例)。
【図13】板ばねの平面図である(第2実施例)。
【図14】板ばねの平面図である(第2実施例)。
【図15】吸引力とバネ特性との関係を示すグラフであ
る(第2実施例)。
【図16】電磁弁の全体断面図である(従来技術)。
【図17】ピース周辺の要部拡大断面図である(従来技
術)。
【符号の説明】
1 電磁弁 4 コイル 5 固定鉄心 6 ピース(規制部材) 7 可動鉄心 8 弁体 9 板ばね(支持部材) 10 流入通路(流体通路) 11 流出通路(流体通路) 12 弁座 18 スプリング(付勢部材) 70 可動鉄心の対向壁部(突起部) 80 リップ 93 切欠き孔 G エアギャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通電を受けて磁力を発生するコイルと、 このコイルの発生する磁力により磁化される固定鉄心
    と、 この固定鉄心に位置決め固定された規制部材と、 この規制部材と流体通路に設けられた弁座との間に介在
    されて、この弁座に当接することで前記流体通路を閉塞
    し、前記弁座から離れることで前記流体通路を開く弁体
    と、 この弁体を前記規制部材と前記弁座との間で変位可能に
    支持する可撓性の支持部材と、 前記規制部材あるいは前記固定鉄心に対して前記弁体が
    前記弁座へ当接する方向へ前記支持部材を付勢する付勢
    部材と、 前記支持部材に支持されて前記固定鉄心とエアギャップ
    を形成して対向し、前記コイルが通電された時に、前記
    付勢部材の付勢力に抗して前記弁体が前記規制部材に当
    接する位置まで前記固定鉄心側へ吸引される可動鉄心と
    を備えた電磁弁。
  2. 【請求項2】前記可動鉄心は、一端部が開口する筒状部
    材から成り、前記コイルの磁力により前記固定鉄心側に
    吸引された時、前記固定鉄心の一部を前記筒状部材内に
    内包し、前記筒状部材の一端部が、径方向内側に向かっ
    て前記固定鉄心の方向に延びる突起部を有することを特
    徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】前記弁体が着座する前記弁座の端面は傾斜
    していることを特徴とする請求項1または2記載の電磁
    弁。
  4. 【請求項4】前記支持部材は、薄板状の弾性部材から成
    り、前記可動鉄心が前記固定鉄心側へ吸引された時の前
    記支持部材の変形を促進する切欠き孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電磁
    弁。
  5. 【請求項5】前記弁体は、ゴムから成り、前記支持部材
    に一体成形されて、前記規制部材との対向面に環状のリ
    ップが突設され、開弁時に前記リップの先端が前記規制
    部材に当接することを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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