JPH09161176A - 光電式煙感知器 - Google Patents

光電式煙感知器

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JPH09161176A
JPH09161176A JP32536395A JP32536395A JPH09161176A JP H09161176 A JPH09161176 A JP H09161176A JP 32536395 A JP32536395 A JP 32536395A JP 32536395 A JP32536395 A JP 32536395A JP H09161176 A JPH09161176 A JP H09161176A
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JP
Japan
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light
light emitting
emitting element
light receiving
smoke detector
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Application number
JP32536395A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nagashima
哲也 長島
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電式煙感知器において、結露による誤作動
を未然に防止する。 【解決手段】 発光素子7の前方に、発光素子7が発光
する発光ビームを拡散させる拡散体9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送光部と受光部が
1〜2m以下と比較的近接して配置されている光電式煙
感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光電式煙感知器としては、例えば
発光素子を有する送光部と受光素子を有する受光部を分
離して配置し、その間の煙による発光ビームの減衰を検
出して火災を感知するものがある。発光ビームの減衰量
は、監視光路長により大きく変化する。例えば監視距離
50mの一般の光電式分離型煙感知器に減光率15%/
mの煙が流入した場合においては、受光量が、ほぼゼロ
(正確には0.03%)まで落ちる。すなわち、通常監
視時の光電変換した電流を100mアンペアとすると、
電流がゼロアンペアになる。
【0003】これに対して、監視光路長が50cmと短
い小型の光電式煙感知器においては、減光率が同じく1
5%/mとすると、受光量が例えば7.8%変化したこ
とを判別して動作しなければならない。すなわち、小型
の光電式煙感知器にあっては、光電変換した電流が9
2.2mアンペアになると発報するように構成しなけれ
ばならない。このように小型の光電式煙感知器にあって
は、煙による信号変化量が小さくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光路長が比較的短い小型の光電式煙感知器に
あっては、煙による信号変化量が小さいことから、結露
などによる信号量変化により容易に誤作動してしまうと
いう問題があった。即ち、結露による受光量の変化は、
光路長が短いほど影響が大きい。例えば図4に示すよう
に、レンズ径が5mm、光路長が50cm、ビーム半値
角が2.5度の従来の小型の光電式煙感知器において
は、49%も受光量が減少してしまう。このため発報受
光量7.8%変化を大きく上回り、容易に誤作動してし
まう。
【0005】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、発光素子からの発光ビームを拡
散させて結露などが発生した場合でも受光素子に到達す
る光量が変動しないようにすることで、誤動作を未然に
防止することができる光電式煙感知器を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は次のように構成する。まず、本発明は、発
光素子を有する送光部と、受光素子を有する受光部を所
定の近距離だけ分離して配置しその間の煙による光の減
衰を検出する光電式煙感知器を対象とする。
【0007】このような光電式煙感知器につき本発明
は、発光素子の前方に、発光素子が発光する発光ビーム
を拡散させる拡散体を設けたことを特徴とする。本発明
においては、拡散体として広角レンズを用いる。また、
本発明においては、広角レンズとして凹レンズを用い
る。更に、本発明においては、拡散体として拡散板を用
いる。さらに、本発明においては、拡散体の代りに発光
素子の指向角を広くしても良い。
【0008】このような構成を備えた本発明の光電式煙
感知器によれば、発光素子の前方に、発光素子が発光す
る発光ビームを拡散させる拡散体を設けたので、結露に
より発光ビームが乱された際にも受光部に到達する光量
に変化がなく、結露による誤作動を未然に防止すること
ができる。また、結露による誤作動を防止することがで
きるので、小型化を図ることができる。
【0009】また、拡散体として広角レンズを用い、広
角レンズとしては凹レンズを用いることができるので、
簡単な構成で発光ビームを拡散させることができる。ま
た、拡散体として拡散板を用いた場合には、発光部面積
を大きくすることができ、結露だけではなく、虫などの
付着による誤作動を未然に防止することができる。
【0010】さらに、拡散体の代りに発光素子の指向角
を広くしても良いので、この場合としては構成はさらに
簡単になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光電式煙感知器の
配置を示す図である。図1において、1,2は一対のT
バーであり、Tバー1,2は図示しない天井に取り付け
られ、Tバー1,2の間にはスリット3が形成されてい
る。空気調整装置が作動しているときは、天井面より下
側の部屋4の空気は吸込圧によりスリット3から天井裏
側に強制的に吸い込まれるようになっている。
【0012】スリット3には送光部5と受光部6が所定
の近距離、例えば50cmだけ分離して配置されてい
る。ここでは、分離する距離を50cmとするが、これ
に限定されるものではなく、30cmまたは100cm
などとしても良い。また、送光部5および受光部6は、
ここではTバー1,2のスリット3に取り付けるように
したが、これに限定されるものではなく、天井面に所定
の近距離だけ分離して取り付けるようにしても良い。
【0013】この光電式煙感知器は、送光部5が送光す
る発光ビームの減衰を受光部6で検出して火災を感知す
るものであり、送光部5と受光部6との間の監視光路長
が50cmといった近距離のものでは、減光率が15%
/mのとき50cmで7.5%変化することから、余裕
をみて受光量が例えば7.8%変化したことを判別して
動作しなければならない。
【0014】すなわち、送光部5と受光部6との監視光
路長が比較的短い光電式煙感知器においては煙による信
号変化量が小さくなっている。図2は光電式煙感知器の
送光部と受光部の内部構成例を示す図である。 図2に
おいて、5は送光部であり、送光部5内には発光素子7
と、発光素子7を駆動する送光回路8と、発光素子7か
らの発光ビームを拡散させる拡散体としての広角レンズ
9がそれぞれ設けられている。発光素子7は例えば発光
ダイオードよりなり、ビームを発光する。
【0015】発光素子7の駆動は、送光回路8で行い、
送光回路8は例えば所定の時間間隔で発光素子7をパル
ス駆動する。広角レンズ9は、例えば凹レンズよりな
り、レンズ径は例えば5mmとする。広角レンズ9は、
発光素子7の発光ビームを広角度に拡散させる。すなわ
ち、広角レンズ9は、発光素子7からの発光ビームをレ
ンズなどにより絞り込むことなく、広げた均一なビーム
とする。
【0016】これにより、結露がビームを乱された際に
も受光部6に到達する光量の変化を小さくしている。す
なわち、結露による受光量の変化は、監視光路長が50
cmのものでは49%の受光量の減少となり、結露によ
る信号量変化により容易に誤作動してしまうので、広角
レンズ9により発光素子7からの発光ビームを広角度に
拡散して受光部6に到達する光量が大きく変化しないよ
うにしている。
【0017】この広角レンズ9を発光素子7の前方に設
けることにより、ビーム半値角を例えば30度と大きく
することができる。ビーム半値角は、図2において、広
角レンズ9の光軸aと矢印bで示す光軸aの光出力に比
べて2分の1となるビームとの角度cで示される。ここ
で広角レンズ9のビーム半値角に対する結露時のビーム
面積は (ビーム半値角で決まるビーム面積)+(結露の拡散角
で決まるビーム面積) で定義される。
【0018】例えば広角レンズ9によってビーム半値角
を30度とすると、ビーム面積は例えば2.62×10
5 mm2 と大きくなる。このような広角度の発光ビーム
を作るために、広角レンズ9として凹レンズを用いてい
るが、これに代えて指向角が広い発光素子7を用いるよ
うにしても良い。送光部5と所定の近距離、例えば50
cm分離して受光部6が設けられ、受光部6内には集光
レンズ10、受光素子11、受光回路12が設けられて
いる。集光レンズ10は、広角レンズ9により広角度に
拡散させた発光ビームを集光する。集光レンズ10は、
矢印dで示すような拡散された発光ビームを集光して受
光素子11に出力する。受光素子11は、例えば受光ダ
イオードよりなり、集光レンズ10で集光した発光ビー
ムを受光し、光電変換して受光回路11に出力する。受
光回路11は受光素子10からの電気信号を増幅し、受
光量が一定値以下になると火災検出信号を出力する。受
光回路11で受光する受光量は、発光ビームを広角度に
拡散しているため、結露により発光ビームが乱された際
にも変化しないようになっている。
【0019】このように、本発明の実施形態において
は、発光素子7の前方に広角レンズ9を設けて発光ビー
ムを広角度に拡散したため、すなわち図4に示すよう
に、従来のビーム半角値が2.5度になるのに対して、
ビーム半値角を30度に大きくして、通常時のビーム面
積を従来の1.50×103 mm2 から2.62×10
5mm2 にしたため、結露による受光量の減少は、従来
の49%から7.7%に減少する。
【0020】このため、結露による非火災の確率比は、
従来の6.30から1.00に減少する。すなわち、点
光源から面光源にしたため、誤作動は1/6に減少す
る。このように、結露による誤作動を未然に防止するこ
とができる。また、結露による誤作動を防止することが
できるため、光電式煙感知器の小型化を図ることができ
る。
【0021】次に、図3は本発明の他の実施形態を示す
図である。図3において、5は送光部であり、送光部5
内には発光素子7と発光回路8と拡散体としての拡散板
13がそれぞれ設けられている。発光素子7はビームを
発光し、発光回路8によって所定の時間間隔をおいて駆
動される。発光素子7の前方には拡散板13が設けら
れ、拡散板13は発光素子7からの発光ビームを広く拡
散させる。これにより結露で発光ビームが乱された際に
も受光部6に到達する受光量が変化しないようにしてい
る。
【0022】拡散板13は発光ビームを矢印eで示すよ
うに広く拡散させるだけではなく発光部面積を大きくし
た。すなわち、拡散板13の面積を大きくとることによ
り結露だけではなく、虫などの付着による誤作動を防止
するようにしている。例えば、虫の大きさを2mm、レ
ンズ径を5mmとすると、減光比は16%となり、レン
ズ径を10mmとすると、減光比は4%、レンズ径を3
0mmとすると、減光比は0.44%、レンズ径を50
mmとすると、減光比は0.16%となり、レンズ径が
大きくなるほど減光比は小さくなる。
【0023】このように、拡散板13の面積を大きくし
たため、結露だけではなく、虫などの付着による誤作動
を防止することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、送光部の発光素子の前方に拡散体を設けて、発光ビ
ームを拡散させるようにしたため、結露により発光ビー
ムが乱された際にも受光部に到達する光量が変化しない
ので、結露による誤作動を未然に防止することができ
る。また、結露による誤作動を防止することができるた
め、小型化を図ることができる。さらに、拡散体の発光
部面積を大きくしたため、結露だけではなく、虫などの
付着による誤作動も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電式煙感知器の送光部と受光部の配
置を示す図
【図2】送光部と受光部の内部構成例を示す図
【図3】本発明の他の実施形態を示す図
【図4】本発明と従来例とを対比して示す説明図
【符号の説明】
1,2:Tバー 3:スリット 4:部屋 5:送光部 6:受光部 7:発光素子 8:送光回路 9:広角レンズ(拡散体) 10:集光レンズ 11:受光素子 12:受光回路 13:拡散板(拡散体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子を有する送光部と、受光素子を有
    する受光部を所定の近距離だけ分離して配置しその間の
    煙による光の減衰を検出する光電式煙感知器に於いて、 前記発光素子の前方に、前記発光素子が発光する発光ビ
    ームを拡散させる拡散体を設けたことを特徴とする光電
    式煙感知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光電式煙感知器に於いて、
    前記拡散体として広角レンズを用いたことを特徴とする
    光電式煙感知器。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光電式煙感知器に於いて、
    前記広角レンズとして凹レンズを用いたことを特徴とす
    る光電式煙感知器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の光電式煙感知器に於いて、
    前記拡散体として拡散板を用いたことを特徴とする光電
    式煙感知器。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光電式煙感知器に於いて、
    前記拡散体の代りに前記発光素子の指向角を広くしたこ
    とを特徴とする光電式煙感知器。
JP32536395A 1995-12-14 1995-12-14 光電式煙感知器 Pending JPH09161176A (ja)

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JP32536395A Pending JPH09161176A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 光電式煙感知器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051361A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 能美防災株式会社 減光式煙検知器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016051361A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 能美防災株式会社 減光式煙検知器

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