JPH09160407A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09160407A
JPH09160407A JP7320416A JP32041695A JPH09160407A JP H09160407 A JPH09160407 A JP H09160407A JP 7320416 A JP7320416 A JP 7320416A JP 32041695 A JP32041695 A JP 32041695A JP H09160407 A JPH09160407 A JP H09160407A
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image
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JP7320416A
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English (en)
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像転写部から予備加熱部を経て定着部に至
る間の転写材の各搬送部材に対する受け渡しを円滑に行
うことを目的とする。 【解決手段】 画像の転写部、予備加熱部更に定着部に
おける記録紙Pの各搬送手段の搬送速度をそれぞれ
T、vB及びvFとしたとき、搬送速度vBを搬送速度v
Tに対し若干低い速度に搬送速度vFを搬送速度vBに対
し更に若干低い速度とし、それぞれの速度の低下量を
0.5ないし2%程度に設定することにより転写紙Pを
引っ張ることなく転写したトナー像の画質を維持して定
着することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像を転写し
た転写材を、加熱圧着して定着する形式の定着装置を備
える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式によって転写材上に
トナー画像を定着する画像形成装置で多く用いられてい
る定着方法として圧着熱定着方式がある。
【0003】この圧着熱定着方式は、未定着のトナー像
を転写した転写材を少なくとも一方が加熱されている互
いに圧接回動する一対のローラ間に通して圧着加熱する
方式であり、この時トナーを構成する主要成分である熱
可塑性樹脂が溶融軟化して転写材に粘着してトナー画像
として定着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この圧着熱定着方式は
転写材が燃えたりすることがなく、かつ画像形成の速度
と同等の高速の定着処理ができると言う特色を有する
が、その反面高速で移動する転写材に熱を奪われても温
度が下がらないためには熱ローラ部分に大きな熱容量を
必要とするので熱ローラの寿命が短くなり、また定着温
度まで温度上昇するウォーミングアップに時間がかかる
欠点がある。
【0005】かかる理由から、トナー像転写直後の転写
材を定着処理に先立って予め所定の温度にまで加熱する
いわゆる予備加熱することにより、熱容量の比較的小さ
な熱ローラによってトナー像の定着が出来るようにした
定着装置が有効と考えられる。
【0006】しかしながら転写材は定着処理においては
ローラ対の挟着による搬送であるのに対し、予備加熱に
おいては転写材を上側に静電的に吸着させた状態でベル
トの回動による搬送が行われるため、転写材の円滑な受
け渡しが出来ず、転写材が正常な搬送方向からそれて他
の機材に衝突したり、ローラやベルトに巻き込まれたり
する危険がある。
【0007】一方転写材は各搬送部材間の受け渡しされ
る際、搬送部材に対する分離や密着が確実に行われるよ
うコロナ放電による除電や帯電が繰り返されるため、多
くの放電電極が設けられる。その結果、装置内に有害な
オゾンが多量に発生することとなり、機材の寿命を短く
するばかりでなく人体にも悪影響を及ぼすおそれが生ず
る。
【0008】本発明はこれ等の問題を解決して改良した
結果、転写材の順調な搬送によって転写したトナー像を
乱すおそれがなく定着処理し、併せて有害なオゾンの発
生も最小限度に抑えられる実用上有用な画像形成装置の
提供を目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体上
にトナー像を形成し、該トナー像を転写材上に転写し、
該転写材を定着部において加熱して定着する画像形成装
置において、前記定着部は予備加熱部を備え、前記定着
部及び前記予備加熱部における転写材の搬送速度をそれ
ぞれvT及びvBとし、転写部における転写材の搬送速度
Fに対し、 vF>vB>vT としたことを特徴とする画像形成装置(請求項1に係わ
る発明)、及び、像形成体上にトナー像を形成し、該ト
ナー像を転写材上に転写し、該転写材を定着部において
加熱して定着する画像形成装置において、前記定着部は
予備加熱部を備え、前記予備加熱部は加熱部材と該加熱
部材の周囲を回動するベルト部材とから構成されてい
て、トナー像転写後の転写材を帯電状態として前記ベル
ト部材に静電的に吸着して搬送することを特徴とする画
像形成装置(請求項2に係わる発明)によって達成され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】各発明に共通する画像形成装置の
構成とその機能を図1ないし図4に示すカラー画像形成
装置によって説明する。
【0011】図1において10は像形成体である感光体
ドラムで、OPC感光体をドラム上に塗布したもので接
地されて時計方向に駆動回転される。12はスコロトロ
ン帯電器で、感光体ドラム10周面に対しVHの一様な
帯電をVGに電位保持されたグリッドとコロナ放電ワイ
ヤによる負極性のコロナ放電によって与えられる。この
スコロトロン帯電器12による帯電に先だって、前プリ
ントまでの感光体の履歴をなくすために発光ダイオード
等を用いたPCL11による露光を行って感光体周面の
除電をしておく。
【0012】感光体への一様帯電ののち像露光手段13
により画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手
段13は図示しないレーザダイオードを発光光源とし回
転するポリゴンミラー131、fθレンズ等を経て反射
ミラー132により光路を曲げられ走査がなされるもの
で、感光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像が
形成される。本実施例では文字部に対して露光を行な
い、文字部の方が低電位VLとなるような反転潜像を形
成する。
【0013】感光体ドラム10周縁にはイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等
のトナーとキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵し
た現像器14が設けられていて、先ず1色目の現像がマグ
ネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ
141によって行われる。現像剤はフェライトをコアと
してそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリ
アと、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷
電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとから
なるもので、現像剤は層形成手段によって現像スリーブ
141上に100〜600μmの層厚(現像剤)に規制
されて現像域へと搬送される。
【0014】現像域における現像スリーブ141と感光
体ドラム10との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい
0.2〜1.0mmとして、この間にVACのACバイア
スとVDCのDCバイアスが重畳して印加される。VDC
H、トナーの帯電は同極性であるため、VACによって
キャリアから離脱するきっかけを与えられたトナーはV
DCより電位の高いVHの部分には付着せず、VDCより電
位の低いVL部分に付着し顕像化(反転現像)が行われ
る。
【0015】1色目の顕像化が終った後2色目の画像形
成行程にはいり、再びスコロトロン帯電器12による一
様帯電が行われ、2色目の画像データによる潜像が像露
光手段13によって形成される。このとき1色目の画像
形成行程で行われたPCL11による除電は、1色目の
画像部に付着したトナーがまわりの電位の急激な低下に
より飛び散るため行わない。
【0016】再び感光体ドラム10周面の全面に亘って
Hの電位となった感光体のうち、1色目の画像のない
部分に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行
われるが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行
う部分では、1色目の付着したトナーにより遮光とトナ
ー自身のもつ電荷によってVM′の潜像が形成され、V
DCとVM′の電位差に応じた現像が行われる。この1色
目と2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をV
Lの潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバラン
スが崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM
Lとなる中間電位とすることもある。
【0017】3色目、4色目についても2色目と同様の
画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には4
色の顕像が形成される。
【0018】一方給紙カセット15より半月ローラ16
を介して搬出された記録紙Pは一旦停止し、転写のタイ
ミングの整った時点で給紙ローラ17の回転作動により
転写域へと給紙される。
【0019】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面に転写ベルト18が圧接さ
れ、給紙された記録紙Pを挟着して転写極19の放電に
より多色像が一括して転写される。
【0020】次いで記録紙Pはローラ18Aを巻回する
ベルトの急な搬送方向の転換により転写ベルト18の周
面よりAC除電器108Bにより除電され分離して定着
装置20に搬送され、熱ローラ201と圧着ローラ20
2の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ロー
ラ21を介して装置外部に排出される。なお前記の転写
ベルト18は記録紙Pの通過後ローラ18Aを支点とし
て時計方向に回動して感光体ドラム10の周面より退避
離間して次なるトナー像の形成に備える。
【0021】一方記録紙Pを分離した感光体ドラム10
は、クリーニング装置22のブレード221の圧接によ
り残留トナーを除去・清掃し、再びPCL11による除
電と帯電器12による帯電を受けて次なる画像形成のプ
ロセスに入る。なお前記のブレード221は感光体面の
クリーニング後直ちに移動して感光体ドラム10の周面
より退避する。
【0022】前記の定着装置20は、図2に示す如く定
着部30とその搬送上流側に位置する予備加熱部40と
から構成されていて、それ等を定着容器20Aに収めて
一体とした上で装置内に内蔵される。
【0023】前記の定着部30は、ヒータを内蔵する熱
ローラ201とこれに圧着する圧着ローラ202とから
成り、時計方向へと駆動回転される前記の熱ローラ20
1と従動回転する前記の圧着ローラ202とによって記
録紙Pを感光体ドラム10の周速と等しい速度で挟着搬
送しつつ加熱することによってトナーを溶着し、排出ロ
ーラ20Bを介して容器20Aの外部に搬送する。
【0024】前記の熱ローラ201は摺接するクリーニ
ングパッド31によってその外周面が常に清浄に保た
れ、更にオイル塗布ローラ32によって適量のシリコン
オイル等が塗布されてトナーの熱ローラ201への溶着
が防止される。更に前記の熱ローラ201と圧着ローラ
202にはそれぞれ分離爪33および34が当接されて
記録紙Pのローラへの巻き付きが防止される。
【0025】一方前記の予備加熱部40は、加熱部材と
して設けた平面状のサーマルヒータ41とその周囲を循
環して搬送されるベルト部材42とから構成されてい
て、前記ベルト部材42は駆動ローラ43と従動ローラ
44との間に張架されて駆動ローラ43の動力により感
光体ドラム10の周速と等しい速度で反時計方向へと回
動することにより、トナー像の転写を受けた記録紙Pを
載置して前記の定着部30に搬送する間にベルト部材4
2と接触している前記のサーマルヒータ41の熱量によ
って予め所定の温度に迄予備加熱される。
【0026】前記のベルト部材42には、熱容量が小さ
くかつ耐熱性と熱伝導性の良好な材料として、外周面に
テフロンコートを施した電気的に高抵抗(導電性フィラ
ーを混入して108〜1012Ω・cmに調整したもの)
の厚さが30μm〜200μmのポリイミドフィルムが
使用される。更に記録紙Pの進入部と搬出部にはそれぞ
れコロナ帯電極45とコロナ除電極46が設置され、転
写ベルト18から分離した記録紙Pはコロナ帯電極45
によって帯電し、静電的にベルト部材42に密着した状
態でサーマルヒータ41部分を通過し、予備加熱された
のちコロナ除電極46によって除電され、ベルト部材4
2から分離して定着部30へ搬送される。
【0027】前記の定着装置20によるトナー像の定着
作用は次のようにして行われる。
【0028】前記の定着部30の熱ローラ201は、画
像形成装置の電源入力により駆動回転され、同時に内蔵
するヒータがONになって加熱されウォーミングアップ
状態とされる。
【0029】前記の熱ローラ201はその近傍に設けた
温度センサにより検知した周面温度がトナーの溶融温度
(190℃〜200℃)に達した時点でウォーミングア
ップを終了し、画像形成の開始を可能とすると共にヒー
タのON・OFF制御を継続して周面温度を定着を可能
とする一定温度に保った制御状態に置かれる。
【0030】一方前記の予備加熱部40のベルト部材4
2は、記録紙Pに対するトナー像の転写開始のタイミン
グもしくは記録紙Pの搬送検出により回動を開始され、
同時にサーマルヒータ41により加熱制御される。
【0031】前記のベルト部材42は、サーマルヒータ
41のONによりサーマルヒータ41からの発熱により
短時間内にヒータに面する周面部分が少なくとも100
℃以上、好ましくは100℃〜160℃に加熱され、周
面温度がトナーの軟化点に達する以前に温度センサSの
検知信号によってサーマルヒータ41をOFFにする制
御を行い、100℃以上軟化点以下の範囲内の一定の周
面温度が維持される。
【0032】トナー像の転写を受けた記録紙Pが図2に
示す如く矢示A方向より定着装置20内に搬入される
と、予備加熱部40の進入部に設けた前記のコロナ帯電
極45が放電作用を開始して記録紙Pをトナーと同極性
に帯電し、それによってベルト部材42は記録紙Pを静
電的に密着して搬送する。これにより、記録紙Pへの熱
伝導を良好に保つ。
【0033】記録紙Pは搬送中サーマルヒータ41によ
るベルト部材42を介した熱伝達により記録紙中の水分
は気化熱を吸収して蒸発し、トナー像を変形しない限度
に迄軟化されたあと、搬出部のコロナ除電極46の交流
放電により除電されて、ベルト部材42より分離して前
記の定着部30へと搬送される。
【0034】前記の記録紙Pは、定着部30に搬送され
ると前記の熱ローラ201と圧着ローラ202によって
挟着搬送され、同時に熱ローラ201の熱量によりトナ
ーを溶融して定着し、排出ローラ20Bを介して矢示B
方向より定着容器20Aの外側に排出される。
【0035】前記の記録紙Pは、熱ローラ201によっ
て加熱される直前に前記の予備加熱部40において記録
紙中の水分の多くが蒸発し、予めトナーが軟化点近く迄
に予備加熱されているので定着に要する熱量が少なくて
よく、熱ローラ201がトナーを溶融するに要する所定
の溶融温度(190℃〜200℃)への到達時間や所定
の溶融温度の持続時間が短くて良く、従って熱ローラ2
01は熱容量が小さくても高速で搬送される記録紙に対
して温度低下を起こさず安定した定着が可能となり、ウ
ォーミングアップに要する時間の短い小径ローラを用い
た定着部30の使用が可能となる。また定着部30のロ
ーラ部分の熱容量を下げることによって質量が小さくな
り小型の定着器も実現でき、紙の通過によりとられる熱
量も少ないことから局部的に高温となるのも避けられて
ローラ自体の寿命を増大する。
【0036】定着装置20に対する動力、電力の供給な
らびに温度管理は図3に示す制御回路によって制御され
るが、予備加熱部40に関しては規定温度に達する時間
が短いので、前述したようにトナー像転写のタイミング
もしくは記録紙搬送の検知信号に基づいて制御すること
ができるが、定着部30については規定温度に達する時
間が長くかつ予備加熱部40に較べて熱容量が大きいの
で、画像形成装置のメインスイッチのONによりあるい
はプリントスタート時に熱ローラ201への動力とヒー
タへの電力の供給を開始し、メインスイッチのOFFと
共にあるいはプリント終了時にヒータへの電力の供給を
中断し、機内温度の低下を待って熱ローラ201への動
力の供給を停止するよう制御される。
【0037】記録紙Pをベルト部材42に密着させる手
段に関しては、前記のコロナ帯電極45に替えて図4に
示すような導電性の帯電ブラシ45Aをベルト部材42
の外周面に摺接させ、1〜2KVの電圧を印加しベルト
面を直接トナーと同極性に帯電させ、帯電したベルト部
材42に記録紙Pを静電的に密着するようにすることも
可能であり、また記録紙Pのベルト部材42からの分離
についても前記のコロナ除電極46によらず、前記の従
動ローラ44の外径を小さくすることにより記録紙Pの
ベルト部材42からの分離性を高めることもできる。又
更に除電電極45Bにより、分離の安定性を高めること
もできる。
【0038】また記録紙Pの予備加熱によって蒸発する
水分を除去する目的から、定着装置20に排気装置50
を追設して定着容器20A内の空気を強制的に画像形成
装置の外部に排気できるようにすることが望ましい。
【0039】
【実施例】
(実施例1)請求項1に係わる発明の実施例を図5によ
って説明する。
【0040】本発明のカラー画像形成装置は、トナー像
の転写を受けた記録紙Pを画像の転写部から予備加熱部
40次いで定着部30へと搬送されるに従って順次搬送
速度を低下させるように構成されている。
【0041】図示のように記録紙Pの転写部における搬
送速度即ち転写ベルト18による搬送速度をvT、予備
加熱部40における搬送速度即ちベルト部材42による
搬送速度をvB、定着部30における搬送速度即ち熱ロ
ーラ201と圧着ローラ202との挟着による搬送速度
をvFとした場合、前記の搬送速度vBは搬送速度vT
り若干低い速度に、また前記の搬送速度vFは搬送速度
Bより更に若干低い速度に設定されていて、それによ
って記録紙Pはベルト部材42や熱ローラ201に僅か
な搬送速度の変動を生じても、ループを形成することは
あっても無理に引っ張られることがなく、転写部におい
て転写したトナー像を乱すことなく定着処理することが
可能となる。
【0042】前記の搬送速度vB及びvFの搬送速度vT
及びvBに対するそれぞれの速度の低下量はそれらの間
に生じるループの大きさを抑える目的からもそれぞれの
搬送速度の変動量を僅かに越える搬送内に留めるのが好
ましく、一例として転写部における搬送速度を50〜2
00mm/sec程度とする通常の装置の場合には、低
減の比率をそれぞれ0.5〜2%の範囲内とすることが
好ましい。こうすることにより小さなループを作り、引
張りを防止できるので、充分目的が達せられる。
【0043】その結果としてトナー像の転写を受けた記
録紙Pはベルト部材42の協力な吸着作用により効率の
良い予備加熱を受け、更に熱ローラ201と圧着ローラ
202との間の充分な挟着作用により確実に加熱定着さ
れることとなる。
【0044】(実施例2)請求項2に係わる発明の実施
例を図6ないし図8によって説明する。
【0045】前記の定着装置20の備える予備加熱部4
0においては、予備加熱部40に給紙される記録紙P
を、進入部に設けた帯電極45のコロナ放電により帯電
させてベルト部材42に吸着して搬送させるのに対し、
本発明のカラー画像形成装置においては、転写部におい
てトナー像を転写した記録紙Pは低い電位を保持した状
態で予備加熱部40内に給送されてベルト部材42に対
し静電的に吸着して搬送されるように構成されている。
【0046】図6に示すように、記録紙Pは転写部への
給紙に際し帯電ブラシ180Aの摺接より感光体ドラム
10上の負極性のトナーと同極性のマイナスの電位を付
与されて、転写前のトナー飛散を防止した状態でガイド
ローラ18Bを介してプラスの電位を付与された転写ベ
ルト18に密着して転写部に搬送され、転写極19のト
ナーとは逆極性のプラスのコロナ放電によりトナー像は
記録紙P上に転写される。
【0047】次いで記録紙Pは、除電極180Bのマイ
ナス成分の放電によりプラスの電位を若干残した状態で
予備加熱部40へと給紙され、駆動ローラ43を介して
プラスの電位を付与されたベルト部材42に吸着して搬
送される。この残留電位は50〜200Vが好ましい。
なお記録紙Pが除電の不足により転写ベルト18から分
離が困難による場合には分離部でのローラ18Aの径を
小さくする等の手段によって分離が容易になされるよう
な処置がとられる。
【0048】予備加熱部40に進入した記録紙Pは、プ
ラスの電荷を帯びているので特に帯電極の放電作用を受
けることなく導電性のベルト部材42に対し静電的に吸
着し密着して搬送されて予備加熱を受ける。更に駆動ロ
ーラ43にマイナスのバイアス電圧を印加することによ
りベルト部材42の記録紙Pに対する吸着は確実になる
と共にその電圧の選択により適正な吸着力を設定するこ
とも可能となる。
【0049】一方図7はトナー像の転写手段として転写
ローラ190を使用する装置の例を示したもので、記録
紙Pは感光体ドラム10と転写ローラ190との圧接に
よって形成される転写部に給紙されて、前記の転写ロー
ラ190により感光体ドラム10上のトナーと逆極性の
プラスの電位を記録紙Pの背後から付与されて挟着搬送
されつつトナー像を転写される。
【0050】次いで記録紙Pは、定着装置20の搬送上
流側に設置した除電針190AのACコロナ放電により
プラスの電位を若干残した状態で予備加熱部40へと給
紙され駆動ローラ43を介してマイナスの電位を付与さ
れたベルト部材42に吸着し密着して搬送される。
【0051】なお各ベルト部材42は何れも駆動ローラ
43を介してマイナスの電位を付与されるように説明し
たが、図8に示す如くベルト部材42の周面に導電性の
ブラシ420を摺接させてベルト部材42に直接マイナ
スの電位を付与することも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によりトナー像を転写した転写材
は画像の転写部から予備加熱部を経て定着部へとトナー
像の乱れや転写材の変形等を伴うことなく円滑に搬送し
て画像を記録し、更に放電電極の削減も実現されてオゾ
ンの発生も少ないことから人体や機材の安全性が保証さ
れる実用上有用な画像形成装置が提供されることとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の断面構成図。
【図2】定着装置の断面構成図。
【図3】定着装置の制御回路図。
【図4】定着装置の要部図。
【図5】記録紙の搬送速度を示す説明図。
【図6】記録紙の転写ベルトによる搬送を示す説明図。
【図7】記録紙の転写ローラによる搬送を示す説明図。
【図8】ベルト部材の帯電を示す説明図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 12 帯電器 13 像露光手段 14 現像器 15 給紙カセット 17 給紙ローラ 18 転写ベルト 19 転写極 20 定着装置 20A 定着容器 30 定着部 40 予備加熱部 41 サーマルヒータ 42 ベルト部材 43 駆動ローラ 45 コロナ帯電極 46 コロナ除電極 50 排気装置 180A 帯電ブラシ 180B 除電極 190 転写ローラ 190A 除電針 201 熱ローラ 202 圧着ローラ 420 導電性ブラシ P 記録紙 S 温度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体上にトナー像を形成し、該トナ
    ー像を転写材上に転写し、該転写材を定着部において加
    熱して定着する画像形成装置において、前記定着部は予
    備加熱部を備え、前記定着部及び前記予備加熱部におけ
    る転写材の搬送速度をそれぞれvT及びvBとし、転写部
    における転写材の搬送速度vFに対し、 vF>vB>vT としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像形成体上にトナー像を形成し、該トナ
    ー像を転写材上に転写し、該転写材を定着部において加
    熱して定着する画像形成装置において、前記定着部は予
    備加熱部を備え、前記予備加熱部は加熱部材と該加熱部
    材の周囲を回動するベルト部材とから構成されていて、
    トナー像転写後の転写材を帯電状態として前記ベルト部
    材に静電的に吸着して搬送することを特徴とする画像形
    成装置。
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