JPH09135516A - 被覆部剥取用治具 - Google Patents

被覆部剥取用治具

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JPH09135516A
JPH09135516A JP7288470A JP28847095A JPH09135516A JP H09135516 A JPH09135516 A JP H09135516A JP 7288470 A JP7288470 A JP 7288470A JP 28847095 A JP28847095 A JP 28847095A JP H09135516 A JPH09135516 A JP H09135516A
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cutting blade
cutting
unit
jig
fitting hole
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Hiroshi Tsujioka
弘史 辻岡
Tokuhiro Okuyama
徳浩 奥山
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆部24aに対する切り込み深さを簡単に
調整することができると共に、複数の切り込みを同時に
形成することができる被覆部剥取用治具1を提供する。 【解決手段】 治具1はユニット嵌合孔8を有する治具
本体3と、ユニット嵌合孔8内に嵌脱自在に嵌入される
切込刃調整ユニットと、ユニット嵌合孔8内に嵌脱自在
に嵌入される切込実行ユニット5とを備える。治具本体
3に切込刃挿入溝9が周方向に離隔して複数備えられる
と共に、切込刃6を固定する切込刃固定部13が周方向
に離隔して複数備えられる。切込刃調整ユニットに切込
刃6の突出量を規制する切込刃突出量規制溝が各切込刃
挿入溝9に対応して備えられる。切込実行ユニット5に
電線24が嵌挿される電線嵌挿孔22が備えられると共
に、切込刃6との干渉を回避すべく、周方向複数の切込
刃回避割溝23が備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線等の線状部
材における被覆部に、その長手方向に沿って任意の数、
任意の深さで切り込みによるスリットを入れてその芯部
と被覆部とを分離するための被覆部剥取用治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、製造の開始から規格範囲内に納ま
るまでに製造された口出しの電線等、製造段階で廃材と
なった不要の電線等は、内部の銅線等からなる芯部とし
ての芯線部と樹脂材等からなる外周の被覆部とに分離
し、資源の再利用等が図られていた。
【0003】例えば、この種の電線の被覆部を剥ぎ取る
被覆部剥取用治具として、実公昭50−25026号公
報に開示の構造のものがあり、握り部としての細長状の
本体の一側に電線の被覆部に切り込まれる切込刃が出退
調整自在、並びに回転操作自在に備えられ、その切込刃
に対向して、電線を抱き込み状に支持する抱込支持体が
切込刃に対して接離操作自在に備えられた構造とされて
いた。
【0004】そして、抱込支持体で電線を抱き込み状と
して切込刃側に接近させることにより、電線の被覆部に
切込刃をくい込ませ、この状態で治具を電線長手方向に
沿って移動させることにより、電線の被覆部にその長手
方向に沿った切り込みを入れ、その切り込みによるスリ
ットを利用して内部の芯線部と外部の被覆部とを分離し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の被覆部剥取用治具の構造によれば、電線の被覆部に
形成されるスリットが単一本であるため、芯線部と被覆
部の分離が円滑に行い難く、被覆部を芯線部から剥ぎ取
る際に無理な力が必要とされ、内部の芯線部を傷めるお
それがあった。
【0006】また、電線の被覆部の厚みに応じて切込刃
の出退量を調整する場合に、切込刃の突出量の微調整が
難しく面倒な作業となっていた。
【0007】そこで、本発明の課題は、被覆部に対する
切り込み深さを簡単に調整することができると共に、複
数の切り込みを同時に形成することができ、しかも対象
物の形を問わない被覆部剥取用治具を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの技術的手段は、内部の芯部とその外周を覆う被覆部
とからなる線状部材の前記被覆部に、その長手方向に沿
って、前記芯部と被覆部とを分離するための切り込みを
施す被覆部剥取用治具において、被覆部剥取用治具は、
その軸心に沿ったユニット嵌合孔を有する筒状の治具本
体と、前記ユニット嵌合孔内に嵌脱自在に嵌入される切
込刃調整ユニットと、前記ユニット嵌合孔内に嵌脱自在
に嵌入される切込実行ユニットとを備え、前記治具本体
に、前記被覆部切込用の切込刃を外周側より前記ユニッ
ト嵌合孔内に出退自在に挿入可能な切込刃挿入溝が周方
向に離隔して複数備えられると共に、前記切込刃挿入溝
に対する前記切込刃の挿入状態で切込刃をそれぞれ固定
する切込刃固定部が周方向に離隔して複数備えられ、前
記切込刃調整ユニットに、前記ユニット嵌合孔内に突出
状とされる各切込刃の突出量を規制する切込刃突出量規
制溝が前記各切込刃挿入溝に対応してそれぞれ備えら
れ、前記切込実行ユニットに、前記線状部材が嵌挿され
る線状部材嵌挿孔がその軸心に沿って備えられると共
に、前記ユニット嵌合孔に対する嵌入時に前記各切込刃
固定部によって固定された各切込刃との干渉を回避すべ
く、前記各切込刃挿入溝に対応して切込刃回避割溝がそ
れぞれ備えられてなる点にある。
【0009】また、前記切込刃調整ユニットおよび前記
切込実行ユニットのそれぞれの一端側に、前記治具本体
の一端側に接離自在に当接して前記ユニット嵌合孔内に
対する前記嵌入位置を規制するストッパフランジ部が外
方張り出し状に備えられてなる構造としてもよい。
【0010】さらに、前記治具本体に操作ハンドルが備
えられてなる構造としてもよい。
【0011】また、前記切込刃突出量規制溝の深さが異
なる切込刃調整ユニットの複数種が備えられると共に、
前記線状部材嵌挿孔が異形とされた切込実行ユニットの
複数種が備えられてなる構造としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面に基づいて説明すると、図1ないし図14に示され
る如く、被覆部剥取用治具1は、治具本体3と切込刃調
整ユニット4と切込実行ユニット5と複数の切込刃6と
から主構成されている。
【0013】前記治具本体3は、図2ないし図4に示さ
れる如く、その軸心に沿った円形のユニット嵌合孔8を
有する円筒状に構成されており、前記切込刃6を外周側
より径方向に向けてユニット嵌合孔8内に出退自在に挿
入可能な切込刃挿入溝9が形成されると共に、該切込刃
挿入溝9は周方向に等間隔を有して複数(本実施形態で
は4個所)、治具本体3の軸心方向一端縁側より所定長
さの割溝状に形成されている。
【0014】また、各切込刃挿入溝9の一方側端縁部に
沿った治具本体3の外周面側には、矩形板状の刃取付け
ブロック10が溶接等によりそれぞれ固着されており、
該刃取付けブロック10に対応する大きさを有する矩形
板状の刃締付けブロック11を各刃取付けブロック10
にボルト12等によりそれぞれ締結弛緩自在に締結する
ことによって切込刃6を挟持状に固定するように構成さ
れている。ここに、刃取付けブロック10、刃締付けブ
ロック11、ボルト12により切込刃6を固定する切込
刃固定部13が構成される。
【0015】なお、この際、刃締付けブロック11には
ボルト12が挿通されるボルト挿通孔14が形成され、
刃取付けブロック10の前記ボルト挿通孔14に対応す
る位置にはボルト12が螺合される雌ネジ孔15が形成
されている。
【0016】前記切込刃調整ユニット4は、図5ないし
図7に示される如く、前記治具本体3のユニット嵌合孔
8内に嵌脱自在に嵌入される切込刃調整軸部16と、該
切込刃調整軸部16の一端側に外方張り出し状に形成さ
れたストッパフランジ部17とを備えた構造とされてい
る。
【0017】そして、前記切込刃調整軸部16は、その
外径がユニット嵌合孔8の内径と同一もしくはわずかに
小径に形成されると共に、治具本体3の軸心方向長さと
同じ長さを有した形状とされており、治具本体3の各切
込刃挿入溝9に対応した周方向に等間隔を有した位置
に、ユニット嵌合孔8内に突出状とされる切込刃6の突
出量を規制すべく、ストッパフランジ部17と反対側の
前記嵌入端側の端縁より所定深さの切込刃突出量規制溝
18がそれぞれ形成されている。
【0018】なお、切込刃突出量規制溝18の軸心方向
長さは、切込刃挿入溝9の軸心方向長さと同一に構成さ
れている。
【0019】前記切込実行ユニット5は、図8ないし図
10に示される如く、前記治具本体3のユニット嵌合孔
8内に嵌脱自在に嵌入される電線ガイド筒部20と、該
電線ガイド筒部20の一端側に外方張り出し状に形成さ
れたストッパフランジ部21とを備えた構造とされてい
る。
【0020】そして、前記電線ガイド筒部20は、その
外径がユニット嵌合孔8の内径と同一もしくはわずかに
小径に形成されると共に、治具本体3の軸心方向長さと
同じ長さを有した形状とされており、また電線ガイド筒
部20には同軸心を有して線状部材嵌挿孔としての電線
嵌挿孔22が形成されている。この際、電線嵌挿孔22
の内径は被覆部24aが剥取処理される線状部材として
の電線24の外径と同一もしくはわずかに大径に構成さ
れている。
【0021】さらに、前記電線ガイド筒部20には、前
記ユニット嵌合孔8に対する嵌入時にユニット嵌合孔8
内に突出状として固定された切込刃6との干渉を回避す
べく、治具本体3の各切込刃挿入溝9に対応した周方向
に等間隔を有した位置に、ストッパフランジ部21と反
対側の前記嵌入端側の端縁より切込刃回避割溝23がそ
れぞれ形成されている。
【0022】なお、切込刃回避割溝23の軸心方向長さ
は、切込刃挿入溝9の軸心方向長さと同一に構成されて
いる。
【0023】また、各切込刃挿入溝9、各切込刃突出量
規制溝18および各切込刃回避割溝23のそれぞれの溝
幅は、ほぼ同じ溝幅とされ、各切込刃6が挿脱自在な構
造とされている。
【0024】さらに、図1に仮想線で示される如く、操
作等に何等支障が生じない治具本体3外周面側の適宜位
置に操作ハンドル26が一体的、もしくはネジ等で着脱
自在に装着されている。
【0025】なお、電線24の外径および切り込み深さ
に応じて、切込刃調整軸部16および電線ガイド筒部2
0のそれぞれの外径が異なった切込刃調整ユニット4お
よび切込実行ユニット5が各種準備され、また各切込刃
調整ユニット4はその切込刃突出量規制溝18の溝深さ
が異なったものが各種準備されると共に、各切込実行ユ
ニット5の電線ガイド筒部20の肉厚が異なったものが
各種準備される。
【0026】本発明の第1の実施形態は以上のように構
成されており、その使用に際しては、被覆部24aの剥
取処理を行う電線24の外径がXmm、目的とする切り
込み深さがYmmの場合において、切込刃調整軸部16
および電線ガイド筒部20の外径がZmmであれば、切
込実行ユニット5の電線ガイド筒部20の肉厚AはA=
(Z−X)/2mmのものが採用され、切込刃調整ユニ
ット4の切込刃突出量規制溝18の溝深さBはB=A+
Ymmのものが採用される。
【0027】そして、図11に示される如く、治具本体
3の所定側より、そのユニット嵌合孔8内に前記採用さ
れた切込刃調整ユニット4の切込刃調整軸部16を、ス
トッパフランジ部17が治具本体3の端面に当接するま
で嵌入させる。この際、各切込刃挿入溝9の位置と各切
込刃突出量規制溝18の位置とを周方向に合致させてお
く。
【0028】次に、図12に示される如く、各切込刃挿
入溝9および各切込刃突出量規制溝18に沿って各切込
刃6を外周側より中心に向けて挿入していき、切込刃突
出量規制溝18の溝底に切込刃6が当接した状態で、切
込刃固定部13により各切込刃6を挟持状に固定する。
この際、各切込刃6の刃部は、切込刃調整軸部16の嵌
入方向上流側に向けてそれぞれ配設される。
【0029】各切込刃6の固定後、治具本体3から切込
刃調整ユニット4を離脱させ、図13に示される如く、
治具本体3の前記所定側より、そのユニット嵌合孔8内
に前記採用された切込実行ユニット5の電線ガイド筒部
20を、ストッパフランジ部21が治具本体3の端面に
当接するまで嵌入させる。この際、各切込刃挿入溝9の
位置と各切込刃回避割溝23の位置とを周方向に合致さ
せ、嵌入時における各切込刃6と電線ガイド筒部20と
の干渉を回避する。
【0030】この切込実行ユニット5の嵌入状態におい
ては、図14に示される如く、各切込刃6の挿入端側が
電線嵌挿孔22の内周面側より中心に向けて切り込み深
さYに対応する所定長さ突出した状態が得られる。
【0031】そして、この状態で、図1に示される如
く、電線24を電線嵌挿孔22内に所定方向より挿入
し、操作ハンドル26により治具1を電線24長手方向
に沿って移動させれば、その移動に伴って、電線嵌挿孔
22内に突出状とされた各切込刃6により電線24の被
覆部24aに所望の切り込み深さYで、その長手方向に
沿って複数の切り込みが同時に形成される。
【0032】その後、これら複数の切り込みによるスリ
ット28を利用して電線24の被覆部24aと芯線部2
4bとを分離すればよく、各スリット28により周方向
に分割状とされた被覆部24aを剥ぎ取る場合に無理な
力を必要とせず、円滑に被覆部24aを芯線部24bか
ら分離でき、分離作業の容易化が図れると共に、分離作
業時における芯線部24bの損傷も有効に防止でき、分
離された後の芯線部24bの有効利用が図れる利点があ
る。
【0033】また、被覆部24aに対する切り込み深さ
Yの調整は、治具本体3のユニット嵌合孔8内に切込刃
調整ユニット4の切込刃調整軸部16を嵌入させ、切込
刃調整軸部16の各切込刃突出量規制溝18の溝底に切
込刃6が当接するまで単に挿入して切込刃固定部13に
より固定し、その後、切込刃調整ユニット4を治具本体
3から離脱させて、再度、治具本体3のユニット嵌合孔
8内に切込実行ユニット5の電線ガイド筒部20を嵌入
させるだけで所望の切り込み深さYが確保でき、切り込
み深さYの調整を簡単に行うことができる。
【0034】さらに、複数種の切込刃調整ユニット4や
切込実行ユニット5を準備することによって、各種電線
サイズの被覆部24aの剥ぎ取りに容易に対応できると
共に、治具本体3は兼用して使用できる利点もある。
【0035】また、治具1の電線24長手方向の移動に
より電線24の被覆部24aに切り込みを形成した状態
で、治具1を電線24の周方向に回動させれば、切り込
みが施された被覆部24aを芯線部24bから容易に分
離できる利点もある。
【0036】次に、第2の実施形態について説明する。
【0037】図15は芯線部24bの外径が10mm、
被覆部24aの外径Xが20mmの電線24端面を示
し、仮想線で示される如く、被覆部24aに周方向に等
間隔を有して離隔した3個所に切り込み深さYが3mm
のスリット28を形成する場合、図16および図17に
示される如く、採用される治具本体3には、その周方向
に等間隔を有して3個所に切込刃挿入溝9が形成されて
いる。そして、ユニット嵌合孔8の内径は例えば30m
mに形成されている。
【0038】また、図18および図19に示される如
く、切込刃調整ユニット4にもその周方向に等間隔を有
して3個所に切込刃突出量規制溝18が形成されてい
る。そして、切込刃調整軸部16の外径Zはユニット嵌
合孔8に嵌入可能な30mmに形成され、各切込刃突出
量規制溝18の溝深さBは8mmに形成されている。
【0039】さらに、図20および図21に示される如
く、切込実行ユニット5にもその周方向に等間隔を有し
て3個所に切込刃回避割溝23が形成されている。そし
て、電線ガイド筒部20の外径Zは切込刃調整軸部16
同様、ユニット嵌合孔8に嵌入可能な30mmに形成さ
れ、電線ガイド筒部20の肉厚Aは5mmに形成されて
いる。
【0040】従って、これらの治具本体3、切込刃調整
ユニット4、切込実行ユニット5および切込刃6を利用
して、前記第1の実施形態と同様に組み付けていけば、
各切込刃6の挿入端側が電線嵌挿孔22の内周面側より
中心に向けて切り込み深さYに対応する3mm突出した
状態が得られる。
【0041】そして、この状態で、電線24を電線嵌挿
孔22内に所定方向より挿入し、操作ハンドル26によ
り治具1を電線24長手方向に沿って移動させれば、そ
の移動に伴って、電線嵌挿孔22内に突出状とされた各
切込刃6により電線24の被覆部24aに所望の切り込
み深さYで、その長手方向に沿って3個所の切り込みが
同時に形成される。
【0042】次に、第3の実施形態について説明する。
【0043】図22は四角の電線24の端面を示し、芯
線部24bの一辺長さが15mm、被覆部24aの一辺
長さが20mmとされ、仮想線で示される如く、被覆部
24aの各辺中央位置にそれぞれ切り込み深さYが1m
mのスリット28を形成する場合、図23および図24
に示される如く、採用される治具本体3には、その周方
向に等間隔を有して4個所に切込刃挿入溝9が形成され
ている。そして、ユニット嵌合孔8の内径は例えば34
mmに形成されている。
【0044】また、図25および図26に示される如
く、切込刃調整ユニット4にもその周方向に等間隔を有
して4個所に切込刃突出量規制溝18が形成されてい
る。そして、切込刃調整軸部16の外径Zはユニット嵌
合孔8に嵌入可能な34mmに形成され、各切込刃突出
量規制溝18の溝深さBは8mmに形成されている。
【0045】さらに、図27および図28に示される如
く、切込実行ユニット5にはその中央に電線24外径に
対応する矩形の電線嵌挿孔22が軸心方向に沿って形成
され、電線嵌挿孔22の各辺の中央に対応した位置にそ
れぞれ合計4個所に切込刃回避割溝23が形成されてい
る。そして、電線ガイド筒部20の外径Zは切込刃調整
軸部16同様、ユニット嵌合孔8に嵌入可能な34mm
に形成され、切込刃回避割溝23が形成される位置の電
線ガイド筒部20の肉厚Aは7mmに形成されている。
【0046】従って、これらの治具本体3、切込刃調整
ユニット4、切込実行ユニット5および切込刃6を利用
して、前記第1の実施形態と同様に組み付けていけば、
各切込刃6の挿入端側が電線嵌挿孔22の内周面側より
中心に向けて切り込み深さYに対応する1mm突出した
状態が得られる。
【0047】そして、この状態で、電線24を電線嵌挿
孔22内に所定方向より挿入し、操作ハンドル26によ
り治具1を電線24長手方向に沿って移動させれば、そ
の移動に伴って、電線嵌挿孔22内に突出状とされた各
切込刃6により電線24の被覆部24aに所望の切り込
み深さYで、その長手方向に沿って4個所の切り込みが
同時に形成される。
【0048】以上のように、電線24の断面形状も円形
に限られず、四角の電線24であっても同様に適用で
き、対象物の形状に左右されず、汎用性が大である。
【0049】なお、上記各実施形態において、電線24
の被覆部24aを剥ぎ取る場合を示しているが、電線2
4に限られず、芯部の外周を被覆部で覆ったその他の線
状部材に適用できる。
【0050】また、治具本体3に装着される切込刃6の
数も、3個所や4個所に限られず、目的に応じて適宜決
定すればよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明の被覆部剥取用治
具によれば、被覆部剥取用治具は、その軸心に沿ったユ
ニット嵌合孔を有する筒状の治具本体と、前記ユニット
嵌合孔内に嵌脱自在に嵌入される切込刃調整ユニット
と、前記ユニット嵌合孔内に嵌脱自在に嵌入される切込
実行ユニットとを備え、前記治具本体に、被覆部切込用
の切込刃を外周側より前記ユニット嵌合孔内に出退自在
に挿入可能な切込刃挿入溝が周方向に離隔して複数備え
られると共に、前記切込刃挿入溝に対する前記切込刃の
挿入状態で切込刃をそれぞれ固定する切込刃固定部が周
方向に離隔して複数備えられ、前記切込刃調整ユニット
に、前記ユニット嵌合孔内に突出状とされる各切込刃の
突出量を規制する切込刃突出量規制溝が前記各切込刃挿
入溝に対応してそれぞれ備えられ、前記切込実行ユニッ
トに、線状部材が嵌挿される線状部材嵌挿孔がその軸心
に沿って備えられると共に、前記ユニット嵌合孔に対す
る嵌入時に前記各切込刃固定部によって固定された各切
込刃との干渉を回避すべく、前記各切込刃挿入溝に対応
して切込刃回避割溝がそれぞれ備えられてなるものであ
り、被覆部に対する切り込み深さを簡単に調整すること
ができると共に、複数の切り込みを同時に形成すること
ができ、被覆部の剥ぎ取りが円滑に行え、芯部に対する
損傷も有効に防止できるという利点がある。
【0052】また、切込刃突出量規制溝の深さが異なる
切込刃調整ユニットの複数種が備えられると共に、線状
部材嵌挿孔が異形とされた切込実行ユニットの複数種が
備えられてなる構造とすれば、適宜選択して組み合わせ
ることにより、各種形状、大きさの対象物に適用できる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の使用状態を示す斜視
図である。
【図2】治具本体の斜視図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図3における左側面図である。
【図5】切込刃調整ユニットの斜視図である。
【図6】同側面図である。
【図7】図6における左側面図である。
【図8】切込実行ユニットの斜視図である。
【図9】同側面図である。
【図10】図9における左側面図である。
【図11】組み付け説明図である。
【図12】組み付け説明図である。
【図13】組み付け説明図である。
【図14】組み付け説明図である。
【図15】電線の端面図である。
【図16】第2の実施形態における治具本体の側面図で
ある。
【図17】図16における左側面図である。
【図18】第2の実施形態における切込刃調整ユニット
の側面図である。
【図19】図18における左側面図である。
【図20】第2の実施形態における切込実行ユニットの
側面図である。
【図21】図20における左側面図である。
【図22】電線の端面図である。
【図23】第3の実施形態における治具本体の側面図で
ある。
【図24】図23における左側面図である。
【図25】第3の実施形態における切込刃調整ユニット
の側面図である。
【図26】図25における左側面図である。
【図27】第3の実施形態における切込実行ユニットの
側面図である。
【図28】図27における左側面図である。
【符号の説明】
1 治具 3 治具本体 4 切込刃調整ユニット 5 切込実行ユニット 6 切込刃 8 ユニット嵌合孔 9 切込刃挿入溝 13 切込刃固定部 17 ストッパフランジ部 18 切込刃突出量規制溝 21 ストッパフランジ部 22 電線嵌挿孔 23 切込刃回避割溝 24 電線 24a 被覆部 24b 芯線部 26 操作ハンドル 28 スリット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の芯部とその外周を覆う被覆部とか
    らなる線状部材の前記被覆部に、その長手方向に沿っ
    て、前記芯部と被覆部とを分離するための切り込みを施
    す被覆部剥取用治具において、 被覆部剥取用治具は、その軸心に沿ったユニット嵌合孔
    を有する筒状の治具本体と、前記ユニット嵌合孔内に嵌
    脱自在に嵌入される切込刃調整ユニットと、前記ユニッ
    ト嵌合孔内に嵌脱自在に嵌入される切込実行ユニットと
    を備え、 前記治具本体に、前記被覆部切込用の切込刃を外周側よ
    り前記ユニット嵌合孔内に出退自在に挿入可能な切込刃
    挿入溝が周方向に離隔して複数備えられると共に、前記
    切込刃挿入溝に対する前記切込刃の挿入状態で切込刃を
    それぞれ固定する切込刃固定部が周方向に離隔して複数
    備えられ、 前記切込刃調整ユニットに、前記ユニット嵌合孔内に突
    出状とされる各切込刃の突出量を規制する切込刃突出量
    規制溝が前記各切込刃挿入溝に対応してそれぞれ備えら
    れ、 前記切込実行ユニットに、前記線状部材が嵌挿される線
    状部材嵌挿孔がその軸心に沿って備えられると共に、前
    記ユニット嵌合孔に対する嵌入時に前記各切込刃固定部
    によって固定された各切込刃との干渉を回避すべく、前
    記各切込刃挿入溝に対応して切込刃回避割溝がそれぞれ
    備えられてなることを特徴とする被覆部剥取用治具。
  2. 【請求項2】 前記切込刃調整ユニットおよび前記切込
    実行ユニットのそれぞれの一端側に、前記治具本体の一
    端側に接離自在に当接して前記ユニット嵌合孔内に対す
    る前記嵌入位置を規制するストッパフランジ部が外方張
    り出し状に備えられてなることを特徴とする請求項1記
    載の被覆部剥取用治具。
  3. 【請求項3】 前記治具本体に操作ハンドルが備えられ
    てなることを特徴とする請求項1または2記載の被覆部
    剥取用治具。
  4. 【請求項4】 前記切込刃突出量規制溝の深さが異なる
    切込刃調整ユニットの複数種が備えられると共に、前記
    線状部材嵌挿孔が異形とされた切込実行ユニットの複数
    種が備えられてなることを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の被覆部剥取用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108023261A (zh) * 2016-10-29 2018-05-11 镇江亚昆机械有限公司 一种高效便捷的电缆线剥线刀具

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