JPH0914023A - ターボ過給機付エンジンの排気圧力検出装置および空気過剰率検出装置 - Google Patents

ターボ過給機付エンジンの排気圧力検出装置および空気過剰率検出装置

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JPH0914023A
JPH0914023A JP7158139A JP15813995A JPH0914023A JP H0914023 A JPH0914023 A JP H0914023A JP 7158139 A JP7158139 A JP 7158139A JP 15813995 A JP15813995 A JP 15813995A JP H0914023 A JPH0914023 A JP H0914023A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 比較的簡便な装置構成を採りながら、ターボ
過給機付ディーゼルエンジン等の排気圧力を正確に検出
できる装置とその原理を用いた空気過剰率検出装置を提
供する。 【構成】 ECU8は先ず、回転速度Ne センサ10と
ブースト圧センサ17との出力から吸気量マップ値を求
め、吸気温度補正を行う他各種マップを使用して検索を
続け、総吸気量、排気ガス流量比タービン加速エネルギ
ー、負荷抵抗、タービン速度を算出する。次に、変換係
数とタービン速度とから今回の実排気圧力を算出した
後、実排気圧力と大気圧との差圧に基づき、圧力補正係
数をマップから検索する。しかる後、ECUは、リニア
空燃比センサ(LAFS)26の出力電流値と圧力補正
係数とから補正後電流値を算出し、補正後電流値に基づ
きマップから空気過剰率を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ターボ過給機
付ディーゼルエンジン等の燃料供給システムや排気浄化
システムに用いられる、ターボ過給機付エンジンの排気
圧力検出装置および空気過剰率検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの主たる有害排出成
分としては、燃料分布の不均一等による黒煙や未燃HC
等の他、高温下での燃焼に起因するNOX が挙げられ
る。ディーゼルエンジンにおけるNOX 低減手段として
は、余剰酸素が多いためにガソリンエンジンのような還
元触媒が適用できず、燃料噴射時期の遅延(タイミング
リタード)や水噴射が研究されている。しかし、前者は
出力や燃費の低下とCOやHCの増加が避けられず、後
者は水噴射装置や水タンクの搭載や潤滑油への水混入等
の問題がある。そこで、構造が比較的簡便で弊害も少な
いことから、不活性物質である排気ガスをEGRガスと
して燃焼室に還流させる排気ガス再循環(EGR)装置
の実用化が進められている。
【0003】ディーゼルエンジン用のEGR装置では、
EGRガスの還流量(以下、EGR量と記す)が過剰に
なると、空気過剰率の低下による吐煙の悪化やHCの急
増,燃費の低下の他、遊離カーボンやパティキュレート
の混入によるエンジンオイルの劣化から機関耐久性の低
下等が起こる。そのため、これらの不具合を極力抑えな
がらNOX の低減を図るためには、空気過剰率を検出し
て、EGR量をフィードバック制御する電子制御式が望
ましい。空気過剰率を検出する方法としては、CO2
析計を用いる方法と、リニア空燃比センサ(以下、LA
FSと記す)を用いる方法とが一般的である。
【0004】ところが、周知のようにCO2 分析計はそ
の体格や重量が大きいため、ベンチテスト等には使用で
きるが、車載用としては現実的ではなかった。一方、L
AFSを用いたEGR装置としては、特開昭55−79
64号公報や特開昭63−201356号公報に記載さ
れたものがある。前者のEGR装置では、排気系にLA
FSを取り付け、その出力電流が所定の閾値を上回った
場合にはEGR弁を開放方向に駆動し、下回った場合に
は逆に閉鎖方向に駆動する。また、後者のEGR装置で
は、燃料噴射ポンプのレバー開度とエンジン回転速度と
をパラメータとするEGR量の制御マップに基づきEG
R弁を駆動する一方、排気系に取り付けられたLAFS
によりEGR弁開度(制御マップ)の補正を行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらLAF
Sを用いてEGR量をフィードバック制御するEGR装
置にも、以下に述べる問題があった。周知のように、L
AFSは、試験管状のジルコニア素子の内外面に多孔質
の白金電極を被覆し、内部に大気を導入する一方で、外
面を排気ガスに曝す構造となっており、電圧を印加する
とジルコニア素子中で酸素イオンの移動が起こり、排気
ガス中の酸素濃度(空気過剰率)に比例した電流が流れ
るという、酸素濃淡電池の原理を利用している。そし
て、LAFSには、排気ガス中の酸素濃度が同一であっ
ても、酸素イオンの移動が排気ガス中の酸素分圧に依存
するため、排気圧力の高低により出力電流値が異なると
いう特性がある。また、LAFSは、雰囲気温度が所定
値(活性化温度)以上にならないと正常に作動しないた
め、通常は排気マニホールドの集合部等に取付けられ
る。したがって、タービン上流側における排気圧力の変
動が大きいターボ過給機付エンジンでは、ターボ過給機
やEGR装置の作動状態によりLAFSの出力電流値も
大きく変動し、空気過剰率の検出が正確に行えなくなる
という問題があった。
【0006】この問題を解決するものとして、特公平5
−41821号公報では、タービンの上流側にLAFS
と共に排圧センサを取付け、その検出信号に応じて、L
AFSの出力電流値と比較する比較電流値を補正するも
のが提案されている。ところが、排圧センサは、圧力を
電気信号に変換するための素子や電気信号を増幅するた
めのアンプ等からなる高価な部品であり、高温かつ圧力
変動の激しい環境下で用いられるため耐久性も低く、イ
ニシャルコストが高いことはもとより、定期的な点検や
交換等によりランニングコストも高くなる問題もあっ
た。
【0007】本発明は、上記状況に鑑みなされたもの
で、比較的簡便な装置構成を採りながら、ターボ過給機
付ディーゼルエンジン等の排気圧力を正確に検出できる
排気圧力検出装置とその原理を用いた空気過剰率検出装
置とを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、車両に搭載されたエンジンの吸気圧力を検出す
る吸気圧力検出手段と、上記エンジンの排気ガスにより
タービンを駆動することにより上記エンジンへの吸気を
過給するターボ過給機と、上記エンジンの燃料供給量を
検出する燃料供給量検出手段と、上記吸気圧力検出手段
によって検出された吸気圧力と上記燃料供給量検出手段
によって検出された燃料供給量とに基づき、上記エンジ
ンが定常運転状態にあるときにおける排気圧力である定
常排気圧力を推定する定常排気圧力推定手段と、同定常
排気圧力推定手段によって推定された定常排気圧力に基
づき、上記ターボ過給機のタービン速度を推定するター
ビン速度推定手段と、同タービン速度推定手段によって
推定されたタービン速度に基づき、上記エンジンの現運
転状態における排気圧力である実排気圧力を推定する実
排気圧力推定手段とを備えたターボ過給機付エンジンの
排気圧力検出装置を提案する。
【0009】また、請求項2では、請求項1の排気圧力
検出装置において、上記定常排気圧力推定手段は、吸気
圧力から推定した総吸気量に基づき定常排気圧力を推定
するものを提案する。また、請求項3では、請求項2の
排気圧力検出装置において、上記総吸気量は、吸気温度
による補正が行われたものであるものを提案する。
【0010】また、請求項4では、請求項1〜3の排気
圧力検出装置において、上記定常排気圧力推定手段は、
上記吸気圧力から推定した総吸気量と燃料供給量とに基
づき定常排気圧力を推定するものを提案する。また、請
求項5では、請求項1〜4の排気圧力検出装置におい
て、上記タービン速度推定手段は、上記総吸気量と排気
ガス再循環装置による排気ガス還流量の推定値とに基づ
き算出される排気ガス流量比を用いてタービン速度を推
定するものを提案する。
【0011】また、請求項6では、請求項5の排気圧力
検出装置において、上記排気ガス還流量は、タービン上
流側の実排気圧力と吸気圧力との差圧から得られるオリ
フィス係数を用いて算出されるものを提案する。また、
請求項7では、請求項5または6の排気圧力検出装置に
おいて、上記排気ガス還流量は、排気ガス温度による補
正が行われたものであるものを提案する。
【0012】また、請求項8では、請求項1〜7の排気
圧力検出装置において、上記タービン速度推定手段は、
タービン加速エネルギーを用いてタービン速度を推定す
るものを提案する。また、請求項9では、請求項1〜8
の排気圧力検出装置において、上記タービン速度推定手
段は、タービン負荷抵抗を用いてタービン速度を推定す
るものを提案する。
【0013】また、請求項10では、請求項1〜9の排
気圧力検出装置において、上記タービン速度推定手段
は、上記定常排気圧力と上記排気ガス流量比とに基づき
タービン加速エネルギーを算出し、当該タービン加速エ
ネルギーとタービン負荷抵抗との偏差を積分し、これを
タービン慣性係数で除してタービン速度を推定するもの
を提案する。
【0014】また、請求項11では、請求項1〜10の
排気圧力検出装置において、上記実排気圧力推定手段
は、上記タービン速度と変換係数とから実排気圧力を推
定するものを提案する。また、請求項12では、請求項
1〜11の排気圧力検出装置において、上記実排気圧力
推定手段は、実排気圧力の推定を上記エンジンの一行程
毎に行うものを提案する。
【0015】また、請求項13では、車両に搭載された
エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、上
記エンジンの排気ガスによりタービンを駆動することに
より上記エンジンへの吸気を過給するターボ過給機と、
上記エンジンの燃料供給量を検出する燃料供給量検出手
段と、上記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧
力と上記燃料供給量検出手段によって検出された燃料供
給量とに基づき、上記エンジンが定常運転状態にあると
きにおける排気圧力である定常排気圧力を推定する定常
排気圧力推定手段と、同定常排気圧力推定手段によって
推定された定常排気圧力に基づき、上記ターボ過給機の
タービン速度を推定するタービン速度推定手段と、同タ
ービン速度推定手段によって推定されたタービン速度に
基づき、上記エンジンの現運転状態における排気圧力で
ある実排気圧力を推定する実排気圧力推定手段と、上記
エンジンの排気通路におけるターボ過給機の上流側に設
けられ、所定空気過剰領域において上記エンジンの空気
過剰率を連続的に検出可能な空燃比センサと、同空燃比
センサにより検出された空気過剰率を、上記実排気圧力
推定手段によって推定された実排気圧力に基づき補正す
る空気過剰率補正手段とを備えたエンジンの空気過剰率
検出装置を提案する。
【0016】また、請求項14では、請求項13の空気
過剰率検出装置において、上記定常排気圧力推定手段
は、吸気圧力から推定した総吸気量に基づき定常排気圧
力を推定するものを提案する。また、請求項15では、
請求項14の空気過剰率検出装置において、上記総吸気
量は、吸気温度による補正が行われたものであるものを
提案する。
【0017】また、請求項16では、請求項13〜15
の空気過剰率検出装置において、上記定常排気圧力推定
手段は、上記吸気圧力から推定した総吸気量と燃料供給
量とに基づき定常排気圧力を推定するものを提案する。
また、請求項17では、請求項13〜16の空気過剰率
検出装置において、上記タービン速度推定手段は、上記
総吸気量と排気ガス再循環装置による排気ガス還流量の
推定値とに基づき算出される排気ガス流量比を用いてタ
ービン速度を推定するものを提案する。
【0018】また、請求項18では、請求項17の空気
過剰率検出装置において、上記排気ガス還流量は、ター
ビン上流側の実排気圧力と吸気圧力との差圧から得られ
るオリフィス係数を用いて算出されるものを提案する。
また、請求項19では、請求項17または18の空気過
剰率検出装置において、上記排気ガス還流量は、排気ガ
ス温度による補正が行われたものであるものを提案す
る。
【0019】また、請求項20では、請求項13〜19
の空気過剰率検出装置において、上記タービン速度推定
手段は、タービン加速エネルギーを用いてタービン速度
を推定するものを提案する。また、請求項21では、請
求項13〜20の空気過剰率検出装置において、上記タ
ービン速度推定手段は、タービン負荷抵抗を用いてター
ビン速度を推定するものを提案する。
【0020】また、請求項22では、請求項13〜21
の空気過剰率検出装置において、上記タービン速度推定
手段は、上記定常排気圧力と上記排気ガス流量比とに基
づきタービン加速エネルギーを算出し、当該タービン加
速エネルギーとタービン負荷抵抗との偏差を積分し、こ
れをタービン慣性係数で除してタービン速度を推定する
ものを提案する。
【0021】また、請求項23では、請求項13〜22
の空気過剰率検出装置において、上記実排気圧力推定手
段は、上記タービン速度と変換係数とから実排気圧力を
推定するものを提案する。また、請求項24では、請求
項13〜23の空気過剰率検出装置において、空気過剰
率の補正を上記エンジンの一行程毎に行うものを提案す
る。
【0022】
【作用】請求項1の排気圧力検出装置では、定常排気圧
力推定手段が吸気圧検出手段が検出した吸気圧力と燃料
供給量検出手段が検出した燃料供給量とから定常排気圧
力を推定した後、タービン速度推定手段がこの定常排気
圧力からタービン速度を推定し、最後に実排気圧力推定
手段がこのタービン速度から実排気圧力を推定する。
【0023】また、請求項2の排気圧力検出装置では、
定常排気圧力推定手段は、吸気圧力から総吸気量を推定
し、この総吸気量から定常排気圧力を推定する。また、
請求項3の排気圧力検出装置では、定常排気圧力推定手
段は、熱膨張等による過大あるいは過小推定を防止する
べく、推定した総吸気量に吸気温度による補正を行う。
【0024】また、請求項4の排気圧力検出装置では、
定常排気圧力推定手段は、吸気圧力とエンジン回転速度
とから総吸気量を推定した後、この総吸気量と燃料供給
量とから定常排気圧力を推定する。また、請求項5の排
気圧力検出装置では、タービン速度推定手段は、総吸気
量から排気ガス還流量を減じてものを総吸気量で除して
排気ガス流量比を算出し、これに用いてタービン速度を
推定する。
【0025】また、請求項6の排気圧力検出装置では、
差圧に基づきマップ等からオリフィス係数を求め、これ
を用いて排気ガス還流量を算出する。また、請求項7の
排気圧力検出装置では、熱膨張による過大推定を防止す
るべく、算出した排気ガス還流量に排気ガス温度による
補正を行う。また、請求項8の排気圧力検出装置では、
タービン速度推定手段は、排気ガス流量比と定常排気圧
力とからタービン加速エネルギーを算出し、これを用い
てタービン速度を推定する。
【0026】また、請求項9の排気圧力検出装置では、
タービン速度推定手段は、タービン速度の前回値等から
タービン負荷抵抗を算出し、これを用いてタービン速度
を推定する。また、請求項10の排気圧力検出装置で
は、タービン速度推定手段は、定常排気圧力に排気ガス
流量比を乗じてタービン加速エネルギーを算出し、この
タービン加速エネルギーとタービン負荷抵抗との偏差を
積分し、これをタービン慣性係数で除してタービン速度
を求める。
【0027】また、請求項11の排気圧力検出装置で
は、実排気圧力推定手段は、タービン速度に変換係数を
乗じることにより実排気圧力を算出する。また、請求項
12の排気圧力検出装置では、実排気圧力推定手段は、
クランク角センサ等からの出力信号に基づき、例えば、
各気筒の吸気行程の開始時点で実排気圧力を推定する。
【0028】また、請求項13の空気過剰率検出装置で
は、定常排気圧力推定手段が吸気圧検出手段が検出した
吸気圧力と燃料供給量検出手段が検出した燃料供給量と
から定常排気圧力を推定した後、タービン速度推定手段
がこの定常排気圧力からタービン速度を推定した後、実
排気圧力推定手段がこのタービン速度から実排気圧力を
推定し、しかる後、空気過剰率補正手段が空燃比センサ
により検出された空気過剰率を実排気圧力で補正する。
【0029】また、請求項14の空気過剰率検出装置で
は、定常排気圧力推定手段は、吸気圧力から総吸気量を
推定し、この総吸気量から定常排気圧力を推定する。ま
た、請求項15の空気過剰率検出装置では、定常排気圧
力推定手段は、熱膨張等による過大あるいは過小推定を
防止するべく、推定した総吸気量に吸気温度による補正
を行う。
【0030】また、請求項16の空気過剰率検出装置で
は、定常排気圧力推定手段は、吸気圧力とエンジン回転
速度とから総吸気量を推定した後、この総吸気量と燃料
供給量とから定常排気圧力を推定する。また、請求項1
7の空気過剰率検出装置では、タービン速度推定手段
は、総吸気量から排気ガス還流量を減じてものを総吸気
量で除して排気ガス流量比を算出し、これに用いてター
ビン速度を推定する。
【0031】また、請求項18の空気過剰率検出装置で
は、差圧に基づきマップ等からオリフィス係数を求め、
これを用いて排気ガス還流量を算出する。また、請求項
19の空気過剰率検出装置では、熱膨張による過大推定
を防止するべく、算出した排気ガス還流量に排気ガス温
度による補正を行う。また、請求項20の空気過剰率検
出装置では、タービン速度推定手段は、排気ガス流量比
と定常排気圧力とからタービン加速エネルギーを算出
し、これを用いてタービン速度を推定する。
【0032】また、請求項21の空気過剰率検出装置で
は、タービン速度推定手段は、タービン速度の前回値等
からタービン負荷抵抗を算出し、これを用いてタービン
速度を推定する。また、請求項22の空気過剰率検出装
置では、タービン速度推定手段は、定常排気圧力に排気
ガス流量比を乗じてタービン加速エネルギーを算出し、
このタービン加速エネルギーとタービン負荷抵抗との偏
差を積分し、これをタービン慣性係数で除してタービン
速度を求める。
【0033】また、請求項23の空気過剰率検出装置で
は、実排気圧力推定手段は、タービン速度に変換係数を
乗じることにより実排気圧力を算出する。また、請求項
24の空気過剰率検出装置では、空気過剰率推定手段
は、クランク角センサ等からの出力信号に基づき、例え
ば、各気筒の吸気行程の開始時点で空気過剰率を推定す
る。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る排気圧
力検出装置および空気過剰率検出装置の一実施例を詳細
に説明する。図1は、EGR装置が取付けられたエンジ
ン制御システムの概略構成図であり、同図において1は
自動車用の直列4気筒ディーゼルエンジンエンジン(以
下、単にエンジンと記す)を示す。エンジン1のシリン
ダヘッド2には、渦流室3が形成されると共に、この渦
流室3に燃料を噴射する燃料噴射ノズル4が各気筒毎に
取り付けられている。エンジン1には電子ガバナ5を有
する分配型の燃料噴射ポンプ6が付設されており、燃料
噴射管7を介して、各燃料噴射ノズル4に燃料を供給す
る。尚、燃料噴射ポンプ6は、エンジン1の図示しない
クランクシャフトにより駆動されると共に、ECU(エ
ンジン制御ユニット)8に制御された電子ガバナ5によ
り燃料の噴射時期や噴射期間が設定される。図中、9は
シリンダヘッド2に取付けられて冷却水温Tw を検出す
る水温センサであり、10は燃料噴射ポンプ6に取り付
けられてエンジン回転速度Ne を検出するNe センサで
ある。
【0035】シリンダヘッド2には、吸気マニホールド
11を介して、図示しないエアクリーナからの新気を導
入する吸気管12が接続しており、その管路にはターボ
過給機13のコンプレッサ14とインタークーラ15と
が配設されている。図中、16は吸気温度Ta を検出す
る吸気温センサ、17は吸気圧力(Manifold Absolute
Pressure)Pb を検出するブースト圧センサであり、い
ずれも吸気マニホールド11に取り付けられている。ま
た、シリンダヘッド2には、排気マニホールド20を介
して、ターボ過給機13のタービン21と排気管22と
が接続している。図中、23は過給圧の過上昇時に排気
マニホールド20からタービン21の下流に排気ガスを
逃がすウエストゲートバルブであり、24はウエストゲ
ートアクチュエータである。また、25は排気ガス中の
COやHCを浄化する酸化触媒である。尚、本実施例の
エンジン1では、排気マニホールド20に、理論空燃比
より希薄側において空燃比A/Fに応じた電流を連続的
に出力するLAFS26と、排気ガス温度を検出する排
気温度Te を検出する排気温センサ27とが取り付けら
れている。
【0036】一方、排気マニホールド20と吸気マニホ
ールド11とはEGRパイプ30を介して連通されてお
り、このEGRパイプ30の管路が吸気マニホールド1
1側に設けられたEGR弁31の弁体32により開放・
遮断されるようになっている。EGR弁31は負圧作動
式で、弁体32,ダイヤフラム33,リターンスプリン
グ34,負圧室35からなっている。図中、36はEG
R弁31の開度AE を検出するEGRポジションセンサ
である。
【0037】EGR弁31の負圧室35は、ホース4
0,41と負圧側EGRソレノイド42とを介してバキ
ュームポンプ43に接続すると共に、ホース44と大気
側EGRソレノイド45とを介して大気に連通してい
る。バキュームポンプ43は、オルタネータ46の回転
軸により駆動され、エンジン1の運転中は常に負圧を発
生する。負圧側EGRソレノイド42は、ON状態でホ
ース40,41を連通し、OFF状態でホース40,4
1を遮断する。また、大気側EGRソレノイド45はO
FF状態でホース44を大気に連通し、ON状態でホー
ス44を遮断する。したがって、両EGRソレノイド4
2,45を適宜ONあるいはOFF状態にすることで、
EGR弁31の負圧室35に負圧あるいは大気が導入さ
れ、EGR弁31の開度AE が制御されることになる。
【0038】前述したECU8は、車室内に設置されて
おり、図示しない入出力装置,制御プログラムの内蔵等
を行う記憶装置(ROM,RAM等),中央処理装置
(CPU)等を具えている。ECU8の入力側には、上
述した各センサを始め種々のセンサやスイッチ類からの
検出情報が入力し、ECU8は、これらの検出情報と制
御マップとに基づき、電子ガバナ5を始めとして、両E
GRソレノイド42,45等の駆動制御を行う。
【0039】以下、本実施例における排気圧力の検出手
順と空気過剰率の検出手順とを説明する。運転者がイグ
ニッションキーをONにしてエンジン1がスタートし、
所定の条件(本実施例の場合、水温TW が70℃以上、
始動後30秒以上経過、ブースト圧センサ17やEGR
ポジションセンサ36が正常であること等)が満たされ
ると、ECU8は、エンジン1の一行程毎に、図2,図
3のフローチャートと図4のブロック図とに示した排気
圧力検出サブルーチンを繰り返し実行する。このサブル
ーチンを開始すると、ECU8は、先ず図2のステップ
S2で、Ne センサ10とブースト圧センサ17とから
出力されたエンジン回転速度Ne (rpm )と吸気圧力P
b (mmH2O)とに基づき、吸気量マップ値Qaoを図6
のマップから検索する。次に、ECU8は、ステップS
4で、吸気温センサ16により検出された吸気温度Tb
(℃)に基づき、下式により吸気量マップ値Qaoに対す
る吸気温度補正を行ってエンジン1に吸引される総吸気
量Qa (g/st)を算出する。
【0040】Qa =Qao・273/(273+Tb) 総吸気量Qa の算出を終えると、ECU8は、ステップ
S6で、総吸気量Qaと電子ガバナ5から出力された燃
料供給量Qf とに基づき、定常排気圧力Pw (mmHg )
を図示しないマップから検索する。次に、ECU8は、
ステップS8で、総吸気量Qa と後述する前回のEGR
量Qe (i-1) とに基づき、下式により排気ガス流量比K
g を算出する。
【0041】Kg =1−Qe (i-1) /Qa 次に、ECU8は、ステップS10で、この排気ガス流
量比Kg と先に求めた定常排気圧力Pw とから、下式に
よりタービン加速エネルギーFを算出する。 F=Kg ・Pw 次に、ECU8は、ステップS12で、変換係数KL と
前回のタービン速度V (i-1) とから、下式により負荷抵
抗FL を算出する。
【0042】FL =KL ・V2 (i-1) 次に、ECU8は、ステップS14で、タービン慣性係
数It とタービン加速エネルギーFと負荷抵抗FL とか
ら、下式により今回のタービン速度V(i) (rad/s)を算
出する。 V(i) =1/It ・∫(F−FL )dt 次に、ECU8は、図3のステップS16で、変換係数
Kp とタービン速度V (i) とから、下式により今回の実
排気圧力Pex(mmHg )を算出する。
【0043】Pex=Kp ・V(i) 排気圧力の推定はこれで終了するが、ECU8は、次に
ステップS18で、実排気圧力Pexと大気圧Pa (760m
m Hg )との差圧ΔP1 に基づき、圧力補正係数Kafを
図7のマップから検索する。尚、圧力補正係数Kafは、
差圧ΔP1 が0の場合には当然に1.0であるが、本実
施例の場合、LAFS26の圧力特性に合せ、100mm H
g 増加する毎に7%ずつ減少するように設定されてい
る。
【0044】次に、ECU8は、ステップS20で実排
気圧力Pexと吸気圧力Pb との差圧ΔP2 (すなわち、
EGR弁31の前後圧)を算出し、ステップS22でこ
の差圧ΔP2 に基づきオリフィス係数KO を図8のマッ
プから検索する。このようにして、オリフィス係数KO
を求めると、ECU8は、ステップS24で今回の基本
EGR量Qeoを下式により算出する。下式中、AE はE
GRポジションセンサ36により検出されたEGR弁3
1の開度(%)であり、Ks は流量係数(一定値)であ
る。
【0045】 Qeo=Ko ・Ks ・AE /(Ne /120) 基本EGR量Qeoを求めると、ECU8は、ステップS
26で、排気温センサ27により検出された排気温度T
e (すなわち、EGRガス温度)を用いて、下式により
基本EGR量Qeoに温度補正を行って今回のEGR量Q
e (i) ( g/st)を算出する。尚、ここで求めたEGR
量Qe (i) はRAMに記憶され、前述したステップS8
での排気ガス流量比Kg の演算に用いられる。
【0046】Qe (i) =Qeo・273/(273+Te) さて、本実施例では、排気圧力検出サブルーチンと並行
して、ECU8は、エンジン1の一行程毎に、図5のフ
ローチャートに示した空気過剰率検出サブルーチンを繰
り返し実行する。このサブルーチンを開始すると、EC
U8は、先ずステップS30で、LAFS26の出力電
流値Ipoを読み込む。次に、ECU8は、ステップS3
2で、排気圧力検出サブルーチンで求めた圧力補正係数
Kafを用い、下式により補正後電流値Ip を算出する。
【0047】Ip =Kaf・Ipo しかる後、ECU8は、ステップS34で図9のマップ
から空気過剰率λを求め、サブルーチンを終了する。空
気過剰率検出サブルーチンにより空気過剰率λを求める
と、ECU8は、目標空気過剰率λobj との偏差に応じ
て、EGR制御サブルーチンや燃料噴射制御サブルーチ
ンによりEGR弁31や電子ガバナ5を駆動制御する
が、その詳細についてはここに述べない。
【0048】このように、上記実施例では、吸気圧力や
燃料供給量等からリアルタイムに排気圧力を検出するよ
うにしたため、高価かつ耐久性に乏しい排気圧センサを
用いることなく、LAFSによる空気過剰率の検出を正
確かつ迅速に行えるようになった。そして、検出した空
気過剰率に基づきEGR弁や電子ガバナの駆動制御を行
うことで、加速時や減速時等にもEGRガスの還流や燃
料噴射を適切に行うことができ、黒煙やNOX の排出量
を極めて低く抑えることができた。
【0049】以上で具体的実施例の説明を終えるが、本
発明の態様はこの実施例に限るものではない。例えば、
上記実施例はターボ過給機を備えたディーゼルエンジン
に本発明を適用したものであるが、自然吸気のディーゼ
ルエンジンや希薄燃焼方式のガソリンエンジン等にも好
適である。また、エンジン制御システムの具体的構成や
制御手順等については、本発明の主旨を逸脱しない範囲
で変更することが可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1の排気圧力検出装置に
よれば、車両に搭載されたエンジンの吸気圧力を検出す
る吸気圧力検出手段と、上記エンジンの排気ガスにより
タービンを駆動することにより上記エンジンへの吸気を
過給するターボ過給機と、上記エンジンの燃料供給量を
検出する燃料供給量検出手段と、上記吸気圧力検出手段
によって検出された吸気圧力と上記燃料供給量検出手段
によって検出された燃料供給量とに基づき、上記エンジ
ンが定常運転状態にあるときにおける排気圧力である定
常排気圧力を推定する定常排気圧力推定手段と、同定常
排気圧力推定手段によって推定された定常排気圧力に基
づき、上記ターボ過給機のタービン速度を推定するター
ビン速度推定手段と、同タービン速度推定手段によって
推定されたタービン速度に基づき、上記エンジンの現運
転状態における排気圧力である実排気圧力を推定する実
排気圧力推定手段とを備えるようにしたため、高コスト
で耐久性に乏しい排気温センサを用いることなく、ター
ボ過給機付エンジンの排気圧力を正確かつ迅速に検出で
き、LAFSの圧力補正を行うことが可能となる。
【0051】また、請求項2によれば、請求項1の排気
圧力検出装置において、上記定常排気圧力推定手段は、
吸気圧力から推定した総吸気量に基づき定常排気圧力を
推定するようにしたため、定常排気圧力の推定が正確か
つ迅速に行える。また、請求項3によれば、請求項2の
排気圧力検出装置において、上記総吸気量は、吸気温度
による補正が行われたものであるとしたため、熱膨張等
による過大あるいは過小推定が防止され、総吸気量の推
定がより正確に行える。
【0052】また、請求項4によれば、請求項1〜3の
排気圧力検出装置において、上記定常排気圧力推定手段
は、上記吸気圧力から推定した総吸気量と燃料供給量と
に基づき定常排気圧力を推定するようにしたため、定常
排気圧力の推定が正確かつ迅速に行える。また、請求項
5によれば、請求項1〜4の排気圧力検出装置におい
て、上記タービン速度推定手段は、上記総吸気量と排気
ガス再循環装置による排気ガス還流量の推定値とに基づ
き算出される排気ガス流量比を用いてタービン速度を推
定するようにしたため、タービン速度の推定が正確かつ
迅速に行える。
【0053】また、請求項6によれば、請求項5の排気
圧力検出装置において、上記排気ガス還流量を、タービ
ン上流側の実排気圧力と吸気圧力との差圧から得られる
オリフィス係数を用いて算出するようにしたため、ター
ビン速度の推定がより正確に行える。また、請求項7に
よれば、請求項5または6の排気圧力検出装置におい
て、上記排気ガス還流量は、排気ガス温度による補正が
行われたものであるとしたため、タービン速度の推定が
より正確に行える。
【0054】また、請求項8によれば、請求項1〜7の
排気圧力検出装置において、上記タービン速度推定手段
は、タービン加速エネルギーを用いてタービン速度を推
定するようにしたため、タービン速度の推定がより正確
に行える。また、請求項9によれば、請求項1〜8の排
気圧力検出装置において、上記タービン速度推定手段
は、タービン負荷抵抗を用いてタービン速度を推定する
ようにしたため、タービン速度の推定がより正確に行え
る。
【0055】また、請求項10によれば、請求項1〜9
の排気圧力検出装置において、上記タービン速度推定手
段は、上記定常排気圧力と上記排気ガス流量比とに基づ
きタービン加速エネルギーを算出し、当該タービン加速
エネルギーとタービン負荷抵抗との偏差を積分し、これ
をタービン慣性係数で除してタービン速度を推定するよ
うにしたため、タービン速度の推定がより正確に行え
る。
【0056】また、請求項11によれば、請求項1〜1
0の排気圧力検出装置において、上記実排気圧力推定手
段は、上記タービン速度と変換係数とから実排気圧力を
推定するようにしたため、実排気圧力の推定がより正確
に行える。また、請求項12によれば、請求項1〜11
の排気圧力検出装置において、上記実排気圧力推定手段
は、実排気圧力の推定を上記エンジンの一行程毎に行う
ようにしたため、過渡運転時等における推定がより正確
に行える。
【0057】また、請求項13の空気過剰率検出装置に
よれば、車両に搭載されたエンジンの吸気圧力を検出す
る吸気圧力検出手段と、上記エンジンの排気ガスにより
タービンを駆動することにより上記エンジンへの吸気を
過給するターボ過給機と、上記エンジンの燃料供給量を
検出する燃料供給量検出手段と、上記吸気圧力検出手段
によって検出された吸気圧力と上記燃料供給量検出手段
によって検出された燃料供給量とに基づき、上記エンジ
ンが定常運転状態にあるときにおける排気圧力である定
常排気圧力を推定する定常排気圧力推定手段と、同定常
排気圧力推定手段によって推定された定常排気圧力に基
づき、上記ターボ過給機のタービン速度を推定するター
ビン速度推定手段と、同タービン速度推定手段によって
推定されたタービン速度に基づき、上記エンジンの現運
転状態における排気圧力である実排気圧力を推定する実
排気圧力推定手段と、上記エンジンの排気通路における
ターボ過給機の上流側に設けられ、所定空気過剰領域に
おいて上記エンジンの空気過剰率を連続的に検出可能な
空燃比センサと、同空燃比センサにより検出された空気
過剰率を、上記実排気圧力推定手段によって推定された
実排気圧力に基づき補正する空気過剰率補正手段とを備
えるようにしたため、空気過剰率を正確かつ迅速に行
え、ディーゼルエンジン等におけるNOX 排出量や黒煙
排出量を削減させることが可能となる。
【0058】また、請求項14によれば、請求項13の
空気過剰率検出装置において、上記定常排気圧力推定手
段は、吸気圧力から推定した総吸気量に基づき定常排気
圧力を推定するようにしたため、定常排気圧力の推定が
正確かつ迅速に行える。また、請求項15によれば、請
求項14の空気過剰率検出装置において、上記総吸気量
は、吸気温度による補正が行われたものであるとしたた
め、総吸気量の推定がより正確に行える。
【0059】また、請求項16によれば、請求項13〜
15の空気過剰率検出装置において、上記定常排気圧力
推定手段は、上記吸気圧力から推定した総吸気量と燃料
供給量とに基づき定常排気圧力を推定するようにしたた
め、定常排気圧力の推定が正確かつ迅速に行える。ま
た、請求項17によれば、請求項13〜16の空気過剰
率検出装置において、上記タービン速度推定手段は、上
記総吸気量と排気ガス再循環装置による排気ガス還流量
の推定値とに基づき算出される排気ガス流量比を用いて
タービン速度を推定するようにしたため、タービン速度
の推定が正確かつ迅速に行える。
【0060】また、請求項18によれば、請求項17の
空気過剰率検出装置において、上記排気ガス還流量を、
タービン上流側の実排気圧力と吸気圧力との差圧から得
られるオリフィス係数を用いて算出するようにしたた
め、タービン速度の推定がより正確に行える。また、請
求項19によれば、請求項17または18の空気過剰率
検出装置において、上記排気ガス還流量は、排気ガス温
度による補正が行われたものであるとしたため、タービ
ン速度の推定がより正確に行える。
【0061】また、請求項20によれば、請求項13〜
19の空気過剰率検出装置において、上記タービン速度
推定手段は、タービン加速エネルギーを用いてタービン
速度を推定するようにしたため、タービン速度の推定が
より正確に行える。また、請求項21によれば、請求項
13〜20の空気過剰率検出装置において、上記タービ
ン速度推定手段は、タービン負荷抵抗を用いてタービン
速度を推定するようにしたため、タービン速度の推定が
より正確に行える。
【0062】また、請求項22によれば、請求項13〜
21の空気過剰率検出装置において、上記タービン速度
推定手段は、上記定常排気圧力と上記排気ガス流量比と
に基づきタービン加速エネルギーを算出し、当該タービ
ン加速エネルギーとタービン負荷抵抗との偏差を積分
し、これをタービン慣性係数で除してタービン速度を推
定するようにしたため、タービン速度の推定がより正確
に行える。
【0063】また、請求項23によれば、請求項13〜
22の空気過剰率検出装置において、上記実排気圧力推
定手段は、上記タービン速度と変換係数とから実排気圧
力を推定するようにしたため、実排気圧力の推定がより
正確に行える。また、請求項24によれば、請求項13
〜23の空気過剰率検出装置において、空気過剰率の補
正を上記エンジンの一行程毎に行うようにしたため、過
渡運転時等における推定がより正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジン制御系統の概
略構成図である。
【図2】排気圧力検出サブルーチンの手順を示すフロー
チャートである。
【図3】排気圧力検出サブルーチンの手順を示すフロー
チャートである。
【図4】排気圧力検出の流れを示すブロック図である。
【図5】空気過剰率検出サブルーチンの手順を示すフロ
ーチャートである。
【図6】吸気圧力とエンジン回転速度から総吸気量を求
めるマップである。
【図7】排気圧力と大気圧との偏差から圧力補正係数を
求めるマップである。
【図8】排気圧力と吸気圧力との偏差からオリフィス係
数を求めるマップである。
【図9】LAFSの出力電流から空気過剰率を求めるマ
ップである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダヘッド 4 燃料噴射弁 5 電子ガバナ 6 燃料噴射ポンプ 8 ECU 11 吸気マニホールド 13 ターボ過給機 14 コンプレッサ 17 ブースト圧センサ 20 排気マニホールド 21 タービン 26 LAFS 27 排気温センサ 30 EGRパイプ 31 EGR弁 42 負圧側EGRソレノイド 43 バキュームポンプ 45 大気側EGRソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 25/07 550 F02M 25/07 550M 570 570P

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンの吸気圧力を
    検出する吸気圧力検出手段と、 上記エンジンの排気ガスによりタービンを駆動すること
    により上記エンジンへの吸気を過給するターボ過給機
    と、 上記エンジンの燃料供給量を検出する燃料供給量検出手
    段と、 上記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧力と上
    記燃料供給量検出手段によって検出された燃料供給量と
    に基づき、上記エンジンが定常運転状態にあるときにお
    ける排気圧力である定常排気圧力を推定する定常排気圧
    力推定手段と、 同定常排気圧力推定手段によって推定された定常排気圧
    力に基づき、上記ターボ過給機のタービン速度を推定す
    るタービン速度推定手段と、 同タービン速度推定手段によって推定されたタービン速
    度に基づき、上記エンジンの現運転状態における排気圧
    力である実排気圧力を推定する実排気圧力推定手段とを
    備えたことを特徴とするターボ過給機付エンジンの排気
    圧力検出装置。
  2. 【請求項2】 上記定常排気圧力推定手段は、吸気圧力
    から推定した総吸気量に基づき定常排気圧力を推定する
    ことを特徴とする、請求項1記載のターボ過給機付エン
    ジンの排気圧力検出装置。
  3. 【請求項3】 上記総吸気量は、吸気温度による補正を
    行ったものであることを特徴とする、請求項2記載のタ
    ーボ過給機付エンジンの排気圧力検出装置。
  4. 【請求項4】 上記定常排気圧力推定手段は、上記吸気
    圧力から推定した総吸気量と燃料供給量とに基づき定常
    排気圧力を推定することを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか一項に記載のターボ過給機付エンジンの排気圧
    力検出装置。
  5. 【請求項5】 上記タービン速度推定手段は、上記総吸
    気量と排気ガス再循環装置による排気ガス還流量の推定
    値とに基づき算出される排気ガス流量比を用いてタービ
    ン速度を推定することを特徴とする、請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載のターボ過給機付エンジンの排気圧力
    検出装置。
  6. 【請求項6】 上記排気ガス還流量は、タービン上流側
    の実排気圧力と吸気圧力との差圧から得られるオリフィ
    ス係数を用いて算出されることを特徴とする、請求項5
    記載のターボ過給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
  7. 【請求項7】 上記排気ガス還流量は、排気ガス温度に
    よる補正が行われたものであることを特徴とする、請求
    項5または6記載のターボ過給機付エンジンの空気過剰
    率検出装置。
  8. 【請求項8】 上記タービン速度推定手段は、タービン
    加速エネルギーを用いてタービン速度を推定することを
    特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のター
    ボ過給機付エンジンの排気圧力検出装置。
  9. 【請求項9】 上記タービン速度推定手段は、タービン
    負荷抵抗を用いてタービン速度を推定することを特徴と
    する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のターボ過給
    機付エンジンの排気圧力検出装置。
  10. 【請求項10】 上記タービン速度推定手段は、上記定
    常排気圧力と上記排気ガス流量比とに基づきタービン加
    速エネルギーを算出し、当該タービン加速エネルギーと
    タービン負荷抵抗との偏差を積分し、これをタービン慣
    性係数で除してタービン速度を推定することを特徴とす
    る、請求項1〜9のいずれか一項に記載のターボ過給機
    付エンジンの排気圧力検出装置。
  11. 【請求項11】 上記実排気圧力推定手段は、上記ター
    ビン速度と変換係数とから実排気圧力を推定することを
    特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のタ
    ーボ過給機付エンジンの排気圧力検出装置。
  12. 【請求項12】 上記実排気圧力推定手段は、実排気圧
    力の推定を上記エンジンの一行程毎に行うことを特徴と
    する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のターボ過
    給機付エンジンの排気圧力検出装置。
  13. 【請求項13】 車両に搭載されたエンジンの吸気圧力
    を検出する吸気圧力検出手段と、 上記エンジンの排気ガスによりタービンを駆動すること
    により上記エンジンへの吸気を過給するターボ過給機
    と、 上記エンジンの燃料供給量を検出する燃料供給量検出手
    段と、 上記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧力と上
    記燃料供給量検出手段によって検出された燃料供給量と
    に基づき、上記エンジンが定常運転状態にあるときにお
    ける排気圧力である定常排気圧力を推定する定常排気圧
    力推定手段と、 同定常排気圧力推定手段によって推定された定常排気圧
    力に基づき、上記ターボ過給機のタービン速度を推定す
    るタービン速度推定手段と、 同タービン速度推定手段によって推定されたタービン速
    度に基づき、上記エンジンの現運転状態における排気圧
    力である実排気圧力を推定する実排気圧力推定手段と、 上記エンジンの排気通路におけるターボ過給機の上流側
    に設けられ、所定空気過剰領域において上記エンジンの
    空気過剰率を連続的に検出可能な空燃比センサと、 同空燃比センサにより検出された空気過剰率を、上記実
    排気圧力推定手段によって推定された実排気圧力に基づ
    き補正する空気過剰率補正手段とを備えたことを特徴と
    するターボ過給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
  14. 【請求項14】 上記定常排気圧力推定手段は、吸気圧
    力から推定した総吸気量に基づき定常排気圧力を推定す
    ることを特徴とする、請求項13記載のターボ過給機付
    エンジンの空気過剰率検出装置。
  15. 【請求項15】 上記総吸気量は、吸気温度による補正
    を行ったものであることを特徴とする、請求項14記載
    のターボ過給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
  16. 【請求項16】 上記定常排気圧力推定手段は、上記吸
    気圧力から推定した総吸気量と燃料供給量とに基づき定
    常排気圧力を推定することを特徴とする、請求項13〜
    15のいずれか一項に記載のターボ過給機付エンジンの
    空気過剰率検出装置。
  17. 【請求項17】 上記タービン速度推定手段は、上記総
    吸気量と排気ガス再循環装置による排気ガス還流量の推
    定値とに基づき算出される排気ガス流量比を用いてター
    ビン速度を推定することを特徴とする、請求項13〜1
    6のいずれか一項に記載のターボ過給機付エンジンの空
    気過剰率検出装置。
  18. 【請求項18】 上記排気ガス還流量は、タービン上流
    側の実排気圧力と吸気圧力との差圧から得られるオリフ
    ィス係数を用いて算出されることを特徴とする、請求項
    17記載のターボ過給機付エンジンの空気過剰率検出装
    置。
  19. 【請求項19】 上記排気ガス還流量は、排気ガス温度
    による補正が行われたものであることを特徴とする、請
    求項17または18記載のターボ過給機付エンジンの空
    気過剰率検出装置。
  20. 【請求項20】 上記タービン速度推定手段は、タービ
    ン加速エネルギーを用いてタービン速度を推定すること
    を特徴とする、請求項13〜19のいずれか一項に記載
    のターボ過給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
  21. 【請求項21】 上記タービン速度推定手段は、タービ
    ン負荷抵抗を用いてタービン速度を推定することを特徴
    とする、請求項13〜20のいずれか一項に記載のター
    ボ過給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
  22. 【請求項22】 上記タービン速度推定手段は、上記定
    常排気圧力と上記排気ガス流量比とに基づきタービン加
    速エネルギーを算出し、当該タービン加速エネルギーと
    タービン負荷抵抗との偏差を積分し、これをタービン慣
    性係数で除してタービン速度を推定することを特徴とす
    る、請求項13〜21のいずれか一項に記載のターボ過
    給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
  23. 【請求項23】 上記実排気圧力推定手段は、上記ター
    ビン速度と変換係数とから実排気圧力を推定することを
    特徴とする、請求項13〜22のいずれか一項に記載の
    ターボ過給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
  24. 【請求項24】 上記空気過剰率補正手段は、空気過剰
    率の補正を上記エンジンの一行程毎に行うことを特徴と
    する、請求項13〜23のいずれか一項に記載のターボ
    過給機付エンジンの空気過剰率検出装置。
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