JPH0914420A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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Publication number
JPH0914420A
JPH0914420A JP15813295A JP15813295A JPH0914420A JP H0914420 A JPH0914420 A JP H0914420A JP 15813295 A JP15813295 A JP 15813295A JP 15813295 A JP15813295 A JP 15813295A JP H0914420 A JPH0914420 A JP H0914420A
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JP
Japan
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gear
speed
clutch
shaft
clutch means
Prior art date
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Pending
Application number
JP15813295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Masao Kawai
正夫 川合
Hiroshige Fukatsu
裕成 深津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速ギアを1速から2速へシフトさせる
際のロスタイムを低減し、トルク抜けを防止することに
より所望の加速ができる自動変速機を提供すること。 【構成】 エンジン側に主クラッチ手段14を介して備
えられる第1の駆動側シャフト20と、駆動輪側に備え
られる従動側シャフト29と、前記第1の駆動側シャフ
ト20および前記従動側シャフト29に各々組み合わさ
れて備えられる複数の歯車組21、30、23、31と
により1速または2速用等で走行し、例えば1速から2
速へシフトアップする際、エンジン12に直接設けられ
た第2の駆動側シャフト40と前記従動側シャフト29
との間に設けた副クラッチ手段41を滑動状態に係合し
てエンジン12の回転を車軸50に伝達することによ
り、所望の加速を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車式変速機のシフト
操作をアクチュエータの作動によって自動的に行う自動
変速機に係り、特に変速ギアをシフトさせる際、主クラ
ッチ手段の他に別に備えた副クラッチ手段によりシフト
時のトルク抜けを回避する自動変速機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の駆動系で、エンジントルク
がクラッチを介して伝達される歯車式変速機において
は、同期手段を有する同期噛合式変速機及びドッグクラ
ッチ手段を有する常時噛合式変速機が存在していた。
【0003】同期手段を有する歯車式変速機は、平行に
設けた駆動側シャフトと従動側シャフトとの間に複数の
歯車組を噛合させて各組の歯車の一方を駆動側シャフト
上を空転する状態に設けるとともに、該歯車にクラッチ
ギア部を一体に設ける。更に、前記クラッチギア部に噛
合し得るスリーブを前記駆動側シャフトに対し相対回転
しないように、かつ軸方向に摺動可能に設ける。又、前
記歯車にテーパ面を含む突出部を形成して該突出部にシ
ンクロナイザリングを摺動しながら回転できるように嵌
合していた。前記スリーブをシフトレバー等により操作
すると、シンクロナイザリングと前記歯車の該突出部の
テーパ面との摩擦の作用により、前記駆動側シャフトと
前記歯車との回転速度を同期させた後、該スリーブと前
記クラッチギア部を噛合させていた。前記噛合により、
前記駆動側シャフトの回転が該歯車および前記従動側シ
ャフトに嵌着されたもう一方の歯車を介して従動側シャ
フトに伝達されていた。
【0004】また、ドッグクラッチ手段を有する歯車式
変速機は、平行に設けた駆動側シャフトと従動側シャフ
トとの間に複数の歯車組を噛合させて各組の歯車の一方
を駆動側シャフト上を空転する状態に設けるとともに該
駆動側シャフトにスプラインなどを介してドッグクラッ
チを設けている。前記ドッグクラッチをシフトレバー等
により操作すると該ドッグクラッチと前記歯車が係合す
ることにより、前記駆動側シャフトの回転が該歯車およ
び前記従動側シャフトに嵌着されたもう一方の歯車を介
して従動側シャフトに伝達されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の歯車式変速機においては、例えば1速から2速へ
ギアをシフトアップさせる間、エンジンと減速機の間に
設けたクラッチの係合を解除することによりエンジンと
減速機の間の回転伝達が遮断され、エンジンの動力が車
軸に伝達されず、加速ができないという所謂トルク抜け
が発生していたため車両の加速が低減していた。
【0006】そこで本発明の第1の目的は、例えば変速
ギアを1速から2速へシフトアップさせる間、エンジン
の動力を車軸に伝達しトルク抜けを防止することにより
所望の加速ができる自動変速機を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、例えば変速ギアを
1速から2速へシフトアップさせる際、エンジンのクラ
ンク軸と車軸とを予備の副クラッチ手段で連結し、制御
装置により該副クラッチ手段の係合力を制御して自動変
速機の回転入力軸の回転数とエンジンのクランク軸の回
転数を同期させることにより、歯車組の切換え後にクラ
ッチを係合させる時の接続ショックが発生しにくい自動
変速機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、エンジン(12)の駆動力
を伝える第1と第2の駆動側シャフト(20、40)
と、駆動輪側に備えられる従動側シャフト(29)と、
エンジン(12)からの駆動力を前記第1の駆動側シャ
フト(20)に伝達するための主クラッチ手段(14)
と、前記第1の駆動側シャフト(20)及び前記従動側
シャフト(29)との間に、それぞれ切換自在に設けら
れた複数の歯車組(21、30、23、31)と、前記
第2の駆動側シャフト(40)の駆動力を前記従動側シ
ャフト(29)に伝達するための副クラッチ手段(4
1)と、前記副クラッチ手段(41)と前記従動側シャ
フト(29)との間に備えた前記複数の歯車組(21、
30、23、31)の減速比よりも低い減速比を有する
1組の歯車組(46、39)と、前記複数の歯車組(2
1、30、23、31)を自動的に切換える歯車組切換
手段(32、26)と、前記第1と第2の駆動側シャフ
ト(20、40)及び従動側シャフト(29)の回転数
を各々計測する第1と第2の計測手段(17、15)及
び従動側計測手段(18)と、前記歯車組切換手段(3
2、26)により切換えられ次に使用される歯車組(2
3、31)を検出する検知手段(33)と、前記複数の
歯車組(21、30、23、31)を切り換える際、前
記主クラッチ手段(14)を解放すると共に、前記第1
と第2の計測手段(17、15)及び従動側計測手段
(18)により計測される回転数と前記次に使用される
歯車組(23、31)の減速比に基づき、前記第2の駆
動側シャフト(40)の駆動力を前記従動側シャフト
(29)に伝達するために前記副クラッチ手段(41)
を滑動状態に制御する制御手段(53)と、を備えてな
る自動変速機にある。
【0009】また、前記複数の歯車組(21、30、2
3、31)を切換える際、前記制御手段(53)は、歯
車組の切換えに対応して前記第2の駆動側シャフト(4
0)が所定の同期回転数となるように前記副クラッチ手
段(41)の滑動状態を制御すると好ましい。
【0010】そして、前記副クラッチ手段(41)が湿
式多板クラッチにより構成されてもよい。
【0011】
【作用】以上の構成に基づき本発明は、例えば変速ギア
を1速から2速へシフトアップさせる際、エンジン(1
2)からの回転を第1の駆動側シャフト(20)に伝達
するための主クラッチ手段(14)の係合を解除して歯
車組切換手段(32)により1速用の歯車組(21、3
0)から2速用の歯車組(23、31)に切換えた後主
クラッチ手段(14)を係合させる間、第2の駆動側シ
ャフト(40)と駆動輪側に備えられる従動側シャフト
(29)を連結するための副クラッチ手段(41)を滑
動状態で係合させることによりエンジン(12)のトル
クを第2の駆動側シャフト(40)、該係合した副クラ
ッチ手段(41)および該従動側シャフト(29)を経
由して車軸(50)に伝達する。従って、変速ギアを1
速から2速へシフトアップさせる間のトルク抜けを防止
することができるため所望の加速ができる。
【0012】また、例えば変速ギアを1速から2速へシ
フトさせる際、第1と第2の計測手段(17、15)に
より計測される前記第1と第2の駆動側シャフト(2
0、40)の回転速度、従動側計測手段(18)により
計測される前記従動側シャフト(29)の回転速度及び
前記歯車組切換手段(32)により切換えられ回転を伝
達する歯車組(23、31)の減速比に基づき、前記第
2の駆動側シャフト(40)の回転を前記従動側シャフ
ト(29)に伝達するために、前記制御手段(53)が
前記副クラッチ手段(41)を滑動状態になるように制
御する。従って、自動変速機(11)の第1の駆動側シ
ャフト(20)の回転数とエンジン(12)のクランク
軸(13)の回転数が同期した状態で主クラッチ手段
(14)を係合させてエンジン(12)のトルクを2速
用の歯車組(23、31)を介して車軸(50)に伝達
するため、主クラッチ手段(14)を係合させる時の接
続ショックが発生しにくくなり車両の衝撃が解消され
る。
【0013】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の構成をなんら
限定するものではない。
【0014】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明による実施例に
ついて説明する。
【0015】図1は、本発明の実施例の全体を示してい
る。図中10は動力伝達装置であり、原動機として内燃
機関であるエンジン12、主クラッチ手段14、自動変
速機11、デファレンシャルギア51及び車軸50によ
り構成されている。
【0016】まず、前記主クラッチ手段14の拡大縦断
面図である図2に沿って前記主クラッチ手段14の構成
似ついて詳細に述べる。
【0017】前記主クラッチ手段14の一部を構成して
いる第1クラッチ部材410は、エンジン12の出力軸
であるクランク軸13の後端部(以下同図の左方の自動
変速機11側を「後側」、右方のエンジン側を「前側」
という。)に、フライホイール411とともにボルト締
めされたクラッチハブ412を備えている。クラッチハ
ブ412の外周面には、2枚の摩擦板413a、413
bがスプライン結合(周方向相対回転不能、軸方向摺動
可能な結合をいう。以下同じ。)されている。これら摩
擦板413a、413bは、円環状の金属製プレートの
表裏両面に、後述のトルク伝達部材430との間の摩擦
係数が小さい低摩擦材を貼付して構成されている。第1
クラッチ部材410が複数(本実施例では2枚)の摩擦
板413a、413bを有するのは、これらが基本的に
は、トルク伝達部材430との間に適宜な滑り(滑動)
を発生させることを前提としているため、摩擦係数が小
さい1枚だけではトルク容量が不足してしまうからであ
る。つまり、複数化することで、全体として大きなトル
ク容量を確保し、トルク伝達部材430との間に十分な
トルク伝達がなされるようにしている。
【0018】上述のクラッチハブ412と共締めされた
フライホイール411は、鋳鉄を円板状に形成したもの
であり、強磁性体としての性質を備えている。フライホ
イール411の後面外周側には、後述の永久磁石461
と相俟って回転支援手段460を構成する導電性部材4
62が配置されている。また、後面内周側には、ラジア
ルベアリングBrを介して、トルク伝達部材430が回
転自在に支持されている。
【0019】第2クラッチ部材420は、自動変速機1
1の入力軸である第1の駆動側シャフト20の前端側外
周面にスプライン結合されたクラッチハブ421と、ダ
ンパー(緩衝部材)422と、摩擦板423とを有す
る。摩擦板423は、1枚の円環状の金属製プレートの
表裏両面に、トルク伝達部材430との間の摩擦係数が
大きい高摩擦材を貼付して構成されている。なお、ここ
にいう高摩擦材、及び前述の低摩擦材についての「高
低」とは、絶対的な摩擦係数の大小をいうのではなく、
相対的なものとする。この第2クラッチ部材420の摩
擦板423は、前述の第1クラッチ部材410の摩擦板
413a、413bが滑りを目的としていたのとは異な
り、トルク伝達部材430に対するオン、オフ、すなわ
ち接合か離反かを主目的とする。
【0020】ダンパー422はエンジンのトルク変動を
平滑化するもので、周方向に数個のものが配設されてい
る。各ダンパー422は、3つの部材、すなわち、摩擦
板423側に連結する部材と、クラッチハブ421に連
結する部材と、これら両部材の間に周方向に向けて介挿
されたダンパースプリングとからなる。トルク伝達部材
430から摩擦板423に伝達されたトルクは、ダンパ
ースプリングが周方向に伸縮することによって、前記第
1の駆動側シャフト20に平滑化された状態で入力され
る。
【0021】トルク伝達部材430は、前端側に閉塞壁
431aを有するクラッチドラム431と、このクラッ
チドラム431後端側の開放端に後方からボルト締めさ
れたクラッチカバー432とを備えている。クラッチド
ラム431の外周壁の内側面には、2枚のセパレート板
433a、433bがスプライン結合されている。これ
らセパレート板433a、433bは円環状に形成され
た金属製のプレートであり、前側のセパレート板433
aは、第1クラッチ部材410の摩擦板413a、41
3b間に、また後側のセパレート板433bは、第1ク
ラッチ部材410の摩擦板413bと第2クラッチ部材
420の摩擦板423との間に配置されている。この摩
擦板423のすぐ後方には、クラッチカバー432の外
周壁の内側面にスプライン結合された圧力板435が配
置されている。
【0022】このように、クラッチドラム431の前端
側の閉塞壁431aと後端側のクラッチカバー432と
の間には、摩擦要素としての6枚のプレート状の部材、
すなわち前側から順に、摩擦板413a、セパレート板
433a、摩擦板413b、セパレート板433b、摩
擦板423、そして圧力板435がそれぞれ前後方向摺
動可能に配置されている。
【0023】圧力板435は、後方のクラッチカバー4
32との間に配置されて荷重付与手段450の一部を構
成するダイヤフラムスプリング455によって、前方に
向けて付勢され(荷重が付与され)、クラッチドラム4
31の閉塞壁431aとの間に、3枚の摩擦板413
a、413b、423、及び2枚のセパレート板433
a、433bを挟持する。これにより、第1クラッチ部
材410の2枚の摩擦板413a、413bと、閉塞壁
431a、セパレート板433a、433bとの間に
は、第1係合部が形成され、一方、第2クラッチ部材4
20の摩擦板423と、セパレート板433b、圧力板
435との間には第2係合部が形成される。すなわちこ
れら2つの係合部を介して、第1クラッチ部材410と
第2クラッチ部材420とが、ひいてはエンジン側の出
力軸である前記クランク軸13と自動変速機11側の入
力軸である前記第1の駆動側シャフト20とが断続され
る。
【0024】トルク伝達部材430全体は、本実施例に
おいては、前述のように、フライホイール411にボー
ルベアリングBrを介して支持されている。したがっ
て、トルク伝達部材430は、第1クラッチ部材410
に対しても、また第2クラッチ部材420に対しても独
立して回転可能となっている。
【0025】なお、以下の説明においては、第1クラッ
チ部材410または第2クラッチ部材420と、トルク
伝達部材430との接離状態を3つに区分、すなわち滑
る(相対回転する)ことなく接触している状態を接合状
態、滑りながら接触している状態を滑動状態、接触する
ことなく離れている状態を離反状態に区分して説明を行
う。従って、第1係合部及び第2係合部におけるトルク
伝達については、基本的には、接合状態では100%、
離反状態では0%、滑動状態では100%と0%との間
で荷重に応じて、それぞれ行われるものとする上述の接
離状態を実現するために、クラッチドラム431の閉塞
壁431aとセパレート板433aとの間には摩擦板4
13aとともにリターンスプリング436aが、また2
枚のセパレート板433a、433b間には摩擦板41
3bとともにリターンスプリング436bがそれぞれ介
装されている。これらのばね定数については、リターン
スプリング436bの方が大きいものとする。従って、
一体的に荷重が付与された場合には、摩擦板413aが
先に接合状態となる。
【0026】なお、第1係合部及び第2係合部におけ
る、クラッチCの接離状態については、本発明の特徴で
ある3種類のモード(接合モード、滑動モード、離反モ
ード)と関連させて、後に詳述する。
【0027】荷重付与手段450は、荷重の伝達の順
に、図2中の上方に配置されて荷重の発生源となるレリ
ーズシリンダ451、上下方向に長く形成され上端部4
52aがレリーズシリンダ451の後端に当接するとと
もに下端部452bが前記第1の駆動側シャフト20の
中心付近に配置されたレリーズフォーク452、レリー
ズフォーク452の下端部452bのすぐ前方に配置さ
れたレリーズベアリング453、そして該レリーズベア
リング453の前端に内周端455aを当接させ、外周
端455bを前述のトルク伝達部材430の圧力板43
5の後端面に当接させたダイヤフラムスプリング455
を備えている。
【0028】以下順に説明すると、レリーズシリンダ4
51は、シリンダ本体451aと、シリンダ本体451
a内を前後に摺動するピストン451bと、ピストン4
51bと一体に前後動するロッド451cと、ピストン
451b前端に連結されたリターンスプリング451d
とを有する。レリーズシリンダ451は、ポート451
eから圧油が供給されると、ピストン451bを介して
ロッド451cが後方に押され、これにより、レリーズ
フォーク452の上端部452aを後方に移動させるよ
うに構成されている。
【0029】レリーズフォーク452は、上端部452
aと下端部452bとの中間よりも下方に揺動中心45
2cを有する。揺動中心452cには、その後方から、
ケース本体401bに螺合された支持ボルト452dの
頭部が当接されている。支持ボルト452dには、線状
のリターンスプリング452eが取り付けられていて、
レリーズフォーク452全体を、揺動中心452cを軸
として同図中、時計周りの方向に付勢している。これに
より、レリーズフォーク452の上端部452aは、レ
リーズシリンダ451のロッド451cの後端に軽く当
接しロッド451cの前後動に追随する一方、レリーズ
フォーク452の下端部452bの位置決めがなされ
る。
【0030】レリーズフォーク452全体は、上端部4
52aが前述のレリーズシリンダ451によって後方に
押されると、揺動中心452cが下方にずれていること
に基づき、下端部452bには上端部452aに付与さ
れた押圧力が増大された状態で前方に向けて発生する。
また、上端部452aが前方に引き戻されると、下端部
452bは後方に移動する。
【0031】レリーズベアリング453は、全体として
環状に形成され、第1の駆動側シャフト20の軸方向に
摺動可能に配設されている。前記レリーズベアリング4
53は、レリーズフォーク452の一端部(図示下端
部)452bと係脱可能な係合部453aを有し、一端
部452bがエンジン側に移動すると係合部453aを
介して全体がエンジン側に移動される。
【0032】また、レリーズシリンダ451にポート4
51eからの圧油が供給されておらず、レリーズフォー
ク452が自由状態である時のレリーズベアリング45
3は、後述のダイヤフラムスプリング455によりレリ
ーズフォーク452の一端部452bに当接される。な
お、この位置は、ダイヤフラムスプリング455が圧力
板435に対して与える付勢力を設定するものであり、
その付勢力は、上述の第1係合部及び第2係合部が双方
とも接合状態を取り、エンジン12の前記クランク軸1
3と前記第1の駆動側シャフト20間が十分にトルク伝
達可能に接続されるだけの力に対応する。
【0033】ダイヤフラムスプリング455は、椀状に
形成され、内周端455aをレリーズベアリング453
の前端に当接させるとともに、外周端455bをトルク
伝達部材430の圧力板435の後端面に当接させてい
る。ダイヤフラムスプリング455は、外周端455b
近傍において、クラッチカバー432から前方に突出す
るリベット455cが貫通されており、このリベット4
55cに取りつけられた前後のワイヤリング455d、
455eによって挟持されている。ダイヤフラムスプリ
ング455は、レリーズベアリング453の前方への移
動に伴って内周端455aが自身の付勢力に抗して前方
に移動すると、リベット455cを基準として、外周端
455bが後方に移動し、第1係合部及び第2係合部の
離反状態を作り出す。一方、レリーズベアリング453
が前方に付勢されないときには、ダイヤフラムスプリン
グ455は、内周端455aがレリーズベアリング53
をレリーズフォーク452の一端部452bに押し付
け、外周端455bが圧力板435を前方に付勢する。
【0034】回転支援手段は、クラッチドラム431の
閉塞壁431aの前面側に組み込まれた永久磁石461
と、回転部材であるフライホイール411の後面側に組
み込まれた導電性部材としてアルミ板462とを有す
る。永久磁石461は、N極とS極とが周方向に交互に
配列されている。この永久磁石461としては、フェラ
イト磁石が一般的であるが、耐熱性の高いサマリウムコ
バルト磁石等を用いてもよい。
【0035】アルミ板462は、円環状に形成されると
ともに、永久磁石461に対して対面配置されている。
前面に永久磁石461が配設されている閉塞壁431a
の後面には、図2に示すように高透磁率材料として、鉄
板463が埋め込まれている。この鉄板463は、摩擦
板を構成するとともに、アルミ板462により有効に磁
束が集中するように磁気回路を形成するものである。
【0036】回転支援手段460は、クランク軸13側
のフライホイール411と一体のアルミ板462が回転
して、トルク伝達部材430側の永久磁石461の磁束
を横切ることにより、アルミ板462に誘導電流が発生
し、この誘導電流と永久磁石461との相互作用によっ
て、フライホイール411とトルク伝達部材430との
間に磁気的抗力が発生するように構成されている。これ
により、トルク伝達部材430には、フライホイール4
11と同方向に回転させようとするトルクが付与され
る。なお、上述の磁気的抗力は、フライホイール411
とトルク伝達部材430との間の回転数差に対応した大
きさで発生する。
【0037】以上説明した荷重付与手段450は、図2
に示す状態、すなわち、レリーズシリンダ451に対す
る油圧が一番低い状態においては、レリーズシリンダ4
51のピストン451bとが最前端に位置するのに伴
い、ロッド451cの先端も最も前側に寄った位置に配
置され、上端部452aの動きがロッド451cの先端
の動きに追随するレリーズフォーク452は、その下端
部452bが最後端に位置する。
【0038】このためレリーズベアリング453は、ダ
イヤフラムスプリング455の内周端455aによって
後方に付勢され、その後端部を最後端に位置した時のレ
リーズフォーク452の一端部452bに当接させて停
止する。このときダイヤフラムスプリング455の外周
端455bは、トルク伝達部材430の圧力板435を
前方に付勢する。前方に付勢された圧力板435は、前
方のクラッチドラム431の閉塞壁431aとの間に、
第2クラッチ部材420の摩擦板423、自身のセパレ
ート板433b、433a、そして第1クラッチ部材4
10の摩擦板413b、413aを挟持する。このとき
のダイヤフラムスプリング455が圧力板435に付与
する荷重が最大となり、第1係合部、第2係合部とも接
合状態(接合モード)となり、エンジン12のクランク
軸13から自動変速機11の第1の駆動側シャフト20
への十分なトルクの伝達が可能となる。
【0039】一方、レリーズシリンダ451のピストン
451bを介してロッド451cが後方に移動されたと
きは、レリーズフォーク452の下端部452bがレリ
ーズベアリング453に係合して前方に移動させ、これ
により、ダイヤフラムスプリング455は、内周端45
5aが前方に押され、外周端455bが後方に移動し、
圧力板435に付与されていた荷重が解除される。この
ときのダイヤフラムスプリング455の外周端455b
の位置によって、圧力板435に対する荷重の大きさが
異なり、その荷重の大きさに対応して後述の、滑動モー
ド、離反モードが実現される。また、外周端455bの
位置は、レリーズシリンダ451のロッド451c先端
の位置、すなわちレリーズフォーク450の上端部45
2aに対応しており、したがって、上端部452aの先
端の位置を適宜に調整する(ストロークを調整する)こ
とによって、上述の3つのモードを設定することができ
る。
【0040】前記レリーズシリンダ451は、図示を省
略するソレノイドによって開閉制御されるワンウェイバ
ルブと、該ワンウェイバルブに対して並列に設けたサー
ボ弁及びマスターシリンダを介してマスタシリンダ駆動
モータに連結されている。この連結は、ボールねじによ
ってなされ、モータの出力軸の回転量にほぼ対応する油
量の圧油が前記マスターシリンダから前記ワンウェイバ
ルブを介して前記レリーズシリンダ451に速やかに供
給される。なお、マスタシリンダ駆動モータは、正転方
向に対してのみ駆動され、所定位置で電気的な保持力で
保持される。
【0041】従って、前記レリーズフォーク452の上
端部452a、ダイヤフラムスプリング455の外周端
455bが速やかに移動され、第1係合部、第2係合部
の離反状態を速やかに作り出す。つまり、クラッチCの
切れが速い。これに反して、クラッチCの接続はゆっく
り行われる。前記マスタシリンダ駆動モータが保持力を
解放されると、前記レリーズシリンダ451内の圧油が
前記サーボ弁を介して前記マスターシリンダに戻ろうと
する。前記サーボ弁を通過する圧油は、該サーボ弁を適
宜に制御して絞ることにより、その流量が調整され、圧
油の流れは遅くなる。これにより、レリーズフォーク4
52の上端部452a、ダイヤフラムスプリング455
の外周端455bは、ゆっくりと前方に移動する。つま
りクラッチCはゆっくり接続される。
【0042】従って、前記サーボ弁の絞り量を適宜制御
することにより、前記レリーズシリンダ451に供給す
る油圧を制御し、レリーズフォーク452の上端部45
2aのストロークを調整して、前述の第1係合部及び第
2係合部の3つのモード、すなわち接合モード、滑動モ
ード、離反モードを実現することができる。
【0043】次に、前記動力伝達装置を構成する自動変
速機11及びデファレンシャルギア51について、概略
構成を示す縦断面図である図3に沿って説明する。
【0044】同図において、右端に図示を省略したエン
ジン12のクランク軸13は、前述の主クラッチ手段1
4を介して自動変速機11の入力軸である前記第1の駆
動側シャフト20に連結されている。前記自動変速機1
1は、前記第1の駆動側シャフト20及び該第1の駆動
側シャフト20に対して平行に備えた従動側シャフト2
9の上に配設された減速比の異なる複数の歯車組ならび
に該歯車組を選択する不図示のシフトフォーク及び該シ
フトフォークを作動するモータにより構成される。従っ
て、前記モータを駆動することにより、前記シフトフォ
ークが前記第1の駆動側シャフト20及び従動側シャフ
ト29の軸方向の所定位置に移動されて、任意の歯車組
が選択され、所望の減速比に基づく前進及び後進を設定
する。前記設定に基づき前記従動側シャフト29に伝達
されたトルクは、デファレンシャルギア51に伝達され
る。
【0045】次に、図1に戻り、自動変速機11の構成
を更に詳細に説明する。
【0046】前記第1の駆動側シャフト20には、1速
用のメイン歯車21、後進用のメイン歯車22および2
速用のメイン歯車23が嵌着されている。更に前記第1
の駆動側シャフト20には、3速用メイン歯車24およ
び4速用メイン歯車25が回転自在に嵌合されている。
【0047】図1において前記第1の駆動側シャフト2
0の下方には、該第1の駆動側シャフト20と平行に従
動側シャフト29が図示を省略する軸受け部材により回
転自在に支承されている。前記従動側シャフト29に
は、前記1速用のメイン歯車21および2速用のメイン
歯車23と各々噛合する1速用のカウンタ歯車30およ
び2速用のカウンタ歯車31が回転自在に嵌合されてい
て、該1速用カウンタ歯車30および2速用カウンタ歯
車31の間に1速用、後進用及び2速用の歯車組切換手
段32が設けられている。
【0048】前記従動側シャフト29には、前記3速用
のメイン歯車24および4速用のメイン歯車25と各々
噛合する3速用のカウンタ歯車37、4速用のカウンタ
歯車38および5速用のカウンタ歯車39が嵌着されて
いる。前記3速用メイン歯車24および4速用メイン歯
車25の間に3速用および4速用の歯車組切換手段26
が設けられている。
【0049】前記歯車組切換手段32は、前記駆動側シ
ャフト20の回転を前記1速用カウンタ歯車30または
2速用カウンタ歯車31を介して前記従動側シャフト2
9に伝達する選択をするためのスリーブ部材34、該ス
リーブ部材34を該従動側シャフト29の軸方向に摺動
させるシフトフォーク及び該シフトフォークを移動させ
るモータ、リニアモータ又はシリンダからなるアクチュ
エータ33により構成される。同様に、歯車組切換手段
26は、前記駆動側シャフト20の回転を前記3速用カ
ウンタ歯車37または4速用カウンタ歯車38に伝達す
る選択をするためのスリーブ部材28、該スリーブ部材
28を該駆動側シャフト20の軸方向に摺動させるシフ
トフォーク及び該シフトフォークを移動させるアクチュ
エータ27により構成される。
【0050】尚、前記スリーブ部材34の外周には、歯
部が形成されていて、該歯部は、図示を省略した軸受け
部材により回転自在に支承されたリバースシャフト35
に嵌着された後進用歯車36と噛合する。前記後進用歯
車36は、後進用のメイン歯車22と噛合している。
【0051】前記アクチュエータ33は、1速用、後進
用又は2速用の何れかの歯車組が作動しているかを検出
する検知手段を有していて、前記アクチュエータ27
は、3速用又は4速用の何れかの歯車組が作動している
かを検出する検知手段を有している。そして、前記検知
信号を前記自動変速機に設けられた制御手段53に送
り、該制御手段53の指令に基づき前記前記アクチュエ
ータ33、27が作動して所望の減速比を有する歯車組
に切換えられるのである。
【0052】次いで、本発明の構成の一部である副クラ
ッチ手段について説明する。前記エンジン12のクラン
ク軸13には、更に第2の駆動側シャフト40が設けら
れていて、該第2の駆動側シャフト40は、前記第1の
駆動側シャフト20の中空部を貫通して、前記第1の駆
動側シャフト20の前記原動機12と反対側の端から突
出して設けられている。前記第2の駆動側シャフト40
のクランク軸13と反対側の端には、湿式多板クラッチ
である副クラッチ手段41が設けられている。
【0053】前記副クラッチ手段41は、前記第2の駆
動側シャフト40に設けられた軸側クラッチ板42及び
クラッチハブ43、該クラッチハブ43に対し相対回転
しないように、かつ軸方向に摺動可能なドッグクラッチ
44、前記軸側クラッチ板42と係合する歯車側クラッ
チ板45を内側に有するメイン歯車46ならびに該メイ
ン歯車46に一体に設けたクラッチギア部47とにより
構成されている。前記ドッグクラッチ44は、シフトフ
ォークを介し、例えばモータ、リニアモータ又はシリン
ダからなるアクチュエータ48により前記第2の駆動側
シャフト40の軸方向に移動されるように設けられてい
る。前記従動側シャフト29の一端に嵌着された前記カ
ウンタ歯車39は、前記メイン歯車46と噛合する。
【0054】上記構成において、前記アクチュエータ4
8は、前記制御手段53により制御されて駆動し、前記
ドッグクラッチ44を作動させることにより前記クラッ
チハブ43と前記クラッチギア部47を噛合させ、前記
第2の駆動側シャフト40の回転を前記メイン歯車46
及び前記カウンタ歯車39を介して従動側シャフト29
に伝達する。更に、前記アクチュエータ48は、前記歯
車側クラッチ板45を前記従動側シャフト29の軸方向
に移動させ前記軸側クラッチ板42と係合させる。前記
歯車側クラッチ板45と前記軸側クラッチ板42により
構成されるクラッチ手段は、湿式多板クラッチであるた
め、滑動状態を維持できる。従って、前記制御手段53
からの指令に基づき前記アクチュエータ48を作動させ
ることにより前記歯車側クラッチ板45と前記軸側クラ
ッチ板42滑動状態の強弱を制御することができる。そ
して、前記アクチュエータ48が有する検知手段により
該アクチュエータ48の作動状態を検出して前記制御手
段53にフィードバックする。
【0055】前記従動側シャフト29の他端には、出力
歯車49が嵌着されていて、車軸50に設けられたデフ
ァレンシャルギア51のリングギア52と噛合するよう
に設けられている。
【0056】上述の構成に基づく本発明の自動変速機1
1の作動を、図4及び図5のフローチャートならびに図
6、図7及び図8のタイムチャートに従って説明する。
【0057】1速から2速へシフトアップする場合、車
両の走行車速とエンジンのスロットル開度によって予め
設定されている変速マップに従って、1速から2速へシ
フトするとシフト信号が制御手段53に送られ、変速の
ための制御が開始される(ステップ100)。
【0058】前記制御手段53の指令により、副クラッ
チ手段41の制御が開始され(ステップ110)、更に
主クラッチ手段14の制御が開始されて該主クラッチ手
段14の開放が開始される(ステップ120、図6
(c)t1 )。まず、レリーズシリンダ451のピスト
ンロッドが図1において左方向(図2において右方向)
に戻り、ダイヤフラムスプリング455が同方向に復帰
することにより第2クラッチ部材420とトルク伝達部
材430及び第1クラッチ部材410との係合が解除さ
れる。従って、前記クランク軸13から前記第1の駆動
側シャフト20へのトルクの伝達が遮断される。
【0059】前記遮断がなされる直前に、前記制御手段
53の指令に基づき前記アクチュエータ48がシフトフ
ォークを介して副クラッチ手段41の係合を開始する
(ステップ130、図6(d)t1 ・t2 )。前記係合
の開始により、前記クランク軸13のトルクは、第2の
駆動側シャフト40、副クラッチ手段41、従動側シャ
フト29及びデファレンシャルギア51を経由してに車
軸50に伝達され、所謂トルク抜けの発生を回避でき
る。この時、前記副クラッチ手段41は、滑動状態を維
持するが、該副クラッチ手段41が前述の通り湿式多板
クラッチにより構成されているため、摩擦熱による破損
から解消される。
【0060】前記主クラッチ手段14の開放が完了する
と、前記レリーズシリンダ451のピストンロッドの移
動量を検出するポテンショメータ16が検出結果を前記
制御手段53に送る。前記主クラッチ手段14の開放の
完了が確認されると(ステップ140)、変速操作が開
始され(ステップ150)、前記制御手段53がアクチ
ュエータ33を作動させ、シフトフォークを介してスリ
ーブ部材を移動させることにより、1速から中立位置
(ニュートラル状態)に復帰するのである(図6(e)
3 )。
【0061】更に、前記副クラッチ手段41の係合状態
は前記制御手段53により制御され(ステップ16
0)、例えば1速にて4000r.p.m.で走行して
いるエンジン12の回転数Neは、副クラッチ手段41
係合により2速における第1の駆動側シャフト20の回
転数Niである例えば3000r.p.m.に等しくな
るように降下を開始し(図6(b)t2 )、エンジン1
2の回転数Neが2速における第1の駆動側シャフト2
0の回転数Niである例えば3000r.p.m.と一
致する(図6(b)t3 )。
【0062】前記一致は、前記クランク軸13の回転速
度を計測する第2の計測手段15、前記第1の駆動側シ
ャフト20の回転速度を計測する第1の計測手段17及
びほぼ車両の速度に等しい前記従動側シャフト29の回
転速度を計測する従動側計測手段18から送られてくる
計測結果により前記制御手段53が確認する。前記制御
手段53は、前述の一致の確認に基づき、前記アクチュ
エータ33を作動させ、シフトフォークを介してスリー
ブ部材を移動させることにより、中立位置(ニュートラ
ル状態)から2速にシフトアップさせ(図6(e)t
4 )、変速操作が終了する(ステップ170)。尚、シ
フトアップさせ又はシフトダウンさせる間、前記エンジ
ン12の回転は、オペレータによるアクセルペダルの操
作に拘らず、前記制御手段53により前記回転の一致を
容易にするようにスロットルバルブが制御されている。
【0063】前記変速操作の終了が前記制御手段53に
より確認されると(ステップ170)、該制御手段53
の指令により主クラッチ手段14の係合が開始され(ス
テップ180)、次いで、該制御手段53により副クラ
ッチ手段41の係合の制御が開始される(ステップ19
0)。前記主クラッチ手段14の係合は、前記制御手段
53が図示を省略するサーボ弁を制御することにより、
レリーズシリンダ451が作動して、ダイヤフラムスプ
リング455を図中右方向に移動させ第2クラッチ部材
420とトルク伝達部材430を係合させる。前記トル
ク伝達部材430は、構成の説明で説明した通りクラン
ク軸13と嵌着されたフライホイール411と非接触の
状態でトルクを伝達されているため、該第2クラッチ部
材420とトルク伝達部材430の間の回転速度に差異
が生じていても接続ショックの発生は解消される。次い
で、更にレリーズシリンダ451の駆動により第2クラ
ッチ部材420をトルク伝達部材430及び第1クラッ
チ部材410と係合させる。
【0064】前記主クラッチ手段14の係合の終了が、
前記レリーズシリンダ451のピストンロッドの移動量
を検出するポテンショメータ16の検出結果に基づき前
記制御手段53により確認されると(ステップ200、
図6(c)t5 )、副クラッチ手段41が該制御手段5
3の指令に基づき前記アクチュエータ48の作動により
係合の開放が開始される(図6(d)t5 )。そして、
副クラッチ手段41の係合の開放が終了すると副クラッ
チ手段41の制御が終了し(ステップ210)、変速制
御が修了する(ステップ220)。
【0065】図4における主クラッチ手段14の開放が
開始(ステップ120)と前記主クラッチ手段14の開
放の完了の確認(ステップ140)との間の副クラッチ
手段41の係合制御(ステップ130)、1速から2速
への変速操作開始(ステップ150)と変速終了の確認
(ステップ170)との間の副クラッチ手段41の係合
制御(ステップ160)、および主クラッチ手段14の
係合開始(ステップ180)と主クラッチ手段14の係
合終了の確認(ステップ200)との間の副クラッチ手
段41の係合制御(ステップ190)について、以下に
図5に基づき説明する。
【0066】制御手段53により副クラッチ手段41の
係合制御が開始されると(ステップ310)、エンジン
12(E/G)の回転数Neが前記第2の計測手段15
により計測され該制御手段53に入力される(ステップ
320)。更に、車速Vが従動側計測手段18により計
測され該制御手段53に入力される(ステップ33
0)。そして、前記制御手段53の計算部で2速におけ
る第1駆動軸回転数Niが計算される(ステップ34
0)。
【0067】次に、エンジン12(E/G)の回転数N
eと2速における第1駆動軸回転数Niとを比較して
(ステップ350)、該エンジン12(E/G)の回転
数Neの方が大きい場合は副クラッチ手段41の係合を
強くするようにアクチュエータ48を制御して(ステッ
プ360)、該第1駆動軸回転数Niの方が大きい場合
は副クラッチ手段41の係合を弱めるようにアクチュエ
ータ48を制御する(ステップ370)。そして、副ク
ラッチ手段41の係合制御が終了する(ステップ38
0)。
【0068】なお、上記ステップ310からステップ3
80までの作動が、上記ステップ130、160および
190の副クラッチ手段41の係合制御の各々のステッ
プで繰り返し作動される。
【0069】次に、2速から1速にへシフトダウンする
場合の本発明の変速機11の作動を、図4および図5の
フローチャートならびに図7のタイムチャートに従って
説明する。
【0070】車両の走行車速とエンジンのスロットル開
度によって予め設定されている変速マップに従って、2
速から1速にへシフトダウンするとシフト信号が制御手
段53に送られ、変速のための制御が開始される(ステ
ップ100)。
【0071】前記制御手段53の指令により、副クラッ
チ手段41の制御が開始され(ステップ110)、更に
主クラッチ手段14の制御が開始されて、前述の1速か
ら2速へシフトアップする作動の説明と同様の作動に基
づき、該主クラッチ手段14の開放が開始される(ステ
ップ120、図7(c)t1 )。前記主クラッチ手段1
4の開放が進行してトルク容量が一定値より低下すると
(図7(c)t2 )、エンジン12のスロットルバルブ
が開放されているため該エンジン12の回転数Neが上
昇し始める。
【0072】次に、前記主クラッチ手段14の開放が完
了して該主クラッチ手段14の切断が完了すると、同期
手段32が2速用のカウンタ歯車31との噛合を解除さ
れ中立位置に戻る。続いて、副クラッチ手段41の係合
制御がなされ(ステップ130)、副クラッチ手段41
が副アクチュエータ48の作動により係合が開始され
る。
【0073】次に、原動機の回転数Neが第1の駆動側
シャフト20の回転数Niと一致すると(ステップ35
0、図7(b)t3 )、前記副クラッチ手段41の係合
が完了する(ステップ160、図7(d)t3 )。
【0074】次に、スリーブ手段32が1速用のカウン
タ歯車30と従動側シャフト29を結合させ(図7
(e)t4 )、変速操作が終了する(ステップ17
0)。
【0075】前記変速操作の終了が確認されると(ステ
ップ170)、主クラッチ手段14の係合が開始される
(ステップ180)。前記主クラッチ手段14の係合の
終了が確認されると(ステップ200、図7(c)t
5 )、副クラッチ手段41が副アクチュエータ48の作
動により係合の開放が開始される(図7(d)t5 )。
そして、副クラッチ手段41の係合の開放が終了すると
副クラッチ手段41の制御が終了し(ステップ21
0)、変速制御が修了する(ステップ220)。
【0076】続いて、アクセルペダルを開放しスロット
ルバルブをアイドリング状態にして2速から1速にへシ
フトダウンする所謂コーストダウンシフトの場合の本発
明の変速機11の作動を、図4のフローチャートならび
に図8のタイムチャートに従って説明する。
【0077】車両の走行車速とエンジンのスロットル開
度によって予め設定されている変速マップに従って、2
速から1速にへシフトダウンするとシフト信号が制御手
段53に送られ、変速のための制御が開始される(ステ
ップ100)。
【0078】前記制御手段53の指令により、前記主ク
ラッチ手段14の制御が開始されて、前述の1速から2
速へシフトアップする作動の説明と同様の作動に基づ
き、該主クラッチ手段14の開放が開始される(ステッ
プ120、図8(c)t1 )。前記主クラッチ手段14
の開放が修了して該主クラッチ手段14の切断が完了す
ると(図8(c)t2 )、原動機12のスロットルバル
ブがアイドリング状態であるため該原動機12の回転数
Neがアイドリング状態の回転数まで下降して同回転数
にて回転数が一定する(図8(b)t2 )。
【0079】次に、スリーブ手段32が2速用のカウン
タ歯車31と従動側シャフト29との結合を解除して中
立位置に戻る(ステップ150)。続いて、スリーブ手
段32が1速用のカウンタ歯車30と従動側シャフト2
9とを結合して(図8(e)t3 )変速操作が終了する
(ステップ170)。
【0080】前記変速操作の終了が確認されると(ステ
ップ170)、主クラッチ手段14の係合が開始され
(ステップ180、図8(c)t4 )、エンジン12
(E/G)の回転数Neがと1速における第1駆動軸回
転数Niと等しくなるように上昇を開始する。
【0081】そして、前記主クラッチ手段14の係合が
終了すると(ステップ200、図8(c)t5 )エンジ
ン12(E/G)の回転数Neがと1速における第1駆
動軸回転数Niと等しくなり、該主クラッチ手段14の
係合の終了が確認されて(ステップ200、図8(c)
5 )、変速制御が終了する(ステップ220)。
【0082】更に、本実施例の構成の5段変速機におい
て3速の歯車で5速に適する車両速度に達した場合、4
速へシフトさせずに直接5速にシフトさせることにより
3速から5速へ飛び越してシフトアップする動作につい
て説明する。
【0083】3速から5速へ飛び越してシフトアップす
る場合、車両の走行車速とエンジンのスロットル開度に
よって予め設定されている変速マップに従って、3速か
ら5速へシフトするとシフト信号が制御手段53に送ら
れ、変速のための制御が開始される(ステップ10
0)。
【0084】前記制御手段53の指令により、副クラッ
チ手段41の制御が開始され(ステップ110)、更に
主クラッチ手段14の制御が開始されて該主クラッチ手
段14の開放が開始される(ステップ120)。次に、
該主クラッチ手段14の開放が完了して該主クラッチ手
段14が切断する前に副クラッチ手段41の係合制御が
なされ(ステップ130)、副クラッチ手段41がアク
チュエータ48の作動により係合が開始される。
【0085】前記主クラッチ手段14の開放の完了が確
認されると(ステップ140)原動機の回転数Neは、
副クラッチ手段41の係合により5速における第1の駆
動側シャフト20の回転数に等しくなるように降下を開
始し、シンクロ手段26が3速用のメイン歯車24との
噛合を解除され中立位置に戻る(ステップ150)。
【0086】次に、エンジン12の回転数Neが第1の
駆動側シャフト20の回転数Niと一致すると、ドッグ
クラッチ44がアクチュエータ48の作動により図1に
おいて更に右方向に移動され、5速用のメイン歯車46
に設けられたクラッチギア部47と噛合する。従って、
エンジン12の回転が、第2の駆動側シャフト40、ク
ラッチハブ43、ドッグクラッチ44、クラッチギア部
47、5速用のメイン歯車46および5速用のカウンタ
歯車39を経由して従動側シャフト29に伝達され、ト
ップギアである5速にて車両が走行できる。
【0087】なお上述した実施例においては、第2の駆
動側シャフト40が第1の駆動側シャフト20の中空部
であって第1の駆動側シャフト20の同芯軸に備えて構
成されているが、例えばクランク軸13に直接副クラッ
チ手段41を備えた構成でもよい。
【0088】更に、前記副クラッチ手段41は、本実施
例の構成に限定されるものではなく、従来の単板式クラ
ッチでもよい。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
例えば変速ギアを1速から2速へシフトアップさせる
際、エンジンからの回転を第1の駆動側シャフトに伝達
するための主クラッチ手段の係合を解除して1速のギア
から2速のギアに切換える間、第2の駆動側シャフトと
駆動輪側に備えられる従動側シャフトを連結するための
副クラッチ手段を係合させることにより、原動機の動力
を第2の駆動側シャフト、該係合した副クラッチ手段お
よび該従動側シャフトを経由して車軸に伝達する。従っ
て、変速ギアを1速から2速へシフトさせる間のトルク
抜けを防止することができるため、所望の加速ができ
る。
【0090】又、例えば変速ギアを1速から2速へシフ
トアップさせる際、2速用のメイン歯車の回転数にエン
ジンの回転数が一致するように、湿式多板クラッチであ
る副クラッチ手段の係合力を、アクチュエータを制御す
る制御手段により滑動状態に制御する。従って、自動変
速機の第1の駆動側シャフトの回転数とエンジンのクラ
ンク軸の回転数が一致した状態で主クラッチ手段を係合
させてエンジンのトルクを車軸に伝達するため、自動変
速機および車両に与える衝撃が解消されるとともに、該
副クラッチ手段の摩擦熱による損傷を回避できる。
【0091】更に、前記副クラッチ手段と前記従動側シ
ャフトの間に複数の歯車組の減速比よりも低い減速比を
有する1組の歯車組を備えているため、該1組の歯車組
を5速用のギア比を有する歯車組にした場合、例えば3
速からシフトアップする際、副クラッチ手段の係合力を
副アクチュエータにより半クラッチ状態ではなく完全に
係合することにより、連続して5速用のギアにシフトす
ることができる。従って、4速へシフトさせずに直接5
速にシフトアップすることにより3速から5速へシフト
アップするまでの間の操作を簡略化できるため車両の加
速時間を短縮できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の全体図。
【図2】クラッチ手段の縦断面図。
【図3】クラッチ手段、変速手段及びデファレンシャル
ギアの縦断面図。
【図4】その作動を示すフローチャート。
【図5】副クラッチ手段の作動を示すフローチャート。
【図6】シフトアップする場合のタイムチャート。
【図7】シフトダウンする場合のタイムチャート。
【図8】アクセルペダルを解放してシフトダウンする場
合のタイムチャート。
【符号の説明図】
11 自動変速機 12 エンジン 14 主クラッチ手段 15 第2の計測手段 17 第1の計測手段 18 従動側計測手段 20 第1の駆動側シャフト 21 1速用メイン歯車 23 2速用メイン歯車 24 3速用メイン歯車 25 4速用メイン歯車 26 歯車組切換手段 29 従動側シャフト 30 1速用カウンタ歯車(歯車組) 31 2速用カウンタ歯車(歯車組) 32 歯車組切換手段 33 検知手段 37 3速用カウンタ歯車(歯車組) 38 4速用カウンタ歯車(歯車組) 39 5速用カウンタ歯車(歯車組) 40 第2の駆動側シャフト 41 副クラッチ手段 46 5速用メイン歯車(歯車組) 53 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を伝える第1と第2の
    駆動側シャフトと、車軸側に備えられる従動側シャフト
    と、 エンジンからの駆動力を前記第1の駆動側シャフトに伝
    達するための主クラッチ手段と、 前記第1の駆動側シャフト及び前記従動側シャフトとの
    間に、それぞれ切換自在に設けられた複数の歯車組と、 前記第2の駆動側シャフトの駆動力を前記従動側シャフ
    トに伝達するための副クラッチ手段と、 前記副クラッチ手段と前記従動側シャフトとの間に備え
    た前記複数の歯車組の減速比よりも低い減速比を有する
    1組の歯車組と、 前記複数の歯車組を自動的に切換える歯車組切換手段
    と、 前記第1と第2の駆動側シャフト及び従動側シャフトの
    回転数を各々計測する第1と第2の計測手段及び従動側
    計測手段と、 前記歯車組切換手段により切換えられ次に使用される歯
    車組を検出する検知手段と、 前記複数の歯車組を切り換える際、前記主クラッチ手段
    を解放すると共に、前記第1と第2の計測手段及び従動
    側計測手段により計測される回転数と、前記次に使用さ
    れる歯車組の減速比に基づき、前記第2の駆動側シャフ
    トの駆動力を前記従動側シャフトに伝達するために前記
    副クラッチ手段を滑動状態に制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記複数の歯車組を切換える際、前記制
    御手段は、歯車組の切換えに対応して前記第2の駆動側
    シャフトが所定の同期回転数となるように前記副クラッ
    チ手段の滑動状態を制御する、 ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記副クラッチ手段が湿式多板クラッチ
    により構成してなる、請求項1又は2記載の自動変速
    機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6647817B2 (en) * 2000-02-14 2003-11-18 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Automatic transmission
JP2009510341A (ja) * 2005-09-30 2009-03-12 ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト 原動機付き車両用のオートマチックトランスミッション及びそのシフトチェンジ方法
CN103912676A (zh) * 2012-12-28 2014-07-09 现代威亚株式会社 扭矩辅助***以及利用扭矩辅助***的手自一体变速器
CN107939856A (zh) * 2017-12-20 2018-04-20 重庆小康工业集团股份有限公司 汽车液压式离合总成
JP2021080932A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 本田技研工業株式会社 変速制御装置

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