JPH09158733A - 副室式ガスエンジンにおけるガス燃料供給装置 - Google Patents

副室式ガスエンジンにおけるガス燃料供給装置

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JPH09158733A
JPH09158733A JP7345463A JP34546395A JPH09158733A JP H09158733 A JPH09158733 A JP H09158733A JP 7345463 A JP7345463 A JP 7345463A JP 34546395 A JP34546395 A JP 34546395A JP H09158733 A JPH09158733 A JP H09158733A
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JP
Japan
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chamber
sub
gas fuel
valve
gas
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JP7345463A
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Hikari Ito
光 伊東
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス燃料供給装置において、副室バルブのバ
ルブステムとバルブガイドとの間の隙間とガス燃料供給
ポートとのシール性を向上させる。 【解決手段】 この副室式ガスエンジンにおけるガス燃
料供給装置は、シリンダヘッド13に配置した副室構造
体3を副室固定スリーブ9で固定する。主室1と副室2
とを連絡口6で連通すると共に、副室固定スリーブ9に
ガス燃料を副室2に供給するためガス燃料供給ポート5
を設け、連絡口6を開閉するための副室バルブ4のバル
ブステム34に設けたピストン部7によってガス燃料供
給ポート5を開閉する。ガス燃料供給ポート5には、副
室2からガス燃料通路25へのガスの逆流を防止する逆
止弁22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス燃料供給ポート
を備えた副室をシリンダヘッドに構成し、副室と主室と
を連通する連絡口に副室バルブを配置した副室式ガスエ
ンジンにおけるガス燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスエンジンとして、シリンダヘ
ッドに副室を設け、副室内を燃料リッチな状態にし、希
薄領域における着火性を確実なものにし、燃焼を安定さ
せる方法が考えられる。ところが、ガスエンジンは、ナ
チュラルガス即ち天然ガスを燃料とするものであり、燃
料がガスである。そこで、吸入行程でガスを吸入し、次
いで圧縮すると、混合気は高圧縮されて高温になり、自
己着火の現象即ちノッキングが発生する。しかるに、天
然ガスのガス燃料は圧縮比が12以下でないと、自己着
火するものである。
【0003】そこで、副室式ガスエンジンにおいて、希
薄燃焼を更に安定させるために、副室と主室とを連通す
る連絡口に副室バルブを設置し、吸入行程時には該副室
バルブを閉じておき、主室に空気のみを吸入し、副室に
天然ガスを導入する。そして、副室バルブを圧縮行程上
死点手前で開き、主室と副室との圧力差により瞬間的に
副室内に空気を流入させ、天然ガスと空気とは急速に混
合して着火燃焼し、副室から連絡孔を通じて主室に流出
しながら短時間に希薄燃焼を完了させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、上記の問題を解決したガスエンジンを開発し、特願
平6−124678号として先に出願した。該ガスエン
ジンは、副室にナチュラルガス等のガス燃料を導入し、
主室で吸入空気のみを圧縮して圧縮比を高めると共に、
副室内の筒内圧を圧電素子等のセンサーで検出し、その
情報を基にして燃料供給弁を作動させて負荷と回転数と
に見合った適正な燃料供給量を制御し、主室内の空気を
高温に上昇させた状態で連絡孔の連絡孔弁を開放して主
室の高圧縮空気を副室に流入させ、副室内のガス燃料と
高圧縮空気とを一気に混合させることで短期間に着火燃
焼させる。しかも、副室内では燃料が過濃状態であるの
でNOX の発生を抑制する状態で燃焼させ、火炎を副室
から主室に一気に噴き出させることで二次燃焼をできる
だけ均一な混合気で短時間で完結させ、NOX 、HC等
の発生を低減し、熱効率を高め、ガス燃料の自己着火を
防止してノッキングの発生を防止するものである。
【0005】しかしながら、従来の副室式ガスエンジン
では、副室をシリンダヘッドに配置し、シリンダ側に形
成された主室と副室とを連通する連絡口に副室バルブを
配置し、副室バルブのバルブステムをシリンダヘッドに
形成したバルブガイドに貫通させている。バルブステム
とバルブガイドとの間のガスシールは、バルブガイド上
部に位置するバルブステムと、バルブガイド内部に設置
したシールリングとによって行なわれている。そのた
め、副室内に高温の燃焼ガスとバルブステムの摺動運動
によってシールリングが破損し、燃焼ガスが副室バルブ
のバルブステムとバルブガイドとのクリアランスからリ
ークするという問題が生じる。また、従来の副室式ガス
エンジンでは、ガス燃料供給ノズルが副室上部に設置さ
れているので、レイアウト上、副室上部のシール構造に
自由度が無いという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、シリンダヘッドに副室を
構成する副室構造体を配置し、シリンダ側に主室を構成
し、主室と副室とを連通する連絡口に副室バルブを配置
し、副室上部にガス燃料供給ポートを形成した副室式ガ
スエンジンにおいて、連絡口の開閉タイミングとガス燃
料供給ポートの開閉タイミングとが所定の関係を持つこ
とに着目し、連絡口とガス燃料供給ポートとの開閉を一
本の副室バルブで機能させ、副室バルブのバルブステム
とバルブガイドとの間のシール構造を確実な安定した構
造に構成し、部品点数を低減した副室式ガスエンジンに
おけるガス燃料供給装置を提供することである。
【0007】この発明は、シリンダヘッドに形成したキ
ャビティに配置され且つシリンダのほぼ中央に配置され
た副室を形成する副室構造体、前記副室とシリンダ側の
主室とを連通する連絡口、前記副室構造体を前記シリン
ダヘッドに固定するため前記キャビティに配置固定され
た副室固定スリーブ、ガス燃料供給源からのガス燃料を
前記副室に供給するため前記シリンダヘッドに設けられ
たガス燃料通路、前記ガス燃料通路に接続し且つ前記副
室固定スリーブに形成されたガス燃料供給ポート、前記
連絡口を開閉するための副室バルブ、及び前記ガス燃料
供給ポートを前記副室に開閉するため前記副室固定スリ
ーブに形成されたシリンダ部を往復動する前記副室バル
ブのバルブステムに設けたピストン部、から構成した副
室式ガスエンジンにおけるガス燃料供給装置に関する。
【0008】また、前記ガス燃料供給ポートには、前記
副室から前記ガス燃料通路への高圧ガスの逆流を防止す
る逆止弁が配置されている。従って、前記副室バルブが
前記連絡口を閉鎖している時に、前記副室内の圧力が着
火燃焼によって上昇したとしても、前記副室内のガス圧
で前記逆止弁が直ちに作動し、前記副室内のガスが前記
副室から前記ガス燃料供給ポートを通じてガス燃料通路
へ逆流することが防止される。
【0009】また、この副室式ガスエンジンにおけるガ
ス燃料供給装置では、前記副室バルブが前記連絡口を閉
鎖した状態で前記ピストン部が前記ガス燃料供給ポート
を前記副室に開口し、前記副室バルブが前記連絡口を開
放した状態で前記ピストン部が前記ガス燃料供給ポート
を閉鎖するように設定されている。
【0010】また、前記バルブステムに設けた前記ピス
トン部の外周面に装着された一対のシールリングは、前
記ピストン部が前記ガス燃料供給ポートを閉鎖する状態
で前記ガス燃料供給ポートの両側に位置するように隔置
され、前記ピストン部の外周面と前記副室固定スリーブ
の前記シリンダ部との間の隙間をシールしている。
【0011】また、前記副室固定スリーブには、前記副
室バルブのバルブガイドを行なうため前記副室バルブの
前記バルブステムが貫通するバルブガイド孔が形成され
ている。
【0012】この副室式ガスエンジンにおけるガス燃料
供給装置は、上記のように構成されているので、シリン
ダヘッド上方の動弁機構のカム室側からシリンダヘッド
に形成したキャビティに副室構造体を挿入し、副室バル
ブの往復動の摺動ガイドと副室構造体のシリンダヘッド
への固定とを兼ねると共にガス燃料供給ポートを形成し
た副室固定スリーブを前記キャビティに挿入してシリン
ダヘッドに固定し、副室バルブのバルブステムに形成し
たピストン部をガス燃料供給ポートの開閉に機能させる
と共に、ピストン部にシールリングを装着してシール性
を向上させている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による副室式ガスエンジンにおけるガス燃料供給装置の
実施例を説明する。図1はこの発明による副室式ガスエ
ンジンにおけるガス燃料供給装置の一実施例を示す断面
図、及び図2は図1のガス燃料供給装置の副室バルブの
開放状態を示す断面図である。
【0014】このガス燃料供給装置を組み込んだ副室式
ガスエンジンは、天然ガス等のガス燃料を燃料とするデ
ィーゼルサイクルで駆動されるものであり、例えば、シ
リンダブロックに固定されたシリンダヘッド13に吸、
排気ポートが形成され、該吸、排気ポートに吸排、気バ
ルブがそれぞれ配置されている。この副室式ガスエンジ
ンは、例えば、シリンダブロックにガスケットを介して
固定されたシリンダヘッド13、シリンダヘッド13に
形成したキャビティに配置した主室1を構成する燃焼室
構造体、シリンダヘッド13に形成したキャビティ8に
配置した遮熱構造の副室2を形成する副室構造体3、燃
焼室構造体とシリンダライナとにわたって形成されるシ
リンダ14内を往復動するピストン15を有している。
燃焼室構造体は、例えば、ヘッド下面部31とライナ上
部32とが一体構造のヘッドライナ10から構成されて
いる。ヘッドライナ10の上面とシリンダヘッド下面3
7との間には、ガスケット26によって主室1が遮熱構
造に構成されている。なお、ヘッドライナ10の上面や
外周面にはガスケットを介在させると共に、遮熱空気層
を形成することもできる。
【0015】この副室式ガスエンジンでは、シリンダ軸
のほぼ中央に副室2を構成するように、副室構造体3は
シリンダヘッド13に形成されたキャビティ8に配置さ
れている。シリンダヘッド下面37から突出した副室構
造体3の下端部41は、主室1を構成するヘッドライナ
10のヘッド下面部31のほぼ中央に形成された嵌合穴
30にシールリング27を介在して配置されている。副
室構造体3とヘッドライナ10とにわたって形成された
連絡口6には、連絡口6を開閉するため副室バルブ4が
配置されている。
【0016】この副室式ガスエンジンにおけるガス燃料
供給装置は、特に、シリンダヘッド13に形成された上
下方向に貫通するキャビティ8内に配置された副室固定
スリーブ9、ガス燃料供給源(図示せず)からのガス燃
料を副室2に供給するためシリンダヘッド13に設けら
れたガス燃料通路25、ガス燃料通路25に接続し且つ
副室固定スリーブ9に形成されたガス燃料供給ポート
5、及びガス燃料供給ポート5を副室2に対して開閉す
るため、副室固定スリーブ9に形成されたシリンダ部3
5を往復動する副室バルブ4のバルブステム34に設け
たピストン部7から構成されている。副室固定スリーブ
9は、その下面が副室構造体3の上面にガスケット33
を介して当接した状態でシリンダヘッド13に固定され
ている。
【0017】シリンダヘッド13のキャビティ8の上部
には雌ねじ12が形成され、副室固定スリーブ9の上部
には雄ねじ11が形成されている。シリンダヘッド13
のキャビティ8に副室構造体3と副室固定スリーブ9と
を固定するには、まず、シリンダヘッド13のキャビテ
ィ8に副室構造体3を挿入し、副室構造体3の下端部4
1をヘッドライナ10のヘッド下面部31の嵌合穴30
にシールリング27を介在させて嵌合する。次いで、シ
リンダヘッド13のキャビティ8に副室固定スリーブ9
を挿入して螺合し、副室固定スリーブ9の下端面が副室
構造体3の上面にガスケット33を介在させた状態にな
るまで副室固定スリーブ9をシリンダヘッド13に雌ね
じ12に雄ねじ11を螺入し、シリンダヘッド13に副
室固定スリーブ9を押し込むことによって副室構造体3
がシリンダヘッド13に固定される。この時、ガス燃料
通路25と副室固定スリーブ9に形成したガス燃料供給
ポート5とが整合するように適宜の手段で位置決めす
る。
【0018】更に、シリンダヘッド13に形成されたガ
ス燃料通路25と副室固定スリーブ9に形成したガス燃
料供給ポート5との間のシールは、ガス燃料通路25の
上下に隔置して配置された一対のシールリング28を、
例えば、図示のようなシリンダヘッド13のキャビティ
8に形成されたリング溝、又は副室固定スリーブ9の外
周面に形成したリング溝に装着することによって達成で
きる。また、副室構造体3の外周面とシリンダヘッド1
3のキャビティ8の壁面との間、及び副室構造体3の下
端部41の外周面とヘッドライナ10の嵌合穴30の壁
面との間に、遮熱空気層42を形成して副室2を遮熱構
造に構成することができる。
【0019】更に、バルブステム34に設けたピストン
部7の外周面に一対のシールリング29,39を装着す
る。シールリング29,39は、ピストン部7がガス燃
料供給ポート5を閉鎖する状態でガス燃料供給ポート5
の両側に位置するように隔置して装着され、ピストン部
7の外周面と副室固定スリーブ9の中空穴16即ちシリ
ンダ部35との間の隙間をシールしている。また、副室
固定スリーブ9には、副室バルブ4の往復運動をガイド
するため、副室バルブ4のバルブステム34が貫通する
バルブガイド孔40が形成されている。従って、副室2
は、副室構造体3とピストン部7の下面側の副室固定ス
リーブ9の中空穴16とで構成されることになる。ま
た、ピストン部7の上面側の副室固定スリーブ9の中空
穴16は、副室固定スリーブ9に形成されたバルブガイ
ド孔40とバルブステム34との隙間43を通じて外方
に露出されているので、副室バルブ4のスムースな摺動
を可能にしている。
【0020】副室バルブ4の作動は、例えば、カム17
及びロッカアーム18による動弁機構によって行なうこ
とができる。即ち、ロッカアーム18の先端は副室バル
ブ4のバルブステム34の上端面に当接している。カム
17の回転運動がロッカアーム18の揺動運動となり、
ロッカアーム18の揺動運動によるロッカアーム18の
先端に当接したバルブステム34の上端面を通じてバル
ブステム34を上下運動を引き起こし、副室バルブ4が
作動される。また、副室バルブ4による連絡口6の閉鎖
は、副室固定スリーブ9の上面36とバルブシート24
との間に配置されたバルブスプリング19のばね力によ
って達成される。しかしながら、副室バルブ4の作動
は、上記のカム式動弁機構に限らず、電磁力により制御
される電磁式動弁機構によって行うこともできる。
【0021】この副室式ガスエンジンにおけるガス燃料
供給装置において、副室バルブ4のバルブフェース38
とバルブステム34に設けたピストン部7との位置関係
は、図1に示すように、副室バルブ4が連絡口6を閉鎖
した状態でピストン部7がガス燃料供給ポート5を副室
2に開口し、また、図2に示すように、副室バルブ4が
連絡口6を開放した状態でピストン部7がガス燃料供給
ポート5を閉鎖するように設定されている。
【0022】また、ガス燃料供給ポート5には、副室2
内のガスがガス燃料通路25へ逆流するのを防止するた
め、ボールから成る逆止弁22が配置されている。ガス
燃料供給ポート5には、バルブシート21及びスプリン
グ受座20が固定され、バルブシート21とスプリング
受座20との間にはボールの逆止弁22とスプリング2
3が配置されている。図2に示すように、ピストン部7
がガス燃料供給ポート5を閉鎖すると、逆止弁22がス
プリング23のばね力でバルブシート21に着座し、逆
止弁22でガス燃料供給ポート5が閉鎖される。また、
図1に示すように、ピストン部7がガス燃料供給ポート
5を開放すると、ガス燃料通路25内の燃焼圧がスプリ
ング23のばね力に打ち勝って逆止弁22がバルブシー
ト21から離反し、ガス燃料供給ポート5が開放され、
ガス燃料がガス燃料通路25からガス燃料供給ポート5
を通って副室2に供給される。
【0023】また、この副室式ガスエンジンでは、主室
1を形成するヘッドライナ10及び副室2を形成する副
室構造体3は、例えば、耐熱性に優れた窒化ケイ素、炭
化ケイ素、サイアロン等のセラミックスで作製されてい
る。また、副室構造体3やヘッドライナ10は高温にな
るため、連絡口6に配置した副室バルブ4は高温強度を
有する耐熱性に優れた耐熱金属、窒化ケイ素、炭化ケイ
素等のセラミックスから製作されている。
【0024】ガス燃料供給源(図示せず)からのガス燃
料は、ピストン部7がガス燃料供給ポート5を開放する
ことによって、シリンダヘッド13に形成されたガス燃
料通路25からガス燃料供給ポート5を通って副室2の
副室上部へ供給される。図示していないが、燃料として
の天然ガス即ちガス燃料を収容した燃料供給源が適宜の
場所に設けられており、該燃料供給源からのガス燃料
は、燃料供給管を通じてガス燃料通路25に送り込まれ
る。ガス燃料供給源のガス燃料は、図示していないが、
例えば、増圧室等において、5〜7kg/cm2 に加圧
され、その加圧されたガス燃料が燃料供給管を通じてガ
ス燃料供給通路25へ供給される。
【0025】この副室式ガスエンジンは、上記のように
構成されており、例えば、次のように作動される。この
副室式ガスエンジンは、排気行程、吸入行程、圧縮行程
及び膨張行程の4つの行程を順次繰り返すことによって
作動されるものであり、圧縮行程終端付近で副室バルブ
4がリフトを開始すると、まず、副室バルブ4は連絡口
6から離反して連絡口6を開放すると同時に、主室1内
の高温の圧縮空気は連絡口6を通って副室2に流入す
る。副室2に供給されたガス燃料が副室2内のガス燃料
と急速に混合して着火燃焼し、副室2で燃料リッチで急
速に着火燃焼してNOX の発生を抑制して一次燃焼し、
副室2内の圧力を上昇し、膨張行程へ移行して副室2の
未燃ガスや火炎の燃焼ガスを連絡口6を通って主室1へ
噴出させる。副室2から主室1への未燃混合気や火炎の
噴流エネルギーによって主室1に存在する空気を巻き込
んで空気利用率をアップして急速に混合燃焼し、燃焼期
間を短縮して二次燃焼を完結し、ピストン15に仕事を
させ、副室2内に未燃ガスが滞留することが防止され、
熱効率を向上させる。
【0026】次に、排気行程に移行して、排気弁が排気
ポートを開放し、排気行程の初期では主室1及び副室2
内の排気ガスを排気ポートを通じて排出し、排気行程途
中で副室バルブ4が連絡口6を閉鎖し、その後は主室1
内の排気ガスが排気ポートを通じて排出される。副室バ
ルブ4が連絡口6を閉鎖すると共に、ガス燃料供給ポー
ト5がピストン部7から解放され、それによって、ガス
燃料通路25のガス燃料圧が逆止弁22をスプリング2
3のばね力に打ち勝って押し明け、ガス燃料通路25が
ガス燃料供給ポート5を通じて副室2に連通し、ガス燃
料がガス燃料供給ポート5を通じて副室2に供給され、
副室2内に適正な流量のガス燃料が充填される。
【0027】次に、吸入行程では、副室バルブ4は連絡
口6を閉鎖しており、吸気弁が吸気ポートを開放して主
室1に吸入空気が供給される。副室2内には、副室バル
ブ4が連絡口6を閉鎖した後に吸入行程及び/又は圧縮
行程にわたってガス燃料が所定量だけ充填される。圧縮
行程では、吸気弁が吸気ポートを閉鎖すると共に、副室
バルブ4によって連絡口6を閉鎖しておき、主室1内に
供給された吸入空気が高圧縮されて高圧力にされる。次
いで、圧縮行程終端付近で副室バルブ4が連絡口6を開
放すると、連絡口6を通じて副室2に高温の圧縮空気が
導入される。この副室式ガスエンジンは、上記のような
サイクルを繰り返してエンジンが駆動される。
【0028】
【発明の効果】この発明による副室式ガスエンジンにお
けるガス燃料供給装置は、上記のように構成されている
ので、一本の副室バルブによって主室と副室との連絡口
の開閉機能を果たすと共に、ガス燃料供給ポートの開閉
機能を果たすことができ、しかも、副室内のガスの漏洩
防止を簡単なシールリングの装着で達成でき、シール構
造をシンプルで且つ信頼性に富んだ構造に構成すること
ができる。また、副室バルブの往復動でガス燃料供給の
供給タイミングを兼用でき、従来、副室に設けていた燃
料供給ノズルを設ける必要がなく、部品点数を低減でき
る。
【0029】また、副室固定スリーブをシリンダヘッド
に固定することによって、副室固定スリーブに形成して
ガス燃料供給ポート及びシリンダヘッドに形成したガス
燃料通路の周りのシールをシールリングを装着するだけ
で、シールリングのシール反力を副室内のガス圧によっ
て維持でき、シール性を確実に且つ信頼性に富んだ構造
に構成することができる。また、圧縮空気は前記副室に
流入し、前記副室で燃料リッチで着火燃焼することによ
りNOX の発生を抑制でき、前記副室から未燃混合気や
火炎を前記副室から主室へ噴出させることによって、そ
の噴流エネルギーによって主室での新気との混合を促進
して燃焼期間を短縮して二次燃焼を短期に完結し、未燃
HC等の発生を低減し、熱効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による副室式ガスエンジンにおけるガ
ス燃料供給装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の副室式ガスエンジンにおけるガス燃料供
給装置における副室バルブの開放状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 主室 2 副室 3 副室構造体 4 副室バルブ 5 ガス燃料供給ポート 6 連絡口 7 ピストン部 8 キャビティ 9 副室固定スリーブ 13 シリンダヘッド 14 シリンダ 22 逆止弁 25 ガス燃料通路 27,28,29,39 シールリング 34 バルブステム 35 シリンダ部 40 バルブガイド孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに形成したキャビティに
    配置され且つシリンダのほぼ中央に配置された副室を形
    成する副室構造体、前記副室とシリンダ側の主室とを連
    通する連絡口、前記副室構造体を前記シリンダヘッドに
    固定するため前記キャビティに配置固定された副室固定
    スリーブ、ガス燃料供給源からのガス燃料を前記副室に
    供給するため前記シリンダヘッドに設けられたガス燃料
    通路、前記ガス燃料通路に接続し且つ前記副室固定スリ
    ーブに形成されたガス燃料供給ポート、前記連絡口を開
    閉するための副室バルブ、及び前記ガス燃料供給ポート
    を前記副室に開閉するため前記副室固定スリーブに形成
    されたシリンダ部を往復動する前記副室バルブのバルブ
    ステムに設けたピストン部、から構成した副室式ガスエ
    ンジンにおけるガス燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス燃料供給ポートには、前記副室
    から前記ガス燃料通路へのガスの逆流を防止する逆止弁
    が配置されている請求項1に記載の副室式ガスエンジン
    におけるガス燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記副室バルブが前記連絡口を閉鎖した
    状態で前記ピストン部が前記ガス燃料供給ポートを前記
    副室に開口し、前記副室バルブが前記連絡口を開放した
    状態で前記ピストン部が前記ガス燃料供給ポートを閉鎖
    するように設定されている請求項1又は2に記載の副室
    式ガスエンジンにおけるガス燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブステムに設けた前記ピストン
    部の外周面に装着された一対のシールリングは、前記ピ
    ストン部が前記ガス燃料供給ポートを閉鎖する状態で前
    記ガス燃料供給ポートの両側に位置するように隔置さ
    れ、前記ピストン部の外周面と前記副室固定スリーブの
    前記シリンダ部との間の隙間をシールしている請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の副室式ガスエンジンにおけ
    るガス燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記副室固定スリーブには、前記副室バ
    ルブのバルブガイドを行なうため前記副室バルブの前記
    バルブステムが貫通するバルブガイド孔が形成されてい
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の副室式ガスエン
    ジンにおけるガス燃料供給装置。
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