JPH09156A - カカオニブの酵素処理法 - Google Patents

カカオニブの酵素処理法

Info

Publication number
JPH09156A
JPH09156A JP8158229A JP15822996A JPH09156A JP H09156 A JPH09156 A JP H09156A JP 8158229 A JP8158229 A JP 8158229A JP 15822996 A JP15822996 A JP 15822996A JP H09156 A JPH09156 A JP H09156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cocoa
mixture
beans
fermented
nibs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8158229A
Other languages
English (en)
Inventor
Carl Erik Hansen
エリック ハンセン カール
Anthony Klueppel
クルッペル アンソニー
Eric Raetz
ラエツ エリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Societe des Produits Nestle SA
Nestle SA
Original Assignee
Societe des Produits Nestle SA
Nestle SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Societe des Produits Nestle SA, Nestle SA filed Critical Societe des Produits Nestle SA
Publication of JPH09156A publication Critical patent/JPH09156A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/32Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds
    • A23G1/42Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds containing microorganisms or enzymes; containing paramedical or dietetical agents, e.g. vitamins
    • A23G1/423Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds containing microorganisms or enzymes; containing paramedical or dietetical agents, e.g. vitamins containing microorganisms, enzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/02Preliminary treatment, e.g. fermentation of cocoa

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発酵したカカオ豆のフレーバ前駆物質の変わ
りやすさを解消し、カカオ豆のニブまたはリカーに最適
のフレーバ前駆物質組成を与える。 【解決手段】 ニブまたはリカーを1〜15日間発酵さ
せたカカオ豆から調製し、pH3〜8の水性媒体中で少
なくとも1つの工業的プロテアーゼと混合し、混合物を
乾燥物質のg当り少なくとも10μモルの疎水性アミノ
酸および、カカオ豆中に最初に存在するものに比べて少
なくとも1.4倍多い加水分解生成物を得るのに十分な
時間と温度でインキュベートする、カカオのニブまたは
リカーを処理する方法、1〜15日間発酵させたカカオ
豆からのニブまたはリカーと、工業的プロテアーゼおよ
び/または工業的インベルターゼを含む組成物、並びに
その組成物を焙焼して得たココア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーバ前駆物質
の組成を改善し、各種発酵状態で広範囲のカカオ豆を使
用することを可能ならしめるカカオニブまたはリカーの
酵素処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チョコレートの品質は、地理的および遺
伝子的起源、並びにそれらの畑での栽培から工場におけ
る処理までのカカオ豆の処理条件によって直接影響され
る。いったん収穫されると、カカオ豆は例えば、それら
の生産国で、フレーバ前駆物質の発現を意図する発酵お
よび自然乾燥に付される。不運にも、豆の成熟期での収
穫およびそれらの発酵条件は、必ずしも適切に制御され
ない。その上、クリオロ、フォラステロおよびトリニタ
リオと称されるテオブロマ種の3種類の主なカカオの木
は、各々各種組成を有する豆を産生する。最後に、乾燥
豆はまた豆の加工を行なう国へ輸送中に損傷を受けるこ
ともある。したがって、カカオ豆のバッチの組成は広く
変動しやすいので工業化には注意しなければならない
(例えば、エム・スマッファー、The Manufa
cturing Cofectioner,92−9
4,1994年6月参照)。
【0003】発酵し乾燥したカカオ豆は、次いで伝統的
にある程度粉砕され、外皮を分離し、次いで必要に応じ
てアルカリ剤と組合せて、ココアフレーバと色を発現さ
せるために焙焼に供する。焙焼工程は、還元糖とタンパ
ク質の分解産物、特にアミノ酸と加水分解生成物との間
のメイラード反応を伴なう(Wood and Las
s,Cocoa,Longman Scientifi
c & Technical,Longman Gro
up UK,England,1985,ISBN 0
−582−46352−1)。
【0004】フレーバ前駆物質は、加水分解反応の結
果、豆の自然発酵中にのみ出現する。未発酵カカオ豆ま
たは豆断片を試験管内インキュベーションによる実験に
よれば、これらの加水分解反応はpH、温度および酵素
および豆の基質の区分に依存することを示した。更に加
水分解反応はポリフェノールの存在にも敏感である。し
たがって、アセトンを使用して豆からポリフェノールを
抽出すること、そしてまた酵素および基質を非区分化す
るために酢酸中で豆をインキュベートするのが良い(ビ
ー・ビール等、J.Sci.Food.Agric.,
33,1280−1290,1982)。
【0005】更に、他の研究では、カカオ豆は、ココア
フレーバ前駆物質の出現に少なくとも3つのタン白分解
活性、すなわちpH3.5に最適活性を有するエンドプ
ロテアーゼ、pH5.8に最適活性を有するカルボキシ
ペプチダーゼ、およびpH7に最適活性を有するアミノ
ペプチダーゼが関与していることを示した。市販のプロ
テアーゼおよび/または精製カカオエンドプロテアーゼ
およびカルボキシペプチダーゼを使用して、ポリフェノ
ールを抽出した、精製カカオ豆グロブリン(SDS−P
AGEクロマトグラフィーゲル上に31kDと47kD
の2つのバンドを有するタンパク質)の加水分解を含む
実験では、連続してpH3.5でカカオエンドプロテア
ーゼで、次いでpH5〜6でカカオカルボキシペプチダ
ーゼまたは市販のカルボキシペプチダーゼでグロブリン
を加水分解することが好ましいことを示した。この方法
で、還元糖の存在下に混合物のその後の焙焼の間にココ
アフレーバを得るのに適している加水分解生成物および
アミノ酸組成物が得られる(ジェイ・ボイト等、Foo
d Chemistry,50,177−184,19
94)。
【0006】さらに、米国特許第2,965,490号
明細書は、豆の自然発酵に置き換えることを意図した、
未発酵カカオ豆(生カカオ豆)の試験管内加水分解の方
法を記載している。生カカオ豆のタンパク質を酸でまた
は酵素によって加水分解し、豆中の炭水化物を酵素加水
分解して単糖類を生成し、そして両水解物は、アロマ因
子を生成するのに十分な温度および時間無水条件下に反
応させる。しかしながら、生豆中のポリフェノールは、
特に貯蔵タンパク質の酵素加水分解を制限すると言うべ
きである(下記の比較例1参照)。
【0007】最終分析において、上記の方法および研究
は、カカオ豆の自然発酵を生豆(ポリフェノールにより
もたらされる問題)またはそれらの精製タンパク質(そ
れからポリフェノールは抽出された)の制御された加水
分解と置き換えることを明らかに意図する。その上、焙
焼中の良好なココアフレーバの発現に必要なフレーバ前
駆物質の品質および量は未だ分かっていない。
【0008】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、発酵したカ
カオ豆のフレーバ前駆物質の組成の変わりやすさを克服
し、そしてカカオ豆のニブまたはリカーに最適のフレー
バ前駆物質組成を与えることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明の方法においては、ニブまたはリカーは1〜15日間
発酵させたカカオ豆から調製し、pH3〜8の水性媒体
中で少なくとも1つのプロテアーゼと混合し、そして混
合物をタンパク質およびペプチドを加水分解するのに十
分な時間と温度でインキュベートする。
【0010】好ましくは、混合物は乾燥物質のg当り少
なくとも10μモルの疎水性アミノ酸および/またはカ
カオ豆中に最初に存在するものに比べて少なくとも1.
4倍多い加水分解生成物を得るのに十分な時間および温
度でインキュベートする。
【0011】本発明方法によれば、十分な量と適当なア
ミノ酸と加水分解生成物組成が得られるまで、豆の自然
発酵中に最初に起こる、カカオ豆中の貯蔵タンパク質の
加水分解を促進することができる。
【0012】本発明に係る混合物を続いて焙焼すること
により、伝統的に発酵させたカカオ豆の焙焼後に得られ
たものと比べて、より強くかつより濃厚な良好なココア
フレーバを得ることができる。
【0013】また、例えば、十分なフレーバ前駆物質を
含有しない低発酵豆、適当なフレーバ前駆物質組成物を
含有しない過発酵豆、または不十分なフレーバ前駆物質
組成物を含有する酸性豆のような不十分に発酵した豆の
ような、各種発酵段階のカカオ豆を使用することができ
る。同様に、カカオ豆は異なる植物および地理的起源の
ものであってもよい。このように本発明の方法は、いろ
いろな起源および発酵段階の豆の混合物のフレーバ前駆
物質組成を均質化することを可能にする。
【0014】その上、工業的酵素によるカカオニブまた
はリカーの加水分解は、豆の中のポリフェノールに対す
るそれらの感受性のゆえに驚くべきことである。少なく
とも1日自然発酵した豆はポリフェノール濃度が十分低
く、工業的酵素は、本発明方法において有意に阻害され
ないことを示すことができる。
【0015】特に、インベルターゼを添加することによ
り、混合物の天然グルコースとフルクトース含量を有利
に増加することができ、混合物のその後の焙焼中フレー
バの生成を促進する。
【0016】最後に、本発明において各種工業的酵素が
使用できることは、消費者により価値を認められる各種
ココアフレーバを創出し得ることを開く。
【0017】1酵素活性単位は、分当りに転換される生
成物のμモルとして明細書に定義している。同様に、パ
ーセントは特に指示なきかぎり重量表示によるものであ
る。
【0018】表現「低発酵または不十分に発酵されたカ
カオ豆」は、伝統に従って約1〜4日間発酵させ次いで
乾燥させた豆を示し、その中のタンパク質が、ポリアク
リルアミドゲルのSDS−PAGEクロマトグラフィー
において、21kDおよび31kD/47kD貯蔵タン
パク質に対応する2つの可視バンドを示す(WO91/
00913およびWO91/00914参照)。さら
に、豆はその後の焙焼の間にココアフレーバを生成する
のに十分量のアミノ酸およびペプチドを有しない。
【0019】表現「よく発酵したカカオ豆」は、伝統に
従って約2〜10日間発酵させ乾燥させた豆を意味し、
その中のタンパク質が、ポリアクリルアミドゲルのSD
S−PAGEクロマトグラフィーにおいて、21kD貯
蔵タンパク質に対応する可視バンドを示し、21kD/
47kDタンパク質に対応する2つのバンドが部分的に
または完全に減成している豆を明示する。さらに、これ
らの豆は、その後の焙焼の間にココアフレーバを生成す
るのに十分な量のアミノ酸およびペプチドを有する。
【0020】表現「過発酵カカオ豆」は、伝統に従って
約7〜15日間発酵させ乾燥させた豆を意味し、その中
のタンパク質が、ポリアクリルアミドゲルのSDS−P
AGEクロマトグラフィーにおいて、21kDおよび3
1kD/47kD貯蔵タンパク質に対応するはっきりし
た可視バンドを示さない。さらに、これらの豆は、その
後の焙焼の間にココアフレーバを生成するのに十分な量
のアミノ酸を有するが、不十分量のペプチドしか有しな
い。
【0021】最後に、本発明の目的のために、発酵また
は未発酵カカオ豆を常法により粉砕してニブは得られ、
ココアリカーは前記の豆またはニブを幾分摩砕しカカオ
バターを細胞から遊離して得られる。
【0022】本発明の方法を実施するために、ニブまた
はリカーは1〜15日間発酵させたカカオ豆から調製す
る。それゆえ、混合ココア豆かさもなければ、例えば、
低発酵の、十分に発酵した、過発酵のまたは不十分に発
酵した豆のような、各種発酵段階で取得したカカオ豆を
使用することが可能である。または、混合カカオ豆かさ
もなければ、各種遺伝子型のカカオの木、例えば、Th
eobroma cacao Criollo,For
asteroおよび/またはTrinitarioから
得たカカオ豆を使用することも可能である。ニブまたは
リカーは微粉に変えることができる。しかしながら、ニ
ブまたは液を35〜45℃よりも高い温度で酵素処理す
ると、またはニブの小片は溶融するから、酵素を混合物
の最も内奥部の材料に達することを可能にすることに注
意すべきである。
【0023】ニブまたはリカーは、次いでpH3〜8の
水性媒体中で少なくとも1つのプロテアーゼと混合され
る。プロテアーゼは、例えば、エンドプロテアーゼ、カ
ルボキシペプチダーゼおよびアミノペプチダーゼよりな
る群から、単独でまたは組合せて選ぶことができる。水
性媒体のpHは、無機もしくは有機酸、または工業的な
食品加工に普通に使用されるものから選ばれる緩衝剤、
特に例えばクエン酸塩、リン酸塩または酢酸塩に基づく
緩衝剤を添加して調製できる。特に、3〜5のpHが豆
の中の内在性のエンドプロテアーゼも活性化するために
好ましい。しかしながら、その結果、この酸性度領域に
おいて活性である工業的プロテアーゼを選ぶことが好ま
しい。
【0024】混合物は、例えば、カカオニブまたはリカ
ー10〜80%、特に20〜70%と、市販の工業的プ
ロテアーゼ標品の混合物のg当り1〜100単位のプロ
テアーゼ、特に0.01〜5%(重量/重量)を含みう
る。
【0025】本発明方法を実施するために、混合物は次
いで混合物中のタンパク質およびペプチドを加水分解す
るのに十分な時間および温度でインキュベートされる。
【0026】好ましくは、混合物は、乾燥物質のg当り
少なくとも10μモルの疎水性アミノ酸および/または
処理されるカカオ豆中に最初に存在するものに比べて、
少なくとも1.4倍以上、1.7倍さえもあるいは2倍
以上さえも多い加水分解生成物を得るのに十分な時間お
よび温度でインキュベートされる。これに関連して、本
発明に係る処理の前と後で得られたニブ中に見出される
同じ加水分解生成物(ペプチドおよびアミノ酸)の量が
比較できる。また、本発明に係る未処理のニブ中に存在
するもの、制限されるけれども、例えば、生カカオ豆の
自然発酵の間に顕著に出現するものに対する、新しい加
水分解生成物の出現を考慮に入れることも可能である。
特に、約9、17、24および29.5分の保持時間を
有する4つの加水分解生成物の量を、1ml/分の一定
の流量および10分間の0.1%トリフルオロ酢酸と2
%アセトニトリルを含む水溶液からなる溶離液により、
続いて50分間の0.1%トリフルオロ酢酸と2%〜5
2.7%のアセトニトリルを含む線形傾斜により特徴づ
けられるC18逆相HPLCカラム(No.218TP
54 Vydac社製、米国)上のクロマトグラフィー
の間に比較する。溶離した加水分解生成物を215およ
び280nmで検出する。
【0027】同様に、疎水性アミノ酸として、本発明に
よって処理されたニブ中に主に存在するものだけ、例え
ば、特にフェニルアラニン、ロイシンおよびアラニンを
考慮に入れることが可能である。
【0028】十分量の疎水性アミノ酸および加水分解生
成物を得るために、例えば、混合物は10〜60℃で3
0分〜20時間インキュベートされる。しかしながら、
加水分解時間および温度は、媒体、酵素の型、豆の発酵
の程度および豆の出所の函数として選ばれることが必要
である。
【0029】本発明の第1の特定の実施態様において、
ニブまたはリカーは1〜15日間発酵させられたカカオ
豆から調製され、それはpH3〜6の水性媒体と混合さ
れ、混合物はココアエンドプロテアーゼの作用を促進す
るように40〜60℃で10分〜20時間インキュベー
トされ、媒体のpHはpH4〜8に調製され、少なくと
も1種類の工業的プロテアーゼが添加され、それはタン
パク質およびペプチドの加水分解、しかし好ましくは乾
燥物質のg当り少なくとも10μモルの疎水性アミノ酸
および/またはカカオ豆中に最初に存在するものと比べ
て、少なくとも1.4倍多い加水分解生成物(ペプチド
およびアミノ酸)を得るように10〜60℃で5分〜2
0時間インキュベートされる。
【0030】本発明の第2の特定の実施態様において、
ニブまたはリカーは1〜15日間発酵させたカカオ豆か
ら調製され、pH4〜8の水性媒体と混合され、少なく
とも1種類のプロテアーゼが添加され、タンパク質およ
びペプチドの加水分解、しかし好ましくは乾燥物質のg
当り少なくとも10μモルの疎水性アミノ酸および/ま
たはカカオ豆中に最初に存在するものに比べて少なくと
も1.4倍多い加水分解生成物(ペプチドおよびアミノ
酸)を得るように10〜60℃で5分〜20時間インキ
ュベートされる。好ましくは、pH範囲は工業的プロテ
アーゼのみならずココアエンドプロテアーゼが活性を残
す範囲内に選ばれる。
【0031】最後に、本発明の第3の特定の実施態様に
おいて、インベルターゼ、グリコシダーゼ、セルラー
ゼ、ペクチナーゼおよびオキシダーゼよりなる群から選
ばれる少なくとも1種類の酵素が反応混合物に添加され
る。好ましくは、前記の酵素の少なくとも1種類が、市
販の酵素標品0.01〜5%、または混合物について1
〜100単位/gの量で添加される。反応混合物は、あ
る特定の期間インキュベートされる(工業的プロテアー
ゼやその他を含む)上記の混合物の一つであると理解す
べきである。
【0032】特に、工業的プロテアーゼおよび/または
ココアエンドプロテアーゼ処理を、工業的インベルター
ゼと組合せる。この処理は、その後の焙焼の間に、グル
コースおよびフルクトースと組合わせる疎水性アミノ酸
その他の加水分解生成物を生成することを有利に可能な
らしめて、よりチョコレート様フレーバ(豊富な味わい
を引き起こす)を生じる。意外なことに、しかしなが
ら、すべての酵素(エンドプロテアーゼ、工業的プロテ
アーゼおよびインベルターゼ)の活性に好都合であるp
H範囲を選ぶことにより、ココアエンドプロテアーゼ、
工業的インベルターゼおよびプロテアーゼは単一工程で
使用できる(本発明の第2の実施態様)。
【0033】インベルターゼを使用しないならば、焙焼
の前に最終混合物に、例えば0.1〜5%の量の例えば
グルコースおよび/またはフルクトースのような還元糖
を少なくとも0.1%添加することもまた好都合であ
る。
【0034】最後に、本発明の方法を実施した後、混合
物は、例えば、熱(80〜120℃で1〜60分間)を
使用して酵素を失活させて、または高い静水圧(50
0,000kPa以上の)での処理によって保存するこ
とができる。また、例えば凍結乾燥により、噴霧乾燥に
より、真空吸引により、または混合物の穏やかな加熱の
間の蒸発により混合物を乾燥することも可能である。好
ましくは、混合物は10%、特に5%以下の混合物の水
分率が達せられるまで乾燥される。混合物はまた、ヨー
ロッパ特許出願公告第0,226,727号に記載され
ているように、常法の焙焼および/またはアルカリ化に
付すこともできる。
【0035】好ましくは、本発明方法を実施後、混合物
のpHは5〜6に調整し、乾燥、焙焼される。
【0036】本発明はまた、1〜15日間発酵させたカ
カオ豆からのニブまたはリカー、および工業的プロテア
ーゼおよび/または工業的インベルターゼを含む化合物
に関する。酵素が依然活性であるならば、組成物は組成
物g当り少なくとも1酵素活性単位を含有してもよい。
これらの酵素が例えば熱変性処理により不活性である場
合には、それでも、この酵素の以前の使用を示す適当な
抗体の助けによってこれらの酵素は依然として同定する
ことができる。
【0037】それゆえ、これらの組成物は、各種発酵状
態のおよび/またはさまざまな遺伝子型のカカオの木か
ら得た豆の混合物から調製したカカオニブまたはリカー
を含む。これらの組成物は、本発明方法の中の上記に提
示した組成物の一つでありうる。従って、本発明は、グ
ルコースおよび/またはフルクトースの添加を含む乾燥
組成物、および特に上記組成物を焙焼して得たカカオ
(粉末、ニブ、リカーなど)を包含する。これらの組成
物は特に従来技術とは異なる。何故なら、各種発酵状態
で取った豆および/または各種遺伝子型のココアの木か
ら得た豆、および活性または不活性な工業的プロテアー
ゼおよび/またはインベルターゼを含む混合物由来のも
のであるからである。
【0038】
【実施例】本発明を、以下の実施例によってさらに詳細
に説明する。これらの実施例は、各種試験の記述および
図面の簡単な説明より重要である。しかしながら、これ
らの実施例は本発明の実体の説明のために提示するもの
であって、本発明を限定するものでないことは言うまで
もない。
【0039】(アミノ酸分析)本発明に係る失活混合物
を10分間超音波浴に付し、9600rpmで1分間2
回均質化し(Polytronで)、10,000gで
10分間遠心分離し、上澄液を取り出し、濾過し次いで
アミノ酸含量をACCQTag(登録商標)キット(米
国、Waters社製)によって分析した。
【0040】そのために、20μlの試料と標準を14
0μlのホウ酸緩衝液と混合し、6−アミノキノリル−
N−ヒドロキシスクシンイミジルカルバメート(AQ
C)を含む40μlの試薬を添加し、混合物を渦巻状攪
拌し、室温で1分間放置し、55℃に7分間加熱し、C
18逆相HPLCカラム(米国、Nova−Pak社製
C18,4μm)中へ注入し、36.5℃で誘導したア
ミノ酸を、10分間100%の溶媒A、10.5分間9
8%の溶媒A、26分間93%の溶媒A、30分間90
%の溶媒A、43分間67%の溶媒A、53分間30%
の溶媒A、54分間100%の水および60分間100
%のアセトニトリル/水溶媒(65%/35%)(溶媒
A=Waters社製リン酸緩衝液)の勾配で、1ml
/分の流量で溶離した。
【0041】誘導して溶離したアミノ酸を、Appli
ed Biosystemモデル980検出器により3
95nmで検出した。混合物のアミノ酸を次いで同一条
件下に誘導および溶離した標準試料と比較して、乾燥混
合物のg当りのμモルで定量した。
【0042】(加水分解生成物の分析)メタノールを本
発明に係る失活混合物に70%の濃度まで添加し、70
%メタノール1.5mlとポリビニルピロリドン(PV
PP)100mgを添加し、混合物を室温に1時間穏や
かな攪拌下に維持し、20,000gで10分間2回遠
心分離し、上澄液を取り出し、メタノールを真空吸引に
より除去し、水0.35mlをペレットに添加し、溶液
を20,000gで5分間遠心分離し、濾過し次いで加
水分解生成物含量を10分間水中の0.1%トリフルオ
ロ酢酸と2%アセトニトリルで1ml/分の流量でC1
8逆相HPLCカラム(米国、Vydac社製、No.
218TP54)上の溶離、続いて50分間0.1%ト
リフルオロ酢酸および2〜52.7%アセトニトリルか
らなる線状勾配により分析した。溶離した加水分解生成
物を215および280nmで検出した。
【0043】本発明の構成の範囲内で、未処理混合物中
に存在するものに対する本発明に係る処理混合物中の加
水分解生成物(ペプチドおよびアミノ酸)の量の増加
は、9、17、24および29.5分の保持時間を有す
る4種類の加水分解生成物の溶離ピークの面積を比較し
て決定した。これらの面積は、カカオの木Theobr
oma cacao Trinitario,Crio
lloおよびForasteroからのカカオ豆の伝統
的発酵の間に一般的に見られる。しかしながら、他の加
水分解生成物もまたいくつかの特定の遺伝子型のカカオ
の木から得たカカオ豆の伝統的発酵の間にも現れうるこ
とを排除できない。
【0044】(糖類の分析)本発明に係る失活混合物を
60℃で30分間攪拌しながらインキュベートし、室温
で15〜30分間放置し、20,000gで5分間2回
遠心分離し、上澄液をC18 Waters Sep−
Pakカートリッジ上で濾過し、濾液を再びSarto
rius Minisartフィルター(SRP15,
No.1755K)によって濾過し、そのグルコース含
量をベーリンガ/マンハイムNo.124028キット
(ドイツ製)の助けによって、または代わりにHPLC
により「God−Perid」分光測光法により定量し
た。
【0045】(感覚分析)本発明に係る加水分解リカー
またはニブを加熱失活させ、pHを5〜6に調整し、水
分率が10%以下になるまで穏やかな加熱(60℃以
下)の間に真空下に水の蒸発により乾燥し、次いで13
0℃で15分間炉中で焙焼した。焙焼により発生したフ
レーバを、そのようなフレーバを評価するために使う個
々のパネルにより評価した。
【0046】すべてのフレーバを、同じ条件下に単純に
乾燥して焙焼した、不十分に発酵させたSanchez
およびSulawesiカカオ豆、および十分に発酵さ
せたGhanaカカオ豆(当業者に知られている豆)か
ら誘導したカカオ豆のニブまたはリカーにより生成した
ものと比較した。
【0047】各試料を次の感覚「ココアフレーバ」(G
hana豆由来)、「酸性度」(たいていの酸の希薄水
溶液により発生される塩基性の味を加減する)、「苦
味」(舌の先端および口蓋の裏で知覚される、キニーネ
のような各種物質の希薄溶液により発生される塩基性の
味を加減する)、「渋味」(この用語は、組織の緊縮お
よび/または収縮を含む医学的感覚における渋味に対す
るなめらかさの抑制によって、物理的性質の感覚に帰因
するポリフェノールの全作用に広げられた)、「フルー
ティ」(ブーケに属しかつ成熟した果物、リンゴ、バナ
ナ、セイヨウナシなどを呼び起こす味覚要素)、「花の
ような味」(一般に花、バラ、ジャスミン、ヒヤシン
ス、リラなどを呼び起こす嗅覚の感覚に対応する)、
「スモーキィ」(スモークハムの味と匂い、木材の火に
よる発酵後のコーヒー豆を乾燥することから一般に生じ
る欠陥)、「かび臭さ」、および「生焼けさ」(渋味と
酸性度に結び付いた、生のナンキン豆を呼び起こす、フ
レーバが進展しなかった不十分に焼成されたカカオの特
徴)について評価した。
【0048】比較例 1 Theobroma cacao Trinitari
o ICS−95からの生カカオ豆のニブを伝統的に調
製し、前記のニブ100mgと、適当な場合、ポリフェ
ノールと錯体を生成するPVPP100mgを、200
mMクエン酸緩衝液pH4 1mlと混合した。混合物
を50℃で2時間インキュベートし、そのpHを200
mMクエン酸緩衝液pH7 1mlで調整し、適当な場
合フェノキシペプチダーゼA(0.06単位/μl、シ
グマ社製)40μlを添加し、25℃で1時間インキュ
ベートし、次いで95℃で5分間混合物を加熱して反応
を停止した。
【0049】次いで、カカオタンパク質の加水分解度
を、処理したニブの遊離アミノ酸含量および最初のニブ
および処理したニブ中の4種類の加水分解生成物(豆の
自然発酵と関連した生成物、すなわちアミノ酸とペプチ
ド)の溶離ピークの面積を、上記の方法により定量して
分析した。
【0050】下記の表1に示す結果は、pH4およびp
H7でのニブの自己分解は、生カカオ豆中に最初に存在
するものと比べて、フレーバ前駆物質の著しい増加を得
ることが不可能であることを示した。他方、PVPPを
含むニブのpH4での自己分解は、続いてpH7でのタ
ンパク質の酵素加水分解により、フレーバ前駆物質中に
著しい増加を得ることを可能にした。したがって、生カ
カオ豆中のポリフェノールは、実質的な阻害効果を有す
る。
【0051】
【表1】 (加水分解生成物1〜4の保持時間は、それぞれ9、1
7、24および29.5分であった)
【0052】比較例 2 ニブを、伝統に従って1、2、3、4、5および7日間
発酵させたTheobroma cacao Trin
itario ICS−95からのカカオ豆から常法に
より調製し、次いで乾燥した。ニブのタンパク質の加水
分解度を次いで、上記の方法によって、発酵したニブの
4種類の加水分解生成物(豆の自然発酵に関連した生成
物)の溶離ピークの面積を定量して分析した。結果を下
記の表2に示す。
【0053】ポリアクリルアミド上のSDS−PAGE
クロマトグラフィーによるニブのタンパク質の分析は、
少なくとも3日間発酵させた豆の場合に31kDと47
kDの激しい劣化を示した。一方、21kDのバンド
は、1〜7日間発酵させた豆の場合には劣化しなかっ
た。
【0054】各種ニブを、炉中で130℃で15分間焙
焼した。ニブにより与えられたフレーバの感覚分析は、
豆の3日間の発酵が許容しうるココアフレーバを得るの
に十分であることを示した。
【0055】実施例 1 ニブを伝統に従って1、2、3、4、5および7日間発
酵させたTheobroma cacao Trini
tario ICS−95からのカカオ豆から常法によ
り調製し、次いで乾燥した。次いで、200mMクエン
酸緩衝液pH41mlを各型のニブ100mgと混合
し、混合物を50℃で2時間インキュベートし、pHを
200mMクエン酸緩衝液pH7 1mlで調整し、カ
ルボキシペプチダーゼA(0.06単位/μl、シグマ
社製)40μlを添加し、25℃で1時間インキュベー
トし次いで95℃で5分間混合物を加熱して反応を停止
した。次いで、カカオタンパク質の加水分解度を、遊離
アミノ酸含量とニブの4種類のおもな加水分解生成物
(豆の自然発酵と関連した生成物)の溶離ピークの面積
を、上記の方法によって、定量して分析した。
【0056】表2に示す結果は、低発酵または十分に発
酵させたカカオ豆から得たニブ中の加水分解生成物を少
なくとも1.4倍増加することが可能であることを示し
た。その上、すべての処理したニブおよび3〜7日間発
酵させたニブの疎水性アミノ酸含量は、常に乾燥物質の
g当り10μモルよりも大きかった。
【0057】
【表2】 (加水分解生成物1〜4に対する保持時間は、それぞれ
9、17、24および29.5分であった)
【0058】実施例 2 ニブを常法により1、2、3、4、5および7日間発酵
させたTheobroma cacao Trinit
ario ICS−95からのカカオ豆から常法により
調製し、次いで乾燥した。200mMクエン酸緩衝液p
H4 100μlを次いで各型のニブ100mgと混合
し、混合物を50℃で2時間インキュベートし、pHを
200mMクエン酸緩衝液pH7 100μlで調整
し、カルボキシペプチダーゼA(0.06単位/μl、
シグマ社製)40μlを添加し、25℃で1時間インキ
ュベートし、次いで95℃で5分間混合物を加熱して反
応を停止した。カカオタンパク質の加水分解度を、次い
でニブの4種類のおもな加水分解生成物(豆の自然発酵
と関連した生成物)の遊離アミノ酸含量および溶離ピー
クの面積を、上記の方法によって、定量して分析した。
結果は、実施例1で得たものと同様であった。
【0059】実施例 3 カカオリカーを、各種遺伝子型のTheobroma
cacaoから得た不十分に発酵させたカカオ豆から調
製した。これらの豆のタンパク質は、21kDおよび3
1kD/47kD貯蔵のタンパク質に対応するタンパク
質の3本の可視バンドを、ポリアクリルアミドゲル上の
SDS−PAGEクロマトグラフィーで示した。
【0060】リカーの一部の加水分解生成物含量を、上
記の方法によって定量した。次いで200mMクエン酸
緩衝液pH4 1mlをリカーの一部の100mgと混
合し、混合物を50℃で2時間インキュベートし、pH
200mMクエン酸緩衝液pH7 1mlで調整し、カ
ルボキシペプチダーゼA(0.06単位/μl、シグマ
社製)40μlを添加し、25℃で1時間インキュベー
トし次いで95℃で5分間混合物を加熱して反応を停止
した。タンパク質の加水分解度を分泌液の加水分解生成
物含量を定量して最終的に分析した(上記の方法)。
【0061】下記の表3に示す結果は、本発明に係る処
理が低発酵豆の混合物から得たリカー中のフレーバ前駆
物質の含量を著しく増加することを可能にすることを示
した。
【0062】
【表3】 (加水分解生成物1〜4の保持時間は、それぞれ9、1
7、24および29.5分であった)。
【0063】実施例 4 各種遺伝子型のTheobroma cacaoから得
た不十分に発酵させたカカオ豆500gを、実施例3に
記載したのと同一の方法で酵素的に処理した。失活混合
物のpHを次いで5〜6に調整し、0.3%グルコース
と0.6%フルクトースを添加し、混合物を水分率が5
%以下になるまで穏やかな加熱(60℃)の間に真空下
に水の蒸発により乾燥し、130℃で15分間炉内で焙
焼し、焙焼混合物により出された風味を上記の感覚試験
により分析した。結果は、本発明に従って処理して焙焼
した低発酵豆からのニブは、十分に発酵させて焙焼した
豆から誘導したココアフレーバの強烈なフレーバ特性を
有することを示した。
【0064】実施例 5 液を、さまざまな遺伝子型のTheobroma ca
caoから得た過発酵カカオ豆から常法により調製し
た。これらの豆のタンパク質は、ポリアクリルアミドゲ
ル上のSDS−PAGEクロマトグラフィーで、21k
Dおよび31kD/47kD貯蔵タンパク質に対応する
タンパク質のいかなる可視バンドも示さなかった。
【0065】リカーの一部の加水分解生成物含量を、上
記の方法によって定量した。次いで200mMクエン酸
緩衝液pH4 1mlを液の一部の100mgと混合
し、混合物を50℃で2時間インキュベートし、pHを
200mMクエン酸緩衝液pH7 1mlで調整し、カ
ルボキシペプチダーゼA(0.06単位/μl、シグマ
社製)40μlを添加し、25℃で1時間インキュベー
トし、次いで95℃で5分間混合物を加熱して反応を停
止した。タンパク質の加水分解度を、液の加水分解生成
物含量を定量して最終的に分析した(上記の方法で)。
【0066】下記の表4に示す結果は、本発明に係る処
理が過発酵豆の混合物から得たリカー中のフレーバ前駆
物質の含量を著しく増加することを可能にすることを示
した。
【0067】
【表4】 (加水分解生成物1〜4の保持時間は、それぞれ9、1
7、24および29.5分であった)。
【0068】実施例 6 さまざまな遺伝子型のTheobroma cacao
から得た過発酵カカオ豆500gを、実施例5に記載し
たのと同一の方法で酵素的に処理した。失活混合物のp
Hを次いで5〜6に調整し、0.3%グルコースと0.
6%フルクトースを添加し、混合物を水分率が5%以下
になるまで穏やかな加熱(60℃)の間に真空下に水の
蒸発により乾燥し、130℃で15分間炉中で焙焼し、
焙焼した混合物により出されたフレーバを上記の感覚試
験により分析した。結果は、本発明に従って処理して焙
焼した過発酵豆からのニブは、十分に発酵させて焙焼し
た豆から誘導したココアフレーバの強烈フレーバ特性を
有することを示した。
【0069】実施例 7 数種類のニブを常法により1日間発酵させたカカオ豆か
ら調製し、各々のニブ140mgをさまざまな活性単位
を含むMaxinvert L10000インベルター
ゼ(Gist Brocades社製)の水溶液100
μlと混合し、混合物を30分または120分間インキ
ュベートし、反応を95℃で1分間加熱して停止し、各
混合物のグルコース含量を上記の方法によって定量し
た。図1に示した結果は、1単位/mlのインベルター
ゼがスクロースの80%以上をグルコースおよびフルク
トースに加水分解するのに十分であることを示した。
【0070】実施例 8 低発酵Sanchezカカオ豆からのリカー(175
g)を、そのpHを酢酸の溶液でpH4.5に調整され
ている(エンドプロテアーゼの活性化)水350ml中
で50℃で2時間インキュベートし、次いでpHを炭酸
カリウムの溶液で7に調整し、混合物をMaxinve
rt L10000インベルターゼ(20単位/g)お
よびカルボキシペプチダーゼA(0.06単位/ml)
と50℃で15分間インキュベートし、または混合物を
20単位/gのMaxinvertL10000インベ
ルターゼと1%Corolase PPプロテアーゼ
(***、Roehm社製)と50℃で15分間、または
20単位/gのMaxinvert L10000イン
ベルターゼと1%Promod 192Pプロテアーゼ
(英国、Biocatalyst社製)または1%Pr
omod 279Pプロテアーゼ(Biocataly
st社製)と50℃で60分間インキュベートした。9
5℃で5分間混合物を加熱して反応を停止した。タンパ
ク質の加水分解度を、リカーの加水分解生成物含量を定
量して最終的に分析した(上記の方法)。
【0071】反応の後、混合物のpHを5.2に調整
し、混合物を乾燥し、焙焼して上記の感覚性分析に付し
た。
【0072】下記の表5に示す結果は、フレーバ前駆物
質がプロテアーゼおよびインベルターゼ製品を使用して
生成したことを示した。
【0073】
【表5】 (加水分解生成物1〜3の保持時間は、それぞれ9、1
7および24分であった)。
【0074】実施例 9 同一条件下に、不十分に発酵させたIndonesia
n Solawesiカカオ豆がプロテアーゼで処理さ
れて、酵素処理の間にインベルターゼが0.6%フルク
トースおよび0.3%のグルコースの添加により置き換
えられるならば、実施例8で得たものと同様の結果が得
られる。
【0075】実施例10 実施例8と同様の方法で、低発酵Sanchezカカオ
豆からのリカーを、20単位/gのインベルターゼと共
に、そしてエンドプロテアーゼとPromod192プ
ロテアーゼとをpH4.5で同時にまたは連続して作用
させながらさまざまな濃度のPromod 192Pプ
ロテアーゼと共にインキュベートした。95℃で5分間
混合物を加熱して反応を停止した(試験5を除く)。タ
ンパク質の加水分解度を、リカーの加水分解生成物含量
を定量して分析した(上記の方法で)。混合物のpHを
5.2に調整し、混合物を乾燥し、焙焼して上記の感覚
分析に付した。
【0076】反応条件を下記の表6に示す。下記の表7
に示す結果は、(1)酵素濃度を減少でき、(2)すべ
ての反応が単一工程で成し遂げることができ、(3)乾
燥前の混合物の失活を防止することが可能で、(4)水
分率をインキュベーションの間に減少できることを示し
た。
【0077】
【表6】
【0078】
【表7】 (加水分解生成物1〜3の保持時間は、それぞれ9、1
7および24分であった)。
【0079】反応の後、混合物のpHを5.2に調整
し、乾燥し、焙焼して上記の感覚分析に付した。結果
は、不十分に発酵させたカカオ豆に特有の悪いフレーバ
が消失したことを示した。その上、処理混合物に進展し
たココアフレーバは、所望のものと類似していた。特
に、試験5の試料(水分率が減少した)は、特に好まし
かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理時間を基準として、インベルターゼ添加量
の函数としての、水と不十分に発酵させたココア豆のニ
ブの混合物中のインベルターゼにより生成したグルコー
スの量を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリック ラエツ スイス国ローザンヌ,シーエィチ.ドゥ パンソン 11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カカオニブまたはリカーを調製し、カカ
    オ豆を1〜15日間発酵させて、少なくとも1つの工業
    的プロテアーゼとpH3〜8の水性媒体中で混合し、そ
    してタンパク質およびペプチドを加水分解するのに十分
    な時間及び温度でその混合物をインキュベートすること
    を特徴とする、カカオニブまたはリカーを処理する方
    法。
  2. 【請求項2】 乾燥物質g当り少なくとも10μモルの
    疎水性アミノ酸及びカカオ豆中に当初から存在するもの
    に比べて少なくとも1.4倍多い加水分解生成物を得る
    のに十分な時間および温度で混合物をインキュベートす
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 カカオニブまたはリカーを1〜15日間
    発酵させたカカオ豆から調製し、pH3〜6の水性媒体
    と混合し、その混合物を40〜60℃で10分〜20時
    間インキュベートし、混合物のpHをpH4〜8に調整
    し、少なくとも1つの工業的プロテアーゼをそこに添加
    し、そして10〜60℃で5分〜20時間インキュベー
    トする、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 カカオニブまたはリカーを1〜15日間
    発酵させたカカオ豆から調製し、pH4〜8の水性媒体
    と混合し、少なくとも1つの工業的プロテアーゼをそこ
    に添加し、そして10〜60℃で5分〜20時間インキ
    ュベートする、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 さまざまな発酵状態のおよび/または各
    種遺伝子型のカカオの木から得た豆の混合物からカカオ
    ニブまたはリカーを調製する、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 混合物はカカオ豆ニブまたはリカー10
    〜80%と混合物g当り1〜100単位の工業的プロテ
    アーゼを含む、請求項1〜5のいずれか1項記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 さらに、インベルターゼ、グリコシダー
    ゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼおよびオキシダーゼより
    なる群から選ばれる少なくとも1つの工業的酵素を混合
    物に添加する、請求項1〜5のいずれか1項記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 さらに、少なくとも0.1重量%の還元
    糖を混合物に添加する、請求項1〜5のいずれか1項記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 1〜15日間発酵させたカカオ豆ニブま
    たはリカー、および工業的プロテアーゼおよび/または
    工業的インベルターゼを含む組成物。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の組成物を焙焼して得た
    ココア。
JP8158229A 1995-06-20 1996-06-19 カカオニブの酵素処理法 Withdrawn JPH09156A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP95201668A EP0749694A1 (fr) 1995-06-20 1995-06-20 Traitement enzymatique du cacao
AT952016681 1995-06-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09156A true JPH09156A (ja) 1997-01-07

Family

ID=8220394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8158229A Withdrawn JPH09156A (ja) 1995-06-20 1996-06-19 カカオニブの酵素処理法

Country Status (26)

Country Link
US (1) US5888562A (ja)
EP (2) EP0749694A1 (ja)
JP (1) JPH09156A (ja)
KR (1) KR970000051A (ja)
CN (1) CN1146862A (ja)
AR (1) AR002538A1 (ja)
AT (1) ATE205365T1 (ja)
AU (1) AU697619B2 (ja)
CA (1) CA2179533A1 (ja)
CO (1) CO4750598A1 (ja)
CZ (1) CZ179796A3 (ja)
DE (1) DE69615105T2 (ja)
DK (1) DK0755632T3 (ja)
ES (1) ES2161967T3 (ja)
HU (1) HU219572B (ja)
IL (1) IL118678A (ja)
MX (1) MX9602397A (ja)
MY (1) MY114713A (ja)
NZ (1) NZ286835A (ja)
PE (1) PE20398A1 (ja)
PL (1) PL314868A1 (ja)
PT (1) PT755632E (ja)
SG (1) SG50740A1 (ja)
TR (1) TR199600516A2 (ja)
YU (1) YU37796A (ja)
ZA (1) ZA965206B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503481A (ja) * 2000-06-16 2004-02-05 ラボラトワル ニュクセ ココア抽出物をベースとした化粧料用及び/又は皮膚科用組成物
JP2007043931A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 T Hasegawa Co Ltd カカオ酵素処理物およびその製造方法
JP2011509681A (ja) * 2008-01-22 2011-03-31 バリー カレボー アーゲー 組成物
JP4796630B2 (ja) * 2005-12-30 2011-10-19 シージェイ チェイルジェダン コープ. 蛋白質分解酵素を添加する味噌の製造方法及び味噌
JP2012520077A (ja) * 2009-03-11 2012-09-06 カーギル・インコーポレイテッド ココア製品の製法

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69724940T2 (de) * 1997-07-02 2004-07-29 Société des Produits Nestlé S.A. Aromaextrakt
DE69824976T2 (de) * 1998-10-15 2004-12-16 Kraft Foods R & D, Inc. Geschmackarmer kakao, verfahren zur herstellung und verwendung desselben
US7407678B2 (en) 1998-11-20 2008-08-05 Chi's Research Corporation Method for enzymatic treatment of a vegetable composition
US6576275B1 (en) * 1999-02-02 2003-06-10 Archer-Daniels-Midland Company Process for extracting polyphenolic antioxidants from purine-containing plants
US7597922B2 (en) * 1999-05-18 2009-10-06 Nestec S.A. System for dispensing a liquid beverage concentrate
US7060315B2 (en) * 2001-03-23 2006-06-13 Nestec S.A. Aroma-containing components
WO2002076237A2 (en) * 2001-03-23 2002-10-03 Societe Des Produits Nestle S.A. Stabilized aroma-providing components and foodstuffs containing same
GB0103618D0 (en) * 2001-02-14 2001-03-28 Nestle Sa Enzymatically hydrolysed cocoa in chocolate flavour reactions
GB2370213A (en) * 2000-12-20 2002-06-26 Nestle Sa Chocolate flavour manipulation
BR0205723A (pt) 2001-07-06 2003-07-29 Nestle Sa Carboxipeptidase de cacau
EP1308094A3 (en) * 2001-10-30 2004-02-25 Societe Des Produits Nestle S.A. Chocolate crumb flavour manipulation
EP1441597B1 (en) * 2001-10-30 2009-09-23 Societe Des Produits Nestle S.A. Manipulation of chocolate flavour
WO2003037099A2 (en) * 2001-10-30 2003-05-08 Societe Des Produits Nestle S.A. Chocolate flavour manipulation
AU2003216213B2 (en) * 2002-02-07 2008-10-02 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Zinc salt compositions for the prevention of mucosal irritation from spermicides and microbicides
US7879365B2 (en) * 2002-02-07 2011-02-01 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Zinc salt compositions for the prevention of dermal and mucosal irritation
DE60220016T2 (de) * 2002-03-20 2008-01-10 Société des Produits Nestlé S.A. Kakaoextrakt mit niedrigem Fettgehalt
AU2004258899B2 (en) * 2003-07-17 2009-09-03 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Antimicrobial compositons containing synergistic combinations of quaternary ammonium compounds and essential oils and/or constituents thereof
DE10340739A1 (de) * 2003-09-04 2005-04-07 Satia Gmbh Verfahren zur enzymatischen Herstellung von Mono- und Diacylglycerid-haltigen Emulgatoren
US20070286935A1 (en) * 2004-10-07 2007-12-13 Nestec S.A. Bioactive Compositions, Natural Methods of Producing Them and Computational Methods for Designing Natural Production Processes
ATE491804T1 (de) * 2004-10-07 2011-01-15 Nestec Sa Verfahren zur herstellung von bioaktiven zusammensetzungen
KR20070007556A (ko) * 2005-07-11 2007-01-16 엘지전자 주식회사 식기 세척기 및 그 제어방법
US7759327B2 (en) * 2006-01-06 2010-07-20 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Compositions containing zinc salts for coating medical articles
CN101073366B (zh) * 2007-06-19 2010-12-29 无锡华东可可食品有限公司 一种从可可豆中分离可可果仁的生产方法
AU2008326409B2 (en) * 2007-11-19 2014-03-06 The Hershey Company Process for preparing red cocoa ingredients, red chocolate, and food products
BRPI0800944A2 (pt) * 2008-02-22 2009-10-06 Dario Ahnert método para obtenção de amêndoas de cacau (treobroma cacao l.) e massa de cacau torrado ("liquors"), para fazer chocolate, com sabor diversificado através da adição de ingredientes aromáticos à polpa do cacau antes ou durante o processo de fermentação de sementes frescas de cacau
RU2520348C2 (ru) * 2008-11-28 2014-06-20 Арчер Дэниелс Мидлэнд Компани Способ промывки какао-бобов для улучшения качества какао-продуктов, полученных из таких бобов
CN101445766B (zh) * 2008-12-17 2010-10-13 华宝食用香精香料(上海)有限公司 可可香料的制备方法、采用该方法所得到的产品及其用途
CN102687838A (zh) * 2011-03-21 2012-09-26 广州市名花香料有限公司 一种制备可可提取物的方法
US10334868B2 (en) 2016-06-16 2019-07-02 Sigma Phase, Corp. System for providing a single serving of a frozen confection
US10358284B2 (en) 2016-06-16 2019-07-23 Sigma Phase, Corp. System for providing a single serving of a frozen confection
US10426180B1 (en) 2016-06-16 2019-10-01 Sigma Phase, Corp. System for providing a single serving of a frozen confection
CN106417844A (zh) * 2016-09-27 2017-02-22 中国热带农业科学院香料饮料研究所 一种可可湿豆的发酵方法
WO2018109074A1 (en) 2016-12-16 2018-06-21 Nestec Sa Oligosaccharides for flavour generation
DK201770469A1 (en) * 2017-06-16 2018-03-26 Spx Flow Tech Copenhagen A/S A method for drying fermented cocoa beans
US20210000152A1 (en) 2018-03-20 2021-01-07 Mars, Incorporated Flavor compositions and screening methods for identifying the same
US10612835B2 (en) 2018-08-17 2020-04-07 Sigma Phase, Corp. Rapidly cooling food and drinks
US11470855B2 (en) 2018-08-17 2022-10-18 Coldsnap, Corp. Providing single servings of cooled foods and drinks
US10543978B1 (en) 2018-08-17 2020-01-28 Sigma Phase, Corp. Rapidly cooling food and drinks
US11781808B2 (en) 2019-04-09 2023-10-10 Coldsnap, Corp. Brewing and cooling a beverage
CN110881554B (zh) * 2019-11-08 2023-09-29 可可琳纳食品海门有限公司 一种改善可可粉风味的方法
US11337438B2 (en) 2020-01-15 2022-05-24 Coldsnap, Corp. Rapidly cooling food and drinks
TW202202790A (zh) 2020-06-01 2022-01-16 美商寇德斯納普公司 用於快速冷卻食物及飲料的冷凍系統
US11827402B2 (en) 2021-02-02 2023-11-28 Coldsnap, Corp. Filling aluminum cans aseptically

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US800448A (en) * 1904-11-23 1905-09-26 William Brown Kerr Process of making malted cocoa or chocolate.
US1854353A (en) * 1928-03-27 1932-04-19 Wallerstein Co Inc Process of making chocolate sirup and product thereof
US2965490A (en) 1959-04-02 1960-12-20 Gen Foods Corp Flavor product and process
US3970520A (en) * 1973-09-17 1976-07-20 General Foods Corporation Nutritionally improved foodstuffs
IE48036B1 (en) * 1977-10-18 1984-09-05 Nordstjernan Ab Process for the preparation of a hydrolysed product from whole corn,and such a product
JPS5733547A (en) * 1980-08-04 1982-02-23 Fuji Oil Co Ltd Preparation of chocolate
CH663324A5 (fr) 1985-11-07 1987-12-15 Nestle Sa Procede d'alcalinisation de cacao en phase aqueuse.
DE3871260D1 (de) * 1987-07-06 1992-06-25 Katayama Chemical Works Co Partielles abbauprodukt von proteinen, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung.
CA1335567C (en) * 1988-02-02 1995-05-16 Kyoichi Kagawa Lipid metabolism promoting agent
WO1990013228A1 (en) * 1989-05-12 1990-11-15 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Oligopeptide mixture and composition containing the same
GB8915571D0 (en) 1989-07-07 1989-08-23 Natural Environment Res Production of antigens by self-assembly of polypeptide components
US5162207A (en) 1989-07-07 1992-11-10 E. I. Du Pont De Nemours And Company Sucrose inducible expression vectors for bacillus sp.
CH679629A5 (en) * 1989-12-01 1992-03-31 Armin Prof Dr Sc Nat Fiechter Enzymatic digestion of plant materials, esp. cocoa - by treating comminuted material with enzymes in homogeniser

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503481A (ja) * 2000-06-16 2004-02-05 ラボラトワル ニュクセ ココア抽出物をベースとした化粧料用及び/又は皮膚科用組成物
JP2007043931A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 T Hasegawa Co Ltd カカオ酵素処理物およびその製造方法
JP4796630B2 (ja) * 2005-12-30 2011-10-19 シージェイ チェイルジェダン コープ. 蛋白質分解酵素を添加する味噌の製造方法及び味噌
JP2011509681A (ja) * 2008-01-22 2011-03-31 バリー カレボー アーゲー 組成物
US9107430B2 (en) 2008-01-22 2015-08-18 Barry Callebaut Ag Process for producing red or purple cocoa-derived material
JP2012520077A (ja) * 2009-03-11 2012-09-06 カーギル・インコーポレイテッド ココア製品の製法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0755632B9 (fr) 2002-05-15
IL118678A (en) 2000-01-31
IL118678A0 (en) 1996-10-16
CO4750598A1 (es) 1999-03-31
TR199600516A2 (tr) 1996-08-21
PE20398A1 (es) 1998-04-20
MX9602397A (es) 1997-02-28
EP0755632A3 (fr) 1997-03-19
EP0749694A1 (fr) 1996-12-27
PT755632E (pt) 2001-12-28
AR002538A1 (es) 1998-03-25
EP0755632B1 (fr) 2001-09-12
HUP9601700A2 (en) 1997-05-28
ZA965206B (en) 1997-12-19
DK0755632T3 (da) 2001-10-15
AU5605996A (en) 1997-01-09
DE69615105D1 (de) 2001-10-18
NZ286835A (en) 1998-07-28
MY114713A (en) 2002-12-31
PL314868A1 (en) 1996-12-23
DE69615105T2 (de) 2002-01-24
HUP9601700A3 (en) 1998-03-02
EP0755632A2 (fr) 1997-01-29
KR970000051A (ko) 1997-01-21
US5888562A (en) 1999-03-30
HU219572B (hu) 2001-05-28
CA2179533A1 (en) 1996-12-21
CN1146862A (zh) 1997-04-09
AU697619B2 (en) 1998-10-15
ATE205365T1 (de) 2001-09-15
CZ179796A3 (en) 1997-10-15
SG50740A1 (en) 1998-07-20
ES2161967T3 (es) 2001-12-16
HU9601700D0 (en) 1996-08-28
YU37796A (sh) 1998-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09156A (ja) カカオニブの酵素処理法
US20120027889A1 (en) Process for making a cocoa product
DE60117405T2 (de) Proteinhydrolysat
US6129937A (en) Flavoring agent
US6383532B1 (en) Production of a hydrolysate
RU2318393C2 (ru) Манипулирование ароматом шоколада
Niemenak et al. Assessment of the profile of free amino acids and reducing sugars of cacao beans from local Cameroonian Trinitario (SNK varieties) and Forastero (TIKO varieties) using fermentation-like incubation.
JPS592664A (ja) 米飯品質改良用組成物および米飯の品質改良法
ZA200307118B (en) Enzymatically hydrolysed cocoa in chocolate flavor reactions.
WO2009031160A1 (en) An improved process for the preparation of natural vanilla extract
JPH1175765A (ja) 調味料の製造方法
US4370416A (en) Hydroxy-cinnamic acid ester hydrolase and process for producing same
CZ289578B6 (cs) Způsob výroby ochucující omáčky
CZ285096B6 (cs) Způsob výroby kořeněné omáčky na bázi ovsa
JP2008125477A (ja) 茶類抽出物の製造方法
WO2018155628A1 (ja) カカオ酵素処理物の製造方法
US4547372A (en) Method for brewing Sake
KR101200370B1 (ko) 싸래기와 맥아를 이용한 조미주 제조방법
KR20030041115A (ko) 발아곡류 이용한 주류 제조방법
KR20220169597A (ko) 기호성이 개선된 커피 원두의 제조 방법
JP2003204787A (ja) 糖分生産酵素抑制剤及びそれを含む組成物
Lee et al. Cocoa and chocolate
JPH02117363A (ja) 魚醤油の製造方法
CN115624121A (zh) 一种黑醋保健饮料及其制作方法
KR20200012200A (ko) 당가수분해효소 처리된 흑마늘을 이용한 조청의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030902