JPH09146466A - 表示モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示パネルと、駆動回路素子とを収納するシ
ールドケースとからなる表示モジュールにおいて、安定
したシールドケースを提供する。 【解決手段】 フロントシールドケース側の側壁９ａに
は陥没部９ｃと陥没部９ｃ内に突出部９ｄが設けられ、
リアシールドケース側の側壁１０ａには迫り出し部１０
ｃと迫り出し部１０ｃ中に開口部１０ｄが設けられてい
る。両シールドケースを組むと両側壁９ｂ，１０ｂが重
ねられ、迫り出し部１０ｃがフロントシールドケースの
外側から陥没部９ｃに宛われるとともに、開口部１０ｄ
に突出部９ｄがはめ込まれ、両シールドケースが安定に
嵌合固定される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、液晶などを用いた表示
パネルと、この表示パネルに信号を供給するための駆動
回路素子部を、シールドケース内に納めてなる表示モジ
ュールに関する。

【０００２】

【従来の技術】ディスプレイ装置として、光学部材に液
晶を用いた液晶表示装置（ＬＣＤ：Liquid Crystal Dis
play）は小型、薄型、低消費電力などの利点があり、Ｏ
Ａ機器、ＡＶ機器などの分野で実用化が進んでいる。特
に、液晶駆動用の透明電極を交差配置して表示点をマト
リクス的に選択しながら電圧を印加するマトリクス型、
更には、液晶駆動用の各画素容量にスイッチ素子を接続
形成し、線順次に書き換え画素を選択しながら、信号電
圧を静電的に常時保持させていくアクティブマトリクス
型は、高精細、高コントラスト比の動画表示が可能とな
り、パーソナルコンピュータのディスプレイ、テレヴィ
ジョンなどに実用化されている。

【０００３】図５は、従来のＬＣＤモジュールの構成を
示す斜視図である。（１）はフロントシールドケース、
（２）はＬＣＤパネル、（３）はスペーサ、（４）はプ
リント配線基板、（５）はリアシールドケースである。
（６）は駆動用ＬＳＩであり、（７）は銅箔により配線
を形成したポリイミドなどのフレキシブルテープであ
る。ＬＣＤパネル（２）はガラスなどの基板上に所定の
電極配線を微細加工形成した一対の電極基板間に液晶が
密封されてなる。フレキシブルテープ（７）上に駆動用
ＬＳＩ（６）をボンディング搭載したＴＣＰ（tape car
rier package）（８）は、ＬＣＤパネル（２）の大きい
方の基板に取り付けられている。このような、駆動回路
素子部の接続法はＴＡＢ（tape automated bonding）と
呼ばれている。プリント配線基板（４）にはインタフェ
ース回路が搭載されており、プリント配線基板（４）を
介して駆動用ＬＳＩ（６）が制御される。ＬＣＤパネル
（２）とＴＣＰ（８）は、シールドケース（１，５）内
において、スペーサ（３）により支持され、ディスプレ
イユニットを構成している。

【０００４】フレキシブルテープ（７）は、一方の端を
異方性導電接着剤、即ち、ＡＣＦ（anisotropic conduc
tive film）により、ＬＣＤパネル（２）に露出された
端子部に接続され、他の端はプリント配線基板（４）に
半田接続され、これら、ＬＣＤパネル（２）とＴＣＰ
（８）は、スペーサ（３）により支持され、フロントシ
ールドケース（１）及びリアシールドケース（５）によ
り構成された外枠に収納されている。フロントシールド
ケース（１）とリアシールドケース（５）は、フロント
シールドケース（１）の側壁（１ａ）が外側に、リアシ
ールドケース（５）の側壁（５ａ）が内側になるよう
に、これらの側壁（１ａ，５ｂ）が重ねられ、各々側壁
（１ａ，５ａ）に設けられた嵌合部（１ｂ，５ｂ）によ
り固定されている。

【０００５】図６は、この嵌合部分の拡大斜視図、図７
は図６のＣ−Ｃ平面に沿った断面図であり、嵌合時の構
造を示している。これらの図では図５と比べて、フロン
トシールドケース（１）とリアシールドケース（５）の
上下位置関係は逆にしている。嵌合部（１ｂ，５ｂ）
は、各々フロントシールドケース（１）側では窓（１
ｃ）であり、リアシールドケース（５）側では突起部
（５ｃ）である。両シールドケース（１，５）を組むこ
とにより、リアシールドケース（５）側の突起部（５
ｃ）をフロントシールドケース（１）側の窓（１ｃ）に
はめ込まれ固定される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
突起部（５ｃ）を窓（１ｃ）にはめ込むのみで、リアシ
ールドケース（１）をフロントシールドケース（５）に
嵌合固定しいた。このため、モジュールに図７で矢印に
示す如く力が加わった場合、フロントシールドケース
（１）とリアシールドケース（５）が簡単に外れてしま
う問題があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するために成されたもので、表示用のパネルと、前記パ
ネルに電気的に接続されて信号を供給する駆動回路部
と、前記パネルの周辺及び前記駆動回路部を収納するシ
ールドケースからなる表示モジュールにおいて、前記シ
ールドケースは、前記パネルの一方の面から宛われるフ
ロントシールドケースと、前記パネルの他方の面から宛
われるリアシールドケースからなり、前記フロントシー
ルドケースと前記リアシールドケースは、その側壁部分
において、前記フロントシールドケースを外側に、前記
リアシールドケースを内側に重ねられるとともに、前記
フロントシールドケースの側壁と前記リアシールドケー
スの側壁の内外関係が逆転された嵌合部により固定され
ている構成である。

【０００８】このように、フロントシールドケースを外
側、リアシールドケースを内側にして重ねられたモジュ
ールにおいて、フロントシールドケースが内側、リアシ
ールドケースが外側となる嵌合部を設けることにより、
フロントシールドケースを外側に引っ張り、リアシール
ドケースを内側に引っ張る力が加わっても、嵌合部が外
れることがなくなる。

【０００９】特に前記嵌合部は、前記フロントシールド
ケースの外側面に設けられた陥没部と、この陥没部内に
設けられた突出部と、前記リアシールドケースに設けら
れた迫り出し部と、この迫り出し部に設けられた開口部
とからなり、前記迫り出し部が前記陥没部に宛われ、か
つ、前記突出部が前記開口部にはめ込まれている構成で
ある。

【００１０】リアシールドケースに設けられた迫り出し
部は、フロントシールドケースの外側の陥没部に宛わ
れ、リアシールドケースが内側に向かい、フロントシー
ルドケースが外側に向かう力に抗する働きをする。ま
た、陥没部内に設けられた突出部が迫り出し部に設けら
れた開口部にはめ込まれるっことにより、フロントシー
ルドケースとリアシールドケースの横方向へのずれが止
められる。

【００１１】

【発明の実施の形態】続いて、本発明の実施形態を詳細
に説明する。図１は、本発明の実施形態にかかるＬＣＤ
モジュールの構成を示す斜視図である。図面では従来と
同じ構成物に対しては、同じ符号を付している。（９）
は板金を加工したフロントシールドケース、（２）は透
明な基板上に透明電極を形成した１対の透明電極基板間
に液晶を密封し、画素ごとに異なる電圧を印加すること
により表示画像情報に対応した透過率分布に制御される
ＬＣＤパネル、（３）は樹脂材料からなるスペーサ、
（４）は硝子エポキシ樹脂上に所定の回路パターン及び
集積回路素子を形成したプリント配線基板、（１０）は
板金からなるリアシールドケースである。（６）は駆動
用ＬＳＩであり、ＬＣＤパネル（２）を駆動するための
信号電圧を供給する。（７）は、ポリイミドなどのフレ
キシブルテープであり、銅箔により導線を形成してい
る。ＬＣＤパネル（２）の大きい方の基板には、フレキ
シブルテープ（７）上に駆動用ＬＳＩ（６）をボンディ
ング搭載してなるＴＣＰ（tape carrierpackage）
（８）が、異方性導電接着剤、即ち、ＡＣＦ（anisotro
picconductive film）により接着され、ＬＣＤ電極配線
に電気的に接続されている。ＴＣＰ（８）の他端は半田
によりプリント配線基板（４）に接続されている。プリ
ント配線基板（４）には、インタフェース回路が搭載さ
れ、入力信号をＬＣＤ駆動用に変換して、各駆動用ＬＳ
Ｉ（６）に分配し、これを制御している。これらＬＣＤ
パネル（２）及びＴＣＰ（８）は、スペーサ（３）によ
り支持され、シールドケース（９，１０）により外枠が
形成されて、ディスプレイモジュールに組み立てられて
いる。フロントシールドケース（９）とリアシールドケ
ース（１０）は、フロントシールドケース（９）の側壁
（９ａ）が外側に、リアシールドケース（１０）の側壁
（１０ａ）が内側になるように、これらの側壁（９ａ，
１０ｂ）が重ねられ、各々側壁（９ａ，１０ａ）に設け
られた嵌合部（９ｂ，１０ｂ）により固定されている。

【００１２】図２は、この嵌合部分の拡大斜視図、図３
及び図４は各々図２のＡ−Ａ平面及びＢ−Ｂ平面に沿っ
た断面図であり、嵌合時の構造を示している。これらの
図では図１と比べて、フロントシールドケース（９）と
リアシールドケース（１０）の上下位置関係は逆にして
いる。フロントシールドケース（９）側の嵌合部（９
ｂ）は、側壁（９ａ）面よりも内側に陥没された陥没部
（９ｃ）と、この陥没部（９ｃ）内に設けられた突出部
（９ｄ）とよりなる構造である。また、リアシールドケ
ース（１０）側の 嵌合部（１０ｂ）は、側壁（１０
ａ）から一部切り離されてなる迫り出し部（１０ｃ）
と、迫り出し部（１０ｃ）中に開けられた開口部（１０
ｄ）からなる構造である。

【００１３】両シールドケース（９，１０）を組むと、
フロントシールドケースの側壁（９ａ）を外側に、リア
シールドケースの側壁（１０ａ）を内側に重ねられる
が、この時、嵌合部（９ｂ，１０ｂ）において、フロン
トシールドケースの側壁（９ａ）とリアシールドケース
の側壁（１０ａ）の内外関係が逆転されている。即ち、
リアシールドケース（１０）側の迫り出し部（１０ｃ）
が外側に、フロントシールドケース（９）側の陥没部
（９ｃ）が内側になっている。このように、迫り出し部
（１０ｃ）が陥没部（９ｃ）に宛われた構造により、フ
ロントシールドケースの側壁（９ａ）とリアシールドケ
ースの側壁（１０ａ）が、互いに引き離されるような力
を受けても、迫り出し部（１０ｃ）と陥没部（９ｃ）の
接触部で抗力が働き、両側壁（９ａ，１０ａ）が前後に
引き離されることが無く、合わせられる。

【００１４】また、迫り出し部（１０ｃ）に開けられた
開口部（１０ｄ）には、陥没部（９ｃ）中に設けられた
突出部（９ｄ）がはめ込まれ、突出部（９ｄ）は開口部
（１０ｄ）内において上下左右に動くことが無く、固定
される。このため、嵌合部においては、両シールドケー
ス（９，１０）の側壁（９ａ，１０ａ）は、前後に引き
離されることも、上下左右にずれ動くことも無くなり、
フロントシールドケース（９）とリアシールドケース
（１０）が安定に固定される。

【００１５】

【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
で、表示パネルと、表示パネルに信号電圧を供給する駆
動回路素子と、表示パネルの周辺と駆動回路素子を収納
するシールドケースよりなる表示モジュールにおいて、
表示パネルの前面と裏面から各々被せられるフロントシ
ールドケースとリアシールドケースとの重なり部分の前
後関係を嵌合部おいて逆転することで、両シールドケー
スの重なる部分を前後に引き離す方向に力を受けても、
これに抗する作用が生じる。また、両シールドケースの
嵌合部おいて、更に、各々に突出部と開口部を設け、突
出部を開口部にはめ込ませる構造とすることにより、両
シールドケースの重なり部分が上下左右にずれ動くこと
が防がれる。従って、フロントシールドケースとリアシ
ールドケースが安定に固定嵌合される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態にかかるＬＣＤモジュールの
斜視図である。

【図２】本発明の実施形態にかかるＬＣＤモジュールの
要部拡大斜視図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。

【図５】従来のＬＣＤモジュールの斜視図である。

【図６】従来のＬＣＤモジュールの要部拡大斜視図であ
る。

【図７】図６のＣ−Ｃ線に沿った断面図である。

【符号の説明】

２ ＬＣＤパネル ３ スペーサ ４ プリント配線基板 ５，１０ リアシールドケース ６ 駆動用ＬＳＩ ７ フレキシブルテープ ８ ＴＣＰ ９ フロントシールドケース １０ リアシールドケース ９ａ，１０ａ 側壁 ９ｂ，１０ｂ 嵌合部 ９ｃ 陥没部 ９ｄ 突出部 １０ｃ 迫り出し部 １０ｄ 開口部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示用のパネルと、前記パネルに電気的
   に接続されて信号を供給する駆動回路部と、前記パネル
   の周辺及び前記駆動回路部を収納するシールドケースか
   らなる表示モジュールにおいて、 前記シールドケースは、前記パネルの一方の面から宛わ
   れるフロントシールドケースと、前記パネルの他方の面
   から宛われるリアシールドケースからなり、 前記フロントシールドケースと前記リアシールドケース
   は、その側壁部分において、前記フロントシールドケー
   スを外側に、前記リアシールドケースを内側に重ねられ
   るとともに、前記フロントシールドケースの側壁と前記
   リアシールドケースの側壁の内外関係が逆転された嵌合
   部により固定されていることを特徴とする表示モジュー
   ル。
2. 【請求項２】 前記嵌合部は、前記フロントシールドケ
   ースの外側面に設けられた陥没部と、この陥没部内に設
   けられた突出部と、前記リアシールドケースに設けられ
   た迫り出し部と、この迫り出し部に設けられた開口部と
   からなり、前記迫り出し部が前記陥没部に宛われ、か
   つ、前記突出部が前記開口部にはめ込まれていることを
   特徴とする請求項１記載の表示モジュール。