JPH09151557A - ガラスパネル枠の横桟連結構造及び連結金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスパネルの枠を構成するために、縦桟に
横桟を連結する場合、この横桟の取付けが簡単であっ
て、しかも傾いたり、縦桟との間に隙間を残すことなく
取付けできる横桟連結構造の提供。 【解決手段】 横桟２の両端には連結金具６を取付け
し、この連結金具６に形成した係止ツメ１０、１０を縦
桟１のガラス溝７の入口の係止部１２に係止して支持
し、また平座金１３を横桟２にネジ止めするとともに、
その一部を端面から突出し、この突出部を縦桟１に形成
した切り欠き溝１４に嵌入する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はガラスパネル枠を構成す
る横桟を縦桟に取り付けする構造及びその際に使用する
連結金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】間仕切りの一部にガラスパネルを装着す
る場合があり、四角形に枠組したガラスパネルを間仕切
りの据え付けとともに順次追い込み式で組み立てした
り、又は垂直に起立するスタッド間にガラスパネルを組
み込むケースもある。本発明が対象とするガラスパネル
は後者の場合であって、スタッドには別の縦桟を取り付
けし、両スタッドに設けた縦桟に横桟を掛け渡しする。
そしてガラス板は縦桟と横桟によって枠組された空間に
嵌められる。

【０００３】従来では横桟を縦桟に取り付けする場合、
Ｌ型金具が使用されている。すなわち、Ｌ型金具の縦片
を縦桟側に固定し、水平片には横桟を載せて固定する構
造となっている。該Ｌ型金具は上記縦桟にネジ止めされ
る訳であるが、正しく固定することが容易でなく、その
為に取り付けされる横桟は傾いたり、上下・左右に位置
ズレしたりする。又、Ｌ型金具には互いに引き寄せる機
能はなく、取り付けされる横桟と縦桟との間に僅かな隙
間が残される場合がある。

【０００４】

【本発明が解決しようとする課題】このようにガラスパ
ネルを構成する横桟を縦桟に取り付けする場合には上記
のごとき問題がある。本発明が解決しょうとる課題はこ
の問題点であって、横桟の取り付けが簡単に行われると
ともに、取付け精度が良い横桟の連結構造を提供する。
また一方では、連結に使用する連結金具を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のガラスパネル枠
の横桟連結構造は該横桟に連結金具を取り付けし、この
連結金具を介して縦桟に連結する。ここで連結金具は２
本の平行な脚を有し、脚先端部からは外方向へアームを
延ばし、そしてアームより先端には係止ツメを形成して
いる。又脚の基部にはネジ止めする為の止着部を備え、
更に脚の中間部には両脚に跨ってネジ穴が形成されてい
て、該ネジ穴に螺合するネジによって平座金が取付けら
れる。

【０００６】一方の横桟は概略Ｌ型断面をした部材を所
定の間隔をおいて平行に配置し、そして両Ｌ型部材を連
結する為に平座部を配置し、該平座部とＬ型部材とは連
結片によって連結される。そして平座部と両連結片とで
囲まれる空間を有し、該空間はガラス溝となっている。
そして上記連結金具は平座部にネジ止めされ、又平座金
はガラス溝から入られて平座部を挟んだ反対側に配置さ
れてネジ止めされる。

【０００７】そして縦桟は横桟が連結される側に開口
（ガラス溝）を有し、該ガラス溝の入口には両側から延
びた系止片を形成し、先端には系止部を有している。と
ころで、横桟に取り付けした連結金具は先端の系止ツメ
を横桟端面から突出し、この系止ツメは両系止片間のガ
ラス溝から侵入して系止部に系止する。そしてアーム端
は縦桟の内面に当たり該横桟は落下することなく保持さ
れる。すなわち系止ツメのバネ力によって系止片の系止
部に系止する。

【０００８】この状態で上記平座金をネジ止めすること
になる訳であるが、該平座金は横桟端面から一部突出
し、この突出部は縦桟に形成した切り欠き溝に嵌入す
る。従って、横桟は該平座金によって支持される。以
下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

【０００９】

【実施例】図１は本発明のガラスパネル断面を表してい
る。同図の１は縦桟、２は横桟、３はガラス板を示して
いる。ガラス板３は縦桟１、１と横桟２、２によって枠
組されたガラス枠に取り付けされることになるが、縦桟
１及び横桟２の内周にはガラス溝４が形成され、このガ
ラス溝４にガスケット５を嵌め込んでガラス板３を取り
付けしている。

【００１０】ところで、上記縦桟１は垂直に起立するス
タッド（図示なし）に取り付けされ、横桟２はこの縦桟
１に連結される。本発明はこの横桟２を縦桟１に連結す
るにおいて連結金具６を用いる。図２は横桟２に連結金
具６を取り付けして縦桟１に連結する場合であり、該連
結金具６は縦桟１のガラス溝７に嵌入して横桟２を支持
する。連結金具６は２本の脚８、８を有し、該脚８、８
の先端部にはアーム９、９を外方向へ延ばし、そしてア
ーム９、９の先端には係止ツメ１０、１０を有してい
る。又、脚８、８の基部には止着部１１、１１を外方向
へ延ばして横桟２にネジ止めしている。

【００１１】図３は横桟２を縦桟１に連結する際の斜視
図を表している。該横桟２は連結金具６をガラス溝７に
嵌入するならば係止ツメ１０、１０が係止部１２、１２
に係止して落下しないように支持される。係止ツメ１
０、１０をガラス溝７に係止して横桟２を支持したとこ
ろで下側から平座金１３をネジ止めする。そしてこの平
座金１３は縦桟１に形成した切り欠き溝１４に嵌入す
る。従って、横桟２はこの平座金１３によって支えられ
ることになる。平座金１３の一部は横桟端面から突出
し、この突出部が切り欠き溝に嵌入する。

【００１２】図４（ａ）、（ｂ）は連結金具６を介して
横桟２が縦桟１に連結した場合である。横桟２は平座部
１５を有し、上記連結金具６はこの平座部１５にネジ止
めされる。そして上記平座金１３はこの平座部１５を挟
んで下側にネジ止めされ、ネジ１６は連結金具６の両脚
８、８を両側へ押し広げて係止ツメ１０、１０が縦桟の
ガラス溝７の係止部１２、１２から外れないようにして
いる。

【００１３】又アーム９、９の先端は縦桟１の内面１７
に当接し、連結金具６はガタ付くことなく固定され、ひ
いては横桟２が安定して連結される。以上述べたよう
に、本発明のガラスパネル横桟の連結は連結金具を用い
たものであって、次のような効果を得ることが出来る。

【００１４】

【発明の効果】本発明のガラスパネル枠を構成する横桟
は連結金具を用いている為に縦桟との連結を簡単に行う
ことが出来る。すなわち、連結金具先端の係止ツメを縦
桟のガラス溝に嵌入するだけで横桟は落下することなく
支持され、その状態で下側から平座金をネジ止めして縦
桟の切り欠き溝に嵌入することが出来る。該切り欠き溝
は正しく加工される為に、連結される横桟は傾いたり左
右に位置ズレすることはない。

【００１５】そして、連結金具は単に横桟を縦桟に連結
するだけでなく、縦桟との間に隙間なく連結し、ガラス
パネルの外観を向上させ得る。すなわち、連結金具の係
止ツメは縦桟のガラス溝入口に形成している係止部に係
止することで、縦桟を引っ張り込む力が作用して隙間を
無くすことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のガラスパネル縦断面。

【図２】横桟に連結金具を取り付けして縦桟に連結する
場合。

【図３】横桟に連結金具を取り付けして縦桟に連結する
場合の斜視図。

【図４】連結金具を介して横桟を縦桟に連結した場合。

【符号の説明】

１ 縦桟 ２ 横桟 ３ ガラス板 ４ ガラス溝 ５ ガスケット ６ 連結金具 ７ ガラス溝 ８ 脚 ９ アーム 10 係止ツメ 11 止着部 12 係止部 13 平座金 14 切り欠き溝 15 平座部 16 ネジ 17 内面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直に起立するスタッドに縦桟を取り付
   けし、この縦桟に横桟を掛け渡して構成するガラスパネ
   ル枠における上記横桟の連結構造において、上記横桟の
   平座部に連結金具を取り付けし、連結金具の先端部に形
   成した係止ツメを該横桟の両端面から突出し、係止ツメ
   は縦桟のガラス溝入口に形成した係止部に係止し、上記
   平座部を挟んで反対側には平座金をネジ止めすると共に
   該ネジによって係止ツメを外方向へ押し開き、そして横
   桟端面から突出した平座金の一部を縦桟に形成した切り
   欠き溝に嵌入したことを特徴とするガラスパネル枠の横
   桟連結構造。
2. 【請求項２】 垂直に起立するスタッドに縦桟を取り付
   けし、この縦桟に横桟を掛け渡して構成するガラスパネ
   ル枠における上記横桟の連結に使用する連結金具であっ
   て、連結金具は２本の脚を有して先端部には外方向へ延
   びるアームを備え、該アームより先端部には縦桟のガラ
   ス溝入口に形成する係止部に係止することが出来る係止
   ツメを有し、又脚の基部には横桟にネジ止めする為の止
   着部を設けたことを特徴とする連結金具。