JPH09140414A - 紐の止め具 - Google Patents

紐の止め具

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JPH09140414A
JPH09140414A JP7304632A JP30463295A JPH09140414A JP H09140414 A JPH09140414 A JP H09140414A JP 7304632 A JP7304632 A JP 7304632A JP 30463295 A JP30463295 A JP 30463295A JP H09140414 A JPH09140414 A JP H09140414A
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case
button
spring
lid
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JP7304632A
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Mikio Nezu
幹夫 根津
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Nifco Inc
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Publication date
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    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
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  • Toys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紐の止め具に関し、特に部品点数を減少でき
る。 【解決手段】 ケース20と、蓋体30と、ボタン40
と、ばね50とを備え、ケース20には、一対の差込孔
24を形成する。ボタン40には、ばね50の付勢力に
抗して、ボタン40をケース20の中空部21に押し込
んだ状態では、ケース20の両差込孔24と一連に連通
するとともに、ばね50の付勢力により、ボタン40が
ケース20の開放他端部23から突出した状態では、ケ
ース20の両差込孔24とずれ、ケース20の両差込孔
24から通した紐60を拘束する連通孔41を形成す
る。ボタン40とばね50とが、熱可塑性樹脂で一体に
成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紐の止め具に関
し、特に部品点数を減少できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の紐の止め具は、大別する
と、一端が閉塞された中空筒状のケースと、ケースの中
空部内に移動可能に収納され、ケースの中空部の開放端
部から出入りするボタンと、ケースの中空部内に収納さ
れ、ケースの閉塞端部とボタンとの間に位置し、ケース
の開放端部から突出する方向にボタンを付勢するばねと
の3個の部品から構成されていた(例えば実開昭63−
52412号公報、実開平2−28609号公報等)。
【0003】上記ケースには、その外周を中空部を挟ん
で相対向して貫通し、紐を差し込み可能な一対の差込孔
を形成していた。上記ボタンには、ばねの付勢力に抗し
て、ボタンをケースの中空部に押し込んだ状態では、ケ
ースの両差込孔と一連に連通するとともに、ばねの付勢
力により、ボタンがケースの開放端部から突出した状態
では、ケースの両差込孔とずれ、ケースの両差込孔から
通した紐を拘束する連通孔を形成していた。
【0004】そして、ケース、ボタン、ばねの3個の部
品を組み立てた後、ボタンをばねの付勢力に抗してケー
スの中空部に押し込み、ケースの両差込孔とボタンの連
通孔とを一連に連通させ、一方の差込孔から連通孔を通
して他方の差込孔に紐を通していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の紐の止め具では、部品点数が多く、製造並びに組み立
てが複雑で、面倒であるという第1の問題点があった。
また、従来の紐の止め具では、紐を通す際に、ボタンを
ばねの付勢力に抗してケース内に押し込みまなけれなら
ず、紐を通すのが、面倒で手数が掛かるという第2の問
題点があった。
【0006】そこで、請求項1〜3記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第1の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、次の点にある。
すなわち、請求項1記載の発明は、ボタンとばねとを熱
可塑性樹脂で一体に成形することで、部品点数を減少で
きるばかりでなく、製造並びに組み立ての容易な紐の止
め具を提供しようとするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわ
ち、請求項2記載の発明は、ばねと蓋体とを一体に成形
しているので、部品点数を一層、減少できる。請求項3
記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加
え、次の点を目的とする。
【0008】すなわち、請求項3記載の発明は、ケース
と蓋体とを一体に成形しているので、部品点数を一層、
減少できる。請求項4,5記載の発明は、上記した従来
の技術の有する第2の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、次の点にある。請求項
4,5記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか
1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0009】すなわち、請求項4,5記載の発明は、ケ
ースの両差込孔とボタンの連通孔とが一連に連通した状
態に仮に組み立てることがことができるので、紐を通す
のが容易な紐の止め具を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)本発明は、上記した目的を達成するためのも
のであり、以下にその内容を図面に示した発明の実施の
形態を用いて説明する。請求項1記載の発明は、次の点
を特徴とする。
【0011】すなわち、ボタン(40)とばね(50)とが、例
えば図1,2に示すように、熱可塑性樹脂で一体に成形
されている。請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すな
わち、ばね(50)には、例えば図1,2に示すように、脆
弱部(70)を介して蓋体(30)が一体に成形されている。
【0012】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すな
わち、ケース(150)には、例えば図9,10に示すよう
に、ヒンジ部(190)を介して蓋体(160)が一体に成形され
ている。請求項4記載の発明は、上記した請求項1〜3
のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を
特徴とする。
【0013】すなわち、ケース(20)と蓋体(30)との間に
は、例えば図1〜3に示すように、ケース(20)の両差込
孔(24)とボタン(40)の連通孔(41)とが相互に一連に連通
した状態に、ボタン(40)を仮止めする凹凸部(26,35)の
一方を各々にそれぞれ形成している。請求項5記載の発
明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発
明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0014】すなわち、ケース(150)とばね(180)との間
には、例えば図9,10に示すように、ケース(150)の
両差込孔(154)とボタン(170)の連通孔(173)とが相互に
一連に挿通した状態に、ボタン(170)を仮止めする凹凸
部(156,184)の一方を各々にそれぞれ形成している。 (作用)つぎに、上記した特徴点を備えた各請求項にそ
れぞれ記載された各発明の作用について、以下に説明す
る。
【0015】請求項1記載の発明によれば、次のような
作用を奏する。すなわち、組立時には、中空状のケース
(20)内に、例えば図3に示すように、ばね(50)を一体に
成形したボタン(40)を移動可能に収納する。そして、ケ
ース(20)の中空部(21)の開放一端部(22)を蓋体(30)によ
り塞ぐと、ボタン(40)は、例えば図4に示すように、ば
ね(50)の付勢力によりケース(20)の中空部(21)の他端部
から突出する。
【0016】一方、紐(60)を通すには、図示しないが、
ばね(50)の付勢力に抗してボタン(40)をケース(20)内に
押し込んで、ケース(20)の両差込孔(24)とボタン(40)の
連通孔(41)とが一連に連通した状態とする。この状態
で、ケース(20)の両差込孔(24)とボタン(40)の連通孔(4
1)とに、紐(60)を一連に挿通することができる。
【0017】そして、ボタン(40)を押し込んでいた力を
取り除くと、ボタン(40)は、例えば図4に示すように、
ばね(50)の付勢力によりケース(20)の他端部から突出し
た状態となる。この状態では、ケース(20)の両差込孔(2
4)とボタン(40)の連通孔(41)とがずれ、紐(60)を拘束す
ることができる。
【0018】請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の作用に加え、次のような作用を奏す
る。すなわち、組立時には、例えば図3に示すように、
ばね(50)とボタン(40)をケース(20)の中空部(21)内に収
納し、ケース(20)の中空部(21)の開放一端部(22)を蓋体
(30)により塞ぎ、例えば図4に示すように、脆弱部(70)
を切り離せば良い。
【0019】請求項3記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の作用に加え、次のような作用を奏す
る。すなわち、組立時には、例えば図11に示すよう
に、ばね(180)とボタン(170)を、ケース(150)の中空部
(151)内に収納する。その後、蓋体(160)をヒンジ部(19
0)より屈曲させ、例えば図12に示すように、ケース(1
50)の中空部(151)の開放一端部(152)を、蓋体(160)によ
り塞げば良い。
【0020】請求項4記載の発明によれば、上記した請
求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、
次のような作用を奏する。すなわち、組立時には、例え
ば図3に示すように、ケース(20)と蓋体(30)との間に設
けた仮止め用の凹凸部(26,35)を係合させることによ
り、ケース(20)の両差込孔(24)とボタン(40)の連通孔(4
1)とが相互に一連に連通した状態で仮止めを行うことが
できる。
【0021】この連結状態で、ケース(20)の両差込孔(2
4)とボタン(40)の連通孔(41)とに、紐(60)を一連に挿通
する。請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1
〜3のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、次のよ
うな作用を奏する。すなわち、組立時には、例えば図1
1に示すように、ケース(150)とばね(180)との間に設け
た仮止め用の凹凸部(156,184)を係合させることによ
り、ケース(150)の両差込孔(154)とボタン(170)の連通
孔(173)とが相互に一連に連通した状態で仮止めを行う
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)図1〜4は、本発明の実施の形態の第1
実施例を示すものである。図1は、止め具の分解斜視
図、図2は分解縦断面図、図3は組立時の仮止め状態を
示す縦断面図、図4は組立状態を示す縦断面図をそれぞ
れ示す。 (止め具)図1,2中、10は、止め具を示し、この止め
具10は、中空筒状のケース20と、このケース20の中空部
21の開放一端部22を塞ぐ蓋体30と、ケース20の中空部21
内に移動可能に収納され、ケース20の中空部21の開放他
端部23から出入りするボタン40と、ケース20の中空部21
内に収納され、蓋体30とボタン40との間に位置し、ケー
ス20の開放他端部23から突出する方向にボタン40を付勢
するばね50とを備えている。 (ケース)上記ケース20は、図1,2に示すように、中
空の円筒状を成し、その外周を中空部21を挟んで相対向
して貫通し、紐60を差し込み可能な一対の差込孔24,24
を形成してある。
【0023】前記ケース20の内周面には、図2に示すよ
うに、ボタン40の移動方向に沿って、中空部21内に向か
って相対向して突出した一対の案内凸部25,25が設けて
ある。また、ケース20の内周面の下方には、相対向する
一対の係合凸部26,26が、中空部21内に向かって突出す
るように設けてある。また、ケース20の内径は、図2に
示すように、ボタン40の外径よりも大きく設定され、差
込孔24から開放一端部22側では、ボタン40が中空部21内
を自由に移動できるようになっているとともに、差込孔
24から開放他端部23側では、開放一端部22側よりも内径
が小さく、ボタン40が中空部21内を摺動するようになっ
ている。 (ボタン)前記ボタン40は、図1,2に示すように、ケ
ース20の開放他端部23から突出可能で、ボタン40の基端
面から延設したばね50と、例えば適度な弾性と剛性とを
有する熱可塑性樹脂で一体に成形されている。
【0024】上記ボタン40は、図1,2に示すように、
円柱状を成し、ばね50の付勢力に抗して、ボタン40をケ
ース20の中空部21に押し込んだ状態では、ケース20の両
差込孔24と一連に連通するとともに、ばね50の付勢力に
より、ボタン40がケース20の開放他端部23から突出した
状態では、ケース20の両差込孔24とずれ、ケース20の両
差込孔24から通した紐60を拘束する連通孔41を形成して
ある。
【0025】また、ボタン40の外周面には、図1に示す
ように、ケース20の内周面に設けた各案内凸部25がそれ
ぞれはまり込んで摺動する一対の案内溝42,42が設けて
ある。 (ばね)前記ばね50は、図1,2に示すように、ボタン
40の下端部から略V字形に延設し、相対向する一対の脚
51,51から構成されている。そして、前記両脚51は、樹
脂の弾性を利用して、相互に接近する方向に弾性変形可
能となっている。
【0026】また、各脚51の外周側面には、図1,2に
示すように、ストッパー爪部52がそれぞれ突設してあ
る。ストッパー爪部52の突出外径は、差込孔24から開放
一端部22側のケース20の内径よりも小く、差込孔24から
開放他端部23側のケース20の内径よりも大きくなってい
る。したがって、ボタン40及びばね50は、ケース20の中
空部21内を移動可能であるとともに、ボタン40がケース
20の開放他端部23から突出して、差込孔24の開放他端部
23側にストッパー爪部52が衝接すると、ボタン40は、そ
れ以上ケース20の開放他端部23から突出することができ
ない。 (蓋体)前記蓋体30は、図1,2に示すように、ケース
20の開放一端部22を塞ぐ底板31と、この底板31の上面か
ら突設し、ケース20の中空部21内に収納される一対の支
柱32,32とを備えている。
【0027】上記底板31は、図1,2に示すように、ケ
ース20の開放一端部22の内径よりも大きいとともに、ケ
ース20の外径とほぼ同様の外径を有する円盤状の部材か
ら成る。前記両支柱32は、図1,2に示すように、外周
側面がケース20の内周面と摺接するようにして、底板31
の上面から相対向して突設されている。そして、対向す
る両支柱32の内周側面により、ばね50を構成する一対の
脚51を押し込み可能であるとともに、押し込まれた一対
の脚51を相互に接近する方向に弾性変形させて、その反
発力によりばね50を押し戻すための、底板31に向かって
縮径した断面略V字状のばね収容部33を形成している。
【0028】前記各支柱32の外周側面には、図1,2に
示すように、底板31によりケース20の開放一端部22を塞
いだ状態で、ケース20の内周面に設けた係合凸部26と係
合して、ケース20に蓋体30を取り付けるための係合凹部
34が設けてある。また、各支柱32の外周側面には、前記
係合凹部34の上方に位置し、ケース20の両差込孔24とボ
タン40の連通孔41とが相互に一連に連通した状態で、ケ
ース20の内周面に設けた係合凸部26と係合して、ケース
20に蓋体30を仮止めするための仮止め用凹部35が設けて
ある。
【0029】また、上記ばね50を構成する各脚51の外周
側面と、蓋体30を構成する各支柱32の内周面とは、図2
に示すように、薄肉の脆弱部70を介して連結されてい
る。上記脆弱部70は、ボタン40及びばね50と、蓋体30と
を一体に成形することにより形成される。また、脆弱部
70は、ケース20の内周面に設けた係合凸部26と、支柱32
に設けた仮止め用凹部35とを係合させた場合に、ケース
20の両差込孔24とボタン40の連通孔41とが相互に一連に
連通した状態となるような位置に設けられている。 (組立方法)つぎに、上記した構成を備えた止め具10の
組立方法について、図3,4を用いて説明する。
【0030】まず、ケース20の開放一端部22からケース
20の中空部21内に、図3に示すように、ボタン40及び蓋
体30をボタン40側から挿入する。このとき、ボタン40に
設けた案内溝42内にケース20の内周面に設けた案内凸部
25をはめ込んで、ケース20とボタン40との位置決めを行
う。そして、ケース20の内周面に設けた係合凸部26と、
支柱32に設けた仮止め用凹部35とを係合させて、ケース
20の両差込孔24とボタン40の連通孔41とが相互に一連に
連通した状態で、ケース20にボタン40及び蓋体30を仮止
めする。
【0031】このように、ケース20にボタン40及び蓋体
30を仮止めすると、止め具10を構成する全ての部品を一
体とすることができる。この状態で、ケース20の両差込
孔24とボタン40の連通孔41とに紐60を一連に挿通する。
つぎに、指等でボタン40と底板31とを挟み持ち、図4に
示すように、蓋体30を更にケース20の中空部21内に押し
込むとともに、ボタン40をケース20の中空部21内に押し
込んで、ケース20の内周面に設けた係合凸部26と、支柱
32に設けた係合凹部34とを係合させて、ケース20の開放
一端部22を底板31で塞いだ状態で、ケース20に蓋体30を
取り付ける。このように、蓋体30を仮止め位置から更に
ケース20の中空部21内に押し込む課程で、脆弱部70が折
損し、蓋体30の支柱32とばね50を構成する脚51との連結
が解除される。
【0032】そして、ばね50を構成する脚51の先端部
が、支柱32の内周側面で構成したばね収容部33と接触し
てばね収容部33内に押し込まれることにより、ばね50の
弾性反発力が発生する。このため、ボタン40は、先端部
がケース20の開放他端部23から突出する方向に付勢され
る。この状態では、図4に示すように、ケース20の両差
込孔24とボタン40の連通孔41とがずれ、一連に挿通した
紐60を拘束することができる。 (第2実施例)つぎに、図5〜8を用いて、本発明の第
2実施例について説明する。
【0033】図5は、止め具の分解斜視図、図6は分解
縦断面図、図7は組立時の仮止め状態を示す縦断面図、
図8は組立状態を示す縦断面図をそれぞれ示す。本第2
実施例の特徴は、図6に示すように、ばね120を構成す
る脚121をアンカー型に形成した点にある。 (第2実施例:止め具)図5,6中、80は、止め具を示
し、この止め具80は、中空筒状のケース90と、このケー
ス90の中空部91の開放一端部92を塞ぐ蓋体100と、ケー
ス90の中空部91内に移動可能に収納され、ケース90の中
空部91の開放他端部93から出入りするボタン110と、ケ
ース90の中空部91内に収納され、蓋体100とボタン110と
の間に位置し、ケース90の開放他端部93から突出する方
向にボタン110を付勢するばね120とを備えている。 (第2実施例:ケース)上記ケース90は、図5,6に示
すように、中空の円筒状を成し、その外周を中空部91を
挟んで相対向して貫通し、紐60を差し込み可能な一対の
差込孔94,94を形成してある。また、ケース90の内周面
の下方には、相対向する一対の係合凸部95,95が、中空
部91内に向かって突出するように設けてある。
【0034】また、ケース90の内径は、図6,7に示す
ように、ボタン110の外径よりも大きく設定され、差込
孔94から開放一端部92側では、ボタン110が中空部91内
を自由に移動できるようになっているとともに、差込孔
94から開放他端部93側では、開放一端部92側よりも内径
が小さく、ボタン110が中空部91内を摺動するようにな
っている。 (第2実施例:ボタン)前記ボタン110は、図5,6に
示すように、ケース90の開放他端部93から突出可能で、
ボタン110の下端部から延設したばね120と、例えば適度
な弾性と剛性とを有する熱可塑性樹脂で一体に成形され
ている。
【0035】上記ボタン110は、図5,6に示すよう
に、円柱状を成し、ばね120の付勢力に抗して、ボタン1
10をケース90の中空部91に押し込んだ状態では、ケース
90の両差込孔94と一連に連通するとともに、ばね120の
付勢力により、ボタン110がケース90の開放他端部93か
ら突出した状態では、ケース90の両差込孔94とずれ、ケ
ース90の両差込孔94から通した紐60を拘束する連通孔11
1を形成してある。 (第2実施例:ばね)前記ばね120は、図5,6に示す
ように、ボタン110の下端部から延設し、相対向する一
対の脚121,121から構成されている。
【0036】上記各脚121は、図5,6に示すように、
それぞれ断面略レ字状を成し、ボタン110の下端部から
延設した支持軸122と、この支持軸122の先端部から斜め
上方に向かって突設した屈曲部123とを備え、両脚121全
体としてアンカー型を成している。そして、両脚121
は、両支持軸122の間に、ボタン110の下端部のほぼ中心
からボタン110の軸方向に沿った案内溝124を形成するよ
うにして、背向して設けられている。
【0037】また、前記両脚121は、樹脂の弾性を利用
して、両支持軸122が相互に接近するとともに、各屈曲
部123が各支持軸122に接近する方向に弾性変形可能とな
っている。また、ボタン110の外周面には、図5,6に
示すように、外周方向に向かってストッパー爪部112が
それぞれ突設してある。前記ストッパー爪部112の突出
外径は、差込孔94から開放一端部92側のケース90の内径
よりも小く、差込孔94から開放他端部93側のケース90の
内径よりも大きくなっている。
【0038】したがって、ボタン110及びばね120は、ケ
ース90の中空部91内を移動可能であるとともに、ボタン
110がケース90の開放他端部93から突出して、差込孔94
の開放他端部93側にストッパー爪部112が衝接すると、
ボタン110は、それ以上ケース90の開放他端部93から突
出することができない。 (第2実施例:蓋体)前記蓋体100は、図5,6に示す
ように、ケース90の開放一端部92を塞ぐ底板101と、こ
の底板101の上面から突設し、ケース90の中空部91内に
収納される一対の支柱102,102と、底板101の一側のほぼ
中心から突設し、上記した案内溝124内を摺動可能な案
内軸103とを備えている。
【0039】上記底板101は、図5,6に示すように、
ケース90の開放一端部92の内径よりも大きいとともに、
ケース90の外径とほぼ同様の外径を有する円盤状の部材
から成る。前記両支柱102は、図5,6に示すように、
外周側面がケース90の内周面と摺接するようにして、底
板101の上面から相対向して突設されている。そして、
対向する両支柱102の内周側面により、ばね120を構成す
る一対の脚121を押し込み可能である。そして、押し込
まれた一対の脚121の両支持軸122が相互に接近するとと
もに、各屈曲部123が各支持軸122に接近する方向に弾性
変形させて、その反発力によりばね120を押し戻すため
の、底板に向かって縮径した断面略V字状のばね収容部
104を形成している。
【0040】また、各支柱102の外周側面には、図5,
6に示すように、底板101によりケース90の開放一端部9
2を塞いだ状態で、ケース90の内周面に設けた係合係合
凸部95と係合して、ケース90に蓋体100を取り付けるた
めの係合凹部105が設けてある。さらに、各支柱102の外
周側面には、前記係合係合凸部95の上方に位置し、ケー
ス90の両差込孔94とボタン110の連通孔111とが相互に一
連に連通した状態で、ケース90の内周面に設けた係合凸
部95と係合して、ケース90に蓋体100を仮止めするため
の仮止め用凹部106が設けてある。
【0041】また、上記一対の脚121により形成される
案内溝124の下端部と、蓋体100の底板101から立設した
案内軸103の先端部とは、図6に示すように、薄肉の脆
弱部130を介して連結されている。上記脆弱部130は、ボ
タン110及びばね120と、蓋体100とを一体に成形するこ
とにより形成される。また、脆弱部130は、ケース90の
内周面に設けた係合凸部95と、支柱102に設けた仮止め
用凹部106とを係合させた場合に、ケース90の両差込孔9
4とボタン110の連通孔111とが相互に一連に連通した状
態となるような位置に設けられている。 (第2実施例:組立方法)つぎに、上記した構成を備え
た止め具80の組立方法について、図7,8を用いて説明
する。
【0042】まず、ケース90の開放一端部92からケース
90の中空部91内に、図7に示すように、ボタン110及び
蓋体100をボタン110側から挿入する。そして、ケース90
の内周面に設けた係合凸部95と、支柱102に設けた仮止
め用凹部106とを係合させて、ケース90の両差込孔94と
ボタン110の連通孔111とが相互に一連に連通した状態
で、ケース90にボタン110及び蓋体100を仮止めする。
【0043】このように、ケース90にボタン110及び蓋
体100を仮止めすると、紐の止め具80を構成する全ての
部品を一体とすることができる。この状態で、ケース90
の両差込孔94とボタン110の連通孔111とに紐60を一連に
挿通する。つぎに、指等でボタン110と底板101とを挟み
持ち、図8に示すように、蓋体100を更にケース90の中
空部91内に押し込むとともに、ボタン110をケース90の
中空部91内に押し込んで、ケース90の内周面に設けた係
合凸部95と、支柱102に設けた係合凹部105とを係合させ
て、ケース90の開放一端部92を底板101で塞いだ状態
で、ケース90に蓋体100を取り付ける。このように、蓋
体100を仮止め位置から更にケース90の中空部91内に押
し込む課程で、一対の脚121の下端部と、案内軸103とを
連結している脆弱部130が折損し、一対の脚121の間に形
成した案内溝124内に案内軸103が摺動可能にはまり込
む。
【0044】そして、ばね120を構成する脚121の屈曲部
123が、支柱102の内周側面で構成したばね収容部104と
接触してばね収容部104内に押し込まれることにより、
ばね120の弾性反発力が発生する。このため、ボタン110
は、先端部がケース90の開放他端部93から突出する方向
に付勢される。この状態では、図8に示すように、ケー
ス90の両差込孔94とボタン110の連通孔111とがずれ、一
連に挿通した紐60を拘束することができる。 (第3実施例)つぎに、図9〜12を用いて、本発明の
第3実施例について説明する。
【0045】図9は、止め具の分解斜視図、図10は分
解縦断面図、図11は組立時の仮止め状態を示す縦断面
図、図12は組立状態を示す縦断面図をそれぞれ示す。
本第3実施例の特徴は、第1に、図10に示すように、
ばね180を構成する脚181をアンカー型にした点にある。
第2に、図10に示すように、蓋体160をヒンジ部190を
介してケース150と一体に形成した点にある。 (第3実施例:止め具)図9,10中、140は、止め具
を示し、この紐の止め具140は、中空筒状のケース150
と、このケース150の中空部151の開放一端部152を塞ぐ
蓋体160と、ケース150の中空部151内に移動可能に収納
され、ケース150の中空部151の開放他端部153から出入
りするボタン170と、ケース150の中空部151内に収納さ
れ、蓋体160とボタン170との間に位置し、ケース150の
開放他端部153から突出する方向にボタン170を付勢する
ばね180とを備えている。 (第3実施例:ケース)上記ケース150は、図9,10
に示すように、中空の円筒状を成し、その外周を中空部
151を挟んで相対向して貫通し、紐60を差し込み可能な
一対の差込孔154,154を形成してある。
【0046】上記ケース150の内周面には、図10に示
すように、ボタン170の移動方向に沿って、中空部151内
に向かって突出した案内凸部155が設けてある。また、
ケース150の内周面の高さの途中には、差込孔154の開放
一端部152側には、相対向する一対の仮止め用係合凸部1
56,156が、中空部151内に向かって突出するように設け
てある。さらに、ケース150の内周面の下方には、蓋体1
60をケース150に取り付けるための取付凸部157が中空部
151内に向かって突出するように設けてある。
【0047】また、ケース150の内径は、図9,10に
示すように、ボタン170の外径よりも大きく設定され、
ボタン170が中空部151内を自由に移動できるようになっ
ている。 (第3実施例:ボタン)前記ボタン170は、図9,10
に示すように、ケース150の開放他端部153から突出可能
で、ボタン170の下端部から延設したばね180と、例えば
適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性樹脂で一体に成形
されている。
【0048】上記ボタン170は、図9,10に示すよう
に、円柱状のボタン本体171と、ボタン本体171の先端部
に設けられ、ケース150の開放一端部152の内径よりも大
きな外径を有するフランジ172とから構成されている。
そして、ボタン本体171には、ばね180の付勢力に抗し
て、ボタン170をケース150の中空部151に押し込んだ状
態では、ケース150の両差込孔154と一連に連通するとと
もに、ばね180の付勢力により、ボタン170がケース150
の開放他端部153から突出した状態では、ケース150の両
差込孔154とずれ、ケース150の両差込孔154から通した
紐60を拘束する連通孔173を形成してある。
【0049】また、ボタン本体171の外周面には、図9
に示すように、ケース150の内周面に設けた案内凸部155
がはまり込んで摺動する案内溝174が設けてある。 (第3実施例:ばね)前記ばね180は、図9,10に示
すように、ボタン本体171の下端部から延設し、アンカ
ー型を成す脚181から構成されている。
【0050】上記各脚181は、図9,10に示すよう
に、ボタン本体171の下端部から延設した支持軸182と、
この支持軸182の先端からボタン本体171の外周方向に向
かって斜めに背向して突設した一対の弾性片183,183と
から成る。前記各弾性片183の先端には、図9,10に
示すように、仮止め用係合凸部156に係合するととも
に、ケース150の両差込孔154の開放他端部153側に係合
する段部184が設けてある。そして、両弾性片183は、樹
脂の弾性を利用して、それぞれ支持軸182に接近する方
向に弾性変形可能となっている。
【0051】なお、ケース150の内周面に設けた仮止め
用係合凸部156と、弾性片183の先端部に設けた段部184
とは、その係合状態において、ケース150の両差込孔154
とボタン170の連通孔173とが相互に一連に連通した状態
となるような位置に設けられている。 (第3実施例:蓋体)前記蓋体160は、図9,10に示
すように、ケース150の開放一端部152を塞ぐ底板161
と、この底板161の上面から突設し、ケース150の中空部
151内に収納される円筒部162とを備えている。
【0052】上記底板161は、図9,10に示すよう
に、ケース150の開放一端部152の内径よりも大きいとと
もに、ケース150の外径とほぼ同様の外径を有する円盤
状の部材から成る。前記円筒部162は、図10〜12に
示すように、その内周面が底板161から先端開放部に向
かって拡径する擂り鉢状のばね収容部163となってい
る。そして、前記ばね収容部163内に、ばね180を構成す
る一対の弾性片183を押し込むことにより、押し込まれ
た一対の弾性片183を支持軸182に接近する方向に弾性変
形させて、その反発力によりばね180を押し戻すことが
できる。
【0053】また、円筒部162の外周面には、図9に示
すように、底板161でケース150の開放一端部152を塞い
だ状態で、ケース150の内周面に設けた取付凸部157と係
合して、ケース150に蓋体160を取り付けるための取付凹
部164が設けてある。また、上記した蓋体160の底板161
の外周面と、ケース150の開放一端部152とは、図9,1
0に示すように、薄肉のヒンジ部190を介して連結され
ている。
【0054】上記ヒンジ部190は、ケース150と、蓋体16
0とを一体に成形することにより形成される。 (第3実施例:組立方法)つぎに、上記した構成を備え
た止め具140の組立方法について、図11,12を用い
て説明する。
【0055】まず、ケース150の開放他端部153からケー
ス150の中空部151内に、図11に示すように、ボタン17
0及びばね180をばね180の先端側から挿入する。このと
き、ボタン頭部171に設けた案内溝174内にケース150の
内面に設けた案内凸部155を係合させて、ケース150とボ
タン170との位置決めを行う。そして、ケース150の内周
面に設けた仮止め用係合凸部156と、弾性片183の先端部
に設けた段部184とを係合させて、ケース150の両差込孔
154とボタン170の連通孔173とが相互に一連に連通した
状態で、ケース150にボタン170及びばね180を仮止めす
る。この状態では、ケース150の開放他端部153にフラン
ジ172が当接し、ばね180をそれ以上ケース150の中空部1
51内に押し込むことはできない。
【0056】また、ケース150には、蓋体160がヒンジ部
190により連結されているので、ケース150にボタン170
及びばね180を仮止めすることにより、紐の止め具140を
構成する全ての部品を一体とすることができる。この状
態で、ケース150の両差込孔154とボタン170の連通孔173
とに紐60を一連に挿通する。
【0057】つぎに、蓋体160の円筒部162をケース150
の開放他端部153側から中空部151内に挿入して、図12
に示すように、ケース150の内周面に設けた取付凸部157
と、円筒部162の外周面に設けた取付凹部164とを係合さ
せると、蓋体160の底板161によりケース150の開放他端
部153を塞ぐことができる。また、円筒部162をケース15
0の中空部151内に押し込む課程で、ばね180を構成する
両弾性片183がばね収容部163に接触して、支持軸182に
向かって弾性変形させられ、ケース150の内周面に設け
た仮止め用係合凸部156と、弾性片183の先端部に設けた
段部184との係合が外れる。
【0058】なお、ケース150の開放他端部153に蓋体16
0を取り付けた状態では、ボタン170をケース150の中空
部151内に押し込んだ場合であっても、弾性片183がばね
収容部163により支持軸182方向に弾性変形させられるた
め、仮止め用係合凸部156と段部184とが再び係合するこ
とはない。また、ばね180を構成する弾性片183が、ばね
収容部163と接触してばね収容部163内に押し込まれるこ
とにより、ばね180の弾性反発力が発生する。このた
め、ボタン170は、先端部がケース150の開放他端部153
から突出する方向に付勢される。
【0059】この状態では、図12に示すように、ケー
ス150の両差込孔154とボタン170の連通孔173とがずれ、
一連に挿通した紐60を拘束することができる。 (第4実施例)つぎに、図13〜17を用いて、本発明
の第4実施例について説明する。図13は止め具の分解
斜視図、図14は分解縦断面図、図15は組立時の仮止
め状態を示す縦断面図、図16は組立状態を示す縦断面
図、図17は図16の他の縦断面図をそれぞれ示す。
【0060】本第4実施例の特徴は、ばね240を構成す
る脚241を、蛇腹状に形成した点にある。 (第4実施例:止め具)図13,14中、200は、止め
具を示し、この紐の止め具200は、中空筒状のケース210
と、このケース210の中空部211の開放一端部212を塞ぐ
蓋体220と、ケース210の中空部211内に移動可能に収納
され、ケース210の中空部211の開放他端部213から出入
りするボタン230と、ケース210の中空部211内に収納さ
れ、蓋体220とボタン230との間に位置し、ケース210の
開放他端部213から突出する方向にボタン230を付勢する
ばね240とを備えている。 (第4実施例:ケース)上記ケース210は、図13,1
4に示すように、中空の円筒状を成し、その外周を中空
部211を挟んで相対向して貫通し、紐60を差し込み可能
な一対の差込孔214,214を形成してある。
【0061】前記ケース210の内周面には、図14に示
すように、ボタン230の移動方向に沿って、中空部211内
に向かって突出した案内凸部215が設けてある。また、
ケース210の内周面の下方には、相対向する一対の係合
凸部216,216が中空部211内に向かって突出するように設
けてある。さらに、ケース210の内周面の上方には、図
13に示すように、ボタン230の抜け止めを行うための
抜け止め用凸部217が、中空部211内に向かって突出する
ように設けてある。
【0062】また、ケース210の内径は、図14に示す
ように、ボタン230の外径よりも大きく設定され、ボタ
ン230が中空部211内を自由に移動できるようになってい
る。 (第4実施例:ボタン)前記ボタン230は、図13,1
4に示すように、ケース210の開放他端部213から突出可
能で、ボタン230の下端部から延設したばね240と、例え
ば適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性樹脂で一体に成
形されている。
【0063】上記ボタン230は、図13,14に示すよ
うに、円柱状を成し、ばね240の付勢力に抗して、ボタ
ン230をケース210の中空部211に押し込んだ状態では、
ケース210の両差込孔214,214と一連に連通するととも
に、ばね240の付勢力により、ボタン230がケース210の
開放他端部213から突出した状態では、ケース210の両差
込孔214とずれ、ケース210の両差込孔214から通した紐6
0を拘束する連通孔231を形成してある。
【0064】また、ボタン230の連通孔231よりも基端側
には、図17に示すように、ボタン230の先端側の外径
よりも大きい拡径部232が設けてある。したがって、連
通孔231よりも先端側のボタン230が、ケース210の中空
部211の開放他端部213側から突出すると、拡径部232に
抜け止め用凸部217が衝接し、それ以上ボタン230がケー
ス210の中空部211から突出することを防止する。
【0065】また、ボタン230の外周面には、図13,
17に示すように、ケース210の内周面に設けた案内凸
部215がはまり込んで摺動する案内溝233が設けてある。 (第4実施例:ばね)前記ばね240は、図13,14に
示すように、ボタン230の下端部から延設し、複数段に
屈曲する板状の脚241から構成されている。そして、前
記両脚241は、樹脂の弾性を利用して、上下方向に縮む
ように弾性変形可能となっている。 (第4実施例:蓋体)前記蓋体220は、図13,14に
示すように、ケース210の開放一端部212を塞ぐ底板221
と、この底板221の上面から突設し、ケース210の中空部
211内に収納される一対の支柱222,222とを備えている。
【0066】上記した底板221は、図13,14に示す
ように、ケース210の開放一端部212の内径よりも大きい
とともに、ケース210の外径とほぼ同様の外径を有する
円盤状の部材から成る。前記両支柱222は、図13,1
4に示すように、外周側面がケース210の内周面と摺接
するようにして、底板221の上面から相対向して突設さ
れている。
【0067】また、各支柱222の外周側面には、図1
3,14に示すように、底板221によりケース210の開放
一端部212を塞いだ状態で、ケース210の内周面に設けた
係合凸部216と係合して、ケース210に蓋体220を取り付
けるための係合凹部223を設けてある。さらに、各支柱2
22の外周側面には、前記係合凹部223の上方に位置し、
ケース210の両差込孔214とボタン230の連通孔231とが相
互に一連に連通した状態で、ケース210の内周面に設け
た係合凸部216と係合して、ケース210に蓋体220を仮止
めするための仮止め用凹部224が設けてある。
【0068】また、上記したばね240を構成する脚241の
外周側面と、蓋体220を構成する支柱222の内周面とは、
図14に示すように、薄肉の脆弱部250を介して連結さ
れている。上記脆弱部250は、ボタン230及びばね240
と、蓋体220とを一体に成形することにより形成され
る。また、脆弱部250は、ケース210の内周面に設けた係
合凸部216と、支柱222に設けた仮止め用凹部224とを係
合させた状態で、ケース210の両差込孔214とボタン230
の連通孔231とが相互に一連に連通するような位置に設
けられている。 (第4実施例:組立方法)つぎに、上記した構成を備え
た止め具140の組立方法について、図15〜17を用い
て説明する。
【0069】まず、ケース210の開放一端部212からケー
ス210の中空部211内に、図15に示すように、ボタン23
0及び蓋体220をボタン230側から挿入する。このとき、
ボタン230に設けた案内溝233内にケース210の内面に設
けた案内凸部215を係合させて、ケース210とボタン230
との位置決めを行う。そして、ケース210の内周面に設
けた係合凸部216と、支柱222に設けた仮止め用凹部224
とを係合させて、ケース210の両差込孔214とボタン230
の連通孔231とが相互に一連に連通した状態で、ケース2
10にボタン230及び蓋体220を仮止めする。
【0070】このように、ケース210にボタン230及び蓋
体220を仮止めすると、紐の止め具200を構成する全ての
部品を一体とすることができる。この状態で、ケース21
0の両差込孔214とボタン230の連通孔231とに紐60を一連
に挿通する。つぎに、指等でボタン230と底板221とを挟
み持ち、蓋体220をさらにケース210の中空部211内に押
し込んで、図16に示すように、ケース210の内周面に
設けた係合凸部216と、支柱222に設けた係合凹部223と
を係合させて、ケース210の開放一端部212を底板221で
塞いだ状態で、ケース210に蓋体220を取り付ける。この
ように、蓋体220を仮止め位置からさらにケース210の中
空部211内に押し込む課程で、脆弱部250が折損し、蓋体
220の支柱222とばね240を構成する脚241との連結が解除
される。
【0071】そして、ばね240を構成する脚241の先端部
が、底板221に押し付けられることにより、ばね240の弾
性反発力が発生する。このため、ボタン230は、先端部
がケース210の開放他端部213から突出する方向に付勢さ
れる。この状態では、図16,17に示すように、ケー
ス210の両差込孔214とボタン230の連通孔231とがずれ、
一連に挿通した紐60を拘束することができる。
【0072】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1記載の発明によれば、ボタンとばねとを熱
可塑性樹脂で一体に成形することで、部品点数を減少で
きるばかりでなく、製造並びに組み立ての容易な紐の止
め具を提供することができる。
【0073】請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項2記載の発明によれば、ばねと蓋
体とを一体に成形しているので、部品点数を一層、減少
することができる。請求項3記載の発明によれば、上記
した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果
を奏する。
【0074】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
ケースと蓋体とを一体に成形しているので、部品点数を
一層、減少することができる。請求項4,5記載の発明
によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載
の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわ
ち、請求項4,5記載の発明によれば、ケースの両差込
孔とボタンの連通孔とが一連に連通した状態に仮に組み
立てることがことができるので、紐を通すのが容易な紐
の止め具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】止め具の分解斜視図である。
【図2】止め具の分解縦断面図である。
【図3】組立時の仮止め状態を示す止め具の縦断面図で
ある。
【図4】組立状態を示す止め具の縦断面図である。
【図5】第2実施例を示し、同図は止め具の分解斜視図
である。
【図6】第2実施例を示し、同図は止め具の分解縦断面
図である。
【図7】第2実施例を示し、同図は組立時の仮止め状態
を示す止め具の縦断面図である。
【図8】第2実施例を示し、同図は組立状態を示す止め
具の縦断面図である。
【図9】第3実施例を示し、同図は止め具の分解斜視図
である。
【図10】第3実施例を示し、同図は止め具の分解縦断
面図である。
【図11】第3実施例を示し、同図は組立時の仮止め状
態を示す止め具の縦断面図である。
【図12】第3実施例を示し、同図は組立状態を示す止
め具の縦断面図である。
【図13】第4実施例を示し、同図は止め具の分解斜視
図である。
【図14】第4実施例を示し、同図は止め具の分解縦断
面図である。
【図15】第4実施例を示し、同図は組立時の仮止め状
態を示す止め具の縦断面図である。
【図16】第4実施例を示し、同図は組立状態を示す止
め具の縦断面図である。
【図17】図16の他の縦断面図である。
【符号の説明】
10,80,140,200 止め具 20,90,150,210 ケース 21 中空部 22 開放一端部 23 開放他端部 24 差込孔 25 案内凸部 26 係合凸部 30,100,160,220 蓋体 31 底板 32 支柱 33 ばね収容部 34 係合凹部 35 仮止め用凹部 40,110,170,230 ボタン 41 連通孔 42 案 内溝 50,120,180,240 ばね 51 脚 52 ストッパー爪部 60 紐 70 脆弱部 91 中空部 92 開放一端部 93 開放他端部 94 差込孔 95 係合凸部 101 底板 102 支柱 103 案内軸 104 ばね収容部 105 係合凹部 106 仮止め用凹部 111 連通孔 112 ストッパー爪部 121 脚 122 支持軸 123 屈曲部 124 案内溝 130 脆弱部 151 中空部 152 開放一端部 153 開放他端部 154 差込孔 155 案内凸部 156 仮止め用係合凸部 157 取付凸部 161 底板 162 円筒部 163 ばね収容部 164 取付凹部 171 ボタン本体 172 フランジ 173 連通孔 174 案内溝 181 脚 182 支持軸 183 弾性片 184 段部 190 ヒンジ部 211 中空部 212 開放一端部 213 開放他端部 214 差込孔 215 案内凸部 216 係合凸部 217 抜け止め用凸部 221 底板 222 支柱 223 係合凹部 224 仮止め用凹部 231 連通孔 232 拡径部 233 案内溝 241 脚 250 脆弱部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空筒状のケースと、 このケースの中空部の開放一端部を塞ぐ蓋体と、 前記ケースの中空部内に移動可能に収納され、ケースの
    中空部の開放他端部から出入りするボタンと、 前記ケースの中空部内に収納され、前記蓋体とボタンと
    の間に位置し、ケースの前記開放他端部から突出する方
    向にボタンを付勢するばねとを備え、 前記ケースには、その外周を前記中空部を挟んで相対向
    して貫通し、紐を差し込み可能な一対の差込孔を形成す
    るとともに、 前記ボタンには、前記ばねの付勢力に抗して、前記ボタ
    ンをケースの中空部に押し込んだ状態では、ケースの両
    差込孔と一連に連通するとともに、ばねの付勢力によ
    り、ボタンがケースの前記開放他端部から突出した状態
    では、前記ケースの両差込孔とずれ、ケースの両差込孔
    から通した紐を拘束する連通孔を形成した紐の止め具に
    おいて、 上記ボタンとばねとが、熱可塑性樹脂で一体に成形され
    ていることを特徴とする紐の止め具。
  2. 【請求項2】 ばねには、脆弱部を介して蓋体が一体に
    成形されていることを特徴とする請求項1記載の紐の止
    め具。
  3. 【請求項3】 ケースには、ヒンジ部を介して蓋体が一
    体に成形されていることを特徴とする請求項1記載の紐
    の止め具。
  4. 【請求項4】 ケースと蓋体との間には、ケースの両差
    込孔とボタンの連通孔とが相互に一連に連通した状態
    に、ボタンを仮止めする凹凸部の一方を各々にそれぞれ
    形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の紐の止め具。
  5. 【請求項5】 ケースとばねとの間には、ケースの両差
    込孔とボタンの連通孔とが相互に一連に挿通した状態
    に、ボタンを仮止めする凹凸部の一方を各々にそれぞれ
    形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の紐の止め具。
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