JPH09146688A - パスワード入力装置 - Google Patents

パスワード入力装置

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JPH09146688A
JPH09146688A JP29871895A JP29871895A JPH09146688A JP H09146688 A JPH09146688 A JP H09146688A JP 29871895 A JP29871895 A JP 29871895A JP 29871895 A JP29871895 A JP 29871895A JP H09146688 A JPH09146688 A JP H09146688A
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JP
Japan
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password
input
pen
pressing
digit
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JP29871895A
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Hiroyasu Ueno
博康 上野
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パスワード内容の機密性の向上と、パスワー
ド入力の際の入力速度の向上とを図ることの可能なパス
ワード入力装置を提供することである。 【解決手段】 ペン入力型情報処理装置1は、CPU
2、実メモリ3、周辺装置4、表示装置5、ペン入力装
置6を含んで構成され、記録された情報を第3者から保
護するためのセキュリティシステムを備える。ペン入力
型情報処理装置1は、電源入力時にパスワード入力装置
によってパスワードを入力させることでセキュリティシ
ステムを解除する。パスワード入力装置を用いたパスワ
ード入力は、表示画面に積層されるタブレット装置7上
の予め定められた領域をペン装置8を用いてタップし、
ペン装置8がタップした回数がパスワードの数値として
入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペン入力型のパー
ソナルコンピュータや携帯型情報処理端末機器などに好
適に実施されるパスワード入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペン入力型のパーソナルコンピュ
ータや携帯用情報処理装置などは、個人情報およびスケ
ジュール等を記録するために利用され、重要性および機
密性の高い情報を一時的に記録する場合に頻繁に利用さ
れる。そのため、第三者の盗用を防ぐために、ペン入力
型のパーソナルコンピュータや携帯用情報処理装置など
は、パスワード入力装置等を用いて設定パスワードの入
力後に、解除されるセキュリティシステム等を備え、記
録された情報の機密性の向上を図っている。
【0003】図10は、従来のパスワード入力装置を備
えるペン入力型情報処理装置101の電気的構成を示す
ブロック図であり、図11はペン入力型情報処理装置1
01の入力装置106の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【0004】ペン入力型情報処理装置101は、中央処
理装置(以下、CPUとする)102と、記憶装置(以
下、実メモリとする)103と、表示装置104と、周
辺装置105と、入力装置106とを含んで構成され
る。入力装置106には、キーを押すことで入力ができ
るキーボード装置110と、棒状の部材であって一端が
先細状に形成され、その先端部が丸みを帯びた部材、い
わゆるペン状の部材と押圧された位置を検出するタブレ
ットとを備えるペン装置111とが接続される。
【0005】図12は、ペン入力型情報処理装置101
のパスワード入力画面120を示す図であり、図13は
ペン入力型情報処理装置101のパスワード手書き入力
画面130を示す図である。パスワード入力画面120
は、パスワード入力ブロック122とパスワード訂正ブ
ロック124とを備える。図12に示されるパスワード
入力画面120と図13に示されるパスワード手書き入
力画面130とは、ペン入力型情報処理装置101の電
源投入時に表示装置104の表示画面上に同時に表示さ
れる。なお、サンプルパスワード125は説明の便宜上
図12に示しているだけであり、実際は表示されない。
【0006】パスワード入力操作は、ペン装置111を
用いてパスワード入力ブロック122の文字入力位置1
21を押さえることでパスワード入力の開始を指定し、
その後ペン装置111を用いてパスワード手書き入力画
面130の各手書き入力ブロックf1〜fnにパスワー
ドを手書き入力することによって行われる。たとえば、
手書き入力ブロックf1に「5」を書き込むことによっ
て書き込まれた「5」を数字の“5”と認識して、パス
ワード入力ブロック122の文字入力位置121に
“5”が入力されて、パスワードの1文字目が決定す
る。同様に次の手書き入力ブロックf2にパスワード数
値「6」を書き込むと、書き込まれた「6」を数字の
“6”と認識し、パスワード入力ブロック122の
“5”の次の位置に“6”が入力されて、パスワードの
2文字目が“6”となり、次の手書き入力ブロックf3
にパスワード数値「7」を書き込むと、書き込まれた
「7」を数字の“7”と認識し、パスワード入力ブロッ
ク122の“6”の次の位置に“7”が入力されて、パ
スワードの3文字目が“7”となり、次の手書き入力ブ
ロックf4にパスワード数値「4」を書き込むと、書き
込まれた「4」を数字の“4”と認識し、パスワード入
力ブロック122の“7”の次の位置に“4”が入力さ
れて、パスワードの4文字目が“4”となる。このよう
な操作を繰り返すことによってパスワード、たとえばサ
ンプルパスワード125に示される“56742591
36546”が入力される。
【0007】またパスワード入力の訂正を行う場合に、
パスワード訂正ブロック124の文字訂正位置を指定す
ることで、パスワード入力ブロック122に対応した文
字入力位置のパスワード入力された文字が訂正可能とな
る。たとえば、パスワード訂正ブロック124の文字訂
正位置123を指定すると、その位置に対応したパスワ
ード入力ブロック124の文字入力位置121のパスワ
ードの文字が訂正可能となり、文字入力位置121に対
応したパスワード手書き入力画面130の手書き入力ブ
ロックf1に訂正文字を書き込むことによって訂正が行
われる。
【0008】図14は、従来のパスワード入力操作を説
明するためのフローチャートである。ステップa1で
は、表示装置104の画面上に、パスワード入力画面1
20およびパスワード手書き入力画面130が表示され
る。ステップa2では、ペン装置111によって、パス
ワード入力画面120のパスワード入力ブロック122
の最初の文字入力位置121が指定され、指定された文
字入力位置121にカーソルが移動される。
【0009】ステップa3では、ペン装置111によっ
て、手書き入力ブロックf1〜fnに1文字ずつパスワ
ードが入力される。たとえば、サンプルパスワード12
5に示される“5674259136546”の13桁
のパスワードが入力される。なお、別の方法として、ペ
ン装置111の代わりにキーボード装置110を用いて
パスワードの入力を行うことができる。たとえば、本装
置101の表示装置104の画面上に表示されたパスワ
ード入力ブロック122に、キーボード装置110を用
いることによって、サンプルパスワード125の“56
74259136546”が入力される。
【0010】ステップa4では、ペン装置111によっ
て手書き入力ブロックf1〜fn以外の場所が指定され
るとパスワードの終了が認識される。ステップa5で
は、入力内容と予め設定されたパスワードとの照合が行
われる。ステップa6では、入力内容と予め設定された
パスワードとが一致する場合は、セキュリティシステム
が解除されて、パスワード入力状態が終了する。一致し
ない場合はステップa1に戻る。
【0011】また他の従来技術として、特開平5−27
861に開示されている「パスワード照合方式」は、パ
スワードの入力を行う際の各文字入力の間隔を時間比と
して表現し、その時間比を新たなパスワードの要素とし
て利用する方式であり、特開平3−62254の「パス
ワードチェック方式」は、パスワードの全入力時間を計
算し、その経過時間を新たなパスワードとして利用する
方式である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のパスワード入力
装置においては、入力されたパスワードが表示画面に表
示されたままであるため、第3者にパスワードの内容を
見られる可能性が高い。またペン装置等を用いたパスワ
ードの手書き入力においては、文字認識違いや書き順等
を正確に入力しなければならない等の問題によって入力
時間がかかるという問題が生じる。
【0013】本発明の目的は、パスワード内容の機密性
の向上と、パスワード入力の際の入力速度の向上とを図
ることができるパスワード入力装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、押圧面を備
え、当該押圧面が外部から押圧されたことを検出する押
圧検出手段と、前記押圧検出手段の検出信号に基づい
て、押圧回数を計数し、計数値をパスワードとして出力
するパスワード発生手段とを含むことを特徴とするパス
ワード入力装置である。本発明に従えば、利用者が押圧
面をたとえば3回押圧すると、押圧検出手段は押圧され
るたびに検出信号を出力し、パスワード発生手段は入力
された検出信号から押圧面が押圧された回数たとえば3
回を計数し、その計数結果たとえば“3”をパスワード
として出力する。利用者はパスワード入力のときに押圧
面を押圧するだけでパスワードの入力ができる。したが
って、パスワード文字が画面に表示されて入力を行う従
来のパスワード入力装置より、第3者にパスワードを知
られる可能性が小さくなるため、機密性が向上し、さら
に手書き文字等をパスワードとして入力する従来のパス
ワード入力装置より入力の速度が向上する。
【0015】また本発明のパスワード発生手段は、予め
定める時間間隔ごとに押圧回数を計数し、各計数値で構
成される複数桁のパスワードを出力することを特徴とす
る。本発明に従えば、予め定めた一定時間を1期間とし
て押圧面を利用者が、たとえば1期間目は3回、2期間
目は4回、3期間目は2回、押圧すると、パスワード発
生手段は1期間内に押圧された回数を一桁の数値とし
て、1桁目から順番に並べた複数桁の数値たとえば“3
42”をパスワードとして出力する。したがって、複数
のパスワード文字が画面に表示されて入力を行う従来の
パスワード入力装置より、第3者にパスワードを知られ
る可能性が小さくなるため、機密性が向上する。さらに
設定したパスワードを利用者が忘れてしまった場合に、
パスワード入力装置を備えたペン入力型情報処理装置等
を二度と使用することが不可能になることを防ぐための
オールマイティパスワードの設定が、たとえば一定時間
内に人間では不可能な回数を押圧できる装置等を用いて
容易に行うことができるため、より機密性が向上し、ま
た利便性が向上する。
【0016】また本発明は、複数の押圧面を備え、各押
圧面が外部から押圧されたことを検出する押圧検出手段
と、前記押圧検出手段の検出信号に基づいて、各押圧面
ごとに押圧回数を計数し、各計数値で構成される複数桁
のパスワードを出力するパスワード発生手段とを含むこ
とを特徴とするパスワード入力装置である。本発明に従
えば、利用者が複数の押圧面を順序に関係なく押圧する
と、複数の押圧面を備える押圧検出手段は押圧された押
圧面を検知し、検出信号を出力する。パスワード発生手
段は、入力した検出信号から、押圧された押圧面に対応
するパスワードの桁の数値を、その押圧面の押圧された
回数を計数した数値とし、複数の押圧面に対応した複数
桁の数値をパスワードとして出力する。たとえば、利用
者が入力面からみて左から右に配列された10の押圧面
のうち左から3番目の押圧面を3回押圧した場合に、押
圧検出手段は左から3番目の押圧面が押圧されるたびに
検出信号を出力し、パスワード発生手段は、押圧された
左から3番目の押圧面に対応したパスワードの3桁目の
数値に1を加算し、3回行われた後に総計された数値
“3”がパスワードの3桁目の数値となる。したがっ
て、複数桁のパスワードを入力する場合に現在入力を行
っているパスワードの桁が把握できるため、利便性が向
上し、さらに複数の手書き文字等を用いて複数桁のパス
ワードを入力する従来のパスワード入力装置より入力の
速度が向上する。
【0017】また本発明のパスワード発生手段は、予め
定める時間間隔ごとに予め定める順番で各押圧面の押圧
回数を計数し、各計数値で構成される複数桁のパスワー
ドを出力することを特徴とする。本発明に従えば、複数
の押圧面が横一列で並んでいる場合に、利用者はたとえ
ば向かって左から順番に一定時間毎に押圧し、押圧検出
手段は押圧された押圧面を検知し、検出信号を出力す
る。パスワード発生手段は、検出信号の入力を行い、左
の押圧面から順番に一定時間内に押圧された回数を計数
し、その計数値を各桁の数値として、複数桁の数値をパ
スワードとして出力する。たとえば、横一列に配列され
る場合に、利用者側から向かって左端の押圧面から順番
に右端の押圧面まで、各押圧面が1秒間内に押圧された
回数を計数した計数値が各パスワードの各桁の数値とな
るため、たとえば10の押圧面が配列される場合には、
10桁のパスワードが入力される。したがって、複数桁
のパスワード文字が画面に表示されて入力を行う従来の
パスワード入力装置より、第3者にパスワードを知られ
る可能性が小さくなるため、機密性が向上し、さらに利
用者は複数桁のパスワードを入力する場合に現在入力を
行っているパスワードの桁が把握できるため、利便性が
向上する。
【0018】また本発明の押圧検出手段は、複数の直交
座標が予め設定された座標板の表面を、押圧することに
よって、押圧された座標を出力する座標入力手段であ
り、前記座標板の予め定める領域を押圧面とすることを
特徴とする。本発明に従えば、利用者が座標板の表面を
たとえば3回押圧すると、押圧検出手段は押圧された座
標を出力し、パスワード手段は予め定める領域内で押圧
された押圧回数のみ、たとえば2回を計数し、その計数
結果、たとえば“2”をパスワードとして出力する。し
たがって、押圧された位置によってパスワードの数値に
数えられる押圧と数えられない押圧とが区別できるた
め、パスワード入力のためのスペースを縮小することが
できる。
【0019】また本発明の座標入力手段の座標板は、透
光性を有し、表示手段の表示画面上に重ねて配置され、
表示手段は、座標板の前記予め定める座標に対向する部
分に、押圧面であることを示す予め定める特定表示を行
うことを特徴とする。本発明に従えば、利用者が押圧面
を押圧してパスワードを入力する場合に、パスワード入
力に用いる押圧面の領域が押圧面を透過して表示手段に
よって表示される。たとえば、パスワード入力として使
用する押圧面が略正方形の領域であり、座標板全体の約
1/8の大きさで中央にある領域である場合に、表示手
段は画面中央に押圧面と同一である画面全体の1/8の
大きさの略正方形の領域を表示する。したがって、利用
者はパスワード入力を行う押圧面の範囲が視覚的に把握
できるため、利便性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるペン入力型情報処理装置1の電気的構成を示すブロ
ック図である。ペン入力型情報処理装置1は、中央処理
装置(以下、CPUという)2と、記憶装置(以下、実
メモリという)3と、周辺装置4と、表示装置5と、ペ
ン入力装置6とを含んで構成される。たとえば、個人的
に使用されるペン入力型情報処理装置1は、重要性およ
び機密性の高い情報を一時的に記録する場合に頻繁に利
用され、第三者の盗用を防ぐために、設定パスワードが
正確に入力されるまでは、ペン入力型情報処理装置1を
利用不可能にするセキュリティシステムを備え、記録さ
れた情報の機密性の向上を図っている。ペン入力型情報
処理装置1の各装置は、電源投入時にパスワード入力装
置として機能し、設定パスワードが正確に入力される
と、ペン入力型情報処理装置1が備えるセキュリティシ
ステムが解除され、ペン入力型情報処理装置1の利用が
可能となる。
【0021】CPU2は、実メモリ3に記憶されている
命令および利用者の操作に従って、ペン入力型情報処理
装置1の動作を制御する。実メモリ3には、ペン入力型
情報処理装置1の動作を制御するための命令、利用者に
よって設定されたパスワード等が記憶されている。周辺
装置4は、ペン入力型情報処理装置1に用いられるリア
ルタイムクロック(以下、RTCとする)9等を含んで
構成される。ペン入力装置6には、タブレット装置7
と、ペン装置8とが接続される。
【0022】図2は、ペン入力型情報処理装置1のパス
ワード入力時における表示装置5の表示画面を示す図で
ある。表示装置5は、パスワードを入力するための表示
画面、たとえば液晶表示画面を備える。ペン入力型情報
処理装置1の電源投入時に表示装置5の表示画面上にパ
スワード入力するためのパスワード入力ブロック13が
表示される。ペン装置8は、棒状の部材であって一端が
先細状に形成され、その先端部が丸みを帯びた部材、い
わゆるペン形状の部材を備える装置である。タブレット
装置7は、表示装置5の表示画面の上に重ねて配置され
る。タブレット装置7は、たとえば透光性を有する抵抗
膜式のものが選択され、入力面に予め設定される直交座
標上にX軸方向およびY軸方向にそれぞれ所定の電圧が
印加され、ペン装置8で指示された座標点を示す信号を
出力する。この信号によって、ペン入力装置6がペン装
置8で指示された座標点を検知する。
【0023】透光性を有する抵抗膜式のタブレット装置
7は、たとえば可撓性を有する一対の透光性基板上にI
TO(インジウム錫酸化物)などで実現される抵抗膜を
形成し、該抵抗膜が対向するようにして、かつ互いに間
隔を開けて配置されて構成されるものである。一方の抵
抗膜には、一方端部と対向する他方端部との間に所定の
電圧が印加されている。抵抗膜の電位は、一方端部側か
ら他方端部側へ連続的に変化する。他方の抵抗膜はフロ
ーティング状態とされ、電圧の検出が行われる。
【0024】ペン装置8を用いてタブレット装置7の入
力面を押下すると、押下された位置の抵抗膜同士が互い
に接触し、他方の抵抗膜側から電圧が検知される。検知
された電圧は、前記一方の抵抗膜の一方端部から他方端
部へ向かう方向を、たとえば直交座標上のX軸方向とす
るとX軸方向の座標点を表す値となる。同様に他方の抵
抗膜の前記X軸方向と直交するY軸方向に所定の電圧を
印加し、一方の抵抗膜側から電圧の検出を行うと、Y軸
方向の値を得ることができる。
【0025】予め定められる期間の経過毎に電圧の印加
を切換える動作を行うことによって、ペン装置8の押下
した座標点が検出できる。タブレット装置7の入力面上
に設定される座標は、図2に示される表示画面上に設け
られた入力面上において、利用者から向かって左上端部
が基準点(原点)とされ、右方向にX軸が、下方向にY
軸が設定される。なおここでは、抵抗膜式のタブレット
装置7を用いた例を説明するが、タブレット装置7は、
電磁誘導式または静電誘導式など、他の方式を採用して
もよい。
【0026】図3は、パスワード入力時に表示装置5の
表示画面上に表示されるパスワード入力ブロック13を
示した図である。パスワード入力ブロック13は、略正
方形の10のタップ領域t1〜t10がX軸に平行に配
列された長方形の領域であり、ペン入力型情報処理装置
1の電源投入時に表示装置5の表示画面上に表示され
る。ペン装置8を用いて各タップ領域t1〜t10上を
押して離すこと(以下、タップという)が行われること
によって、パスワードが入力される。なお、パスワード
サンプルデータ15は、説明の便宜上図3に示している
だけであり、実際は表示されない。
【0027】ペン入力型情報処理装置1のパスワード入
力操作として、ペン入力型情報処理装置1の電源投入時
に表示装置5の表示画面上にパスワード入力ブロック1
3が表示され、ペン装置8を用いてパスワード入力ブロ
ック13内の1つのタップ領域、たとえばタップ領域t
3をタップし、ペン装置8がタップした回数、たとえば
3回がパスワードの数値、たとえば“3”として入力さ
れ、各タップ領域t1〜t10をそれぞれタップするこ
とによってパスワードが入力される。パスワードの入力
は、パスワード入力ブロック13内の各タップ領域t1
〜t10を順番にタップする必要はなく、一度タップし
たタップ領域を後から追加してタップを行って数値を入
力することも可能である。
【0028】たとえば、パスワードサンプルデータ15
の“1233485672”の10桁のパスワードを入
力する場合には、ペン装置8を用いて、タップ領域t1
では1回タップし、タップ領域t2では2回タップし、
タップ領域t3では3回タップし、タップ領域t9では
7回タップし、タップ領域t5では4回タップし、タッ
プ領域t6では5回タップし、タップ領域t4では3回
タップし、タップ領域t10では2回タップし、タップ
領域t8では6回タップし、タップ領域t7では5回タ
ップした後、タップ領域t6では後から追加して3回タ
ップを行ってパスワードサンプルデータ15「1233
485672」を入力する。
【0029】図4は、実メモリ3内においてパスワード
入力時の記憶に用いられる構成を示す図である。実メモ
リ3内の入力パスワード記憶メモリ16は、パスワード
入力ブロック13のタップ領域t1〜t10に対応する
ように、メモリアドレスm1〜m10で示される記憶領
域を備える。実メモリ3内の設定パスワード記憶メモリ
17は、予め設定されたパスワードの10桁の数値を記
憶するためにパスワードアドレスp1〜p10が付与さ
れた記憶領域を備え、各パスワードアドレスp1〜p1
0の示す各記憶領域に予め設定されたパスワードの各桁
の数値がそれぞれ登録される。
【0030】入力パスワード記憶メモリ16の各メモリ
アドレスm1〜m10の示す各記憶領域には、パスワー
ド入力ブロック13のタップ領域t1〜t10において
入力された10桁のパスワードの各桁の数値がそれぞれ
対応して記憶される。たとえば、参照符号15を付して
示すパスワードサンプルデータ“123348567
2”が入力された場合において、メモリアドレスm1の
示す記憶領域には数値“1”が記憶され、メモリアドレ
スm2の示す記憶領域には数値“2”が記憶され、メモ
リアドレスm3の示す記憶領域には数値“3”が記憶さ
れ、メモリアドレスm4の示す記憶領域には数値“3”
が記憶され、メモリアドレスm5の示す記憶領域には数
値“4”が記憶され、メモリアドレスm6の示す記憶領
域には数値“8”が記憶され、メモリアドレスm7の示
す記憶領域には数値“5”が記憶され、メモリアドレス
m8の示す記憶領域には数値“6”が記憶され、メモリ
アドレスm9の示す記憶領域には数値“7”が記憶さ
れ、メモリアドレスm10の示す記憶領域には数値
“2”が記憶される。
【0031】パスワードの入力が終了すると、入力パス
ワード記憶メモリ16内に記憶された入力パスワードと
設定パスワード記憶メモリ17内に記憶されているパス
ワードとの照合が行われる。パスワードの照合は、入力
パスワード記憶メモリ16内のメモリアドレスm1〜m
10の示す各記憶領域に記憶された各数値と、設定パス
ワード記憶メモリ17内のパスワードアドレスp1〜p
10の示す各記憶領域に記憶されている各数値とを、一
組ずつ照合して行われる。たとえば、メモリアドレスm
1の示す記憶領域に記憶された数値とパスワードアドレ
スp1の示す記憶領域に記憶された数値とを照合し、引
き続いて各メモリアドレスm2〜m10の示す各記憶領
域に記憶された各数値と各パスワードアドレスp2〜p
10の示す各記憶領域に記憶された各数値とをそれぞれ
順番に照合する方法である。すべての照合において、数
値が一致する場合には、入力されたパスワードは有効で
あると判断され、逆に1組でも数値が一致しない場合に
は、入力されたパスワードは無効であると判断される。
【0032】図5は、ペン入力型情報処理装置1におけ
るパスワード入力時の処理を示すフローチャートであ
る。ステップb1では、パスワード入力ブロック13が
表示装置5の表示画面上に表示され、メモリアドレスm
1〜m10の示す記憶領域の記憶内容はクリアされる。
【0033】ステップb2では、ペン装置8がどのタッ
プ領域をタップしたかが調査される。ステップb3で
は、入力パスワード記憶メモリ16に対して、タップさ
れたタップ領域に対応した記憶領域の記憶内容である数
値に1が加算される。ステップb4では、ペン装置8が
どの領域をタップしたかが調査される。パスワード入力
ブロック13以外の領域がタップされた場合にはパスワ
ード入力終了としてステップb5に進み、パスワード入
力ブロック13内の領域がタップされた場合にはステッ
プb2に戻る。ステップb2からステップb4までの処
理が繰り返し行われることによって、各記憶領域にパス
ワードとして入力された数値が記憶される。
【0034】ステップb5では、各タップ領域t1〜t
10のタップされた回数を示す10桁の数値が、入力さ
れたパスワードとして認識される。ステップb6では、
入力されたパスワードと設定パスワード記憶メモリ17
内に記憶されているパスワードとの照合が行われる。
【0035】ステップb7では、ステップb6で照合さ
れた結果に従って、入力されたパスワードが有効である
かどうかが判断される。入力されたパスワードが有効で
ある場合はパスワード入力ブロック13の表示が消去さ
れ、ペン入力型情報処理装置1のセキュリティシステム
が解除されて、たとえば初期入力画面であるメニュー画
面が表示される。無効の場合はステップb1に戻る。
【0036】したがって、パスワード入力時に従来のよ
うに入力されたパスワードが表示画面に表示されること
はないので、第3者に入力パスワードを知られる可能性
を低下させることができ、ペン入力型情報処理装置1の
機密性が向上し、さらに従来のペン装置を用いて手書き
文字でパスワードを入力する場合より入力の速度が向上
する。また押された位置によってパスワードの各桁の数
値が区別されるため、正確なパスワード入力を行うこと
ができる。
【0037】さらに、従来のパスワード入力時に用いら
れていた入力部分の表示および入力処理をそのまま利用
してパスワード入力を行うことができる。たとえば、従
来技術に用いられている図12に示されるパスワード入
力画面120は、パスワード入力ブロック13に利用す
ることができる。さらに従来技術では、一般的に入力領
域以外の場所では、ペン装置111を用いた入力ができ
ない処理が行われており、本実施の形態でも同様にパス
ワード入力ブロック13以外での場所ではパスワード入
力を不可能にしているため、従来技術の処理を利用する
ことが可能である。したがって、従来技術を利用するこ
とができるため、安価に本発明のパスワード入力装置を
実現することができる。
【0038】図6は本発明の実施の他の形態におけるパ
スワードの入力操作方法を説明するための図であり、図
6(1)は入力画面を示す図であり、図6(2)は入力
時におけるタイムチャートである。図7は、周辺装置4
内のRTC9内部のメインカウンタ24とカウンタ装置
25の構成を示す図である。
【0039】前述の実施の形態において記述したパスワ
ード入力ブロック13を用いたパスワード入力装置で
は、複数桁のパスワード入力を、パスワードの各桁に応
じた入力領域を用いることで実現している。一方これか
ら説明するパスワード入力ボックス21を用いたパスワ
ード入力装置では、複数桁のパスワード入力を、単一の
入力領域を用い、予め定められた一定時間内ごとに該入
力領域がタップされる回数をパスワードの各桁の数値と
することで実現している。またパスワード入力ボックス
21を用いたパスワード入力装置は、図1に示されるペ
ン入力型情報処理装置1に備えられる。したがって、図
1に示されたペン入力型情報処理装置1の各装置は、電
源投入時にセキュリティシステムを解除するパスワード
入力装置として機能する。
【0040】パスワード入力ボックス21は、ペン装置
8を用いてタップすることでパスワード入力を行うこと
ができる略正方形の領域であり、ペン入力型情報処理装
置1の電源投入時に表示装置5の表示画面上に特定色た
とえば青色を有して表示され、ペン装置8によってタッ
プされると該特定色と異なった色、たとえば赤色に変化
する。これによって、利用者はパスワード入力の開始が
視覚的に把握できる。
【0041】メインカウンタ24は桁c1〜cyを有
し、ある一定周波数を計数し、その計数値を増加させる
装置であり、カウンタ装置25は桁C1〜Czを有し、
メインカウンタ24に同期して計数値を増加させること
によってパスワード入力時の時間計測に用いられる。カ
ウンタ装置25は、ペン装置8によって該パスワード入
力ボックス21がタップされるとリセットされてカウン
タ装置25の内容が“0”となり、その後にメインカウ
ンタ24と同期して計数値の増加を開始して時間を計測
する。またメインカウンタ24は、パスワード入力を行
わない場合には、ペン入力型情報処理装置1の時計およ
びカウンタとして使用される。したがって、メインカウ
ンタ24の桁数の方がカウンタ装置25の桁数より大き
く選ばれる。
【0042】ペン入力型情報処理装置1のパスワード入
力操作としては、パスワード入力時に表示装置5の表示
画面上にパスワード入力ボックス21が特定色、たとえ
ば青色で表示され、ペン装置8を用いてパスワード入力
ボックス21内がタップされると、表示画面上のパスワ
ード入力ボックス21が赤色に変化し、カウンタ装置2
5がリセットされて一定時間の計測が開始され、パスワ
ード入力を行うことが可能となる。ペン装置8によっ
て、一定期間内にタップされた回数がパスワードの数値
として入力される。たとえば、1秒間内に3回タップさ
れたとすると、パスワードの数値として“3”入力され
る。また一定期間、ここでは1秒間が経過すると、パス
ワードの1桁目の入力が終了し、次桁である2桁目のパ
スワードの入力も同様の入力操作で行われ、一定期間が
経過するたびにパスワード入力される桁が次桁に移動す
ることによって、複数桁のパスワードが入力される。
【0043】パスワード入力の終了は、一定期間にタッ
プされる回数が0回である状態が、複数回、たとえば2
回連続した場合に検知され、タップされる回数が0回で
ある状態の前回の数値までが入力されたパスワードとな
る。
【0044】たとえば、4桁のパスワード“3432”
を入力する場合には、最初の一定期間s1内にペン装置
8によってタップが3回行われ、次の一定期間s2内に
タップが4回行われ、さらに次の一定期間s3内にタッ
プが3回行われ、一定期間s4内にタップが2回行わ
れ、その後2回連続タップがされない場合に、4桁のパ
スワード“3432”が入力される。
【0045】したがって、単一の略正方形の領域である
パスワード入力ボックス21をペン装置8を用いて、タ
ップすることによって、複数桁のパスワードの数値が入
力できるため、パスワード入力装置のために用いられる
領域を縮小することができ、さらにパスワード入力ボッ
クス21は特定色で表示されており、視覚的に把握でき
るため、利便性が向上する。
【0046】図8は、本発明の実施の他の形態における
実メモリ3内のパスワードの記憶に用いられる構成を示
した図である。入力パスワードメモリ27は、n桁のパ
スワードが記憶できる記憶領域を備える。入力パスワー
ドメモリ27内では、入力されたパスワードの各桁に対
応してメモリアドレスi1〜inが設定され、入力され
たパスワードの各桁がそれぞれ順番に記憶される。たと
えば、一定期間s1内に入力されたパスワードの数値は
メモリアドレスi1の示す記憶領域に記憶され、他の一
定期間s2〜snに入力された数値は、それぞれメモリ
アドレスi2〜inの示す各記憶領域に記憶される。
【0047】また実メモリ3内の設定パスワード記憶メ
モリ28は、予め設定されたパスワードの数値を記憶す
るためにパスワードアドレスq1〜qnの示す記憶領域
を備える。各パスワードアドレスq1〜qnの示す各記
憶領域に、予め設定されたパスワードの各桁の数値がそ
れぞれ記憶される。
【0048】実メモリ3は、入力パスワードメモリ27
と設定パスワード記憶メモリ28以外に、パスワード入
力の終了を確認するための終了フラグ29を有する。終
了フラグ29は、タップされた回数が“0”である期間
が連続した場合にその連続回数が記憶される。たとえ
ば、3回連続で一定期間内のタップ数が“0”である場
合は、終了フラグ29に“3”が記憶される。
【0049】パスワードの照合は、入力パスワードメモ
リ27内の各メモリアドレスi1〜inの示す各記憶領
域に記憶された各数値と、設定パスワード記憶メモリ2
8内のパスワードアドレスq1〜qnの示す各記憶領域
に記憶されている各数値とを、一組ずつ照合して行われ
る。たとえば、メモリアドレスi1の示す記憶領域に記
憶された数値とパスワードアドレスq1の示す記憶領域
に記憶された数値とを照合し、引き続いてメモリアドレ
スi2〜inの示す各記憶領域に記憶された各数値とパ
スワードアドレスq2〜qnの示す各記憶領域に記憶さ
れている各数値とをそれぞれ順番に照合する。すべての
照合において数値が一致した場合に、入力されたパスワ
ードは有効であると判断され、逆に1組でも数値が一致
しない場合は、入力されたパスワードは無効であると判
断される。
【0050】図9は、本発明の実施の他の形態における
パスワード入力時の処理を示すフローチャートである。
ステップd1では、パスワード入力ボックス21が青色
で表示装置5の表示画面に表示される。ステップd2で
は、ペン装置8によって、パスワード入力ボックス21
がタップされたかどうかが判断される。ペンタップされ
ていない場合はステップd2でループが行われ、ペンタ
ップされた場合はステップd3に進む。ステップd3で
は、パスワード入力ボックス21が赤色に変更され、入
力パスワードメモリ27内の各メモリアドレスi1〜i
nの示す記憶領域の内容がクリアされ、終了フラグ29
の内容がクリアされる。ステップd4では、カウンタ装
置25がリセットされてカウンタ装置25の計数値が
“0”になり、メインカウンタ24と同期して一定時間
の測定が開始される。
【0051】ステップd5では、ペン装置8によって、
パスワード入力ボックス21内がタップされたかどうか
が判断される。ペンタップされていない場合はステップ
d7に進み、ペンタップされた場合はステップd6に進
む。ステップd6では、入力パスワードメモリ26内の
メモリアドレスi1の示す記憶領域に記憶された数値に
“1”が加算される。ステップd7では、カウンタ装置
25の計数値に基づいて一定時間が経過したかどうかが
判断される。経過していない場合はステップd5に戻
り、経過した場合はステップd8に進む。ステップd8
では、メモリアドレスi1の示す記憶領域に記憶された
数値が1期間目の合計回数として、実メモリ3内の集計
バッファ等に記憶される。
【0052】ステップd9では、1期間のペンタップの
回数の集計を示す集計バッファの内容が“0”であるか
どうかが判断される。“0”である場合はステップd1
0に進み、“0”でない場合はステップd11に進む。
ステップd10では、終了フラグ29に記憶されている
数値に“1”が加算される。ステップd11では、終了
フラグ29に“0”がセットされる。ステップd12で
は、終了フラグ29に記憶された数値が“2”であるか
どうかが判断される。“2”である場合はステップd1
8に進み、“2”でない場合はステップd13に進む。
ステップd13では、カウンタ装置25がリセットされ
てカウンタ装置25の計数値が“0”になり、メインカ
ウンタ24と連動して一定時間の測定が開始される。ス
テップd14では、ペン装置8によって、パスワード入
力ボックス21内がタップされたかどうかが判断され
る。ペンタップされていない場合はステップd16に進
み、ペンタップされた場合はステップd15に進む。ス
テップd15では、入力パスワードメモリ26内のx期
間目のタップ数を記憶するメモリアドレスixの示す記
憶領域に記憶された数値に“1”が加算される。ステッ
プd16では、カウンタ装置25の計数値に基づいて一
定時間が経過したかどうかが判断される。経過していな
い場合はステップd14に戻り、経過した場合はステッ
プd17に進む。ステップd17では、メモリアドレス
ixの示す記憶領域に記憶された数値がx期間目にタッ
プされた合計回数であるとして、実メモリ3内の集計バ
ッファに記憶される。ステップd18では、パスワード
入力が終了したと判断される。この後、パスワードの照
合が行われ、入力されたパスワードが有効の場合は、パ
スワード入力ボックス21が消去され、ペン入力型情報
処理装置1のセキュリティシステムが解除されて、たと
えば初期入力画面であるメニュー画面が表示される。無
効の場合は、再びパスワード入力ボックス21が表示さ
れて、再びパスワードが入力できる状態になる。
【0053】このように、パスワード文字が画面に表示
されて入力を行う従来のパスワード入力装置より、第3
者にパスワードを知られる可能性が小さくなるため、機
密性が向上し、さらにペン装置等を用いて手書き文字で
複数桁のパスワードを入力する従来のパスワード入力装
置より入力の速度が向上する。
【0054】また以上述べた構成に付け加えて、一定時
間の経過状況が利用者に分かるように、パスワード入力
時にパスワード入力ボックス21を表示装置5の表示画
面に表示すると同時に利用者に時間経過状況を知らせる
表示を行う構成を設けてもよい。
【0055】さらに実施の他の形態で述べた構成では、
パスワード入力を行う領域として略正方形の領域である
パスワード入力ボックス21を用いているが、図3で述
べたパスワード入力ブロック13を用いる構成にしても
よい。パスワード入力ブロック13を用いると、たとえ
ばタップ領域t1からタップ領域t10までを順番に、
各タップ領域が一定時間内に、たとえば1秒間内に、ペ
ン装置8によって、タップされることによりパスワード
の入力が行われる。これによって、利用者は複数桁のパ
スワードを入力する場合に現在入力を行っているパスワ
ードの桁が把握でき、利用者は複数桁のパスワードを入
力する場合に入力が正確に行える。
【0056】またペン入力型情報処理装置1において、
設定したパスワードを利用者が忘れてしまった場合に、
セキュリティシステムが解除できないためにペン入力型
情報処理装置1を二度と使用することができなくなるこ
とを防ぐため、設定されたパスワードが入力されなくて
も、セキュリティシステムを解除することができるオー
ルマイティパスワードの設定を容易に行うことができ
る。オールマイティパスワードが、簡単なパスワードで
あったり、ある特定の数値であったりすると、第3者が
容易にオールマイティパスワードの内容を知ることがで
きるため、パスワード自体が無意味なものになる。その
ため、オールマイティパスワードは特別な装置、たとえ
ば一定時間内に人間では不可能な回数をタップすること
ができる装置を用いて設定される。
【0057】したがって、設定したパスワードを利用者
が忘れてしまった場合にでも、特別な装置、たとえば一
定時間に人間では不可能な回数をタップできる装置を用
いてセキュリティシステムの解除ができるため、ペン入
力型情報処理装置1の利便性が向上する。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、利用者は
パスワード入力のときに押圧面をペン装置等によって押
圧するだけでパスワードの入力ができる。したがって、
パスワード文字が画面に表示されて入力を行う従来のパ
スワード入力装置より、第3者にパスワードを知られる
可能性が小さくなるため、機密性が向上し、さらにペン
装置等を用いて手書き文字でパスワードを入力する従来
のパスワード入力装置より入力の速度が向上する。
【0059】また本発明によれば、利用者はペン装置等
を用いて押圧面を予め定めた一定時間を一期間として押
圧面を押圧すると、一期間内に押圧された回数を一桁の
数値とし、各期間において押圧された回数で形成される
複数桁の数値をパスワードとして用いる。したがって、
複数桁のパスワード文字が画面に表示されて入力を行う
従来のパスワード入力装置より、第3者にパスワードを
知られる可能性が小さくなるため、機密性が向上する。
さらに設定したパスワードを利用者が忘れてしまった場
合に、パスワード入力装置を備えたペン入力型情報処理
装置等の利用が二度と使用することが不可能になること
を防ぐためのオールマイティパスワードの設定が、たと
えば一定時間内に人間では不可能な回数を押圧できる装
置を用いて容易に行うことができるため、利便性が向上
する。
【0060】また本発明によれば、利用者がたとえばペ
ン装置等を用いて複数の押圧面を順序に関係なく押圧す
ると、押圧された押圧面に対応する桁の数値を、その押
圧面の押圧された回数を計数した数値とし、複数の押圧
面に対応した複数桁の数値をパスワードとして用いる。
したがって、複数桁のパスワードを入力する場合に現在
入力を行っているパスワードの桁が把握できるため、利
便性が向上し、さらにペン装置等を用いて複数の手書き
文字で複数桁のパスワードを入力する従来のパスワード
入力装置より入力の速度が向上する。
【0061】また本発明によれば、利用者がたとえばペ
ン装置等を用いて複数の押圧面をたとえば横一列に複数
の押圧面が並んでいる場合に端から順番に一定時間内に
押圧すると、端から順番に一定時間内に押圧された回数
を計数し、一つの押圧面に対する計数値を一桁の数値と
して、複数の押圧面に対する複数桁の数値をパスワード
として用いる。したがって、複数桁のパスワード文字が
画面に表示されて入力を行う従来のパスワード入力装置
より、第3者にパスワードを知られる可能性が小さくな
るため、機密性が向上し、さらに利用者は複数桁のパス
ワードを入力する場合に現在入力を行っているパスワー
ドの桁が把握できるため、利便性が向上する。
【0062】また本発明によれば、利用者がたとえばペ
ン装置等を用いて座標板を押圧すると、予め定める押圧
面で押圧された押圧回数のみを計数し、その計数結果を
パスワードとして用いる。したがって、押圧された位置
によってパスワードの数値に数えられる押圧と数えられ
ない押圧とが区別できるため、パスワード入力のための
スペースを縮小することができる。
【0063】また本発明によれば、利用者が押圧面を押
圧してパスワードを入力する場合に、パスワード入力に
用いる押圧面の領域が押圧面を透過して表示手段によっ
て表示される。したがって、利用者はパスワード入力を
行う押圧面の範囲が視覚的に把握できるため、利便性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるペン入力型情報処
理装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】ペン入力型情報処理装置1のパスワード入力時
における表示装置5の表示画面を示す図である。
【図3】パスワード入力時に表示装置5の表示画面上に
表示されるパスワード入力ブロック13を示した図であ
る。
【図4】実メモリ3内においてパスワード入力時の記憶
に用いられる構成を示す図である。
【図5】ペン入力型情報処理装置1のパスワード入力時
の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の他の形態におけるパスワードの
入力操作方法を説明するための図であり、図6(1)は
入力画面を示す図であり、図6(2)は入力時における
タイムチャートを示す図である。
【図7】周辺装置5内のRTC9内部のメインカウンタ
24とカウンタ装置25の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の他の形態における実メモリ3内
のパスワードの記憶に用いられる構成を示した図であ
る。
【図9】本発明の実施の他の形態におけるパスワード入
力時の処理を示すフローチャートである。
【図10】従来のパスワード入力装置を備えるペン入力
型情報処理装置101における電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】従来のパスワード入力装置を備えるペン入力
型情報処理装置101の入力装置106における電気的
構成を示すブロック図である。
【図12】従来のパスワード入力装置を備えるペン入力
型情報処理装置101のパスワード入力画面120を示
す図である。
【図13】従来のパスワード入力装置を備えるペン入力
型情報処理装置101のパスワード手書き入力画面13
0を示す図である。
【図14】従来のパスワード入力装置を備えるペン入力
型情報処理装置101のパスワード入力操作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 ペン入力型情報処理装置 2 CPU 3 実メモリ 5 表示装置 6 ペン入力装置 7 タブレット装置 8 ペン装置 9 RTC 13 パスワード入力ブロック 21 パスワード入力ボックス 24 メインカウンタ 25 カウンタ装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧面を備え、当該押圧面が外部から押
    圧されたことを検出する押圧検出手段と、 前記押圧検出手段の検出信号に基づいて、押圧回数を計
    数し、計数値をパスワードとして出力するパスワード発
    生手段とを含むことを特徴とするパスワード入力装置。
  2. 【請求項2】 前記パスワード発生手段は、予め定める
    時間間隔ごとに押圧回数を計数し、各計数値で構成され
    る複数桁のパスワードを出力することを特徴とする請求
    項1記載のパスワード入力装置。
  3. 【請求項3】 複数の押圧面を備え、各押圧面が外部か
    ら押圧されたことを検出する押圧検出手段と、 前記押圧検出手段の検出信号に基づいて、各押圧面ごと
    に押圧回数を計数し、各計数値で構成される複数桁のパ
    スワードを出力するパスワード発生手段とを含むことを
    特徴とするパスワード入力装置。
  4. 【請求項4】 前記パスワード発生手段は、予め定める
    時間間隔ごとに予め定める順番で各押圧面の押圧回数を
    計数し、各計数値で構成される複数桁のパスワードを出
    力することを特徴とする請求項3記載のパスワード入力
    装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧検出手段は、複数の直交座標が
    予め設定された座標板の表面を、押圧することによっ
    て、押圧された座標を出力する座標入力手段であり、前
    記座標板の予め定める領域を押圧面とすることを特徴と
    する請求項1または3記載のパスワード入力装置。
  6. 【請求項6】 前記座標入力手段の座標板は、透光性を
    有し、表示手段の表示画面上に重ねて配置され、表示手
    段は、座標板の前記予め定める領域に対向する部分に、
    押圧面であることを示す予め定める特定表示を行うこと
    を特徴とする請求項5記載のパスワード入力装置。
JP29871895A 1995-11-16 1995-11-16 パスワード入力装置 Pending JPH09146688A (ja)

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