JPH09152055A - 電磁比例制御弁の制御方法及び電磁比例制御弁 - Google Patents

電磁比例制御弁の制御方法及び電磁比例制御弁

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JPH09152055A
JPH09152055A JP31332395A JP31332395A JPH09152055A JP H09152055 A JPH09152055 A JP H09152055A JP 31332395 A JP31332395 A JP 31332395A JP 31332395 A JP31332395 A JP 31332395A JP H09152055 A JPH09152055 A JP H09152055A
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exciting coil
signal
spool
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Midori Nishigaki
緑 西垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の変位位置に拘らず一定振幅のディザー
を弁体に与える。 【解決手段】 駆動部11の励磁コイル部30は、磁性
材からなる外筒部31の内周側に第1の励磁コイル32
と第2の励磁コイル33を備えている。第1の励磁コイ
ル32には一定周波数及び一定振幅のパルス電流からな
るバイアス励磁電流が供給され、このバイアス励磁電流
によりスプール18が閉止位置に配置される。第2の励
磁コイル33にはスプール駆動電流が供給され、このス
プール駆動電流によりスプール18が閉止位置から目標
変位位置に駆動される。又、スプール18には、バイア
ス励磁電流によりディザーが与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイドを使用
して流量、又は、圧力の制御を行う電磁比例制御弁の制
御方法及び電磁比例制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に示すような電磁比例制御弁15
0では、比例ソレノイド151が励磁電流に比例して発
生する駆動力と圧縮コイルばね152の付勢力との対向
により、スプール153が励磁電流に対応する変位位置
に配置される。即ち、比例ソレノイド151に励磁電流
が供給されないときには、スプール153は圧縮コイル
ばね152の付勢力によりスプール室154の右端に配
置される。比例ソレノイド151に励磁電流が供給され
ると、スプール153は比例ソレノイド151の駆動力
により圧縮コイルばね152の付勢力に抗してスプール
室154の右端から左端側に駆動される。
【0003】一方、電磁比例制御弁150では、スプー
ル153がスプール室154の中央にある閉止位置に配
置されたときに、出力ポート155に入力ポート156
及び排気ポート157が連通されないようになってい
る。即ち、スプール153は、閉止位置をゼロ点(即
ち、基準位置)として、出力ポート155に入力ポート
156を連通する方向(即ち、左方向)と、出力ポート
155に排気ポート157を連通する方向(即ち、右方
向)との双方向に駆動される。従って、比例ソレノイド
151に供給される励磁電流は、スプール153をスプ
ール室154の右端から閉止位置までバイアスさせる電
流分と、スプール153を閉止位置から目標弁開度に対
応する変位位置に変位させる電流分とが加算された電流
になっている。
【0004】ところで、電磁比例制御弁150では、比
例ソレノイド151の磁気回路の磁気ヒステリシス、ス
プール153の摺動抵抗の摩擦ヒステリシス等の要因に
より、励磁電流と変位位置との間にヒステリシスが生じ
る。即ち、同一の励磁電流に対する変位位置がスプール
153が変位位置に駆動された方向により異なる現象が
発生する。又、各部間の摩擦、あるいは、長時間放置後
において各部同士が容易に離れなくなることにより、ス
プール153の変位量が小さいときの感度が悪くなる。
【0005】そこで、ヒステリシスを防止し、感度を改
善するために、スプール153にディザーを発生させた
状態で駆動する方法が一般的に行われている。ディザー
は、各変位位置においてスプール153を、変位位置に
影響を与えない範囲の小さい振幅で振動させることによ
り、ヒステリシスをキャンセルし、あるいは、感度を向
上させる方法である。ディザーの振幅は、その大きさが
小さ過ぎるとディザー効果が低くなり、反対に大き過ぎ
ると振動及び騒音の発生源になるため、適正な範囲に設
定されている。
【0006】スプール153にディザーを与える方法と
しては、目標弁開度に対応した励磁電流に三角波等のデ
ィザー信号を加算した電流を励磁電流として比例ソレノ
イド151に供給する方法がある。しかし、電磁比例制
御弁150に使用される比例ソレノイド151は、コイ
ル捲数が大きくインピーダンスが高いため、上記のよう
な範囲のディザー振幅は比較的低い周波数でしか得るこ
とができない。その結果、ディザー周波数が低くなるた
め、振動及び騒音が顕著になる問題がある。
【0007】このような問題を解消するため、実開昭5
7−186768号公報の電磁比例制御弁の駆動装置で
は、目標弁開度に基づいてパルス幅変調されたパルス励
磁電流にて比例ソレノイド151を駆動する。このパル
ス励磁電流の周波数をディザーに好適な周波数に設定
し、平均電流にてスプール153を目標変位位置に駆動
するようにしている。その結果、インピーダンスが高い
比例ソレノイド151においても、高いディザー効果を
得ることができる振幅のディザーをスプール153に与
えることができるようになっている。
【0008】尚、ディザーは、スプール弁方式の電磁比
例制御御弁のみならず、ポペット弁方式の電磁比例制御
弁においても行われている。ポペット弁方式の電磁比例
制御弁は一対のポペットを備え、その一方のポペットは
出力ポートと入力ポートとの間の弁座を開閉し、他方の
ポペットは出力ポートと排気ポートとの間の弁座を開閉
する。比例ソレノイドにて駆動されるプッシュロッドに
より、いずれか一方のポペットが弁座に当接する閉止位
置から変位され、もう一方のポペットが変位位置に止ま
るようになっている。従って、ポペット弁では、各ポペ
ット、プッシュロッド等の摩擦、固着により、ヒステリ
シスが発生し、又、感度が低下する。そこで、ポペット
弁においても、プッシュロッドを介して各ポペットにデ
ィザーを与えるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、パルス励磁
電流にてスプール153を駆動する方式では、スプール
153の変位位置に応じたパルス励磁電流を発生させる
ために、比例ソレノイド151に印加されるパルス電圧
のパルス幅が変化する。比例ソレノイド151は誘導性
負荷であるため、パルス電圧のパルス幅が変化すると、
励磁ソレノイド151を流れるパルス励磁電流の振幅及
び波形が変化する。この結果、このパルス励磁電流にて
生成されるディザーの振幅が変動する。この変動幅が大
きくなると、ディザー振幅が適正な範囲よりも大きくな
り過ぎて振動及び騒音が発生したり、反対に小さくなり
過ぎて高いディザー効果を得ることができなくなる。
【0010】又、パルス励磁電流によりディザーを得る
方式では、比例ソレノイド151が駆動される間は常時
ディザーが発生する。このような方式でポペット弁方式
の電磁比例制御弁でディザーを発生させると、両ポペッ
トが閉止位置に配置された状態では、プッシュロッドか
ら与えられるディザーにより各ポペットが各弁座に繰り
返し衝突することになる。その結果、ポペット及び弁座
が早期に損傷し、弁機能が早期に損なわれることにな
る。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その第1の目的は、ディザーを弁
体の変位位置に応じて好適に制御することができる電磁
比例制御弁の駆動方法及び電磁比例制御弁を提供するこ
とにある。
【0012】第2の目的は、弁体の変位位置に拘らず一
定のディザー振幅を弁体に与えることができる電磁比例
制御弁の制御方法及び電磁比例制御弁を提供することに
ある。
【0013】第3の目的は、弁体が閉止位置にあるとき
には弁体にディザーを与えないようにすることができる
電磁比例制御弁の制御方法及び電磁比例制御弁を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、弁体を変位させる可動鉄
心を駆動する励磁コイルに目標変位位置に対応する励磁
電流を供給して、弁体を目標変位位置に変位させるよう
にした電磁比例制御弁の制御方法において、予め周波数
及びパルス幅が設定されたパルス励磁電流にて励磁され
る第1の励磁コイルにより弁体にディザーを与え、前記
第1の励磁コイルとは独立して設けられ、目標変位位置
に基づいて大きさが制御される弁体駆動電流にて励磁さ
れる第2の励磁コイルにより弁体を目標変位位置に変位
させるようにした。
【0015】請求項2に記載の発明は、弁体を変位させ
る励磁コイルに目標変位位置に対応する励磁電流を供給
して、弁体を閉止位置にバイアスするとともに、閉止位
置から双方向に駆動して目標変位位置に変位させるよう
にした電磁比例制御弁の制御方法において、予め大きさ
が設定されたバイアス励磁電流にて励磁される第1の励
磁コイルにより弁体を閉止位置にバイアスし、前記第1
の励磁コイルとは独立して設けられ、目標変位位置に応
じてパルス変調されるパルス駆動電流にて励磁される第
2の励磁コイルにより弁体を閉止位置から目標変位位置
に変位させるとともに、弁体にディザーを与えるように
した。
【0016】請求項3に記載の発明は、目標変位位置に
対応する励磁電流にて励磁され、弁体を変位させる可動
鉄心を駆動する励磁コイルを備えた電磁比例制御弁にお
いて、前記励磁コイルを第1の励磁コイル及び第2の励
磁コイルにて構成し、この各励磁コイルを弁体の変位方
向の一方の側に設けた。
【0017】請求項4に記載のは、請求項3に記載の発
明において、第1の励磁コイル及び第2の励磁コイル
は、各励磁コイルにて駆動される可動鉄心の側方に並設
されるものとした。
【0018】従って、請求項1に記載の発明によれば、
目標変位位置に応じて大きさが制御される弁体駆動電流
にて励磁される第2の励磁コイルにて駆動される可動鉄
心にて弁体が目標変位位置に変位する。そして、この弁
体駆動電流とは別の予め周波数及びパルス幅が設定され
たパルス励磁電流にて励磁される第1の励磁コイルにて
可動鉄心が駆動され弁体にディザーを与えられる。従っ
て、弁体駆動電流が変化してもパルス励磁電流は変化し
ないため、ディザーの振幅を弁体の変位位置とは関係な
く一定にすることが可能になる。尚、パルス励磁電流に
てディザーが生成されるため、ディザー効果の高いディ
ザーを弁体に与えることができる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、予め大き
さが設定されたバイアス励磁電流にて励磁される第1の
励磁コイルにて可動鉄心が駆動され弁体が閉止位置に配
置される。そして、目標変位位置に基づいてパルス幅変
調されるパルス駆動電流にて励磁される第2の励磁コイ
ルにて可動鉄心が駆動されて弁体が閉止位置から目標変
位位置に変位されるとともに、変位した弁体にディザー
が与えられる。従って、弁体が閉止位置に配置されたと
きにはパルス駆動電流が0になるため、弁体に対してデ
ィザーが与えられることはない。その結果、弁体には閉
止位置から変位した状態でのみディザーが与えられる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、弁体を駆
動する励磁コイルが2つ設けられるため、第1の励磁コ
イルを一定周波数及び一定パルス幅のパルス励磁電流に
て励磁して弁体にディザーを与えるとともに、第2の励
磁コイルを目標変位位置に対応する励磁電流にて励磁し
て弁体を目標変位位置に変位させることができる。又
は、第1の励磁コイルを励磁して弁体を閉止位置に配置
するとともに、第2の励磁コイルを閉止位置から目標変
位位置に変位させる励磁電流にて励磁して弁体を目標変
位位置に変位させることができる。
【0021】又、2つの励磁コイルが弁体の変位方向の
一方の側に設けられるため、弁体の両側にそれぞれ1個
ずつ励磁コイルを設ける構造に比較して電磁比例制御弁
の構造を簡単にすることが可能になる。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、各励磁コ
イルの内部に可動鉄心を収容しない構造であるため、各
励磁コイルの捲径を小さくすることができる。その結
果、同じ起磁力を得るための捲数に必要な銅線の長さが
短くなるため、励磁コイルの抵抗が小さくなる。このた
め、励磁コイルにより大きな励磁電流を流すことができ
るため、より少ない捲数で同じ起磁力を得ることが可能
になる。
【0023】さらに、励磁コイルが可動鉄心の側方に設
けられるため、偏平化が可能になる。又、捲数の低減に
より、インピーダンスが小さくなるため、励磁電流の立
ち上がりが早くなり、大きな吸引力を発生させることが
できる。その結果、弁体を高速に駆動することができる
ため、応答性を向上することが可能になる。
【0024】さらに、銅線の使用量が低減するため、材
料コストを低減させるとともに、電磁比例制御弁の軽量
化を図ることが可能になる。又、各励磁コイルからの磁
束を可動鉄心に供給する磁気回路を単純な形状の磁性材
で構成することができ磁気回路の加工性が向上するた
め、形状による加工上の制約が小さくなる。従って、磁
気特性は優れているが加工性が悪いために使用すること
ができなかった磁気材料を使用することができる。その
結果、電磁比例制御弁を一層小型化したり、応答性を向
上することが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、本発明をエアの圧力制御を
行う圧力制御装置に具体化した第1の実施の形態を図1
〜図3に従って説明する。
【0026】図2に示すように、圧力制御装置1は、電
磁比例制御弁2、フィルタ3、オイルミストセパレータ
4、電磁弁駆動装置5、偏差増幅器6及び圧力検出器7
にて構成されている。尚、電磁比例制御弁2は、機能的
に3ポート3位置弁として図示している。圧力制御装置
1には、目標圧力信号VS を出力する制御信号発生装置
8が接続されている。目標圧力信号VS は、圧力制御装
置1が負荷Lに供給する圧力(以下、実圧力という)P
O を設定するための信号であり、図示しない外部の制御
コンピュータからの圧力指令信号に基づいて生成され
る。
【0027】フィルタ3には、空圧源Sから圧力PI の
エアが供給されている。フィルタ3は、空圧源Sから供
給されるエアから水分を除去したエアをオイルミストセ
パレータ4に供給する。オイルミストセパレータ4はフ
ィルタ3から供給されるエアからオイルミストを除去し
たエアを電磁比例制御弁2に供給する。
【0028】圧力検出器7は、電磁比例制御弁2が負荷
Lに供給する実圧力PO の検出値である実圧力信号VO
を偏差増幅器6に出力する。偏差増幅器6は、目標圧力
信号VS に対する実圧力信号VO の偏差を増幅し、その
信号を制御偏差信号ΔVとして電磁弁駆動装置5に出力
する。この制御偏差信号ΔVは、電磁比例制御弁2の弁
開度を目標弁開度に制御するための信号である。
【0029】次に、電磁比例制御弁2の構成を詳述す
る。図1に示すように、電磁比例制御弁2は、弁部10
及び駆動部11とから構成されている。弁部10の弁本
体12には、右側から順に入力ポート13、出力ポート
14及び排気ポート15が並設されている。弁本体12
の内部に形成される孔内にはスリーブ16が嵌挿され、
このスリーブ16の内部にはスプール室17が形成され
ている。このスプール室17には入力ポート13、出力
ポート14、排気ポート15がそれぞれ連通されてい
る。スプール室17には、出力ポート14に対して入力
ポート13又は排気ポート15を切換連通するスプール
18が配設されている。即ち、スプール18がスプール
室17のほぼ中央の閉止位置に配置されると、出力ポー
ト14は入力ポート13及び排気ポート15のいずれに
も連通されない。スプール18が閉止位置から左方に変
位すると、その変位量に応じた流路断面積で入力ポート
13が出力ポート14に連通される。反対に、スプール
18が閉止位置から右方に変位すると、その変位量に応
じた流路断面積で排気ポート15が出力ポート14に連
通される。スプール室17の左端にはばね室19が形成
され、このばね室19にはスプール18の左端面に当接
してスプール18を右方向に常時付勢する圧縮コイルば
ね20が配設されている。尚、弁本体12には、ばね室
18を大気に開放するポート21が設けられている。
【0030】前記駆動部11の内部には、前記スプール
室17に連通する鉄心室22が形成されている。鉄心室
22には可動鉄心23が配設され、可動鉄心23にはス
プール18を駆動するための摺動軸24が貫通固定され
ている。鉄心室22の左端には磁性材からなり摺動軸2
4の左端を包囲して支持する支持部25が配設され、こ
の支持部25の内周には摺動軸24の左端部外周に摺接
する軸受け26が固定されている。鉄心室22の右端に
は非磁性材からなり摺動軸24の右端を包囲して支持す
る支持部27が配設され、この支持部27の内周には摺
動軸24の右端部外周に摺接する軸受け28が固定され
ている。
【0031】鉄心室22の外周側には、可動鉄心23に
磁束を誘導するための円筒状の磁路29が配設されてい
る。磁路29及び支持部25の外周側には、円環状に形
成され磁路29及び支持部25に磁束を供給する励磁コ
イル部30が配設されている。励磁コイル部30は磁性
材からなる外筒部31を備え、この外筒部31の内周側
の右側(即ち、弁部10の反対側)には第1の励磁コイ
ル32が配設され、同じく左側(即ち、弁部10の側)
には第2の励磁コイル33が配設されている。外筒部3
1の右側内周面は磁路29の外周面に当接され、外筒部
31の左側内周面は支持部25の外周面に当接されてい
る。外筒部31、磁路29及び支持部25にて可動鉄心
23に磁束を供給するための磁気回路が構成されてい
る。
【0032】第1の励磁コイル32及び第2の励磁コイ
ル33は、同じ捲数で形成されている。第1の励磁コイ
ル32又は第2の励磁コイル33が生成する磁束は、磁
気回路にて可動鉄心23に作用する。
【0033】次に、電磁弁駆動装置5の構成を詳述す
る。図3に示すように、電磁弁駆動装置5は、第1の駆
動部40及び第2の駆動部41とから構成されている。
第1の駆動部40は、バイアス設定部42、第1の演算
増幅器43、第1の周波数設定部44、第1の関数発生
部45、第1のPWM制御部46、第1の出力回路47
及び抵抗48とから構成される公知のパルス幅変調によ
る定電流回路である。
【0034】バイアス設定部42は可変抵抗を備え、所
定の電圧VC からバイアス設定信号VB を生成する。こ
のバイアス設定信号VB は、スプール18がバイアスさ
れる変位位置を設定するための信号である。
【0035】第1の演算増幅器43はバイアス設定信号
VB を入力するとともに後述する第1の検出電圧VK1を
入力して、バイアス設定信号VB と第1の検出電圧VK1
との偏差をバイアス設定信号VB に加算し、その信号を
第1の制御信号VR1として第1の第1のPWM制御部4
6に出力する。
【0036】第1の周波数設定部44は可変抵抗を備
え、所定の電圧VC から第1の周波数設定信号lF1を生
成して第1の関数発生器45に出力する。この第1の周
波数設定信号IF1は、スプール18に与えるディザーの
周波数を設定するための信号である。第1の関数発生器
45は第1の周波数設定信号IF1にて設定される周波数
の第1の基準信号(三角波)VT1を生成して第1のPW
M制御部46に出力する。
【0037】第1のPWM制御部46は第1の制御信号
VR1と第1の基準信号VT1とにより、第1の基準電圧V
T1の搬送周波数を持ち、第1の制御信号VR1に比例した
パルス幅(デューティ比)となるパルス信号からなる第
1の制御動作信号VA1を第1の出力回路47に出力す
る。従って、第1の制御動作信号VA1は、第1の制御信
号VR1が小さくなるほど小さなパルス幅となり、第1の
制御信号VR1が大きくなるほど大きなパルス幅となるパ
ルス信号である。
【0038】第1の出力回路47には正の電源電圧+V
C が接続されている。第1の出力回路47は第1の制御
動作信号VA1に基づき、パルス励磁電流としての正のバ
イアス励磁電流IB を第1の励磁コイル32に出力す
る。このバイアス励磁電流IBは、スプール18を閉止
位置にバイアスするとともに、スプール18にディザー
を発生させるための信号である。
【0039】又、第1の出力回路47にて出力されるバ
イアス励磁電流IB は抵抗48を流れ、生成される第1
の検出電圧VK1を前記第1の演算増幅器43に出力す
る。この第1の検出電圧VK1は、目標値であるバイアス
設定信号VB に対して制御量である実際のバイアス励磁
電流IB を帰還して、バイアス励磁電流IB をフィード
バック制御するための信号である。
【0040】前記第2の駆動部41は、ゲイン調整部5
0、第2の演算増幅器51、第2の周波数設定部52、
第2の関数発生器53、第2のPWM制御部54、第2
の出力回路55及び抵抗56とからなる公知のパルス幅
変調による定電流回路である。
【0041】ゲイン調整部50は、前記偏差増幅器6か
ら出力される制御偏差信号ΔVから位置制御信号VP1を
生成する。この位置制御信号VP1は、閉止位置を0点と
して制御偏差信号ΔVに対応する変位位置にスプール1
8を制御するための信号である。
【0042】第2の演算増幅器51は、位置制御信号V
P1を入力するとともに後述する第2の検出電圧VK2を入
力して位置制御信号VP1と第2の検出電圧VK2との偏差
を位置制御信号VP1に加算し、その信号を増幅して第2
の制御信号VR2として第2のPWM制御部54に出力す
る。
【0043】一方、第2の周波数設定部52は所定の電
圧VC から第2の周波数設定信号IF2を生成して第2の
関数発生器53に出力する。この第2の周波数設定信号
IF2は、ディザーが生成される周波数よりも十分に高い
周波数を設定するための信号である。第2の関数発生器
53は第2の周波数設定信号IF2にて設定される周波数
の第2の基準信号(三角波)VT2を生成して第2のPW
M制御部54に出力する。
【0044】第2のPWM制御部54は第2の制御信号
VR2と第2の基準信号VT2とにより、第2の制御信号V
R2が正のときは、第2の基準信号VT2の搬送周波数を持
ち、第2の制御信号VR2に比例したパルス幅(デューテ
ィ比)となる正のパルス信号からなる第2の制御動作信
号VA2を第2の出力回路55に出力する。従って、第2
の制御動作信号VA2は、第2の制御信号VR2が小さくな
るほど小さなデューティ比となり、第2の制御信号VR2
が大きくなるほど大きなデューティ比となる正のパルス
信号である。
【0045】又、第2のPWM制御部54は第2の制御
信号VR2と第2の基準信号VT2とにより、第2の制御信
号VR2が負のときは、第2の基準信号VT2の搬送周波数
を持ち、第2の制御信号VR2に比例したパルス幅(デュ
ーティ比)となる負のパルス信号からなる第2の制御動
作信号VA2を第2の出力回路55に出力する。従って、
第2の制御動作信号VA2は、第2の制御信号VR2が小さ
くなるほど小さなデューティ比となり、第2の制御信号
VR2が大きくなるほど大きなデューティ比となる負のパ
ルス信号である。
【0046】第2の出力回路55には、正の電源電圧+
VC 及び負の電源電圧−VC が接続されている。第2の
出力回路55は第2の制御動作信号VA2に基づき、正又
は負のパルス電流からなる弁体駆動電流としてのスプー
ル駆動電流ID1を第2の励磁コイル33に出力する。即
ち、スプール駆動電流ID1は、第2の制御動作信号VA2
が正のパルス信号であるときは正となり、第2の制御動
作信号VA2が負のパルス信号であるときは負となるパル
ス信号である。このスプール駆動電流ID1は、第2の励
磁コイル33を励磁してスプール18を閉止位置を0点
として制御偏差信号ΔVに対応する変位位置(即ち、目
標変位位置)に駆動するための信号である。
【0047】又、第2の出力回路55にて出力されるス
プール駆動電流ID1は抵抗56を流れ、生成される第2
の検出電圧VK2を前記第2の演算増幅器51に出力す
る。この第2の検出電圧VK2は、目標値である位置制御
信号VP1に対して制御量である実際のスプール駆動電流
ID1を帰還して、スプール駆動電流ID1を帰還制御する
ための信号である。
【0048】次に、以上のように構成された圧力制御装
置及び電磁比例制御弁の作用について説明する。電磁比
例制御弁2に負荷Lが接続された後、電磁弁駆動装置5
が作動されると、第1の駆動部40はバイアス設定信号
VB に対応するバイアス励磁電流IB を第1の励磁コイ
ル32に出力する。このとき、第1の駆動部40では、
バイアス励磁電流IB がバイアス設定信号VB に対応す
る値にフィードバック制御されるため、精度の高いバイ
アス励磁電流IB が第1の励磁コイル32に供給され
る。このバイアス励磁電流IB は、周波数及びパルス幅
が一定の信号になる。その結果、スプール18は、第1
の励磁コイル32にて高い精度で閉止位置まで駆動され
て保持される。同時に、スプール18には、このバイア
ス励磁電流IB にて励磁される第1の励磁コイル32に
てディザーが与えられる。尚、このとき、スプール18
が閉止位置から外れる場合には、バイアス設定部42で
バイアス設定信号VB を調整することによりスプール1
8を閉止位置にバイアスする。
【0049】制御信号発生装置8から目標圧力信号VS
が出力されると、偏差増幅器6は目標圧力信号VS と実
圧力信号VO との偏差を増幅した制御偏差信号ΔVを第
2の駆動部41に出力する。第2の駆動部41は、制御
偏差信号ΔVに応じたスプール駆動電流ID1を第2の励
磁コイル33に出力する。このとき、第2の駆動部41
では、スプール駆動電流ID1がこの制御偏差信号ΔVに
対応する位置制御信号VP1に対応する値にフィードバッ
ク制御されるため、精度の高いスプール駆動電流ID1が
第2の励磁コイル33に供給される。その結果、スプー
ル18は、第2の励磁コイル33にて、閉止位置から位
置制御信号VP1に対応する変位位置まで高い精度で駆動
される。尚、スプール駆動電流ID1の周波数は、ディザ
ーが生成される周波数よりも十分に高い周波数に設定さ
れているため、スプール駆動電流ID1によりスプール1
8にディザーが与えられることはない。
【0050】このとき、電磁比例制御弁2の目標弁開度
として与えられる制御偏差信号ΔVは、負荷Lにエアが
供給され実圧力VO が上昇すると徐々に減少していく。
実圧力VO が目標圧力に達した時点では制御偏差信号Δ
Vはゼロとなるため、弁開度がゼロとなるようにスプー
ル18が閉止位置に配置される。このようにして、負荷
Lに供給されるエアの実圧力VO は目標圧力信号VS に
対応する圧力に制御される。
【0051】第1の励磁コイル32には、常時バイアス
励磁電流IB が供給されるため、スプール18にはその
変位位置に拘らずディザーが与えられる。このバイアス
励磁電流IB は、スプール駆動電流ID1とは独立して生
成されるため、制御偏差信号ΔVに応じてスプール駆動
電流ID1の平均電流値、即ち、パルス幅が変化しても、
バイアス励磁電流IB のパルス幅及び波形が変化するこ
とはない。その結果、スプール18には、その変位位置
に拘らず一定振幅のディザーが与えられる。
【0052】以上詳述したように、本実施の形態の電磁
比例制御弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 第1の駆動部40にて周波数及びパルス幅が一
定の、スプール18にディザーを発生させるパルス信号
であるバイアス励磁電流IB を生成し、このバイアス励
磁電流IB で第1の励磁コイル32を励磁してスプール
18を閉止位置にバイアスさせる。一方、第2の駆動部
41にてスプール18を制御偏差信号ΔVに対応する変
位位置に駆動するためのスプール駆動電流ID1を生成
し、このスプール駆動電流ID1にて第2の励磁コイル3
3を励磁して閉止位置にバイアスされたスプール18を
変位位置に駆動させる。従って、バイアス励磁電流IB
はスプール駆動電流ID1とは独立して生成されるため、
スプール駆動電流ID1が変化してもそのパルス幅及び波
形は一定になる。その結果、スプール18の変位位置に
拘らず高いディザー効果が得られる一定振幅のディザー
を得ることができる。ゆえに、電磁比例制御弁2のヒス
テリシスをキャンセルすることができるため、スプール
18を高い精度で制御してスプール18の目標変位位置
(即ち、弁開度)を制御することができ、又、感度を高
くすることができる。
【0053】又、圧力制御装置1を構成した場合、実圧
力VO を高い精度で目標圧力に制御することができ、し
かも、感度を高くすることができる。さらに、第1の励
磁コイル32及び第2の励磁コイル33は、共同してス
プール18を目標変位位置に変位させるため、従来のよ
うに1個だけの励磁コイルでスプール18を駆動する場
合に比較して、各励磁コイルを小型化することができ
る。従って、各励磁コイル32,33のインピーダンス
が小さくなりスプール駆動電流ID1の立ち上がりが早く
なるため、スプール18の応答性を向上させることがで
きる。
【0054】(b) 第1の励磁コイル32及び第2の
励磁コイル33をスプール18の変位方向の一方に設け
るようにしたので、各励磁コイルをスプール18の変位
方向の両側にそれぞれ1個ずつ設ける構造に比較して、
電磁比例制御弁2の構造を簡単にすることができる。
【0055】(c) スプール駆動電流ID1を、第1の
駆動部40と同様の構成のパルス発生回路である第2の
駆動部41にて生成するようにした。このとき、スプー
ル駆動電流ID1の周波数は、ディザーを生成するバイア
ス励磁電流IB の周波数に対して十分に高く設定し、ス
プール駆動電流ID1がディザーを生成しないようにし
た。従って、第2の駆動部41を第1の駆動部40と同
様の構成のパルス発生回路にて構成することができるた
め、スプール駆動電流ID1を直流電流にて生成する回路
構成に比較して簡素な回路構成とすることができる。
【0056】〔第2の実施の形態〕次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図4及び図5に従って説明す
る。尚、本実施の形態では、第1の実施の形態における
電磁比例制御弁2の励磁コイル部30を励磁コイル部6
0に置き換えた。又、第1の実施の形態における第1の
駆動部40を第1の駆動部70とし、同じく第2の駆動
部41を第2の駆動部71とした。以上の点が第1の実
施の形態と異なる点である。
【0057】先ず、電磁比例制御弁2の構成を説明す
る。支持部25及び磁路29の外周側には、円環状に形
成され磁路29及び支持部25に磁束を供給する励磁コ
イル部60が配設されている。励磁コイル部60は磁性
材からなる外筒部31を備え、この外筒部31の内周側
の右側には第1の励磁コイル61が配設され、同じく左
側には第2の励磁コイル62が配設されている。
【0058】第2の励磁コイル62の捲数は、従来の電
磁比例制御弁の励磁コイルとほぼ同じ捲数で形成され、
第1の励磁コイル61の捲数は、第2の励磁コイル62
の捲数よりも少なく形成されている。
【0059】次に、電磁弁駆動装置5の構成を説明す
る。図5に示すように、電磁弁駆動装置5は、第1の駆
動部70及び第2の駆動部71とから構成されている。
第1の駆動部70は、パルス幅設定部72、第1の演算
増幅器73、第1の周波数設定部74、第1の関数発生
部75、第1のPWM制御部76、第1の出力回路77
及び抵抗78とから構成される公知のパルス幅変調によ
る定電流回路である。
【0060】パルス幅設定部72は可変抵抗を備え、所
定の電圧+VC からパルス幅設定信号VW を生成して第
1の演算増幅器73に出力する。このパルス幅設定信号
VWは、スプール18に与えるディザーの振幅を設定す
る信号である。
【0061】第1の演算増幅器73は、パルス幅設定信
号VW を入力するとともに後述する第3の検出電圧VK3
を入力してパルス幅設定信号VW と第3の検出電圧VK3
との偏差をパルス幅設定信号VW に加算し、その信号を
第3の制御信号VR3として第1のPWM制御部76に出
力する。
【0062】一方、第1の周波数設定部74は、所定の
電圧+VC から第3の周波数設定信号IF3を生成して第
1の関数発生器75に出力する。この第3の周波数設定
信号IF3は、ディザーの周波数を設定するための信号で
ある。第1の関数発生器75は、第3の周波数設定信号
IF3にて設定される周波数の第3の基準信号VT3を生成
して前記第1のPWM制御部76に出力する。
【0063】第1のPWM制御部76は、第3の制御信
号VR3と第3の基準信号VT3とにより、第3の基準信号
VT3の搬送周波数を持ち、第3の制御信号VR3に比例し
たパルス幅(デューティ比)となるパルス信号からなる
第3の制御動作信号VA3を第1の出力回路77に出力す
る。従って、第3の制御動作信号VA3は、第3の制御信
号VR3が小さくなるほど小さなパルス幅となり、第3の
制御信号VR3が大きくなるほど大きなパルス幅となるパ
ルス信号である。
【0064】第1の出力回路77には、正の電源電圧+
VC が印加されている。第1の出力回路77は、第3の
制御動作信号VA3に基づき、正のパルス信号からなるパ
ルス励磁電流としてのディザー電流IDTを第1の励磁コ
イル61に出力する。このディザー電流IDTは、スプー
ル18にディザーを与えるための信号である。尚、この
ディザー電流IDTの平均電流によりスプール18はバイ
アスされるが、このバイアス分は前記圧縮コイルばね2
0の初期付勢力にて相殺されている。即ち、本実施の形
態の圧縮コイルばね20は、第1の実施の形態の圧縮コ
イルばねに対して、初期付勢力がバイアス分だけ大きく
設定されている。
【0065】又、第1の出力回路77により出力される
ディザー電流IDTは抵抗78を流れ、生成される第3の
検出電圧VK3を前記第1の演算増幅器72に出力する。
この第1の検出電圧VK3は目標値であるパルス幅設定信
号VW に対して制御量であるディザー電流IDTを帰還す
るための信号である。
【0066】前記第2の駆動部71は、ゲイン調整部8
0、バイアス設定部80A、加算器80B、第2の演算
増幅器81、第2の周波数設定部82、第2の関数発生
器83、第2のPWM制御部84、第2の出力回路85
及び抵抗86とから構成される公知のパルス幅変調によ
る定電流回路である。
【0067】ゲイン調整部80は可変抵抗を備え、偏差
増幅器6から出力される制御偏差信号ΔVをゲイン調整
して加算器80Bに出力する。バイアス設定部80A
は、所定の電圧+VC からバイアス信号VB を生成して
加算器80Bに出力する。このバイアス信号VB は、ス
プール18を閉止位置に配置するための信号である。加
算器80Bは、バイアス信号にゲイン調整された制御偏
差信号ΔVを加算し、この信号を位置制御信号VP2とし
て第2の偏差増幅器81に出力する。この位置制御信号
VP2は、スプール18を閉止位置から制御偏差信号ΔV
に対応する変位位置(即ち、閉止位置からの目標変位位
置)に制御するための信号である。
【0068】第2の演算増幅器81は、位置制御信号V
P2を入力するとともに後述する第2の検出電圧VK4を入
力して位置制御信号VP2と第2の検出電圧VK4との偏差
を位置制御信号VP2に加算し、第2のPWM制御部84
に出力する。
【0069】一方、第2の周波数設定部82は、所定の
電圧+VC から第4の周波数設定信号VF4を生成して第
2の関数発生器83に出力する。この第4の周波数設定
信号VF4は、ディザーを生成するための第3の周波数設
定信号VF3よりも十分に高い周波数を設定するための信
号である。第2の関数発生器83は、第4の周波数設定
信号VF4にて設定される周波数の第4の基準信号VT4を
生成して前記第2のPWM制御部に84に出力する。
【0070】第2のPWM制御部84は、第4の制御信
号VR4と第4の基準信号VT4とにより、第4の基準信号
VT4の搬送周波数を持ち、第4の制御信号VR4に比例し
たパルス幅(デューティ比)となるパルス信号からなる
第4の制御動作信号VA4を第2の出力回路85に出力す
る。従って、第4の制御動作信号VA4は、第4の制御信
号VR4が小さくなるほど小さなパルス幅となり、第4の
制御動作信号VR4が大きくなるほど大きなパルス幅とな
るパルス信号である。
【0071】第2の出力回路85には正の電源電圧+V
C が印加されている。第2の出力回路85は、第4の制
御動作信号VA4に基づき、弁体駆動電流としてのスプー
ル駆動電流ID2を第2の励磁コイル62に出力する。こ
のスプール駆動電流ID2は、第2の励磁コイル62が励
磁されておらず、可動鉄心23が変位していないときの
スプール18の位置から、制御偏差信号ΔVにバイアス
信号VB を加えた値に対応する変位位置にスプール18
を直接駆動するための信号である。
【0072】又、第2の出力回路85にて出力されるス
プール駆動電流ID2は抵抗に流れ、生成される第4の検
出電圧VK4を前記第2の演算増幅器81に出力する。こ
の第4の検出電圧VK4は目標値である位置制御信号VP2
に対して制御量であるスプール駆動電流ID2の偏差をフ
ィードバックするための信号である。
【0073】次に、以上のように構成された圧力制御装
置及び電磁比例制御弁の作用について説明する。電磁弁
駆動装置5が作動されると、第1の駆動部70は第1の
励磁コイル61にディザー電流IDTを出力する。このと
き、第1の駆動部70では、ディザー電流IDTがパルス
幅設定信号VW に対応する値にフィードバック制御され
るため、精度の高いディザー電流IDTが第1の励磁コイ
ル61に供給される。このディザー電流IDTは、周波数
及びパルス幅が一定の信号になる。その結果、スプール
18には、精度の高い一定振幅のディザーが与えられ
る。駆動部71からバイアス信号VB に基づくスプール
駆動電流ID2が第2の励磁コイル62に出力されると、
スプール18は閉止位置に制御される。この状態で、制
御信号発生装置8から目標圧力信号VS が出力される
と、偏差増幅器6は制御偏差信号ΔVを第2の駆動部7
1に出力する。第2の駆動部71は、制御偏差信号ΔV
にバイアス信号VB を加算した位置制御信号VP2に基づ
くスプール駆動電流ID2を第2の励磁コイル62に出力
する。このとき、第2の駆動部71では、スプール駆動
電流ID2がこの制御偏差信号ΔVにバイアス信号VB を
加算して生成される位置制御信号VP2に対応する値にフ
ィードバック制御されるため、精度の高いスプール駆動
電流ID2が第2の励磁コイル62に出力される。その結
果、スプール18は、第2の励磁コイル62にて、位置
制御信号VP2に対応する変位位置まで高い精度で駆動さ
れる。つまり、閉止位置からの目標変位信号である制御
偏差信号ΔVに対応する変位位置に高い精度で制御され
る。
【0074】このとき、電磁比例制御弁2の目標弁開度
として与えられる制御偏差信号ΔVは、負荷Lにエアが
供給され実圧力VO が上昇すると徐々に減少していく。
実圧力VO が目標圧力に達した時点では制御偏差信号Δ
Vはゼロとなるため、弁開度がゼロになるようにスプー
ル18が閉止位置に配置される。このようにして、負荷
Lに供給されるエアの実圧力VO は目標圧力信号VS に
対応する圧力に制御される。
【0075】第1の励磁コイル61には、常時ディザー
電流IDTが供給されるため、スプール18の変位位置に
拘らずディザーが与えられる。このディザー電流IDTは
スプール駆動電流ID2とは独立して生成されるため、制
御偏差信号ΔVに応じてスプール駆動電流ID2の平均電
流値、即ち、パルス幅が変化しても、ディザー電流IDT
のパルス幅及び波形が変化することはない。その結果、
スプール18には、その変位位置に拘らず一定振幅のデ
ィザーが与えられる。
【0076】以上詳述したように、本実施の形態の電磁
比例制御弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 第1の駆動部70にて、周波数及びパルス幅が
一定の、スプール18にディザーを与えるためのパルス
信号からなるディザー電流IDTを生成し、このディザー
電流IDTにて第1の励磁コイル61を励磁してスプール
18にディザーを与えるようにした。一方、第2の駆動
部71にてスプール18を各変位位置に駆動させるため
のスプール駆動電流ID2を生成し、このスプール駆動電
流ID2にて第2の励磁コイル62を励磁してスプール1
8を制御偏差信号ΔVに対応する変位位置に駆動させる
ようにした。従って、ディザー電流IDTはスプール駆動
電流ID2とは独立して生成されるため、スプール駆動電
流ID2が変化してもディザー電流IDTのパルス幅及び波
形は一定になる。その結果、本実施の形態においても、
第1の実施の形態と同様に、スプール18の変位位置に
拘らず高いディザー効果が得られる一定振幅のディザー
を生成することができるため、スプール18を高い精度
で制御して目標変位位置(片開度)を制御することがで
きる。
【0077】〔第3の実施の形態〕次に、本発明を具体
化した第3の実施の形態を図3及び図6に従って説明す
る。尚、本実施の形態の電磁比例制御弁は、第1の実施
の形態における電磁比例制御弁2の弁部(スプール弁)
10を弁部(ポペット弁)90に変更したことが第1の
実施の形態と異なる。又、第1の実施の形態の電磁弁駆
動装置5において第1の周波数設定部44が出力する、
バイアス励磁電流IB の周波数を設定するための第1の
周波数設定信号IF1を、本実施の形態の第2の周波数設
定部52が出力する、ポペット駆動電流ID3の周波数を
設定するための第2の周波数設定信号IF2に置き換え
た。反対に、第1の実施の形態においてスプール駆動電
流ID の周波数を設定するための第2の周波数設定信号
IF2を、本実施の形態のバイアス励磁電流IB の周波数
を設定するための第1の周波数設定信号IF1に置き換え
た。以上の点が第1の実施の形態と異なる点である。従
って、弁部90、第1の駆動部40にて生成されるバイ
アス励磁電流IB 、及び、第2の駆動部41にて生成さ
れるポペット駆動電流ID3のみを詳述し、第1の実施の
形態と同一の構成については符号を同じにしてその説明
を省略する。
【0078】先ず、弁部の構成を説明する。図6に示す
ように、弁部90の弁本体91には、その一側に出力ポ
ート92が形成され、他側に入力ポート93及び排気ポ
ート94が併設されている。弁本体91の内部には、出
力ポート92、入力ポート93及び排気ポート94を連
通する連通孔95が形成されている。連通孔95の内部
において入力ポート93と出力ポート92との間には弁
座96が形成され、同じく排気ポート94と出力ポート
92との間には弁座97が形成されている。
【0079】連通孔95の左端にはポペットホルダ98
が配設され、このポペットホルダ98には弁座97の開
閉を行う弁体としてのポペット99が収容されている。
ポペットホルダ98の内部には、ポペット99の開閉面
99aが弁座97に当接する位置(以下、閉止位置とい
う)にポペット99を付勢する付勢ばね100が収容さ
れている。又、連通孔95の右端にはポペットホルダ1
01が配設され、このポペットホルダ101には弁座9
6の開閉を行う弁体としてのポペット102が収容され
ている。ポペットホルダ101の内部には、ポペット1
02の開閉面102aが弁座96に当接する位置(以
下、閉止位置という)にポペット102を付勢する付勢
ばね103が収容されている。
【0080】前記ポペット99とポペット102との間
には、ポペット99を閉止位置から左方に変位させる
か、又は、ポペット102を閉止位置から右方に変位さ
せるためのプッシュロッド104が配設されている。前
記ポペットホルダ98の内部には、プッシュロッド10
4の左端に当接してプッシュロッド104を右方に付勢
する復帰ばね105が収容されている。プッシュロッド
104の右端には、プッシュロッド104を左方に駆動
する摺動軸24の左端が当接されている。
【0081】次に、電磁弁駆動装置について説明する。
図3に示すように、第1の周波数設定部44は第1の周
波数設定信号IF1を生成して第1の関数発生器45に出
力する。この第1の周波数設定信号IF1は、ポペット1
8に発生させるディザーの周波数よりも十分に高い周波
数を設定するための信号である。第1の出力回路47
は、第1の周波数設定信号IF1にて周波数が設定される
バイアス励磁電流IB を第1の励磁コイル32に出力す
る。このバイアス励磁電流IB はプッシュロッド104
を所定位置にバイアスさせて両ポペット99,102を
共にそれぞれの閉止位置に配置させるための信号であ
る。
【0082】第2の周波数設定部52は第2の周波数設
定信号IF2を生成して第2の関数発生器53に出力す
る。この第2の周波数設定信号IF2は、ポペット18に
発生させるディザーの周波数を設定するための信号であ
る。第2の出力回路55は、第2の周波数設定信号IF2
にて周波数が設定されるパルス駆動電流としてのポペッ
ト駆動電流ID3を第2の励磁コイル33に出力する。こ
のポペット駆動電流ID3は、第2の励磁コイル33にて
各ポペット99,102を各閉止位置を0点として制御
偏差信号ΔVに対応する変位位置(即ち、目標変位位
置)に駆動させるとともに、各ポペット99,102に
ディザーを与えるための信号である。
【0083】次に、以上のように構成された圧力制御装
置及び電磁比例制御弁の作用について説明する。電磁弁
駆動装置5が作動されると、第1の駆動部40は第1の
励磁コイル32にバイアス励磁電流IB を出力する。こ
のとき、第1の駆動部40からは精度の高いバイアス励
磁電流IB が第1の励磁コイル32に供給される。この
バイアス励磁電流IB は、大きさが一定の電流になる。
その結果、プッシュロッド104が高い精度で駆動さ
れ、両ポペット99,104が高い精度で各閉止位置に
配置される。尚、このとき、バイアス励磁電流IB の周
波数は、ディザーが生成される周波数よりも十分に高い
周波数に設定されているため、バイアス励磁電流IBに
より各ポペット99,104にディザーが与えられるこ
とはない。
【0084】制御信号発生装置8から目標圧力信号VS
が出力されると、偏差増幅部6は制御偏差信号ΔVを第
2の駆動部41に出力する。第2の駆動部41は、制御
偏差信号ΔVに基づくポペット駆動電流ID3を第2の励
磁コイル33に出力する。このとき、第2の駆動部41
からは、精度の高いポペット駆動電流ID3が第2の励磁
コイル33に出力される。その結果、第2の励磁コイル
33にてプッシュロッド104が高い精度で駆動される
ため、ポペット99又はポペット102は各閉止位置か
ら位置制御信号VP に対応する変位位置まで高い精度で
駆動される。
【0085】このとき、電磁比例制御弁2の目標弁開度
として与えられる制御偏差信号ΔVは、負荷Lにエアが
供給され実圧力VO が上昇すると徐々に減少していく。
実圧力VO が目標圧力に達した時点では制御偏差信号Δ
Vはゼロとなるため、弁開度がゼロとなるように各ポペ
ット99,102がそれぞれ閉止位置に配置される。こ
のようにして、負荷Lに供給されるエアの実圧力VO は
目標圧力信号VS に対応する圧力に制御される。
【0086】又、第2の励磁コイル33にポペット駆動
信号ID3が供給されると、プッシュロッド104にてそ
の閉止位置から変位されている方のポペット99,10
2にディザーが与えられる。即ち、閉止位置に止まって
いるポペット99,102はプッシュロッド104にて
駆動されないため、ディザーが与えられることはない。
従って、閉止位置にあるポペット99は弁座97に衝突
することはなく、閉止位置にあるポペット102が弁座
96に衝突することはない。
【0087】ポペット駆動信号IDPが0になると、即
ち、両ポペット99,102がそれぞれ閉止位置に配置
された状態では、第2の励磁コイル33からプッシュロ
ッド104にディザーが与えられないため、各ポペット
99,102にディザーが与えられることはない。従っ
て、両ポペット99,102が共に閉止位置に配置され
た状態では、ディザーによりポペット99が弁座97に
衝突することはなく、又、ポペット102が弁座96に
衝突することはない。
【0088】尚、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と異なり、ポペット99,102を制御偏差信号
ΔVに応じて駆動するためのパルス信号であるポペット
駆動信号ID3にてディザーが生成される。従って、ポペ
ット駆動信号ID3の平均電流、即ち、パルス幅に応じて
ディザー振幅が変化する。
【0089】以上詳述したように、本実施の形態の電磁
比例制御弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 第1の駆動部40に大きさが一定であるバイア
ス励磁電流IB を生成し、このバイアス励磁電流IB で
第1の励磁コイル32を励磁してプッシュロッド104
をバイアスさせて両ポペット99,102をそれぞれの
閉止位置に配置させる。又、第2の駆動部41にて各ポ
ペット99,102を制御偏差信号ΔVに対応する変位
位置に駆動するためのパルス信号であるポペット駆動電
流ID3を生成し、このポペット駆動電流ID3にて第2の
励磁コイル33を励磁していずれか一方のポペット9
9,102を変位位置に駆動させるとともにディザーを
与える。その結果、ポペット駆動信号ID3が0になり、
両ポペット99,102が共に各閉止位置に配置された
状態では、各ポペット99,102のいずれにもディザ
ーが与えられないため、各ポペット99,102が弁座
96,97に繰り返し衝突することはなくなる。従っ
て、衝突によるポペット99,102又は弁座96,9
7の早期損傷が防止できるため、弁機能の早期低下を防
止することができる。
【0090】〔第4の実施の形態〕次に、本発明を具体
化した第4の実施の形態を図7及び図8に従って説明す
る。尚、本実施の形態の電磁比例制御弁は、第1の実施
の形態における弁部10を弁部110に置き換えたこ
と、励磁コイル部30を励磁コイル部122,125に
置き換えたことのみが第1の実施の形態と異なる。従っ
て、弁部110及び励磁コイル部122,125のみを
詳述し、第1の実施の形態と同一の構成については符号
を同じにしてその説明を省略する。
【0091】先ず、弁部110の構成を詳述する。図7
に示すように、弁部110の弁本体111には、その一
側に出力ポート112が形成され、他側に入力ポート1
13及び排気ポート114が形成されている。弁本体1
11の内部に形成される孔内にはスリーブ115が嵌挿
され、スリーブ115の内部にはスプール室116が形
成されている。このスプール室116には、各ポート1
12,113,114がそれぞれ連通されている。スプ
ール室116には、出力ポート112に対して入力ポー
ト113又は排気ポート114を切換連通するスプール
117が配設されている。即ち、スプール117がスプ
ール室116のほぼ中央の閉止位置に配置されると、出
力ポート112は入力ポート113及び排気ポート11
4のいずれにも連通されない。スプール117が閉止位
置から左方に変位すると、その変位量に応じた流路断面
積で入力ポート112が出力ポート113に連通され
る。反対に、スプール117が閉止位置から右方に変位
すると、その変位量に応じた流路断面積で排気ポート1
12が排気114に連通される。スプール室116の右
端にはばね室118が形成され、このばね室118には
スプール117の左端に当接してスプール117を右方
に常時付勢する圧縮コイルばね119が配設されてい
る。
【0092】次に、励磁コイル部120,125の構成
を詳述する。図7及び図8に示すように、駆動部11に
おいて、磁路29及び支持部25の上側には第1の励磁
コイル部120が配設されている。第1のコイル部12
0は可動鉄心23の側方に配設される円柱状の磁心12
1を備え、この磁心121には円筒状の第1の励磁コイ
ル122が装着されている。磁心121の両端には、板
状の磁路123,124がそれぞれ接続されている。磁
路123は支持部25の外周面に当接され、磁路124
は磁路29の外周面に当接されている。磁心121、磁
路29,123,124及び支持部25にて、第1の励
磁コイル122が生成する磁束を可動鉄心23に誘導す
るための磁気回路が構成されている。
【0093】磁路29及び支持部25の下側には第2の
励磁コイル部125が配設されている。第2の励磁コイ
ル部125は可動鉄心23の側方に配設される円柱状の
磁心126を備え、この磁心126には円筒状の第2の
励磁コイル127が装着されている。磁心126の両端
には、板状の磁路123,124がそれぞれ接続されて
いる。磁路123は支持部25の外周面に当接され、磁
路124は磁路29の外周面に当接されている。磁心1
26、磁路29,123,124及び支持部25にて、
第2の励磁コイル127が生成する磁束を可動鉄心23
に誘導するための磁気回路が構成されている。
【0094】次に、以上のように構成された電磁比例制
御弁の作用について説明する。第1の駆動部40から第
1の励磁コイル122にバイアス励磁電流IB が出力さ
れると、スプール18は閉止位置にバイアスされる。ス
プール18には、バイアス励磁電流IB によりディザー
が与えられる。又、第2駆動部41から第2の励磁コイ
ル127にスプール駆動電流ID1が出力されると、スプ
ール18は閉止位置から制御偏差信号ΔVに対応する変
位位置に駆動される。従って、第1の実施の形態と同様
に、スプール18の変位位置に拘らずスプール18には
高いディザー効果が得られる一定振幅のディザーが与え
られる。
【0095】以上詳述したように、本実施の形態の電磁
比例制御弁によれば、第1の実施の形態の効果に加えて
以下の効果を得ることができる。 (a) 可動鉄心23の側方に、支持部25及び磁路2
9に磁気的に連結される磁心121,126を設け、こ
の磁心121の周囲に第1の励磁コイル122を配設
し、磁心126の周囲に第2の励磁コイル127を配設
した。つまり、各励磁コイル122,127は支持部2
5及び磁路29を直接磁化する代わりに、各磁心12
1,126を磁化するように構成した。従って、各励磁
コイル122,127の内部に可動鉄心23を収容しな
くてもよいため、各励磁コイル122,127の捲径を
小さくできる。その結果、同じ起磁力を得るための捲数
に使用する銅線の長さを短くすることができるため、各
励磁コイル122,127の抵抗を低減することができ
る。このため、各励磁コイル122,127により大き
な励磁電流を流すことができるため、より少ない捲数で
同じ起磁力を得ることができる。又、捲数の低減によ
り、インピーダンスが低減するため、励磁電流の立ち上
がりが早くなり、大きな駆動力を発生させることができ
る。その結果、スプール18を高速に駆動することがで
きるため、応答性を向上させることができる。さらに、
銅線の使用量が低減するため、材料コストが低減される
とともに、電磁比例制御弁2の軽量化を図ることができ
る。
【0096】又、両励磁コイル122,127はその内
部に可動鉄心23を収容せず、可動鉄心23の両側に分
離して配置されるため、電磁比例制御弁2を偏平化する
ことができる。その結果、電磁比例制御弁2を設置する
際の自由度が向上する。又、電磁比例制御弁2の各ポー
ト112,113,114に対して給排気を行うマニホ
ールドの接続が容易になる。
【0097】さらに、各励磁コイル122,127の内
部に可動鉄心23を収容する構造でないため、磁心12
1,126及び各磁路123,124の形状を単純化す
ることができる。このため、磁心121,126及び各
磁路123,124の加工性が向上し、形状による制約
が少なくなるため、磁気特性は優れているが加工性が悪
いために使用することができなかった磁性材を使用する
ことができる。その結果、電磁比例制御弁2を一層小型
化したり、応答性を高くすることができる。
【0098】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 第1の実施の形態において、スプール駆動電流
ID1を直流電流としてもよい。
【0099】又、第2の実施の形態において、スプール
駆動電流ID2を直流電流としてもよい。 (2) 第3の実施の形態において、バイアス励磁電流
IB を直流電流としてもよい。
【0100】(3) 第1の実施の形態において、第1
の駆動部40にてパルス信号からなるバイアス/ディザ
ー電流を生成し、第1の励磁コイル32にてスプール1
8を閉止位置までは届かない変位位置までバイアスさせ
るとともにディザーを与える。又、第2の駆動部にてバ
イアス/ディザー電流と共同してスプール18を閉止位
置にバイアスするとともにスプール18を制御偏差信号
ΔVに対応する変位位置に駆動するバイアス/スプール
駆動電流を生成し、第2の励磁コイル33にてスプール
18を閉止位置までバイアスさせるとともに、閉止位置
を0点として駆動するように構成してもよい。この構成
でも、各励磁コイル32,33の捲数を少なくすること
ができるため、インピーダンスを低減して応答性を向上
することができる。
【0101】(4) 第1〜第4の各実施の形態におい
て、第1の励磁コイル32,61,122及び第2の励
磁コイル33,62,127の位置を入れ換えてもよ
い。 (5) 各実施の形態では、スプール18あるいはポペ
ット99,102の変位方向の一方に第1の励磁コイル
32,61,122及び第2の励磁コイル33,62,
127を設けたが、スプール18あるいはポペット9
9,102の変位方向の一方に第1の励磁コイルを設
け、他方に第2の励磁コイルを設けた電磁比例制御弁に
て実施してもよい。
【0102】(6) 第4の実施の形態では、第1の励
磁コイル部120と第2の励磁コイル部125とを可動
鉄心23の中心軸線に対して180°の角度間隔で配設
したが、180°以外の角度間隔、例えば、90°の角
度間隔で配設してもよい。この角度間隔を電磁比例制御
弁2を使用する様態に合わせて設定することにより、各
ポートへのマニホールドの接続を容易にしたり、電磁比
例制御弁2の設置を容易にすることができる。
【0103】(7) 各実施の形態における電磁比例制
御弁は、3ポート弁に限らず、4ポート弁としてもよ
い。 (8) 第1、第2及び第4の各実施の形態における電
磁比例制御弁を、スプール弁に限らず、スライド弁とし
てもよい。
【0104】(9) 上記各実施の形態では、電磁比例
制御弁2を流量制御弁として構成し、この電磁比例制御
弁2を用いて負荷Lに供給するエアの圧力を制御する圧
力制御装置に実施した。これを電磁比例制御弁2を圧力
比例制御弁として構成し、負荷Lに供給する圧力を制御
することもできる。即ち、電磁比例制御弁2の出力ポー
ト14をポート21に連通して実圧力PO をスプール1
8の左端に加わるように帰還させ、第1及び第2の励磁
コイルの駆動力に対して、圧縮コイルばね20の付勢力
と実圧力PO による推力とを合わせた総推力が対向して
スプール18を駆動し、駆動力と総推力とが均衡する状
態でスプール18が閉止位置に配置されるように構成す
る。その結果、電磁比例制御弁2自体で、可動鉄心23
に作用する駆動力、即ち、両励磁コイル32,33に供
給される総励磁電流に応じて実圧力PO が制御される。
即ち、第1の励磁コイル32又は第2の励磁コイル33
のいずれか一方、又は、両方に、実圧力PO を設定する
ための励磁電流を供給すると、圧力比例制御弁が実圧力
PO を励磁電流に応じて制御する。この圧力比例制御弁
を2個用いて、図9に示すように、エアシリンダ等のピ
ストン位置制御を行う空圧制御装置130を構成するこ
ともできる。
【0105】この空圧制御装置130では、エアシリン
ダ131のヘッド側ピストン室に第1の圧力比例制御弁
132を接続し、同じくロッド側ピストン室に第2の圧
力比例制御弁133を接続する。第1の圧力比例制御弁
132には第1の実施の形態と同じ構成の第1の電磁弁
駆動装置134を接続し、第2の圧力比例制御弁133
にも同じ構成の第2の電磁弁駆動装置135を接続す
る。
【0106】第1の電磁弁駆動装置134の第1の駆動
部からは、ヘッド側ピストン室の圧力を供給されるエア
の圧力の半分の圧力に設定するためのバイアス圧力電流
を第1の圧力比例制御弁132の第1の励磁コイルに出
力する。又、第2の電磁比例制御弁135の第1の駆動
部からは、ロッド側ピストン室の圧力を供給されるエア
の圧力の半分の圧力に設定するためのバイアス圧力電流
を第2の圧力比例制御弁133の第1の励磁コイルに出
力する。この結果、ピストン136は均衡する圧力によ
り、所定位置に配置される。
【0107】一方、エアシリンダ131のピストン位置
をピストン位置検出器137にて検出し、検出値をピス
トン位置信号VPKとして偏差増幅器6に出力する。又、
制御信号発生装置8にて、目標ピストン位置に対応する
目標ピストン位置信号VPPを偏差増幅器6に出力する。
演算増幅器は目標ピストン位置信号VPPとピストン位置
信号VPKとの偏差を増幅し、制御偏差信号ΔVとして各
電磁弁駆動装置134,135の各第2の駆動部に出力
する。第1の電磁弁駆動装置134は、制御偏差信号Δ
Vに対応する第1の圧力設定電流IP1を第1の圧力比例
制御弁132の第2の励磁コイルに出力する。同時に、
第2の電磁弁駆動装置135は、制御偏差信号ΔVに対
応する第2の圧力設定電流IP2を第2の圧力比例制御弁
133の第2の励磁コイルに出力する。この第1の圧力
設定電流IP1と第2の圧力設定電流IP2は同じ大きさで
ある。但し、第2の圧力比例制御弁133の第2の励磁
コイルは第1の圧力比例制御弁132の第2の励磁コイ
ルとは逆の極性に励磁されるように、第2の電磁弁駆動
装置135の出力端に対して第2の圧力比例制御弁13
3の第2の励磁コイルを接続する。
【0108】第1の圧力比例制御弁132は、第2の励
磁コイルに正の第1の圧力設定電流IP1が供給される
と、実圧力PO を第1の圧力設定電流IP1の分だけ増大
させる。このとき、第2の圧力比例制御弁133では、
第2の励磁コイルに負の第2の圧力設定電流IP2が供給
されることになるため、実圧力PO を第2の圧力設定電
流IP2の分だけ減少させる。この結果、ピストン136
には差圧が作用するため、ピストン136はロッド側に
駆動される。そして、制御偏差信号ΔVが0になるよう
に制御されるため、ピストン136が目標ピストン位置
に制御される。
【0109】このとき、各電磁弁駆動装置134,13
5の各第1の駆動部が出力するバイアス圧力電流の周波
数をディザーを生成する周波数に設定することにより、
各圧力比例制御弁132,133の各スプール18に対
して変位位置によらず一定振幅となるディザーを与える
ことができる。その結果、各スプール18を高精度に制
御することにより実圧力PO を高精度に制御することが
できるため、ピストン位置を高精度に制御することがで
きる。
【0110】尚、各圧力比例制御弁132,133をポ
ペット弁とした場合には、第1の圧力設定電流IP1及び
第2の圧力設定電流IP2の周波数をディザーを生成する
周波数に設定することにより、各閉止位置から変位した
状態の各ポペットにディザーを与えることができる。
【0111】(10) (9)と同様に、電磁比例制御
弁を圧力比例制御弁として構成し、図10に示すような
エアシリンダの推力制御装置140を構成することもで
きる。この推力制御装置140では、エアシリンダ13
1のヘッド側ピストン室に圧力比例制御弁141を接続
し、同じくロッド側ピストン室に減圧弁142を接続す
る。圧力比例制御弁141には、図11に示す構成の電
磁弁駆動装置143を接続する。電磁弁駆動装置143
は、バイアス圧力を制御する第1の駆動部144と、バ
イアス圧力に対する差圧を制御する第2の駆動部145
とから構成される。
【0112】エアシリンダ131のロッド側ピストン室
の圧力を圧力検出器146にて検出し、その検出値をバ
イアス圧設定信号VBPとして第1の駆動部144に出力
する。このバイアス圧設定信号VBPに基づき、第1の駆
動部144は圧力比例制御弁141の第1の励磁コイル
147にバイアス圧力電流IBPを供給する。このバイア
ス圧力電流IBPにより、圧力比例制御弁141はヘッド
側ピストン室の圧力をロッド側ピストン室の圧力に均衡
するバイアス圧力に制御する。その結果、ピストン13
6は静止した状態に制御される。
【0113】ピストン136を駆動するには、制御信号
発生装置8から第2の駆動部145に差圧設定信号VDP
を出力する。第2の駆動部145は差圧設定信号VDPに
基づき、差圧生成電流IDPを第2の励磁コイル148に
出力する。この差圧生成電流VDPにより、圧力比例制御
弁141はヘッド側ピストン室の圧力を増減する。その
結果、ピストン136には差圧が作用するため、ヘッド
側又はロッド側に駆動される。
【0114】ピストン136がロッド側に変位すると、
ロッド側ピストン室のエアが圧縮されてその圧力が増大
する。すると、バイアス圧設定信号VBPが増大するた
め、圧力比例制御弁141が設定するヘッド側ピストン
室のバイアス圧力も増大する。反対に、ピストン136
がヘッド側に変位してロッド側ピストン室の圧力が減少
すると、バイアス設定信号VBPが低下して圧力比例制御
弁141が設定するヘッド側ピストン室のバイアス圧力
が低下する。即ち、ピストンが駆動されることにより、
ロッド側ピストン室の圧力が変化しても、その圧力に応
じたバイアス圧設定信号VBPに基づいてヘッド側ピスト
ン室のバイアス圧力がロッド側ピストン室の圧力に均衡
するように制御される。このため、減圧弁142にて制
御されるヘッド側ピストン室の圧力が不安定であって
も、ピストン136には常に差圧設定信号VDPにて設定
される差圧が高い精度で印加される。従って、ピストン
を常に一定の推力で駆動することができるため、高い精
度の推力制御を行うことができる。尚、この推力制御装
置140によれば、ピストン136の駆動方向を切り換
えるための方向切換弁を廃止することができる。
【0115】この推力制御装置140においても、第1
の駆動部144のバイアス圧力電流IBPの周波数をディ
ザーを生成する周波数に設定することにより、圧力比例
制御弁141のスプールに対してディザーを与えること
ができる。この場合、バイアス圧力電流IBPの変動幅は
比較的小さくなるため、バイアス圧力電流IBPにてスプ
ールに与えられるディザーの振幅の変動幅は小さくな
る。従って、変位位置に拘らずほぼ一定振幅のディザー
をスプールに与えることができる。その結果、スプール
を高精度に制御することによりヘッド側ピストン室の総
圧力を高精度に制御することができるため、ピストンの
推力を高精度に制御することができる。
【0116】尚、圧力比例制御弁141をポペット弁と
した場合には、第2の駆動部145が生成する差圧生成
電流IDPの周波数をディザーを生成する周波数に設定す
ることにより、各閉止位置から変位した状態の各ポペッ
トにディザーを与えることができる。
【0117】前記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 請求項1に記載の電磁比例制御弁の制御方法に
おいて、弁体駆動電流ID1,ID2をパルス電流とする。
この構成によれば、第1の励磁コイルを励磁するパルス
励磁電流IB ,IDTを生成する回路と同一の回路構成で
弁体駆動電流ID1,ID2を生成することができる。従っ
て、弁体駆動電流ID1,ID2の周波数を変更することに
より、弁体駆動電流ID1,ID2にて弁体18にディザー
を与えるように容易に変更することができる。
【0118】(2) 請求項4に記載の電磁比例制御弁
において、各励磁コイル122,127を可動鉄心23
を挟んで互いに対向する側方に設ける。この構成によれ
ば、第1の励磁コイル122及び第2の励磁コイル12
7が可動鉄心23の両側に配設されるため、電磁比例制
御弁を偏平化することができる。
【0119】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1又は請求
項2に記載の発明によれば、弁体に与えるディザーを弁
体の変位位置に応じて好適に制御することができる。
【0120】請求項1に記載の発明によれば、弁体の変
位位置に拘らず一定振幅のディザーを弁体に与えること
ができる。請求項2に記載の発明によれば、弁体が閉止
位置にあるときは弁体にディザーを与えないようにする
ことができる。従って、弁体としてポペットを用いる場
合には、閉止位置におけるポペットの弁座への衝突を防
止して、ポペット及び弁座の損傷を防止することができ
るため、弁機能の早期劣化を防止することができる。
【0121】請求項3に記載の発明によれば、構造を複
雑化することなく、弁体をバイアスする励磁電流と、弁
体を目標変位位置に駆動させる駆動電流とで、弁体を独
立して制御することができる。従って、弁体の変位位置
に拘らず一定振幅のディザーを与えることができるた
め、弁体の変位位置に拘らずディザー効果の高いディザ
ーを得ることができる。又、弁体を閉止位置にバイアス
する励磁電流と、弁体を閉止位置から目標変位位置に駆
動させる駆動電流とで、弁体を独立して制御することが
できる。従って、弁体が閉止位置にあるときにはディザ
ーを停止することができるため、閉止位置にある弁体の
損傷を防止することができる。
【0122】請求項4に記載の発明によれば、励磁コイ
ルを小型化することができるため、弁体に対する駆動力
を維持しながらインピーダンスを低減して応答性を向上
することができる。さらに、励磁コイルを可動鉄心の側
方に配置することができるため、偏平化を図ることがで
きる。又、銅線の使用量を減らすことができるため、材
料コストを低減するとともに軽量化を図ることができ
る。さらに、難加工性ではあるが磁気特性に優れた磁性
材を用いることができるため、小型化を図ったり、応答
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の電磁比例制御弁の断面
図。
【図2】 圧力制御装置のブロック図。
【図3】 電磁弁駆動装置のブロック図。
【図4】 第2の実施の形態の電磁比例制御弁の断面
図。
【図5】 電磁弁駆動装置のブロック図。
【図6】 第3の実施の形態の電磁比例制御弁の断面
図。
【図7】 第4の実施の形態の電磁比例制御弁の側断面
図。
【図8】 同じく正面側断面図。
【図9】 別例の圧力比例制御弁を用いたピストン位置
装置のブロック図。
【図10】 同じく推力制御装置のブロック図。
【図11】 電磁弁駆動装置のブロック図。
【図12】 従来例の電磁比例制御弁の断面図。
【符号の説明】
18…弁体としてのスプール、23…可動鉄心、32…
第1の励磁コイル、33…第2の励磁コイル、61…第
1の励磁コイル、62…第2の励磁コイル、99,10
2…弁体としてのポペット、117…弁体としてのスプ
ール、122…第1の励磁コイル、127…第2の励磁
コイル、IB …パルス励磁電流としてのバイアス励磁電
流、ID1,ID2…弁体駆動電流としてのスプール駆動電
流、ID3…パルス駆動電流としてのポペット駆動電流、
IDT…パルス励磁電流としてのディザー電流。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体(18)を変位させる可動鉄心(2
    3)を駆動する励磁コイルに目標変位位置に対応する励
    磁電流を供給して、弁体(18)を目標変位位置に変位
    させるようにした電磁比例制御弁の制御方法において、 予め周波数及びパルス幅が設定されたパルス励磁電流
    (IB ,IDT)にて励磁される第1の励磁コイル(3
    2,61)により弁体(18)にディザーを与え、 前記第1の励磁コイル(32,61)とは独立して設け
    られ、目標変位位置に基づいて大きさが制御される弁体
    駆動電流(ID1,ID2)にて励磁される第2の励磁コイ
    ル(33,62)により弁体(18)を目標変位位置に
    変位させるようにした電磁比例制御弁の制御方法。
  2. 【請求項2】 弁体(99,102)を変位させる可動
    鉄心(23)を駆動する励磁コイルに目標変位位置に対
    応する励磁電流を供給して、弁体(99,102)を閉
    止位置にバイアスするとともに、閉止位置から双方向に
    駆動して目標変位位置に変位させるようにした電磁比例
    制御弁の制御方法において、 予め大きさが設定されたバイアス励磁電流(IB )にて
    励磁される第1の励磁コイル(32)により弁体(9
    9,102)を閉止位置にバイアスし、 前記第1の励磁コイル(32)とは独立して設けられ、
    目標変位位置に応じてパルス変調されるパルス駆動電流
    (ID3)にて励磁される第2の励磁コイル(33)によ
    り弁体(99,102)を閉止位置から目標変位位置に
    変位させるとともに、弁体(99,102)にディザー
    を与えるようにした電磁比例制御弁の制御方法。
  3. 【請求項3】 目標変位位置に対応する励磁電流(IB
    ,IDT,ID1,ID2,ID3)にて励磁され、弁体(1
    8,99,102,117)を変位させる可動鉄心(2
    3)を駆動する励磁コイルを備えた電磁比例制御弁にお
    いて、 前記励磁コイルを第1の励磁コイル(32,61,12
    2)及び第2の励磁コイル(33,62,127)にて
    構成し、この各励磁コイルを弁体(18,99,10
    2,117)の変位方向の一方の側に設けた電磁比例制
    御弁。
  4. 【請求項4】 第1の励磁コイル(32,61,12
    2)及び第2の励磁コイル(33,62,127)は、
    各励磁コイルにて駆動される可動鉄心(23)の側方に
    並設されるものである請求項3に記載の電磁比例制御
    弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8070129B2 (en) 2007-09-14 2011-12-06 Denso Corporation Solenoid valve
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