JPH09164758A - インクジェット記録用紙及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用紙及びその製造方法

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JPH09164758A
JPH09164758A JP7325945A JP32594595A JPH09164758A JP H09164758 A JPH09164758 A JP H09164758A JP 7325945 A JP7325945 A JP 7325945A JP 32594595 A JP32594595 A JP 32594595A JP H09164758 A JPH09164758 A JP H09164758A
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ink
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ink jet
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Yoichi Saito
洋一 斎藤
Masaru Tsuchiya
勝 土屋
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い光沢性及び優れたインク吸収特性を有
し、塗布性及びセット性が双方とも両立して改善された
インクジェット記録用紙の提供。可逆的にゾルゲル変換
し、高いインク吸収性を有する親水性バインダー含有の
塗布液を安定に支持体上に塗布可能なインクジェット記
録用紙の製造方法の提供。 【解決手段】 支持体上にκ−カラギーナンを含有する
少なくとも1層のインク受容層を有してなることを特徴
とするインクジェット記録用紙。支持体上に、κ−カラ
ギーナン及びK+、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Co3+
Ni2+、Al3+から選ばれる少なくとも1種のカチオン
を含有する塗布液をインク受容層として設けることによ
りインクジェット記録用紙を製造することを特徴とする
インクジェット記録用紙の製造方法。上記の塗布液を支
持体上に設け、該塗布液温度より5℃以上低下させて冷
却する工程を経た後、乾燥することによりインクジェッ
ト記録用紙を製造することを特徴とするインクジェット
記録用紙の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクを用い
て記録を行うインクジェット記録用紙に関し、特にイン
ク吸収性と光沢度を両立させ高品位画像を形成できるイ
ンクジェット記録用紙及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの微
小液滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像・文字などの記録を行うもので
あるが、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の
利点を有している。この方式で従来から問題となってい
たノズルの目詰まりとメンテナンスについては、インク
及び装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンタ
ー、ファクシミリ、コンピューター端末等、様々な分野
に急速に普及している。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録用紙としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明
るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドット
が重なった場合に於いてもインクが流れ出したり滲んだ
りしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上
に大きくなく、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと等が
要求される。
【0004】これらの要求を達成するために、例えば、
特開昭52−53012号には、低サイズの原紙に表面
加工用の塗料を湿潤させてなるインクジェット記録用紙
が開示されている。又、特開昭55−5830号には、
支持体表面にインク吸収性の塗層を設けたインクジェッ
ト記録用紙が、又、特開昭55−51583号及び特開
昭56−157号には、被覆層中の顔料として非膠質シ
リカ粉末を使った例等が開示されている。
【0005】しかし、一般にインク吸収性のあるインク
受容層が、インクを吸収し保持するための空隙を多く有
する層からのみ構成される場合には、空隙の多いインク
受容層が空気との界面や塗膜表面のミクロな凹凸を多く
有することになり、インク受容層への入射光が散乱され
たり、透過が妨げられるために、光沢が出にくくなった
り不透明になりやすい。更に、空隙に浸透したインクに
光が到達しにくくなるため画像が白っぽくなり、色再現
性及び色濃度が低下する等の欠点を有しており、空隙の
多いインク受容層で高い光沢性や透明性を維持しつつ、
色再現性や色濃度の高い画像を得るのは困難であった。
【0006】一方、光沢を付与する目的及びその他の目
的で、インク液滴が着弾時にインク吸収性層が溶解や膨
潤によりインクを吸収するゼラチンやポリビニルアルコ
ール等の親水性バインダーを支持体上に塗布した記録紙
やフィルム等も従来から数多く知られている。
【0007】この場合には親水性バインダー自身が溶解
や膨潤によりインクを吸収させるために高い光沢性が得
られるものの、インクの吸収性や乾燥性は上記空隙を利
用する場合に比べて一般に遅く、インク転写による汚れ
や色間の滲みの発生が問題となりやすかった。
【0008】単純に親水性バインダーのみの溶解や膨潤
特性のみを用いた場合には、インクを瞬間的に十分保持
しうる程度必要な量の親水性バインダーを塗布すること
が高品質の記録画像を得るために必要になる。
【0009】親水性バインダーを相当量支持体に塗布す
る場合にはその生産性や光沢性などの点から可逆的ゾル
ゲル変換可能な親水性バインダーを少なくとも一部使用
することが好ましい。又、この様なバインダー自身の溶
解や膨潤によるインク吸収をとる場合には、インク受容
層はそのインク着弾時のインクドットの径のコントロー
ル、インク保持性、インク乾燥性、あるいはインクの滲
み、その他の諸性能を独立してコントロールするために
インク受容層を複数層設けることが好ましいことも分か
っている。
【0010】複数層の親水性バインダーを支持体上に塗
布する際には、それぞれの層が層間で混合させないこと
が均一な塗布膜面を得る観点から必要である。又、複数
層は同時に塗布することが製造コストを下げるという点
で重要である。そのような複数の親水性バインダー層を
塗布する際には、各塗布液を支持体上に塗布後冷却固化
(以下セットと言う)させて乾燥させることが塗布膜面
の均一性や製造効率の点から好ましい。塗布液をセット
・乾燥する好ましい手段として、塗布液にゼラチン又は
その誘導体を使用することが挙げられる。
【0011】従来からゼラチン又はその誘導体を親水性
バインダーとして支持体上に塗布したインクジェット記
録用紙が多数知られている。例えば特開昭57−366
92号の実施例にはゼラチンをバインダーの一部とし、
塩基性媒染剤を含有する塗布液をインク受容層として原
紙やポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上に塗
布したインクジェット記録用紙が記載され、特開昭62
−218180号には、インク受容層として水に対する
膨潤度が30〜60倍のゼラチンを含有するインクジェ
ット記録用紙が記載され、特開平2−1359号には支
持体上にアミノ基不活性化ゼラチン誘導体とポリアルキ
レンオキサイドを有する層を設けたインクジェット記録
用紙が記載されている。又特開平6−64306号には
ゼラチン含有インク受容層を支持体上に塗布後、ゲル状
態にした後、コールドドライ法で乾燥して得られたイン
クジェット記録用紙が記載され、更に特開平1−146
784号には、酸処理ゼラチンとフッ素系界面活性剤を
含有する層を設けたインクジェット記録用紙が記載され
ている。
【0012】しかしながら、ゼラチン又はその誘導体は
均一な塗布膜面を得ることに関しては非常に好ましい親
水性ポリマーであるが、インク吸収性に関しては必ずし
も好ましいバインダーとは言い難い。特に、水溶性イン
クが少量の有機溶媒を含有する場合にはゼラチン又はそ
の誘導体のインク吸収性は低下しやすく記録画像の品質
を落としやすいという問題がある。このインク吸収性の
低下は、ゼラチン又はその誘導体にポリビニルアルコー
ル又はその誘導体、あるいはポリビニルピロリドンなど
の親水性ポリマー等を併用することにより大きく改善さ
れることが知られている。しかしながらこの場合、イン
ク吸収性を改善するのに十分量の上記親水性ポリマーを
ゼラチン又はその誘導体に併用した場合、ゼラチン又は
その誘導体含有塗布液のセット温度が低下してしまい、
安定な塗布が困難になることが判明した。この場合のセ
ット温度は塗布液のゼラチン又はその誘導体の濃度を増
加させればある程度は改善できるものの、その場合には
塗布液の粘度が著しく上昇してしまい、塗布そのものを
困難にさせてしまうという問題ある。
【0013】ゼラチン又はその誘導体を含有する塗布液
は適切な温度でセットさせるために通常2〜15重量
%、好ましくは3〜10重量%の濃度で用いられるが、
一方で良好な塗布性を維持するために適度の粘度を有す
ることも要求される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであって、その第1の目的は高い光
沢性及び優れたインク吸収特性を有し、塗布性及びセッ
ト性が双方とも両立して改善されたインクジェット記録
用紙を提供することにある。
【0015】本発明の第2の目的は、可逆的にゾルゲル
変換し高いインク吸収性を有する親水性バインダーを含
有する塗布液を安定に支持体上に塗布可能なインクジェ
ット記録用紙の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
支持体上にκ−カラギーナンを含有する少なくとも1層
のインク受容層を有してなることを特徴とするインクジ
ェット記録用紙により達成され、又第2の目的は、支持
体上に、κ−カラギーナン及びK+、Ca2+、Mg2+
Zn2+、Co3+、Ni2+、Al3+から選ばれる少なくと
も1種のカチオンを含有する塗布液をインク受容層とし
て設けること、更に前記塗布液を支持体上に設け、該塗
布液温度より5℃以上低下させて冷却する工程を経た
後、乾燥することによりインクジェット記録用紙を製造
することを特徴とするインクジェット記録用紙の製造方
法、により達成される。
【0017】即ち本発明者らは、インク吸収性を改善す
るのに十分な量の上記親水性ポリマーをゼラチン又はそ
の誘導体に併用した場合、セット温度の低下により生ず
るセット性の劣化、又、セット性向上のためにゼラチン
又はその誘導体の濃度を増加した際、塗布液の粘度上昇
により発生する塗布性の低下、というインク吸収性改善
に起因する双方の問題点に対し、優れたゾルゲル変換特
性を有するκ−カラギーナンを含有せしめれば、ゼラチ
ン又はその誘導体の濃度を抑制しながらインク吸収性を
改善するに十分な量の上記親水性ポリマーを併用させる
ことが可能となり、塗布液自体の粘度を適度に維持で
き、塗布性及びセット性を双方とも両立して改善したイ
ンクジェット記録用紙が得られることを見いだし本発明
に至ったものである。
【0018】以下本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明のインクジェット記録用紙は、支持
体上にκ−カラギーナンを含有する少なくとも1層のイ
ンク受容層を有してなることを特徴とするものである。
【0020】上記κ−カラギーナンは紅藻類に由来する
天然の高分子多糖類の1種であって、詳細には「食品工
業」第31巻(1988)21頁に記載されている。こ
の紅藻類に由来する天然高分子多糖類は紅藻類から抽出
・精製された多糖類であって、κ−カラギーナンの他に
寒天、λーカラギーナン、ι−カラギーナン、ファーセ
レン等が知られているが、これらの中でも本発明で使用
するのは、インクジェット記録用紙を製造する際、実用
温度でゾルゲル変換可能であるという点から、κ−カラ
ギーナンである。
【0021】κ−カラギーナンは単独で使用する際には
通常1%程度の水溶液で用いられるが、その溶解温度は
50〜70℃の範囲であり、セットする温度は30〜4
0℃の範囲であるが濃度の違いで若干の変動はある。
【0022】本発明のインクジェット記録用紙において
は、κ−カラギーナン含有のインク受容層が、他の親水
性バインダーを含有することでインク吸収性を更に高め
ることから好ましい。そのような親水性バインダーの例
としては、ゼラチン又はその誘導体、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール又はその誘導体、カルボキ
シルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸及びその
塩、寒天、λ−カラギーナン、キサンテンガム、ローカ
ストビーンガム、アルギン酸、アラビアゴム、プルラ
ン、ポリエチレングリコール(分子量が約5000以
上)、水溶性ポリビニルブチラール、あるいは特開昭6
2−245260号に記載のカルボキシル基やスルホン
酸基を有するビニルモノマーの単独又はこれらのビニル
モノマーを繰り返して有する共重合体等のポリマーを挙
げることができるが、好ましいポリマーとしては、ゼラ
チン及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール及びその誘導体であるが、特に好ましくは
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール又はその
誘導体である。
【0023】κ−カラギーナンと共に併用する親水性バ
インダーがゼラチン又はその誘導体である場合、ゼラチ
ンとその誘導体の塗布液中の濃度範囲は両者を合わせた
状態で0.5〜5重量%、好ましくは1〜3重量%であ
り、ゼラチン又はゼラチン誘導体のみで使用する場合よ
りは一般に濃度範囲はより低濃度で使用される。又、こ
の際κ−カラギーナンの濃度は0.2〜2重量%、好ま
しくは0.3〜1重量%である。κ−カラーギーナン
と、ゼラチン及びその誘導体の和の比率は重量比で概ね
0.3:1〜2:1の範囲である。
【0024】ここで使用されるゼラチンとしては酸処理
ゼラチン及びアルカリ処理ゼラチンが挙げられるが、ア
ルカリ処理ゼラチンが好ましい。そのようなアルカリ処
理ゼラチンとしては、従来より写真用として広く知られ
ているものを適宜使用することが出きる。
【0025】又、ゼラチン誘導体としては、ゼラチンの
アミノ基やイミノ基をイソシアネートや無水フタル酸等
の酸無水物で反応させて得られたゼラチンが好ましく使
用される。
【0026】κ−カラギーナンと共に併用する親水性バ
インダーがポリビニルピロリドンである場合、ポリビニ
ルピロリドンの塗布液中の濃度範囲は1〜15重量%、
好ましくは2〜10重量%である。又κ−カラギーナン
とポリビニルピロリドンの比率は重量比で概ね0.1:
1〜0.5〜1の範囲が好ましい。ここで使用されるポ
リビニルピロリドンの平均分子量は概ね1〜40万のも
のが好ましい。
【0027】κ−カラギーナンと共に併用する親水性バ
インダーがポリビニルアルコール又はその誘導体である
場合、該ポリビニルアルコール類の塗布液中の濃度範囲
は2〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
又κ−カラギーナンとポリビニルアルコール類の比率は
重量比で概ね0.1:1〜0.5〜1の範囲であればよ
く、又ポリビニルアルコールの平均重合度は300〜1
000のものが好ましく、400〜700のものが特に
好ましい。更に、鹸化度は70〜98%が好ましく、8
0〜90%が特に好ましい。
【0028】κ−カラギーナンと共に併用する親水性バ
インダーが2種以上の場合、それらの比率は、上記範囲
内の使用量を参考にして目的とする塗布液のセット温度
や粘度を考慮して適宜選択して用いられる。
【0029】本発明においては、前記親水性バインダー
が、ポリビニルアルコール、その誘導体、ポリビニルピ
ロリドン、ゼラチン及びその誘導体から選ばれる少なく
とも1種であることが好ましい。そのような中で特に好
ましいバインダーの組み合わせとしては、κ−カラギー
ナン+ポリビニルアルコール及びその誘導体から選ばれ
る少なくとも1種+誘導体ゼラチンの組み合わせ、κ−
カラギーナン+ポリビニルアルコール及びその誘導体か
ら選ばれる少なくとも1種+ポリビニルピロリドンの組
み合わせ、κ−カラギーナン+ポリビニルピロリドン+
誘導体ゼラチンが挙げられる。
【0030】又本発明においては、インクジェット記録
用紙は複数のインク受容層を有していることが好まし
い。そのようなインク受容層の全てがκ−カラギーナン
を含有するインク受容層であってもよいが、そのインク
受容層の少なくとも一層がκ−カラギーナンを含有する
ことで、本発明の効果を十分に発揮する。κ−カラギー
ナンを含有しない層がある場合には、該層にゼラチン又
はその誘導体を可逆的ゾルゲル変換可能な親水性バイン
ダーとして含有されることが好ましい。この際、同時に
塗布を行う各塗布液のセット温度は最大でも10℃以
内、特に5℃以内の温度範囲内にあることが好ましい。
【0031】本発明において、好ましいインクジェット
記録用紙としては、支持体上の記録面側に複数のインク
受容層を有するものである。その様なインク受容層とし
ては、保護層、無機顔料含有層、ポリマーラテックス含
有層、紫外線吸収剤含有層、画像安定化剤含有層、色素
固定層等が挙げられる。これらの各層は2つ以上の機能
を単一の層で果たす場合であっても良く、又同じ機能を
果たす層を2層以上に分けても良い。具体的には保護層
や媒染剤層をそれぞれ2層以上に分けたり、あるいは紫
外線吸収剤層と画像安定剤含有層を同一の層にすること
ができる。ここでいう層とは、互いに隣接する層間で組
成が同一でない場合にそれらが異なる層であること示
し、同一の塗布液を2回以上に分けて連続して塗設した
場合にはそれらは個々に異なる層ではない。又、支持体
上にインク受容層を塗設するために必要に応じて設けら
れる下引き層は、それらが実質的に支持体製造時に塗設
される場合は、インク受容層には含まれない。
【0032】保護層は表面光沢を維持すること、適度の
滑り性やくっつき防止機能を与えること等が主な目的で
あり本発明のインクジェット記録用紙においてはその特
性や構成は特に重要である。そのため、適度の滑り性や
くっつき防止機能を付与する際に添加されるマット剤
(例えば光沢を劣化させる無機微粒子や有機微粒子
等)、油滴、あるいは吸湿性の高い素材を多量に添加す
ることは好ましくない。
【0033】保護層に添加される無機微粒子又は有機微
粒子は保護層を構成する親水性バインダーに対して概ね
10重量%以下、好ましくは2重量%以下である。又、
前記微粒子の平均粒径は2〜30μm、好ましくは5〜
20μmであり、更に保護層に添加される乳化分散物等
の油滴は親水性バインダーに対して概ね50重量%以
下、好ましくは20重量%以下である。
【0034】上記無機微粒子としては、公知の白色顔料
を1種以上用いることができ、例えば、軽質炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリ
ン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サテンホワイ
ト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、
珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリ
カ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水
酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイ
サイト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料等が、又
有機微粒子としてはスチレン系プラスチックピグメン
ト、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等が挙
げられる。
【0035】カール防止の観点からインクジェット記録
面側の親水性バインダーの総量に対して、ゼラチン及び
その誘導体から選ばれる少なくとも一方の総量が20〜
50重量%、ポリビニルアルコール及びその誘導体から
選ばれる少なくとも一方の総量が20〜80重量%であ
ることが好ましい。
【0036】インクジェット記録面側の塗布固形分、即
ち乾燥塗布量は特に制限はないが、概ね5〜60g/m
2が好ましく、10〜40g/m2がより好ましい。尚、
記録画像形成後のカールの防止という点で、なるべく薄
く形成するのが良い。
【0037】インクジェット記録面側の任意の構成層中
には、画像の耐水化剤として特開昭56−84992号
のポリカチオン高分子電解質、特開昭57−36692
号の塩基性ラテックスポリマー、特公平4−15744
号、特開昭61−58788号、同62−174184
号等記載のポリアリルアミン、特開昭61−47290
号記載のアルカリ金属弱酸塩等を一種以上用いることが
できる。上記耐水化剤の含有量はインク受容層の全固形
分に対し、1〜40重量%、特に好ましくは3〜20重
量%であることが好ましい。
【0038】更に本発明のインク受容層には、必要に応
じて更に、UV吸収剤、酸化防止剤、分散剤、蛍光染
料、pH調整剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、界面活性
剤、増粘剤、架橋剤、帯電防止剤等の公知の各種添加剤
を含有させることもできる。
【0039】インクジェット記録用紙の支持体として
は、従来インクジェット用記録用紙として公知のものを
適宜使用できる。
【0040】透明支持体としては、例えばポリエステル
系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセテート系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン、セルロイド
等の材料からなるフィルムや板、及びガラス板などを挙
ることができ、この中でもOHPとして使用された際の
輻射熱に耐える性質のものが好ましく、ポリエチレンテ
レフタレートが特に好ましい。このような透明な支持体
の厚さとしては、約10〜200μmが好ましい。又、
透明である必要のない場合に用いる支持体としては、例
えば、一般の紙、合成紙、樹脂被覆紙、布、木材、金属
等からなるシートや板、及び上記の透光性支持体を公知
の手段により不透明化処理したもの等を挙げることがで
きる。不透明の支持体としては、基紙の少なくとも一方
に白色顔料等を添加したポリオレフィン樹脂被覆層を有
する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパー)、ポリエチレ
ンテレフタレートに白色顔料を添加してなるいわゆるホ
ワイトペットが好ましい。支持体とインク受像層の接着
強度を大きくする等の目的で、インク受容層の塗布に先
立って、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うこ
とが好ましい。更に、本発明の記録シートは必ずしも無
色である必要はなく、着色された記録シートであっても
よい。
【0041】次に本発明のインクジェット記録用紙の製
造方法について説明する。
【0042】本発明のインクジェット記録用紙は、支持
体上に、κ−カラギーナン及びK+、Ca2+、Mg2+、Zn
2+、Co3+、Ni2+、Al3+から選ばれる少なくとも1
種のカチオンを含有する塗布液をインク受容層として設
けることを特徴とするものである。特に、上記塗布液1
lに対し、上記カチオンの総量が10mmol以上含有
されることが良好なセット温度を得るという点で好まし
い。この様なカチオン種を添加することによりセット温
度と粘度を両立できる範囲が広がる。上記カチオン種の
添加により一般に塗布液のセット温度と塗布液の粘度を
上昇させるが、上記カチオン種を添加せずに単純にκ−
カラギーナンのみの濃度を増加させた場合と比較して粘
度とセット温度の選択幅が広がり好ましい。即ち、κ−
カラギーナンを更に低濃度に抑えて本発明の効果である
優れたセット性と塗布性を達成することが可能となる。
【0043】上記カチオンは、水溶性塩として添加され
るのが好ましく、例えば硫酸カリウム、硝酸カリウム、
塩化カリウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸
亜鉛、酢酸亜鉛、塩化コバルト、硫酸ニッケル、硫酸マ
グネシウム、硫酸アルミニウム等の水溶性塩の形態で添
加される。中でも硫酸カリウム、塩化カリウム等の水溶
性カリウム塩が特に好ましい。
【0044】又、上記塗布液1lに対し、カチオンの総
量が10mmol以上含有されることが好ましく、10
mmol未満の場合は塗布液のセット温度を低下させる
効果が小さくなる。又、カチオンの添加量の上限は特に
限定されるものではないが、塗布液の組成によっては凝
集を起こし易い場合があり、概ね1モル/l以下、好ま
しくは0.5モル/l以下である。
【0045】本発明のインクジェット記録用紙を製造す
るに当たっては、上記κ−カラギーナン及びカチオンを
含有する塗布液を支持体上にインク受容層として設け、
該塗布液の温度より5℃以上低下させて冷却し、該塗布
液をゲル化する工程を経た後、乾燥工程を経ることによ
って得られる。この際、好ましくはインクジェット記録
面側の全てのインク受容層は同時に塗布されることが好
ましい。
【0046】本発明のインクジェット記録用紙を製造す
る際、塗布工程においては好ましくはカーテン塗布方法
あるいは米国特許第2,681,294号に記載のホッ
パーを使用するエクストルージョンコート法が好ましく
用いられる。
【0047】セット温度は各塗布液のセット温度により
概ね決定されるが、塗布液の温度より5℃以上低下させ
て冷却することが必要であり、一般には0℃前後の冷風
を吹き付けることにより行われる。
【0048】乾燥時にはセットした塗布液が再溶解しな
い状態までの条件で加熱することが生産性の観点から好
ましい。通常はセット後室温〜30℃の範囲内である程
度水分を蒸発させた後40〜50℃に加熱して完全に乾
燥させられる。
【0049】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。尚、実
施例中で「%」は特に断りのない限り絶乾重量%を示
し、添加量は各々インクジェット記録用紙1m2当たり
の量を示す。
【0050】実施例1 以下の手順でインクジェット記録用紙1の塗布液を作製
した。
【0051】(第1層用塗布液の作製)純水800ml
中にアルカリ処理ゼラチン95gを添加し、室温で約3
0分間膨潤させた後、65℃で撹拌溶解した。この溶液
に界面活性剤−1の5%水溶液を15mlと5%ポリス
チレンスルホン酸ナトリウム水溶液(PSN)を25m
l添加し、室温で液量を純水で1000mlに仕上げ
た。この塗布液の表面張力は25℃で35dyens/
cm、35℃における粘度は18cpであった。又、こ
の塗布液のセット温度(写真用ゼラチン試験法であるパ
ギイ法による凝固点)は25.5℃であった。
【0052】(第2層用塗布液の作製)純水800ml
中にフェニルカルバモイル化ゼラチン120gを添加し
て室温で約30分間膨潤させた後、65℃に昇温させて
加熱溶解した。この溶液に界面活性剤−2の5%溶液を
20ml添加し、室温で1000mlに仕上げた。この
塗布液の表面張力は25℃で26dyens/cm、3
5℃における粘度は15cpであった。又、この塗布液
のセット温度は24.5℃であった。
【0053】
【化1】
【0054】次にインクジェット記録用紙1の第2層の
塗布液中のフェニルカルバモイル化ゼラチンを以下のよ
うに変更した以外は同様にして以下の各塗布液を作製し
た。
【0055】(インクジェット記録用紙2)100gの
フェニルカルバモイル化ゼラチンと平均分子量が約22
万のポリビニルピロリドンを20g。
【0056】(インクジェット記録用紙3)80gのフ
ェニルカルバモイル化ゼラチンと平均分子量が約22万
のポリビニルピロリドンを40g。
【0057】(インクジェット記録用紙4)60gのフ
ェニルカルバモイル化ゼラチンと平均分子量が約22万
のポリビニルピロリドンを60g。
【0058】(インクジェット記録用紙5)40gのフ
ェニルカルバモイル化ゼラチンと平均分子量が約22万
のポリビニルピロリドンを80g。
【0059】(インクジェット記録用紙6)30gのフ
ェニルカルバモイル化ゼラチンと平均分子量が約22万
のポリビニルピロリドン70g、及びκ−カラギーナン
(台糖株式会社製)3g。
【0060】(インクジェット記録用紙7)30gのフ
ェニルカルバモイル化ゼラチンと平均分子量が約22万
のポリビニルピロリドン70g、及びκ−カラギーナン
(台糖株式会社製)5g。
【0061】(インクジェット記録用紙8)30gのフ
ェニルカルバモイル化ゼラチンと平均分子量が約22万
のポリビニルピロリドン70g、及びκ−カラギーナン
(台糖株式会社製)7g。
【0062】各塗布液の粘度及びセット温度を第1層用
塗布液と同様にして測定し、表1に示す結果を得た。
【0063】
【表1】
【0064】次に80g/m2の原紙両面をポリエチレ
ンで被覆した紙支持体(厚さ130μm、記録面側のポ
リエチレン層中に7重量%の酸化チタン含有)の記録面
の裏面側にアルカリ処理ゼラチンをバック層として3.
9g/m2塗布乾燥して得られた支持体上に、第1層を
湿潤膜厚が90μmで塗布乾燥した上に、上記で調製し
た各々の第2層用塗布液を湿潤膜厚が28μmになるよ
うにワイヤーバーコートで塗布・乾燥しインクジェット
記録用紙1A〜8Aを得た。
【0065】一方、第2層用の各塗布液と第1層用塗布
液を第1層、第2層の順にスライドホッパー塗布方式で
2層同時塗布を行った。塗布は各塗布液について第1層
用塗布液と第2層用塗布液を35℃で重畳し、約0〜5
℃の風を送風して約20秒間冷却セットさせた後、20
〜50℃の範囲の風で急速乾燥してインクジェット記録
用紙1B〜8Bを得た(塗布時の搬送速度は100m/
分)。
【0066】得られた各々のインクジェット記録用紙に
ついて、キヤノン株式会社製インクジェットプリンター
BJC−600Sを用い、評価パターンを印字し以下
の項目で評価を行った。
【0067】(1)インク吸収性 イエロー、マゼンタ、シアンの3色を記録した記録用紙
を、室温下(20℃、50%RH)に20秒間放置した
後、記録画像面に各々のインクジェット記録用紙の裏面
を重ね合わせ、10cm2当たり5gの荷重をかけ30
秒間保持した時に、インクが裏面に付着するか否かを以
下のように判断した。
【0068】 ○ 全く付着しない × 明らかに付着する △ 痕跡状態で付着する (2)重色滲み マゼンタインク単色を背景とする箇所に、シアンインク
の線(幅約1mm)を描いた画像面での境界域での滲み
を以下のように判断した。
【0069】 ○ 境界域での滲みが生じている割合が約10%以下 △ 境界域での滲みが生じている割合が約30%以下 × それ以上滲みが起きている場合 又、各インクジェット記録用紙の膜面の状態を評価し、
結果を表2に合わせて示した。尚、良好とは点状、筋状
又は乾燥風による吹きあれ状のムラのない均一な膜面を
いう。
【0070】
【表2】
【0071】*端部セット不良が原因 表1と表2の結果から明らかなように、κ−カラギーナ
ンを使用せずポリビニルピロリドンのみをフェニルカル
バモイル化ゼラチンに置き換えて行った場合には、イン
ク吸収性や重色滲みは改善されてくるが塗布液のセット
温度が徐々に低下し、重層塗布の際のセットが不十分と
になることがわかる。これを改善するための塗布液を濃
縮した場合には粘度が更に増加し、塗布が困難になる。
又、塗布速度を下げればセットは十分になるが生産性が
低下し、生産コスト増につながり好ましくない。これに
対して、κ−カラギーナンを使用した場合には、ポリビ
ニルピロリドンの量を増量し、しかもゼラチン誘導体の
濃度を低下させた場合であっても塗布液の粘度とセット
温度を比較的好ましい範囲に設定できることができる。
【0072】実施例2 実施例1で作製したインクジェット記録用紙の第1層用
塗布液において、アルカリ処理ゼラチン95gとポリス
チレンスルホン酸ナトリウム水溶液を以下のように変更
した以外は実施例1と同様にして第1層用塗布液を作製
した。
【0073】(インクジェット記録用紙11)フェニル
カルバモイル化ゼラチン70g及びポリビニルアルコー
ル30g。PSNは未添加。
【0074】(インクジェット記録用紙12):フェニ
ルカルバモイル化ゼラチン30g及びポリビニルアルコ
ール70g。PSNは未添加。
【0075】(インクジェット記録用紙13)フェニル
カルバモイル化ゼラチン20g及びポリビニルアルコー
ル70g。PSNは未添加。
【0076】(インクジェット記録用紙14)フェニル
カルバモイル化ゼラチン10g及びポリビニルアルコー
ル80g。PSNは未添加。
【0077】(インクジェット記録用紙15)フェニル
カルバモイル化ゼラチン20g及びポリビニルアルコー
ル60g。κ−カラギーナン2g及び硫酸カリウム1.
5g。但しPSNは未添加。
【0078】(インクジェット記録用紙16)フェニル
カルバモイル化ゼラチン10g及びポリビニルアルコー
ル60g。κ−カラギーナン3g及び硫酸カリウム1.
5g。但しPSNは未添加。
【0079】上記のようにして得られた各塗布液の粘度
とセット温度を3表に示す。
【0080】
【表3】
【0081】次に第2層用塗布液として以下の塗布液を
調製した。
【0082】純水800ml中に60gのフェニルカル
バモイル化ゼラチン、15gのポリビニルピロリドン、
及び15gのポリビニルアルコールを添加して室温で約
30分間膨潤させた後、65℃に昇温させて加熱溶解し
た。この溶液に界面活性剤−2の5%溶液を25ml添
加し、室温で1000mlに仕上げた。この塗布液の表
面張力は25℃で25dyens/cm、35℃におけ
る粘度は26cp、又セット温度は22.0℃であっ
た。
【0083】この第2層用塗布液と上記で調製した第1
層用の各塗布液を、第1層、第2層の順に実施例1で塗
布したのと同じ条件でスライドホッパー方式により2層
同時塗布し、インクジェット記録用紙11〜16を作製
した。
【0084】インクジェット記録用紙12、13及び1
4はセットが不十分で、全面に乾燥時に塗布膜面が溶解
した後が残っており均一な膜面は得られなかった。一
方、インクジェット記録用紙11、15及び16は良好
な膜面を有していた。得られたインクジェット記録用紙
11、15及び16についてインク吸収性と重色滲みに
ついて実施例1と同様にして評価した。
【0085】得られた結果を以下の表4に示す。
【0086】
【表4】
【0087】表4から明らかなように、インクジェット
記録用紙11は水溶性ポリマーの添加量が少なく、又κ
−カラギーナンを有することなくゼラチン誘導体の添加
量がいたずらに多いため、インク吸収性及び重色滲みが
劣化し、一方κ−カラギーナンを有することで水溶性ポ
リマーを高含有率にせしめた記録用紙15及び16は、
インク吸収性及び重色滲みが改良されていることが分か
る。尚、記録用紙15及び16はカチオンを水溶性塩と
して添加しており、少量のκ−カラギーナン添加でも良
好なセット温度を得ることが可能となっている。
【0088】以上の点から、κ−カラギーナンを使用、
更には特定のカチオンとの併用により可逆的にゾルゲル
変換しない水溶性ポリマーの添加量を任意に選択でき、
その結果良好なインク吸収性が保証され、又可逆的にゾ
ルゲル変換可能なゼラチン及びその誘導体の添加量を抑
制することができるため、塗布液を低粘度に設定して良
好な塗布性を維持し、しかもセット温度をあまり低下さ
せることなくインクジェット記録用紙を得ることができ
る。
【0089】
【発明の効果】以上本発明によれば、従来の記録シート
では達成しにくかった鮮やかな表面光沢及び良好なイン
ク吸収性を有し、塗布性及びセット性が双方とも両立し
て改善されたインクジェット記録用紙が得られるという
顕著に優れた効果を有する。又、可逆的にゾルゲル変換
可能なゼラチン及びその誘導体と高いインク吸収性を有
する他の親水性バインダーとを含有する塗布液を適度な
粘度及びセット温度に調整できるため、安定に支持体上
に塗布可能なインクジェット記録用紙の製造方法を提供
することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にκ−カラギーナンを含有する
    少なくとも1層のインク受容層を有してなることを特徴
    とするインクジェット記録用紙。
  2. 【請求項2】 前記インク受容層が他の親水性バインダ
    ーを含有してなることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 前記親水性バインダーが、ポリビニルア
    ルコール、その誘導体、ポリビニルピロリドン、ゼラチ
    ン及びその誘導体から選ばれる少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録用
    紙。
  4. 【請求項4】 複数のインク受容層を有してなることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のインクジ
    ェット記録用紙。
  5. 【請求項5】 支持体上に、κ−カラギーナン及び
    +、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Co3+、Ni2+、Al
    3+から選ばれる少なくとも1種のカチオンを含有する塗
    布液をインク受容層として設けることによりインクジェ
    ット記録用紙を製造することを特徴とするインクジェッ
    ト記録用紙の製造方法。
  6. 【請求項6】 塗布液1lに対し、上記カチオンの総量
    が10mmol以上であることを特徴とする請求項5記
    載のインクジェット記録用紙の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記塗布液を塗布する際、該塗布液とと
    もに少なくとも1層のインク受容層を同時塗布すること
    によりインクジェット記録用紙を製造することを特徴と
    する請求項5又は6記載のインクジェット記録用紙の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7の何れか1項に記載の塗
    布液を支持体上に設け、該塗布液温度より5℃以上低下
    させて冷却する工程を経た後、乾燥することによりイン
    クジェット記録用紙を製造することを特徴とするインク
    ジェット記録用紙の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6326060B1 (en) 1999-08-17 2001-12-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of forming coating layers
WO2002078969A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Mitsubishi Paper Mills Limited Procede de production d'un materiau d'enregistrement a jet d'encre
JP2002535505A (ja) * 1999-01-28 2002-10-22 レキサム コーティッド プロダクツ リミテッド 記録媒体として使用するインク受領シート
JP2009083275A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
US8075963B2 (en) * 2006-02-07 2011-12-13 Eastman Kodak Company Material for forming images by inkjet printing

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