JPH09163266A - 両眼用表示装置 - Google Patents

両眼用表示装置

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Publication number
JPH09163266A
JPH09163266A JP7316645A JP31664595A JPH09163266A JP H09163266 A JPH09163266 A JP H09163266A JP 7316645 A JP7316645 A JP 7316645A JP 31664595 A JP31664595 A JP 31664595A JP H09163266 A JPH09163266 A JP H09163266A
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JP
Japan
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display device
display
binocular
display condition
image
Prior art date
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JP7316645A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Inoguchi
和隆 猪口
Hiroaki Hoshi
宏明 星
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示条件調整を適合状態に近づけるように告
知できるようにする。 【解決手段】 表示条件調整手段の調整状態を検知する
ための表示条件調整状態検知手段6と、上記表示条件調
整手段6から出力される表示条件調整状態情報をもとに
して表示条件調整状態の適合を判断する表示条件調整状
態判断手段7と、上記表示条件調整状態判断手段7の判
断に応じて表示条件調整状態を適合状態に近づけるよう
に告知する告知手段8とを設け、表示条件調整状態を上
記表示条件調整状態検知手段6により検知するととも
に、上記表示条件調整手段から出力される表示条件調整
状態情報をもとにして表示条件の調整状態の適合を上記
表示条件調整状態判断手段7によって判断し、その判断
結果に応じて表示条件調整状態を適合状態に近づけるよ
うにする告知を上記告知手段8によって行うようにする
ことにより、表示条件調整が不十分のまま使用される不
都合を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両眼用表示装置に係
わり、例えば、画像表示器の生成する画像を光学系によ
り使用者の左右各々の眼に導くことにより表示を行うよ
うにした両眼用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、LCDパネル等の画像表示器
と両眼の間に光学系を配置し、画像表示器の表示面上の
画像を、光学系を介して使用者に見せるようにした両眼
用表示装置が知られている。このような両眼用表示装置
は、個人用の小型表示装置としての利用、または立体視
用表示装置としての利用、あるいはワイド画面表示装置
としての利用等が考えられる。
【0003】ところで、両眼用表示装置を使用する場
合、使用者によって眼の幅や視力が違うため、使用者の
視力に応じて左右それぞれの映像にピントを合わせる
(以下、視度調整と呼ぶ)、光線のけられ(口径食)等
を防ぐために、使用者の眼の幅(基線長)に応じて光学
系の位置を調節する(以下、基線長調整と呼ぶ)する必
要がある。
【0004】また、画像の表示方法と視距離、眼幅に応
じて画像を見やすい角度に調整する(以下、輻輳角調整
と呼ぶ)等の表示条件調整を行う必要がある。上記視度
調整、基線長調整を容易に行い得るようにするための手
段として、特開平6−141264号に開示されたもの
がある。これによれば、上記視度調整、基線長調整を行
う際に片目ずつ調整を行うための機構を設けることによ
り、使用者が表示条件調整を容易に行えるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報にて提案されている技術によれば、表示条件調整がう
まくできたかどうかは使用者の主観的な判断のみに任さ
れており、表示条件調整が不十分のまま使用される可能
性が高かった。また、使用者の片目ずつのみの表示条件
調整では、輻輳角調整に適さず、使用者が不自然な状態
で融像を行う可能性が高かった。
【0006】また、両眼用表示装置が2D、3D、パノ
ラマ等のような複数の表示モードを有する場合に、特願
平5−92113に記載されている、モード変更に伴う
表示条件調整変更を行う必要が生じることが考えられ
る。図8(a)〜(d)は、複数のモードを有する場合
に、表示光学系の光軸のなす角(輻輳角)が変化する様
子を示す図である。
【0007】図8(a)〜(d)中、801は使用者が
視覚する虚像であり、802はその正面図である。ま
た、803は左眼に視覚される虚像を示し、804は右
眼に視覚される虚像を示している。
【0008】図8に示すように、左右の目の総合表示画
角を変更する時、表示光学系の光軸805のなす角がそ
れぞれ変化する。この場合、光軸805のなす角の変化
に応じて表示条件調整が変更されることが望ましいが、
従来は表示条件調整を途中で変更することが考慮されて
いなかった。
【0009】また、両眼用表示装置の表示条件調整がう
まくいかなかった状態や、装着中にずれた状態で長時間
使用した際に生じる過度の疲労を避ける手段が、従来は
考慮されていなかった。
【0010】すなわち、従来の両眼用表示装置の第1の
課題は、表示条件調整がうまくできたかどうか使用者の
主観的な判断のみに任されており、表示条件調整が不十
分のまま使用される可能性が高い問題があった。
【0011】また、第2の課題は、両眼用表示装置が2
D、3D、パノラマ等のような複数の表示モードを有す
る場合が考慮されていなかった。
【0012】さらに、第3の課題は、両眼用表示装置が
2D、3D、パノラマ等のような複数の表示モードを有
する場合に、モード変更の際に、使用者が表示条件調整
変更を行うことを忘れてしまうことにより、不適切な調
整状態のまま使用する場合があった。
【0013】そしてさらに、第4の課題は、両眼用表示
装置の表示条件調整がうまくいなかった場合や、装着中
表示条件調整がずれた場合等に、長時間使用した際に生
じる過度の疲労を避ける手段が考慮されていなかった。
【0014】本発明は上述の問題点にかんがみ、表示条
件調整を適合状態に近づけるように告知できるようにす
ることを第1の目的とする。
【0015】また、表示モードに応じた所定の表示条件
の選択を行えるようにすることを第2の目的とする。
【0016】また、モード変更に応じて使用者が表示条
件調整変更を行うことを忘れてしまうことを防止できる
ようにすることを第3の目的とする。
【0017】また、使用者が誤った表示条件調整状態で
あることに気付かずに長時間使用することを防止するこ
とを第4の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の両眼用表示装置
は、画像表示器と、光学系と、表示条件調整手段とを有
し、上記画像表示器によって生成される画像を上記光学
系により使用者の両眼に導くようにする両眼用表示装置
において、上記表示条件調整手段の調整状態を検知する
ための表示条件調整状態検知手段と、上記表示条件調整
状態検知手段から出力される表示条件調整状態情報をも
とにして表示条件調整状態の所定の表示条件との適合の
度合いを判断する表示条件調整状態判断手段と、上記表
示条件調整状態判断手段の判断に応じて表示条件調整状
態を適合状態に近づけるように告知する告知手段とを設
けたことを特徴としている。
【0019】また、本発明の他の特徴とするところは、
上記両眼用表示装置は複数の表示モードを有し、上記表
示条件調整状態判断手段は、各表示モードに応じた表示
条件の選択を行うことを特徴としている。
【0020】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記両眼用表示装置は複数の表示モードを有し、上
記表示条件調整状態判断手段は、表示モード変更時に表
示条件を変更することが必要であるか否かを判断し、必
要な場合は上記告知手段により表示条件の変更を告知す
ることを特徴としている。
【0021】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、画像表示器と光学系とを有し、上記画像表示器によ
って生成される画像を上記光学系により使用者の両眼に
導くようにする両眼用表示装置において、上記使用者の
視覚を検査するための視覚検査手段と、上記視覚検査手
段によって行われた視覚検査の結果を所定の基準で判断
する視覚検査結果判断手段と、上記視覚検査結果判断手
段の判断結果に応じて所定の警告を行うようにする警告
手段とを設けたことを特徴としている。
【0022】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、表示条件
調整手段により行われた調整状態が表示条件調整状態検
知手段により検知されるとともに、上記表示条件調整手
段から出力される表示条件調整状態情報をもとにして表
示条件の調整状態の所定の表示条件との適合の度合いが
表示条件調整状態判断手段によって判断され、その判断
に応じて表示条件調整状態を適合状態に近づけるように
する告知が告知手段によって行われるようになるので、
使用者は設定が適切であるか否かを容易に知ることがで
きるようになる。
【0023】また、本発明の他の特徴によれば、複数の
表示モードを有する場合には、各表示モードに応じた表
示条件の選択が行われるようになる。
【0024】また、本発明のその他の特徴によれば、複
数の表示モードを有する場合には、表示モード変更時に
表示条件調整状態を変更することが必要であるか否かの
判断がなされ、必要な場合は告知手段によって表示条件
調整状態の変更の告知が行われるので、モード変更に応
じて使用者が表示条件調整変更を忘れることが防止され
る。
【0025】また、本発明のその他の特徴によれば、視
覚検査手段により使用者の視覚が検査されるとともに、
上記視覚検査手段によって行われた視覚検査の結果が視
覚検査結果判断手段によって判断され、上記視覚検査結
果判断手段の判断結果に応じて所定の警告が行われるよ
うになるので、不自然な表示状態で使用しているか否か
を直ぐに知ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の両眼用表示装置の
一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明
にかかる両眼用表示装置の一例を示す基本構成図であ
る。図1に示したように、本実施形態の両眼用表示装置
1は、一対のLCD、CRT等により構成される画像表
示器3を有している。そして、画像表示器3の表示面上
の画像は一対の光学系4により結像され、使用者2の両
方の眼5にそれぞれ導かれる。
【0027】使用者2は、左右それぞれの眼5に映った
画像を一つの画像として認識(融像)する。両眼用表示
装置1は使用者2の視力に合わせて視度を調整するため
に、光学系4を矢印12の方向に沿って移動させるよう
にするレバー及びスライド機構から構成される不図示の
視度調整機構を備えている。
【0028】また、使用者2の眼5の幅に合わせて画像
表示器3と光学系4とを一体で矢印11の方向に移動さ
せるレバー及びスライド機構により構成される不図示の
基線長調整機構と、画像表示器3と光学系4とを一体で
光学系4の光軸14を矢印13の方向に移動させるよう
にするレバーと回転機構とにより構成される不図示の輻
輳角調整機構とを備えており、これらの機構により表示
条件調整手段9を構成している。
【0029】さらに、これらの表示条件を調整するため
の機構には、各機構の表示条件調整状態を検知するため
のエンコーダ等より成る表示条件調整状態検知手段6を
両眼用表示装置1の内部、もしくは外部に設けている。
上記表示条件調整状態検知手段6からの表示条件調整状
態情報に基づき、表示条件調整状態判断手段7により適
正表示条件下にあるか否かが判定される。
【0030】そして、判定された後、適正表示条件下に
ない場合はブザー等の告知手段8を通じて使用者2に表
示条件調整状態を認識させる構成となっている。なお、
本実施形態の両眼用表示装置1は複数の表示モードを有
しており、不図示の画像再生器(VTR,LD等)の記
録媒体(ビデオテープ、ディスク等)に記録された画像
を再生するものとする。
【0031】図2は、本実施形態の両眼用表示装置の動
作を説明するためのフローチャートである。以下、図2
のフローチャートを参照しながら本実施形態の両眼用表
示装置1の動作を具体的に説明する。
【0032】図2に示したように、まず、ステップS1
において、これから視るソフトの表示モードを設定す
る。上記表示モードの設定は、例えば、両眼用表示装置
1の本体に表示モード設定手段10として設定ボタン
(図示せず)を設け、上記設定ボタンを押すことにより
行うようにすることができる。
【0033】また、例えば、使用状態設定初期画面とし
て、図3に示すような機能画像を画像表示器3に表示
し、マウス等の入力手段を操作することにより設定を行
うようにすることもできる。
【0034】また、記録媒体の記録部分に再生時の表示
モードを示す信号を記録しておき、上記記録しておいた
信号を再生時に読み取り、それに応じた表示モード設定
が自動的に選択されるようにしてもよい。
【0035】この場合、使用者2が両眼用表示装置1を
装着した状態で行う、視度、基線長、および輻輳角等の
調整は、あらかじめ調整されていてもよいし、ステップ
S1で表示モードを設定した後で行ってもよい。なお、
表示モードが1つしかない場合、あるいは表示モードの
変更に伴う調整変更が必要でない場合は、このステップ
S1の処理は省略されても構わない。
【0036】次に、ステップS2の処理に進み、現在の
調整状態を認識する処理が表示条件調整状態検知手段6
により行なわれる。このような調整状態を認識する処理
は、例えば、各調整機構部の基準状態を設定しておき、
上記基準状態に対する移動量を、エンコーダー等の移動
量検知手段を用いて検出して行うようにしている。
【0037】次に、ステップS3に進み、上記ステップ
S2で得た調整状態の情報により、現在の調整状態がス
テップS1で設定した表示モードに対して適切であるか
否かを判断する。
【0038】このステップS3の判断を行うための手段
を構成する場合、種々の手段を考慮することができる。
例えば、輻輳角の調整を例にとると、各表示モードにお
ける適合輻輳角条件をそれぞれ記憶する回路を設けてお
くとともに、上記輻輳角条件と現在の輻輳角調整状態と
の比較を行う手段を設けることにより実現することがで
きる。
【0039】ステップS3での判断の結果、調整が不適
切であれば、ステップS4に進み、告知手段8により再
調整を促す告知を行う。この再調整告知は、例えば、現
在の調整状態からの輻輳角変更に要する方向を表示し、
輻輳角が好ましい状態に近づくにつれて、表示色を赤→
黄→緑と変化させて画像表示器上に表示するようにすれ
ばよい。また、警告音もしくは音声等で調整が不適切で
あることをヘッドフォン等の音発生器を介して知らせる
ようにしてもよい。この後、ステップS4の告知に応じ
てステップS6で再調整を行い、ステップS2に戻る。
【0040】一方、ステップS3における判断の結果が
適切であれば、ステップS5に進んで画像の表示を開始
する。以上のような処理を順次行うことにより、初期調
整時における不適切な設定を除くことが可能である。
【0041】次に、本発明の両眼用表示装置の第2の実
施形態を説明する。この第2の実施形態は、上述した第
1の実施形態における各調整機構部に備えられた表示条
件調整状態検知手段6の代わりに、使用者2に対して検
査を行うための検査手段を設け、それを用いて調整状態
の検知を行うようにしたものである。
【0042】図4は、第2の実施形態の両眼用表示装置
1の動作を示すフローチャートであり、図9は本実施形
態の両眼用表示装置の構成を示すブロック図である。図
9に示したように、本実施形態の両眼用表示装置は、表
示条件調整状態判断手段7、告知手段8、表示条件調整
手段9、表示モード設定手段10、融像能検査手段90
を備えている。
【0043】以下、図4のフローチャートを参照しなが
ら第2の実施形態の両眼用表示装置の動作を具体的に説
明する。まず、ステップS21において、これから視る
画像の内容に合わせて表示モードを設定する。
【0044】ステップS21において表示モードの設定
が終了したら、次に、ステップS22に進み、融像能の
検査を行う。この検査は、融像能検査手段90により行
うものであり、例えば以下のようにして行う。すなわ
ち、図5(a)〜(d)に示すように、位置をずらして
同じ絵柄が配置されたチャート画像データを画像再生器
内の記憶回路(ROM)に複数用意しておき、左右に適
当な組み合わせでチャート画像を画像表示器3に表示す
る。
【0045】そして、付属のマウス等の入力手段によ
り、その組み合わせで融像可能であったかどうかの入力
を行う。このような操作を複数回繰り返し行い、各組み
合わせにおける融像の可否を記憶しておく。
【0046】次に、ステップS23に進み、ステップS
22で求めた融像能検査の結果に基づき、現在の調整状
態が適当か否かを判断する。この判断は、例えばステッ
プS22での融像可能範囲から、最適調整状態を類推す
ることにより行う。
【0047】もしくは、融像可能な組み合わせの内、使
用者2が最も自然であると感じた状態を選択させ、その
状態を上記表示モードで達成する調整状態を求め、その
状態と現在の調整状態との差異を求めることにより行え
ばよい。
【0048】ステップS23での判断が不適切であれ
ば、ステップS24に進み、勧告手段により勧告を発す
ることにより再調整を促し、ステップS26で再調整し
た後、ステップS22に戻る。一方、ステップS23で
の判断が適切であれば、ステップS25に進んで画像の
表示を開始する。
【0049】以上のようにして、この第2の実施形態の
両眼用表示装置1は初期調整時における不適切な設定を
除くことができるようにしている。なお、上記2つの実
施形態において、複数の表示モードを有し、その変更が
使用中に生じた場合に、調整状態の変更必要の有無を判
断し、必要な場合は告知手段8により調整変更を勧告す
るようにしておくことで、表示モード変更時における不
適切な設定を除くことが可能である。
【0050】次に、本発明の両眼用表示装置の第3の実
施形態を説明する。図6は、第3の実施形態の両眼用表
示装置1を示す基本構成図である。第3の実施形態にお
ける両眼用表示装置1は一対のLCD、CRT等の画像
表示器3を有しており、画像表示器3の表示面上の画像
は一対の光学系4により結像され、使用者2の両方の眼
5にそれぞれ導かれる。
【0051】使用者2は、左右それぞれの眼5に映った
画像を一つの画像として認識(融像)する。本実施形態
の両眼用表示装置1は使用者2の視覚に関する検査を行
うための視覚検査手段606を備えており、視覚検査手
段606の検査結果をもとに使用者2の疲労の度合いを
判断するための視覚検査結果判断手段607を備えてい
る。また、上記視覚検査結果判断手段607の判定に基
づき、使用者2に警告を与える警告手段608を備えて
いる。
【0052】図7は、第3の実施形態の両眼用表示装置
の動作を示すフローチャートであり、この流れに沿って
第3の実施形態の両眼用表示装置1の動作を具体的に説
明する。まず、ステップS31において、両眼用表示装
置1におけるソフトの表示を開始する。次に、ステップ
S32に進み、あらかじめ定めておいた条件に従って、
その条件が満たされているかどうかを判断する。
【0053】上記ステップS32の判断は、例えば、表
示開始からの時間を計測しておいて、一定時間が経過し
た場合に条件が満たされるようにすればよい。また、ソ
フト中にある信号を記録しておいて、その信号を読み取
った時に条件が満たされるようにすればよい。
【0054】ステップS32で、所定の条件が満たされ
たという判断が下された場合には、ステップS33に進
み、ソフトの表示を中断して疲労検査を行う。上記疲労
検査が終了したら、次に、ステップS34に進み、疲労
検査の結果をもとに使用者2の疲労度を判定する。ステ
ップS34において疲労度を判定するには、以下のよう
な方法が考えられる。
【0055】すなわち、第2の実施形態で述べたような
融像能検査を行い、その検査結果と前回までに行った融
像能検査の検査結果とを比較し、その低下度で判断する
ようにすればよい。
【0056】また、色差検査を行い、その正解率で疲労
度を判定するようにしてもよい。色差検査の例として
は、同色の複数のカラーパッチと若干の違うカラーパッ
チを表示し、その中で違う色を選ばせるような検査方法
が挙げられる。また、色盲検査パターンを表示し、パタ
ーンが読み取れるかどうかを検査するようにしてもよ
い。
【0057】さらに、動態視力検査を行い、その正解率
で疲労度を判定することもできる。動態視力検査の例と
しては、あるパターンを画面上で移動させ、その後に異
なる複数のパターンを表示し、そのうちから画面上を移
動したパターンと一致するものを選ばせるような検査方
法が挙げられる。以上の検査の内、1つ、もしくは複数
を組み合わせて検査を行えばよい。ステップS34の検
査結果判定の結果、使用者2が疲労していると判断され
た場合にはステップS34に進み、警告手段608を用
いて使用者2に対して警告を発する。
【0058】警告手段608としては、例えば警告音を
鳴らす、音声で警告メッセージを伝える、画像表示器上
に警告メッセージを表示する等の方法が考えられる。ま
た、画像再生手段の動作を停止し、画像表示器への画像
表示を停止する、電源をオフにする等の手段を用いても
よい。
【0059】さらに、(1)疲労度が非常に高いと判断
された場合は、画像表示を停止し、使用を停止する。 (2)疲労度が高いと判断された場合は、疲労している
ことを警告する。といった具合に、疲労の度合いに応じ
て警告手段608を変えるようにしてもよい。また、画
像表示の停止後、所定時間経過時点で画像表示を再開す
る。もしくは休憩後再検査を行い、その検査の結果、使
用者が疲労していないと判定された場合には画像表示を
再開する。
【0060】一方、ステップS34の検査結果判定の結
果、使用者2の疲労度が高いと判断された場合にはステ
ップS35に進んで警告を行う。また、使用者2の疲労
度が高くないと判断された場合はステップS36に進
み、検査モードを終了し、画像の表示を再開する。以上
のようにして、過疲労状態での長時間使用を避け、使用
後の身体の異常が生じるのを防止するようにしている。
【0061】
【発明の効果】本発明は上述したように、請求項1に記
載の発明によれば、表示条件調整手段により行われた調
整状態が表示条件調整状態検知手段により検知されると
ともに、上記表示条件調整手段から出力される表示条件
調整状態情報をもとにして表示条件の調整状態の適合が
表示条件調整状態判断手段によって判断され、かつ上記
判断に応じて表示条件調整状態を適合状態に近づけるよ
うにする告知が告知手段によって行われるので、表示条
件調整時に不適切な設定が行われた場合に、表示条件の
調整状態が不十分のままで使用される不都合をより確実
に防止することができる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、複数の表
示モードを有する場合には、各表示モードに応じて表示
条件調整状態の適合の判断が行われるので、表示モード
が複数有る場合でも、各表示モードにおいて表示条件調
整状態の適合を良好に判断することができる。
【0063】請求項3に記載の発明によれば、複数の表
示モードを有する場合には、表示条件調整状態を変更す
ることが必要であるか否かの判断を表示モード変更時に
行い、必要な場合は告知手段によって表示条件調整状態
の変更の告知を行うようにしたので、モード変更に応じ
て使用者が表示条件調整変更を行うのを忘れてしまうこ
とを防止することができ、表示条件調整不良による使用
後の疲労を低減することができる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、視覚検査
手段により使用者の視覚を検査するとともに、上記視覚
検査手段によって行われた視覚検査の結果を視覚検査結
果判断手段によって判断し、上記視覚検査結果判断手段
の判断結果に応じて所定の警告を行うので、不自然な表
示状態で長時間使用することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、両眼用表示装
置の基本構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態の両眼用表示装置の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図3】表示モードを設定する際の表示モード設定画面
の一例を示す図である。
【図4】第2の実施形態の両眼用表示装置の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図5】融像能検査用チャート例を示す図である。
【図6】第3の実施形態の両眼用表示装置の基本構成図
である。
【図7】第3の実施形態の両眼用表示装置の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図8】表示モード変更に伴う輻輳角の変化を示す図で
ある。
【図9】第2の実施形態の両眼用表示装置の基本構成図
である。
【符号の説明】
1 両眼用表示装置 2 使用者 3 画像表示器 4 光学系 5 眼 6 表示条件調整状態検知手段 7 表示条件調整状態判断手段 8 告知手段 9 表示条件調整手段 11 基線長調整方向 12 視度調整方向 13 輻輳角調整方向 14 光学系光軸 606 視覚検査手段 607 検査結果判断手段 608 警告手段 801 像 802 正面から見た像 803 左画像 804 右画像 805 視線

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示器と、光学系と、表示条件調整
    手段とを有し、上記画像表示器によって生成される画像
    を上記光学系により使用者の両眼に導くようにする両眼
    用表示装置において、 上記表示条件調整手段の調整状態を検知するための表示
    条件調整状態検知手段と、 上記表示条件調整状態検知手段から出力される表示条件
    調整状態情報をもとにして表示条件調整状態の所定の表
    示条件との適合の度合いを判断する表示条件調整状態判
    断手段と、 上記表示条件調整状態判断手段の判断に応じて表示条件
    調整状態を適合状態に近づけるように告知する告知手段
    とを設けたことを特徴とする両眼用表示装置。
  2. 【請求項2】 上記両眼用表示装置は複数の表示モード
    を有し、上記表示条件調整状態判断手段は、各表示モー
    ドに応じた表示条件の選択を行うことを特徴とする請求
    項1に記載の両眼用表示装置。
  3. 【請求項3】 上記両眼用表示装置は複数の表示モード
    を有し、上記表示条件調整状態判断手段は、表示モード
    変更時に表示条件を変更することが必要であるか否かを
    判断し、必要な場合は上記告知手段により表示条件の変
    更を告知することを特徴とする請求項1に記載の両眼用
    表示装置。
  4. 【請求項4】 画像表示器と光学系とを有し、上記画像
    表示器によって生成される画像を上記光学系により使用
    者の両眼に導くようにする両眼用表示装置において、 上記使用者の視覚を検査するための視覚検査手段と、 上記視覚検査手段によって行われた視覚検査の結果を所
    定の基準で判断する視覚検査結果判断手段と、 上記視覚検査結果判断手段の判断結果に応じて所定の警
    告を行うようにする警告手段とを設けたことを特徴とす
    る両眼用表示装置。
  5. 【請求項5】 上記告知手段は、上記画像表示器上に特
    定の画像を表示することにより告知を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の両眼用表示装置。
  6. 【請求項6】 上記告知手段は、上記画像表示器上に特
    定の画像を表示することにより告知を行うことを特徴と
    する請求項2に記載の両眼用表示装置。
  7. 【請求項7】 上記告知手段は、上記画像表示器上に特
    定の画像を表示することにより告知を行うことを特徴と
    する請求項3に記載の両眼用表示装置。
  8. 【請求項8】 上記警告手段は、上記画像表示器上に特
    定の画像を表示することにより警告を行うことを特徴と
    する請求項4に記載の両眼用表示装置。
  9. 【請求項9】 上記両眼用表示装置は音発生器を有し、
    上記告知手段は、上記音発生器を介して告知を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の両眼用表示装置。
  10. 【請求項10】 上記両眼用表示装置は音発生器を有
    し、上記告知手段は、上記音発生器を介して告知を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の両眼用表示装置。
  11. 【請求項11】 上記両眼用表示装置は音発生器を有
    し、上記告知手段は、上記音発生器を介して告知を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の両眼用表示装置。
  12. 【請求項12】 上記両眼用表示装置は音発生器を有
    し、上記警告手段は、上記音発生器を介して警告を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の両眼用表示装置。
  13. 【請求項13】 上記視覚検査手段は、融像能検査を複
    数回行うとともに、上記複数回の検査結果を比較し、そ
    の比較結果に基づいて疲労度を判定することを特徴とす
    る請求項4に記載の両眼用表示装置。
  14. 【請求項14】 上記視覚検査手段は、融像能検査を複
    数回行うとともに、上記複数回の検査結果を比較し、そ
    の比較結果に基づいて疲労度を判定することを特徴とす
    る請求項8に記載の両眼用表示装置。
  15. 【請求項15】 上記視覚検査手段は、融像能検査を複
    数回行うとともに、上記複数回の検査結果を比較し、そ
    の比較結果に基づいて疲労度を判定することを特徴とす
    る請求項12に記載の両眼用表示装置。
  16. 【請求項16】 上記視覚検査手段は、色差検査を行
    い、その正解率で疲労度を判定することを特徴とする請
    求項4に記載の両眼用表示装置。
  17. 【請求項17】 上記視覚検査手段は、色差検査を行
    い、その正解率で疲労度を判定することを特徴とする請
    求項8に記載の両眼用表示装置。
  18. 【請求項18】 上記視覚検査手段は、色差検査を行
    い、その正解率で疲労度を判定することを特徴とする請
    求項12に記載の両眼用表示装置。
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