JPH0915435A - 光結合デバイスおよび光機能デバイス - Google Patents

光結合デバイスおよび光機能デバイス

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JPH0915435A
JPH0915435A JP7159500A JP15950095A JPH0915435A JP H0915435 A JPH0915435 A JP H0915435A JP 7159500 A JP7159500 A JP 7159500A JP 15950095 A JP15950095 A JP 15950095A JP H0915435 A JPH0915435 A JP H0915435A
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JP
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optical
core layer
layer
spot size
optical waveguide
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JP7159500A
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Osamu Mitomi
修 三冨
Yuichi Tomori
裕一 東盛
Shinichi Matsumoto
信一 松本
Yasumasa Suzaki
泰正 須崎
Yoshihisa Sakai
義久 界
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/1228Tapered waveguides, e.g. integrated spot-size transformers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スポットサイズを低損失で変換し、光波フィ
ールド分布の相違による結合損失を低減し、製作精度の
緩い光結合デバイスおよび光機能デバイスを提供するこ
と。 【構成】 光結合デバイスはクラッド領域を構成するn
型半導体基板102上に光導波路のコア層101を設
け、クラッド層として半導体層103で覆ってある。コ
ア層の形状は光の伝播方向にテーパ状に変化しており、
半導体層103はスポットサイズの大きい光導波路デバ
イスとの端面側近傍でコア層の直上付近における表面形
状、形状、厚さをその光導波路デバイスのスポットサイ
ズの形状に合わせるように設定する。例えば、突起部1
03aを設ける。入射光109はテーパ状のコア層によ
りスポットサイズが変換された出射光108となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波路を伝わる光波
のスポットサイズを低損失で変換する光結合デバイスお
よび光機能デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザダイオード(LD)や半導
体光スイッチ等の半導体光導波路デバイスと単一モード
光ファイバとの間を光結合させる場合、デバイス端面と
光ファイバを直接突合せ結合(バットジョイント)させ
ると、互いの光導波路光波スポットサイズが異なってい
るために、直接突合せ部の結合損失が問題になる。通
常、半導体デバイスの光波のスポットサイズ(モード直
径:W)は2μm程度であり、光ファイバの光波のスポ
ットサイズは約10μmであるので、この結合損失は約
10dBになる。そこで、レンズによってスポットサイ
ズを変換することによって結合損失を低減する方法が一
般にとられる。しかし、複数のレーザダイオード(L
D)等を形成した光機能素子とアレイ光ファイバとの間
を、1個のレンズで光結合させる場合、光機能デバイス
の集積規模が大きくなるに従って、レンズの収差等の影
響により結合損失が大きくなるために、1個の半導体基
板に集積できる光機能素子部の個数に制限があった。
【0003】テーパ状の光導波路により光のスポットサ
イズを変換する光結合デバイスを、レンズの代わりとし
て用いることにより、LDとファイバ間を低損失に光結
合させる方法がある。図5は、LDとモノリシック集積
化した従来の光結合デバイスの斜視図、図6はその動作
原理を説明するための特性図である。図5において50
1は光導波路のコア層、502,503はクラッド層、
505は半導体レーザの活性層である。511はテーパ
光導波路部、512は半導体レーザ部である。ここに、
502はクラッド領域を構成する。図6から分かるよう
に、光導波路のコア層501の比屈折率差Δn[=(n
−n1 )/n1 、n1 ,nはそれぞれクラッド層50
2,503、コア層501の屈折率]を一定の大きさに
固定した場合、コア層501の厚さt、もしくは幅wを
0から次第に大きくしていくと、導波光(基本モード
光)のスポットサイズWは、無限の大きさから次第に小
さくなり、極小値をとった後、再び大きくなる関係があ
る。ここで、t,wが大きくなり過ぎると多モード光導
波路になり、高次モード変換による損失が大きくなるた
めに、通常、この領域の寸法は用いられない。この関係
を利用して、光結合デバイスのコア層501の大きさ
t,wの設計においては、光入射端側(LDとの結合
側)では、LD光のスポットサイズ(約2μm)と同程
度のスポットサイズWi を与える寸法wi ,ti (=数
100nm〜数μm)に、光出射端側では、光ファイバ
のスポットサイズ(約10μm)と同程度の大きさWo
を与える寸法to ,wo (=数10nm〜数μm)に設
定すればよい。また、コア層501の大きさがテーパ状
になるテーパ導波路領域の長さLは、放射による損失を
低減するために、数10μmから数mm以上の長さに設
定される。このような光結合デバイスにおいて、SiO
2 やLiNbO3 等の誘電体材料を用いた光結合デバイ
スは、コア層とクラッド層の比屈折率差Δnが通常1%
以下であるので、光ファイバと結合をとる光出射端側で
は、コア層の大きさは数ミクロン程度の大きさになる。
しかし、半導体材料を用いた光結合デバイスにおいて
は、そのΔnが通常数%以上であるので、光出射端部の
コア層の大きさはサブミクロンの大きさになり、このた
めに光出射端部の光波フィールドが指数関数形状にな
る。従って、光波フィールドがガウス分布形状である光
ファイバとの間で原理的に結合損失を生ずる欠点があ
る。図7は、半導体基板502と上部半導体層(クラッ
ド層)503が光ファイバのスポットサイズwi より充
分厚い場合の従来例において、光出射端でのコア層幅w
o に対するファイバ結合損失特性を示す。ここでは、コ
ア層厚to は一定(0.1μm)としている。すなわ
ち、テーパ光導波路を形成するには、サブミクロンオー
ダの寸法を加工する高度なプロセス技術を要するが、特
に、光ファイバと低結合損失の特性を得るための光出射
端でのコア層の寸法トレランスがサブミクロン以下にな
り、製作性に難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、 スポットサイズの小さな光導波路デバイスとスポッ
トサイズの大きな光導波路デバイスを光結合するため
に、スポットサイズを低損失で変換する光結合デバイス
を提供する、 光結合デバイス半導体光導波路内の指数関数形の光
波フィールド分布を、光ファイバ内のガウス形光波フィ
ールド分布に近い形状に変換し、光波フィールド分布の
相違による結合損失を低減した光結合デバイスを提供す
る、 大きなスポットサイズの光導波路デバイスと接続す
る側のコア層の寸法に関し、製作精度の緩い光結合デバ
イスを提供する、ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光結合デバイス
は、スポットサイズの大きさ光導波路デバイスとスポッ
トサイズの小さな光導波路デバイスとを光結合するため
に用いるものであって、半導体基板と、該半導体基板上
に形成され、光の伝搬方向に形状がテーパ状に変化して
いるコア層と、該半導体基板上に形成され、該コア層を
取り囲むような突起部を有する第1半導体層と、該第1
の半導体層より小さい屈折率を持ち、該第1の半導体層
の上部に配置された第2の半導体層あるいは誘電体層、
空気層等からなる。該第1の半導体層の屈折率は、該コ
ア層よりも小さく、かつ該半導体基板よりも大きく、ま
た、少なくとも該スポットサイズの大きい光導波路デバ
イスとの光結合端面部において、該第1の半導体層の突
起部の厚さ・幅を、該スポットサイズの大きい光導波路
デバイスのスポットサイズの大きさに合わせるように設
定したことを特徴とする。
【0006】このような構成をとることにより、コア層
の周りを比較的屈折率の高い第1の半導体層で取り囲
み、該第1の半導体層の外側に比較的屈折率の低いクラ
ッド層(半導体基板、第2の半導体層、誘電体、空気
層)が配されることになり、コア層と第1の半導体層と
の光閉じ込め構造、第1の半導体層の突起部とその外側
のクラッド層との光閉じ込め構造、というように二重の
光閉じ込め構造を形成することになる。
【0007】
【作用】 光の伝搬方向に形状がテーパ状に変化しているコア
層により、スポットサイズが変換される。コア層の寸法
が大きいときには、光がコア層に強く閉じ込められて光
波フィールド分布が広がらないため、周囲のクラッド構
造の影響をほとんど受けず、スポットサイズが小さい。
逆にコア層の寸法が小さくなると、光のコア層への閉じ
込めが弱くなり、光波フィールド分布が広がるため、ス
ポットサイズが大きくなる。コア層の寸法が光の伝搬方
向にテーパ状に変化すると、光のコア層への閉じ込めの
強さが徐々に変化し、その結果スポットサイズが変換さ
れる。
【0008】 少なくとも、スポットサイズが大きい
光導波路部において、コア層の周りに比較的屈折率の高
い第1の半導体層を配し、その外側に比較的屈折率の低
い半導体基板、第2の半導体層または空気層等の誘電体
を配しているため、光波フィールド分布形状の変換が行
える。コア層寸法が比較的大きいところではスポットサ
イズは小さくなっており、その光波フィールド分布は、
コア層の寸法・形状にのみほぼ規定される。しかし、コ
ア層寸法が小さくなってスポットサイズが大きくなると
ころでは、コア層の閉じ込めが弱くなり、光波フィール
ド分布はコア層と第1の半導体層との閉じ込め構造、お
よび第1の半導体層の突起部近傍と、その外側の比較的
低い屈折率の半導体基板、第2の半導体層または空気層
等の閉じ込め構造に規定される。このために、第1の半
導体層の突起部の寸法を、大きいスポットサイズの光導
波路デバイスのスポットサイズの大きさに設定すれば、
その光波フィールド分布はガウス分布形に近づく。
【0009】 大きなスポットサイズ側の光波フィー
ルド分布がコア層を取り囲む第1のクラッド層の寸法・
形状に強く依存するために、コア層寸法の製作精度の緩
い光結合デバイスとなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例と原理
・効果を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例による光結合デ
バイスを示す。図1(A)は斜視図、図1(B)は光出
射端部の断面図である。図において、101は屈折率が
cの光導波路のコア層、102は屈折率がns のn+
半導体基板である。103は屈折率がnp のn- もしく
はi(ノンドープ:真性)もしくはp形半導体層であ
り、103aはコア層101直上付近で盛り上がった形
状の突起部である。さらに、半導体層103の上部に
は、例えばSiO2 や空気等の低い屈折率(:na (<
p ))の誘電体、もしくは半導体や金属、金属コンタ
クト層等が配置されている。半導体層103は半導体基
板102より屈折率が大きい半導体層であり、102,
103の各半導体層102,103とその上部とが光導
波路のクラッド領域になる。108は出射光、109は
入射光である。図中の各半導体層の屈折率の大きさは、
c >np >ns ,na の関係を持たせてある。コア層
101の断面の大きさは、光導波路のスポットサイズ
が、光入射端側では半導体レーザや光変調器あるいは光
スイッチ等の光機能デバイス導波路光すなわち入射光1
09のスポットサイズに合わせるように設定され、出射
端側に向かうにつれて徐々に変化させ、光出射端部では
接続される光機能デバイス(例えば光ファイバ)のスポ
ットサイズと同程度のスポットサイズを与える寸法に設
定している。光出射端部のコアの幅,厚さをそれぞれw
i ,ti と表す。半導体層103の突起部103aの厚
さt21は、光ファイバの導波光スポットの半径と同程度
の大きさに設定され、またその幅w21は光ファイバ導波
光スポットの直径と同程度の大きさに設定される。半導
体基板102と上部誘電体のクラッド領域(:第2クラ
ッド領域)に対して、この半導体層103の突起部10
3aは弱い光閉じ込め効果を有するサブクラッド領
域(:第1クラッド領域)になる。本構成において、光
入射端側では、光閉じ込めが強い光導波路構造になって
いるので、その光学的特性は従来の場合とほとんど変わ
らないので、入射端部のコア層寸法wi ,ti は図5の
従来例とほぼ同じ大きさに設定される。光導波路長L
は、伝搬光がそれぞれの領域での定常導波モードに近い
状態になるように、充分長く設定され、通常、数10μ
mから数mmの長さにすれば、本発明の効果が得られ
る。また、光出射端部のコア層寸法wi ,ti について
は、図7で示す設計例と同様に、光ファイバの結合損失
が小さくなる大きさに設定すればよい。ただし、必要以
上に寸法を小さくすると、光波フィールド強度のピーク
位置がコア層101からずれて、半導体層103の突起
部103aの中央付近に移る。この場合、テーパ光導波
路でのスポットサイズ変換に伴う放射損失が増大するの
で、この効果を考慮して設定すればよい。
【0012】図2は、本発明による光結合デバイスの他
の一実施例であり、光ファイバ結合側光出射端部の断面
図である。この場合、コア201の真下の半導体基板2
02は高さt22のリッジ202aを有するリッジ形状に
構成されている。また半導体層203の厚さt2 はリッ
ジ高さt22と同程度もしくはt2 <t22の関係に設定
し、突起部の幅w21と厚さt21+t22の大きさは光ファ
イバ導波光スポットの直径と同程度の大きさにしてい
る。従って、第1クラッド領域として、突起部付近のコ
ア周辺でコアを中心とした軸対称に近い形状に設定して
いる。
【0013】図3は、本発明による光結合デバイスの他
の一実施例であり、半導体基板302上に半導体レーザ
と本光結合デバイスをモノリシック集積化した場合を示
す。図3(A)は斜視図、(B)は光出射端部の断面
図、(C)は半導体レーザ部の断面図である。ここで、
301はテーパ光導波路部のコア層、302はn+ 形半
導体基板、303はノンドープInP層、303aはそ
の突起部、304はp形InP層、305は半導体レー
ザの活性層、306はキャップ層、307は電極、31
1はテーパ光導波路部、312は半導体レーザ部であ
る。この場合、半導体層のエピタキシャル成長における
成長膜形状の結晶方位依存性を利用することで半導体層
303の突起部302aを形成できる。例えば、本実施
例の場合、(100)面の半導体基板302を用い、光
導波路(光の導波方向)を結晶軸<110>方向にとる
ことで、突起部302aの傾斜面が(111)面となる
ような突起が形成される。
【0014】以下、本発明の原理・効果を具体的に説明
する。
【0015】図4は、図1の実施例の光結合デバイスの
効果を説明するための図であり、光出射端部におけるコ
ア層101の幅wi と光ファイバ結合損失との関係を、
有限要素法を用いたスカラー波近似解析によって求めた
計算例である。ここでは、波長λ=1.3μm帯用で、
スポット直径wf =8μmの光ファイバに結合させ、コ
ア層101として吸収端が1.1μm組成のInGaA
sPを用い、半導体層102にn+ 形InP基板、半導
体層103にノンドープInPを用いている。コア層1
01の厚さはt1 =0.12,0.10,0.08μm
一定とし、半導体層103の突起部103aの寸法をt
2 =2μm、t21=4μm、w21=8μmと設定した。
すなわち、図4において、w1 が充分広い状態から徐々
に狭くしていくと、結合損失は徐々に小さくなり、最低
値に近づく傾向を示すことが分かる。従来例(図7)で
は、コア層の厚さt1 をある一定値に固定した時、最小
の光ファイバ結合損失を与える最適コア幅wo のトレラ
ンスが小さく、その最適値より僅かにずれるだけで、結
合損失が著しく大きくなる関係がある。これに対して、
図4から分かるように、本発明によると、w1 が最適値
より多少ずれても、結合損失はそれほど大きくはなら
ず、幅w1 のトレランスが緩和されることが分かる。し
かも、テーパ長Lを従来例と同じにするとテーパ部での
スポットサイズ変換に伴う放射損失を低減でき、放射損
失を同じ大きさにするとテーパ長Lを短縮化できる。こ
れらの効果は、半導体層103の突起部(第1クラッド
領域)103aで光閉じ込め効果があるために生ずる。
さらに、図2の実施例では、第1クラッド領域がコア層
を中心とした軸対称構造に近い形状になるので、円形の
光波フィールド形状をもつ光ファイバとの結合損失を低
減することができる。光導波路伝搬光の光波フィールド
分布強度のピーク位置が、本光結合デバイス内の光入射
端から光出射端までのどの場所においてもコア中にある
ことが望ましく、しかも、その分布がどの場所において
もコア層を中心とした軸対称形状になるように、コア
層、各クラッドの構造・材質を設定すれば、そのときの
放射損失を極めて小さくできる。なお、図1の実施例の
光結合デバイスにおいて半導体基板102と半導体層1
03を同じ材質(np =ns )で構成した場合も、本発
明の効果を得ることができる。
【0016】本発明による光結合デバイスの第1クラッ
ド領域の大きさは、光ファイバと結合させる場合は、光
ファイバのモードフィールドが円形であるので、図2に
示すようにw21とt21+t22をほぼ同じ大きさに設定し
ている。しかし、光波フィールド形状が例えば楕円状の
ような縦横比が異なる形状、あるいは歪んだ形状の場
合、その形状に合わせるように第1クラッド領域の断面
形状を設定すればよい。
【0017】以上では、動作波長が1.3μm帯で、コ
ア層の材質として1.1μm組成のInGaAsP、各
半導体層にInPを用いた場合を示したが、動作波長や
接続される光ファイバのスポットサイズに合わせて、光
導波路の材質・寸法を設定すれば、本発明の効果を得る
ことができるのは明白である。また、各半導体層の屈折
率nが均一の材料を用いた場合を説明したが、例えば多
重量子井戸(MQW)層を用いて、井戸層、障壁層の材
質・厚さを選択することにより任意にその実効的屈折率
を設定できるので、同様に本発明の効果を得ることが可
能である。また、各半導体層を異なる複数の材質の半導
体層で構成してもよい。
【0018】以上の例では、光出射端側のコア層の寸法
1 ,t1 を光入射端側のコア層の寸法wi ,ti より
小さくしてスポットサイズを拡大し光ファイバのスポッ
トサイズに合わせる場合について説明したが、例えばw
1 は光ファイバのそれと同程度の大きさにして、t1
極端に薄くした導波路を構成してスポットサイズを変換
しても良い。本発明は、半導体デバイス以外に、例えば
SiO2 等のガラス材料、あるいは有機材料等を利用し
た光デバイスに適用できることは自明である。
【0019】本光結合デバイスは半導体材料で構成でき
るので、例えば、半導体レーザや光変調器、LDアン
プ、光スイッチ等の光機能デバイスの光入出射端部に、
本結合デバイスを同一基板上にモノリシック集積化した
光デバイスを実現することが可能である。この場合、半
導体基板上に、光機能デバイスの導波路を形成する時
に、本光結合デバイス用導波路を同時に形成する、ある
いは光機能デバイス部を形成した後、互いの導波路を直
接突き合わせるように本光結合デバイス用導波路を形成
しても良い。
【0020】以上では、光ファイバを接続する場合につ
いて説明したが、この他に、他の半導体光導波路デバイ
ス、あるいはガラス光導波路デバイスなどあらゆる光導
波路デバイスとの接続部に対しても、それらの光導波路
のスポットサイズに合わせるように本発明による光結合
デバイス導波路の材質、寸法あるいは形状を設定すれ
ば、低結合損失の特性を実現できる。また、以上では半
導体レーザ光を光ファイバに結合させる場合について説
明したが、逆に光ファイバから伝送されて来た光を、ス
ポットサイズの小さな光機能デバイスに光結合をとる場
合も本発明による光結合デバイスが有効なことは自明で
ある。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、スポ
ットサイズ変換用の光導波路コア層の周辺に第1クラッ
ド領域を介してさらに低屈折率の領域を配置することに
より、光波フィールド分布をガウス分布形状に近い形状
にしているために、低損失な特性を得ると共にコアの製
作精度を緩くした光結合デバイスが実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光結合デバイスを示
し、(A)は斜視図、(B)は光出射端部の断面図であ
る。
【図2】本発明の他の一実施例による光結合デバイスの
光出射端部を示す断面図である。
【図3】本発明の他の一実施例による光結合デバイスを
示し、(A)は斜視図、(B)は光出射端部の断面図、
および(C)は半導体レーザ部の断面図である。
【図4】本発明の動作原理・効果を説明するための説明
図である。
【図5】従来の光結合デバイスの構成例を示す斜視図で
ある。
【図6】スポットサイズ変換の原理を説明するための説
明図である。
【図7】従来の光結合デバイスの特性図である。
【符号の説明】
101,201,301,501 光導波路のコア層 102,202,302,502 クラッド領域を構成
するn+ 形半導体基板 103,203,303,503 第1クラッド領域の
一部を構成するn- もしくはiもしくはp形半導体層 103a 突起部 108,308,508 出射光 109 入射光 202a リッジ 303a 突起部 304 p形InP層 305,505 半導体レーザの活性層 306 キャップ層 307 電極 311 テーパ光導波路部 312 半導体レーザ部 511 テーパ光導波路部 512 半導体レーザ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須崎 泰正 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 界 義久 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光導波路デバイスと、前記第1の
    光導波路デバイスよりスポットサイズの小さい第2の光
    導波路デバイスとを結合する光結合デバイスにおいて、 少なくとも、半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れ、光の伝搬方向に形状がテーパ状に変化しているコア
    層と、該半導体基板上に形成され、該コア層を取り囲む
    ように構成された第1のクラッド層から成り、 少なくとも前記第1の光導波路デバイスとの光結合端面
    側近傍において、前記コア層の直上付近の前記第1のク
    ラッド層の表面形状、厚さを、前記第1の光導波路デバ
    イスのスポットサイズの形状、大きさに合わせるように
    設定したことを特徴とする光結合デバイス。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記第1のクラッド層の屈折
    率が、前記コア層よりも小さく、かつ前記半導体基板よ
    りも大きく設定したことを特徴とする請求項1記載の光
    結合デバイス。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記スポットサイズの大きい
    光導波路デバイスとの光結合端面側近傍において、前記
    コア層の直下付近の前記半導体基板をリッジ形状とした
    ことを特徴とする請求項2記載の光結合デバイス。
  4. 【請求項4】 入出力光導波路を持つ光機能デバイスに
    おいて、請求項1ないし3のいずれかに記載の光結合デ
    バイスが、前記入出力導波路として集積化されているこ
    とを特徴とする光機能デバイス。
JP7159500A 1995-06-26 1995-06-26 光結合デバイスおよび光機能デバイス Pending JPH0915435A (ja)

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