JPH09140958A - ヘッドレストおよびその製造方法 - Google Patents

ヘッドレストおよびその製造方法

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JPH09140958A
JPH09140958A JP7305478A JP30547895A JPH09140958A JP H09140958 A JPH09140958 A JP H09140958A JP 7305478 A JP7305478 A JP 7305478A JP 30547895 A JP30547895 A JP 30547895A JP H09140958 A JPH09140958 A JP H09140958A
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JP
Japan
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skin
raw material
cavity
headrest
loading cylinder
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JP7305478A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sakamoto
豊 坂本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で確実に漏洩フォームの付着を防
止し得るようにする。 【解決手段】 金型1のキャビティCに装着された袋状
の表皮5内での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表皮
5および芯材4と一体にパッド材が形成されたヘッドレ
ストであって、上記表皮5は、発泡性合成樹脂原料を装
填する袋口51を有し、上記芯材4は、上記袋口51に
対応した発泡性合成樹脂原料をキャビティC内に導入す
る装填筒41と、この装填筒41からキャビティCの内
壁面に沿って延設され、かつ表皮5の裏面に密着する表
皮密着部42を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮に発泡性合成
樹脂からなる発泡体が内装されたヘッドレストおよびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図6の(イ)に示すように、芯材
40の内装された表皮50を下型20および上型30か
らなる金型10のキャビティC内に装着し、ついで表皮
50の中に発泡性合成樹脂原料Mを装填したのち所定の
発泡処理を施すことにより、図6の(ロ)に示すよう
に、表皮50の中にパッドPと、このパッドP中に埋設
された芯材40とを有するヘッドレストHを得るように
した自動車用のヘッドレストHの製造方法が知られてい
る。
【0003】具体的には、まず表皮50の中に芯材40
を装填し、ついで図6の(イ)に示すように、芯材40
の装填された表皮50を下型20に形成されているキャ
ビティC内に装着し、この表皮50の装着された下型2
0を、外部にポール60を突出させた状態の上型30で
閉止し、上型30に設けられた原料装填口310から表
皮50内に樹脂原料Mを装填することが行われる。つい
で、図6の(ロ)に示すように、原料装填口310が閉
止栓320で閉止され、この状態の金型10を加熱する
ことによる発泡性合成樹脂原料Mの発泡処理によってヘ
ッドレストHが製造される。
【0004】このような表皮一体発泡成形法によってヘ
ッドレストHを製造すれば、パッドPの中への芯材40
の埋設が容易である他、表皮50のパッドPへの密着状
態が極めて良好になることから、現在では、自動車用の
ヘッドレストHは表皮一体発泡成形法で製造されるのが
一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
の製造方法においては、キャビティCに装着された表皮
50内には、樹脂原料Mが偏在しないように装填される
ことが好ましいことから、上記原料装填口は、上型30
の略中心部分に設けられているのが普通である。また、
原料装填口の下部に芯材40があると、この芯材40が
原料の円滑な装填を妨げるため、芯材40は原料装填口
310の直下を外れるように位置設定されている。
【0006】しかしながら、このように芯材40を原料
装填口310の直下を外れるように位置設定すると、袋
口510周辺の表皮50は、図6の(イ)に示すよう
に、キャビティC内で支持されていない状態になるため
垂れ下がり易く、上型30の天井面との間に隙間が形成
された状態になる。従って、このような状態で発泡処理
が施されると、図6の(ロ)に示すように、樹脂原料M
の発泡によって形成したフォームがこの隙間に入り込
み、それが固化することによって得られたヘッドレスト
Hの表面には漏洩フォームFが付着し、ヘッドレストH
の外観が非常に見苦しいものになるという不都合が存在
した。
【0007】このような漏洩フォームFの形成を防止す
るために、樹脂原料Mを装填するための特殊なノズルヘ
ッドを用い、このノズルヘッドを原料装填口310に挿
入することによって表皮50とキャビティCとの隙間を
塞ぐようにしたり、あるいは特殊な上型30を使用し、
この上型30でキャビティCを閉止することによって表
皮50とキャビティCとの隙間を塞ぐようにすることが
考えられるが、このようにするためには、ノズルヘッド
や上型30に多くの可動部分を設ける必要があるなど、
構造が非常に複雑になり、設備コストが嵩むという新た
な問題点が提起される。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、簡単な構造で確実に漏洩フ
ォームの付着を防止し得るヘッドレストおよびその製造
方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ヘッドレストは、金型のキャビティに装着された袋状の
表皮内での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表皮およ
び芯材と一体にパッドが形成されたヘッドレストであっ
て、上記表皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する袋口を
有し、上記芯材は、フレームと、このフレームに上下方
向に延びるように設けられた原料装填筒とからなり、上
記原料装填筒の上縁部とキャビティの内壁面とで表皮を
挟持した状態で上記原料装填筒が表皮の袋口に対応する
ように位置設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】このヘッドレストによれば、金型のキャビ
ティ内への表皮の装着に際し、表皮内部の原料装填筒の
上縁部を表皮を介してキャビティの内壁面に密着させ、
表皮の袋口を芯材の装填筒に対応させることにより、こ
の装填筒を介して発泡性合成樹脂原料を表皮内に装填し
得るようになる。
【0011】そして、この状態で袋口周辺の表皮は、原
料装填筒の上縁部とキャビティ内壁面とに挟持された状
態になっているため、装填筒の開口を閉止した後の発泡
処理時に、発泡によって形成されたフォームが表皮とキ
ャビティ内壁面との間に侵入することが確実に防止さ
れ、得られたヘッドレストの表皮に漏洩フォームが付着
した状態にならない。
【0012】本発明の請求項2記載のヘッドレストの製
造方法は、金型のキャビティに装着された袋状の表皮内
での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表皮および芯材
と一体にパッド材を形成するようにしたヘッドレストの
製造方法であって、上記表皮として袋口を有するものを
用い、上記芯材としてフレームとこのフレームに上記袋
口に対応して上下方向に延びるように設けられた原料装
填筒とからなるものを用い、上記表皮の中に上記芯材を
内装した後、この芯材の内装された表皮をキャビティ内
に装着し、この装着時に原料装填筒と表皮の袋口とを対
応させた状態で原料装填筒の上縁部とキャビティの内壁
面とで表皮を挟持するようにし、ついで原料装填筒を通
して発泡性合成樹脂原料をトリムの中に装填し、原料装
填筒を閉止したのち所定の発泡処理を施すことを特徴と
するものである。
【0013】このヘッドレストの製造方法によれば、表
皮のキャビティ内への装着によって、袋口周辺の表皮
は、原料装填筒の上縁部とキャビティ内壁面とに挟持さ
れた状態になっているため、装填筒の開口を閉止した後
の発泡処理時に、発泡によって形成されたフォームが表
皮とキャビティ内壁面との間に侵入することが確実に防
止され、これによって得られたヘッドレストの表皮に漏
洩フォームが付着した状態にならない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るヘッドレス
トの製造方法に用いられる金型の一実施形態を示す一部
切欠き斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図で
ある。この図に示すように、金型1は、下型2と上型3
とを備えて基本構成されている。下型2は、外観形状が
直方体上を呈し、上面に開口を有しているとともに、内
部にヘッドレストの外観形状に対応したキャビティCを
有している。上記上型3は、下型2の開口内に入り込ん
だ状態でキャビティCを閉止するようになっている。こ
のような金型1のキャビティC内に芯材4の内装された
ヘッドレストHの表皮5を装着するようにしている。
【0015】上記上型3は、上面の両側部に外方に向か
って水平に延びる一対の上型係止突片31を有している
とともに、下型2は、その上側縁部に上記上型係止突片
31に対応した下型係止突片21を有しており、上型3
が下型2の開口を閉止した状態で上型係止突片31が下
型係止突片21に当止して上型3がそれ以上キャビティ
C内に落ち込まないようになっている。また、上型3に
よって下型2のキャビティCが閉止された状態で、互い
に当止している両係止突片21,31を、クランプ等の
係止手段Kで係止することにより、上型3が下型2から
外れないようしている。
【0016】また、上記上型3の中央部には原料装填孔
32が穿設されている。この原料装填孔32は、上部が
同一内径を有する雌ネジの螺設されたネジ孔部32a
と、このネジ孔部32aの下部に設けられた下部が下細
りの傾斜孔部32bとからなっている。この原料装填孔
32には、上記ネジ孔部32aに対応した雄ネジ部33
a、および上記傾斜孔部32bに対応した逆円錐部33
bからなるプラグ33が螺着されるようになっている。
このプラグ33には軸心方向に延びる原料注入孔33c
が貫設されている。そして、雄ネジ部33aをネジ孔部
32aに螺合して締結した状態で逆円錐部33bの外周
面が雄ネジ部33aの内周面に密着当接するようになっ
ている。そして、逆円錐部33bは、その外周面が傾斜
孔部32bの内周面に密着した状態で、下端部が上型3
の裏面にからキャビティC内に向けて若干突出するよう
に寸法設定されている。
【0017】また、上型3の長手方向に延びる中心線上
には、中心点から対象な位置に一対のポール貫装孔34
が穿設されている。そして表皮5がキャビティC内に装
着され、キャビティCが上型3によって閉止された状態
で、このポール貫装孔34に芯材4に取り付けられたポ
ールが差し通された状態になるようにしている。
【0018】図3は、芯材の一実施形態を示す斜視図で
ある。この図に示すように、芯材4は、上下方向に延び
た装填筒41と、この装填筒41と一体に形成された表
皮密着部42と、これら装填筒41および表皮密着部4
2に固定された一対のフレーム43とから構成されてい
る。上記装填筒41は、樹脂原料を表皮5内に導く上下
が開放した原料装填通路41aを有している。
【0019】上記表皮密着部42は、上記装填筒41の
上縁部から互いに反対方向に水平に延びた状態で、か
つ、その上面が表皮5を介して上型3の裏面に隙間なく
密着し得るように形成されている。また、上記フレーム
43は、表皮密着部42の両側部から垂下し、途中で互
いに接近する方向に折り曲げられ、それぞれの先端部が
装填筒41の下部外周面に固定されている。そして、装
填筒41と、表皮密着部42と、フレーム43とに囲繞
された空間に壁部44が設けられ、この壁部44によっ
て芯材4の剛的強度を大きなものにしている。
【0020】上記フレーム43には、互いに対応した外
面に上下方向に延びる円弧溝43aが凹設されている。
この円弧溝43aに、ポール部材6の互いに平行な一対
のポール61を嵌め込むようにしている。そして、円弧
溝43aの適所には、係止突起43bが設けられている
一方、ポール61の上記係止突起43bに対応した部分
には係止凹部61aが設けられている。そして、各ポー
ル61を二点鎖線で示すように互いに離間する方向に押
し広げてから円弧溝43aに嵌め込んだ状態で係止凹部
61aがフレーム43に外嵌し、これによってポール6
が芯材4に確実に装着された状態になるようにしてい
る。
【0021】そして、芯材4に装着された各ポール61
を上型3の裏面から各ポール貫装孔34に貫入し、表皮
密着部42の上面を上型3の裏面に当接させた状態で、
装填筒41の原料装填通路41aは、その内径が原料装
填孔32に螺着されたプラグ33の逆円錐部33bの先
端に外嵌するように寸法設定されている。
【0022】上記表皮5は、その上部中央部に樹脂原料
を装填するための円形の袋口51を有している。この袋
口51は、その径寸法が装填筒41の原料装填通路41
aの内径よりも若干小さめに設定され、これによって袋
口51の縁部が原料装填通路41aの縁部よりも内側に
位置するようになっている。
【0023】そして、表皮5がキャビティC内に装着さ
れ、下型2の上部開口が上型3によって閉止された状態
で、ポール貫装孔34から上方に突出しているポール6
1に係止金具7が取り付けられ、それをボルト締め等に
よってポール61に固定することにより、芯材4の下方
への抜け落ちが防止されるようにしている。
【0024】このような、金型1のキャビティC内に、
芯材4の内装されたヘッドレストHの表皮5を装着し、
この表皮5内に発泡性合成樹脂の原料を装填した後、加
熱等による発泡処理を施すことによってヘッドレストH
が製造される。以下、図4および図5を基に、ヘッドレ
ストHの製造について説明する。
【0025】図4は、表皮装着工程を示す説明図であ
り、(イ)は、表皮がキャビティ内に挿入されつつある
状態、(ロ)は、キャビティが上型によって閉止された
状態をそれぞれ示している。また、図5は、樹脂原料装
填工程および発泡工程を示す説明図であり、(イ)は、
樹脂原料装填工程、(ロ)は、発泡工程をそれぞれ示し
ている。
【0026】まず、図4の(イ)に示すように、芯材4
の内装された表皮5を、ポール61を上方に突出させた
状態で解放している下型2のキャビティC内に挿入し、
ついでポール61をポール貫装孔34に貫入させるよう
にして、二点鎖線で示すように、上型3を下降させ、そ
れをキャビティC内に嵌め込み、互いに当止した下型係
止突片21および上型係止突片31(図1)を係止手段
Kにより係止することによって、上型3が下型2に固定
された状態になる。
【0027】ついで、各ポール61を上限位置まで引き
上げ、それらを係止金具7により上型3に固定すること
によって、図4の(ロ)に示すように、芯材4の上部に
位置した表皮5は、表皮密着部42の上面と、上型3の
天井面との間に押圧挟持された状態になる。この状態
で、上型3の原料装填孔32にプラグ33を螺着し、締
結することによって、プラグ33の逆円錐部33bの外
周面が、原料装填孔32の傾斜孔部32bの内周面に密
着した状態になるとともに、逆円錐部33bの先端部が
装填筒41の原料装填通路41a内に没入し、これによ
って表皮5の袋口51周縁部は下方に折り曲げられ、装
填筒41の内縁部と逆円錐部33bの外周面との間に押
圧挟持された状態になる。
【0028】ついで、図5の(イ)に示すように、発泡
性合成樹脂原料Mをプラグ33の原料注入孔33cおよ
び装填筒41の原料装填通路41aを通して表皮5内に
注入する。その後、閉止栓35を原料注入孔33cに螺
着することによってキャビティC内は外部とは遮断され
た状態になる。この状態で金型1を加熱炉に装填し、所
定温度で所定時間の加熱処理を施すことにより、図5の
(ロ)に示すように、発泡性合成樹脂原料Mが発泡して
表皮5内にフォームからなるパッドPが形成され、表皮
一体発泡によるヘッドレストHが得られる。なお、閉止
栓35には上下方向にエア抜き孔35aが穿設されてお
り、パッドPの形成によって追い遣られた表皮5内のエ
アがこのエア抜き孔35aから外部に導出される。
【0029】本発明は、以上詳述したように、芯材4の
表皮密着部42を表皮5を介してキャビティCの内壁面
に密着させ、この状態で装填筒41の原料装填通路41
aを通して発泡性合成樹脂原料をトリムの中に装填し、
ついで装填筒41の開口を閉止して発泡処理を施すよう
にするものであるため、表皮5のキャビティC内への装
着によって、袋口51の周辺の表皮5は、表皮密着部4
2とキャビティC内壁面とに挟持された状態になってい
る。従って、装填筒41の開口を閉止した後の発泡処理
時に、発泡によって形成されたフォームが表皮5とキャ
ビティC内壁面との間に侵入することが確実に防止さ
れ、成形されたヘッドレストHの表面に漏洩フォームが
付着した状態にならず、ヘッドレストHの商品価値を低
下させないようにする上で有効である。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のヘッドレスト
は、金型のキャビティに装着された袋状の表皮内での発
泡性合成樹脂原料の発泡によって表皮および芯材と一体
にパッド材が形成されたヘッドレストであって、上記表
皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する袋口を有し、上記
芯材は、フレームと、このフレームに上下方向に延びる
ように設けられた原料装填筒とからなり、上記原料装填
筒の上縁部とキャビティの内壁面とで表皮を挟持した状
態で上記原料装填筒が表皮の袋口に対応するように位置
設定されてなるものであるため、このヘッドレストによ
れば、金型のキャビティ内への表皮の装着に際し、表皮
内部の原料装填筒の上縁部を表皮を介してキャビティの
内壁面に密着させ、表皮の袋口を芯材の装填筒に対応さ
せることにより、この装填筒を介して発泡性合成樹脂原
料を表皮内に装填し得るようになる。
【0031】そして、上記表皮のキャビティ内への装着
によって、袋口周辺の表皮は、原料装填筒の上縁部とキ
ャビティ内壁面とに挟持された状態になっているため、
装填筒の開口を閉止した後の金型ごと行う発泡処理時
に、発泡によって形成されたフォームが表皮とキャビテ
ィ内壁面との間に侵入することが確実に防止され、これ
によって得られたヘッドレストの表皮に漏洩フォームが
付着した状態にならず、ヘッドレストの商品価値を低下
させないようにする上で有効である。
【0032】本発明の請求項2記載のヘッドレストの製
造方法は、表皮として袋口を有するものを用い、上記芯
材としてフレームとこのフレームに上記袋口に対応して
上下方向に延びるように設けられた原料装填筒とからな
るものを用い、上記表皮の中に上記芯材を内装した後、
この芯材の内装された表皮をキャビティ内に装着し、こ
の装着時に原料装填筒と表皮の袋口とを対応させた状態
で原料装填筒の上縁部とキャビティの内壁面とで表皮を
挟持するようにし、ついで原料装填筒を通して発泡性合
成樹脂原料をトリムの中に装填し、原料装填筒を閉止し
たのち所定の発泡処理を施すようにしているため、表皮
のキャビティ内への装着によって、袋口周辺の表皮は、
原料装填筒の上縁部とキャビティ内壁面とに挟持された
状態になっているため、装填筒の開口を閉止した後の発
泡処理時に、発泡によって形成されたフォームが表皮と
キャビティ内壁面との間に侵入することが確実に防止さ
れ、これによって得られたヘッドレストの表皮に漏洩フ
ォームが付着した状態にならず、ヘッドレストの商品価
値を低下させないようにする上で有効である。
【0033】また、特殊な金型や注入ヘッド等を用いな
くても、確実にキャビティ内での樹脂原料の漏洩を防止
することができるので、その分設備コストの低減を図り
得るとともに、発泡性合成樹脂原料の注入操作が容易に
なり、作業性の向上を図る上での効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッドレストの製造方法に用いら
れる金型の一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】芯材の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】表皮装着工程を示す説明図であり、(イ)は、
表皮がキャビティ内に挿入されつつある状態、(ロ)
は、キャビティが上型によって閉止された状態をそれぞ
れ示している。
【図5】樹脂原料装填工程および発泡工程を示す説明図
であり、(イ)は、樹脂原料装填工程、(ロ)は、発泡
工程をそれぞれ示している。
【図6】従来のヘッドレストの製造方法を説明するため
の説明図であり、(イ)は、金型のキャビティに装着さ
れた表皮内に発泡性合成樹脂原料が装填されつつある状
態、(ロ)は、金型のキャビティ内にヘッドレストが形
成された状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
C キャビティ 1 金型 2 下型 21 下型係止突片 3 上型 31 上型係止突片 32 原料装填孔 32a ネジ孔部 32b 傾斜孔部 33 プラグ 33a 雄ネジ部 33b 逆円錐部 33c 原料注入孔 34 ポール貫装孔 35 閉止栓 4 芯材 41 装填筒 41a 原料装填通路 42 表皮密着部 43 フレーム 43a 円弧溝 43b 係止突起 44 壁部 5 表皮 51 袋口 6 ポール部材 61 ポール 7 係止金具 H ヘッドレスト P パッドP M 発泡性合成樹脂原料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティに装着された袋状の表
    皮内での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表皮および
    芯材と一体にパッド材が形成されたヘッドレストであっ
    て、上記表皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する袋口を
    有し、上記芯材は、フレームと、このフレームに上下方
    向に延びるように設けられた原料装填筒とからなり、上
    記原料装填筒の上縁部とキャビティの内壁面とで表皮を
    挟持した状態で上記原料装填筒が表皮の袋口に対応する
    ように位置設定されていることを特徴とするヘッドレス
    ト。
  2. 【請求項2】 金型のキャビティに装着された袋状の表
    皮内での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表皮および
    芯材と一体にパッド材を形成するようにしたヘッドレス
    トの製造方法であって、上記表皮として袋口を有するも
    のを用い、上記芯材としてフレームとこのフレームに上
    記袋口に対応して上下方向に延びるように設けられた原
    料装填筒とからなるものを用い、上記表皮の中に上記芯
    材を内装した後、この芯材の内装された表皮をキャビテ
    ィ内に装着し、この装着時に原料装填筒と表皮の袋口と
    を対応させた状態で原料装填筒の上縁部とキャビティの
    内壁面とで表皮を挟持するようにし、ついで原料装填筒
    を通して発泡性合成樹脂原料をトリムの中に装填し、原
    料装填筒を閉止したのち所定の発泡処理を施すことを特
    徴とするヘッドレストの製造方法。
JP7305478A 1995-11-24 1995-11-24 ヘッドレストおよびその製造方法 Pending JPH09140958A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008295597A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Inoac Corp ヘッドレスト及びその製造方法
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