JPH09163701A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH09163701A
JPH09163701A JP31682295A JP31682295A JPH09163701A JP H09163701 A JPH09163701 A JP H09163701A JP 31682295 A JP31682295 A JP 31682295A JP 31682295 A JP31682295 A JP 31682295A JP H09163701 A JPH09163701 A JP H09163701A
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winding
windings
rectifier
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JP31682295A
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English (en)
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Sumikazu Shiyamoto
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流器及びその配線を配置乃至簡素化する。 【解決手段】 電動機兼用発電機12Aの補助巻線16
Ba〜16Bdを、その端子電圧が同相となるよう配置
及び捲回すると共に、各補助巻線16Ba〜16Bdの
端子電圧を同相合成して得られる単相電圧が整流器24
Aに供給されるよう結線する。整流器24Aにて使用す
る整流ブリッジが単相ブリッジ38となり補助配線22
Aが単相配線となる。あるいは、補助巻線16Ba〜1
6Bdを、その端子電圧の位相が異なる値となるよう配
置及び捲回すると共に、各補助巻線16Ba〜16Bd
の端子電圧の最高値を出力する回路を設ける。整流ブリ
ッジが不要になり、補助配線22Aが単相配線となる。
装置構成が簡素化かつ安価化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車におけ
るエンジン駆動発電機等として用いられる回転電機に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−252747号公報には、本
願の図14に示されるように、エンジン10によって駆
動される三相の永久磁石界磁型同期発電機12が開示さ
れている。この発電機12は、エンジン10の回転軸に
連結され永久磁石を備える回転子14と、回転子14の
回転に伴い電圧が誘起される固定子巻線16とを、有し
ている。固定子巻線16の端子電圧は、主配線18を介
し整流器20に供給され、整流器20により整流され、
主整流出力として整流器20から出力される。固定子巻
線16はセンタータップを有しており、当該固定子巻線
16のセンタータップ電圧は、補助巻線22を介し整流
器24に供給され、整流器24により整流され、補助整
流出力として整流器24から出力される。なお、この図
は説明の簡略化のため及び本発明との比較対照のため本
願出願人により変形されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、補助整流出力を得るための整流器として
三相整流器を用いねばならず、またこの整流器にセンタ
ータップ電圧を供給するための補助配線として合計3本
の電力配線を用いねばならない。本発明の第1の目的
は、発電機、電動機等の回転電機における固定子巻線の
配置、捲回方向及び相互結線を工夫することにより、整
流器の構成を簡素化し又は整流器を廃止し、かつ電力配
線の本数を減らし、以て装置構成の簡素化、安価化等を
実現することにある。本発明の第2の目的は、同様の工
夫により、できるだけ少ない配線及び部品数で、よりリ
プルの少ない出力を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の構成は、回転子と、回転子と
の磁気的結合により多相電動機又は多相発電機を構成す
る第1固定子巻線と、回転子との磁気的結合により発電
機を構成する第2固定子巻線と、を備え、第2固定子巻
線の出力を後段の整流器により整流した上で負荷に供給
する回転電機において、上記第2固定子巻線を複数備
え、上記複数の第2固定子巻線が、その端子電圧の同相
合成値が後段の整流器に供給されるよう配置並びに相互
接続及び捲回されたことを特徴とする。本構成において
後段の整流器に供給されるのは、各第2固定子巻線の端
子電圧の同相合成値である。この電圧は単相の電圧であ
るから、本構成では、後段の整流器は単相整流器にて実
現でき、また回転電機からこの整流器への配線も単相配
線にて実現できる。この結果、整流器の構成の簡素化、
電力配線の本数低減等が実現され、装置構成がより簡素
かつ安価になる。
【0005】本発明の第2の構成は、回転子と、回転子
との磁気的結合により多相電動機又は多相発電機を構成
する第1固定子巻線と、回転子との磁気的結合により発
電機を構成する第2固定子巻線と、を備える回転電機に
おいて、上記第2固定子巻線を複数備え、上記複数の第
2固定子巻線が、その端子電圧の位相が互いに異なるよ
う配置及び捲回され、上記回転電機が、上記複数の第2
固定子巻線の端子電圧のうち最も高い電圧を後段の負荷
に供給する最大値回路を備えることを特徴とする。本構
成において最大値回路から出力されるのは、各第2固定
子巻線の端子電圧のうち最高値である。この電圧は、第
2固定子巻線の端子電圧を、第2固定子巻線の配置個数
及び密度に応じたリプル率にて、平滑した電圧である。
従って、本構成では、整流器が不要になり、また回転電
機から負荷への配線を直流(又は単相)配線にて実現で
きる。この結果、整流器の構成の簡素化、電力配線の本
数低減等が実現され、装置構成がより簡素かつ安価にな
る。加えて、本構成においては、第2固定子巻線の個数
を増やせば増やすほどまた配置密度を密にすればするほ
ど、最大値回路出力のリプル率が低減される。
【0006】本発明の第3の構成は、第2の構成におい
て、上記複数の第2固定子巻線が、同一間隔で配置され
かつ同一方向の電圧が誘起されるよう捲回されたことを
特徴とする。本構成においては、第2固定子巻線の巻き
方向を揃えた(すなわち同一方向の電圧が誘起されるよ
う捲回した)構成の中で、最も低いリプル率が比較的少
ない個数の第2固定子巻線で実現される。
【0007】本発明の第4の構成は、第2の構成におい
て、上記複数の第2固定子巻線のうち少なくとも1対
が、電気角にて360゜を成すよう間隔配置されかつ互
いに逆方向の電圧が誘起されるよう捲回されたことを特
徴とする。本構成においては、第2固定子巻線の巻き方
向を適宜反転する(すなわち互いに逆方向の電圧が誘起
されるよう捲回する)ことにより180゜の位相差を実
現している。従って、第2固定子巻線の巻き方向を揃え
た構成に比べ、少ない個数の第2固定子巻線で、より低
いリプル率が実現される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。なお、図14に示される従
来技術と同一の又は対応する構成には同一の符号を付
し、説明を省略する。
【0009】(1)第1実施形態 図1には、本発明の第1実施形態に係る電動機兼用発電
機(M/G)12A及びその周辺の回路構成が示されて
いる。M/G12Aの回転子14は、従来技術と同様永
久磁石を有しており、エンジン10によって回転駆動さ
れる。また、回転子14の極数は4である。本実施形態
の第1の特徴は、固定子巻線として、第1の固定子巻線
たる主巻線16A及び第2の固定子巻線たる補助巻線1
6Ba〜16Bdを設けたことである。
【0010】主巻線16Aは、Δ、Y等の方式(図では
Y)に従い三相結線されており、回転子14と共に、電
動機としても発電機としても機能し得る三相の回転電機
を構成している。まず、インバータ20Aを整流器とし
て動作させた場合には、回転子14からの励磁束にて主
巻線16A上に誘起された三相交流が、三相の主配線1
8を介しインバータ20Aに供給され、インバータ20
Aにより整流され、得られた整流出力により主バッテリ
26が充電される。次に、インバータ20Aをその名の
通りのインバータとして動作させた場合には、主バッテ
リ26の放電出力がインバータ20Aにより三相交流に
変換され、得られた三相交流が主配線18を介し主巻線
16Aに供給され、これにより主巻線16Aにて生じた
磁束が回転子14からの励磁束と鎖交し、その結果回転
子14にトルクが付与される。
【0011】また、補助巻線16Ba〜16Bdは、回
転子14と共に、単相の発電機を構成している。すなわ
ち、回転子14からの励磁束にて補助巻線16Ba〜1
6Bd上に誘起された交流は、単相の補助配線22Aを
介し整流器24Aに供給され、整流器24Aにより整流
され、得られた整流出力により補機バッテリ32が充電
される。本実施形態の第2の特徴は、このように補助巻
線16Ba〜16Bdが単相巻線であり、従って補助配
線22Aを単相配線にまた整流器24A中の整流ブリッ
ジを単相ブリッジ38にすることができること、ひいて
は装置構成の簡素化及び安価化を実現できることであ
る。本実施形態の第3の特徴は、補助巻線16Ba〜1
6Bdを補助配線22Aからみて並列となるよう接続
し、これにより、補機バッテリ32の充電電流を大きく
したことである。なお、図中単相ブリッジ38と補機バ
ッテリ32の間に設けられ整流器24Aの一部を構成し
ているチョッパ回路40は、単相ブリッジ38からの整
流出力を、補機バッテリ32の充電に適する電圧(後述
する電気自動車の場合例えば12V)まで昇圧又は降圧
する回路である。
【0012】本実施形態の第4の特徴は、補助巻線16
Ba〜16Bdの間で負荷のバランスがとれるよう、言
い換えれば補助配線22A側に供給する電圧が同相とな
りかつ回転子14の位置によらず安定するよう、補助巻
線16Ba〜16Bdを電気的に対称に配置したことで
ある。まず、図1及び図2では、固定子上における補助
巻線16Ba〜16Bdの機械的角度位置が、補助巻線
16Baのそれを基準として順に0゜、90゜、180
゜及び270゜に設定されている。ここでは4極機すな
わち極対数=2を想定しているから、この機械的角度位
置を電気角すなわち電気的角度位置に換算すると、補助
巻線16Baのそれを基準として0゜、180゜、36
0゜及び540(=180)゜となる。さらに、図1か
ら明らかなように、補助配線22Aに対する補助巻線1
6Ba及び16Bcの接続方向と、補助配線22Aに対
する補助巻線16Bb及び16Bdの接続方向は、逆の
方向である。この結果補助巻線16Bbの出力電圧と補
助巻線16Bdの出力電圧との間に生じる位相差=18
0゜を上述の電気角に加算すると、補助巻線16Baの
出力電圧に対する補助巻線16Ba〜16Bdのそれの
位相差が得られる。この位相差は、いずれの補助巻線に
ついても0゜となる。すなわち、この実施形態では、固
定子14上における補助巻線16Ba〜16Bdの機械
的角度位置が互いに相違しているにもかかわらず、各補
助巻線16Ba〜16Bdから補助配線22Aに供給す
る電圧を互いに同相にすることができる。さらに、補助
巻線16Ba〜16Bdが固定子14の回りに均等間隔
で配置されているから、固定子14の角度位置によら
ず、安定な電圧を、補助配線22に印加できる。
【0013】なお、この結果、本実施形態における単相
ブリッジ38の出力電圧波形は、図3に示されるような
全波整流波形となる。また、この実施形態では、補助巻
線相互の巻き方向を一致させ結線方向を反転させること
により、相互の配置間隔が電気角で180゜の補助巻線
同士(例えば16Baと16Bb)の出力電圧の位相を
一致させているが、結線方向を同一とし巻き方向を反転
させることによっても、同様の効果を得ることができ
る。この点は図示しないが、この分野の技術者であれ
ば、本願の開示から一意に理解することができるであろ
う。
【0014】(2)第2実施形態 本発明は、補助巻線16Ba〜16Bdを補助配線22
Aからみて並列となるよう接続する構成に限定されるも
のではない。例えば、図4に示される第2実施形態で
は、補助巻線16Ba及び16Bcの直列接続回路と、
補助巻線16Bb及び16Bdの直列接続回路とを、補
助配線22Aに並列接続している。このような構成によ
れば、第1実施形態に比べ補機バッテリ32の充電電流
は小さくなるものの、充電電圧は高くすることができ
る。従って、本実施形態は、第1実施形態に比べ高い電
圧仕様の補機バッテリ32を使用する用途に適してい
る。また、第1実施形態と同じ電圧仕様の補機バッテリ
32を使用する用途に本実施形態を適用したときには、
補助巻線1個当たりの誘起電圧を第1実施形態に比べ半
減でき、従って補助巻線の巻き数低減ひいては小形化を
実現できる。また、この実施形態でも、補助巻線相互の
巻き方向を一致させ結線方向を反転させる方法に代え、
結線方向を同一とし巻き方向を反転させる方法を採用で
きる。
【0015】(3)第3実施形態 本発明は、また、補助巻線を4個用いる構成や、配置間
隔が電気角で180゜となるよう補助巻線を配置する構
成に、限定されるものではない。例えば、図5に示され
る第3実施形態では、補助巻線が2個であり、また補助
巻線16Ba及び16Bbの配置間隔が電気角で360
゜である。無論、補助巻線の配置間隔を180゜や36
0゜以外の間隔としてもよい。その場合でも、補助巻線
相互の結線の反転や巻き方向の反転等により、各補助巻
線間の負荷バランスをとるのが好ましい。
【0016】(4)第4実施形態 本発明は、4極機に限定されるものでもない。例えば図
6に示される第4実施形態では回転子14Aが6個の極
を有する6極のM/Gが使用されており、また、第1実
施形態と同様の思想に係り、合計6個の補助巻線16B
a〜16Bfを有する構造を用いている。このように、
4極機以外のM/G12Aにも、第1乃至第3実施形態
と同様の思想に係る構造を適用できる。なお、この実施
形態でも、補助巻線相互の巻き方向を一致させ結線方向
を反転させることにより補助巻線間の負荷バランスをと
る方法や、結線方向を同一とし巻き方向を反転させるこ
とにより補助巻線間の負荷バランスをとる方法を、併用
するのが好ましい。
【0017】(5)第5実施形態 本発明は、さらに、補助巻線から補助配線22Aに供給
される電圧が互いに同相になる構成に限定されるもので
もない。例えば図7に示される第5実施形態では、4極
機の固定子上に第1実施形態と同様の巻き方向及び機械
的角度にて4個の補助巻線16Ba〜16Bdが配置さ
れ、さらに補助巻線16Ba及び16Bcの並列接続回
路はダイオードD1を介して、また補助巻線16Bb及
び16Bdの並列接続回路はダイオードD2を介して、
それぞれ補助配線22Aに接続されている。ダイオード
D1及びD2の接続方向は補助配線22Aからみて同一
方向であり、従って、ダイオードD1及びD2は、補助
巻線16Ba及び16Bcの並列接続回路の出力電圧a
と補助巻線16Bb及び16Bdの並列接続回路の出力
電圧bのうちいずれか高いほうを補助配線22Aに印加
する最大値回路42を構成している。ダイオードD1及
びD2は、M/G12Aの筐体に内蔵させ乃至取り付け
るのが好ましい。
【0018】この実施形態においても、第1実施形態に
おける単相ブリッジ38の出力電圧波形(図3参照)と
同様の全波整流波形(図8参照)が、チョッパ回路40
の入力端に印加される。すなわち、出力電圧aが正にな
る期間では出力電圧aが、出力電圧bが正になる期間で
は出力電圧bが、チョッパ回路40の入力端に印加され
る。補助巻線16Ba及び16Bcに対し補助巻線16
Bb及び16Bdは電気角で180゜ずれた位置に配置
されているから、図8において矢印線で示されているよ
うに両期間は交互に到来し、従ってこの図に示されるよ
うに全波整流波形が得られる。
【0019】第1〜第4実施形態に対するこの実施形態
の利点の一つは、単相ブリッジ38を廃止できること、
従ってダイオードの個数を4個(単相ブリッジ38に内
蔵)から2個(D1及びD2)に低減できることにあ
る。すなわち、本実施形態によれば、最大値回路42を
M/G12Aの固定子回路に併設したため、補助巻線1
6Ba〜16Bdの端子電圧を平滑した電圧を、補助配
線22Aに印加できる。この結果、装置構成をさらに簡
素化、安価化可能になる。無論、第1実施形態と同様の
利点を本実施形態でも得ることができ、第1〜第4実施
形態に関し説明した各種の変形をこの実施形態に施すこ
ともできる。
【0020】(6)第6実施形態 第1〜第4実施形態に対する第5実施形態の利点の他の
一つは、補助巻線の個数がM/G12Aの極数により制
約されていないことにある。これを利用した第6実施形
態(図9参照)では、4極機の固定子上に第4実施形態
と同様の巻き方向及び機械的角度にて、6個の補助巻線
16Ba〜16Bfを配置している。第5実施形態に係
る思想はこのように設計の自由度に関する利点を有して
いる。
【0021】また、第6実施形態では、補助巻線16B
a及び16Bdの並列接続回路をダイオードD1を介
し、補助巻線16Bb及び16Beの並列接続回路をダ
イオードD2を介し、また補助巻線16Bc及び16B
fの並列接続回路をダイオードD3を介し、それぞれ補
助配線22Aに接続している。この実施形態において
は、ダイオードD1〜D3により最大値回路42Aが構
成されるから、補助配線22Aには図10に示される波
形の電圧が印加される。すなわち、補助巻線16Ba及
び16Bdの並列接続回路の出力電圧、補助巻線16B
b及び16Beの並列接続回路の出力電圧、及び補助巻
線16Bc及び16Bfの並列接続回路の出力電圧を、
それぞれa、b又はcと表すこととすると、図10にお
いて矢印線で示されているように、出力電圧aが出力電
圧bや出力電圧cより高い期間では出力電圧aが、出力
電圧bが出力電圧aやcより高い期間では出力電圧b
が、出力電圧cが出力電圧aや出力電圧bより高い期間
では出力電圧cが、チョッパ回路40の入力端に印加さ
れる。
【0022】従って、第1〜第5実施形態におけるチョ
ッパ回路40入力電圧のリプル率=(最高電圧−最低電
圧)/最高電圧は1であったのに対し、この実施形態に
おけるそれはsin(120゜)=0.866となる。
第1〜第5実施形態に対する第6実施形態の利点は、こ
のようにチョッパ回路40への入力電圧のリプル率を低
減できること、従って補助配線22A、チョッパ回路4
0、補機バッテリ32等後段の回路における雑音発生、
熱発生、誤動作等を、大容量の平滑コンデンサなしで確
実に防止乃至低減できることである。これにより、装置
構成を簡素化・安価化できる。また、主巻線16A側に
与える磁気的な影響も小さくなる。
【0023】なお、リプル率低減の効果は、補助巻線の
個数を増やせば増やすほどまた配置密度を密にすればす
るほど、大きくなる。この点に着目して本実施形態を変
形することは、この分野の技術者であれば本願の開示内
容に基づき容易に実行できる。但し、最大値回路を構成
するダイオードの個数は補助巻線の個数を増やせば増や
すほど多くなる傾向にあるから、単相ブリッジ38の廃
止による装置構成簡素化等とのバランスを考慮して、か
かる変形を行う必要があろう。さらに、第1〜第5実施
形態において得られた効果と同様の効果を本実施形態で
も得ることができ、また第1〜第5実施形態に関し説明
した変形と同様の変形を本実施形態にも適用できる。
【0024】(7)第7実施形態 第5及び第6実施形態では、補助巻線16Ba〜16B
dを同一間隔で配置している。これに対し、図11に示
される第7実施形態では、4極機の固定子上に、補助巻
線16Baを基準とした電気角で順に0゜、90゜、3
60゜及び450(=90)゜となるよう、4個の補助
巻線16Ba〜16Bdを配置している。また、第5及
び第6実施形態では、補助巻線16Ba〜16Bdを互
いに同一方向の電圧が誘起されるよう捲回している。こ
れに対し、第7実施形態では、補助巻線16Ba及び1
6Bbのそれと逆の方向の電圧が誘起されるよう補助巻
線16Bc及び16Bdを捲回している。従って、巻き
方向の相違により生じる180゜の位相差を加味した各
補助巻線16Ba〜16Bdの出力電圧の位相は、補助
巻線16Baを基準とすると順に0゜、90゜、180
゜及び270゜となる。補助巻線16Ba〜16Bd
は、それぞれ、最大値回路42Bを構成するダイオード
D1〜D4を介し、補助配線22Aに接続されている。
【0025】ここで、補助巻線16Ba〜16Bdの出
力電圧をそれぞれa、b、c又はdと表すこととする
と、最大値回路42Bは、出力電圧b〜dが出力電圧a
より低い期間では出力電圧aを、出力電圧a,c及びd
が出力電圧bより低い期間では出力電圧bを、出力電圧
a,b及びdが出力電圧cより低い期間では出力電圧c
を、出力電圧a〜cが出力電圧dより低い期間では出力
電圧dを、それぞれ出力する。従って、最大値回路42
Bの出力電圧波形は、図12において矢印線で示される
ように、出力電圧a〜dが交互に現れる波形となり、そ
のリプル率はsin(45゜)=約0.707となる。
第5及び第6実施形態に対する本実施形態の利点は、こ
のように、リプル率がさらに低く平滑コンデンサの容量
をさらに小さくできることである。無論、補助巻線の間
隔を電気角で90゜に減らすという第5及び第6実施形
態の単純拡張によっても、同様のリプル率低減は可能で
ある。しかし、その場合、補助巻線間の負荷バランスを
とるには補助巻線が8個必要になる。本実施形態のよう
に補助巻線の巻き方向反転を採用すると、回転子14の
周囲に相対向するような機械的角度で補助巻線16Ba
〜16Bdを配置できるから、第5及び第6実施形態の
単純拡張に比べて少ない補助巻線個数で補助巻線間の負
荷バランスを改善できる。
【0026】
【実施例】上述の各実施形態の用途の一例としては、一
般にシリーズハイブリッド車(SHV)と呼ばれる電気
自動車にて使用されるM/Gを掲げることができる。こ
こに、純粋な電気自動車では車載の主バッテリの放電出
力にて車両走行用の電動機を駆動するのに対し、SHV
ではエンジンにて発電機を駆動しこの発電機の発電出力
にて車両走行用の電動機を駆動する。SHVに搭載され
る主バッテリは、この発電機の発電出力にて充電可能で
あり、また、車両走行用モータに供給すべき駆動電力に
対する発電機の発電出力の過不足分を補う。従って、S
HVは、純粋な電気自動車に比べ、車載又は車外の充電
装置による主バッテリの充電の頻度を抑制できる(主バ
ッテリ1充電当たり走行可能距離の延長)というエネル
ギ効率上の利点を有しており、また在来のエンジン車に
比べ、エンジンを高効率領域でかつスロットル開度や回
転数の大きな変動なしに運転できるため、低燃費低エミ
ッションという利点を有している。さらに、エンジンに
より駆動される発電機をM/Gとすることにより、主バ
ッテリの放電出力にてM/Gからエンジンに始動トルク
を付与することもできる。
【0027】図13には、上述の各実施形態をSHVに
適用した実施例が示されている。この実施例では主バッ
テリ26の放電出力をインバータ28により三相交流に
変換し、この三相交流電力を車両走行用の三相電動機3
0に駆動電力として供給する。コントローラ36は、車
両操縦者のアクセル操作、ブレーキ操作等に応じインバ
ータ28の動作を制御することにより、要求される加速
乃至減速を電動機30にて実現する。一方、エンジン1
0はM/G12Aを駆動し、インバータ20AはこのM
/G12Aの主巻線16Aからの三相発電出力を整流
し、その結果得られる電力をインバータ28及び主バッ
テリ26に供給する。エンジン10を始動するときに
は、インバータ20Aは本来のインバータとして機能
し、主バッテリ26の放電出力を三相交流に変換してM
/G12Aの主巻線16Aに供給する。インバータ20
Aやエンジン10の動作は、電動機30から出力させる
べきトルクの値や、車両各部の状態(例えば主バッテリ
26の充電状態)等に応じ、コントローラ36により制
御される。
【0028】この実施例における補機バッテリ32は、
車載の電気的補機34、例えば各種制御回路やワイパ、
ランプ等の部品に電力を供給するためのバッテリであ
り、補助巻線16Ba等と回転子14はこの電気的補機
34及び補機バッテリ32に電力を供給する発電機とし
て使用される。整流器24A及び電気的補機34は、電
気的補機34に対する車両操縦者からの指令等に応じ、
コントローラ36により制御される。
【0029】なお、本発明は、誘導機にも適用でき、ま
たM/G以外の回転電機(例えば主巻線が電動機及び発
電機の機能のうちいずれかしか提供しない回転電機)に
も適用できる。さらに、主巻線と補助巻線が別体の構成
に限定されるものでもなく、例えば主巻線のうち1乃至
数相を分巻巻線とし、これにより補助巻線のうち1乃至
数個を実現する構成とすることもできる。加えて、電気
自動車以外にも適用できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の第1の構成によれば、第2固定
子巻線を複数設け、これら複数の第2固定子巻線を、そ
の端子電圧の同相合成値が後段の整流器に供給されるよ
う配置並びに相互接続及び捲回するようにしたため、単
相の電圧を第2固定子巻線から後段の整流器に供給可能
になる。従って、この整流器を単相整流器にて、また回
転電機からこの整流器への配線を単相配線にて、それぞ
れ実現できる。この結果、整流器の構成の簡素化、電力
配線の本数低減等が実現され、装置構成をより簡素化、
安価化できる。
【0031】本発明の第2の構成によれば、第2固定子
巻線を複数設け、これら複数の第2固定子巻線をその端
子電圧の位相が互いに異なるよう配置及び捲回すると共
に、複数の第2固定子巻線の端子電圧のうち最も高い電
圧を後段の負荷に供給する最大値回路を設けたため、第
2固定子巻線の端子電圧を平滑した電圧を負荷に供給可
能になる。従って、整流器を廃止でき、また回転電機か
ら負荷への配線も直流(又は単相)配線にて実現でき
る。この結果、整流器の構成の簡素化、電力配線の本数
低減等が実現され、装置構成をより簡素化、安価化でき
る。加えて、第2固定子巻線の個数を増やせば増やすほ
どまた配置密度を密にすればするほど、最大値回路出力
のリプル率を低減できる。
【0032】本発明の第3の構成によれば、第2の構成
における第2固定子巻線を同一間隔で配置しかつ同一方
向の電圧が誘起されるよう捲回したため、第2固定子巻
線の巻き方向を揃えた構成の中で、最も低いリプル率
を、比較的少ない個数の第2固定子巻線で実現できる。
【0033】本発明の第4の構成によれば、第2の構成
における第2固定子巻線のうち少なくとも1対を、電気
角にて360゜を成すよう間隔配置されかつ互いに逆方
向の電圧が誘起されるよう捲回したため、第2固定子巻
線の巻き方向を揃えた構成に比べ、少ない個数の第2固
定子巻線で、より低いリプル率を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】 第1実施形態における補助巻線配置・電気角
を示す図である。
【図3】 第1実施形態におけるチョッパ回路入力電圧
波形を示すタイミングチャートである。
【図4】 本発明の第2実施形態の構成を示す配置図で
ある。
【図5】 本発明の第3実施形態の構成を示す配置図で
ある。
【図6】 本発明の第4実施形態の構成を示す配置図で
ある。
【図7】 本発明の第5実施形態の構成を示す配置図で
ある。
【図8】 第5実施形態におけるチョッパ回路入力電圧
波形を示すタイミングチャートである。
【図9】 本発明の第6実施形態の構成を示す配置図で
ある。
【図10】 第6実施形態におけるチョッパ回路入力電
圧波形を示すタイミングチャートである。
【図11】 本発明の第7実施形態の構成を示す配置図
である。
【図12】 第7実施形態におけるチョッパ回路入力電
圧波形を示すタイミングチャートである。
【図13】 本発明の用途例のシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図14】 従来技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 エンジン、12A 電動機兼用発電機(M/
G)、14,14A 回転子(永久磁石)、16A 主
巻線、16Ba〜16Bf 補助巻線、18 主配線
(三相)、20A,28 インバータ、22A 補助配
線(単相)、24A整流器、26 主バッテリ、30
車両走行用電動機、32 補機バッテリ、34 電気的
補機、36 コントローラ、38 単相ブリッジ、40
チョッパ回路、42,42A,42B 最大値回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子と、回転子との磁気的結合により
    多相電動機又は多相発電機を構成する第1固定子巻線
    と、回転子との磁気的結合により発電機を構成する第2
    固定子巻線と、を備え、第2固定子巻線の出力を後段の
    整流器により整流した上で負荷に供給する回転電機にお
    いて、 上記第2固定子巻線を複数備え、 上記複数の第2固定子巻線が、その端子電圧の同相合成
    値が後段の整流器に供給されるよう配置並びに相互接続
    及び/又は捲回されたことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 回転子と、回転子との磁気的結合により
    多相電動機又は多相発電機を構成する第1固定子巻線
    と、回転子との磁気的結合により発電機を構成する第2
    固定子巻線と、を備える回転電機において、 上記第2固定子巻線を複数備え、 上記複数の第2固定子巻線が、その端子電圧の位相が互
    いに異なるよう配置及び捲回され、 上記回転電機が、上記複数の第2固定子巻線の端子電圧
    のうち最も高い電圧を後段の負荷に供給する最大値回路
    を備えることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の回転電機において、 上記複数の第2固定子巻線が、同一間隔で配置されかつ
    同一方向の電圧が誘起されるよう捲回されたことを特徴
    とする回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の回転電機において、 上記複数の第2固定子巻線のうち少なくとも1対が、電
    気角にて360゜を成すよう間隔配置されかつ互いに逆
    方向の電圧が誘起されるよう捲回されたことを特徴とす
    る回転電機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010268589A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Nissan Motor Co Ltd 回転電機
CN110011504A (zh) * 2019-05-05 2019-07-12 大国重器自动化设备(山东)股份有限公司 用于机器人的单输出轴伺服电机

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