JPH09164523A - ワイヤソーの切断終了時間表示装置 - Google Patents

ワイヤソーの切断終了時間表示装置

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JPH09164523A
JPH09164523A JP7327092A JP32709295A JPH09164523A JP H09164523 A JPH09164523 A JP H09164523A JP 7327092 A JP7327092 A JP 7327092A JP 32709295 A JP32709295 A JP 32709295A JP H09164523 A JPH09164523 A JP H09164523A
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JP
Japan
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work
time
cutting
wire
wire saw
Prior art date
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JP7327092A
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English (en)
Inventor
Shigeru Okubo
茂 大久保
Toshiaki Kanesumi
敏明 金住
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】運転終了時間を正確に表示し、オペレータの作
業の削減とオペレータの作業の有効利用を図るワイヤソ
ーの切断終了時間表示装置を提供する。 【解決手段】切断終了時間及び切断終了時刻は、制御部
100によって算出される。即ち、自動運転開始時から
終了時までのワークの動作条件は予め設定されてデータ
記憶部106に記憶されており、制御部100はこのデ
ータ記憶部106のデータから自動運転の開始から終了
までに要する切断終了時間を算出する。また、自動運転
開始時刻に切断終了時間を加算して自動運転の切断終了
時刻を算出する。また、自動運転の終了が近づくと、警
告灯の点滅等によってオペレータに運転の終了が近いこ
とを知らせる。これにより、オペレータは、運転の終了
を監視する手間が削減できるとともに、運転時の時間を
有効に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーの切断終
了時間表示装置に係り、特に自動運転によりワークを切
断する場合の終了時間を運転開始前に自動で表示するワ
イヤソーの切断終了時間表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは半導体インゴット、セラミ
ック、ガラス等のワークを薄板状のウェーハに切断する
切断装置に使用されている。このワイヤソーは、一対の
ワイヤリールに巻回されたワイヤを複数の溝付ローラに
巻掛けてワイヤ列を形成し、ワーク送りテーブルに設置
したワークをこのワイヤ列に押し当てることにより、ワ
ークを薄板状のウェーハに切断するものである。
【0003】ところで、ワイヤソーにおいて一本のワー
クを切断するのに数時間(直径200mmのワークで約
8時間)を要する。予め切断条件(ワークの送り速度等
の条件)を設定してワークを自動運転で切断する場合、
オペレータは、この間、ワイヤソーに対しては作業を一
切必要としないため、他の作業を行うためにも終了時間
を知っておく必要がある。
【0004】従来は、各条件を基にオペレータが概算で
終了時間を求めていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複雑な
切断条件(ワーク送り速度を可変にする等の条件)を設
定した場合、単純計算で正確な終了時間を求めることは
難しく、ワークの切断終了時間間近にオペレータは定期
的な監視を行わなければならなかった。本発明は、この
ような事情に鑑みてなされたもので、予め設定した各条
件に基づいてワーク切断を自動運転で行うワイヤソーに
おいて、運転終了時間を正確に表示し、オペレータの作
業の削減とオペレータの作業の有効利用を図るワイヤソ
ーの切断終了時間表示装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
る為に、切断作業の開始指示によって一対のワイヤリー
ル間を走行するワイヤに対して被加工物を切断作業開始
位置から予め設定された速度で切断作業終了位置まで変
位させて前記被加工物をウェーハに切断し、前記切断作
業を終了するワイヤソーにおいて、前記被加工物を前記
切断作業開始位置から前記切断作業終了位置まで変位さ
せるために要する切断作業時間を前記予め設定された速
度に基づいて算出する演算手段と、前記演算手段によっ
て算出した前記切断作業時間を表示する表示手段と、か
ら成ることを特徴としている。
【0007】本発明によれば、被加工物の切断作業を行
う場合に、被加工物を切断作業開始位置から切断作業終
了位置まで変位させるために要する切断作業時間を予め
設定された被加工物の変位速度の条件から算出し、この
切断作業時間を表示手段に表示する。これにより、オペ
レータは、切断作業の終了時間を予め知ることができ、
運転の終了を監視する手間が削減されるとともに、運転
を行っている間の時間を他の作業に向ける等有効に使う
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーの切断終了時間表示装置の好ましい実施の
形態について詳説する。図1は、本発明に係るワイヤソ
ーの切断終了時間表示装置が適用されるワイヤソー10
の一実施の形態を示す全体構成図である。
【0009】一方のワイヤリール12に巻回されたワイ
ヤ14は、ワイヤ案内装置16、複数のガイドローラ1
8、18、ダンサローラ20を経由して3本の溝付きロ
ーラ22、22、22に順次巻き掛けられてワイヤ列2
4を形成した後、複数のガイドローラ18、18、ダン
サローラ20、ワイヤ案内装置16を経て他方のワイヤ
リール26に巻き取られる。
【0010】前記ダンサローラ20には所定重量の錘4
4が吊設され、走行するワイヤ14に常に一定の張力を
付与している。前記ワイヤ走行路の途中にはワイヤ洗浄
装置46が設けられ、このワイヤ洗浄装置46によって
ワイヤ14に付着した加工液40が除去される。前記ワ
イヤリール12、26及び3本のうちの1本の溝付きロ
ーラ22には、それぞれ正逆回転可能な駆動モータ2
8、30が連結されており、これらの駆動モータ28、
30を同期させて駆動することにより、ワイヤ14は一
対のワイヤリール12、26間を往復走行する。
【0011】前記ワイヤリール12、26には、それぞ
れ正逆回転可能な駆動モータ28、30が連結されると
ともに、3本のうちの1本の溝付きローラ22にも図示
しない駆動モータが連結されており、これらの駆動モー
タ28、30を同期させて駆動することにより、ワイヤ
14は一対のワイヤリール12、26間を往復走行す
る。
【0012】前記ワイヤ列24には、加工液貯留タンク
38に貯留された砥粒(通常、GC♯600〜♯100
0程度のものが使用される)を含む加工液40が加工液
供給ポンプ60で送水されて加工液供給ノズル42、4
2から供給される。半導体インゴット54は、前記ワイ
ヤ列24に押し付けられて、この加工液40によるラッ
ピング作用により多数のウェーハに切断される。
【0013】前記ワイヤ列24の上方には、半導体イン
ゴット等のワーク54がスライスベース58、ワークブ
ロック56を介してワーク送りテーブル48に支持され
ている。前記ワーク送りテーブル48は、駆動モータ5
0で回動するボールネジ52の作用により昇降自在に設
けられており、このワーク送りテーブル48を下降させ
て前記ワーク54を高速走行するワイヤ列24に押し当
てることにより、前記ワーク54を多数のウェーハに切
断する。
【0014】ワーク54を切断する際には、上記ワーク
送りテーブル48の下降速度、即ち、ワーク54の下降
速度(ワーク下降速度)が例えば図2に示すように制御
される。同図には、縦軸に時間、横軸にワーク下降速度
が示されているが、ワーク下降速度は、時間に応じて同
図曲線gの示す値をとる。即ち、ワーク54の切断部が
ワーク54の下端(ワーク切断開始点A)からワーク5
4の中央(ワーク切断中間点C)に進むに従ってワーク
下降速度は遅くなり、ワーク54の切断部がワーク54
の中央(ワーク切断中間点C)からワーク54の上端
(ワーク切断終了点B)に進むに従ってワーク下降速度
は速くなる。
【0015】同図曲線gは、ワーク切断開始点A、ワー
ク切断終了点B及びワーク切断中間点Cの三点における
ワーク下降速度と、ワーク径からある所定の曲線関数に
よって導出されるようになっている。このとき時間軸の
スケールは、ワーク切断開始点Aからワーク切断終了点
Bまでの曲線gを時間に関して積分した値がワーク径と
等しくなるように決定される。
【0016】図3は以上説明したワイヤソーの外観図で
ある。同図には、ワイヤソー周辺部を覆う保護カバー6
0と、その内部にワイヤリール12、ワイヤ案内装置1
3、ガイドローラ18、ダンサローラ20、溝付ローラ
22、スラリ供給タンク40、ワイヤ洗浄部46、ワー
ク送りテーブル48、ワーク54及び警告灯55等が示
されている。
【0017】ところで、保護カバー60の外面には表示
モニタ70が設置され、この表示モニタ70には、ワイ
ヤソーの運転状況等の各種情報が表示される。図4は表
示モニタ70に表示される画面構成を示した図である。
同図に示すように、画面上部にワイヤ、ワーク、管理、
スラリ温度及び終了予定に関する情報が表示されるとと
もに、画面下部にワイヤソー内部の各動作部の状態を示
すグラフィック画像が表示される。
【0018】表示モニタ70の画面上部に表示されるワ
イヤに関する情報(ワイヤ情報表示部70A)には、設
定されたワークを切断するのに必要なワイヤの長さ、送
り側及び巻き取り側のワイヤリールに現在巻回されてい
るワイヤの残量及びワイヤの張力等が表示され、ワーク
に関する情報(ワーク情報表示部70B)には、水平面
内におけるワークの傾きを示す水平角度、垂直面内にお
けるワークの傾きを示す垂直角度、ワークの径、ワーク
の現在位置及び切り込み量等が表示される。
【0019】また、終了予定に関する情報(終了予定情
報表示部70C)には、自動スライシング運転が終了す
るまでに要する切断時間(切断終了時間)及び終了する
時刻(切断終了時刻)等が表示され、スラリ温度に関す
る情報(スラリ温度情報表示部70D)には、スラリの
目標温度、供給温度及び戻り温度等が表示される。管理
に関する情報(管理情報表示部70E)には、マシンの
番号、オペレータの番号等が表示される。
【0020】表示モニタ70の下部のグラフィック画像
表示部70Fに表示されるグラフィック画像は、ワイヤ
ソーを構成する各動作部を模式化して表したもので、各
動作部の状態に応じてその表示の状態も変化し、ワイヤ
ソーの運転状況をこのグラフィック画像によって確認で
きるようになっている。ところで、本発明に係るワイヤ
ソーの切断終了時間表示装置は上記図4の終了予定情報
表示部70Cの、で示した切断時間(切断終了時
間)及び時刻(切断終了時刻)を表示する。
【0021】図5は本発明に係るワイヤソーの切断終了
時間表示装置の一実施の形態を示した構成図である。同
図に示すワイヤソーの切断終了時間表示装置は、制御部
100、入力部102、警告表示部104、データ記憶
部106、及び上記表示モニタ70から構成される。
【0022】入力部102は、例えばキーボード等の入
力装置で、この入力装置から後述する自動スライシング
運転開始等の指示信号が入力される。データ記憶部10
6は、自動スライシング運転の切断終了時間を算出する
ために必要なデータが記憶される。例えば、自動スライ
シング運転時に可変するワーク送りテーブル48の送り
速度等が記憶される。る。
【0023】制御部100は、データ記憶部に記憶され
たデータ等から自動スライシング運転の切断終了時間や
切断終了時刻を算出する。そして、算出した切断終了時
間及び切断終了時刻を表示モニタ70の終了予定情報表
示部30Cに表示する。尚、詳細は後述する。また、駆
動モータ50からは所定回転角度毎にパルス信号が出力
され、制御部100はこのパルス信号をカウントして、
ワーク送りテーブル48の上昇限界からの変位量を検出
する。
【0024】警告表示部104は、図3における保護カ
バー60の上部に設けられた警告灯55等から成り、警
告灯55は赤色、黄色、緑色の3色のライトから構成さ
れている。自動スライシング運転が終了する所定時間前
には例えば黄色のライトを点滅させる。尚、赤色のライ
トは異常時に点滅し、緑色のライトは正常時に点灯する
ようになっている。
【0025】次に上記制御部100の作用を説明する。
上記ワイヤソーにおいて、ワーク切断を自動で制御する
自動スライシング運転を行う場合、以下のような初期設
定が行われる。先ず、手動又は自動でワーク送りテーブ
ル48の原点位置が設定される。即ち、自動スライシン
グ運転開始前に、ワーク54の下端54A(以下、ワー
ク下端54Aと記す)をワイヤ列24に接触させ、この
ときのワーク送りテーブル48の変位量を原点値として
設定する。この原点位置からの変位量は、駆動モータ5
0によって検出される変位量から原点値を引いた値によ
って与えられ、この値は、ワイヤ列24の位置を基準と
したワーク下端54Aの位置を示す。
【0026】このように原点位置が設定された後、自動
スライシング運転の開始位置にワーク54がセットされ
る。上記制御部100は、自動スライシング運転の開始
位置(自動スライシング運転開始位置)にセットされた
ワーク54の下端54Aの位置(上述したワイヤ列24
の位置を基準としたワーク下端54Aの位置)を駆動モ
ータ50から出力される信号によって検出し、この自動
スライシング運転開始位置をデータ記憶部106に記憶
する。
【0027】以上、初期設定が終了した後、制御部10
0は入力部102から自動スライシング運転開始指示信
号、又は、切断終了時間演算指示信号を入力すると、自
動スライシング運転に要する時間を計算する。自動スラ
イシング運転は図6に示すように、ワーク下端54Aを
自動スライシング運転開始位置から下降させ、ワーク
切断終了位置であるレベリング位置まで切断する。そ
してこの後、ワーク下端54Aをワーク交換位置まで
上昇させて自動スライシング運転を終了する。
【0028】簡単のため初めに、ワーク切断時のワーク
送りテーブル48の下降速度が一定の場合の自動スライ
シング運転の切断終了時間の算出手順について説明す
る。まず、ワーク送りテーブル48を下降させる前の暖
機運転の時間(暖機時間)をデータ記憶部から読み出
す。この暖機時間をa1とする。 a1=暖機時間 次に、自動スライシング運転を開始するときのワーク下
端54Aの位置(自動スライシング運転開始位置)と
ワーク径をデータ記憶部から読み出すとともに、ワー
クを切断するときのワーク下降速度をデータ記憶部から
読み出す。そしてこれらの値からワーク下端54Aを自
動スライシング運転開始位置からワイヤ列24に接触
させるまでに要する時間b1を次式から求める。
【0029】b1=(自動スライシング開始位置+ワ
ーク径)/ワーク下降速度 次に、ワーク切断終了位置(ワーク上端54B)からレ
ベリング位置までのカーボンカット量をデータ記憶
部から読み出すとともに、このカーボンを切断するとき
のワーク下降速度(カーボン切断速度)をデータ記憶部
から読み出す。そして、これらの値からカーボンを切断
するのに要する時間c1を次式から求める。
【0030】c1=カーボンカット量/カーボン切断
速度 上記ワイヤソーは、レベリング位置までワークを切断
すると、ワイヤの走行を安定させるために所定時間ワー
クを停止させるようにしている。この時間(レベリング
時間)d1をデータ記憶部から読み出す。 d1=レベリング時間 レベリング時間が終了すると、ワーク送りテーブル48
の上昇を開始するが、まず、ワーク下端54Aをワイヤ
列24の位置まで上昇させる間の上昇速度(ワーク上昇
速度)をデータ記憶部から読み出す。尚、ワイヤ列24
が切断したウェーハ間にある場合(ワーク下端54Aが
ワイヤ列24より下に位置する場合)には、低速でワー
ク54を上昇させる。
【0031】そして、ワーク下端54Aをワイヤ列24
の位置まで上昇させるために要する時間e1を次式から
求める。 e1=(カーボンカット量+ワーク径)/ワーク上
昇スピード(LOW) この後、ワーク下端54Aをワーク交換位置まで上昇
させる距離(ワーク交換位置までの距離)をデータ記
憶部から読み出すとともに、このときのワーク上昇速度
をデータ記憶部から読み出す。尚、この場合の上昇速度
は高速である。そして、このとき要する時間f1を次式
から求める。
【0032】f1=ワーク交換位置までの距離/ワー
ク上昇スピード(HIGH) 以上、求めたa1からf1までの時間を加算し、自動ス
ライシング運転に要する時間ANS1を算出する。即
ち、 ANS1=a1+b1+c1+d1+e1+f1 次に、ワーク切断時のワーク送りテーブル48の下降速
度が可変の場合の自動スライシング運転の切断終了時間
の算出手順について説明する。
【0033】上記暖機時間a1と同様に暖機時間をa2
とすると、 a2=暖機時間 自動スライシング運転を開始するときのワーク下端54
Aの位置(自動スライシング運転開始位置)をデータ
記憶部から読み出し、ワーク下端54Aを自動スライシ
ング運転開始位置からワイヤ列24に接触させるまで
に要する時間b2を次式から求める。
【0034】b2=自動スライシング開始位置/ワー
ク下降速度 そして、ワークを切断するときのワーク下降速度をデー
タ記憶部から読み出し、これらの値からワークの切断に
要する時間c2を求める。ここでは図7に示すように所
定のワーク切断量v(例えば600μm)毎にワーク下
降速度がt1から順次tnまで変化すると仮定すると、 c2=((v/t1)+(v/t2)+(v/t3)+
・・・+(v/tn)) 尚、上記図2のようにワーク下降速度が時間に対して所
定の関数で決定されている場合には、ワーク切断開始点
A及びワーク切断終了点Bの時間が既に設定されている
ため、この場合には、上記c2はワーク切断終了点Bの
時間からワーク切断開始点Aの時間を引くことにより求
められる。
【0035】次に、スライスベースのカーボンを切断す
るのに要する時間d2、レベリング時間e2、ワーク下
端54Aをワイヤ列24の位置まで上昇させるために要
する時間f2、ワーク下端54Aをワーク交換位置ま
で上昇させるために要する時間g2をそれぞれ上記時間
c1、d1、e1、f1と同様に次式から求める。 d2=カーボンカット量/カーボン切断速度 e2=レベリング時間 f2=(カーボンカット量+ワーク径)/ワーク上
昇スピード(LOW) g2=ワーク交換位置までの距離/ワーク上昇スピー
ド(HIGH) 以上、求めたa2からg2までの時間を加算し、自動ス
ライシング運転に要する時間ANS2を算出する。即
ち、 ANS2=a2+b2+c2+d2+e2+f2+g2 以上のようにして自動スライシング運転に要する時間
(切断終了時間)ANS1又はANS2を求めた後、制
御部100はこの切断終了時間を図4に示した表示画面
の終了予定情報表示部70Cに切断時間として表示す
る。また、この時間を自動スライシング加工開始時刻に
加算して切断終了時刻を求め、この切断終了時刻を終了
予定情報表示部70Cに時刻として表示する。尚、図
4に示した表示画面の右上に現在時刻が表示され、表
示画面から終了までの残り時間を認識することができ
る。
【0036】また、上述したように自動スライシング運
転が終了に近づいたときには、警告表示部104におけ
る警告灯55の黄色のライトを点滅させてオペレータに
終了が近いことを知らせる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明のワイヤソー
の切断終了時間表示装置によれば、切断作業の運転を開
始する際に、切断作業時間を予め表示するようにしたた
め、オペレータは、運転の終了を監視する手間を削減す
ることができるとともに、運転を行っている間の時間を
有効に使うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るワイヤソーの切断終了時
間表示装置が適用されるワイヤソー10の一実施の形態
を示す全体構成図である。
【図2】図2は、ワーク下降速度の一例を時間に対して
示した図である。
【図3】図3は、ワイヤソーの外観図である。
【図4】図4は、表示モニタ70に表示される画面構成
を示した図である。
【図5】図5は、本発明に係るワイヤソーの切断終了時
間表示装置の一実施の形態を示した構成図である。
【図6】図6は、自動スライシング運転における各設定
位置を示した図である。
【図7】図7は、ワーク切断時における可変なワーク下
降速度t1からtnを示した図である。
【符号の説明】
22…溝付ローラ 24…ワイヤ列 48…ワーク送りテーブル 50…駆動モータ 70…表示モニタ 100…制御部 102…入力部 104…警告表示部 106…データ記憶部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断作業の開始指示によって一対のワイ
    ヤリール間を走行するワイヤに対して被加工物を切断作
    業開始位置から予め設定された速度で切断作業終了位置
    まで変位させて前記被加工物をウェーハに切断し、前記
    切断作業を終了するワイヤソーにおいて、 前記被加工物を前記切断作業開始位置から前記切断作業
    終了位置まで変位させるために要する切断作業時間を前
    記予め設定された速度に基づいて算出する演算手段と、 前記演算手段によって算出した前記切断作業時間を表示
    する表示手段と、 から成ることを特徴とするワイヤソーの切断終了時間表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は前記切断作業が終了する
    時刻を表示することを特徴とする請求項1のワイヤソー
    の切断終了時間表示装置。
  3. 【請求項3】 前記切断作業時間に基づいて前記切断作
    業が終了する時刻に対して所定時間前に警告を発生させ
    る警告手段を有することを特徴とする請求項1のワイヤ
    ソーの切断終了時間表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024483A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 ブラザー工業株式会社 切断装置、及び処理プログラムを記録した記録媒体
WO2022001008A1 (zh) * 2020-06-28 2022-01-06 银川隆基光伏科技有限公司 太阳能硅片的切割方法、设备及存储介质

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