JPH09145248A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH09145248A
JPH09145248A JP29970195A JP29970195A JPH09145248A JP H09145248 A JPH09145248 A JP H09145248A JP 29970195 A JP29970195 A JP 29970195A JP 29970195 A JP29970195 A JP 29970195A JP H09145248 A JPH09145248 A JP H09145248A
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furnace
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baking
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥装置の熱が漏れて周囲温度を上昇させる
のを防止して、作業環境の悪化を防止する。乾燥装置の
小型化を図る。 【解決手段】 予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5を連接し、
予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5を仕切り板11で仕切り可
能にする。予備乾燥炉4の端部底面にワーク搬入口6
を、焼付乾燥炉5の端部底面にワーク搬出口7を開口す
る。搬入側リフター29によって予備乾燥炉4内へ搬入
されたワーク搬送体2は、炉内レール3に沿って搬送さ
れ、焼付乾燥炉5の端部に達したワーク搬送体2は搬出
側リフター37によって焼付乾燥炉5から搬出される。
予備乾燥炉4内には熱風循環装置53が設けられ、ワー
クは熱風によって予熱付与される。焼付乾燥炉5には熱
風循環装置60と遠赤外線発生装置56が設けられ、運
転開始時には熱風循環装置60によって炉内温度を上昇
させ、定常運転時には遠赤外線発生装置56によって炉
内温度を均一に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乾燥装置に関する。
特に、電着塗装、メッキ、塗装全般等の表面処理を施し
た後に、被処理物を乾燥させるための乾燥装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
(電着塗装ラインの説明)電着塗装ラインにおいては、
被処理物(以下、ワークという)を搬送するためのラッ
クが適当な間隔をあけて配設され、ラインに沿って複数
体循環している。電着塗装ラインのロード位置において
は、複数個のワークが例えば引っ掛けるようにして各ラ
ックに装荷され、ラックに装荷されたワークはラインに
沿って搬送される。ワークは、まず脱脂工程において、
重クロム酸ソーダの希釈液によって表面に付着している
油脂や油汚れを除去される。ついで、ワークは水洗工程
において洗浄され(超音波洗浄を行なったり、最終水洗
工程では純水洗浄を行なったりすることもある)、水分
を切った後、ワークは電圧を印加されながら、クリアや
ゴールド、ブロンズなど目的に応じた種類の樹脂を溶か
した塗料により表面に電着塗装を施される。ついで、ワ
ークは純水シャワーにより洗浄される。
【0003】こうして電着塗装された後の、濡れたワー
クは乾燥工程へ送られる。乾燥工程においては、ワーク
の水分や溶剤等を飛ばし、塗膜をワークに焼き付ける。
【0004】乾燥工程において塗料を焼き付けられたワ
ークは、冷却ゾーンにおいて自然放熱により室温付近ま
で冷却され、アンロード位置でラックから取り出され
る。
【0005】(従来の乾燥装置)図20は、電着塗装ラ
インの乾燥工程に設置されている従来の乾燥装置101
の構造を示す概略断面図である。従来の乾燥装置101
にあっては、水平に設置された乾燥炉本体102の両端
に、傾斜したワーク搬入路103及びワーク搬出路10
4が連接されていた。また、スプロケット105,10
6間にチェーン107を掛け回すことによって、ワーク
搬入路103、乾燥炉本体102及びワーク搬出路10
4の内部空間の全長にわたってチェーン107が張られ
ている。さらに、乾燥炉本体102の底面には熱風循環
ファン108が設けられており、乾燥炉本体102の内
部はヒータ109で加熱された熱風が吹き込まれて高温
雰囲気に保たれる。
【0006】しかして、ワーク搬入路103の入口で、
ワーク(図示せず)を保持したラック110をチェーン
107に設けたフック(図示せず)に引っ掛けると、ラ
ック110はチェーン107によって乾燥装置101内
を搬送される。ラック110に保持されたワークは、ワ
ーク搬入路103を搬送される際に予備乾燥されて付着
している水分を切られ、乾燥炉本体102内で焼付乾燥
され、その後、ワーク搬出路104を搬送される間に徐
々に冷却される。ついで、ワークを保持したラック11
0はワーク搬出路104の出口でチェーン107のフッ
クから取り外される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(熱の問題)しかしながら、従来の乾燥装置101にあ
っては、乾燥炉本体102の両端に傾斜したワーク搬入
路103及びワーク搬出路104が設けられており、ワ
ーク搬入路103及びワーク搬出路104の正面が外部
に開放されているので、乾燥炉本体102内の熱気がワ
ーク搬入路103及びワーク搬出路104を通って外部
に流れ出ており、乾燥装置101の運転中においては周
囲の温度(室温)が非常に高くなっていた。
【0008】このため、従来の乾燥装置101の設置さ
れている工場やブース内では、室温が非常に高くなって
高温環境下での作業を強いられ、作業環境が劣悪になる
問題があった。また、乾燥炉本体102からの熱の漏れ
が大きいため、乾燥装置101のエネルギーロスが大き
く、従って消費エネルギーが大きかった。
【0009】(製品品質の問題)従来の乾燥装置101
にあっては、熱風乾燥方式を用いており、しかも乾燥装
置101内部と外部とで空気の出入りが激しいため、乾
燥装置101の内部にホコリが発生し易く、ホコリがワ
ークに付着して製品品質を低下させ、不良品率が高かっ
た。
【0010】(占有面積の問題)従来の乾燥装置101
では、乾燥炉本体102の両側に傾斜したワーク搬入路
103とワーク搬出路104を設けているので、全長L
1が長くなっていた。このため広い設置面積を占め、設
置面積に制約のある場合には設置することができなかっ
た。また、設置スペースのコストも高くついていた。
【0011】また、従来の乾燥装置101にあっては、
チェーン107に一定間隔毎にラック110を吊り下げ
て搬送しているので、図21(a)のように傾斜方向に
ラック110を搬送する状態では図21(b)のように
水平方向にラック110を搬送する状態に比較してラッ
ク110どうしが接近する。従って、搬送中にラック1
10どうしが衝突しないようにするためには、傾斜方向
にラック110を搬送している状態によってラック11
0の吊下げ位置の間隔dが規制される。
【0012】具体的にいうと、ラック110の吊下げ位
置の間隔をd、ワーク搬入路103及びワーク搬出路1
04の傾斜角度をθ、ラック110の幅をwとし、もっ
ともラック110どうしが接近する場合でもラック11
0間にラック110の幅wのα%の間隙があるとする。
この場合には、図21(a)から分かるように、ラック
110の吊下げ位置の間隔dは、 d=(1+0.01α)w/cosθ … と表わされる。いま、α%=10%、θ=45゜とする
と、式より、 d=1.56w が得られる。したがって、傾斜部分でラック110間の
間隙α%を10%にすると、水平に搬送している乾燥炉
本体102では、ラック110間の間隙β%は56%に
もなる。
【0013】このように乾燥炉本体102ではラック1
10間に大きな間隙が生じてラック110の搬送密度を
高くできないため、同じ個数のラック110を一度に乾
燥処理する場合でも乾燥炉本体102の全長L2が長く
なり、ひいては乾燥装置の全長L1を短くすることがで
きなかった。
【0014】(焼付温度の不均一の問題)また、上記の
ように乾燥炉本体102内の熱気が漏れ出るため、乾燥
炉本体102内の内部温度が均一にならない。図22
は、乾燥装置内部における内部温度の変化を示す図であ
って、熱風の吹き出している乾燥炉本体102の中心で
は最大温度Tmaxとなっているが、両端からは熱風が漏
れているため、乾燥炉本体102内ではワーク搬送方向
に沿って内部温度が大きく変化している。この結果、ワ
ークの焼付温度が均一にならないという問題があった。
【0015】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、コンパクト
で占有面積の小さな乾燥装置を提供することにある。
【0016】本発明の別な目的は、乾燥装置からの漏れ
熱による周囲温度上昇を小さくし、作業環境を改善する
ことにある。
【0017】本発明のさらに別な目的は、乾燥装置内の
内部温度を均一にすることにある。
【0018】
【発明の開示】請求項1に記載の乾燥装置は、乾燥装置
躯体にワーク搬入口とワーク搬出口のうち少なくとも一
方を備え、そのワーク搬入口又はワーク搬出口を乾燥装
置躯体の底面に開口したことを特徴としている。
【0019】ここで、ワーク搬入口とは外部(例えば室
内空間)から乾燥装置内へワークを搬入するための開口
であって、ワーク搬出口とは乾燥装置内から外部(例え
ば室内空間)へ搬出するための開口であって、乾燥装置
を他の乾燥装置に接続するための開口を含まない。従っ
て、乾燥装置がワーク搬入口とワーク搬出口の双方を備
えている場合には、いずれも乾燥装置躯体の底面で開口
する必要がある。しかし、例えば種類の異なる乾燥装置
どうしを接続して使用するような場合には、各乾燥装置
はワーク搬入口とワーク搬出口のいずれか一方しか備え
ていないので、その場合にはワーク搬入口とワーク搬出
口のいずれか一方だけを開口してあればよい。
【0020】この乾燥装置にあっては、熱の漏れ口とな
っていたワーク搬入口やワーク搬出口が乾燥装置躯体の
底面に開口しているので、熱気は乾燥装置躯体内の上方
に溜まってワーク搬入口やワーク搬出口から漏れ出しに
くくなる。従って、請求項1の乾燥装置にあっては、熱
の閉じ込め効果が高く、高温の熱気が装置外部へ漏れ出
しにくくなる。
【0021】従って、乾燥装置の運転中においても、乾
燥装置から漏れ出た熱によって周囲の温度、すなわち室
温が異常に上昇することがなくなる。このため、周囲の
作業環境を良好に保つことができる。特に、乾燥装置が
コンパクト化されて小さな設置面積に設置されるように
なった場合にも、作業環境を良好に保つことのできる意
味は大きいといえる。
【0022】さらに、乾燥装置の熱気が外部へ漏れにく
いので、乾燥装置の消費エネルギーが少なくなり、省エ
ネルギーの効果も高い。また、乾燥装置の熱気が外部へ
漏れず、熱気の閉じ込めの効果が高いので、従来の乾燥
装置に比較して内部温度を均一にできる。
【0023】請求項2に記載の実施態様は、請求項1記
載の乾燥装置において、ワークを保持したワーク搬送体
をほぼ鉛直方向に昇降させて、前記ワーク搬入口又はワ
ーク搬出口からワーク搬送体を搬入出させるワーク搬入
装置又はワーク搬出装置を備えたことを特徴としてい
る。
【0024】請求項2記載の乾燥装置にあっては、ワー
ク搬入口やワーク搬出口が乾燥装置躯体の底面に開口し
ており、しかもワーク搬送体がワーク搬入口やワーク搬
出口でほぼ鉛直方向に搬入出されているから、従来の乾
燥装置のように両端部にワーク搬入路やワーク搬出路の
ような傾斜部分が存在せず、設置スペースの高さ方向の
空間利用効率を高くすると共に、従来に比較して全長を
短くしてコンパクト化でき、占有面積を小さくすること
ができる。従って、乾燥装置を狭い場所にも設置できる
ようになり、設置面積に制約のある場合には特に都合が
良い。さらに、占有面積が小さくなるので、設置スペー
スのコストを低減することができる。さらに、乾燥装置
自体の製造コストも、コンパクト化により安価にでき
る。
【0025】請求項3に記載の実施態様は、請求項1記
載の乾燥装置において、ワークを保持したワーク搬送体
間の間隔を可変にできる搬送手段によってワーク搬送体
を水平方向に移動させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0026】請求項3に記載の実施態様にあっては、乾
燥処理の段階に応じてワーク搬送体間の間隔が最短とな
るように、ワーク搬送体間の間隔を可変にできる。よっ
て、乾燥段階に応じてワーク搬送体の搬送密度を高くで
き、乾燥装置をより一層コンパクト化することができ
る。従って、乾燥装置の占有面積を小さくでき、狭い場
所にも設置可能になる。
【0027】請求項4に記載の実施態様にあっては、請
求項1記載の乾燥装置において、前記ワーク搬入口の近
傍に設置されたエアノズルによりワークにエアを吹き付
けて水分を除去する装置を備えたことを特徴としてい
る。
【0028】この実施態様の乾燥装置にあっては、ワー
クに付着している余分な水滴や水分はエアを吹き付けて
大雑把に除去した後、ワークを乾燥させることができる
ので、乾燥装置の負担を軽くすることができる。従っ
て、乾燥装置をより小型化することができると共により
省エネルギー化することができる。
【0029】請求項5に記載の実施態様は、請求項1に
記載の乾燥装置において、対流による加熱手段と輻射に
よる加熱手段とを備えていることを特徴としている。特
に、前記輻射による加熱手段は、請求項6記載の実施態
様のように複数の遠赤外線発生装置であることが好まし
い。
【0030】この実施態様にあっては、乾燥装置の運転
開始時には、熱風の循環によって炉内温度を目標温度ま
で短時間で速やかに上昇させることができる。さらに、
炉内温度が目標温度に接近又は到達した後は、遠赤外線
等の輻射によって加熱することにより、省エネルギーで
焼付乾燥を行なうことができ、併せて周囲の温度の上昇
も軽減することができる。
【0031】請求項7に記載の実施態様は、請求項6記
載の乾燥装置において、前記遠赤外線発生装置が複数の
区間に区分され、各区間毎に温度制御されていることを
特徴としている。
【0032】この実施態様のように、各区間毎に遠赤外
線発生装置を区間毎に温度制御することにより乾燥装置
内部の温度分布を均一にすることができる。
【0033】請求項8に記載の実施態様は、請求項1記
載の乾燥装置において、乾燥装置躯体に開口された熱風
循環口および熱風吹出し口を接続する熱風循環ダクト
と、熱風循環口から排出された空気を加熱して熱風吹出
し口から乾燥装置躯体内へ吐出させるためのヒーターお
よび送風ファンと、を備えていることを特徴としてい
る。
【0034】請求項8に記載の実施態様にあっては、乾
燥装置内の空気を熱風循環ダクトを介して循環させなが
ら加熱することができるので、対流による加熱手段を用
いていても乾燥装置内の熱が装置外部に逃げず、乾燥装
置内部の温度を効率的に上昇させることができる。ま
た、乾燥装置の熱が逃げないので、周囲の温度が上昇せ
ず、作業環境を悪化させることがない。
【0035】請求項9に記載の実施態様は、請求項1記
載の乾燥装置において、予備乾燥炉と焼付乾燥炉とを連
設し、その連通口を仕切り板により開閉可能としたこと
を特徴としている。
【0036】請求項9に記載の実施態様にあっては、予
備乾燥炉と焼付乾燥炉を連接して仕切り板を設けてあ
り、予備乾燥炉から焼付乾燥炉へワークを移動させる場
合には仕切り板を開くが、乾燥中は仕切り板を閉じてい
る。
【0037】従って、予備乾燥炉でワークに予熱を与え
た後、焼付乾燥炉で焼付乾燥を行なうことができ、乾燥
装置の省エネルギー化を図ることができる。また、予備
乾燥炉と焼付乾燥炉との間で熱気が混合して予備乾燥炉
と焼付乾燥炉の間で内部温度が緩慢に変化するのを防止
し、予備乾燥炉から焼付乾燥炉への温度変化を急峻にす
ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(本発明の一実施形態)図1は本発明の一実施形態によ
る乾燥装置1を示す概略断面図、図2はワーク(図示せ
ず)を保持したワーク搬送体2を炉内レール3から吊り
下げた状態を示す乾燥装置1の概略断面図である。この
乾燥装置1は個別の予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5とから
なり、予備乾燥炉4の連通口と焼付乾燥炉5の連通口を
接続し、ボルトとナットのような締結具によって予備乾
燥炉4と焼付乾燥炉5とが連結一体化されている。しか
して、この予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5とからなる乾燥
装置1にあっては、予備乾燥炉4の躯体の底面にワーク
搬入口6が開口されており、焼付乾燥炉5の躯体の底面
にワーク搬出口7が開口されている。従って、ワーク搬
入口6及びワーク搬出口7は垂直下方に向いて開口して
いる。なお、予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5は当初より一
体物として構成されていても差し支えない。
【0039】予備乾燥炉4は、比較的低温(例えば、6
0〜100℃)でワークを加熱することにより、ワーク
に付着した水分や溶剤等を飛ばすものである。また、焼
付工程の前にワークを比較的低温で加熱することによ
り、塗膜の剥離を防止すると共に、焼付乾燥炉5内の温
度がワークによって低下するのを防止する。また、焼付
乾燥炉5は、比較的高温(例えば、最大220℃の温
度、典型的には100〜200℃くらいの温度)で加熱
することにより、ワークの表面に形成された塗膜をワー
クに焼き付けるものである。
【0040】以下、この予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5か
らなる乾燥装置1について詳細に説明する(ただし、メ
ッキ工程においては、予備乾燥炉のみが用いられるよう
に、いずれか一方の種類の乾燥炉として構成することは
差し支えない)。乾燥装置躯体8は予備乾燥炉4の躯体
と焼付乾燥炉5の躯体からなり、詳細は図示しないが、
鉄骨フレームを組んで骨組を構成され、壁面は熱が逃げ
にくいように断熱パネルによって形成されている。図1
に示すように、一方端部の底面では、筒状のスカート部
9が垂下されており、スカート部9の下面にワーク搬入
口6が開口されている。また、乾燥装置躯体8の他方端
部の底面からも筒状のスカート部10が垂下されてお
り、スカート部10の下面にワーク搬出口7が開口され
ている。予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5とは連通口を介し
て互いに連続しているが、予備乾燥炉4内部と焼付乾燥
炉5内部は、仕切り板11により互いに仕切ることがで
きるようになっている。例えば、図1の実施形態では、
仕切り板駆動装置(図示せず)により仕切り板11が乾
燥装置躯体8の底面から乾燥装置1内部に出入りさせる
ようにしている。
【0041】(炉内搬送機構の説明)図2に示すよう
に、ワークを搬送するための複数のワーク搬送体2は、
予備乾燥炉4及び焼付乾燥炉5内では、炉内レール3に
沿って移動する。炉内レール3は、乾燥装置1内部の天
井下面において予備乾燥炉4の端部から焼付乾燥炉5の
端部にかけて水平に配設されている。ワーク搬送体2
は、炉内レール3に摺動自在に係合したワーク搬送スラ
イダ12と、ワーク搬送スライダ12の下方に吊り下げ
られたワーク保持用のラック13とからなっており、送
り装置14により炉内レール3に沿って順次送られるよ
うになっている。
【0042】図5(a)(b)は炉内レール3とワーク
搬送スライダ12の構造を示す側面図及び一部破断した
正面図である。炉内レール3は、金属製ビーム15の上
面に全長にわたって、摩耗軽減用の樹脂部16を取り付
けたものである。樹脂部16の素材としては、摩擦係数
が小さく、耐摩耗性に優れたプラスチック材料が好まし
く、例えばポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂
などを用いることができる。ワーク搬送スライダ12
は、摺動ブロック17を炉内レール3の上面に乗せ、両
側板18a,18bによって炉内レール3を挟むように
して炉内レール3に跨係合しており、側板18bの下部
にはラック13を引っ掛けるためのハンガー部19が設
けられている。
【0043】図6(a)(b)はワーク搬送スライダ1
2を押し送りするための送り装置14を示す側面図及び
正面図である。送り装置14は、水平方向に移動自在に
支持された送りバー20の下面に適宜間隔で支持棒21
を複数垂設し、各支持棒21の下端部に送り爪22を回
動自在に取り付けたものである。送り爪22の先端部
は、図6(a)(b)に示すような姿勢から上方へは回
動するが、当該姿勢より下方へは動かないように回転角
度が規制されている。送りバー20の上面にはラックギ
ア23が設けられており、ラックギア23にはピニオン
ギア24が噛合している。モータと減速器とからなる駆
動装置25の出力軸にはドライブギア26が取り付けら
れており、ラックギア23とドライブギア26との間に
はチェーン27が掛け回されている。しかして、駆動装
置25を駆動させると、送りバー20が水平方向に前進
させられ、またドライブギア26の回転方向を反転させ
ることにより送りバー20を後退させることができ、こ
れによって全ての送り爪22が同時に前進、後退する。
【0044】図7(a)〜(d)は上記送り装置14に
よって各ワーク搬送スライダ12を炉内レール3に沿っ
て送る動作を説明する図である。送りバー20を後方へ
スライドさせて送り爪22を前方から当初位置(送り爪
22の移動範囲の最後端)へ後退させると、ワーク搬送
スライダ12の位置では、送り爪22は上方へ回動する
ことによってワーク搬送スライダ12の上面を滑って乗
り越えながら後退する(図7(a))。こうして送り爪
22が当初位置まで戻ると、送り爪22は停止する(図
7(b))。なお、送り爪22が当初位置まで戻った時
に送り爪22とワーク搬送スライダ12の間に生じる距
離Sは、ワーク搬送スライダ12どうしの間隔によって
異なっている。この後、送りバー20が前方へスライド
して送り爪22を前進させると、送り爪22の前端面が
ワーク搬送スライダ12に当って引っ掛かり(図7
(c))、送りバー20の前進に伴って送り爪22がワ
ーク搬送スライダ12を押し送りする。ワーク搬送スラ
イダ12が所定位置(送り爪22の移動範囲の最前端)
に達すると送りバー20は停止する(図7(d))。ワ
ーク搬送スライダ12を所定位置に送り終えると、送り
バー20は再び後退する。このような動作を繰り返すこ
とにより、送り装置14はラック13を保持したワーク
搬送スライダ12を順次前方へ送る。
【0045】ここで、送り装置14の送り爪22間の距
離を変化させることにより、搬送途中においても、ワー
ク搬送スライダ12間の間隔を自由に変えることができ
るので、このような送り装置14によれば、任意の箇所
でワーク搬送体2間の間隔を自由に変更することができ
る。ここでは、図2に示すように、予備乾燥炉4におけ
るワーク搬送体2間の間隔よりも焼付乾燥炉5における
ワーク搬送体2間の間隔の方が狭くなるようにしてい
る。さらに、ワーク搬送体2間の距離を短くすることが
できるので、乾燥装置1の全長を短くすることができ
る。
【0046】(ワーク搬入機構の説明)ワーク搬入口6
の下方空間から上方空間(予備乾燥炉4の内部)にかけ
ては、昇降搬入装置28が設けられている。昇降搬入装
置28は搬入側リフター29を垂直に昇降させることに
よってワーク搬送体2を予備乾燥炉4内に搬入するもの
であって、搬入側リフター29は炉内レール3と同じ形
態を有しており、短いレール状をしている。搬入側リフ
ター29は、ワーク搬入口6下方の受取り位置と、ワー
ク搬入口6上方の、炉内レール3と一直線状に並ぶ位置
との間を昇降する。
【0047】ワーク搬送体2の受け取り位置と同じ高さ
には中継用レール30が設けられており、中継用レール
30の近傍には搬入用プッシャ31が設けられている。
【0048】昇降搬入装置28においてリフタ29を昇
降させるための機構としては、種々の機構を用いること
ができる。例えば、テーブルリフターのように床面に設
置された昇降機構によって搬入側リフター29を下方か
ら支持して垂直に昇降させるものでもよい。あるいは、
予備乾燥炉4の天井面から搬入側リフター29を吊り下
げ、上方から搬入側リフター29を昇降させるものでも
よい。また、搬入側リフター29を備えた昇降搬入装置
28自体が昇降する自走式のものでもよい。あるいは、
予備乾燥炉4の側面に昇降機構を設けたものでもよい。
【0049】図3には、予備乾燥炉4の側面に上下にわ
たって搬入側リフター29の昇降機構を設けたものを例
示する。この昇降搬入装置28にあっては、予備乾燥炉
4の側面に沿って上下方向に昇降可能にアーム32を設
け、アーム32の先端に搬入側リフター29を支持して
いる。予備乾燥炉4の側面において上下に配設されたス
プロケット33,34間にはチェーン35が掛け回され
ており、アーム32は基端部をチェーン35に固定され
ている。しかして、いずれかのスプロケット32又は3
3を駆動し、チェーン34を走行させることによってア
ーム35と共に搬入側リフター29を昇降させるように
なっており、例えばリミットスイッチによって搬入側リ
フター29が中継用レール30又は炉内レール3と同じ
高さとなったことを検出することにより搬入側リフター
29を中継用レール30と炉内レール3の間で昇降させ
るようにしている。
【0050】(ワーク搬出機構の説明)また、ワーク搬
出口7の下方空間から上方空間(焼付乾燥炉5の内部)
にかけては、昇降搬出装置36が設けられている。昇降
搬出装置36は搬出側リフター37を垂直に昇降させる
ことによってワーク搬送体2を焼付乾燥炉5から搬出す
るものであって、搬出側リフター37も炉内レール3と
同じ形態を有しており、短いレール状をしている。搬出
側リフター37は、ワーク搬出口7上方の炉内レール3
と一直線状に並ぶ位置と、ワーク搬出口7下方の受け渡
し位置との間を昇降する。
【0051】ワーク搬送体2の受け渡し位置と同じ高さ
には中継用レール38が設けられており、中継用レール
38の近傍には搬出用プッシャ39が設けられている。
この昇降搬出装置36としても、昇降搬入装置28と同
じように、種々の昇降機構を用いることができる。例え
ば、テーブルリフターのように床面に設置された昇降機
構によって搬出側リフター37を下方から支持して垂直
に昇降させるものでもよく、焼付乾燥炉5の天井面から
搬出側リフター37を吊り下げ、上方から搬出側リフタ
ー37を昇降させるものでもよい。あるいは、搬出側リ
フター37を備えた昇降搬出装置36自体が昇降する自
走式のものでもよい。あるいは、焼付乾燥炉5の側面に
昇降機構を設けたものでもよい(図3参照)。
【0052】(ワーク搬送体の搬送順序)ワーク搬送体
2は、実際には、図2に示すように所定の間隔を保ちな
がら連続的に搬送されているが、説明の便宜上、図14
〜図19では1つのワーク搬送体2のみを順次送るよう
すを示している。以下、図14〜図19に従って、ワー
ク搬送体2を予備乾燥炉4のワーク搬入口6から搬入
し、焼付乾燥炉5のワーク搬出口7から搬出するまでを
説明する。
【0053】ワークの表面処理が完了すると、ワークを
保持したワーク搬送体2が搬入装置(図示せず)によっ
て予備乾燥炉4へ送られてくる。この搬入装置も、搬入
側リフター29と同様な形態の搬入用レール状体40を
有している。すなわち、搬入用レール状体40も炉内レ
ール3と同じ形態を有しており、短いレール状をしてい
る。表面処理が完了したワークを保持したワーク搬送体
2は、搬入用レール状体40に吊り下げられた状態で搬
入装置によって予備乾燥炉4へ送られてくる。この搬入
用レール状体40は中継用レール30と一直線状となる
位置で停止する。このとき、搬入側リフター29は中継
用レール30と一直線状になるよう受け取り位置で待機
しているので、搬入用レール状体40と中継用レール3
0と搬入側リフター29とが一直線状に並ぶ。ついで、
搬入用プッシャ31によってワーク搬送体2が押し込ま
れると、搬入用レール状体40に吊り下げられていたワ
ーク搬送体2は中継用レール30を通って搬入側リフタ
ー29へ移動させられる(図14)。なお、このときワ
ーク搬入口6の下方に設置されているエアーナイフ装置
41からは、ワークに向けて勢いよくエアが噴射され、
ワークに付着している水分がエアによって大雑把に吹き
飛ばされる。
【0054】ワーク搬送体2を受け取った搬入側リフタ
ー29は、ワーク搬送体2を保持したままで炉内レール
3と同じ高さまで上昇する(図15)。搬入側リフター
29が炉内レール3と同じ高さで静止すると、送り装置
14が動作し、搬入側リフター29に吊り下げられてい
たワーク搬送体2は送り爪22に押されて炉内レール3
へ移動させられる(図16)。この後も、ワーク搬送体
2は送り装置14によって順次送られ、予備乾燥炉4か
ら焼付乾燥炉5へと送られる(図17)。
【0055】予備乾燥炉4及び焼付乾燥炉5を経てワー
ク表面の塗膜を焼付乾燥されたワーク搬送体2が炉内レ
ール3の端まで達すると、ワーク搬送体2は、送り装置
14によって、炉内レール3と同じ高さで待機していた
昇降搬出装置36の搬出側リフター37へ送り出される
(図18)。こうしてワーク搬送体2を受け取った搬出
側リフターリフター37は、ワーク搬送体2を保持した
ままで中継用レール38の高さまで下降する。一方、搬
出装置(図示せず)の搬出用レール状体42は中継用レ
ール38と一直線状に並ぶ位置で待機している。この搬
出用レール状体42も搬入用レール状体40と同じく、
炉内レール3と同じ形態を有している。しかして、ワー
ク搬送体2を吊り下げている搬出側リフター37が中継
用レール38と一直線状に並ぶ位置で停止すると、搬出
用プッシャ39が動作する。この結果、搬出側リフター
37に吊り下げられていたワーク搬送体2は、搬出用プ
ッシャ39に押され、中継用レール38を経て搬出用レ
ール状体42へ移される(図19)。こうしてワーク搬
送体2を受け取った搬出用レール状体42は、次工程へ
とワーク搬送体2を運ぶ。
【0056】本発明にかかる乾燥装置は上記のような構
成を有しているので、装置の小型化を図ることができ、
例えば焼付乾燥装置を従来の1/2程度の寸法にするこ
とができ、予備乾燥炉と焼付乾燥炉を合わせたものの全
長も従来の1/2程度にすることができ、乾燥装置の小
型化を図ることができる。
【0057】また、このような搬送機構を用いれば、乾
燥装置の前後の工程との間でワーク搬送体の受け渡しを
自動化することができ、乾燥装置をインライン化するこ
とが可能になる。
【0058】(塗膜の乾燥処理工程)つぎに、ワークの
表面に塗布された塗膜の乾燥工程について詳細に説明す
る。まず、ワークが予備乾燥炉4に入る前に、ワークに
付着した水分はエアナイフ装置によって大雑把に除去さ
れる。ついで、予備乾燥炉4においては、熱風によって
約60〜100℃程度の温度で予熱を与えられ、焼付乾
燥炉5においては、主として雰囲気温度と遠赤外線によ
って最大220℃(典型的には、100〜200℃くら
い)の任意温度で均一に焼付乾燥される。
【0059】エアナイフ装置41は、図8に示すような
構造を有しており、コンプレッサ43とエアタンク44
の入口側とがエア配管45によって接続されており、エ
ア配管45には電磁開閉弁46が設けられている。ま
た、ワーク搬入口6の下方に設置されている複数個のエ
アノズル47とエアタンク44の出口側もエア配管48
によって接続されており、エア配管48には電磁開閉弁
49と流量制御弁50とが設けられている。
【0060】図9(a)(b)はそれぞれ上記電磁開閉
弁46,49の開閉動作を示すタイムチャート、図9
(c)はエアタンク44内のエア圧の変化を示す図であ
る。このエアナイフ装置41にあっては、ワーク搬送体
2がエアノズル47間を通過していない期間は、エアノ
ズル47側の電磁開閉弁49を閉じてコンプレッサ43
側の電磁開閉弁46が開かれている。従って、この期間
中は、コンプレッサ43からエアタンク44内にエアが
送り込まれ、エアタンク44内のエア圧が次第に上昇す
る。エアタンク44内のエア圧が一定値に達すると、電
磁開閉弁46は閉じられ、エアタンク44内のエア圧は
一定値に保たれる。ついで、ワーク搬送体2がエアノズ
ル47間を通過すると、エアノズル47側の電磁開閉弁
49が開かれ、エアタンク44内に圧縮して蓄えられて
いた大量のエアがエアノズル47から勢いよく吐出さ
れ、ワークに付着していた水分を吹き飛ばす。なお、エ
アノズル47から吐出する風量は、流量制御弁50によ
って調整することができる。
【0061】しかして、このようなエアナイフ装置41
によれば、コンプレッサ43のエア圧をエアタンク44
内で増幅し、エアノズル47から一気に吐出させている
ので、比較的小型のコンプレッサ43によって大風量の
エアをエアノズル47から吐出させることができる。従
って、人手作業によってワークにエアを吹き付ける手間
が省けて省力化を図ることができ、しかもエア吹き付け
のための装置をコンパクトにすることができる。
【0062】(予備乾燥炉における乾燥処理)予備乾燥
炉4の底面には、ヒーター(蒸気エロフィンヒーター)
51と送風ファン(シロッコファン)52とからなる熱
風循環装置53が取り付けられている。また、図4に示
すように、予備乾燥炉4の側壁上部には熱風循環口54
aが設けられており、予備乾燥炉4の底面に開口された
熱風吹出し口54bと熱風循環口54aとは、熱風循環
ダクト55及び熱風循環装置53によって結ばれてい
る。
【0063】しかして、熱風循環装置53は乾燥装置1
の稼働中には常時運転されており、予備乾燥炉4内の空
気は熱風循環口54a及び熱風循環ダクト55を介して
送風ファン52に吸引され、ヒーター51によって加熱
された後、熱風として送風ファン52によって熱風吹出
し口54bから予備乾燥炉4内へ強制的に吹き出され、
予備乾燥炉4内を加熱する。図10に示すように、焼付
乾燥炉5との間の仕切り板11を閉じてワークの予備加
熱を行なっている状態では、図13に示すように予備乾
燥炉4内は約60〜100℃の均一な温度に保たれてい
る。
【0064】このような予備乾燥炉4においては、熱風
は予備乾燥炉4内を循環していてワーク搬入口6から吹
き出さないので、また、予備乾燥炉4内の熱気は上昇し
て炉内上部に溜まり、予備乾燥炉4の底面に開口された
ワーク搬入口6からは熱気が外部へ逃げ出さないので、
予備乾燥炉4内の熱気を閉じ込める効果が非常に高い。
また、予備乾燥炉内の熱気を強制的に循環させることに
より、熱効率を高めることができると共に予備乾燥炉内
の温度分布を均一にすることができる。さらに、熱効率
が高くなる結果、循環方式でない場合と比較して熱風循
環装置53を小型化できるので、送風量も少なくなり、
予備乾燥炉4内にホコリが発生しにくく、ワークにホコ
リが付着しにくくなって製品品質を向上させることがで
きる。
【0065】(焼付乾燥炉における乾燥処理)焼付乾燥
炉5内の構成を図11(a)(b)に示す。焼付乾燥炉
5内は3つのゾーンZ1,Z2,Z3に区分されてお
り、各ゾーンZ1,Z2,Z3にそれぞれ、炉内温度を
検出するためのサーモカップル等の温度センサ57と、
多数の遠赤外線放射ヒーター61からなる遠赤外線発生
装置56とが設置されている。赤外線放射ヒーター61
は、炉内のワーク全体に遠赤外線放射を行なえるように
配置している。そして、各ゾーンZ1,Z2,Z3毎に
各温度センサ57によって炉内温度が検出され、それに
基づいて各ゾーンZ1,Z2,Z3の温度が設定された
炉内温度となるように各遠赤外線発生装置56が個別に
出力制御されている。なお、遠赤外線発生装置56を制
御するための温度センサ57による検出位置は、炉内上
部の中央付近で、かつワークの通過域の近傍に設置する
のが好ましい。
【0066】各ゾーンZ1,Z2,Z3の遠赤外線発生
装置56の回路構成を図12に示す。複数の遠赤外線放
射ヒーター61はデルタ結線されて(図12に示す1つ
の抵抗のシンボルは、複数の遠赤外線放射ヒーター61
を並列接続したものである)サイリスタレギュレータ6
2の出力端子に接続されている。また、サイリスタレギ
ュレータ62の入力端子には、ナイフ型ブレーカー63
を介して三相交流電源64が接続されている。また、温
度センサ57は、マイクロコンピュータ(CPU)を内
蔵した温度調節計65に接続され、温度調節計65はサ
イリスタレギュレータ62の制御端子に接続されてい
る。しかして、温度センサ57が当該ゾーンの温度を検
出すると、温度調節計65は検出温度と設定炉内温度と
の偏差に基づいてサイリスタレギュレータ62の点弧角
を演算する。サイリスタレギュレータ62は温度調節計
65で演算された点弧角に基づいて遠赤外線放射ヒータ
ー61を電力制御して発熱させる。このようにして各ゾ
ーンZ1,Z2,Z3毎に炉内温度を調整することによ
り、焼付乾燥炉5内は均一な炉内温度に保たれる。
【0067】また、図11(b)に示すように、焼付乾
燥炉5の底面にも熱風吹出し口66bが開口されてお
り、熱風吹出し口66bの下方には電気ヒーター(抵抗
線)58と送風ファン(シロッコファン)59とからな
る熱風循環装置60が取り付けられている。また、焼付
乾燥炉5の底面よりやや上方には、全体にわたってディ
フューザー(整流板)69が配設されている。焼付乾燥
炉5の側壁上部には熱風循環口66aが開口されてお
り、熱風循環口66aと熱風吹出し口66bとは、熱風
循環ダクト67及び熱風循環装置60によって結ばれて
いる。そして、熱風循環口66aから吸引された炉内の
熱気は熱風循環ダクト67を通って熱風循環装置60へ
送られ、電気ヒーター58で加熱された後、熱風吹出し
口66bから吹出され、熱風吹出し口66bから吹出さ
れた熱風はディフューザー69により炉内全体に広げら
れて焼付乾燥炉5内へ均一に吹出される。熱風吹出し口
66bの上方には、サーモカップル等からなる別な温度
センサ68が設けられており、焼付乾燥炉5の炉内設定
温度と温度センサ68によって検出された炉内温度に基
づいて熱風循環装置60の吹出し温度や風量が制御され
る。なお、この温度センサ68による検出位置は、炉内
上部の中央付近で遠赤外線の照射を受けない位置が好ま
しい。
【0068】しかして、焼付乾燥炉5においては、炉内
温度の立ち上げ時には、熱風循環装置60のみによって
炉内温度の昇温を行なう。炉内温度が目標温度に接近も
しくは到達した後は、電気ヒーター58をオフにし、遠
赤外線発生装置56をオンにする。あるいは、ワークの
種類等によっては、炉内温度が目標温度に接近もしくは
到達した後も、電気ヒーター58をオンに保ったまま
で、遠赤外線発生装置56をオンにする。炉内電気ヒー
ター58のオン/オフにかかわらず、送風ファン59は
運転継続し、炉内温度を均一に保つ。遠赤外線発生装置
56をオンにした後は、各温度センサ57によって炉内
各ゾーンZ1,Z2,Z3の温度を検出し、炉内全体の
温度が最大220℃(典型的には、100〜200℃く
らい)で均一となるように各遠赤外線発生装置56の出
力を各ゾーンZ1,Z2,Z3毎に個別に制御する。こ
うして、ワークは定常運転時には、雰囲気温度と遠赤外
線とによって焼付乾燥される。
【0069】なお、遠赤外線発生装置56をオンにして
焼付乾燥定常運転に入った後は、送風ファン59の風量
を小さくしたり、間欠的に運転するようにしたりしても
よい。また、上記実施形態では、焼付乾燥炉5内におけ
る遠赤外線発生装置56による温度制御区域は3ゾーン
に分割しているが、これは2つのゾーンに区分されてい
てもよく、あるいは、4ゾーン以上に区分されていても
よい。
【0070】ここで、電気ヒーター58で加熱された熱
風のみで焼付乾燥する方式では、目標温度までの立上げ
速度が大きく、熱容量が大きいという長所がある反面、
電力消費が大きいという短所がある。これに対し、遠赤
外線のみを用いる乾燥方式では、目標温度までの立上げ
速度が遅く、塗膜に焼きムラが発生し易いという欠点が
あるが、省エネルギー化を図れ、クリーンな熱源である
という長所がある。
【0071】これに対し、本発明にかかる焼付乾燥炉5
においては、運転開始時には電気ヒーター58をオンに
して熱風循環装置60により炉内を加熱しているので、
炉内温度を速やかに目標温度まで立ち上げることがで
き、運転開始時の待ち時間を短くすることができる。こ
の焼付乾燥炉5は上記のように熱気の閉じ込め効果が高
く、しかもワークは予備乾燥炉4で予熱を与えられてい
るので、炉内が目標温度に達した後は、炉内温度の低下
は少ない。従って、炉内温度が目標温度に接近もしくは
到達した後は、遠赤外線発生装置56により遠赤外線を
照射して直接ワークを加熱するようにすれば、焼付乾燥
炉5の温度低下を補うと共に温度分布均一にするように
制御されればよく、エネルギーの消費を非常に少なくす
ることができる。また、焼付乾燥炉5内の温度を温度セ
ンサ57によって検出し、複数の遠赤外線発生装置56
を制御することにより、図13に示すように炉内温度を
均一にすることができるので、均一な温度でワークを焼
付乾燥させることができる。
【0072】さらに、焼付乾燥炉5においても、空気は
焼付乾燥炉5内を循環していてワーク搬出口7から吹き
出さないので、また、焼付乾燥炉5内の熱気は上昇して
炉内上部に溜まるため、焼付乾燥炉5の底面に開口され
たワーク搬出口7からは熱気が外部へ逃げ出さず、焼付
乾燥炉5内の熱気を閉じ込める効果が非常に高い。
【0073】また、遠赤外線発生装置56によりワーク
を直接加熱すると同時に送風ファン59により焼付乾燥
炉5内の空気を攪拌し、場合によっては熱風循環装置6
0による雰囲気加熱を併用しているので、炉内雰囲気温
度が均一に保たれ、遠赤外線発生装置56単独で焼付乾
燥する場合のようにワークに焼きムラが生じるのを防止
でき、製品品質を向上させることができる。
【0074】さらには、遠赤外線発生装置56により加
熱する際には、送風ファン59の送風を停止させたり、
送風量を低下させたりすれば、ホコリが立ちにくくな
り、ワークの不良品率を軽減することができる。
【0075】また、ワーク搬送体2を予備乾燥炉4から
焼付乾燥炉5へ移動させる際には、予備乾燥炉4と焼付
乾燥炉5の間の仕切り板11は開かれるが、それ以外で
は仕切り板11は図10のように閉じられている。従っ
て、予備乾燥炉4と焼付乾燥炉5内の炉内温度の変化を
表わす図13に示されているように、予備乾燥炉4と焼
付乾燥炉5の間での温度変化が急峻となり、予備乾燥炉
4内の温度分布と焼付乾燥炉5内の温度分布とをいずれ
も均一にすることができる。
【0076】(その他)上記実施形態においては、ワー
ク搬入口6及びワーク搬出口7は、それぞれ予備乾燥炉
4及び焼付乾燥炉5の底面から垂下されたスカート部
9,10の下面に設けられているが、スカート部9,1
0を設けることなく予備乾燥炉4及び焼付乾燥炉5の底
面にワーク搬入口6及びワーク搬出口7を設けても差し
支えない。すなわち、予備乾燥炉4及び焼付乾燥炉5の
底面と同じ高さにワーク搬入口6及びワーク搬出口7が
設けられていても差し支えない。もっとも、スカート部
9,10がない場合には、ワーク搬入口6及びワーク搬
出口7の下面を横切るように風が吹くと、負圧によって
予備乾燥炉4や焼付乾燥炉5内の熱気が引き抜かれて外
部へ漏れるので、風の発生するような環境下では、スカ
ート部9,10を設けておくことが好ましい。また、風
によって熱気が引き抜かれるのを防止するためには、ス
カート部9,10の下方の空間においても、ワーク搬入
ないし搬出のための開口以外は囲っておくのが好まし
い。
【0077】また、上記実施形態では、電着塗装の場合
について説明したが、本発明は、これ以外の用途の乾燥
装置にも適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による乾燥装置の概略断面
図である。
【図2】同上の乾燥装置にワーク搬送体を吊り下げた様
子を示す概略断面図である。
【図3】図2のX−X線に沿った部分の構造を示す断面
図である。
【図4】図2のYーY線に沿った部分の構造を示す断面
図である。
【図5】(a)(b)はレールに係合しているスライダ
ーの構造を示す側面図及び正面図である。
【図6】(a)(b)は同上のスライダーを移動させる
ための送り装置を示す一部破断した側面図及び一部破断
した正面図である。
【図7】(a)〜(d)は同上の送り装置によってワー
ク搬送スライダを送る動作を説明する概略図である。
【図8】同上の乾燥装置に用いられているエアーナイフ
装置を示す概略構成図である。
【図9】同上のエアーナイフ装置の動作を示す図であっ
て、(a)はコンプレッサ側の電磁開閉弁の開閉動作を
示し、(b)はエアノズル側の電磁開閉弁の開閉動作を
示し、(c)はエアタンク内のエア圧力の変化を示す図
ある。
【図10】ワーク乾燥中の乾燥装置を示す概略断面図で
ある。
【図11】(a)は焼付乾燥炉の詳細を示す断面図、
(b)は(a)のZ−Z線断面図である。
【図12】遠赤外線発生装置の制御回路を示す図であ
る。
【図13】同上の乾燥装置における内部温度の分布を示
す図である。
【図14】ワーク搬送体をワーク搬入口の下方へ送り込
んだ様子を示す概略断面図である。
【図15】レール状昇降体によって、ワーク搬送体をレ
ールの高さまで持ち上げた状態を示す概略断面図であ
る。
【図16】ワーク搬送体を搬入側のレール状昇降体から
レールへ移動させる様子を示す概略断面図である。
【図17】ワーク搬送体を予備乾燥炉から焼付乾燥炉へ
移動させる様子を示す概略断面図である。
【図18】ワーク搬送体をレールから搬出側のレール状
昇降体へ移動させる様子を示す概略断面図である。
【図19】ワーク搬送体をワーク搬出口の下方から送り
出す様子を示す概略断面図である。
【図20】従来の乾燥装置を示す概略断面図である。
【図21】(a)(b)は同上の乾燥装置の傾斜部分
(ワーク搬入出路)と水平部分(乾燥炉本体)における
搬送状態を説明する図である。
【図22】同上の乾燥装置内における内部温度の分布を
示す図である。
【符号の説明】
2 ワーク搬送体 3 炉内レール 4 予備乾燥炉 5 焼付乾燥炉 6 ワーク搬入口 7 ワーク搬出口 8 乾燥装置躯体 9 スカート部 10 スカート部 11 仕切り板 14 送り装置 20 送りバー 22 送り爪 28 昇降搬入装置 29 搬入側リフター 30 中継用レール 31 搬入用プッシャ 36 昇降搬出装置 37 搬出側リフター 38 中継用レール 39 搬出用プッシャ 41 エアーナイフ装置 44 エアタンク 46 電磁開閉弁 47 エアノズル 49 電磁開閉弁 53 熱風循環装置 54a 熱風循環口 54b 熱風吹出し口 55 熱風循環ダクト 56 遠赤外線発生装置 57 温度センサ 58 電気ヒーター 59 送風ファン 60 熱風循環装置 61 遠赤外線放射ヒーター 66b 熱風吹出し口 66a 熱風循環口 67 熱風循環ダクト 68 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27B 9/36 F27B 9/36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥装置躯体にワーク搬入口とワーク搬
    出口のうち少なくとも一方を備え、そのワーク搬入口又
    はワーク搬出口を乾燥装置躯体の底面に開口したことを
    特徴とする乾燥装置。
  2. 【請求項2】 ワークを保持したワーク搬送体をほぼ鉛
    直方向に昇降させて、前記ワーク搬入口又はワーク搬出
    口からワーク搬送体を搬入出させるワーク搬入装置又は
    ワーク搬出装置を備えた、請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 ワークを保持したワーク搬送体間の間隔
    を可変にできる搬送手段によってワーク搬送体を水平方
    向に移動させるようにした、請求項1に記載の乾燥装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ワーク搬入口の近傍に設置されたエ
    アノズルによりワークにエアを吹き付けて水分を除去す
    る装置を備えた、請求項1に記載の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 対流による加熱手段と輻射による加熱手
    段とを備えた、請求項1に記載の乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記輻射による加熱手段が複数の遠赤外
    線発生装置であることを特徴とする、請求項5に記載の
    乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記遠赤外線発生装置は複数の区間に区
    分され、各区間毎に温度制御されていることを特徴とす
    る、請求項6に記載の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 乾燥装置躯体に開口された熱風循環口お
    よび熱風吹出し口を接続する熱風循環ダクトと、 熱風循環口から排出された空気を加熱して熱風吹出し口
    から乾燥装置躯体内へ吐出させるためのヒーターおよび
    送風ファンと、を備えていることを特徴とする、請求項
    1に記載の乾燥装置。
  9. 【請求項9】 予備乾燥炉と焼付乾燥炉とを連設し、そ
    の連通口を仕切り板により開閉可能としたことを特徴と
    する請求項1に記載の乾燥装置。
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