JPH09168639A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH09168639A
JPH09168639A JP7348627A JP34862795A JPH09168639A JP H09168639 A JPH09168639 A JP H09168639A JP 7348627 A JP7348627 A JP 7348627A JP 34862795 A JP34862795 A JP 34862795A JP H09168639 A JPH09168639 A JP H09168639A
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JP7348627A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動遊技により変動入賞装置内に入賞した遊
技球が特別入賞口へ入賞したことに基づき大当り状態と
し、大当り中に再度特別入賞口へ入賞した場合に所定の
範囲内でもって大当りラウンドを繰返して継続可能なパ
チンコ機において、大当り遊技の展開の単調さを解消
し、遊技の興趣を向上させる。 【解決手段】 変動入賞装置12内に備えられ、特別入
賞口54への遊技球の入賞率を変更可能なV誘導装置6
0,70と、大当りが発生したとき、或いは大当り状態
が継続される際に表示状態が変化する遊技状態決定用表
示器53と、この遊技状態決定図柄の停止態様に基づき
前記V誘導装置60,70の動作制御を行う役物制御回
路100とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変動入賞装置を備
えたパチンコ機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ機等の遊技機の一種
として、いわゆる羽根ものと呼ばれる第2種の遊技機が
一般的に知られている。これは、遊技盤面内に変動入賞
装置を備え、変動入賞装置内に備えられた特別入賞口
(いわゆるV入賞口)への遊技球の入賞により大当り状
態(特別遊技状態)を発生させるタイプの遊技機であ
る。従来この種の遊技機は、遊技盤面に変動入賞装置を
1回開閉させる第1始動入賞口と、2回開閉させる第2
始動入賞口を備え、それら第1、2の始動入賞口への遊
技球の入賞により始動遊技を行い、始動遊技中に変動入
賞装置内へ遊技球が入って、その遊技球が変動入賞装置
内のV入賞口に入れば(V入賞しなければ一般入賞にな
る)大当り遊技が開始される。
【0003】そして、その大当り遊技は変動入賞装置を
間欠的に所定回数(通常18回)開閉させ、所定回数に
なるか又は変動入賞装置内へ所定個数(通常10個)の
入賞のどちらかの条件が成立した場合に、大当り遊技は
終了していた。また、大当り遊技中に再度V入賞口に入
賞した場合には、再度大当り状態が継続されており、そ
の継続回数は所定回数内で制限されていた(通常V入賞
15回まで)。また、変動入賞装置内に、遊技球の入賞
状態を変化させるために、可動部材を備えて入賞態様を
より面白くする遊技機も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来この種
の遊技機にあっては、さらなる遊技の面白さの向上とい
う面で以下のような問題点があった。 (イ)すなわち、大当りが発生した場合に、常にV入賞
口への入賞率は遊技機の種類により固定(例えば1/1
0)されていたため、大当り中の継続回数が固定的にな
ってしまい、単調な遊技内容になってしまっていた。例
えば、V入賞率が非常によい(例えば9/10)遊技機
の場合は大当りした場合には、毎回最終継続回数まで達
する場合がほとんどであり、また逆にV入賞率を悪くし
た(1/30)遊技機の場合は、毎回少ない継続回数ま
でしかいかないで大当りが終了してしまうなど、遊技機
の種類により大当りの遊技の展開が乏しく単調な遊技内
容になってしまっていた。
【0005】(ロ)また、そのため、始動遊技中におけ
るV入賞率も固定化されて、始動口への入賞率も遊技機
の種類により固定的になってしまい、遊技の面白さの向
上に限界があった。例えば、V入賞率の高い遊技機の場
合、大当りが発生しやすいことや、大当り中の獲得球が
多くなるため、始動入賞口への入賞率を低くするような
設計や釘調整にしなければならず、始動遊技があまり発
生しない遊技内容になってしまい面白くない。また、逆
にV入賞率の低い遊技機の場合、始動入賞率は高く設定
できるが、なかなか大当りが発生せず、たとえ発生して
も大当りの獲得球が少ないような大当りへの期待感が乏
しい遊技内容になってしまっていた。
【0006】(ハ)また、同じ種類の遊技機でも変動入
賞装置内の傾斜等が成型時や組み付け時に微妙に変って
しまったり、或いは遊技機を島設備に設置する際の設置
角度が遊技機毎に違っているため、全ての遊技機のV入
賞率を均等にすることが非常に難しく、そのため各遊技
機毎に大当り中の継続回数に変化が現れてしまってい
た。 (ニ)また、変動入賞装置内に可動部材を備えて、V入
賞口への入賞率に変化を持たせた遊技機も知られている
が、それらは、毎回同じ動作を繰返すのみであり、変動
入賞口への入賞タイミングにより、V入賞率が変化する
ため、遊技者の発射操作によりV入賞率が変るため熟練
した遊技者と初心者に不平等な遊技内容になってしま
う。
【0007】そこで本発明は、変動入賞装置を備えた遊
技機であって、上述したような問題点が解消され、遊技
の面白さの向上等が可能な遊技機を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、変動入賞装置を備
え、始動条件の成立に基づき行われる始動遊技により、
変動入賞装置内に入賞した遊技球が特別入賞口へ入賞し
たことに基づき特別遊技状態を発生させ、特別遊技状態
中に再度特別入賞口へ入賞した場合に所定の範囲内でも
って特別遊技状態を繰返して発生可能な遊技機におい
て、前記変動入賞装置内に備えられ、特別入賞口への遊
技球の入賞率を変更可能な特別入賞率変更部材と、前記
特別遊技状態の発生に関連して表示状態が変化する可変
表示装置と、この可変表示装置の停止表示態様に基づき
前記特別入賞率変更部材の動作制御を行う動作制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0009】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、前記動作制御手段は、前記可変表示装
置の停止表示態様に応じて前記特別遊技状態の繰返し難
易度を変更するように前記特別入賞率変更部材を制御す
る構成としてもよい。また、例えば請求項3記載のよう
に、前記動作制御手段は、前記可変表示装置における停
止表示態様に基づき、前記特別遊技状態の終了後に次回
の特別遊技の発生を容易にするように前記特別入賞率変
更部材を制御する構成としてもよい。
【0010】さらに、例えば請求項4記載のように、前
記遊技機には、補助始動条件の成立に基づき可変表示遊
技が開始される補助可変表示装置と、該補助可変表示装
置における停止表示態様に基づき変動制御が行われ、前
記始動条件を成立しやすいような状態を発生可能な補助
変動入賞装置と、が備えられ、前記動作制御手段は、前
記可変表示装置における停止表示態様に基づき、前記特
別遊技状態の終了後に前記補助変動入賞装置を遊技球が
入賞しやすいように制御する特定遊技状態を発生可能で
ある構成としてもよい。
【0011】さらに、例えば請求項5記載のように、前
記特定遊技状態は、前記補助変動入賞装置を変動させる
前記補助可変表示装置における停止態様の発生確率を高
確率状態とするものであってもよい。さらに、例えば請
求項6記載のように、前記特定遊技状態は、前記補助可
変表示装置における可変表示遊技の単位時間あたりの実
行回数を高めた状態であってもよい。さらに、例えば請
求項7記載のように、前記特別入賞率変更部材として前
記特別入賞口を開閉可能な可動部材を備え、前記動作制
御手段は、前記可変表示装置の停止表示態様が所定の態
様である場合に、前記特別入賞口への入賞を不可能とす
べく前記特別入賞口を前記可動部材により閉じる特別入
賞打切り処理を行う構成でもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面を参照して説明する。 A.遊技盤の構成 図1は本発明の一例である第2種に属するパチンコ機の
遊技盤を示す正面図である。 (a)遊技領域の全体構成 図1において、遊技盤の前面は、略円形領域がガイドレ
ール10で囲まれることにより遊技領域11が形成され
ている。遊技領域11の略中央部には特別変動入賞装置
(変動入賞装置)12が、この特別変動入賞装置12の
左右両側には普通図柄ゲート(以下、普図ゲートとい
う)13a,13bが、特別変動入賞装置12の真下に
はチューリップタイプの2回開きの普通変動入賞装置
(本発明の補助変動入賞装置であって第2始動入賞口に
相当)14が、この普通変動入賞装置14の左右両側に
は1回開きの第1始動入賞口15,16が、それぞれ配
設されている。この場合、普通変動入賞装置14に遊技
球が入賞すると、特別変動入賞装置12の可動片(いわ
ゆる羽根部材に相当)12a,12bが2回開閉動作
し、第1始動入賞口15,16に遊技球が入賞すると、
特別変動入賞装置12の可動片12a,12bが1回開
閉動作するようになっている。
【0013】また、遊技領域11には、その他に一般入
賞口17,18が配設されるとともに、遊技領域内の適
宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部材19〜24
が回転自在に複数配設されるとともに、多数の障害釘
(特別変動入賞装置12の上方のものを除き図示省略)
が各所に植設されている。一方、遊技領域11の中央下
部にはアウト球回収口25が形成されている。さらに、
特別変動入賞装置12の両側でレール10の内側に沿っ
た部分には、装飾用のサイドランプ26,27が配設さ
れており、これらサイドランプ26,27は、例えば可
動片12a,12bが開くときに点滅する他、後述する
大当り中などには遊技者の意欲を盛り上げるように点滅
する。
【0014】普図ゲート13a,13bは玉が1個分だ
け通過可能なゲートを有し、玉がゲートを通過すると、
普通変動入賞装置14に配置された7セグメントのLE
Dからなる普通図柄表示装置14aの図柄(例えば、数
字であって、以下普図という)が変動し、この普図が特
定の図柄(例えば、「7」)になると、普通変動入賞装
置14の可動片(いわゆるチューリップに相当)14
b,14cが電動動作して一定時間だけ開き、普通変動
入賞装置14に入賞し易くなる構成となっている。ま
た、普通図柄表示装置14aの両側部には、この場合合
計4個の普図始動記憶表示器14dが設けられており、
普図変動中に普図ゲート13a,13bのいずれかを玉
が通過したときに、4個の範囲内でその通過玉数を記憶
したことが表示されるようになっている。
【0015】なお、各入賞口14,15,16,17,
18及び普図ゲート13a,13bには、それぞれ近接
スイッチ等よりなる遊技球の検出センサ(図5では符号
131,132,133,134,135で示す)が内
蔵されており、入賞又は通過した遊技球が検出されて後
述する役物制御回路100に信号が入力され、これに応
じて賞球の排出や、後述するように上記普通図柄表示装
置14a或いは特別変動入賞装置12の制御が行われる
構成となっている。また、一般入賞口17,18に入賞
したときの賞球は例えば10個程度、始動口14,1
5,16に入賞したときの賞球は例えば7個程度であ
る。
【0016】(b)特別変動入賞装置の詳細構成 次に、特別変動入賞装置12の詳細構成について、図2
乃至図4により説明する。図2は、特別変動入賞装置の
正面構成を示す正面斜視図、図3及び図4は、特別変動
入賞装置内に設けられた特別入賞率変更部材(V誘導装
置60,70)を示す斜視図である。特別変動入賞装置
12は、図2に示すように、天入賞口50と、特別変動
入賞装置12の内部空間に続く開口部(以下、変動入賞
口という)51とを有し、変動入賞口51の上方の周囲
には屋根状の鎧部52が突設されている。また、開口部
51の左右には、前述の可動片12a,12bが、直立
状に起立した状態から上端が外側に倒れた状態まで揺動
可能に取付けられている。なお、これら可動片12a,
12bが直立状に起立した状態に維持されると、流下し
てきた玉が変動入賞口51内に流入することが阻止され
る遊技者にとって不利な状態(以下、閉状態という)と
なり、上端を外側に倒す位置に揺動すると、流下してき
た玉がこれら可動片12a,12bにより受け止められ
て変動入賞口51内に流入する遊技者にとって有利な状
態(以下、開状態という)となる。
【0017】そして、変動入賞口51の奥側上部には、
図1及び図2に示すように、後述する特別入賞率変更部
材(V誘導装置60,V誘導装置70)の動作態様を決
定するための遊技状態決定用表示器(可変表示装置)5
3が配置されている。この遊技状態決定用表示器53
は、例えば一桁のドット表示器によって構成され、「0
〜9」までの数字や「V」などの文字よりなる図柄(以
下、遊技状態決定図柄という)が表示される。この遊技
状態決定用表示器53は、後述する役物制御回路100
の制御により、大当り状態の発生に関連して図柄が変動
する変動動作を開始し、この停止表示態様に基づき特別
入賞率変更部材の動作態様が決定される。なお、この動
作の詳細については後述する。
【0018】また、特別変動入賞装置12の内部におけ
る底部前面側には、図2に示すように特別入賞口(いわ
ゆるV入賞口)54が形成され、一方底部奥側の左右両
側には、図3に示すように回収穴55が形成されてい
る。そして、特別変動入賞装置12の内部には、V誘導
装置(特別入賞率変更部材)60,70が配設されてお
り、可動片12a,12bが前述の開状態にあるときに
変動入賞口51から入った玉Tが、図2及び図3に示す
ように、これらV誘導装置60,70の動作状態により
影響を受けつつ、上記特別入賞口54か回収穴55のい
ずれかに導かれるように構成されている。
【0019】すなわち、V誘導装置60は、図3に示す
ように、特別変動入賞装置12の内部における略中央位
置に浮ぶように配設された船形の玉受け皿61と、この
玉受け皿61の奥側に設けられた案内壁62とよりな
り、変動入賞口51から入った玉Tは、まずこの特別入
賞率変更部材60の玉受け皿61内に流入するようにな
っている。そして、この玉受け皿61は、底面が全体的
に奥側に向って下方に傾斜する形状とされ、奥面側を除
く外縁部には玉落ち防止壁63が立設されており、この
玉受け皿61内に入った玉は、この玉受け皿61の奥側
中央に形成された特別入賞誘導穴64から下方に落下す
るか、或いはこの玉受け皿61の奥面側の左右両側に形
成された案内壁62との間の隙間65から落下する構成
となっている。
【0020】また、このV誘導装置60の玉受け皿61
は、前述したように全体が船の形をしていて、まるで波
に揺れるように、左右方向に揺動可能となっており、後
述する役物制御回路100により制御されるモータ(図
5により符号144で示す)により駆動される構成とな
っている。これにより、奥側中央の特別入賞誘導穴64
から落下する玉の落下位置が変化して結果的に特別入賞
口54への入賞率が変化する。すなわち、玉受け皿61
が中央で水平に停止している中央停止状態においては、
特別入賞誘導穴64の真下に常に後述のV誘導溝71が
位置するから、この特別入賞誘導穴64から落ちた玉は
V誘導溝71を経由して特別入賞口54にかなりの高確
率で入り易くなり、また玉受け皿61が左に寄った位置
で停止している左停止状態においては、ほとんどの玉は
左側の隙間65から落下して回収穴(一般入賞口)55
に入り、稀に特別入賞誘導穴64に入るが、特別入賞誘
導穴64の真下には常にV誘導溝71が位置しないか
ら、この特別入賞誘導穴64から落ちた玉が特別入賞口
54に入る確率はかなり低くなる。また、玉受け皿61
が左右に連続的に揺動している揺動状態においては、特
別入賞誘導穴64の位置とV誘導溝71との相対位置が
常に変動するから、この特別入賞誘導穴64から落ちた
玉が特別入賞口54に入る確率は比較的低くなる。
【0021】なお、このV誘導装置60の案内壁62の
前面中央には、装置を装飾し遊技の楽しさを盛り上げる
ための人形66が形成されている。またなお、この案内
壁62は、本実施例では固定的に設けられたものとして
以下説明するが、例えば玉受け皿61に対して前後動可
能なものとし、役物制御回路により制御されるモータに
より駆動するようにして、前述の隙間65を遊技状態決
定用表示器の停止図柄等に応じて開閉するようにしても
よい。これにより、隙間65を閉じることで、全ての入
賞球が特別入賞誘導穴64から落下するようになり、特
別入賞率を別の面から変更することができる。
【0022】次に、V誘導装置70は、図3及び図4に
示すように、特別変動入賞装置12の底面における特別
入賞口54の奥側に、この特別入賞口54と連通状態に
形成されたV誘導溝71と、このV誘導溝71及び特別
入賞口54の上面位置を前後に摺動するように出没可能
とされたスライダー72とよりなる。V誘導溝71は、
この場合遊技球を3個まで停留させるスペースを有し、
このV誘導溝71の内部下方には、遊技球を積極的に停
留させるための磁石73が図3に示す如く配設されてい
る。一方スライダー72は、この場合「ワニ」をイメー
ジした形状とされ、後述する役物制御回路100により
制御されるモータ(図5において符号145で示す)に
より駆動されて、図4(a)に示すように全体が奥の収
納部74内に後退した位置(以下、後退位置という)
と、図4(b)に示すように前端部のみが収納部74か
ら前に出た位置(以下、前進誘導位置という)と、図4
(c)に示すように大きく前進して特別入賞口54を閉
塞した位置(以下、前進閉塞位置という)とに移動して
停止可能となっている。
【0023】なお、このスライダー72が上記前進誘導
位置まで前進すると、V誘導溝71に停留していた遊技
球が押出されて確実に特別入賞口54に入ることにな
り、また、スライダー72が上記前進閉塞位置まで前進
して停止状態を維持すると、遊技球Tは図4(c)の如
く確実に回収穴55に導かれることになり、結果として
特別入賞率がこのスライダー72の動きでダイナミック
にかつ確実に変更されることになる。また、以上説明し
た特別変動入賞装置12に入賞した全ての遊技球は、内
蔵されたカウントスイッチ(図5において符号134で
示す)により検出され、さらにその中でも特別入賞口5
4に入った遊技球は特別入賞口54の内部等に設けられ
た継続スイッチ(図5において符号135で示す)によ
り検出され、これら信号は逐次役物制御回路100に入
力される構成となっている。
【0024】B.制御系の構成 次に、本例のパチンコ機の制御系の構成について説明す
る。図5は本例のパチンコ機における制御系の要部構成
を示すブロック図である。図5において、この制御系は
大きく分けると、役物制御回路100(動作制御手段)
と、この役物制御回路100に接続された各種検出器類
及び遊技領域の各種電気機器等とによって構成される。
役物制御回路100は、マイクロコンピュータを含む回
路で、例えば遊技盤の裏面に取付けられたボードユニッ
トにより実現されている。
【0025】この役物制御回路100は、図5に示すよ
うに、パチンコ遊技等に必要な制御を行う役物用IC1
11と、制御プログラム等を格納しているROM112
と、水晶の発振周波数を分周して役物用IC111の基
本クロックを得る分周回路113と、役物用IC111
等に必要な電源を供給する電源回路114と、各種検出
器類から信号を受け入れるローパスフィルタ115と、
ローパスフィルタ115からの信号をバス116を介し
て役物用IC111に出力するバッファゲート117
と、役物用IC111からの信号をバス116を介して
受ける出力ポート118と、出力ポート118を介して
入力される制御信号をドライブして各種駆動信号を生成
して各電気機器に出力するドライバ119と、遊技に必
要な効果音を生成する(あるいは音声合成を行ってもよ
い)サウンドジェネレータ120と、サウンドジェネレ
ータ120からの音声信号を増幅して遊技機の所定箇所
に配設されたスピーカー121aに出力するアンプ12
1とによって構成される。ここで役物用IC111は、
ROM112が正規なものか否かの判定を行うセキュリ
ティプログラムが格納されたCPU131と、ワークエ
リアの設定や制御に必要なデータの一時記憶等を行うR
AM132とを内蔵している。
【0026】ローパスフィルタ115には、普図始動ス
イッチ131、第1始動スイッチ132、第2始動スイ
ッチ133、カウントスイッチ134、継続スイッチ1
35、及びV誘導装置用モータ制御センサー136から
の信号が入力されている。ここで、普図始動スイッチ1
31は、前述の普図ゲート13a,13bを通過する遊
技球をそれぞれ検出するセンサー(例えば近接スイッ
チ)であり、第1始動スイッチ132は、前述の第1始
動入賞口15,16に入賞した遊技球をそれぞれ検出す
るセンサーであり、また第2始動スイッチ133は、前
述の普通変動入賞装置(第2始動入賞口)14に入賞し
た遊技球を検出するセンサーである。また、カウントス
イッチ134は、前述したように特別変動入賞装置12
に入賞した全ての遊技球を検出するセンサーであり、継
続スイッチ135は、特別変動入賞装置12に入賞した
遊技球のうちで前述の特別入賞口54に入賞した遊技球
を検出するセンサーである。
【0027】さらに、V誘導装置用モータ制御センサー
136は、前述したように揺動するV誘導装置60の玉
受け皿61の動作をフィードバック制御するために、玉
受け皿61の動作位置又は速度に関するデータを検出す
るセンサーであり、具体的には、例えばV誘導装置60
を駆動するモータに内蔵されたパルスエンコーダ、或い
は玉受け皿61の揺動角度を検出するポテンショメータ
等である。
【0028】一方ドライバ119からは、各種装飾ラン
プ141(例えば前述のサイドランプ26,27)、特
別変動入賞装置12の可動片12a,12bの開閉動作
を駆動するソレノイド142、普通変動入賞装置14の
可動片14b,14cを駆動するソレノイド143、前
述の普通図柄表示装置14a、普図始動記憶表示器14
d、遊技状態決定用表示器53、及びV誘導装置用モー
タ144やV誘導装置用モータ145に制御信号が出力
される。ここで、V誘導装置用モータ144は、V誘導
装置60の玉受け皿61を駆動するモータであり、V誘
導装置用モータ145は、V誘導装置70のスライダー
72を駆動するソレノイドである。また、役物制御回路
100のドライバ119は、外部情報端子146を介し
て、遊技ホールの集中管理コンピュータ150に接続さ
れ、各種の遊技情報(例えば大当り回数等)が送受信さ
れるようになっている。
【0029】C.遊技の概要 次に、役物制御回路100の制御フローを説明する前
に、この制御フローにより実現される本例のパチンコ機
で行われる遊技の概要について説明する。まず、遊技が
開始された通常状態では、特別変動入賞装置12の可動
片12a,12bは前述の閉状態に維持され、特別変動
入賞装置12の変動入賞口51は閉ざされて遊技球の入
賞は不可能な状態に維持される。また、普通変動入賞装
置14の可動片14a,14bも閉状態に維持され、普
通変動入賞装置14には遊技球が全く入らない状態(入
りにくい状態でもよい)に維持される。そして、ガイド
レール10を介して遊技領域中に打込まれた遊技球が、
第1始動入賞口15,16、或いは第2始動入賞口に相
当する普通変動入賞装置14に入賞すると、本発明の始
動条件が成立し、以下説明する始動遊技が行われ、一
方、同様に打込まれた遊技球が普図ゲート13a,13
bを通過すると、本発明の補助始動条件が成立し、後述
する普図変動遊技(可変表示遊技)が行われる。
【0030】上記始動遊技は、特別変動入賞装置12の
可動片12a,12bが所定時間だけ前述の開状態に動
作する開動作が所定回数繰返され、この開動作中に変動
入賞口51から入賞した遊技球が特別変動入賞装置12
内の前記特別入賞口54に入賞すると、大当りと呼ばれ
る特別遊技状態が発生するというものである。なお、第
1始動入賞口15,16に入賞すると、上記可動片12
a,12bは開放時間が例えば0.7secの開動作を
1回だけ実行し、普通変動入賞装置14に入賞した場合
には、上記可動片12a,12bは開放時間が例えば
1.0secの開動作を2回実行する。
【0031】そして、この始動遊技中において、可動片
12a,12bが開状態にあるときには、前記V誘導装
置60の玉受け皿61が、前述した揺動状態に制御され
て左右に揺れることにより、特別入賞口54への入賞確
率が比較的低確率に制御される。また、前記始動口1
4,15,16のいずれかに入賞した時点から、或いは
可動片12a,12bが開動した時点から、所定時間経
過すると、V誘導装置70のスライダー72が前述の図
4(b)に示す前進誘導位置に前進し、この時点でV誘
導溝71に停留している遊技球があると、この遊技球が
確実に特別入賞口54に誘導され、確実に大当りとな
る。
【0032】そして、この特別遊技状態(大当り)が発
生すると、まず遊技状態決定用表示器53の表示図柄
(遊技状態決定図柄;この場合、一桁の数字又は文字)
が変動して停止した後に(後述するファンファーレ処理
が終了した後に)、特別変動入賞装置12の可動片12
a,12bが、所定時間開状態となる開閉動作を最高1
8回繰返す大当り遊技が開始されるとともに、前記遊技
状態決定図柄の停止表示態様に応じてV誘導装置60及
びV誘導装置70が異なる動作を行い、大当り後の遊技
状態が決定される。すなわち、上記大当り遊技(特別変
動入賞装置12が合計18回開閉する動作を1ラウンド
とするもの)は、この大当り中に再度特別入賞口54に
遊技球の入賞があることを条件に最高15ラウンドまで
継続して行われるが、特別入賞口54への入賞の可能性
はこの大当り中においても前述のV誘導装置60,70
の動作により大きく影響を受け、結果としてこの大当り
動作が何ラウンドまで継続されるかは、遊技状態決定図
柄の停止表示態様に応じたV誘導装置60,70の動作
によりほとんど決定され、遊技者の熟練度等によらず変
動することになって、大当り後の遊技の面白さが向上し
従来にない興趣が得られる。
【0033】まず、例えば遊技状態決定図柄の停止態様
が、「3」である場合には2ラウンドまで、また「5」
である場合には4ラウンドまで、また例えば「V」であ
れば最終のラウンドまで、以下のようなV誘導装置6
0,70の動作が行われる。すなわち、大当り動作のラ
ウンド中の前半の所定期間(例えば、遊技球6個の入賞
がカウントスイッチ134により検出されるか、或いは
可動片12a,12bが10回開閉するまでの期間)に
おいては、V誘導装置60の玉受け皿61が前述の揺動
状態とされ、V誘導装置70のスライダー72は前述の
後退位置に保持されて前進しないように制御される。
【0034】そして、大当り動作のラウンド中の後半
(前記所定期間経過後)においては、V誘導装置60の
玉受け皿61が前述の中央停止状態とされ、所定の時点
(例えば、遊技球9個の入賞がカウントスイッチ134
により検出されるか、或いは可動片12a,12bが1
7回開閉した時点)で、V誘導装置70のスライダー7
2が前述の前進誘導位置に前進し、この時点でV誘導溝
71に停留している遊技球があると、この遊技球が確実
に特別入賞口54に誘導される。これにより、上記前半
の所定期間においては、特別入賞口54への入賞確率が
低く抑えられるが、上記後半の期間においては、遊技者
の熟練度に依らずにほとんど確実に特別入賞口54への
入賞が起こることになり、結果として、遊技状態決定図
柄の停止態様が、「3」である場合には3ラウンドま
で、また「5」である場合には5ラウンドまで、また
「V」であれば最終の15ラウンドまで、大当り動作が
継続される可能性が非常に高くなる。
【0035】そして、例えば遊技状態決定図柄の停止態
様が、「3」である場合には3ラウンド目以降におい
て、また「5」である場合には5ラウンド目以降におい
て、以下のようなV誘導装置60,70の動作が行われ
て、大当り動作の継続が高い確率で、或いは確実に打切
られる。すなわち、このように上記停止表示図柄に応じ
た規定のラウンドに達した大当り中においては、例えば
V誘導装置60の玉受け皿61が前述の揺動状態に保持
され、V誘導装置70のスライダー72が前述の図4
(b)に示す前進誘導位置に前進することにより、特別
入賞口54への遊技球の入賞が妨げられ、非常に高い確
率で大当りの継続が阻止されるか、或いは、V誘導装置
60の玉受け皿61が前述の左停止状態に保持されると
ともに、V誘導装置70のスライダー72が前述の図4
(c)に示す前進閉塞位置に保持されて、特別入賞口5
4への遊技球の入賞が確実に妨げられ、大当りの継続が
完全に阻止される。
【0036】なお、このようなV誘導装置60,70の
制御は、上述したように遊技状態決定図柄の停止態様に
基づいて行われ、これによって大当りが継続する可能性
が変更されるので、大当りが継続する可能性が固定的な
ものとされていた従来の遊技機に比して、遊技の面白さ
が向上することになるとともに、また毎回同じ動作を繰
返すようなV誘導装置が設けられる場合に比較しても、
初心者であろうと熟練者であろうと無関係に遊技が展開
して大当りが継続する可能性が変更されるから、遊技者
の平等性を維持しつつ遊技のスリルを高く確保できる。
しかも、単に特別入賞口54への入賞をソフト的に無効
にすることによって、遊技状態決定用図柄の停止態様に
対応した規定のラウンドで大当りの継続を打切るもので
はなく、上述の船の形やワニの形をした可動部材を有す
るV誘導装置60,70の動作によって大当りの継続の
可能性が機械的に変更或いは打切られるので、遊技の楽
しさは視覚的にも優れたものとなる。
【0037】また、遊技状態決定図柄の停止態様が、
「V」である場合には、前述したように高い確率で15
ラウンドまで大当りが継続するようなV誘導装置60,
70の動作が実行されるが、これに加えて、大当り動作
終了後の始動遊技においても遊技者に有利な特別な状態
とされる。すなわち、この場合には、前述した通常状態
における始動遊技とは異なり、可動片12a,12bが
開状態にあるときに、前記V誘導装置60の玉受け皿6
1が、前述した中央停止状態に保持され、しかも所定時
間経過後にV誘導装置70のスライダー72が前述の前
進誘導位置に前進する動作が、次の大当りが発生するま
で実行される。これにより、通常状態に比較して、格段
に高い確率で大当りが発生することになり、結果として
遊技状態決定用表示器53の停止表示図柄が「V」であ
る場合には、少ない始動遊技でほぼ確実に再度の大当り
が発生することになる。このため遊技者は、大当り発生
後においても、「V」で停止することを祈るような気持
で遊技状態決定用表示器53の停止表示図柄に注目し、
大当りさらには「V」停止というように多段階の遊技の
スリルを味わうことができるし、その停止態様に応じた
V誘導装置60,70の動作にも注目して楽しむことが
できる。なお、大当りとなり上記停止態様が「V」とな
った場合には、後述する普図時短制御等も実行されるの
で、この点でも遊技者に有利となる。
【0038】次に、打込まれた遊技球が普図ゲート13
a,13bを通過した場合に行われる普図変動遊技につ
いて説明する。この普図変動遊技は、前述の始動遊技の
きっかけとなる普通変動入賞装置14への入賞の確率の
変動に関する遊技である。すなわち、遊技中に、遊技球
が普図ゲート13a,13bを通過したときは、普通図
柄表示装置14aの表示図柄(この場合、一桁の数字)
の変動表示による普図変動遊技が行われる。そして、こ
の普図変動遊技の結果としての普通図柄表示装置14a
の停止表示態様が所定の態様(例えば、「7」又は
「3」)であれば、普図当りと呼ばれる遊技状態が発生
する。
【0039】この遊技状態(普図当り)が発生すると、
普通変動入賞装置14の前述の一対の可動片14a,1
4bが逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程
度保持される特定遊技が行われる。これにより、普通変
動入賞装置14に遊技球が入賞し易くなり、その分、前
述の始動遊技の実施回数が増えて大当り発生の可能性が
増す。また、上記普図変動遊技中に、普図ゲート13
a,13bをさらに遊技球が通過したときには、普図始
動記憶表示器14dが点灯してこの場合4個まで記憶さ
れ、普図変動遊技の終了後に、その記憶に基づいて上記
普図変動遊技が繰返される。
【0040】そして、例えば大当り発生後の、遊技状態
決定用表示器53の停止表示図柄が、前述した「V」と
いう特定の態様となった場合には、少なくとも次の大当
りが発生するまでの期間、以下のような普図に関する所
定の特定遊技状態が発生し特定遊技が行われる。この特
定遊技は、例えば、普図変動遊技の変動時間を短縮する
などの、いわゆる普図時短制御又は普図即止め制御(或
いは両者の併用)による遊技状態である。
【0041】なおここで、普図時短制御とは、普通図柄
表示装置14aの表示図柄の変動時間が通常は、例えば
30秒程度であるところを6秒程度に短縮する制御であ
り、また普図即止め制御とは、始動記憶に基づいて普図
変動遊技を行う際に、始動記憶の発生から所定時間(例
えば6秒)経過したものに対しては、変動時間を短縮
(例えば2秒)して即時に普図を停止させる制御であ
る。このような特定遊技状態を行うことにより、単位時
間当りの普図変動遊技のゲーム回数が増えて、普図の当
る回数が増える(通常普図の当り確率は1/4程度であ
るため)。このため、結果的に前述の始動遊技の回数が
増えて遊技者に有利な状態になる。
【0042】なおこの場合、この特定遊技状態中には、
普図当りの際の普通変動入賞装置14の開放時間を例え
ば2秒程度に増やす処理や、普図当りの際の普通変動入
賞装置14の開放回数を通常の1回から2回に増やす処
理も行われる。また、この特定遊技状態においては、前
記普図変動遊技における普通図柄表示装置14aの停止
表示態様が所定の態様(例えば、「7」又は「3」)に
なる確率、即ち普図当りする確率(役物制御回路100
に設定されたもの)を高確率に変更する制御(以下、普
図確率変動制御という)が行われてもよく、本例では後
述の図14のフローチャートに示すように、普図時短制
御とともにこの普図確率変動制御が行われる態様を例示
している。
【0043】D.制御系の動作 次に、前述した制御系により行われるパチンコ機の制御
(役物制御回路100の機能)について、図6乃至図1
5に示すフローチャートにより説明する。 (a)役物制御回路のメインルーチン 図6は、役物制御回路100(役物用IC111)によ
り行われるメイン制御処理(メインルーチン)のフロー
チャートを示す図である。この制御処理は、図5の分周
回路113により作り出される基準時間(例えば、2m
s)毎に1シーケンスずつ行われる。すなわち、最終ス
テップ終了後のリセット待ち処理において、役物用IC
111に分周回路113からリセット信号が入るたび
に、ステップS10から実行される。
【0044】処理が開始されると、ステップS10にお
いて先ず電源の投入時であるか否かを判定し、電源投入
時であればステップS12で電源投入処理を行って、ス
テップS44にジャンプする。この電源投入処理では、
ROM112の正常判定処理や、RAM132の初期化
処理、或いはI/Oレジスタやシステム内部のレジスタ
の設定処理が、それぞれ実行される。電源投入時でなけ
れば、ステップS14で後述の普図スイッチ入力監視処
理(図7に示す)を行ってステップS16に移行する。
【0045】ステップS16では、役物用IC111に
よる制御処理(ステップS18〜S28)の各処理過程
で定められる処理NO.(処理番号)に従って、ステッ
プS18〜S28のうちの該当するいずれか一つの処理
を行う分岐処理がなされる。なお、ステップS18〜S
28は、後述するサブルーチン(図8乃至図12に示
す)に従って行われる処理であり、その内容は後述す
る。なお、以上の処理番号による分岐処理(ステップS
18〜S28)によれば、メインルーチンのシーケンス
が繰返される度に、遊技状態に応じて処理番号が変更さ
れてゆき、遊技状態に応じて処理が移行する。
【0046】次に、ステップS30では、役物用IC1
11による制御処理(ステップS32〜S40)の各処
理過程で定められる普図処理NO.(普図処理番号)に
従って、ステップS32〜S40のうちの該当するいず
れか一つの処理を行う分岐処理がなされる。なお、ステ
ップS32〜S40は、サブルーチンに従って行われる
処理であり、その内容は後述する。なお、以上の普図処
理番号による分岐処理(ステップS32〜S40)によ
っても、メインルーチンのシーケンスが繰返される度
に、遊技状態に応じて普図処理番号が変更されてゆき、
遊技状態に応じて処理が移行する。
【0047】次に、図6に示すメインルーチンでは、以
上の分岐処理がなされた後に、ステップS44の外部情
報処理、ステップS46の普図停止図柄作成処理、ステ
ップS47の普図乱数更新処理、ステップS48の遊技
状態決定図柄用乱数更新処理、ステップS50の出力処
理が順次実行され、メンルーチンの1シーケンスが終了
する。
【0048】ここで、ステップS42の外部情報処理で
は、管理装置との情報の授受に関する処理が、ステップ
S44の普図停止図柄作成処理では、普図の停止態様の
更新のための図柄作成処理が、それぞれ実行される。ま
た、ステップS46の普図乱数更新処理では、普図当り
の判定のための乱数更新処理が、ステップS48の遊技
状態決定図柄用乱数更新処理では、遊技状態決定用表示
器53の停止図柄を決定するための乱数更新処理が、ス
テップS50の出力処理では、各種装飾ランプ類141
(例えばサイドランプ26,27)やスピーカー121
aへの出力処理が、それぞれ実行される。
【0049】(b)役物制御回路のサブルーチン(普図
スイッチ入力監視処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS14で行
われる普図スイッチ入力監視処理の詳細について、図7
により説明する。処理が開始されると、ステップS10
0において先ず普図始動スイッチ131の入力があるか
否かを判定し、入力があればステップS102に移行
し、入力がなければメインルーチンにリターンする。ス
テップS102では、普図始動スイッチの入力信号の記
憶(即ち、始動記憶)が4以上か否か判定し、4以上で
あればメインルーチンにリターンし、そうでなければス
テップS104,S106を順次実行した後に、メイン
ルーチンにリターンする。ステップS104では、始動
記憶の数を一つ増加させ、ステップS106では、普図
当り決定用の乱数の抽出を行う。
【0050】以上の処理によれば、普図ゲート13a,
13bのいずれかを遊技球が通過した回数が4回を限度
に記憶されることになり、かつ後述の図14に示す普図
普段処理における普図当り判定(ステップS310)に
用いられる乱数が抽出される。なお、前述のステップS
50の出力処理においては、上記ステップS104にお
いて算出された始動記憶の数だけ前述した普図始動記憶
表示器14dが点灯するような信号が出力される。ま
た、ステップS106における乱数としては、例えば0
〜3の4個を使用し、後述するように通常は普図当り確
率が1/4とされて、これら乱数のうち例えば0が抽出
された場合のみ普図当りとする。
【0051】(c)役物制御回路のサブルーチン(普段
処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS18で行
われる普段処理の詳細について、図8により説明する。
処理が開始されると、まずステップS110おいて、各
始動スイッチ132,133の信号入力が有効か否かを
判定し、有効であればステップS112に移行し、有効
でなければメインルーチンにリターンする。なお、始動
遊技中及び大当り中は、各始動スイッチ132,133
の信号入力を無効にする。したがって、始動遊技中及び
大当り中は、このステップS110において無効と判定
され、メインルーチンにリターンして、ステップS11
2〜S122は実行されない。すなわち、この場合に
は、始動遊技中及び大当り中に普通変動入賞装置14或
いは第1始動口15,16に入賞しても、それは始動遊
技の開始条件とはしない。
【0052】ステップS112では、第2始動口である
普通変動入賞装置14への入賞が始動スイッチ133に
より検出されたか否か判定し、検出されていればステッ
プS114,S116を順次実行した後に、メインルー
チンにリターンし、検出されていなければステップS1
18に進む。また、ステップS118では、第1始動口
15,16への入賞が始動スイッチ132により検出さ
れたか否か判定し、検出されていればステップS12
0,S122を順次実行した後に、メインルーチンにリ
ターンし、検出されていなければ、そのままメインルー
チンにリターンする。ステップS114では、羽根開閉
カウンタの値を2にセットし、次いでステップS116
では、始動動作2処理の番号に処理番号を変更する。一
方ステップS120では、羽根開閉カウンタの値を1に
セットし、次いでステップS122では、始動動作1処
理の番号に処理番号を変更する。
【0053】以上の処理によれば、始動状態や大当り状
態になっていないときに、普通変動入賞装置14或いは
第1始動口15,16に入賞することを条件(始動条
件)として、羽根開閉カウンタという特定のカウンタの
値が2又は1にセットされ、これにより、後述の図9に
示す始動動作処理(ステップS134)によって、この
カウンタの値に応じた回数だけ、特別変動入賞装置12
の可動片12a,12bが開閉することになる。
【0054】(d)役物制御回路のサブルーチン(始動
動作処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS20,S
22で行われる始動動作処理の詳細について、図9によ
り説明する。なおこの場合、始動動作1処理も始動動作
2処理も、図9に示す同一のルーチンに従って実行され
る。処理が開始されると、まずステップS130おい
て、V有効時間が経過したか否かを判定し、経過してい
ればステップS132で普段処理の番号に処理番号を変
更してメインルーチンにリターンし、経過していなけれ
ば、ステップS134に進む。ここで、V有効時間と
は、羽根、即ち可動片12a,12bが最初に開いた時
点からの所定時間であり、この時間は可動片12a,1
2bが閉じた後にも続くように設定されており、可動片
12a,12bが閉じた後でも、開状態のときに変動入
賞口51から特別変動入賞装置12内に入った遊技球
が、特別入賞口54に入ってV入賞となる可能性がある
ので、それを監視するために予め設定された時間であ
る。
【0055】なお、普段処理からこのルーチンに移行し
て最初にステップS130が実行される場合には、上記
V有効時間は当然未経過であるので、ステップS134
に進む。そして、後述のステップS134で羽根の開閉
が開始されて、V入賞がないままに上記V有効時間が経
過すると、再度このルーチンが繰返されたときに、ステ
ップS130でステップS132に移行して普段処理に
戻ることになる。
【0056】ステップS134では、前述の普段処理に
おいて設定された羽根開閉カウンタの値に応じた回数
(1回又は2回)だけ、特別変動入賞装置12の可動片
12a,12b、即ち羽根を開閉動作させ、ステップS
136に進む。このステップS134の処理により前述
の始動遊技が開始されることになる。次にスッテプS1
36では、前回の大当り発生時の遊技状態決定図柄の停
止態様が「V」であったか否か判定し、「V」であれば
ステップS138に進み、そうでなければステップS1
40にジャンプする。そして、ステップS138では、
V誘導装置60の玉受け皿61を前述の中央停止状態に
保持し、V誘導装置70のスライダー72を一定時間経
過後に、前進誘導位置に前進させる制御処理を実行す
る。すなわち、このステップS136,S138によれ
は、大当りして遊技状態決定図柄が「V」で停止した場
合に、次の大当りが発生するまで行われる前述の遊技者
に有利な始動遊技が行われることになる。なお、大当り
したときの遊技状態決定図柄の停止態様が「V」でない
場合には、前述のV誘導装置60の玉受け皿61を左右
に数回揺動させてから、V誘導装置70のスライダー7
2を前述の前進誘導位置又は前進閉塞位置に前進させる
制御処理を実行し、V誘導溝71には遊技球が乗り難く
なるようにする。
【0057】次にステップS140では、継続スイッチ
135の出力信号に基づいて特別入賞口54への入賞
(即ちV入賞)があったか否か判定し、V入賞があれば
ステップS142,S144を順次実行した後にメイン
ルーチンにリターンし、そうでなければそのままメイン
ルーチンにリターンする。ステップS142では、遊技
状態決定図柄の停止態様を決定するための乱数抽出を行
う。なおこの乱数としては、例えば0〜9の10個を使
用し、このうち例えば0〜2或いは8〜9が抽出された
場合は停止態様が「5」、4〜6の場合は停止態様が
「3」、3或いは7の場合は停止態様が「V」、といっ
たように予め対応する停止態様が設定され、この場合に
は、停止態様が「5」となる確率は5/10、「3」と
なる確率は3/10、「V」となる確率は2/10とな
る。次にステップSでは、ファンファーレ処理の番号に
処理番号を変更する。
【0058】これらステップS140〜S144によれ
ば、始動遊技中にV入賞があると(即ち大当りする
と)、遊技状態決定図柄の停止態様を決定するための乱
数抽出が行われた後に、始動遊技を途中で終了して(可
動片12a,12bを閉じるとともに、始動装飾を停止
して)、次のシーケンスでは後述のファンファーレ処理
に移行することになり、また始動遊技中にV入賞がない
と、処理番号の変更がなされないので、次のシーケンス
でもこのルーチン(始動動作処理)が実行されて、前述
のV有効時間が経過するまでこの始動遊技のための一連
の処理が続けられる。
【0059】(e)役物制御回路のサブルーチン(ファ
ンファーレ処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS24で行
われるファンファーレ処理の詳細について、図10によ
り説明する。まずステップS150おいて、遊技状態決
定用表示器53の表示図柄、即ち遊技状態決定図柄を変
動させる処理を行う。次いでステップS152では、大
当りの継続回数の更新処理を行う。なお、大当りして前
述の始動動作処理からこのルーチンに移行し、最初にこ
のステップS152が実行される際には、この継続回数
は1となる。
【0060】次にステップS154では、このファンフ
ァーレ処理を終了させるタイミングとなったか否かを判
定し、そのタイミングであればステップS156に移行
し、そのタイミングでなければメインルーチンにリター
ンする。そして、ステップS156では、前述の始動動
作処理におけるステップS142で抽出された乱数に従
って、所定の停止態様で遊技状態決定図柄を停止させる
処理を行い、ステップS158に進む。次いで、ステッ
プS158では、大当り処理の番号に処理番号を変更
し、メインルーチンにリターンする。
【0061】以上のファンファーレ処理によれば、大当
り発生によって、遊技状態決定用表示器53の表示が変
動し、所定の終了タイミングでこの表示の図柄、即ち遊
技状態決定図柄が停止することになり、次のシーケンス
では後述の大当り処理に移行する。なお、図10では図
示省略しているが、このファンファーレ処理では、メイ
ンルーチンのステップS50において大当りを演出する
所定の効果音(ファンファーレ等)を前述のスピーカー
121aから出力するためのデータ処理や、また装飾ラ
ンプLED141等の点灯制御処理等も実行され、これ
により上記終了タイミングとなるまでに所定の効果音等
や装飾光が出力されて、大当りとなったことが遊技者に
アピールされる。
【0062】(f)役物制御回路のサブルーチン(イン
ターバル処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS26で行
われるインターバル処理の詳細について、図11により
説明する。なおこのルーチンは、後述する図12の大当
り処理のステップS186の移行処理が行われると、次
のシーケンスで実行されるものである。このインターバ
ル処理が開始されると、まずステップS160おいて、
大当りの継続回数が更新(1回分加算)され、ステップ
S162に進む。ステップS162では、所定時間が経
過してこのインターバル処理を終了させるタイミングと
なったか否かを判定し、そのタイミングであればステッ
プS164で大当り処理の番号に処理番号を変更した
後、メインルーチンにリターンし、そのタイミングでな
ければそのままメインルーチンにリターンする。
【0063】なおこのインターバル処理は、後述する大
当り処理における移行処理(ステップS186)が実行
された次のシーケーンスから実行されるものであり、大
当り遊技のラウンドを次のラウンドに移行させる際に、
継続回数のカウント値を更新するとともに所定の時間間
隔をあけるためのものである。
【0064】(g)役物制御回路のサブルーチン(大当
り処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS28で行
われる大当り処理の詳細について、図12により説明す
る。処理が開始されると、まずステップS170おい
て、特別変動入賞装置12の可動片12a,12bを所
定間隔で開閉させるための処理を行う。なおこの開閉動
作は、例えば、開状態に保持する時間が0.8sec、
閉状態に保持する時間が0.8secとなるように、
1.6sec周期で行われ、開閉中の特別変動入賞装置
12への入賞球の数が10個になるまで、最高18回を
限度として継続される。
【0065】次にステップS172では、カウントスイ
ッチ134の検出信号に基づいて開閉中の特別変動入賞
装置12への入賞球の数をカウントする処理を行い、さ
らにステップS174では、前述のインターバル処理の
ステップS160で更新された継続回数に基づく現在の
ラウンド数を、前述のファンファーレ処理におけるステ
ップS156の処理に基づく遊技状態決定図柄の停止態
様と比較する。次いでステップS176では、ステップ
S174の比較結果に基づいて、規定のラウンド数に到
達したか否かを判定し、到達していればステップS17
7を実行した後にステップS182に移行し、到達して
いなければステップS178に進む。
【0066】なお前述したように、例えば遊技状態決定
図柄の停止態様が「3」である場合には3ラウンドで、
また「5」である場合には5ラウンドで、大当り状態の
継続を打切る(或いはその可能性を極端に高める)制御
が行うので、このステップS176では、ラウンド数が
「3」又は「5」といった規定の数になったか否かが判
定される。また、遊技状態決定図柄の停止態様が「V」
の場合には、大当り状態を最高ラウンド数(この場合1
5)まで継続するので、このステップS176の判断は
常にNOとしてステップS178に進む。また、上記ス
テップS177では、V入賞打切り処理(特別入賞打切
り処理)が実行される。すなわち、前述したように、V
誘導装置60の玉受け皿61を前述の揺動状態に保持
し、V誘導装置70のスライダー72を前述の図4
(b)に示す前進誘導位置に前進させて保持するための
モータ144又はモータ145への信号出力処理がなさ
れるか、或いは、V誘導装置60の玉受け皿61を前述
の左停止状態に保持するとともに、V誘導装置70のス
ライダー72を前述の図4(c)に示す前進閉塞位置に
保持するための信号出力処理が実行される。これによ
り、非常に高い確率で大当りの継続が阻止されるか、或
いは、特別入賞口54への遊技球の入賞が確実に妨げら
れ、大当りの継続が完全に阻止されることになる。
【0067】一方ステップS178に進むと、V誘導装
置60,70の前述したラウンド中の後半動作を行うタ
イミングか否かを判定し、そのタイミングであればステ
ップS180に移行し、そのタイミングでなければ(即
ち、ラウンド中の前半動作をおこなうタイミングである
ときには)ステップS179を実行した後にステップS
182に進む。なお、このタイミングは、例えば前述し
たように、遊技球6個の入賞がカウントスイッチ134
により検出されるか、或いは可動片12a,12bが1
0回開閉したか否かにより判断される。そしてステップ
S180では、V誘導装置60,70の前述したラウン
ド中の後半動作(V入賞誘導後半処理)を行うためのモ
ータ144又はモータ145への信号出力処理がなされ
る。すなわち、V誘導装置60の玉受け皿61を前述の
中央停止状態とし、所定の時点(この場合、遊技球9個
の入賞がカウントスイッチ134により検出されるか、
或いは可動片12a,12bが17回開閉した時点)
で、V誘導装置70のスライダー72を前述の前進誘導
位置に前進させ、この時点でV誘導溝71に停留してい
る遊技球を確実に特別入賞口54に誘導するための処理
が実行される。
【0068】そして、上記ステップS179では、V入
賞誘導前半処理が実行される。すなわち、前述したよう
に、V誘導装置60の玉受け皿61を前述の揺動状態と
し、V誘導装置70のスライダー72を前述の後退位置
に保持するためのモータ144又はモータ145への信
号出力処理がなされる。
【0069】次にステップS182では、継続スイッチ
135の検出信号に基づいてV入賞が検出されたか否か
判定し、V入賞があればステップS184に進み、そう
でなければステップS188にジャンプする。そして、
ステップS184では、最高継続回数(この場合15
回)に継続回数が到達したか否かを判定し、到達してい
ればステップS188に移行し、到達してなければステ
ップS186で、処理番号を前述のインターバル処理を
行う番号に変更した後に、メインルーチンにリターンす
る。一方ステップS188に進むと、大当り終了条件
(この場合、遊技球10個の入賞がカウントスイッチ1
34により検出されるか、或いは可動片12a,12b
が18回開閉すること)が成立か否か判定し、成立して
いればステップS190,S192を順次実行した後
に、メインルーチンにリターンし、そうでなければその
ままメインルーチンにリターンする。そして、ステップ
S190では、普段処理の番号に処理番号が変更され、
次にステップS192では、後述する図13に示すサブ
ルーチンにより普図時短制御処理を行う。
【0070】以上の大当り処理によれば、前述した大当
り遊技と、前述の遊技状態決定図柄に基づくV誘導装置
60,70の動作が実行されることになる。すなわち、
特別変動入賞装置12の可動片12a,12bが、開閉
動作を最高18回繰返す大当り遊技が最高15ラウンド
まで実施されるとともに、遊技状態決定用表示器53の
表示図柄(遊技状態決定図柄)の停止表示態様に応じて
V誘導装置60,70が異なる動作を行い、大当り遊技
が何ラウンドまで継続されるかを決定する確率(特別入
賞口54への入賞確率)が適宜変更される。
【0071】(h)役物制御回路のサブルーチン(普図
時短制御処理) 次に、図12に示す大当り処理(サブルーチン)のステ
ップS192で行われるサブルーチンである普図時短制
御処理の詳細について、図13により説明する。処理が
開始されると、まずステップS200おいて、前述の遊
技状態決定図柄の停止態様に基づいて分岐処理を行う。
すなわち、前記停止態様が「V」である場合には、ステ
ップS202で時短フラグという特定のフラグをセット
した後にメインルーチンにリターンし、前記停止態様が
「5」である場合には、そのままメインルーチンにリタ
ーンし、前記停止態様が「3」である場合には、ステッ
プS204で時短フラグをクリアした後に、メインルー
チンにリターンする。
【0072】なお、以上の処理と、後述する普図普段処
理のステップS318,S320,S322の処理によ
って、前記停止態様が「V」になると前述した普図時短
制御が開始され、次回以降の大当りの際に前記停止態様
が「3」になるまでこの普図時短制御が続行されること
になる。なお、上記普図時短制御が行われると、普通変
動入賞装置14の開放が頻繁に行われるため、大当り中
や大当り後の遊技中における獲得球が従来よりも多くな
り、より遊技者に有利になる。
【0073】(i)役物制御回路のサブルーチン(普図
普段処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS32で行
われる普図普段処理の詳細について、図14により説明
し、さらにメインルーチンのステップS34,S36で
行われる変動処理及び図柄判定処理の内容について説明
する。普図普段処理が開始されると、まずステップS3
00おいて、前述の普図スイッチ入力監視処理のステッ
プS104で計数された普図始動記憶の数が1以上ある
か否かを判定し、あればステップS302に移行し、な
ければメインルーチンにリターンする。次にステップS
302では、普図始動記憶の数を1だけ減算し、ステッ
プS304に進む。
【0074】そしてステップS304では、前述の遊技
状態決定図柄が「V」か否か判定し、「V」であればス
テップS308に進んで、普図当りが高確率(3/4)
となるように複数の当り判定値(この場合、0,1,
2)を取り出し、「V」でなければステップS306に
進んで、普図当りが通常確率(1/4)となるように当
り判定値(この場合、0のみ)を取り出す。次いでステ
ップS310では、ステップS306又はS308で取
り出した判定値と、前述の普図スイッチ入力監視処理の
ステップS106で抽出した乱数値とを比較し、ステッ
プS312に進む。
【0075】次に、ステップS312では、ステップS
310の比較の結果前記乱数値が前記判定値のうちのい
ずれかと一致するか否か判定し、一致する場合(普図当
りとなった場合)には、ステップS316に移行し、一
致しなければステップS314に進む。そして、ステッ
プS316では、普図の停止図柄を作成する処理を行っ
て普図当り図柄を決定する(例えば停止図柄を「7」又
は「3」とする)。一方ステップS314では、普図の
停止図柄を作成する処理を行って普図外れ図柄を決定す
る(例えば停止図柄を「1」「2」「4」「5」「6」
「8」のいずれかとする)。
【0076】次にステップS318では、前述した普図
時短制御処理によって時短フラグがセットされているか
否かを判定し、セットされていればステップS322に
移行し、セットされていなければステップS320に進
む。そしてステップS322では、普図時短制御を行う
ために普図変動時間を前述したように6秒程度の短い時
間にセットし、一方ステップS322では、普図時短制
御を行わないので普図変動時間を30秒程度の長い時間
にセットする。次いで、ステップS324では、変動処
理の番号に普図処理番号を変更した後、メインルーチン
にリターンする。
【0077】以上の普図普段処理によれば、始動記憶が
ある場合に、始動記憶数を一つ減らした後、乱数抽出に
よる普図当り判定が行われて普図の停止図柄が決定さ
れ、前述の普図確率変動制御や普図時短制御を行うか否
かの判定やそのためのデータ設定がなされた後に、次の
シーケンスで変動処理が行われるように移行処理がなさ
れる。そして、始動記憶がない場合には、次のシーケン
スでもこの普段処理が繰返されることになる。なお、上
記ステップS320,S322等の処理においては、普
図時短制御の代りに、前述の普図即止め制御が行われる
ような処理を行ってもよい。
【0078】次に、メインルーチンのステップS34
(変動処理)について説明する。この変動処理は、前述
の普図変動遊技を行うために、普通図柄表示装置14a
の表示図柄(即ち普図)をスクロールさせるための普通
図柄表示装置14aへの信号出力処理であり、スクロー
ルを終了させるべき所定時間が経過した時点で、前述の
ステップS314又はS316で決定された停止図柄に
停止させるもので、処理終了後にはメインルーチンにリ
ターンする前に、次の図柄判定処理の番号に普図処理番
号を変更するものである。
【0079】次に、メインルーチンのステップS36
(図柄判定処理)について説明する。この図柄判定処理
では、まず普図の停止態様が普図当り図柄か否か判定
し、普図当りでなければ、普図外れ処理の番号に処理番
号を変更し、普図当りであれば、普図当り処理の番号に
処理番号を変更する。
【0080】(j)役物制御回路のサブルーチン(普図
当り処理) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS38で行
われる普図当り処理の詳細について、図15により説明
し、さらにメインルーチンのステップS40で行われる
普図外れ処理の内容について説明する。普図当り処理が
開始されると、まずステップS330において、普図時
短状態中か否かを判定し、普図時短制御中であればステ
ップS334に移行し、普図時短制御中でなければステ
ップS332に進む。そしてステップS332では、通
常の普電開放処理、即ち普通変動入賞装置14の前述の
一対の可動片14a,14bを、例えば1回だけ0.5
秒開放状態に保持するための信号をソレノイド143に
出力する処理が行われる。一方ステップS334に進む
場合は、この例では前述の遊技状態決定図柄が「V」と
なった場合であるので、前述の特定遊技状態中の普電開
放動作を実施するために、開放時間を特別に長くした普
電開放処理、即ち普通変動入賞装置14の前述の一対の
可動片14a,14bを、例えば2秒開放状態に保持す
る動作を2回繰返すための信号をソレノイド143に出
力する処理が行われる。
【0081】次にステップS336では、普図当り終了
タイミングになったか否か判定し、終了タイミングであ
れば、ステップS338,S340を順次実行した後に
メインルーチンにリターンし、終了タイミングでなけれ
ばそのままメインルーチンにリターンして、次のシーケ
ンスでもこの普図当り処理を実行する。そしてステップ
S338では、普通変動入賞装置14の可動片14a,
14bを閉じ状態にする処理を行い、次いでステップS
340では、普図普段処理の番号に普図処理番号を変更
する。次に、メインルーチンのステップS40の普図外
れ処理について説明する。この普図外れ処理は、普図の
図柄が停止した表示を行う処理等がなされ、普図普段処
理の番号に普図処理番号を変更するものである。
【0082】(k)役物制御回路のサブルーチン(普図
時短制御処理の別実施例) 次に、図12に示す大当り処理(サブルーチン)のステ
ップS192で行われる普図時短制御処理のサブルーチ
ンの別実施例(即ち、図13に示すサブルーチンの別態
様)の詳細について、図16により説明する。処理が開
始されると、まずステップS400おいて、前述の遊技
状態決定図柄の停止態様に基づいて分岐処理を行う。す
なわち、前記停止態様が「V」である場合には、ステッ
プS402で時短カウンタという特定のカウンタを10
0にセットした後にメインルーチンにリターンし、前記
停止態様が「5」である場合には、ステップS404で
前記時短カウンタを50にセットした後にメインルーチ
ンにリターンし、前記停止態様が「3」である場合に
は、ステップS406で前記時短カウンタを30にセッ
トした後にメインルーチンにリターンする。
【0083】以上の処理によれば、図14に示す普図普
段処理のステップS318で、上記時短カウンタが0に
到達していないことを判定するように処理内容を変更す
れば、この普図普段処理のステップS320,S322
の処理によって、前記遊技状態決定図柄の停止態様が
「V」となった場合には、その後の遊技中において前述
の始動遊技が100回繰返されるまで前述した普図時短
制御が行われ、前記遊技状態決定図柄の停止態様が
「5」となった場合には、前述の始動遊技が50回繰返
されるまで前述した普図時短制御が行われ、また、前記
遊技状態決定図柄の停止態様が「3」となった場合に
は、前述の始動遊技が30回繰返されるまで前述した普
図時短制御が行われる。なおこの場合には、例えば図9
に示す前述の始動動作処理におけるステップS132の
次のステップとして、前記時短カウンタの値を減算する
処理(即ち、始動遊技毎に時短カウンタを減算する処
理)を行う必要がある。そして、この減算方法として
は、一律に毎回1だけ減算してもよいし、前述の羽根開
閉カウンタの数(1又は2)だけ減算するようにしても
よい。また、普図時短制御中で、時短カウンタがまだ残
っている時点で、次の大当りが発生した場合に、その残
りのカウンタ値を次回の時短カウンタに加算してもよ
い。
【0084】(l)役物制御回路のサブルーチン(イン
ターバル処理の別実施例) 次に、図6に示すメインルーチンのステップS26で行
われるインターバル処理の別実施例の詳細について、図
17により説明する。このインターバル処理が開始され
ると、まずステップS500おいて、前述のステップS
150と同様に、遊技状態決定用表示器53の表示図
柄、即ち遊技状態決定図柄を変動させる処理を行う。次
にステップS502おいて、前述のステップS160と
同様に、大当りの継続回数が更新(1回分加算)され、
ステップS504に進む。ステップS504では、前述
のステップS162と同様に、所定時間が経過してこの
インターバル処理を終了させるタイミングとなったか否
かを判定し、そのタイミングであればステップS506
に進み、そのタイミングでなければそのままメインルー
チンにリターンする。
【0085】そして、ステップS506では、大当りの
ラウンドが継続される毎に抽出された乱数に従って、所
定の停止態様(「V」又は「3」)で遊技状態決定図柄
を停止させる処理を行い、ステップS508に進む。次
いで、ステップS508では、大当り処理の番号に処理
番号を変更し、メインルーチンにリターンする。このよ
うなインターバル処理を行うこの別実施例によれば、大
当り遊技のラウンドを次のラウンドに移行させる際に、
毎回遊技状態決定図柄が変動し、その結果に基づいて、
例えば前記停止態様が「3」の場合には、V誘導装置6
0,70の動作により大当りの継続(即ちV入賞)の確
率を極端に低下させるか、或いは大当りの継続を完全に
打切る処理(前述のV入賞打切り処理)が実行され、ま
た前記停止態様が「V」の場合には、V誘導装置60,
70の動作によりラウンドの後半において前述のV入賞
誘導処理が実行される。
【0086】このため、この別実施例によれば、一旦大
当りしても、その後大当りのラウンドが継続されるか否
かは、ラウンド毎に行われる遊技状態決定用表示器53
の表示態様によりラウンド毎に決定されることになり、
ラウンド毎に遊技者が一喜一憂することになり、遊技の
面白さがさらに向上するという特有の作用効果が得られ
る。なお、この別実施例の場合には、例えば図12に示
す前述の大当り処理におけるステップS174,S17
6の処理内容を、遊技状態決定図柄の停止態様が大当り
のラウンドを継続しない態様(例えば「3」)であるか
否か判定するものとする必要がある。また、例えば図1
2に示す前述の大当り処理におけるステップS186の
次のステップとして、遊技状態決定図柄用乱数を新たに
抽出する処理を行う必要がある。
【0087】以上のように本実施例では、変動入賞装置
12内に備えられ、特別入賞口54への遊技球の入賞率
を変更可能な特別入賞率変更部材(V誘導装置60,7
0)と、特別遊技状態(大当り状態)が発生したとき、
或いは大当り状態が継続される際に表示状態が変化する
可変表示装置(遊技状態決定用表示器53)と、この可
変表示装置の停止表示態様(遊技状態決定図柄の停止態
様)に基づき前記特別入賞率変更部材の動作制御を行う
動作制御手段(役物制御回路100)と、を備えた。そ
して、前記動作制御手段により、可変表示装置の停止表
示態様(遊技状態決定図柄の停止態様)に応じて、前記
特別遊技状態の繰返し難易度(大当りラウンドの継続確
率)を変更するように制御する構成とした。即ち、この
場合V誘導装置60,70の前述のV入賞打切り処理に
より大当り中のV入賞の確率を極端に低下させるか又は
V入賞を全く不可能とし、或いは前述のV入賞誘導処理
(前述のステップS180に関連する処理)によりかな
りの高確率でV入賞するように制御して、前記停止表示
態様に応じて大当りが継続しやすいラウンド数が決るよ
うにした。
【0088】また、前記可変表示装置における停止表示
態様に基づき、特別遊技状態(大当り)の終了後に次回
の特別遊技の発生を容易にするように前記特別入賞率変
更部材を制御するようにした。即ち、例えば遊技状態決
定図柄が「V」で停止した場合には、大当り終了後の始
動遊技においてV誘導装置60,70の前述のV入賞誘
導処理(前述のステップS136,S138に関連する
処理)によりかなりの高確率でV入賞するように制御し
て、引続いて大当りとなる確率を高めた。また、前記動
作制御手段は、前記可変表示装置における停止表示態様
に基づき、前記特別遊技状態の終了後に前記補助変動入
賞装置(普通変動入賞装置14)を遊技球が入賞しやす
いように制御する特定遊技状態を発生可能である。すな
わち、例えば遊技状態決定図柄が「V」で停止した場合
には、大当り終了後の遊技中において普通変動入賞装置
14に入賞し易いように、前述の普図時短制御や普図確
率変動制御を行う構成となっている。したがって、以下
のような優れた効果を得ることができる。
【0089】(1)大当りの発生により遊技状態決定用
表示器53の表示を作動停止させ、その停止結果により
V誘導装置60,70の動作制御を行うことにより、大
当り毎に変化する遊技状態決定用表示器53の停止図柄
により、V入賞率が変化するため、大当りの継続回数が
その都度変化し、継続回数が単調にならずに毎回変化に
富んだ興趣の向上した遊技内容になる。すなわち、V誘
導装置60,70の制御は、前述したように遊技状態決
定図柄の停止態様に基づいて行われ、これによって大当
りが継続する可能性が変更されるので、大当りが継続す
る可能性が固定的なものとされていた従来の遊技機に比
して、遊技の面白さが向上することになるとともに、ま
た毎回同じ動作を繰返すようなV誘導装置が設けられる
場合に比較しても、初心者であろうと熟練者であろうと
無関係に遊技が展開して大当りが継続する可能性が変更
されるから、遊技者の平等性を維持しつつ遊技のスリル
を高く確保できる。
【0090】(2)しかも、単に特別入賞口54への入
賞をソフト的に無効にすることによって、遊技状態決定
用図柄の停止態様に対応した規定のラウンドで大当りの
継続を打切るものではなく、上述の船の形やワニの形を
した可動部材を有するV誘導装置60,70の動作によ
って大当りの継続の可能性が機械的に変更或いは打切ら
れるので、遊技の楽しさは視覚的にも優れたものとな
る。 (3)また、遊技状態決定図柄の停止態様が「V」であ
る場合には、大当り終了後のV誘導装置60,70の動
作制御を次の大当りが発生し易いように制御する(即
ち、前述のV入賞誘導処理を実行する)ことにより、次
回の大当りの発生確率も遊技状態決定用表示器53によ
り変化するため、従来のような始動遊技に関する問題点
も解消し、単調な遊技内容にならずに変化に富んだ始動
遊技が行え、また、短い期間で大当りが連続して発生す
る可能性があり遊技者にとって非常に有利な状態を発生
可能であり、遊技意欲が向上する。
【0091】(4)特に本実施例では、大当りとなり上
記停止態様が「V」となった場合には、前述の普図時短
制御及び普図確率変動処理も実行されるので、普図当り
による普通変動入賞装置14(補助変動入賞装置)の開
動作が起こり易くなり、この点でも遊技者に有利とな
る。このため遊技者は、大当り発生後においても、
「V」で停止することを祈るような気持で遊技状態決定
用表示器53の停止表示図柄に注目し、大当りさらには
「V」停止というように多段階の遊技のスリルを味わう
ことができるし、その停止態様に応じたV誘導装置6
0,70の動作にも注目して楽しむことができる。 (5)また、図17により説明した前述の別態様の実施
例の場合には、前述したように大当り遊技のラウンドを
次のラウンドに移行させる際に、毎回遊技状態決定図柄
が変動し、その結果に基づいてラウンド毎にV誘導装置
60,70の動作が変更される。このため、この別実施
例によれば、一旦大当りしても、その後大当りのラウン
ドが継続されるか否かは、ラウンド毎に変る上記表示態
様により決定されることになり、ラウンド毎に遊技者が
一喜一憂することになって、遊技の面白さがさらに向上
するという特有の効果が得られる。
【0092】(発明の実施の形態の別態様)なお、本発
明は以上説明した実施例に限られず各種の実施態様が有
り得るので、以下これを項目別に説明する。 (1)特定遊技状態等の実施期間 まず、補助変動入賞装置(普通変動入賞装置14)への
入賞を容易にする特定遊技状態(例えば、前述の普図時
短制御等によるもの)を発生させ終了させるまでの期間
や、或いは、特別入賞率変更部材(V誘導装置60,7
0)によって特別入賞が容易に起こるようにする動作制
御を行う期間については、以下のように設定することも
できる。例えば、大当りとなって遊技状態決定図柄の停
止態様が「V」などの所定の図柄となった時点から開始
して、次の大当りが発生したら原則的に終了させ、次の
大当りで再び前記停止態様が「V」などの所定の図柄と
なった場合には特別に継続させてもよい。
【0093】また、遊技機の電源投入時において、無条
件に上記特定遊技状態等を開始させ、開店時の集客率向
上を図ることもできる。また、電源投入時或いは大当り
終了後、例えば始動遊技100回で大当りが発生しなか
った場合に、上記特定遊技状態等を発生させることによ
り、救済機能を発揮させて遊技者に安心感を与えること
もできる。さらに、前記遊技状態決定図柄の停止態様に
より発生させず、例えば、大当り中の特別入賞率(V入
賞率)は一定として、最高継続回数まで達した場合にの
み上記特定遊技状態等を発生させるようにしてもよい。
これにより、大当り中のV入賞がより重要になるため、
大当り中の遊技がスリルに満ちた面白いものとなる。
【0094】(2)特定遊技状態の内容(その1) 前述の実施例では、特定遊技状態の具体的内容として、
普図時短制御(或いは普図即止め制御)と普図確率変動
制御とを併せて行う構成を例示しているが、これに限ら
れず、例えば普図時短制御のみを行う構成でもよい。こ
のような構成とした場合でも、普図の当り確率は通常例
えば1/4と比較的良く当る確率に設定してあるので、
前述の実施例と同様の効果が得られる。 (3)特定遊技状態の内容(その2) また、遊技状態決定図柄の停止態様により、例えば以下
のように、普図時短制御と普図確率変動制御のいずれか
又は両方を実施して、よりバリエーションに富んだ遊技
内容とすることもできる。すなわち、例えば停止態様が
「V」の場合には普図時短制御と普図確率変動制御の両
方を実施し、停止態様が「5」の場合には普図時短制御
のみを実施し、停止態様が「3」の場合には普図確率変
動制御のみを実施する構成としてもよい。
【0095】(4)特定遊技状態の内容(その3) また、前述の実施例においては普図時短制御と補助変動
入賞装置(普通変動入賞装置14)の開放状態の変更制
御を併せて行っているが、この点についても限定され
ず、例えば以下のような態様でもよく、同様の効果が得
られる。すなわち、例えば通常より普図の変動時間を6
sec程度(確率は1/4)にしておき、通常状態中は
補助変動入賞装置の開放時間を0.1sec程度に設定
し、特定遊技状態になった場合にのみ開放時間を5.0
sec程度に変更する構成でもよい。
【0096】(5)特定遊技状態の発生と特別入賞率変
更部材の動作との関係(その1) また前述の実施例では、普図時短制御等による特定遊技
状態と、特別入賞率変更部材による始動遊技中の特別入
賞誘導制御(特別入賞口への入賞率を高める制御)とを
併せて行っているが、この点についても限定されず、例
えば以下のような態様でもよい。すなわち、普図時短制
御のみを行う構成でもよい。この場合には、特別入賞誘
導制御を行わないために始動遊技が頻繁に発生し、連続
して特別入賞を狙う遊技が楽しめ遊技の興趣が向上す
る。或いは、遊技状態決定図柄の停止態様により、例え
ば以下のように、普図時短制御と特別入賞誘導制御のい
ずれか又は両方を実施して、よりバリエーションに富ん
だ遊技内容とすることもできる。すなわち、例えば停止
態様が「V」の場合には普図時短制御と特別入賞誘導制
御の両方を実施し、停止態様が「5」の場合には普図時
短制御のみを実施し、停止態様が「3」の場合には特別
入賞誘導制御のみを実施する構成としてもよい。
【0097】(6)特定遊技状態の発生と特別入賞率変
更部材の動作との関係(その2) また前述の実施例では、普図時短制御等の特定遊技状態
と、特別入賞率変更部材による特別入賞誘導制御や大当
りラウンドの打切り制御(特別入賞打切り処理)とを併
せて行っているが、この点についても限定されず、例え
ば以下のような態様でもよい。すなわち、遊技状態決定
図柄の停止態様により、例えば以下のように、普図時短
制御等と特別入賞誘導制御のいずれか又は両方を実施し
て、よりバリエーションに富んだ遊技内容とすることも
できる。例えば停止態様が「V」の場合には普図時短制
御等による特定遊技状態を発生させるとともに、特別入
賞誘導制御による15ラウンドまでの大当りの継続制御
を実施し、停止態様が「9」の場合には特別入賞誘導制
御による15ラウンドまでの大当りの継続制御のみを実
施し、停止態様が「7」の場合には普図時短制御等によ
る特定遊技状態を発生させるとともに、特別入賞打切り
処理による5ラウンドまでの大当りの継続制御を実施
し、停止態様が「5」の場合には特別入賞打切り処理に
よる5ラウンドまでの大当りの継続制御のみを実施し、
停止態様が「3」の場合には普図時短制御等による特定
遊技状態を発生させるとともに、特別入賞打切り処理に
よる3ラウンドまでの大当りの継続制御を実施し、停止
態様が「1」の場合には特別入賞打切り処理による3ラ
ウンドまでの大当りの継続制御のみを実施する構成とし
てもよい。
【0098】(7)遊技状態決定用表示器 前述の実施例では、特定遊技状態に関する決定と、大当
りラウンド打切り回数(いいかえると、継続回数)の決
定を行うための図柄表示を、一つの表示器53により行
っているが、これらの表示を行う表示器をそれぞれ別個
に設けてもよい。またこの場合、特定遊技状態に関する
決定のための可変表示遊技(表示器の表示変動)は大当
りの終了時に行う構成でもよい。これにより、よりバリ
エーションの豊富な遊技態様が発生可能となり、また、
大当り終了時に特定遊技のための可変表示遊技が行われ
るため、大当り終了時まで楽しみが持続する効果があ
る。
【0099】(8)適用機種 また、本発明に係わる遊技機はプリペイドカード方式の
パチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジッ
ト方式のパチンコ機にも適用することができるし、プリ
ペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチ
ンコ機についても幅広く適用することが可能である。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機によれば、特別遊
技状態の発生に関連して可変表示装置の表示を変動停止
させ、その停止結果により特別入賞率変更部材の動作制
御を行う。これにより、特別遊技状態が発生する度に変
化する可変表示装置の停止表示態様により、特別入賞口
への入賞率が変化するため、特別遊技状態の継続回数
や、特別遊技状態の発生後に再度特別遊技状態が発生す
る可能性が、特別遊技状態の発生の都度変化する。した
がって、継続回数や引続いて特別遊技状態が発生する可
能性が単調にならずに毎回変化に富んだ興趣の向上した
遊技内容になる。すなわち、特別入賞率変更部材の動作
制御は、可変表示装置の停止態様に基づいて行われ、こ
れによって遊技者に有利な特別遊技状態が継続する可能
性や引続いて特別遊技状態が発生する可能性が変更され
るので、この可能性が固定的なものとされていた従来の
遊技機に比して、遊技の面白さが向上することになる。
【0101】また、毎回同じ動作を繰返すような特別入
賞の誘導装置が設けられる場合に比較しても、初心者で
あろうと熟練者であろうと無関係に遊技が展開して特別
遊技状態が継続する可能性等が変更されるから、遊技者
の平等性を維持しつつ遊技のスリルを高く確保できる効
果もある。さらに、単に特別入賞口への入賞をソフト的
に無効にすることによって、可変表示装置の停止態様に
対応した継続回数等になるように制御するものではな
く、特別入賞率変更部材の動作によって特別遊技状態発
生の継続の可能性等を機械的に変更するので、遊技の楽
しさは視覚的にも優れたものとなる。
【0102】特に、請求項2記載の遊技機によれば、特
別入賞率変更部材の動作制御により、特別遊技状態の繰
返し難易度を変化させるので、特別遊技状態が発生する
度にその継続回数が変化することになり、特にこの点で
特別遊技状態発生中の遊技が単調にならずに変化に富ん
だ遊技内容になる等の効果がある。また、請求項3記載
の遊技機によれば、動作制御手段が、可変表示装置にお
ける停止表示態様に基づき、特別遊技状態の終了後に次
回の特別遊技の発生を容易にするように特別入賞率変更
部材を制御するので、特別遊技状態が発生する度に引続
いて特別遊技状態が発生する可能性が変化することにな
り、特にこの点で特別遊技状態発生後の遊技が単調にな
らずに変化に富んだ遊技内容になる。
【0103】さらに、請求項4記載の遊技機によれば、
前記可変表示装置における停止表示態様に基づき、特別
遊技状態の終了後に補助変動入賞装置を遊技球が入賞し
やすいように制御する特定遊技状態を発生可能である。
このため、上記停止表示態様によっては、特別遊技状態
発生のきっかけとなる始動条件が通常よりも成立し易く
なり、始動遊技が通常よりも頻繁に行われるようにな
る。このため、所定の停止表示態様になれば、結果とし
て特別遊技状態の終了後に再度特別遊技状態が発生する
可能性がこの補助変動入賞装置の動作によっても高まる
ことになり、上記停止表示に注目するスリルもさらに高
まる。したがって、従来にない新規な遊技内容になり、
従来のような始動遊技に関する問題点も解消し、単調な
遊技内容にならずに変化に富んだ始動遊技が行え、ま
た、短い期間で大当りが連続して発生する可能性があり
遊技者にとって非常に有利な状態を発生可能であり、遊
技意欲が向上させる効果が著しい。
【0104】特に、請求項5記載の遊技機では、前記特
定遊技状態が、前記補助変動入賞装置を変動させる補助
可変表示装置の所定の停止態様の発生確率を高確率状態
とするもの(例えば、前述した普図確率変動制御)であ
り、今までにない斬新な遊技内容になり、上記効果を確
実に実現可能である。また、請求項6記載の遊技機で
は、前記特定遊技状態が、前記補助可変表示装置におけ
る可変表示遊技の単位時間あたりの実行回数を高めた状
態(例えば、前述した普図時短制御を行っている状態)
であり、今までにない斬新な遊技内容になり、上記効果
を確実に実現可能である。
【0105】さらに、請求項7記載の遊技機では、前記
特別入賞率変更部材として前記特別入賞口を開閉可能な
可動部材を備え、前記動作制御手段は、前記可変表示装
置の停止表示態様が所定の態様である場合に、前記特別
入賞口への入賞を不可能とすべく前記特別入賞口を前記
可動部材により閉じる特別入賞打切り処理を行う。この
ため、上記停止表示態様によっては、特別遊技状態の継
続の可能性や特別遊技状態発生後に再度特別遊技状態が
発生する可能性が、完全になくなることになり、めりは
りのある遊技内容となる効果がある。そして、この場合
にも、単に特別入賞口への入賞をソフト的に無効にする
ことによって、特別遊技状態の打切りや再発生を阻止す
るように制御するものではなく、特別入賞率変更部材の
動作によって特別入賞口への入賞を機械的に阻止するの
で、遊技の楽しさは視覚的にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例であるパチンコ機の遊技盤
前面(遊技領域)を示す正面図である。
【図2】同パチンコ機の特別変動入賞装置の正面構成を
示す正面斜視図である。
【図3】同パチンコ機の特別変動入賞装置内に設けられ
た特別入賞率変更部材(V誘導装置60)を示す斜視図
である。
【図4】同パチンコ機の特別変動入賞装置内に設けられ
た特別入賞率変更部材(V誘導装置70)を示す斜視図
である。
【図5】同パチンコ機のにおける制御系の要部構成を示
すブロック図である。
【図6】同パチンコ機の役物制御回路により行われるメ
イン制御処理(メインルーチン)のフローチャートであ
る。
【図7】同パチンコ機の役物制御回路により行われるサ
ブルーチン(普図スイッチ入力監視処理)のフローチャ
ートである。
【図8】同パチンコ機の役物制御回路により行われるサ
ブルーチン(普段処理)のフローチャートである。
【図9】同パチンコ機の役物制御回路により行われるサ
ブルーチン(始動動作処理)のフローチャートである。
【図10】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(ファンファーレ処理)のフローチャート
である。
【図11】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(インターバル処理)のフローチャートで
ある。
【図12】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(大当り処理)のフローチャートである。
【図13】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(普図時短制御処理)のフローチャートで
ある。
【図14】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(普図普段処理)のフローチャートであ
る。
【図15】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(普図当り処理)のフローチャートであ
る。
【図16】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(普図時短制御処理)の別態様を示すフロ
ーチャートである。
【図17】同パチンコ機の役物制御回路により行われる
サブルーチン(インターバル処理)の別態様を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
12 特別変動入賞装置(変動入賞装置) 14 普通変動入賞装置(補助変動入賞装置) 14a 普通図柄表示装置(補助可変表示装置) 53 遊技状態決定用表示器(可変表示装置) 54 特別入賞口 60,70 V誘導装置(特別入賞率変更部材) 100 役物制御回路(動作制御手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変動入賞装置を備え、始動条件の成立に
    基づき行われる始動遊技により、変動入賞装置内に入賞
    した遊技球が特別入賞口へ入賞したことに基づき特別遊
    技状態を発生させ、特別遊技状態中に再度特別入賞口へ
    入賞した場合に所定の範囲内でもって特別遊技状態を繰
    返して発生可能な遊技機において、 前記変動入賞装置内に備えられ、特別入賞口への遊技球
    の入賞率を変更可能な特別入賞率変更部材と、前記特別
    遊技状態の発生に関連して表示状態が変化する可変表示
    装置と、この可変表示装置の停止表示態様に基づき前記
    特別入賞率変更部材の動作制御を行う動作制御手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記動作制御手段は、前記可変表示装置
    の停止表示態様に応じて前記特別遊技状態の繰返し難易
    度を変更するように前記特別入賞率変更部材を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記動作制御手段は、前記可変表示装置
    における停止表示態様に基づき、前記特別遊技状態の終
    了後に次回の特別遊技の発生を容易にするように前記特
    別入賞率変更部材を制御することを特徴とする請求項1
    又は2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技機には、補助始動条件の成立に
    基づき可変表示遊技が開始される補助可変表示装置と、
    該補助可変表示装置における停止表示態様に基づき変動
    制御が行われ、前記始動条件を成立しやすいような状態
    を発生可能な補助変動入賞装置と、が備えられ、 前記動作制御手段は、前記可変表示装置における停止表
    示態様に基づき、前記特別遊技状態の終了後に前記補助
    変動入賞装置を遊技球が入賞しやすいように制御する特
    定遊技状態を発生可能であることを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記特定遊技状態は、前記補助変動入賞
    装置を変動させる前記補助可変表示装置における停止態
    様の発生確率を高確率状態とするものであることを特徴
    とする請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記特定遊技状態は、前記補助可変表示
    装置における可変表示遊技の単位時間あたりの実行回数
    を高めた状態であることを特徴とする請求項4又は5記
    載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記特別入賞率変更部材として前記特別
    入賞口を開閉可能な可動部材を備え、前記動作制御手段
    は、前記可変表示装置の停止表示態様が所定の態様であ
    る場合に、前記特別入賞口への入賞を不可能とすべく前
    記特別入賞口を前記可動部材により閉じる特別入賞打切
    り処理を行うことを特徴とする請求項1乃至6の何れか
    に記載の遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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