JPH091597A - 前面パネルの成形方法 - Google Patents

前面パネルの成形方法

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JPH091597A
JPH091597A JP7153596A JP15359695A JPH091597A JP H091597 A JPH091597 A JP H091597A JP 7153596 A JP7153596 A JP 7153596A JP 15359695 A JP15359695 A JP 15359695A JP H091597 A JPH091597 A JP H091597A
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JP
Japan
Prior art keywords
front panel
mold
forming
cavity
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP7153596A
Other languages
English (en)
Inventor
政尚 ▲高▼田
Masanao Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Publication of JPH091597A publication Critical patent/JPH091597A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の室内機の前面パネルにウエルド
が発生するのを防止することにより、塗装処理などの手
間を省き、コスト低減を図る。 【構成】 空気調和機の室内機の前面パネル4の成形に
おいて、金型に設けるゲートの位置7を成形される前面
パネル4の横桟5aの左右複数箇所に限定するととも
に、ウエルド8が発生し易い下部中央の左右に加熱溶融
合成樹脂の横方向からの流れを遅らせる薄肉部9ー9を
設けることにより、中央での樹脂同士の衝突を少なくす
る。このような方法により成形すれば、ウエルド8の発
生が殆ど無くなるのでウエルドを隠す塗装処理などの手
間が省け、コストが低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和機の室内機の前
面に設けられる前面パネルの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の室内機の筐体は図1に示す
ような本体2と、この本体2に着脱可能に被せられた前
面カバー3と、この前面カバー3に開閉自在に取付けら
れた前面パネル4とからなっている。前面パネル4の上
部左右間には筐体1内部に室内空気を取り込むための吸
込口5があり、この吸込口5は複数の横桟と、この横桟
に直交する複数の縦桟とから構成されている。図4は従
来の前面パネル4の裏側を表したもので、横桟5aに記
された複数の×印7は成形時の加熱溶融合成樹脂の充填
口であるゲートの位置を表している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前面パネル
4の成形において、加熱溶融合成樹脂が図5に示すよう
な複数の×印7の位置から充填されると成形に要する時
間が短縮されるという利点がある一方で金型内部におけ
る合成樹脂の通り道が矢印で示すように多くなり、合成
樹脂同士の衝突箇所が増えてしまう。さらに、金型内部
を流れる合成樹脂は先端部になるほど温度が低下してい
るため合成樹脂同士が衝突した場合の融合状態が悪く、
その結果としてフラットであるべき表面の複数箇所にウ
エルド8が発生してしまう。しかも、このウエルド8は
前面パネル4の表面に縦に長く現れるので外観を損ない
商品価値を低下させてしまう。このようなウエルド8は
表面に塗装やホットスタンプなどの二次加工を施すこと
により、見え難くすることも可能ではあるが手間がかか
り、コスト的に不利である。したがって、本発明におい
ては、上述のウエルドの発生をより少なくすることので
きる前面パネルの成形方法を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、横桟形成用キャビテ
ィと、横桟の上部に位置する上部正面形成用キャビティ
と、横桟の下部に位置する下部正面形成用キャビティを
合わせ面に凹設した一方の金型と、縦桟形成用キャビテ
ィを合わせ面に凹設するとともに、前記下部正面形成用
キャビティの中央部左右の所定位置に薄肉部を形成する
薄肉部形成用凸面を合わせ面に凸設した他方の金型とを
構成し、前記横桟形成用キャビティと縦桟形成用キャビ
ティが直交し、かつ、前記下部正面形成用キャビティの
所定位置に前記薄肉部形成用凸面が収まるよう前記二つ
の金型を閉じ、それぞれのキャビティの中に予め他方の
金型に適宣配置で設けられている複数のゲートから加熱
溶融合成樹脂を充填し、成形された前面パネルを取り出
すことにした。
【0005】
【作用】上述のような金型により成形される前面パネル
であれば、前面パネルの下部中央の左右に薄肉部が形成
されることにより、左右のゲートから下部中央に向かう
加熱溶融合成樹脂の流れのタイミングがずれ、合成樹脂
同士の衝突が回避されるため、目障りなウエルドの発生
が減少する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4に基づい
て説明する。図1は室内機の外観を表す斜視図で、筐体
1は本体2と、この本体2に着脱可能に被せられた前面
カバー3と、この前面カバー3の前方に開閉自在に取付
けられた前面パネル4とからなり、前面カバー3の上面
と前面パネル4の上部左右間には室内空気を通す吸込口
5が形成され、前面カバー3の下部前方には吹出口6が
形成されている。図2は前面パネル4の裏側を表したも
ので、吸込口5は複数の横桟5aと、この横桟5aに直
交する複数の縦桟5bとからなっている。なお、前面パ
ネル4は加熱溶融合成樹脂を用いて成形されたもので×
印7は加熱溶融合成樹脂の充填口であるゲートの位置を
表している。また、この前面パネル4には外観を損なう
ウエルド8の発生を無くすことを前提にして設けられた
二つの薄肉部9がある。以下、この前面パネル4の成形
方法について説明する。
【0007】前面パネル4の成形には金型が必要である
が、本実施例では図3に示すように、横桟形成用キャビ
ティ10と、横桟5aの上部に位置する上部正面形成用
キャビティ11と、横桟5bの下部に位置する下部正面
形成用キャビティ12を合わせ面13に凹設した可動金
型14と、縦桟形成用キャビティ15を合わせ面13に
凹設するとともに、下部正面形成用キャビティ12の中
央部左右の所定位置に薄肉部9を形成する薄肉部形成用
凸面16を合わせ面13に凸設した固定金型17とを構
成し、横桟形成用キャビティ10と縦桟形成用キャビテ
ィ15が直交し、かつ、下部正面形成用キャビティ12
の所定位置に薄肉部形成用凸面16が収まるよう二つの
金型14,17を閉じ、それぞれのキャビティの中に予
め固定金型17に適宣配置で設けられている複数のゲー
ト18から加熱溶融合成樹脂を充填し、充填された加熱
溶融合成樹脂の固化後に金型を開き、成形された前面パ
ネル4を取り出すようになっている。なお、図示はされ
てないが、可動金型14には前面パネル4の側壁形成用
キャビティも凹設されている。
【0008】加熱溶融合成樹脂は図2に示されているよ
うに、複数の縦桟5bにより区画され中央から最も離れ
た左右の区域内にある上部横桟のキャビティと下部横桟
のキャビティおよび左右から二番目の区域内にある中部
横桟のキャビティから充填され、下部中央には二つの薄
肉部9が形成される。この薄肉部9の形状は上辺よりも
底辺が短く、かつ、前面パネル4の中央部に近い縦方向
の辺が上辺と底辺とにほぼ直交し、中央部より遠い外側
の辺が傾斜した逆台形状になっている。このような薄肉
部9を下部中央に対称的に設けることにより、左右方向
から下部中央に向かう合成樹脂の流れのタイミングを中
央上部からの流れよりも遅らせることができるので合成
樹脂同士の大きな衝突が回避されることになり、ウエル
ド8の発生も人目につきにくい程度の小さなものとな
る。なお、本実施例においては、薄肉部形成用凸面16
の周辺部をほぼ垂直に立ち上げて薄肉部9の周辺部に図
4の(A)に示すような急激な段差を形成しているが、
このような形状に限定せず、図4の(B)に示すように
薄肉部9の周辺部に傾斜面19が出来るように前述の薄
肉部形成用凸面16の形状を変えることにより、薄肉部
3が成形されるキャビティへの合成樹脂の流れが滑らか
になり、薄肉部周辺の仕上がりがより綺麗になる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したような方法により成形され
る前面パネルであるならば、成形時の合成樹脂同士の衝
突が殆どなく、外観を損なうようなウエルドが発生する
こともないので塗装などの二次加工も必要なく、安価で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明および従来例に係わる空気調和機の室内
機の外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す前面パネルの裏面図で
ある。
【図3】本発明に基づいて製作された前面パネル成形用
金型の断面図である。
【図4】本発明に基づいて成形された前面パネルの要部
拡大断面図である。
【図5】従来例を示す前面パネルの裏面図である。
【符号の説明】
4 前面パネル 5 吸込口 5a 横桟 5b 縦桟 7 ゲートの位置 8 ウエルド 9 薄肉部 10 横桟形成用キャビティ 11 上部正面形成用キャビティ 12 下部正面形成用キャビティ 13 合わせ面 14 可動金型 15 縦桟形成用キャビティ 16 薄肉部形成用凸面 17 固定金型 18 ゲート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横桟形成用キャビティと、横桟の上部に
    位置する上部正面形成用キャビティと、横桟の下部に位
    置する下部正面形成用キャビティを合わせ面に凹設した
    一方の金型と、縦桟形成用キャビティを合わせ面に凹設
    するとともに、前記下部正面形成用キャビティの中央部
    左右の所定位置に薄肉部を形成する薄肉部形成用凸面を
    合わせ面に凸設した他方の金型とを構成し、前記横桟形
    成用キャビティと縦桟形成用キャビティが直交し、か
    つ、前記下部正面形成用キャビティの所定位置に前記薄
    肉部形成用凸面が収まるよう前記二つの金型を閉じ、そ
    れぞれのキャビティの中に予め他方の金型に適宣配置で
    設けられている複数のゲートから加熱溶融合成樹脂を充
    填し、成形してなることを特徴とする前面パネルの成形
    方法。
  2. 【請求項2】 前記他方の金型の中央下部左右に凸設す
    る前記薄肉部形成用凸面を左右対称な矩形にしてなる請
    求項1記載の前面パネルの成形方法。
  3. 【請求項3】 前記他方の金型の中央下部左右に凸設す
    る前記薄肉部形成用凸面を左右対称で、かつ、内側の辺
    をほぼ平行にし、外側の辺を下辺から上辺に向けて徐々
    に広げた台形にしてなる請求項1記載の前面パネルの成
    形方法。
  4. 【請求項4】 前記薄肉部形成用凸面の周辺に傾斜面を
    設けてなる請求項1〜3記載の前面パネルの成形方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲートからの加熱溶融合成樹脂を複
    数の縦桟により区画され中央から最も離れた左右の区域
    内にある上部横桟のキャビティと下部横桟のキャビティ
    および左右から二番目の区域内にある中部横桟のキャビ
    ティから充填し、成形するようにした請求項1記載の前
    面パネルの成形方法。
  6. 【請求項6】 前記一方の金型に前面パネルの側壁用キ
    ャビティを凹設してなる請求項1記載の前面パネルの成
    形方法。
  7. 【請求項7】 前記一方の金型を可動金型とし、他方の
    金型を固定金型としてなる請求項1および3記載の前面
    パネルの成形方法。
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