JPH09149813A - 棒状化粧材繰出容器及び押棒繰出機構 - Google Patents

棒状化粧材繰出容器及び押棒繰出機構

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JPH09149813A
JPH09149813A JP33431095A JP33431095A JPH09149813A JP H09149813 A JPH09149813 A JP H09149813A JP 33431095 A JP33431095 A JP 33431095A JP 33431095 A JP33431095 A JP 33431095A JP H09149813 A JPH09149813 A JP H09149813A
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JP
Japan
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chuck
push rod
cylinder
cartridge
stick
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JP33431095A
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Inventor
Atsushi Oba
淳 大庭
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Suzuno Kasei Co Ltd
Original Assignee
Suzuno Kasei Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/20Pencil-like cosmetics; Simple holders for handling stick-shaped cosmetics or shaving soap while in use
    • A45D40/205Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
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    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/20Pencil-like cosmetics; Simple holders for handling stick-shaped cosmetics or shaving soap while in use
    • A45D40/205Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder
    • A45D2040/208Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder the relative movement being made by a rotating action, e.g. effected by a screw

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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートリターン用スプリングを省略した場合
においても作動の信頼性を確保できるカートリッジ式の
棒状化粧材繰出容器を提供する。 【解決手段】 本発明の棒状化粧材繰出容器1のカート
リッジ3は、チャック51の後端部に取り付けられたチ
ャック−押棒連結用板バネ59を具備する。また、カー
トリッジ筒の内孔には、チャック51が後端限にある位
置において、板バネ59がその弾性によって外側に開い
て開位置となるための横穴61が形成されている。カー
トリッジ筒の内孔26は、チャック51が後端限以外の
位置にあるとき、板バネ59を内側に閉じて閉位置とす
るように形成されている。一方、押棒91の先端部に
は、板バネ59が閉位置となった場合に該板バネと係合
して押棒91とチャック51とを連結する係合部71が
形成されている。該板バネ59が開位置となった場合に
は、この係合部71と該板バネとの係合が解除されて、
押棒91とチャック51とが分離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状化粧材(アイ
ライナーやアイライン、口紅等)のカートリッジ式の繰
出容器及びそれに適した押棒繰出機構に関する。特に
は、カートリッジ内のチャックリターンスプリングのな
いタイプの棒状化粧材繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】カートリッジ式の棒状化粧材繰出容器
は、容器本体とこの先に着脱自在に取り付けられるカー
トリッジとから構成される。容器本体は軸方向に繰り出
し可能な押棒を有する。カートリッジ内には、棒状化粧
材の後端部を保持して、カートリッジ筒の内孔を摺動す
るチャックが内蔵されている。容器本体の押棒の先端を
カートリッジ内で進退させることによりチャックを駆動
し、棒状化粧材をカートリッジの先端口から繰り出し引
き込みする。このようなカートリッジ式の棒状化粧材繰
出容器においては、容器本体にカートリッジを装着して
押棒でチャックを駆動する際には、押棒の先端とチャッ
クとは連結されていなければならないが、カートリッジ
交換のために容器本体からカートリッジを取り外すとき
は、両者の連結が解かれなければならない。
【0003】そのような代表的な機構として、リターン
スプリングを用いるものがある。このリターンスプリン
グ機構の棒状化粧材繰出容器では、カートリッジ内にチ
ャックを後退方向(引き込み方向)に付勢するバネを設
けておき、棒状化粧材を繰り出す時は押棒の先端でチャ
ックを押し、棒状化粧材を引き込むときは押棒の後退に
合わせてバネでチャックを戻してやる。このような機構
では、元々チャックと押棒は当接し合っているだけなの
で、両者を切り離すのは簡単である。しかし、このよう
なバネを組み込むための設計処理を施さなければなら
ず、またバネを組み込む作業も生じるため、できればバ
ネなしですむカートリッジ式棒状化粧材繰出容器が望ま
しい。
【0004】このようなリターンスプリングのないカー
トリッジ式棒状化粧材繰出容器もいくつか提案されてい
る。図8は、特公昭57−44551号に開示されたカ
ートリッジ式棒状化粧材繰出容器における、チャックと
押棒先端の連結及び連結解除のメカニズムを模式的に示
す断面図である。(a)は連結状態を、(b)は連結解
除状態を示す。まず図8(b)において、チャック40
3はカートリッジ内の後端限の位置にある。そして、チ
ャック403の後端側に尾びれのように延びている後方
側片410は外側(図の上下)に拡がっている。これが
元々この後方側片の製造時の姿である。後方側片410
の外周部の後端内孔415がテーパー状に拡がってお
り、かつ後方側片410の外面の突起406が、後端内
孔415内面の凹部413に入っているので、後方側片
410が外方向にスプリングバックしているのである。
【0005】後方側片410の拡開により、同側片41
0後端に内側に向けて形成されている係止爪407も外
に開いている。そのため、上下の係止爪407、407
´の間に、押棒411先端の頭408が自由に出入りで
きる。結局、図8(b)では、押棒411とチャック4
03の連結が解除されており、容器本体からカートリッ
ジを取り外す、あるいは取り付けることが可能である。
なお、突起406が凹部413に入り込んでいるので、
押棒411が存在しなくなってもチャック403が後方
に脱落することはない。
【0006】次に、図8(a)について説明する。図8
(b)の状態から押棒411を左方向に繰り出すと、押
棒の頭408の左端面が、チャックの底部402に当
り、チャック403は図の左方向に進む。すると、突起
406は凹部413から外れて、テーパー状の後端開孔
415によって徐々に内側に押される。このため、後方
側片410が内側に曲げられ、後方側片410が(後端
部の係止爪407も)内側に寄せられて、押棒の頭40
8の根元の周溝409内に係止爪407が入り込む。そ
して、さらに押棒411を図の左に繰り出すと、チャッ
ク403は、ストレートな内孔405内を左に進む。
【0007】次に、棒状化粧材401を引き込むとき
は、図8(a)で押棒411を右に動かすと、押棒の頭
408の右肩がチャックの係止爪407を引っ掛けてい
るので、チャック403も押棒411の動きに合わせて
右に移動する。すなわち、図8(a)では、チャック4
03と押棒411とが連結されているわけである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8の従来の棒状化粧
材繰出容器では、チャックの後方側片の弾性を利用して
該側片を開閉し、押棒とチャックの連結とその解除を行
っていた。さらに、チャックの後端限を定めるストッパ
ー(脱落防止)である凹部413は、チャック403が
通常摺動するストレートな内孔405よりも径大の部分
に形成されていた。ここで、当業者にとって明らかなと
おり、この種の容器のチャックは、プラスチックの成形
品であることが一般的である。このプラスチック成形品
は、一定の弾性を有しているが、変形の繰り返しあるい
は一定の変形姿勢の継続によって、次第に元の形状に復
帰する(スプリングバックする)能力が失われていくお
それがある。特に図8の棒状化粧材繰出容器のように、
チャックストッパーが径大部にある場合は、後方側片の
スプリングバックがあまくなると、カートリッジの交換
時に、チャックがカートリッジから脱落してしまう問題
が生じるので事態は深刻であった。また、同要因、もし
くはカートリッジの落下により、係止爪407が押棒先
端外径より小径になった場合には、押棒と係合せずに芯
チャックを前進させてしまい、押棒を繰り上げても芯チ
ャックと押棒先端が係合せず、繰出不能になってしまう
ことがある。また、本発明はカートリッジと押棒が回動
不能かつ摺動不能であることを特徴としているが、特公
昭57−44551では別部材を使用しないと、これが
無理である。
【0009】本発明は、オートリターン用スプリングを
省略した場合においても作動の信頼性を確保できるカー
トリッジ式棒状化粧材繰出容器を提供することを目的と
する。また、様々な棒状材の繰出容器のための標準的な
繰出機構ユニットとして用いることのできる押棒繰出機
構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の棒状化粧材繰出容器は、軸方向に繰り出し
可能な押棒を備えた容器本体と、 この容器本体の先端
に着脱自在に取り付けられた、棒状化粧材を軸方向摺動
自在に内蔵するカートリッジと、からなる棒状化粧材繰
出容器であって; 該カートリッジは、 棒状化粧材の
進退する内孔を有するカートリッジ筒と、 棒状化粧材
の後端部を支持するとともに、上記押棒に駆動されてカ
ートリッジ筒の内孔内を進退するチャックと、 このチ
ャックの後端部に取り付けられたチャック−押棒連結用
板バネと、 を具備し; 上記カートリッジ筒の内孔に
は、上記チャックが後端限にある位置において、上記板
バネがその弾性によって外側に開いて開位置となるため
の側方中空部が形成されており、 また、上記カートリ
ッジ筒の内孔は、上記チャックが後端限以外の位置にあ
るとき、上記板バネを内側に閉じて閉位置とするように
形成されており、 上記押棒の先端部には、上記板バネ
が閉位置となった場合に該板バネと係合して押棒とチャ
ックとを連結する係合部であって、上記板バネが開位置
となった場合には該板バネとの係合が解除されて押棒と
チャックとが分離される係合部が形成されていることを
特徴とする。ここで、板バネは、スプリングバックのあ
まくならない金属材料等により作成でき、またその形状
の自由度も高いので、長期に亘る使用によってもトラブ
ルの生じない作動の確実な棒状化粧材繰出容器を得るこ
とができる。
【0011】また、本発明の他の態様の棒状化粧材繰出
容器は、軸方向に繰り出し可能な押棒を備えた容器本体
と、 この容器本体の先端に着脱自在に取り付けられ
た、棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵するカートリッ
ジと、からなる棒状化粧材繰出容器であって; 該カー
トリッジは、 棒状化粧材の進退する内孔を有するカー
トリッジ筒と、 棒状化粧材の後端部を支持するととも
に、上記押棒に駆動されて上記カートリッジ筒の内孔内
を進退するチャックと、 このチャックの後端部に付設
されたチャック−押棒連結用弾性部材と、 を具備し;
上記カートリッジ筒の側壁には、上記チャックが後端
限にある位置において、上記弾性部材がその弾性によっ
て外側に開いて開位置となるための横穴が形成されてお
り、 また、上記カートリッジ筒の内孔は、上記チャッ
クが後端限以外の位置にあるとき、上記弾性部材を内側
に閉じて閉位置とするように形成されており、 上記押
棒の先端部には、上記弾性部材が閉位置となった場合に
該弾性部材と係合して押棒とチャックとを連結する係合
部であって、該弾性部材が開位置となった場合には該弾
性部材との係合が解除されて押棒とチャックとが分離さ
れる係合部が形成されていること、そしてカートリッジ
と押棒が回動不能摺動自在となることを特徴とする。
【0012】カートリッジ筒をプラスチック成形品で作
製する場合、横穴は割型で成形できるので、深くかつシ
ャープな側方中空部を形成できる。ということは、この
横穴における弾性部材の拡がり(逃げ)寸法が大きくと
れることとなり、押棒とチャックの連結解除が確実とな
る。さらに横穴をストッパーとして利用する場合も、確
実にチャックの抜け止めを行える。図8の従来のような
凹部413では、成形金型のコアピンを無理抜きするこ
とにより成形することとなるが、そのような方法では、
深くてシャープな凹部は形成できず、したがってチャッ
クの抜け止めも甘くならざるをえない。
【0013】また、本発明の他の態様の棒状化粧材繰出
容器は、 上記カートリッジ筒が、棒状化粧材の出入り
する先端口を含む第一の筒体と、上記横穴を含む第二の
筒体と、の合わせ構造からなり、 上記横穴の後端側に
内孔内に突出する内突段部が形成されており、この内突
段部は上記弾性部材又は板バネの端部と当接してチャッ
クの抜け止め用の後端限ストッパーとなり、 上記弾性
部材の付設されたチャックをこの第二の筒体の先端側か
ら筒体内孔内に組み入れることが可能なように形成され
ている。この態様の棒状化粧材繰出容器では、第二の筒
体の内孔を成形するためのコアピンが先端方向にも抜け
るようになるため(径の細い先端口の制約がない)、チ
ャックストッパーの内突量を大きくすることができ、チ
ャックの脱出防止がさらに確実となる。具体的には後述
する。
【0014】本発明の押棒繰出機構は、 メネジの切ら
れた貫通内孔を有するメネジ筒と、このメネジ筒のメネ
ジと螺合するオネジを有する押棒と、 押棒のオートリ
ターン用スプリングと、 からなる押棒繰出機構であっ
て; 上記押棒の先端部外周には、該押棒の回り止め用
の縦リブが設けられており、 この縦リブの後端面は上
記メネジ筒の先端面と当接して押棒の後端限を画し、
該押棒の後端部には押棒の外周面に突出した外突部を有
するベンドストッパーが設けられており、このベンドス
トッパーは、組立時に押棒をメネジ筒に通す際は内側に
ベンドしてメネジ内を通過可能であり、組立後は元の形
態に復帰し、上記オートリターン用スプリングは、上記
メネジ筒の後端面と、上記ベンドストッパーとの間に押
し勝手に組み込まれていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつさらに詳
しく説明する。図1は、本発明の一実施例に係るカート
リッジ式棒状化粧材繰出容器の引き込み状態における内
部構造を示す断面図である。カートリッジ3は容器本体
5に装着されており、チャック51及び押棒91は後端
限にあり、チャック−押棒連結用板バネ59は開(連結
解除)となっている。図2は、図1の棒状化粧材繰出容
器の繰り出し状態を示す断面図である。図3は、図1の
棒状化粧材繰出容器のカートリッジ筒(合わせ構造)を
構成する先筒と内筒を示す断面図である。図4は、図1
の棒状化粧材繰出容器のチャックとチャック−押棒連結
用板バネの組立状態を示す斜視図である。図5は、図1
の棒状化粧材繰出容器の押棒の後端部を示す(図1を9
0度回転した状態)の側面図である。
【0016】図1において、棒状化粧材繰出容器1は、
押棒91を進退可能に内蔵する容器本体5と、その先端
に着脱自在に装着されるカートリッジ3よりなる。カー
トリッジ3は、カートリッジ筒11、チャック51、チ
ャック−押棒連結用板バネ59、Oリング39の各部か
ら構成されている。カートリッジ筒11は、中空円筒状
をしており、先筒13、内筒15の合わせ構造である。
カートリッジ筒11の内部の内孔21には、チャック5
1及び棒状化粧材2が進退する。
【0017】先筒13は、先端口23からテーパー部2
4までは、それ単体でカートリッジ筒11を構成してい
る。先端口23の内径は、棒状化粧材2の外径(一例
2.0mm)に微少なスキマを加えた寸法であり(一例
2.2mm)、同先端口23は棒状化粧材2の先端を径
方向で支える。
【0018】先筒13の内径は、先端口23から後端方
向に進むにつれて大きくなっている。内筒先端部25で
の先筒13の内径は、一例で4.6mmである。内筒先
端部25から、先筒13の後端である容器本体当接段部
33までは、外側の先筒13と内側の内筒15の2本の
筒体が嵌合した2重構造である。先筒13の後端部内周
面、及び、この面と接する内筒15の外周面には、ロー
レット29及び嵌合凹凸31が形成されている。ローレ
ット29は、図3に示されているように、内筒15外周
の縦リブ29bと先筒13の内周の縦溝29aの組合せ
であって、先筒13と内筒15の回転方向のずれを防止
する。嵌合凹凸31は、環状の凹部31aと凸部31b
との組合せであって、先筒13と内筒15の軸方向のず
れを防止している。ローレット29と嵌合凹凸31によ
って、先筒13と内筒15は、一体物と同様のカートリ
ッジ筒11となり、外観上も、両筒体の合わせ目は容器
本体当接段部33の隅であるため、両筒体は一体物に見
える。そのため使用者に違和感を与えることもない。な
お、両筒体は一体物に見えなくても問題はない。
【0019】内筒15の中段部外面にはOリング溝41
が切られており、Oリング39が装着される。このOリ
ングの役割は、カートリッジ筒11と容器筒101との
間に一定の回転抵抗を与えることである。もしこの回転
抵抗がないと、コイルバネ95の付勢力により、押棒9
1、カートリッジ筒11が空回りして押棒が最後退位置
まで自然に戻ってしまうことになる。もちろん、コイル
バネ95をはずし、Oリング39をはずしても、オート
リターンが行われないだけで、繰出容器としては十分作
動可能なものである。
【0020】内筒の内孔26には、軸方向に延びる縦溝
27が切り込まれている。この縦溝27内は、後述する
チャック−押棒連結用板バネ59のバネ外側部67が摺
動する(図2参照)。内筒の下段部には、内筒の左右両
側壁を貫通する横穴61が開けられている。この横穴6
1は、内筒15を射出成形する際に左右に外方向に割れ
る割型を用いて成形される。横穴61内には、図1の状
態で、チャック−押棒連結用板バネ59のバネ外側部6
7が外に開いて入り込んでいる。また、横穴61の下面
の内突段部70には、チャック−押棒連結用板バネ59
のバネ後端部69が当接している。ここで、内突段部7
0は、内孔26の縦溝27よりも内側に張り出してい
る。
【0021】結局、図1の状態で、チャック−押棒連結
用板バネ59は開位置にあり、また、チャック−押棒連
結用板バネ59がチャックの後端限ストッパーとなって
いる。すなわち、バネ59の外側部67及び後端部69
が外に開いており、バネ後端部69(内側の爪)は押棒
91先端のバネ係合部71から離れている。そのため、
押棒91とチャック−押棒連結用板バネ59との係合が
解除されており、押棒91とチャック51との連結も解
かれている。また、チャック−押棒連結用板バネ59の
後端部69が横穴61下の内突段部70と当接している
ため、チャック−押棒連結用板バネ59及びチャック5
1はこれ以上は下に下がらない(つまり外に脱出しな
い)ようになっている。また、板バネ59は内筒内孔2
6の内径より大きく設定されており、常時内孔26の縦
溝27を外側に押しているため、押棒91の前進ととも
に押棒と係合すると同時に、板バネ59のバネ外径部6
7が内筒横穴61より外れると、板バネ59は常時拡開
する抵抗を持ちながら前進する。また、カートリッジを
勢いよく引き抜いても、芯チャックは押棒に係合した状
態で引き込まれ、内突段部70までくると、板バネ59
は内筒横穴61にカチッと係合して押棒との係合を解除
する。このように図1の棒状化粧材繰出容器のチャック
−押棒連結用板バネ59は、チャックと押棒の連結部材
としての役割と、チャックの後端限ストッパーとしての
役割と、板バネ外径部67の前進限としての役割を果た
す。
【0022】内筒15内孔下部の同期係合溝77は、押
棒91外面の同期係合リブ73及び一群の突起93と軸
方向摺動自在かつ回動不能に係合する。つまり、カート
リッジ筒11と押棒91とを同期回転させ、使用者がカ
ートリッジ筒11(先筒13)をつまんで容器本体5を
回したとき(逆でもよい)、押棒91とメネジ筒81と
が(容器筒に固定されている)相対的に回転して押棒9
1が繰り出し・引き込みされる。内筒15内孔の後端部
は、押棒91の先端部が入りやすいように大きく面取り
が施されている。内筒15の中下段部外面は、容器筒1
01のカートリッジ装着部43内面に挿入される差し込
み部45となっている。
【0023】カートリッジ3内のチャック51は、有底
筒上の本体にスカート状の垂下部55が付設された形を
している。チャック本体52内の腔部53は、棒状化粧
材2の後端部(尾部)をくわえて保持する。垂下部55
はその左右側壁に開けられた板バネ穴57を有する。こ
の板バネ穴57には、チャック−押棒連結用板バネ59
が通されている(図4参照)。チャック−押棒連結用板
バネ59は、幅の狭い板バネであり、その平面的形状
は、図1に示されているように、底辺の中央部を切り欠
いた三角形の形である。そして、その三角形の頂点付近
を、板バネ穴57から、チャック51の垂下部55内に
没入して、チャック51と組み立てられている。
【0024】図1の状態において、押棒91(容器本体
5側の部品)の先端部65はチャック51の垂下部55
内に入り込んでいる。そして、チャック51の底部54
の下面と、バネ先端部63を介して当接している。押棒
91の先端部65の下には、4個つらなったそろばん玉
状の突起・溝であるバネ係合部71が設けられている。
チャック−押棒連結用板バネ59が内側にすぼまると、
図2に示されているように、バネ後端部69の先端が押
棒のバネ係合部71の溝72の中に入り込んで、板バネ
59と押棒91とが係合する。しかし、図1の状態で
は、チャック−押棒連結用板バネ59はスプリングバッ
クして外側に開いている(バネ外側部67が横穴61に
入っている)ので、バネ外側部69もバネ係合部71と
係合しない位置まで開いている。そのため、押棒91を
下に下げる(あるいはカートリッジ3を上に上げる)
と、押棒先端部65は、チャック−押棒連結用板バネ5
9やチャック垂下部55の中から抜け出る。したがっ
て、図1の状態(後退限)ではカートリッジ3を容器本
体5から自由に取り外すことができる。また、同様の理
由により、カートリッジ3を容器本体5に取り付けるこ
とにも何の支障もない。
【0025】図1の棒状化粧材繰出容器1の容器本体5
は、容器筒101、メネジ筒81、押棒91及びコイル
バネ95の4部品により構成されている。容器筒101
は、この実施例では、有底筒状のプラスチック射出成形
体である。容器筒101の底109はなくすこともでき
るし別体の尾栓とすることもできる。その場合、メネジ
筒81と容器筒101を一体化する(容器筒の内孔にメ
ネジを成形する)こともできる。容器筒101の先端部
1/3ほどは、カートリッジ3の差し込み部45を受け
入れるパイプ状のカートリッジ装着部43となってい
る。
【0026】容器筒101の内孔中段部には、メネジ筒
81が挿入されている。メネジ筒81と容器筒101と
は、嵌合凹凸83とローレット87とによって、軸方向
及び周方向に固定されている。メネジ筒81は貫通の円
筒状(スリーブ状)をしており、その内孔にはメネジ8
5が形成されている。このメネジ85には、押棒91外
周面に配置されている一群の突起93が螺合する。
【0027】押棒91は細長い棒状体であり、その先端
部を除いては中空体となっている。押棒91の先端部6
5は矢じりのような形をしている。先端部65の下方は
バネ係合部71となっている。先端部65及びバネ係合
部71の構造及び作用は上述のとおりである。バネ係合
部71の下方の押棒外周には、同期係合リブ73が、軸
方向に延びるように90°振り分けで4本形成されてい
る。この同期係合リブは2つの役割を果す。1つは、カ
ートリッジ内筒後端の同期係合溝77と係合して押棒と
カートリッジとを同期係合させる役割である。他の1つ
は、リブ73の後端面74がメネジ筒81の先端面82
に当接して、押棒91の後端限を画する(抜け止めとな
る)役割である。なお、押棒が繰り出されてリブ73が
同期係合溝77からはずれた後は、図2に示されている
ように、押棒91外面の一群の突起93が同期係合溝7
7と係合して両者の回り止めとなる。
【0028】同期係合リブ73下方の押棒91外周には
一群の突起93が設けられている。突起93は、それぞ
れが軸方向に延びる小判形をしている。突起93は、軸
方向に見るとあるピッチで直線状に配列されている。周
方向に見ると、90°振り分けで4列設けられている。
これらの突起93は、さらに押棒91の外面に巻き付い
ているスパイラル空間の一部を占めるように設けられて
いる。すなわち、90°ずつ回りながら徐々に下の突起
93をたどって行けば、縦方向の突起ピッチの2倍のリ
ードの2条のオネジが押棒の外周に形成されていること
となる。したがって、これらの一群の突起93は、メネ
ジ筒81内孔のメネジ85と螺合して、一般のオネジの
ような働きをする。一方、軸方向に一列に並ぶ(合計4
列)突起93を見ると、これらは、同期係合リブ73が
下方に延長されたリブの一部を占めるように配列されて
いるものとも見ることができる。すなわち、押棒外面の
一群の突起93は、オネジとしての役割と、縦リブとし
ての役割の双方を果すのである。なお、図1から同期係
合リブ73部の径を大きくして、同期係合リブ73が押
棒の繰り出し時にカートリッジ筒11の内孔縦溝27と
係合するようにし、かつ一群の突起93の代りに径の細
い普通のオネジを設けてもよい。
【0029】押棒91の後端部にはベンドストッパー1
05が設けられている。図5は、図1の棒状化粧材繰出
容器の押棒の後端部を、図1から90°回転した方向か
ら見た側面図である。図1及び図5に示されているよう
に、ベンドストッパー105は、中空の押棒91の側壁
をコの字状に切り欠いて、上向きに延びる舌状の片とし
て形成されている。また、ベンドストッパー105の外
側は、押棒91の外周面よりも外側に突出している。こ
のベンドストッパー105は、その下端部を中心に内外
方向にベンドする。図1の状態は、この押棒91の製造
時(射出成形時)の姿であって、ベンドストッパー10
5の上端面103が押棒91の外周面から外へ棚状に張
り出すようになっている。
【0030】ベンドストッパー105の両外側をつまむ
ように狭めれば、ベンドストッパー105はその下端部
を中心に内側に曲がり、上端面103の外縁は押棒91
の外周面と面一になる程度まで引っ込む。このようにベ
ンドストッパー105が引っ込むのは、この棒状化粧材
繰出容器の組み立て時に、ベンドストッパー105をメ
ネジ筒81の内孔に通すときと、コイルバネ95を、押
棒後端部107からベンドストッパー105を越えて、
押棒91の外周にはめ込むときである。つまり、棒状化
粧材繰出容器1の組み立て時のみベンドストッパー10
5は内側にすぼみ、その他のときは図1のように外側に
張り出している。
【0031】ベンドストッパー105の上端面103と
メネジ筒81の下端面89の間の押棒91外周には、コ
イルバネ95が押し勝手に組み込まれている。そして、
このコイルバネ95は押棒91を後退方向に付勢してい
る。押棒91が繰り出された状態で、押棒91がカート
リッジ3の同期係合溝77を外れてその回転がフリーに
なると、コイルバネ95の後退方向の付勢力によって、
押棒91は回転しながら最引き込み位置(図1の状態)
までオートリターンする。なお、このようになるのは、
ネジの傾きがある程度以上立っている(粗い)場合であ
って、ネジが細い場合はネジでオートロックが効くた
め、バネの付勢力があっても押棒はオートリターンしな
い。なお、カートリッジ3と容器本体5の組立て状態で
は、カートリッジ筒11外面と容器筒101内面の摩擦
抵抗(Oリング39の抵抗等)によって、上述のような
オートリターンは抑制されている。
【0032】次にチャック51と押棒91とが連結され
た状態について説明する。図2は、図1から押棒91が
上方に繰り出された状態を示す。押棒91の上昇に伴
い、チャック51及びチャック−押棒連結用板バネ59
も上昇している。すなわち、押棒先端部65がバネ先端
部63を介してチャックの底54を押し上げている。こ
のとき、チャック−押棒連結用板バネ59のバネ外側部
67は、横穴61から外れて、狭い縦溝27内に押し込
まれている。そのため、バネ外側部67は内側に押され
て曲がり、バネ後端部69が内側に寄せられて押棒のバ
ネ係合部71の溝72内に入り込んでいる。この結果、
チャック51は、チャック−押棒連結用板バネ59を介
して押棒91と繰り出し・引き込み両方向に連結されて
いることとなる。したがって、図2の状態で押棒を引き
込むと(下に下げると)、チャック51及び棒状材2も
一緒に引き込まれる。なお、前述のとおり、図2におい
て、同期係合リブ73は同期係合溝77から外れている
が、押棒外周の一群の突起93が同期係合溝77に係合
しているので、カートリッジ筒11と押棒91との回り
止めは引き続きこの両者によってなされている。
【0033】次に、図1の棒状化粧材繰出容器の内筒1
5の製造上の特徴について説明する。前述のとおり、内
筒15の内孔に関しては、横穴61より上の内孔26や
縦溝27の方が、横穴61より下の内突段部70内周や
同期係合溝77内側部よりも径が大きい。このような内
筒15をプラスチック射出成形する際は、内筒の先端口
から内突段部70上面まで達する太いコアピンを先端側
から差し込み、後端側からは同期係合溝77部を成形す
るための細いコアピンを差し込み、さらに外側から割型
となっている横穴成形用のコアピンを横方向に差し込ん
で成形する。このような成形方法が可能なのは、カート
リッジ筒11を先筒13と内筒15の合せ構造として、
径の小さいカートリッジ筒先端口23を先筒13側に設
け、内筒15の先端口を径大にしている(内突段部70
より上をストレート穴にしている)ためである。このよ
うにすることによって、内突段部70が、それから上の
内孔26などよりも内側に張り出すようにできるため、
チャックの後端限ストッパー(脱落防止)としてより確
実にその役割を果すことができる。
【0034】図1の棒状化粧材繰出容器の組立て方法に
ついて説明する。容器本体側については、押棒91の後
端部107をメネジ筒81の内孔(メネジ部)に図の上
から下に向けて通す。このとき、ベンドストッパー10
5は内側にベンドして引っ込むので障害とならない。次
に、押棒外周の突起93をメネジ85にねじ込む。次
に、コイルバネ95を押棒後端部107から上に組み込
む。このときも、ベンドストッパー105をつまむよう
にして内側に引っ込めて、コイルバネ95を通す。そし
て、コイルバネ後端部102がベンドストッパー105
を通過したところでベンドストッパー105をフリーに
して外側にスプリングバックさせる。これによって、コ
イルバネ95が、メネジ筒下端面89とベンドストッパ
ー105上端面103間で、押し勝手に組み込まれる。
【0035】このようにして組立てた押棒91、メネジ
筒81、コイルバネ95の組立て体は、標準的な押棒繰
出機構として、様々な棒状化粧材繰出容器に用いること
ができる。というのは、容器筒101やカートリッジ筒
11は、様々な太さや加飾(色付け、プリント)のもの
が存在するが、そのような様々な容器筒101と組み合
わせ可能な押棒繰出機構を何種類か準備しておくことに
より、顧客の注文に合わせて容器筒と組み合わせて出荷
するようにすれば、在庫の圧縮、納期短縮、金型費削減
等の製造上のメリットが大きい。
【0036】次に、押棒、メネジ筒、コイルバネ組立て
体を容器筒101の中に図1の状態に組み込む。このと
き、ローレット87及び嵌合凹凸83の作用によって容
器筒101とメネジ筒81とは一体化される。
【0037】次に、カートリッジ3側は、まずチャック
51の垂下部55の板バネ穴57にチャック−押棒連結
用板バネ59を通す(図4の状態)。これを、内筒15
の先端側から、バネ59を下にして内孔26内に押し込
む。この際バネ59が縦溝27内に入るようにする。ま
た、細い棒でチャックを下に押し、板バネ59が横穴6
1の所に来るまで(後退限まで)内筒15内に深く押し
込む。そうすると、図1のように、バネ59が横穴61
で広がり、押棒先端部65が、バネ59間に進入できる
体制が整う。次に、内筒15の外側にOリング39をは
め込む(これは後でも先でもよい)。次に、先筒13内
に内筒15の先端部を差し込む。その後、棒状化粧材2
を先端口23から差し込んで、カートリッジ3の組立を
完了する。カートリッジ3の容器本体5への装着につい
ては前述のとおりである。
【0038】図6は、本発明の他の一実施例に係る棒状
化粧材繰出容器のカートリッジ(一本物)の内部構造を
示す側面断面図である。図1の棒状化粧材繰出容器のカ
ートリッジ3と比べてのこのカートリッジ203の特徴
は以下のとおりである。 (1)カートリッジ筒211が合せ構造でなく一本物で
ある。すなわちカートリッジ筒211は、その最先端の
先端開口23から最後端の同期係合溝77まで一体のプ
ラスチック射出成形体である。
【0039】(2)内孔221(縦溝227)は、カー
トリッジ筒の先端部を除いてストレートな形状をしてい
る。なお、先端部(先端開口23周辺)は、その他のス
トレート部よりも細い。すなわち、内孔221及び縦溝
227が、後端側から差し込まれた1本のコアピンによ
って成形されている。なお、横穴261は、図1のカー
トリッジ同様に外側から割型のブロックを差し込むこと
によって成形されている。
【0040】(3)(2)のため、チャック−押棒連結
用板バネ259の当接する横穴261下側のストッパー
段部263が、他の内孔部分よりも内側には突出してい
ない。すなわち、バネ259の外側部268は、その弾
性によって横穴261内に張り出す寸法のみの分で、ス
トッパー段部263に引っ掛かっているにすぎない。し
かし、その場合でも金属性等の弾力の優れた板バネを使
用し、その形状を十分に考慮すれば、信頼性の高いカー
トリッジを得ることができる。なお、このカートリッジ
203の場合も、押棒91がカートリッジ203内に繰
り出されると、チャック−押棒連結用板バネ259の外
側部268が縦溝227によって内側に押されてすぼ
み、バネ259の内爪部269が、押棒91のバネ係合
部71の周溝72内に入り込んで、チャック51と押棒
91とが連結される。図6のカートリッジにおいては、
チャック51は、カートリッジ筒211の下側から内孔
221内に組み込む。
【0041】(4)押棒91の先端部外周に形成されて
いる同期係合リブ73は、押棒91の全ストロークにお
いて、カートリッジ筒内孔に軸方向に切られた縦溝22
7と係合する。これによってカートリッジ203と押棒
91とが回り止めされる。この場合において、押棒91
のオネジ(図6には図示されず)は、図1の押棒同様の
一群の突起であってもよいし、カートリッジ内孔221
と干渉しない径の(小径の)完全なオネジであってもよ
い。なお、チャック51の外面に突設されているバット
256も縦溝227と係合しているが、これは、チャッ
ク51ががたつかずに内孔221内を摺動できるように
するためである。その他の構造については、図1のカー
トリッジと同様である。
【0042】図7は、本発明の他の一実施例に係るカー
トリッジ(合せ構造、ヒレ型)の内部構造を示す側面断
面図である。(a)はチャックが引き込み限にあり、
(b)は繰り出し限にある。この図のカートリッジ30
3は、チャック311を除いては、図1の棒状化粧材繰
出容器のカートリッジ3と同じものである。ただ、チャ
ック311が一体成形されたヒレ313を有し、板バネ
を有していない点が異なる。すなわち、チャック311
の後部には、左右2本のヒレ313が下方に延びてやや
外に拡がるように付設されている。ヒレ313の下端部
は、やや外側に突出したストッパー部315となってい
る。そして、ヒレ313の下端部内側には、少々内側に
突出した係合爪316が形成されている。
【0043】ヒレ313は、チャック311と一体に射
出成形されたプラスチック材である。したがって、その
弾性は、図1や図6のカートリッジの板バネほど強くは
ない。しかし、図1でも述べたように、カートリッジ筒
303(内筒15)内孔下部に形成された横穴61の下
面の内突段部70は、それより上方の縦溝27の底より
も内側に突出しているので、ヒレ313部のストッパー
部315の下面は十分に内突段部と干渉するため、ヒレ
313の弾性が少々甘くなってもチャック311がカー
トリッジ303から外に脱出するようなことはない。ま
た、チャック311が繰り出し方向に不意に進出しない
よう、ストッパー部315の上面には、外側にやや段状
に突出する肩部314が形成されている。係合爪316
は、図7(b)のように押棒91が繰り出された場合に
は、押棒91先端の係合周溝272内に入り込んで、チ
ャック311と押棒91とを連結する。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の効果を発揮する。 (1)弾性の強い板バネを使用したり、ストッパーとな
る内突段部の内空寸法を確保することとしているので、
作動の信頼性の高いリターンスプリング無しのカートリ
ッジを提供できる。 (2)標準的な押棒繰出機構をセット状態で在庫してあ
れば、多種の棒状化粧材繰出容器に対応するための駆動
機構の種類を減らすことができ、製造コストを低減でき
る。 (3)押棒のオートリターンしない棒状化粧材繰出容器
を提供した場合、図6の仕様においては;1.カートリ
ッジ本体、2.芯チャック、3.板バネ、本体側におい
ては;1.容器本体、2.螺旋体、3.押棒の6部品で
カートリッジ式棒状化粧材繰出容器が完成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカートリッジ式棒状化
粧材繰出容器の引込み状態における内部構造を示す断面
図である。
【図2】図1の棒状化粧材繰出容器の繰り出し状態を示
す断面図である。
【図3】図1の棒状化粧材繰出容器のカートリッジ筒
(合せ構造)を構成する先筒と内筒を示す断面図であ
る。
【図4】図1の棒状化粧材繰出容器のチャックとチャッ
ク−押棒連結用板バネとの組み立て状態を示す斜視図で
ある。
【図5】図1の棒状化粧材繰出容器の押棒の後端部を示
す、図1を90°回転した状態の側面図である。
【図6】本発明の他の一実施例に係る棒状化粧材繰出容
器のカートリッジ(一本物、バネ型)の内部構造を示す
側面断面図である。
【図7】本発明の他の一実施例に係るカートリッジ(合
せ構造、ヒレ型)の内部構造を示す側面断面図である。
(a)はチャックが引き込み限にある状態で、(b)は
繰り出し限にある状態である。
【図8】特公昭57−44551号に開示されたカート
リッジ式棒状化粧材繰出容器における、チャックと押棒
先端の連結及び連結解除のメカニズムを模式的に示す断
面図である。(a)は連結状態を、(b)は連結解除状
態を示す。
【符号の説明】
1 カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 2 棒状化
粧材 3 カートリッジ 5 容器本
体 11 カートリッジ筒 13 先筒 15 内筒 21 内孔 23 先端口 24 テー
パー部 25 内筒先端 26 内孔 27 縦溝 29 ロー
レット 31 嵌合凹凸 33 段部 35 容器本体筒先端 37 嵌合
凹凸 39 Oリング 41 Oリ
ング溝 43 カートリッジ装着部 45 差し
込み部 51 チャック 52 チャ
ック本体 53 腔部 54 底 55 垂下部 57 板バ
ネ穴 59 板バネ 61 横穴 63 バネ先端部 65 押棒
先端部 67 バネ外側部 69 バネ
後端部 70 内突段部 71 バネ
係合部 72 溝 73 同期
係合リブ 74 リブ後端面 75 内筒
後端部 77 同期係合溝 81 メネ
ジ筒 82 先端面 83 嵌合
凹凸 85 メネジ 87 ロー
レット 89 下端面 90 バネ
先端部 91 押棒 93 突起 95 コイルバネ 101 容器
筒 102 バネ後端部 103 ベ
ンドストッパー上端部 104 切欠き 105 ベ
ンドストッパー 107 押棒後端部 109 容
器筒底 203 カートリッジ 211 カ
ートリッジ筒 227 縦溝 256 バ
ット 259 板バネ 261 横
穴 263 ストッパー段部 268 バ
ネ外側部 269 バネ内爪部 303 カートリッジ 311 チ
ャック 313 ヒレ 314 肩
部 315 ストッパー部 316 係
合爪 372 係合周溝 401 押棒 402 底
部 403 チャック 405 内
孔 406 突起 407 係
止爪 408 頭 409 周
溝 410 後方側片 411 押
棒 413 凹部 415 後
端内孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に繰り出し可能な押棒を備えた容
    器本体と、 この容器本体の先端に着脱自在に取り付け
    られた、棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵するカート
    リッジと、からなる棒状化粧材繰出容器であって;該カ
    ートリッジは、 棒状化粧材の進退する内孔を有するカートリッジ筒と、 棒状化粧材の後端部を支持するとともに、上記押棒に駆
    動されてカートリッジ筒の内孔内を進退するチャック
    と、 このチャックの後端部に取り付けられたチャック−押棒
    連結用板バネと、 を具備し;上記カートリッジ筒の内孔には、上記チャッ
    クが後端限にある位置において、上記板バネがその弾性
    によって外側に開いて開位置となるための側方中空部が
    形成されており、 また、上記カートリッジ筒の内孔は、上記チャックが後
    端限以外の位置にあるとき、上記板バネを内側に閉じて
    閉位置となるように形成されており、 上記押棒の先端部には、上記板バネが閉位置となった場
    合に該板バネと係合して、押棒とチャックとを連結する
    係合部であって、上記板バネが開位置となった場合には
    該板バネとの係合が解除されて押棒とチャックとが分離
    される係合部が形成されていることを特徴とする棒状化
    粧材繰出容器。
  2. 【請求項2】 軸方向に繰り出し可能な押棒を備えた容
    器本体と、 この容器本体先端に着脱自在に取り付けら
    れた、棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵するカートリ
    ッジと、からなる棒状化粧材繰出容器であって;該カー
    トリッジは、 棒状化粧材の進退する内孔を有するカートリッジ筒と、 棒状化粧材の後端部を支持するとともに、上記押棒に駆
    動されて上記カートリッジ筒の内孔内を進退するチャッ
    クと、 このチャックの後端部に付設されたチャック−押棒連結
    用弾性部材と、 を具備し;上記カートリッジ筒の側壁には、上記チャッ
    クが後端限にある位置において、上記弾性部材がその弾
    性によって外側に開いて開位置となるための横穴が形成
    されており、 また、上記カートリッジ筒の内孔は、上記チャックが後
    端限以外の位置にあるとき、上記弾性部材を内側に閉じ
    て閉位置とするように形成されており、 上記押棒の先端部には、上記弾性部材が閉位置となった
    場合に該弾性部材と係合して押棒とチャックとを連結す
    る係合部であって、該弾性部材が開位置となった場合に
    は該弾性部材との係合が解除されて押棒とチャックとが
    分離される係合部が形成されていることを特徴とする棒
    状化粧材繰出容器。
  3. 【請求項3】 上記側方中空部が、上記カートリッジ筒
    の側壁に開けられた横穴である請求項1記載の棒状化粧
    材繰出容器。
  4. 【請求項4】 上記側方中空部又は横穴が、上記弾性部
    材又は板バネの端部と当接してチャックの抜け止め用の
    後端限ストッパーとなる請求項1、2又は3記載の棒状
    化粧材繰出容器。
  5. 【請求項5】 上記カートリッジ筒内孔と上記押棒の外
    周との間に、両者を軸方向摺動自在かつ回動不能に係合
    させる同期係合部が設けられている請求項1〜4いずれ
    か1項記載の棒状化粧材繰出容器。
  6. 【請求項6】 カートリッジ筒内孔側の同期係合部が、
    繰り出しストローク分の長さにわたって設けられている
    請求項5記載の棒状化粧材繰出容器。
  7. 【請求項7】 上記カートリッジ筒が、棒状化粧材の出
    入りする先端口を含む第一の筒体と、上記横穴を含む第
    二の筒体と、の合わせ構造からなり、 上記横穴の後端側に内孔内に突出する内突段部が形成さ
    れており、この内突段部は上記弾性部材又は板バネの端
    部と当接してチャックの抜け止め用の後端限ストッパー
    となり、 上記弾性部材の付設されたチャックをこの第二の筒体の
    先端側から筒体内孔内に組み入れることが可能な請求項
    2又は3記載の棒状化粧材繰出容器。
  8. 【請求項8】 メネジの切られた貫通内孔を有するメネ
    ジ筒と、 このメネジ筒のメネジと螺合するオネジを有
    する押棒と、 押棒のオートリターン用スプリングと、
    からなる押棒繰り出し機構であって;上記押棒の先端
    部外周には、該押棒の回り止め用の縦リブが設けられて
    おり、 この縦リブの後端面は上記メネジ筒の先端面と当接して
    押棒の後端限を画し、 該押棒の後端部には、押棒の外周面に突出した外突部を
    有するベンドストッパーが設けられており、 このベンドストッパーは、組立時に押棒をメネジ筒に通
    す際は内側にベンドしてメネジ内を通過可能であり、組
    立後は元の形態に復帰し、 上記オートリターン用スプリングは、上記メネジ筒の後
    端面と、上記ベンドストッパーとの間に押し勝手に組み
    込まれていることを特徴とする押棒繰り出し機構。
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