JPH09157447A - ゴム配合物、ゴム成形品及び環状止水材並びに環状止水材の製造方法 - Google Patents

ゴム配合物、ゴム成形品及び環状止水材並びに環状止水材の製造方法

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JPH09157447A
JPH09157447A JP34577995A JP34577995A JPH09157447A JP H09157447 A JPH09157447 A JP H09157447A JP 34577995 A JP34577995 A JP 34577995A JP 34577995 A JP34577995 A JP 34577995A JP H09157447 A JPH09157447 A JP H09157447A
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rubber compound
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ring
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Yoshinaga Fukuda
好修 福田
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形しつつ連続的に加硫可能なスチレン・ブ
タジエンゴム(SBR)、エチレン・プロピレン・ジエ
ンゴム(EPDM)及びカーボンブラックを主成分とす
るゴム配合物、及び特定の高い強度を有するゴム成形
品、特に大径の上下水道用樹脂管の継目部をシールする
ための環状止水材を提供する。 【解決手段】 ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が
123〜133のSBRに所定量の平均粒径38.6μ
m、窒素吸着比表面積54.4m2/gのMAFカーボンブ
ラックと加工助剤を配合し、一方、ヨウ素価28、重量
平均分子量664500のEPDM混合物に所定量の加
硫剤、加硫促進剤、消泡剤他を配合し、その後、両成分
を混合してゴム配合物を得る。このゴム配合物を用いて
押出成形機により長尺の止水材を成形しつつ、これをホ
ットトンネル内に導入して加硫し、所望長さに切断し
て、その端部同士を接合し環状止水材を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の合成ゴムと
カーボンブラックとを含むゴム配合物、成形と加硫とを
連続的に実施して得られるゴム成形品、及び上記特定の
ゴム配合物等を用いた環状止水材並びに環状止水材の製
造方法に関する。本発明のゴム配合物はタイヤ、モール
ド製品、押出製品等各種ゴム製品に用いることができ
る。また、特に繊維強化プラスチック、ポリ塩化ビニル
等からなる上下水道用の樹脂管の継目部をシールするた
めの環状止水材として利用できる。
【0002】
【従来の技術】スチレン・ブタジエンゴム(以下、SB
Rと略す。)は合成ゴムの中でも最も生産量の多い汎用
ゴムであるが、その耐候性、耐オゾン性、耐熱性、低温
脆性等を向上させるため、適量のエチレン・プロピレン
・ジエンゴム(以下、EPDMと略す。)が添加される
ことが多い。
【0003】しかし、上記ようなブレンドゴムを主成分
とする場合、これまでその加硫は専らバッチ式であり、
それぞれのゴム単独の場合のように連続加硫によって優
れた機械的強度等を安定して有する加硫品を得ることは
できなかった。また、ブレンドゴムの場合であっても平
均粒径が小さく、高ストラクチャー構造のカーボンブラ
ックの使用等により、連続加硫により初期の高物性が実
現される配合とすることはできる。しかし、そのような
場合加硫品に気泡が混入し、加硫直後の高物性が安定し
て維持されない。
【0004】上記のSBR、SBRとEPDMとのブレ
ンドゴム或いはクロロプレン等のゴムを主成分とするゴ
ム配合物は、型成形加硫したり、押出成形後蒸気釜にて
加硫したりして加硫帯状体とした後、環状とし、その端
部同士を接着剤によって接合するなどして、上下水道用
の樹脂管の継目部の止水材として使用されている。樹脂
管は用途によって材質、管径等種々のものがあるが、上
下水道用の樹脂管としては、繊維強化プラスチック、ポ
リ塩化ビニル等からなるものが多用されている。その管
径は一般に大径であり、小さいものでも150〜200
mm、大きいものでは800mm或いは1000mmと
いうものもある。
【0005】SBRとEPDMとのブレンドゴムの場
合、その加硫はバッチ式であることは前記の通りである
が、上記止水材のように大型の成形品の場合、バッチ式
の加硫では、 (1) 成形品の寸法(円周長)が蒸気釜、プレス等の大き
さの制限を受ける。 (2) 成形品の寸法に比して小さい加硫装置では、送り加
硫となるため多くの工数を要する、などの問題がある。
【0006】また、特に止水材の用途では高い機械的強
度が必要とされているが、連続加硫ではこれまで高々1
20kgf/cm2 程度のものしか得られていない。そ
のため、大径管用止水材として使用する帯状体を連続的
に加硫でき、しかも得られた成形品が優れた強度を有し
ており、且つその強度が安定して維持されるSBR−E
PDMブレンドゴム配合物、及びその配合物等を用いた
環状止水材並びにその製造方法の提供が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
SBR−EPDMブレンドゴム配合物の欠点を克服する
ものであり、連続加硫が可能であって、且つ得られる加
硫品の優れた機械的強度が安定して維持されるゴム配合
物を提供することを課題とする。また、そのような優れ
た性能を有するゴム成形品、特に上記ゴム配合物等を用
いた上下水道用樹脂管の継目部を接合するための強度の
高い環状止水材並びにその製造方法を提供することを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明のゴム配合物
は、(a)スチレン・ブタジエンゴム、(b)エチレン
・プロピレン・ジエンゴム、及び(c)カーボンブラッ
クを含むゴム配合物において、上記(a)成分のムーニ
ー粘度(ML1+4 、100℃)は100〜140、上記
(b)成分のヨウ素価は28以上、且つ重量平均分子量
は400000以上、並びに上記(c)成分の平均粒径
は35〜45μm、且つ窒素吸着比表面積は40〜60
2 /gであることを特徴とする。
【0009】また、第2発明のゴム成形品は、スチレン
・ブタジエンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム
及びカーボンブラックを含むゴム配合物を、成形しつつ
連続的に加硫して得られ、引張強度が150kgf/c
2 以上、且つ気泡数が10個/cm2 以下であること
を特徴とする。更に、第3発明は、引張強度が160k
gf/cm2 以上、且つ気泡数が5個/cm2 以下であ
ることを特徴とする。また、第4発明は、上記第2又は
第3発明のゴム成形品が第1発明のゴム配合物からなる
ことを特徴とする。
【0010】第5発明は、第2〜4発明のゴム成形品で
あって、上下水道用樹脂管の継目部を接合するために用
いられ、且つ環状の止水材であることを特徴とする。ま
た、第6発明は上記第5発明の環状止水材を製造する方
法に関するものであり、ムーニー粘度(ML1+4 、10
0℃)が100〜140のスチレン・ブタジエンゴム、
ヨウ素価は28以上、且つ重量平均分子量は40000
0以上のエチレン・プロピレン・ジエンゴム、及び平均
粒径は35〜45μm、且つ窒素吸着比表面積は40〜
60m2 /gのカーボンブラックを含むゴム配合物を用
いて、所望の横断面形状を有する帯状体を押出成形しつ
つ、該帯状体を連続的に加硫し、次いで、加硫された帯
状体をその成形方向に所要長さに切断し、その後、その
両端部同士を接合することを特徴とする。
【0011】上記「SBR」は、乳化重合法と溶液重合
法、油展SBRと非油展SBR、高温重合(ホットラバ
ー)と低温重合(コールドラバー)及びスチレン含有量
等については特に制限されないが、コールドラバーが生
産量も多く好適である。その「ムーニー粘度(M
1+4 、100℃)は100〜140」(油展SBRの
場合はゴムのみの粘度)であって高分子量のものを使用
できる。上記ムーニー粘度が100未満では、十分な引
張強度が得られず、140を越える場合は、成形性が低
下し、成形品の表面に肌荒れを生ずる。
【0012】上記「EPDM」は、油展EPDMと非油
展EPDM、プロピレン含有量、第3成分のジエンの種
類等は特に制限されないが、プロピレン含有量が40重
量%以下で、エチリデンノルボルネンをジエン成分とす
るものが好ましい。その「ヨウ素価は28以上」、「重
量平均分子量は4000000以上」のものが使用さ
れ、ヨウ素価が28未満では、加硫速度が遅く、架橋度
も十分とならない。また、平均分子量が400000未
満のものでは十分な引張強度が得られない。尚、上記の
プロピレン含有量は、ゴム配合物をフィルム化し、赤外
分光光度計を用いて、エチレン、プロピレンの吸収スペ
クトルを求め、予め作成した検量線からプロピレン含有
量を算出する。
【0013】上記のヨウ素価及び平均分子量の上限は技
術的には明確ではないが、ヨウ素価33で平均分子量が
450000のもの、或いはヨウ素価が28で平均分子
量が664500のものは本発明において使用できるも
のである。尚、本発明では、幅広い硬さの範囲におい
て、大きな強度を得るためには、平均分子量66450
0のEPDMのように平均分子量が大きいEPDMの方
がより好ましい。
【0014】上記「カーボンブラック」は、本発明では
その平均粒径及び二次構造の指標であるストラクチャー
インデックスが重要である。特に平均粒径がゴム配合物
の成形性及び得られる成形品の物性に与える影響が大き
く、「平均粒径が35〜45μm」のものが使用され、
特に平均粒径38〜43μmのものが好ましい。平均粒
径が35μm未満では、得られる成形品に多数の気泡を
生じ、初期物性が安定して維持されず、45μmを越え
る場合は十分な引張強度が得られない。
【0015】また、カーボンブラックは上記の平均粒子
径範囲にあるとともに、その「窒素吸着比表面積(以
下、比表面積という。)が40〜60m2 /g」の範囲
でなければならない。特に比表面積が42〜56m2
gのものが好ましく、平均粒子径が下限以上であって
も、比表面積が60m2 /gを越える場合は成形品に気
泡を生じ、平均粒子径が上限以下であっても、比表面積
が40m2 /g未満では引張強度等の物性が低下する。
【0016】本発明において使用される上記のカーボン
ブラックとしては、ファーネスブラックの一種であるM
AF(中耐磨耗性)ブラックが好適なものとして挙げら
れる。特に上記平均粒子径が38〜43μm、及び窒素
吸着比表面積が42〜56m2 /gの範囲であれば、実
質的に気泡を含まず、より高い引張強度を有する成形品
を得ることができる。
【0017】本発明のゴム配合物には、上記必須成分で
あるSBR、EPDM及びカーボンブラックの他に、通
常ゴム配合物に使用される加硫剤、加工助剤、加硫促進
剤及び混合促進剤等の添加剤、助剤等を適量使用でき
る。加硫剤としては粉末硫黄が用いられ、加硫促進剤と
しては、アルデヒド−アミン類、ジチオカーバメート
類、グアニジン類、チアゾール類等が使用される。その
他の添加剤等も通常SBR、EPDMに使用されるもの
を用いることができる。尚、本発明のゴム配合物では、
オゾン劣化防止剤を添加しなくても、良好な耐オゾン性
が実現され、オゾン劣化防止剤の配合による接着性の低
下もない。そのため、環状止水材の端部も強固に接合さ
れ、また、各種樹脂材料との接着性もより優れている。
【0018】上記ゴム配合物の配合はバンバリーミキサ
ー、ニーダー、ミキシングロール等通常ゴムの配合に用
いられる混合装置を使用して行われる。その際、SBR
とEPDMとを同時に混合してもよいが、通常はSB
R、EPDMそれぞれのマスターバッチを調製した後、
各マスターバッチを混合する方法が採られる。これによ
って各ゴム成分及び特に比較的多量に配合される無機充
填剤であるカーボンブラック等のミクロな分散が可能と
なり、また、ゴム成分と加硫剤他との親和性等も向上す
る。
【0019】本発明のゴム成形品は、上記のようにして
得られるゴム配合物を、押出成形機に連続的に供給し、
得られる成形品をそのまま順次加硫装置に導入し、連続
的に加硫して得られる。加硫の装置、手段としては熱風
加熱、マイクロ波加熱等が挙げられるが、特に成形品の
厚み方向に均質な加硫が可能であるマイクロ波加熱が好
ましい。
【0020】また、第5及び第6発明の上下水道用樹脂
管、特に大径管の継目部をシールするための止水材のよ
うに、肉厚の大きい成形品の加硫には、空気加熱とマイ
クロ波加熱とを併用することにより加熱加硫させる、ホ
ットトンネルの使用が好ましい。この方法ではマイクロ
波により成形品内部まで均一に加硫させることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。実施例及び比較例のゴム配合物の組成を
それぞれ表1、表2に示す。尚、各表において各数値
は、ゴム配合物の全量を100重量%とした場合の重量
%を表す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1及び表2中で使用したSBR、EPD
M、カーボンブラックその他の詳細は下記の通りであ
る。 (1) SBR 1) SBR 1714、日本ゼオン株式会社製(スチレ
ン含量;23.5%、ムーニー粘度;123〜133) 2) SBR 1712、日本ゼオン株式会社製(スチレ
ン含量;23.5%、ムーニー粘度;105〜115) 3) SBR 1502、日本ゼオン株式会社製(スチレ
ン含量;23.5%、ムーニー粘度;52) 4) ハイスチレンゴム 2057SS:日本ゼオン株式
会社製(スチレン分65%のハイスチレンゴム、ムーニ
ー粘度;58)
【0025】(2) EPDM 1) 住友化学工業株式会社製、商品名「エスプレン58
6」(ヨウ素価;35、重量平均分子量;34600
0) 2) 日本合成ゴム株式会社製、商品名「EP T780
3EF」(ヨウ素価;35、重量平均分子量;5960
00) 3) バイエル社製、商品名「EPDM 5875」(ヨ
ウ素価;33、重量平均分子量;983000)
【0026】(3) カーボンブラック 1) MAFカーボンブラック、東海カーボン株式会社
製、商品名「シーストG116HM」(平均粒径;38
μm、窒素吸着比表面積;56m2/g) 2) FEFカーボンブラック、東海カーボン株式会社
製、商品名「シーストGSO」(平均粒径;43μm、
窒素吸着比表面積;42m2/g) 3) HAFカーボンブラック、三菱化学株式会社製、商
品名「ダイヤブラツクH」(平均粒径;31μm、窒素
吸着比表面積;79m2/g)
【0027】(4) 軟化剤 ステアリン酸:新日本理化株式会社製 (5) 加硫助剤 活性亜鉛華:井上石灰株式会社製、商品名「ビータスZ
25E」 (6) 加硫剤及び加硫促進剤 硫黄マスターバッチ:ラインヘミー社製、商品名「レノ
グランS−80」 DMマスターバッチ:三新化学株式会社製、商品名「サ
ンミックスDM」 (7) 消泡剤 酸化カルシウム:井上石灰株式会社製、商品名「ベスタ
18」 (8) 加工助剤 エス&エス社製、商品名「ストラクトール60NSF」
【0028】実施例1〜7及び比較例1〜4 ゴム配合物は、カーボンブラックその他を配合したSB
R成分とカーボンブラック及び加硫剤その他を配合した
EPDM成分を調製した後、それらを混合して得た。ま
ず、所定量のSBR、カーボンブラック及び加工助剤を
80℃に設定されたバンバリーミキサー中に投入し、2
分間混練してカーボンブラックマスターバッチとなるS
BR成分を調製した。
【0029】一方、所定量のEPDM、軟化剤、加硫助
剤、加硫剤及び加硫促進剤並びに消泡剤、場合によって
上記と同一又は他の種類のカーボンブラックを、50℃
に設定されたニーダーミキサー中に投入し、10分間混
練してEPDM成分を調製した。次いで、所定量のSB
R成分とEPDM成分とを50℃に設定されたニーダー
に投入し、8分間混練してゴム配合物を得た。尚、各実
施例及び比較例のSBR又は混合SBRのムーニー粘
度、EPDM又は混合EPDMのヨウ素価及び重量平均
分子量、及びカーボンブラック又は混合カーボンブラッ
クの平均粒径と窒素吸着比表面積の値を表3に示す。
尚、表3中の*は、数値限定を外れていることを示す。
【0030】
【表3】
【0031】上記のようにして得られたゴム配合物を用
いて、真空ポンプ付き押出機(L/D=10〜14)で
横断面形状4×0.5cmの帯状体を成形し、適宜長さ
に切断した。その後、この帯状体を切断したものを20
0℃に設定された恒温槽中で15分間加熱し、加硫して
その物性を測定した。各実施例及び比較例の結果をそれ
ぞれ表4、表5に示す。尚、各実施例の圧縮永久歪の測
定に供した試片は160℃で30分間加硫したものであ
る。
【0032】各物性の測定方法は下記の通りである。 引張強度及び伸び:JIS K 6723 硬度:JIS K 6301 圧縮永久歪:JIS K 6301(但し、実施例
1〜3は、70℃、96時間で25%圧縮した時の値、
実施例4〜7は、70℃、22時間で25%圧縮した時
の値である。尚、各比較例についても同様にして測定し
た。)
【0033】 気泡数及び気泡径:肉眼及び10倍の
拡大鏡で上記帯状体の任意箇所断面について確認した。 ムーニー粘度:JIS K6301−4 ヨウ素価:ゴム配合物をフィルム化し、赤外分光光
度計を用いて、1750〜1550cm-1の吸収スペク
トルを求め、例えばジエン成分がエチリデンノルボルネ
ンであれば、1689cm-1の吸収ピークに基づいて、
予め作成した検量線からヨウ素価を算出する。 重量平均分子量:GPC法(但し、測定前にフィル
ターによって超高分子量分を除去した試料を使用し
た。)
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】表4の結果によれば、各実施例ともに引張
強度は第3発明の160kgf/cm2 を上回ってお
り、特に実施例2及び6では180kgf/cm2 を越
える値となっている。また、EPDMの平均分子量が比
較的低い実施例7においても175kgf/cm2 とい
う大きな強度が得られている。更に、気泡の有無に関し
ても、実施例1及び4〜7では0となっており、気泡の
存在が認められる実施例2及び3においても、その気泡
数は第3発明の5個/cm2 を大きく下回っており、最
大気泡径も非常に小さい。このように本発明のゴム成形
品は、優れた物性及び性状を併せもつものであることが
分かる。
【0037】一方、表5の結果によれば、各比較例で
は、引張強度及び伸びは各実施例と同等であるが、圧縮
永久歪は各実施例の倍近い値となっており、劣っている
ことが分かる。これは気泡の有無にも表れており、比較
例1及び2では、大きな気泡が多数確認された。
【0038】実施例8 実施例1のゴム配合物を用いて、押出成形機により横断
面形状4×0.5cmの帯状体を成形し、成形体を順次
ホットトンネル内に導入して連続的に加硫した。得られ
た成形品の物性を測定したところ、引張強度;160k
g/cm2 、伸び;660%及び圧縮永久歪;18%で
あり、本発明のゴム配合品によれば、無加圧の連続加硫
であっても優れた性能の加硫成形品が得られることが分
かる。
【0039】
【発明の効果】本第1発明のゴム配合物によれば、特定
の高分子量のSBRとEPDMを組み合わせ、更にこれ
に特定の粒径と窒素吸着比表面積を有するカーボンブラ
ックを配合することにより、優れた引張強度、伸び、硬
度及び圧縮永久歪等が安定して維持されるゴム成形品を
得ることができる。第2発明では、従来、連続加硫は困
難とされていたSBRとEPDMとのブレンドゴムを用
いて、成形加工と加硫とを連続して行うことにより、特
に第3発明のような優れた強度を有し、且つ気泡の発生
が極めて少ないゴム成形品が得られる。また、第4発明
のように、第2発明のゴム配合物として第1発明のゴム
配合物を使用すれば、より優れた物性を有し、実質的に
気泡を生じない優れたゴム成形品が得られる。
【0040】また、第5発明は、第2〜4発明のゴム成
形品であって、上下水道用樹脂管の継目部をシールする
ために用いられる環状止水材であり、第6発明のよう
に、本発明では連続加硫であるため、特にこのような大
型の成形品であっても、加硫装置の大きさにより製品寸
法が制限されることはなく、また、バッチ式の加硫に比
べ安定した品質の成形品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 21:00 B29L 31:26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)スチレン・ブタジエンゴム、
    (b)エチレン・プロピレン・ジエンゴム、及び(c)
    カーボンブラックを含むゴム配合物において、 上記(a)成分のムーニー粘度(ML1+4 、100℃)
    は100〜140、上記(b)成分のヨウ素価は28以
    上、且つ重量平均分子量は400000以上、並びに上
    記(c)成分の平均粒径は35〜45μm、且つ窒素吸
    着比表面積は40〜60m2 /gであることを特徴とす
    るゴム配合物。
  2. 【請求項2】 スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・
    プロピレン・ジエンゴム及びカーボンブラックを含むゴ
    ム配合物を、成形しつつ連続的に加硫して得られ、引張
    強度が150kgf/cm2 以上、且つ気泡数が10個
    /cm2 以下であることを特徴とするゴム成形品。
  3. 【請求項3】 上記引張強度が160kgf/cm2
    上、且つ気泡数が5個/cm2 以下である請求項2記載
    のゴム成形品。
  4. 【請求項4】 上記ゴム配合物が請求項1記載のゴム配
    合物である請求項2又は3記載のゴム成形品。
  5. 【請求項5】 上記請求項2乃至4のいずれか1項に記
    載のゴム成形品であって、上下水道用樹脂管の継目部を
    接合するために用いられ、且つ環状であることを特徴と
    する環状止水材。
  6. 【請求項6】 ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が
    100〜140のスチレン・ブタジエンゴム、ヨウ素価
    が28以上、且つ重量平均分子量が400000以上の
    エチレン・プロピレン・ジエンゴム、及び平均粒径が3
    5〜45μm、且つ窒素吸着比表面積が40〜60m2
    /gのカーボンブラックを含むゴム配合物を用いて、所
    望の横断面形状を有する帯状体を押出成形しつつ、該帯
    状体を連続的に加硫し、次いで、加硫された帯状体をそ
    の成形方向に所要長さに切断し、その後、その両端部同
    士を接合することを特徴とする環状止水材の製造方法。
JP34577995A 1995-12-08 1995-12-08 ゴム配合物、ゴム成形品及び環状止水材並びに環状止水材の製造方法 Pending JPH09157447A (ja)

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Cited By (7)

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