JPH09150444A - ホットランナーノズルの温度制御方法 - Google Patents
ホットランナーノズルの温度制御方法Info
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- JPH09150444A JPH09150444A JP31040695A JP31040695A JPH09150444A JP H09150444 A JPH09150444 A JP H09150444A JP 31040695 A JP31040695 A JP 31040695A JP 31040695 A JP31040695 A JP 31040695A JP H09150444 A JPH09150444 A JP H09150444A
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/76—Measuring, controlling or regulating
- B29C45/78—Measuring, controlling or regulating of temperature
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/2737—Heating or cooling means therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形サイクルに合わせて複数のホットランナ
ノズルをほぼ同一温度になるように、特に射出時にホッ
トランナノズルの先端部から温度を検出することなく、
複数のホットランナのゲート部を所定温度になるように
制御する。 【解決手段】 各ホットランナノズルに一定レベルの加
熱用出力を与えたときの先端部温度が、樹脂を溶融する
所定温度になるまでの出力時間データを求め、射出時の
急加熱指令を受けたとき、一番長い時間を要したホット
ランナには一定レベルの加熱用出力を与え、他のホット
ランナノズルには前記出力後、前記一番長い時間と該ホ
ットランナノズルの出力時間の差分の時間経過後に、前
記と同一な加熱用出力を与え、所定時間又はホットラン
ナノズルの所定温度到達後全出力を停止する。
ノズルをほぼ同一温度になるように、特に射出時にホッ
トランナノズルの先端部から温度を検出することなく、
複数のホットランナのゲート部を所定温度になるように
制御する。 【解決手段】 各ホットランナノズルに一定レベルの加
熱用出力を与えたときの先端部温度が、樹脂を溶融する
所定温度になるまでの出力時間データを求め、射出時の
急加熱指令を受けたとき、一番長い時間を要したホット
ランナには一定レベルの加熱用出力を与え、他のホット
ランナノズルには前記出力後、前記一番長い時間と該ホ
ットランナノズルの出力時間の差分の時間経過後に、前
記と同一な加熱用出力を与え、所定時間又はホットラン
ナノズルの所定温度到達後全出力を停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機用の温
度制御方法に係わり、特に1本の射出筒から複数のホッ
トランナノズルに樹脂を分配して射出するホットランナ
ノズルの温度制御方法に関する。
度制御方法に係わり、特に1本の射出筒から複数のホッ
トランナノズルに樹脂を分配して射出するホットランナ
ノズルの温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機において、ランナ部を常時加
熱し、ランナ部の樹脂を溶融状態に保つホットランナが
採用されることが多いが、ホットランナノズルのゲート
部の温度制御が成形品の安定を図る上で重要となる。特
公平4−67493には、ホットランナ多点ゲートの温
度制御方法が開示されている。これは、多点ゲートを構
成する複数のノズルチップを、主ノズルチップと従ノズ
ルチップに分けると共に、その主ノズルチップの加熱素
子の通電電流と従ノズルチップの加熱素子の通電電流と
の関係を定める関係設定手段を設け、主ノズルチップで
は、ゲートの温度を検出してその温度に応じて加熱素子
の通電電流を制御し、従ノズルチップでは、上記関係設
定手段により主ノズルチップの加熱素子の通電電流と所
定の関係を保って加熱素子の通電電流を制御するもので
ある。即ち、各ゲートの温度を一定の関係に保持するこ
とを目的としている。
熱し、ランナ部の樹脂を溶融状態に保つホットランナが
採用されることが多いが、ホットランナノズルのゲート
部の温度制御が成形品の安定を図る上で重要となる。特
公平4−67493には、ホットランナ多点ゲートの温
度制御方法が開示されている。これは、多点ゲートを構
成する複数のノズルチップを、主ノズルチップと従ノズ
ルチップに分けると共に、その主ノズルチップの加熱素
子の通電電流と従ノズルチップの加熱素子の通電電流と
の関係を定める関係設定手段を設け、主ノズルチップで
は、ゲートの温度を検出してその温度に応じて加熱素子
の通電電流を制御し、従ノズルチップでは、上記関係設
定手段により主ノズルチップの加熱素子の通電電流と所
定の関係を保って加熱素子の通電電流を制御するもので
ある。即ち、各ゲートの温度を一定の関係に保持するこ
とを目的としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知例によれば、
少なくとも、主ノズルチップにはゲートの温度を検出す
る温度センサを取り付ける必要がある。しかし、実際に
はノズルチップ内、特にノズル部先端部に熱電対を取り
付けるのは構造的にも難しく、保守管理面でも問題があ
る。本発明の目的は、ホットランナノズルの先端部から
温度を検出することなく、複数のホットランナノズルを
成形サイクルに合わせて、特に射出時に、複数のホット
ランナのゲート部を所定温度になるように温度制御する
ことである。
少なくとも、主ノズルチップにはゲートの温度を検出す
る温度センサを取り付ける必要がある。しかし、実際に
はノズルチップ内、特にノズル部先端部に熱電対を取り
付けるのは構造的にも難しく、保守管理面でも問題があ
る。本発明の目的は、ホットランナノズルの先端部から
温度を検出することなく、複数のホットランナノズルを
成形サイクルに合わせて、特に射出時に、複数のホット
ランナのゲート部を所定温度になるように温度制御する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】1本の射出筒から複数の
ホットランナノズルに樹脂を分配して射出するホットラ
ンナノズルの温度制御方法において、内部がホットラン
ナ状態となるような所定温度に保持された各ホットラン
ナノズルに、一定レベルの加熱用出力を与えたときの各
ホットランナノズルの先端部の温度上昇関係を求め、先
端部温度が樹脂を溶融する所定温度になるまでの各ホッ
トランナノズルの出力時間データをもとに、射出時のホ
ットランナノズル急速加熱指令を受けた時、前記データ
より、一番長い時間を要したホットランナノズルには一
定レベルの加熱用出力を与え、他のホットランナノズル
には前記加熱用出力後、前記一番長い時間と該ホットラ
ンナノズルの出力時間の差分の時間経過後に前記と同一
な一定レベルの加熱用出力を与え、前記一番長い時間経
過後全ホットランナノズルへの加熱用出力を停止するこ
とを特徴としている。また、内部がホットランナ状態と
なるような所定温度に保持された各ホットランナノズル
に、一定レベルの加熱用出力を与えたときの各ホットラ
ンナノズルの本体部と先端部の温度上昇関係を求め、先
端部温度が樹脂を溶融する所定温度になるまでの各ホッ
トランナノズルの出力時間データと、このときの本体部
の温度データをもとに、射出時のホットランナノズル急
速加熱指令を受けた時、前記出力時間データより、一番
長い時間を要したホットランナノズルには一定レベルの
加熱用出力を与え、他のホットランナノズルには前記加
熱用出力後、前記一番長い時間と該ホットランナノズル
の出力時間の差分の時間経過後に前記と同一な一定レベ
ルの加熱用出力を与え、各ホットランナノズルの本体部
温度が前記温度データを全てこえたとき、全ホットラン
ナノズルへの加熱用出力を停止することも特徴としてい
る。
ホットランナノズルに樹脂を分配して射出するホットラ
ンナノズルの温度制御方法において、内部がホットラン
ナ状態となるような所定温度に保持された各ホットラン
ナノズルに、一定レベルの加熱用出力を与えたときの各
ホットランナノズルの先端部の温度上昇関係を求め、先
端部温度が樹脂を溶融する所定温度になるまでの各ホッ
トランナノズルの出力時間データをもとに、射出時のホ
ットランナノズル急速加熱指令を受けた時、前記データ
より、一番長い時間を要したホットランナノズルには一
定レベルの加熱用出力を与え、他のホットランナノズル
には前記加熱用出力後、前記一番長い時間と該ホットラ
ンナノズルの出力時間の差分の時間経過後に前記と同一
な一定レベルの加熱用出力を与え、前記一番長い時間経
過後全ホットランナノズルへの加熱用出力を停止するこ
とを特徴としている。また、内部がホットランナ状態と
なるような所定温度に保持された各ホットランナノズル
に、一定レベルの加熱用出力を与えたときの各ホットラ
ンナノズルの本体部と先端部の温度上昇関係を求め、先
端部温度が樹脂を溶融する所定温度になるまでの各ホッ
トランナノズルの出力時間データと、このときの本体部
の温度データをもとに、射出時のホットランナノズル急
速加熱指令を受けた時、前記出力時間データより、一番
長い時間を要したホットランナノズルには一定レベルの
加熱用出力を与え、他のホットランナノズルには前記加
熱用出力後、前記一番長い時間と該ホットランナノズル
の出力時間の差分の時間経過後に前記と同一な一定レベ
ルの加熱用出力を与え、各ホットランナノズルの本体部
温度が前記温度データを全てこえたとき、全ホットラン
ナノズルへの加熱用出力を停止することも特徴としてい
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づき
説明する。図1において、、射出成形機の射出筒1の先
端に接して金型部2が配設されている。金型部2は、金
型21内部にホットランナ5を形成するホットランナノ
ズル(以下ノズルと略す)3(3a、3b)と、マニホ
ールド4を装着して構成されている。マニホールド4
は、本例では内部に2つに分岐した溶融樹脂路を有し、
一端開口部を射出筒1の開口部に、他端2カ所の開口部
を2つのノズル3a、3bに連結している。ノズル3
は、その先端ゲート部51(51a、51b)は、成型
品となるキャビティを有する別の金型(図示せず)に開
口している。
説明する。図1において、、射出成形機の射出筒1の先
端に接して金型部2が配設されている。金型部2は、金
型21内部にホットランナ5を形成するホットランナノ
ズル(以下ノズルと略す)3(3a、3b)と、マニホ
ールド4を装着して構成されている。マニホールド4
は、本例では内部に2つに分岐した溶融樹脂路を有し、
一端開口部を射出筒1の開口部に、他端2カ所の開口部
を2つのノズル3a、3bに連結している。ノズル3
は、その先端ゲート部51(51a、51b)は、成型
品となるキャビティを有する別の金型(図示せず)に開
口している。
【0006】ホットランナ5を成すために、ノズル3と
マニホールド4とは温度制御を行っている。マニホール
ド4では、樹脂を溶融状態に保つための一定温度になる
ように制御する。このため、マニホールド4に熱電対6
をセットし、検出した温度を温度コントローラ9に入力
し、温度コントローラ9は、熱電対6取り付け位置の予
め設定した温度と、熱電対6からの検出温度との差をP
ID変換して、その結果を基にSSR(ソリッドステー
トリレー)10のスイッチング制御をし、ヒータ7への
通電時間を制御している。
マニホールド4とは温度制御を行っている。マニホール
ド4では、樹脂を溶融状態に保つための一定温度になる
ように制御する。このため、マニホールド4に熱電対6
をセットし、検出した温度を温度コントローラ9に入力
し、温度コントローラ9は、熱電対6取り付け位置の予
め設定した温度と、熱電対6からの検出温度との差をP
ID変換して、その結果を基にSSR(ソリッドステー
トリレー)10のスイッチング制御をし、ヒータ7への
通電時間を制御している。
【0007】ノズル3では、その内部の樹脂を溶融状態
に保つための一定温度制御と、射出時にゲート部樹脂を
溶融する急速加熱制御を切り換えて行う。このため、ノ
ズル3のほぼ中央部に熱電対8(8a、8b)をセット
し、検出した温度を温度コントローラ9に入力する。ま
ず、一定温度制御では、マニホールド4の場合と同様
に、熱電対8の取り付け位置の予め設定した温度と、熱
電対8からの検出温度との差をPID変換し、その結果
を基にSSR11(11a、11b)のスイッチング制
御をし、ヒータ12(12a、12b)への通電時間を
制御して行う。2本のノズル3a、3bに対し、各々熱
電対8a、8bを設けて制御するので、各ノズル3a、
3b本体部はほぼ同一温度となり、ホットランナ温度も
ほぼ同一となる。
に保つための一定温度制御と、射出時にゲート部樹脂を
溶融する急速加熱制御を切り換えて行う。このため、ノ
ズル3のほぼ中央部に熱電対8(8a、8b)をセット
し、検出した温度を温度コントローラ9に入力する。ま
ず、一定温度制御では、マニホールド4の場合と同様
に、熱電対8の取り付け位置の予め設定した温度と、熱
電対8からの検出温度との差をPID変換し、その結果
を基にSSR11(11a、11b)のスイッチング制
御をし、ヒータ12(12a、12b)への通電時間を
制御して行う。2本のノズル3a、3bに対し、各々熱
電対8a、8bを設けて制御するので、各ノズル3a、
3b本体部はほぼ同一温度となり、ホットランナ温度も
ほぼ同一となる。
【0008】次に、急速加熱制御について説明する。急
速加熱制御は、後述するように所定レベルの出力を、所
定時間ヒータに出力するような制御である。図2はノズ
ル3先端部の拡大図を示した図である。ノズル3の本体
部は金型21と隙間を有しているが、先端部31(31
a、31b)は金型21と接触して取り付けられてい
る。前述したように、一定温度制御時には、ノズル3内
部の樹脂は溶融している(ホットランナ)が、ノズル先
端部31は金型21により冷却され、ゲート部51の樹
脂は固化している。従って、射出するときは、ゲート部
51の樹脂を溶融するようにノズル部3を急速に加熱す
る必要がある。本実施例では、1本の射出筒から2本の
ノズル3a、3bに樹脂を分配して射出するようため、
射出時には2本のノズル3a、3bのゲート部51a、
51bがほぼ同じ温度になっている必要がある。
速加熱制御は、後述するように所定レベルの出力を、所
定時間ヒータに出力するような制御である。図2はノズ
ル3先端部の拡大図を示した図である。ノズル3の本体
部は金型21と隙間を有しているが、先端部31(31
a、31b)は金型21と接触して取り付けられてい
る。前述したように、一定温度制御時には、ノズル3内
部の樹脂は溶融している(ホットランナ)が、ノズル先
端部31は金型21により冷却され、ゲート部51の樹
脂は固化している。従って、射出するときは、ゲート部
51の樹脂を溶融するようにノズル部3を急速に加熱す
る必要がある。本実施例では、1本の射出筒から2本の
ノズル3a、3bに樹脂を分配して射出するようため、
射出時には2本のノズル3a、3bのゲート部51a、
51bがほぼ同じ温度になっている必要がある。
【0009】ノズル3a、3bの先端部31a、31b
が温度コントローラ9からの同一出力に対して同じ温度
上昇特性を示せば、ノズル各々の温度制御を行う必要は
ないが、図2に示したノズル先端部31と金型21との
接触具合、また金型21内の冷却水等による冷却状態の
違いなどにより、ノズル先端部31の金型21への温度
伝達は各々違っている。図4に、ノズル3a、3bに温
度コントローラ9から同一の出力を与えたときの、ノズ
ル3a、3bの先端部温度の測定例を示す。横軸に時
間、縦軸に温度コントローラ9からの出力パターンとノ
ズル先端部の温度変化を示す。15、16はノズル3
a、3bの先端部温度を、17は、ゲート部51におけ
る樹脂が溶融するための温度を表す。一定温度制御によ
り、各ノズルの本体部はほぼ同一の温度であるにも係わ
らず、ノズル3bの先端部は温度上昇が3aより早く、
時刻Aには樹脂溶融温度に達している。従って、この時
点でノズル3bからの射出は可能となるが、ノズル3a
はまだゲート部51aは閉塞している。ノズル3aの先
端部温度上昇を待って(時刻B)射出すると、ノズル3
a、3bは先端部温度だけでなく本体部の温度も異なる
ため、射出される樹脂の速度、量、流れ方が違い均質な
成形品が成形されない恐れがある。
が温度コントローラ9からの同一出力に対して同じ温度
上昇特性を示せば、ノズル各々の温度制御を行う必要は
ないが、図2に示したノズル先端部31と金型21との
接触具合、また金型21内の冷却水等による冷却状態の
違いなどにより、ノズル先端部31の金型21への温度
伝達は各々違っている。図4に、ノズル3a、3bに温
度コントローラ9から同一の出力を与えたときの、ノズ
ル3a、3bの先端部温度の測定例を示す。横軸に時
間、縦軸に温度コントローラ9からの出力パターンとノ
ズル先端部の温度変化を示す。15、16はノズル3
a、3bの先端部温度を、17は、ゲート部51におけ
る樹脂が溶融するための温度を表す。一定温度制御によ
り、各ノズルの本体部はほぼ同一の温度であるにも係わ
らず、ノズル3bの先端部は温度上昇が3aより早く、
時刻Aには樹脂溶融温度に達している。従って、この時
点でノズル3bからの射出は可能となるが、ノズル3a
はまだゲート部51aは閉塞している。ノズル3aの先
端部温度上昇を待って(時刻B)射出すると、ノズル3
a、3bは先端部温度だけでなく本体部の温度も異なる
ため、射出される樹脂の速度、量、流れ方が違い均質な
成形品が成形されない恐れがある。
【0010】そこで、図1に示すように温度コントロー
ラ9にタッチパネル機能付のグラフィックモニタ14を
接続し、グラフィックモニタ14上で急速加熱のための
加熱時間と、各ノズル固有に急加熱遅れ時間を設定する
こととした。加熱時間とは、図3に示すように、温度コ
ントローラ9が射出成形機8よりの急加熱開始信号を受
けてから加熱出力を停止するまでの時間であり、急加熱
遅れ時間とは、実際に加熱出力を出すまでの遅延時間の
ことである。上記2つの時間設定方法について説明す
る。金型21にノズル3を装着した状態で、各ノズル3
a、3bに前述した熱電対8a、8bの他に、各ノズル
先端部31a、31bに別の熱電対(図示せず)を実験
的に取り付け、ノズル先端部の温度も測定できるように
する。この状態で、一定温度制御を行い、各ノズルの本
体部がほぼ同一の温度になった(このとき、各ノズル先
端部の温度は同一とは限らない)後、SSR11a及び
11bのスイッチングを停止し、ON状態とする。この
後の各ノズルへの出力時間とノズル先端部の温度変化を
測定する。測定データの一例を図5に示す。この結果よ
り、所定温度17に達するまでの時間が長い方のノズル
3aへの出力時間T1を加熱時間とし、長い方と短い方
の出力時間の差t(T1−T2)を、短い方のノズル3
bの急加熱遅れ時間として、前記のグラフィックモニタ
から入力する。
ラ9にタッチパネル機能付のグラフィックモニタ14を
接続し、グラフィックモニタ14上で急速加熱のための
加熱時間と、各ノズル固有に急加熱遅れ時間を設定する
こととした。加熱時間とは、図3に示すように、温度コ
ントローラ9が射出成形機8よりの急加熱開始信号を受
けてから加熱出力を停止するまでの時間であり、急加熱
遅れ時間とは、実際に加熱出力を出すまでの遅延時間の
ことである。上記2つの時間設定方法について説明す
る。金型21にノズル3を装着した状態で、各ノズル3
a、3bに前述した熱電対8a、8bの他に、各ノズル
先端部31a、31bに別の熱電対(図示せず)を実験
的に取り付け、ノズル先端部の温度も測定できるように
する。この状態で、一定温度制御を行い、各ノズルの本
体部がほぼ同一の温度になった(このとき、各ノズル先
端部の温度は同一とは限らない)後、SSR11a及び
11bのスイッチングを停止し、ON状態とする。この
後の各ノズルへの出力時間とノズル先端部の温度変化を
測定する。測定データの一例を図5に示す。この結果よ
り、所定温度17に達するまでの時間が長い方のノズル
3aへの出力時間T1を加熱時間とし、長い方と短い方
の出力時間の差t(T1−T2)を、短い方のノズル3
bの急加熱遅れ時間として、前記のグラフィックモニタ
から入力する。
【0011】実際の射出成形に当たっては、ノズル先端
部の熱電対は取り外して、前述したノズル温度制御を行
う。即ち図6に示すように、一定温度制御中に射出成形
機から急加熱開始信号が温度コントローラ9に入力され
ると、温度コントローラ9は、まず昇温カーブ15であ
るノズル3aに対して、予め前記で設定したレベルの出
力19を与える。時間t遅延後、昇温カーブ16である
ノズル3bに、前記と同一レベルの出力20を与える。
最初の出力19からT1時間後に、両方のノズル先端部
は樹脂溶融温度に達しているはずであり、温度コントロ
ーラ9は射出成形機に射出開始信号を出力すると同時
に、出力を停止するか、又はSSRを閉止して両ノズル
のヒータへの出力を停止する。このときのタイミング
は、時間T1で行ってもよいし熱電対8の信号で行って
もよい。後者の場合、前述したデータ収集用測定時に、
ノズル先端部31a、31bの温度が溶融温度になった
時の、ノズル中央部に取り付けた熱電対8a、8bの温
度を測定記憶しておき、これをもとに行えばよい。熱電
対による温度監視の方が、万一周辺環境が変化しても実
際の温度状態を確認、対処でき望ましい。
部の熱電対は取り外して、前述したノズル温度制御を行
う。即ち図6に示すように、一定温度制御中に射出成形
機から急加熱開始信号が温度コントローラ9に入力され
ると、温度コントローラ9は、まず昇温カーブ15であ
るノズル3aに対して、予め前記で設定したレベルの出
力19を与える。時間t遅延後、昇温カーブ16である
ノズル3bに、前記と同一レベルの出力20を与える。
最初の出力19からT1時間後に、両方のノズル先端部
は樹脂溶融温度に達しているはずであり、温度コントロ
ーラ9は射出成形機に射出開始信号を出力すると同時
に、出力を停止するか、又はSSRを閉止して両ノズル
のヒータへの出力を停止する。このときのタイミング
は、時間T1で行ってもよいし熱電対8の信号で行って
もよい。後者の場合、前述したデータ収集用測定時に、
ノズル先端部31a、31bの温度が溶融温度になった
時の、ノズル中央部に取り付けた熱電対8a、8bの温
度を測定記憶しておき、これをもとに行えばよい。熱電
対による温度監視の方が、万一周辺環境が変化しても実
際の温度状態を確認、対処でき望ましい。
【0012】本実施例ではノズルは2本の場合を説明し
たが、3本以上であつても同様にして制御できる。ま
た、ノズル加熱は他の方式でも問題はないし、温度計測
は熱電対に限定されることもない。
たが、3本以上であつても同様にして制御できる。ま
た、ノズル加熱は他の方式でも問題はないし、温度計測
は熱電対に限定されることもない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、複数のノズルの先端部
が、装着状態及び金型温度条件に起因する昇温状態に差
があっても、所定のタイミングでほぼ同一温度になるよ
うに制御でき、一つの射出筒から複数のノズルを介して
複数の成型品を成形する場合でも、樹脂の流れが各ノズ
ルでほぼ同一となり、良好な成型品を得ることができ
る。また、ノズル先端部に熱電対を装着する必要がな
く、金型が簡潔になり、保守管理面でも効果がある。
が、装着状態及び金型温度条件に起因する昇温状態に差
があっても、所定のタイミングでほぼ同一温度になるよ
うに制御でき、一つの射出筒から複数のノズルを介して
複数の成型品を成形する場合でも、樹脂の流れが各ノズ
ルでほぼ同一となり、良好な成型品を得ることができ
る。また、ノズル先端部に熱電対を装着する必要がな
く、金型が簡潔になり、保守管理面でも効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】ノズルと金型の関係を示す図である。
【図3】ノズル急加熱時の温度コントローラの出力パタ
ーンを示す図である。
ーンを示す図である。
【図4】2つのノズルに一定の出力を与えたときの先端
部温度上昇を示す図である。
部温度上昇を示す図である。
【図5】加熱時間と急加熱遅れ時間を説明する図であ
る。
る。
【図6】実際のノズル温度制御の出力とノズル先端部温
度上昇を示す図である。
度上昇を示す図である。
1 射出筒 2 金型部 3 ノズル部 4 マニホールド部 5 ホットランナ 6 マニホールド用熱電対 7 マニホールド用ヒータ 8 ノズル用熱電対 9 温度コントローラ 12 ノズル用ヒータ 31 ノズル先端部 51 ゲート部 T1 加熱時間 t 急加熱遅れ時間
Claims (2)
- 【請求項1】 1本の射出筒から複数のホットランナノ
ズルに樹脂を分配して射出するホットランナノズルの温
度制御方法において、 内部がホットランナ状態となるような所定温度に保持さ
れた各ホットランナノズルに、一定レベルの加熱用出力
を与えたときの各ホットランナノズルの先端部の温度上
昇関係を求め、先端部温度が樹脂を溶融する所定温度に
なるまでの各ホットランナノズルの出力時間データをも
とに、射出時のホットランナノズル急速加熱指令を受け
た時、前記データより、一番長い時間を要したホットラ
ンナノズルには一定レベルの加熱用出力を与え、他のホ
ットランナノズルには前記加熱用出力後、前記一番長い
時間と該ホットランナノズルの出力時間の差分の時間経
過後に前記と同一な一定レベルの加熱用出力を与え、前
記一番長い時間経過後全ホットランナノズルへの加熱用
出力を停止することを特徴とするホットランナノズルの
温度制御方法。 - 【請求項2】 1本の射出筒から複数のホットランナノ
ズルに樹脂を分配して射出するホットランナノズルの温
度制御方法において、 内部がホットランナ状態となるような所定温度に保持さ
れた各ホットランナノズルに、一定レベルの加熱用出力
を与えたときの各ホットランナノズルの本体部と先端部
の温度上昇関係を求め、先端部温度が樹脂を溶融する所
定温度になるまでの各ホットランナノズルの出力時間デ
ータと、このときの本体部の温度データをもとに、射出
時のホットランナノズル急速加熱指令を受けた時、前記
出力時間データより、一番長い時間を要したホットラン
ナノズルには一定レベルの加熱用出力を与え、他のホッ
トランナノズルには前記加熱用出力後、前記一番長い時
間と該ホットランナノズルの出力時間の差分の時間経過
後に前記と同一な一定レベルの加熱用出力を与え、各ホ
ットランナノズルの本体部温度が前記温度データを全て
こえたとき、全ホットランナノズルへの加熱用出力を停
止することを特徴とするホットランナノズルの温度制御
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31040695A JPH09150444A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | ホットランナーノズルの温度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31040695A JPH09150444A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | ホットランナーノズルの温度制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150444A true JPH09150444A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18004880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31040695A Pending JPH09150444A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | ホットランナーノズルの温度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09150444A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7671304B2 (en) | 2004-10-18 | 2010-03-02 | Mold-Masters (2007) Limited | Multiple zone temperature controller for injection molding system |
CN104275785A (zh) * | 2014-09-23 | 2015-01-14 | 格力电器(武汉)有限公司 | 温控装置及热流道模具 |
CN108859045A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-11-23 | 上海塑尔热流道电气有限公司 | 一种热流道***温控箱检测台 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP31040695A patent/JPH09150444A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7671304B2 (en) | 2004-10-18 | 2010-03-02 | Mold-Masters (2007) Limited | Multiple zone temperature controller for injection molding system |
CN104275785A (zh) * | 2014-09-23 | 2015-01-14 | 格力电器(武汉)有限公司 | 温控装置及热流道模具 |
CN108859045A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-11-23 | 上海塑尔热流道电气有限公司 | 一种热流道***温控箱检测台 |
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