JPH09145639A - 表面検査装置 - Google Patents

表面検査装置

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JPH09145639A
JPH09145639A JP7305942A JP30594295A JPH09145639A JP H09145639 A JPH09145639 A JP H09145639A JP 7305942 A JP7305942 A JP 7305942A JP 30594295 A JP30594295 A JP 30594295A JP H09145639 A JPH09145639 A JP H09145639A
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JP
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JP7305942A
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English (en)
Inventor
Koji Kondo
孝司 近藤
Susumu Moriya
進 守屋
Hiroyuki Uchida
洋之 内田
Yasuo Tomura
寧男 戸村
Masakuni Nagai
政邦 永井
Tetsuji Uetake
徹司 植竹
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筋状欠陥以外のものを筋状欠陥として誤検出す
ることのない、また、継続している筋状欠陥が途中で途
切れたり、曲がったりしていても筋状欠陥を複数の欠陥
として誤検出することのない表面検査装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】矢印A方向に走行する被検査材1表面の被
検査領域17からの反射光2aを受光して被検査領域1
7の二次元画像を表す二次元画像データを生成する二次
元撮像器3と、二次元撮像器3で得られた二次元画像デ
ータに基づき欠陥を検出して欠陥検出結果を出力する欠
陥検出手段4とを備えた表面検査装置100において、
欠陥検出手段4から出力される欠陥検出結果を、複数の
被検査領域分記憶する記憶手段9と、記憶手段9に記憶
された複数の被検査領域分の欠陥検出結果に基づいて被
検査領域17内の欠陥を評価する欠陥評価手段10とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板、アルミニウ
ム板、紙などの表面に発生する筋状の欠陥を検出する表
面欠陥検査方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、家電などの分野に用いられる表
面処理鋼板を製造するための溶融亜鉛めっき工程及びそ
の前工程において、鋼板の走行方向に延びる筋状の欠陥
が発生することがある。これは製品品質にとって致命的
な欠陥となるので、オンライン工程で、走行する鋼板の
欠陥をいち早く検出し、欠陥が検出され次第、操業条件
を変更するなど必要な処置を施すことにより、それ以上
の欠陥の発生を防止することが重要な課題となる。
【0003】このような走行方向に延びる筋状の欠陥が
発生するのは表面処理鋼板だけではなく、他の鋼板、ア
ルミニウム板、紙などにおいても見られるが、自動車に
用いられる溶融亜鉛めっき鋼板の色調欠陥の場合は、欠
陥部と健全部との色調の差が極めて小さいため、欠陥の
有無の検出及び欠陥レベルの判定が特に難しい。また、
これらの筋状欠陥のうちには、途切れたり曲がったりし
ていて従来の装置では別の欠陥として判定されるものも
あるが、目視により詳細に検査すると、継続して発生し
ている筋状欠陥と判断されるものが多い。
【0004】従来から、このような走行方向に延びる筋
状の欠陥を検出する有効な方法として、二次元撮像装置
を用いて被検査材表面の所定の被検査領域を撮像し、得
られた二次元画像について、筋状欠陥の延びる方向に画
像信号強度を積分し、欠陥部と健全部の濃度差を強調し
て欠陥を検出し易くするという方法がある。欠陥が連続
的に検出された場合は警報を発するように構成されてい
ることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の筋状欠
陥の検出方法は、被検査領域を撮像した一枚の二次元画
像毎に欠陥検出が行われるため、走行方向に画像信号強
度を積分する際、被検査材の地合の変化やランダムノイ
ズなどが、しばしば欠陥として誤検出され警報が発せら
れるという問題がある。また、欠陥が途中で僅かに途切
れていたり、欠陥が多少でも曲がっていたりすると、実
際は連続した一本の筋状欠陥であるにも拘らず、それぞ
れ異なる欠陥として検出されるという問題もある。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑み、筋状欠陥の
みを的確に筋状欠陥として検出することができ、また、
継続している筋状欠陥が、途中で途切れたり曲がったり
していても1つの欠陥として検出することができる表面
検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の表面検査装置は、所定の走行方向に走行する被検
査材表面の所定の被検査領域からの反射光を受光して該
被検査領域の二次元画像を表す二次元画像データを生成
する二次元撮像器と、二次元撮像器で得られた二次元画
像データに基づき欠陥を検出して欠陥検出結果を出力す
る欠陥検出手段とを備えた表面検査装置において、上記
欠陥検出手段から出力される欠陥検出結果を、複数の被
検査領域分記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された
複数の被検査領域分の欠陥検出結果に基づいて上記被検
査領域内の欠陥を評価する欠陥評価手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】ここで、上記表面検査装置を、上記欠陥検
出手段から新たな欠陥検出結果が出力された際に、その
欠陥検出結果を上記記憶手段に記憶されている複数の被
検査領域分の欠陥検出結果のうちの最も早期に記憶され
た欠陥検出結果と比較する欠陥検出結果比較手段と、上
記欠陥検出結果比較手段により比較された双方の欠陥検
出結果が互いに異なる欠陥検出結果である場合、新たな
欠陥検出結果を、上記記憶手段に記憶されている最も早
期に記憶された欠陥検出結果と入れ替える記憶入替え手
段とを備えたものとしてもよい。
【0009】なお、上記の欠陥検出結果には、欠陥の有
無以外に、欠陥の種類、欠陥のレベル、欠陥の発生位置
などが含まれていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の表面検査装置の一実施形態
の概略の構成図である。図1に示すように、この表面検
査装置100には、矢印A方向に走行する被検査材であ
る溶融亜鉛めっき鋼板1を照射する蛍光灯2と、溶融亜
鉛めっき鋼板1表面の被検査領域17からの反射光2a
を受光して被検査領域17の二次元画像を表す二次元画
像データを生成するCCDカメラ3と、CCDカメラ3
で得られた二次元画像データを画像処理して欠陥を検出
する欠陥検出手段4と、欠陥検出結果を、複数の被検査
領域分記憶する記憶手段9と、記憶手段9に記憶された
複数の被検査領域分の欠陥検出結果に基づいて被検査領
域17内の欠陥を評価する欠陥評価手段10と、欠陥が
検出されたことを記録する欠陥発生記録装置11と、欠
陥が検出された時に警報を発する警報装置14とが備え
られている。
【0011】CCDカメラ3の画素数は縦432画素、
横512画素であり、撮像視野、即ち被検査領域17の
サイズは、被検査材の走行方向Aに200mm、幅方向
Bに250mmである。また、撮像間隔は、被検査材の
走行速度が120m/分の時、300mmである。欠陥
検出手段4には、CCDカメラ3で得られた二次元画像
データを走行方向Aに積分処理する積分処理回路5と、
CCDカメラ3で得られた二次元画像データを平均値処
理する平均値処理回路6と、積分処理回路5で得られた
積分データと平均値処理回路6で得られた平均値データ
とに基づいて照明むらによる画像データの歪みを補正す
る歪み補正回路7と、歪み補正回路7により補正された
データをしきい値処理して欠陥を検出するしきい値処理
回路8とが備えられている。
【0012】さらに、この表面検査装置100には、欠
陥検出結果比較手段12と、記憶入替え手段13とが備
えられている。欠陥検出結果比較手段12及び記憶入替
え手段13については後述する。以上のように構成され
た表面検査装置100による欠陥検出の動作について説
明する。
【0013】図2は、CCDカメラによって撮像され
た、白筋と呼ばれる筋状欠陥の含まれた二次元画像を示
す図である。図2に示すように、被検査領域17の二次
元画像には走行方向Aに延びる筋状欠陥20が含まれて
いる。また、この二次元画像は幅方向Bの照明むらによ
り画像全体の色調が歪んでおり、幅方向Bの中央部寄り
は明るく、幅方向Bの両端部寄りは暗く見える。
【0014】このような二次元画像を表す二次元画像デ
ータが、欠陥検出手段4に入力され、先ず、積分処理回
路5(図1参照)によって走行方向に積分処理される。
図3は、図2に示した二次元画像のデータを走行方向に
積分処理した後のプロフィールを示す図である。図3に
示すように、走行方向Aに積分処理されたプロフィール
15には、筋状欠陥20(図2参照)に相当する幅方向
位置にピーク部21が現れている。
【0015】一方、二次元撮像器によって撮像された被
検査領域の二次元画像は、平均値処理回路6(図1参
照)にも入力され、平均値処理回路6により、二次元画
像を表す二次元画像データ全体の平均値が算出される。
次に、積分処理回路5で得られた積分データと平均値処
理回路6で得られた平均値データとが歪み補正回路7
(図1参照)に入力され、歪み補正回路7において、照
明むらによる画像データの歪みが補正され、補正データ
が生成される。
【0016】図4は、照明むらによる画像データの歪み
が補正された後の、補正データのプロフィールを示す図
である。図4に示すように、補正データのプロフィール
16は、二次元画像(図2参照)から照明むら成分が除
去され、ピーク部22の部分を除く健全部はほぼフラッ
トな形状を示している。
【0017】次に、補正データはしきい値処理回路8に
入力される。しきい値処理回路8では、補正データのう
ちのピーク部22(図4参照)と健全部との濃度差が所
定のしきい値を越えているか否かにより欠陥の有無が判
定される。欠陥の有無が判定されると、当該被検査領域
17(図1及び図2参照)の欠陥検出結果を表すフラグ
が、記憶手段9に出力される。このフラグは、欠陥が検
出された時は’欠陥あり’を表し、欠陥が検出されなか
った時は’欠陥なし’を表すものである。
【0018】図5は、走行する被検査材から撮像された
複数の被検査領域の画像、及びそれら各被検査領域の欠
陥検出結果を表すフラグを模式的に示す図である。図5
の左側部分には、被検査材1から撮像された被検査領域
17a,17b,17c,・・・,17iの各画像が示
されており、さらに、被検査領域17a,17b,17
cに跨ってやや曲がりながら走行方向Aに延びた筋状欠
陥23aと、被検査領域17f及び17gに跨って走行
方向Aに延びた筋状欠陥23bと、被検査領域17f,
17g,17h,17iに跨って走行方向Aに延びた筋
状欠陥23cとが示されている。
【0019】図5の右側部分には、左側部分に示された
9枚の各画像の欠陥検出結果を表す9つのフラグ18
a,18b,18c,・・・,18iが、それぞれ対応
する位置に示されている。白抜きのフラグは’欠陥な
し’を表し、二重斜線の施されたフラグは’欠陥あり’
を表している。例えば、フラグ18aは、対応する被検
査領域17aの画像内の筋状欠陥23aがやや曲がって
延びているため、積分処理回路5(図1参照)における
走行方向Aへの積分処理により十分な高さのピーク部が
得られず、’欠陥なし’のフラグとして示されている。
フラグ18b,18cは、対応する被検査領域17b,
17cの画像内の欠陥23aが走行方向Aにまっすぐに
延びているため、’欠陥あり’のフラグとして示されて
いる。また、フラグ18fは、対応する被検査領域17
fの画像内の欠陥23bと欠陥23cとがそれぞれ途切
れているため、’欠陥なし’のフラグとして示されてい
る。
【0020】記憶手段9には、画像10枚分のフラグが
フラグ列として記憶されている。欠陥評価手段10は、
記憶手段9に記憶されたフラグ列の中に、’欠陥あり’
のフラグが5つ以上含まれるに至った時に、当該被検査
材に筋状欠陥が発生したと判定し、その判定結果を欠陥
発生記録装置11に記録すると同時に、警報装置14に
信号を送る。
【0021】警報装置14は、欠陥評価手段10からの
信号を受けると警報を発する。ところで、本実施形態に
おいて、記憶手段9に画像10枚分のフラグを記憶して
おき、欠陥評価手段10がそれらのフラグに基づいて被
検査領域内の欠陥を評価しているのは、次の理由に基づ
くものである。本発明者らは、この表面検査装置を開発
するにあたり、特に検出の困難な溶融亜鉛めっき鋼板の
筋状欠陥の検出方法に着目し、熟練した検査員による筋
状欠陥の目視判定の基準について詳細な調査を行った。
その結果、検査員は、鋼板の走行速度が80m/分の場
合は欠陥が4秒以上継続して観察された時、鋼板の走行
速度が90m/分の場合は欠陥が3.5秒以上継続して
観察された時、鋼板の走行速度が100m/分の場合は
欠陥が3秒以上継続して観察された時、即ち、欠陥の長
さが約5m以上に達した時に筋状欠陥が発生したと判定
し、それ以外の時には、筋状欠陥が発生したとは判定し
ていないことがわかった。
【0022】また、それまで継続していた筋状欠陥が一
旦途切れた後また継続している場合は、その途切れた部
分の長さが300mm以上に亘っている場合は、途切れ
た前後の欠陥はそれぞれ別の欠陥であると判定し、途切
れた長さが300mm未満の場合には、途切れた前後の
欠陥は継続する一本の筋状欠陥と判定していることがわ
かった。
【0023】また、走行方向に延びる欠陥であっても、
走行方向に対して2度以上の傾きが100mm以上継続
する場合は、その欠陥は筋状欠陥ではないと判断してい
ることもわかった。以上のことから、検出の困難な溶融
亜鉛めっき鋼板の筋状欠陥を検出するには、被検査領域
の画像1枚だけでの判定では不十分であり、複数枚の画
像により継続的な判定を行う必要のあることがわかる。
【0024】次に、欠陥が継続して発生している場合、
長さ300mm以下の欠陥の途切れの発生頻度を調べた
ところ、約10%であった。また、走行方向に対し2度
以上の傾きをもった欠陥が100mm以下の長さで発生
する頻度を調べたところ、約10%であった。このよう
な、欠陥の途切れや曲がりを含む画像を、以上説明した
欠陥検出方法で検出すると、欠陥の途切れや曲がりのた
めに、積分処理回路5における走行方向への積分処理
後、欠陥部の信号強度が十分に高められず、欠陥として
検出することができない。従って、欠陥が継続して発生
している場合の約20%は欠陥が検出されない可能性が
ある。
【0025】また、欠陥が発生していない時に、ランダ
ムノイズや鋼板表面の地合の変化により、欠陥が発生し
たと誤検出される頻度について調べたところ、約30%
あった。これらの結果から、連続する複数枚の画像のう
ち30%以上の画像に’欠陥あり’のフラグが立ってい
る場合は、欠陥が発生している確率が高いということが
判る。また、連続する複数枚の画像のフラグから欠陥の
発生を判定するための’欠陥あり’のフラグ数のしきい
値は80%以下に設定しないと欠陥発生時に見逃しが生
じる確率が高くなることがわかった。
【0026】これらの知見に基づき、本実施形態では、
欠陥の継続の有無を判定する最低の長さを約5m、被検
査領域の走行方向長さを200mm、鋼板の走行速度が
120mpmの時の撮像間隔を走行方向に300mmと
すると、連続的に判定する画像枚数は10枚となる。そ
して、欠陥評価手段10は、連続する10枚の画像のう
ち5枚以上に’欠陥あり’のフラグがあった場合、継続
した欠陥が発生したと判定し、警報装置14に警報発生
信号を送ることとしている。
【0027】図6は、溶融亜鉛めっき鋼板に発生する筋
状欠陥を、本実施形態による検査結果と従来法による検
査結果とを比較して示した図である。図6の上段部分に
は、矢印A方向に走行する溶融亜鉛めっき鋼板1上に、
走行方向Aに延びる3本の欠陥24a,24b,24c
(実際は1本の筋状欠陥である)が示されており、図6
の中段部分には、溶融亜鉛めっき鋼板1上の17個所の
被検査領域17a,17b,17c,・・・,17qか
ら撮像された17枚の各画像についての欠陥検出結果を
表すフラグ18a,18b,18c,・・・,18qが
示されており、さらに図6の下段部分には、上記の各1
8a,18b,18c,・・・,18qのうち、連続す
る10個のフラグの中に’欠陥あり’のフラグが5個以
上含まれているか否かを判定した判定結果19a,19
b,19c,・・・19qが示されている。
【0028】従来の、1枚の画像による判定では、図6
に示される17個の各フラグ18a,18b,18c,
・・・,18qに相当する欠陥検出結果により、それぞ
れの被検査領域17a,17b,17c,・・・,17
q内の欠陥が直接評価される。従って、実際は1本の筋
状欠陥が継続して発生しているにも拘らず、3つの短い
欠陥24a,24b,24cは別の欠陥として検出さ
れ、筋状欠陥とは判定されないということが起こる。
【0029】それに対して、本実施形態による連続する
フラグ10個に基づく判定方法では、例えば、連続する
10個のフラグ18a,18b,18c,・・・,18
jの中に’欠陥なし’のフラグ18a,18f,18g
が含まれていても、これら連続する10個のフラグの中
に含まれている’欠陥あり’のフラグは7個存在するの
で判定結果19aは’欠陥あり’ということになり、さ
らに、フラグ18bから始まる10個のフラグによる判
定結果19bも’欠陥あり’という結果となり、さらに
その次の判定結果19c,19d,19e,・・・も’
欠陥あり’という結果が続き、筋状欠陥の発生を見逃さ
ないことがわかる。
【0030】次に、同一被検査材について、本実施形態
による欠陥判定結果と熟練した検査員による目視判定結
果とを比較したところ、4m継続する欠陥に対して本実
施形態では筋状欠陥とは判定せず、熟練した検査員と同
様の判定結果を示している。これは、前述のように、本
実施形態では、従来の目視判定の基準にならって5m以
上欠陥が継続している場合のみ筋状欠陥と判定している
ためである。
【0031】また、継続した欠陥が途中で300mm以
上に亘って途切れている場合、本実施形態の判定結果
は、熟練した検査員と同様、その途切れの前後はそれぞ
れ別の欠陥であると判定している。また、継続した欠陥
の一部に、走行方向に対し2度傾いた欠陥が130mm
継続しているものに対する本実施形態の判定結果は、熟
練した検査員の判定結果と同様、その部分を筋状欠陥と
はみなしていない。
【0032】また、筋状欠陥が発生していない被検査材
に対して、従来法による1枚の画像での判定を行うと、
筋状欠陥以外のノイズを誤検出して警報が鳴ることがし
ばしばであったのに対し、本実施形態による判定では、
誤検出は全く発生せず警報は鳴らない。次に、本実施形
態における、欠陥検出結果比較手段12(図1参照)及
び記憶入替え手段13について説明する。
【0033】CCDカメラ3から新たな画像データが欠
陥検出手段4に入力され、欠陥検出手段4から新たな欠
陥検出結果が欠陥検出結果比較手段12に出力される
と、欠陥検出結果比較手段12は、その欠陥検出結果を
記憶手段9に記憶されている複数の被検査領域分の欠陥
検出結果のうちの最も早期に記憶された欠陥検出結果と
比較する。比較の結果、双方の欠陥検出結果が互いに異
なる欠陥検出結果である場合は、記憶入替え手段13
は、新たな欠陥検出結果を記憶手段9に記憶されている
最も早期に記憶された欠陥検出結果と入れ替える。
【0034】なお、実際に、前述の溶融亜鉛めっき鋼板
の筋状欠陥の欠陥判定テストの際、上記の欠陥検出結果
比較手段12及び記憶入替え手段13を用いない場合及
び用いた場合の二通りの処理方式による処理時間の比較
を行った。第1の処理方式は、欠陥検出結果比較手段1
2及び記憶入替え手段13を用いずに、欠陥検出手段4
から新たな欠陥検出結果が出力される度に記憶手段9に
記憶し、毎回新たな画像10枚分の欠陥検出結果に基づ
いて欠陥を評価する方式である。
【0035】第2の処理方式は、欠陥検出手段4から新
たな欠陥検出結果が出力された際にその欠陥検出結果を
記憶手段9に記憶されている画像10枚分の欠陥検出結
果のうちの最も早期に記憶された欠陥検出結果と比較
し、双方の欠陥検出結果が互いに異なる欠陥検出結果で
ある場合のみ新たな欠陥検出結果を最も早期に記憶され
た欠陥検出結果と入れ替える方式である。
【0036】上記の二通りの処理方式による処理時間を
比較した結果、第2の処理方式の処理時間は第1の処理
方式の処理時間の約5分の1であった。これは、第1の
処理方式の場合、欠陥検出手段4から新たな欠陥検出結
果が出力される度に、新たな画像10枚分の欠陥検出結
果の演算処理が実行されるのに対し、第2の処理方式で
は、欠陥検出結果の入替えが行われない時は、記憶手段
9への書込み処理が不要となり、さらに、画像10枚分
の欠陥検出結果の演算処理が不要となるため、処理時間
が大幅に短縮されるからである。
【0037】なお、本実施形態では、被検査材である溶
融亜鉛めっき鋼板1(図1参照)を照射するために蛍光
灯2が用いられているが、被検査材を照明する手段は蛍
光灯に限られるものではなく他のいずれの照明手段でも
よく、検査が行われる場所の条件次第では必ずしも特に
照明手段を設ける必要はない。また、本実施形態では、
被検査領域17からの反射光を受光して二次元画像デー
タを生成するCCDカメラ3が用いられているが、二次
元画像データを生成する手段はCCDカメラに限られる
ものではなく他のいずれの二次元撮像器でもよい。
【0038】なお、上記の実施形態では、鋼板を被検査
材とした場合についてのみ説明したが、本発明の対象は
鋼板のみに限定されるものではなく、アルミニウム板、
紙などにも本発明を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面検査
装置は、欠陥検出手段から出力される欠陥検出結果を複
数の被検査領域分記憶する記憶手段を備え、記憶手段に
記憶された複数の被検査領域分の欠陥検出結果に基づい
て被検査領域内の欠陥を評価する方式としたことによ
り、従来のように一つの欠陥検出結果に基づいて被検査
領域内の欠陥を評価する方式のように筋状欠陥以外のラ
ンダムノイズや被検査材の地合の変化などを筋状欠陥と
して誤検出することが防止され、また、継続している筋
状欠陥が途中で途切れたり、曲がったりしていても筋状
欠陥を複数の欠陥として誤検出することが防止される。
従って、本発明の表面検査装置によれば、的確に筋状欠
陥を検出することのできる表面検査装置を得ることがで
きる。
【0040】さらに、欠陥検出結果比較手段と記憶入替
え手段とを備えることにより、新たな欠陥検出結果が出
力されても、その欠陥検出結果が記憶手段に記憶されて
いる最も早期に記憶された欠陥検出結果と異なる欠陥検
出結果でない限り、演算処理及び記憶手段への書込み処
理が省略されるので、処理時間を大幅に短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面検査装置の一実施形態の概略の構
成図である。
【図2】CCDカメラによって撮像された、白筋と呼ば
れる筋状欠陥の含まれた二次元画像を示す図である。
【図3】図2に示した二次元画像のデータを走行方向に
積分処理した後のプロフィールを示す図である。
【図4】照明むらによる画像データの歪みが補正された
後の、補正データのプロフィールを示す図である。
【図5】走行する被検査材から撮像された複数の被検査
領域の画像、及びそれら各被検査領域の欠陥検出結果を
表すフラグを模式的に示す図である。
【図6】溶融亜鉛めっき鋼板に発生する筋状欠陥を、本
実施形態による検査結果と従来法による検査結果とを比
較して示した図である。
【符号の説明】
1 被検査材(溶融亜鉛めっき鋼板) 2 蛍光灯 2a 反射光 3 CCDカメラ 4 欠陥検出手段 5 積分処理回路 6 平均値処理回路 7 歪み補正回路 8 しきい値処理回路 9 記憶手段 10 欠陥評価手段 11 欠陥発生記録装置 12 欠陥検出結果比較手段 13 記憶入替え手段 14 警報装置 15,16,17 プロフィール 17,17a,17b,17c,17d,17e,17
f,17g,17h,17i 被検査領域 18a,18b,18c,18d,18e,18f,1
8g,18h,18i,18j,18k,18l,18
m,18n,18o,18p,18q フラグ19
a,19b,19c,19d,19e,19f,19
g,19h,19i,19j,19k,19l,19
m,19n,19o,19p,19q 判定結果 20 欠陥 21,22 ピーク部 23a,23b,23c,24a,24b,24c
欠陥 100 表面検査装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 洋之 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究所内 (72)発明者 戸村 寧男 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 永井 政邦 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 植竹 徹司 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 鉄システム開発株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走行方向に走行する被検査材表面
    の所定の被検査領域からの反射光を受光して該被検査領
    域の二次元画像を表す二次元画像データを生成する二次
    元撮像器と、 該二次元撮像器で得られた二次元画像データに基づき欠
    陥を検出して欠陥検出結果を出力する欠陥検出手段とを
    備えた表面検査装置において、 前記欠陥検出手段から出力される欠陥検出結果を、複数
    の被検査領域分記憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された複数の被検査領域分の欠陥検出
    結果に基づいて前記被検査領域内の欠陥を評価する欠陥
    評価手段とを備えたことを特徴とする表面検査装置。
  2. 【請求項2】 前記欠陥検出手段から新たな欠陥検出結
    果が出力された際に、該欠陥検出結果を前記記憶手段に
    記憶されている複数の被検査領域分の欠陥検出結果のう
    ちの最も早期に記憶された欠陥検出結果と比較する欠陥
    検出結果比較手段と、 前記欠陥検出結果比較手段により比較された双方の欠陥
    検出結果が互いに異なる欠陥検出結果である場合、新た
    な欠陥検出結果を、前記記憶手段に記憶されている最も
    早期に記憶された欠陥検出結果と入れ替える記憶入替え
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の表面検
    査装置。
JP7305942A 1995-11-24 1995-11-24 表面検査装置 Withdrawn JPH09145639A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001041899A (ja) * 1999-07-27 2001-02-16 Toshiba Corp 紙葉類の汚れ具合識別装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001041899A (ja) * 1999-07-27 2001-02-16 Toshiba Corp 紙葉類の汚れ具合識別装置

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