JPH09132543A - 非環式オレフイン型不飽和化合物、その製造法および芳香性物質としてのその使用 - Google Patents
非環式オレフイン型不飽和化合物、その製造法および芳香性物質としてのその使用Info
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- JPH09132543A JPH09132543A JP8246829A JP24682996A JPH09132543A JP H09132543 A JPH09132543 A JP H09132543A JP 8246829 A JP8246829 A JP 8246829A JP 24682996 A JP24682996 A JP 24682996A JP H09132543 A JPH09132543 A JP H09132543A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C33/00—Unsaturated compounds having hydroxy or O-metal groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C33/02—Acyclic alcohols with carbon-to-carbon double bonds
- C07C33/025—Acyclic alcohols with carbon-to-carbon double bonds with only one double bond
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- C07C69/00—Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
- C07C69/007—Esters of unsaturated alcohols having the esterified hydroxy group bound to an acyclic carbon atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11B—PRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
- C11B9/00—Essential oils; Perfumes
- C11B9/0007—Aliphatic compounds
- C11B9/0015—Aliphatic compounds containing oxygen as the only heteroatom
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 優れた芳香性物質の提供。
【解決手段】 式
の非環式の分岐したオレフィン型不飽和アルコール。但
し式中R1は を意味し、R2は水素またはC1〜C6−アルキルを意
味し、R3は水素またはC1〜C4−アルキルまたはビ
ニルを表すが、R1がヒドロキシルの時はR2およびR
3は同時に水素を表すことはない、の化合物。
し式中R1は を意味し、R2は水素またはC1〜C6−アルキルを意
味し、R3は水素またはC1〜C4−アルキルまたはビ
ニルを表すが、R1がヒドロキシルの時はR2およびR
3は同時に水素を表すことはない、の化合物。
Description
【0001】本発明は非環式の分岐したオレフィン型不
飽和アルコールおよびエステル、およびその二つの製造
法、並びにその芳香性物質としての使用に関する。
飽和アルコールおよびエステル、およびその二つの製造
法、並びにその芳香性物質としての使用に関する。
【0002】多くの天然源の芳香物質成分は一般に容易
には入手できないこと、嗜好の流行の変化に適合させる
必要があること、およびそれ自身または組成物の形で興
味深い芳香特性をもつ貴重な香料となる新規芳香物質に
対する需要は常に増加していることのために、価値のあ
る芳香物質の品質をもった新規化合物に対する必要性は
依然として存在している。
には入手できないこと、嗜好の流行の変化に適合させる
必要があること、およびそれ自身または組成物の形で興
味深い芳香特性をもつ貴重な香料となる新規芳香物質に
対する需要は常に増加していることのために、価値のあ
る芳香物質の品質をもった新規化合物に対する必要性は
依然として存在している。
【0003】驚くべきことに、本発明においては、或る
種の非環式の分岐したオレフィン型不飽和アルコールお
よびエステル、好ましくはトリメチルヘキセン、トリメ
チルヘプテンおよびテトラメチルオクテン化合物型のも
のが優れた芳香性物質としての性質をもっていることが
見出された。
種の非環式の分岐したオレフィン型不飽和アルコールお
よびエステル、好ましくはトリメチルヘキセン、トリメ
チルヘプテンおよびテトラメチルオクテン化合物型のも
のが優れた芳香性物質としての性質をもっていることが
見出された。
【0004】本発明は式
【0005】
【化8】
【0006】但し式中R1は
【0007】
【化9】
【0008】好ましくは
【0009】
【化10】
【0010】を意味し、R2は水素またはC1〜C6−ア
ルキル、好ましくは水素またはC1〜C4−アルキルを意
味し、そしてR3は水素またはC1〜C4−アルキル、好
ましくはメチルまたはイソプロピルを表すが、R1がヒ
ドロキシルの時はR2およびR3は同時に水素を表すこと
はない、の化合物に関する。
ルキル、好ましくは水素またはC1〜C4−アルキルを意
味し、そしてR3は水素またはC1〜C4−アルキル、好
ましくはメチルまたはイソプロピルを表すが、R1がヒ
ドロキシルの時はR2およびR3は同時に水素を表すこと
はない、の化合物に関する。
【0011】アルコール(I)は対応するカルボニル化
合物、好ましくはアルデヒドまたはケトンと、有機金属
アルキル化剤、例えばブチルリチウムまたはグリニャー
ル化合物R2MgXまたはR3MgX(X=塩素、臭素お
よびヨウ素から成るハロゲン)との反応により製造する
ことができる。
合物、好ましくはアルデヒドまたはケトンと、有機金属
アルキル化剤、例えばブチルリチウムまたはグリニャー
ル化合物R2MgXまたはR3MgX(X=塩素、臭素お
よびヨウ素から成るハロゲン)との反応により製造する
ことができる。
【0012】
【化11】
【0013】有機金属アルキル化剤は一般にカルボニル
化合物(II)または(III)に対して少なくとも等
量の量で使用される。
化合物(II)または(III)に対して少なくとも等
量の量で使用される。
【0014】この反応は一般に反応条件下において不活
性な有機溶媒中で行われる。適当な不活性溶媒にはエー
テル、例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エ
チレングリコールジメチルおよびジブチルエーテル、ア
ニソール、およびテトラヒドロフランが含まれる。しか
しヘキサンのような炭化水素も適している。
性な有機溶媒中で行われる。適当な不活性溶媒にはエー
テル、例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エ
チレングリコールジメチルおよびジブチルエーテル、ア
ニソール、およびテトラヒドロフランが含まれる。しか
しヘキサンのような炭化水素も適している。
【0015】この反応は、一般に20〜80℃、好まし
くは20〜65℃で行われる。反応および加水分解が終
了した時に、生成したアルコールは、水に混和しない有
機溶媒により水相から抽出することができる。
くは20〜65℃で行われる。反応および加水分解が終
了した時に、生成したアルコールは、水に混和しない有
機溶媒により水相から抽出することができる。
【0016】従って本発明はまたカルボニル化合物(I
I)または(III)を、有機金属化合物R2−Yまた
はR3−Y(但し式中YはLiまたはMgXを表し、こ
こでXは塩素、臭素およびヨウ素から成るハロゲンから
選ばれる)と反応させるアルコール(Ia)の製造法に
関する。
I)または(III)を、有機金属化合物R2−Yまた
はR3−Y(但し式中YはLiまたはMgXを表し、こ
こでXは塩素、臭素およびヨウ素から成るハロゲンから
選ばれる)と反応させるアルコール(Ia)の製造法に
関する。
【0017】アルコール(I)は対応するカルボニル化
合物、好ましくはアルデヒドまたはケトンを、錯体の水
素化物、例えば硼水素化ナトリウム、水素化アルミニウ
ムリチウムまたは硼水素化リチウムで還元することによ
り製造することができるが、またエステル、酸塩化物ま
たはカルボン酸を還元して製造することもできる。
合物、好ましくはアルデヒドまたはケトンを、錯体の水
素化物、例えば硼水素化ナトリウム、水素化アルミニウ
ムリチウムまたは硼水素化リチウムで還元することによ
り製造することができるが、またエステル、酸塩化物ま
たはカルボン酸を還元して製造することもできる。
【0018】この還元は一般に少なくとも完全に反応が
行われるのに必要な量の錯体の水素化物を用いて行われ
る。即ちアルデヒドまたはケトンを還元する場合には
0.25モル、エステルおよび酸塩化物を還元する場合
には0.5モル、カルボン酸を還元する場合には0.7
5モルの錯体の水素化物が用いられる。還元反応は次の
ように進行する。
行われるのに必要な量の錯体の水素化物を用いて行われ
る。即ちアルデヒドまたはケトンを還元する場合には
0.25モル、エステルおよび酸塩化物を還元する場合
には0.5モル、カルボン酸を還元する場合には0.7
5モルの錯体の水素化物が用いられる。還元反応は次の
ように進行する。
【0019】
【化12】
【0020】還元は不活性有機溶媒、例えば有機金属化
合物との反応に使用される上記の溶媒中で行うことがで
きる。この反応は温度20〜90℃、好ましくは20〜
65℃で行うことができる。加水分解後、通常の方法で
後処理を行う。
合物との反応に使用される上記の溶媒中で行うことがで
きる。この反応は温度20〜90℃、好ましくは20〜
65℃で行うことができる。加水分解後、通常の方法で
後処理を行う。
【0021】従って本発明はまたカルボニル化合物(I
I)または(III)を錯体の水素化物で還元すること
によりアルコール(I)または(Ic)を製造する方法
に関する。
I)または(III)を錯体の水素化物で還元すること
によりアルコール(I)または(Ic)を製造する方法
に関する。
【0022】本発明の上記二つの方法の原料として使用
されるカルボニル化合物は公知である(例えば米国特許
(US PS)/第3 668 255号、またはドイ
ツ、Weinheim,VCH Verlagsges
ellschaft mbH発行のChemische
Berichte誌、124巻(1991年)203
〜206頁記載のH.Mayretalの論文参照)
か、または従来公知の方法と類似の方法で製造すること
ができる。
されるカルボニル化合物は公知である(例えば米国特許
(US PS)/第3 668 255号、またはドイ
ツ、Weinheim,VCH Verlagsges
ellschaft mbH発行のChemische
Berichte誌、124巻(1991年)203
〜206頁記載のH.Mayretalの論文参照)
か、または従来公知の方法と類似の方法で製造すること
ができる。
【0023】必要に応じて、対応するエステルをアルコ
ール(I)から製造することができる。これに対して
は、例えばドイツ、ベルリン、Deutscher V
erlag der Wissenschaften
1990年発行、”Organikum”第18版40
2頁以降、およびドイツ、Stuttgart、Geo
rg Thime Verlag 1985年発行、”
Methoden der Organischen
Chemie(Houben−Weyl編)E5巻、6
59頁以降に記載されているような通常のエステル化法
を使用することができる。好適な方法は必要に応じてエ
ステル化触媒の存在下でアルコールをカルボン酸または
カルボン酸無水物と反応させる方法である。
ール(I)から製造することができる。これに対して
は、例えばドイツ、ベルリン、Deutscher V
erlag der Wissenschaften
1990年発行、”Organikum”第18版40
2頁以降、およびドイツ、Stuttgart、Geo
rg Thime Verlag 1985年発行、”
Methoden der Organischen
Chemie(Houben−Weyl編)E5巻、6
59頁以降に記載されているような通常のエステル化法
を使用することができる。好適な方法は必要に応じてエ
ステル化触媒の存在下でアルコールをカルボン酸または
カルボン酸無水物と反応させる方法である。
【0024】好適なカルボン酸およびカルボン酸無水物
は例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酢酸無水物、プロ
ピオン酸無水物および酪酸無水物である。
は例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酢酸無水物、プロ
ピオン酸無水物および酪酸無水物である。
【0025】好適なエステル化触媒には例えば燐酸、硫
酸、無水塩化水素酸、スルフォン酸、イオン交換剤およ
び酢酸ナトリウムが含まれる。
酸、無水塩化水素酸、スルフォン酸、イオン交換剤およ
び酢酸ナトリウムが含まれる。
【0026】また本発明は対応するアルコールIをカル
ボン酸またはカルボン酸無水物でエステル化するエステ
ルIの製造法に関する。
ボン酸またはカルボン酸無水物でエステル化するエステ
ルIの製造法に関する。
【0027】本発明の化合物(I)は極めて魅力的な香
気の特色を有し、この特色は特に新鮮さに優れ、ベルガ
モット、グレープフルーツおよび柑橘類の香りに似てい
る。これらの化合物は容易に他の芳香性物質と一緒にし
て興味深い組成物をつくることができる。この場合の該
化合物の量は好ましくは全組成物に関し1〜50重量%
である。
気の特色を有し、この特色は特に新鮮さに優れ、ベルガ
モット、グレープフルーツおよび柑橘類の香りに似てい
る。これらの化合物は容易に他の芳香性物質と一緒にし
て興味深い組成物をつくることができる。この場合の該
化合物の量は好ましくは全組成物に関し1〜50重量%
である。
【0028】精密な香料の調合の場合と同様に、このよ
うな組成物は香料化粧品、例えばクリーム、ローショ
ン、エーロゾルおよびトイレット用石鹸、および工業用
製品、例えば洗浄用組成物および洗剤、軟化剤、滅菌剤
および織物処理剤に使用することができる。
うな組成物は香料化粧品、例えばクリーム、ローショ
ン、エーロゾルおよびトイレット用石鹸、および工業用
製品、例えば洗浄用組成物および洗剤、軟化剤、滅菌剤
および織物処理剤に使用することができる。
【0029】従って本発明はまた化合物Iを芳香性物質
として使用する方法に関する。
として使用する方法に関する。
【0030】下記実施例において特記しない限りすべて
の割合は重量による。
の割合は重量による。
【0031】
実施例 1 2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3
−オール 91gの2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−
エン−3−オンをアルコール中で19gの硼水素化ナト
リウムと40℃で24時間撹拌する。アルコールを蒸溜
し去り、水を加え、生成物をt−ブチルメチルエーテル
で抽出する。有機相を中性になるまで洗滌し、40cm
の充填塔を用いて蒸溜する。
−オール 91gの2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−
エン−3−オンをアルコール中で19gの硼水素化ナト
リウムと40℃で24時間撹拌する。アルコールを蒸溜
し去り、水を加え、生成物をt−ブチルメチルエーテル
で抽出する。有機相を中性になるまで洗滌し、40cm
の充填塔を用いて蒸溜する。
【0032】これによって50.3g(理論値の55
%)の生成物を得た。10ミリバールにおける沸点=8
7℃。
%)の生成物を得た。10ミリバールにおける沸点=8
7℃。
【0033】匂い:樟脳、酢酸スチリル、青臭さ、良好
な粘着性。
な粘着性。
【0034】実施例 2 2,3,4,4,7−ペンタメチル−オクト−6−エン
−3−オール テトラヒドロフラン中の187gの塩化メチルマグネシ
ウム20重量%溶液を、91gの2,3,4,4,7−
ペンタメチル−オクト−6−エン−3−オンに、40℃
で2時間に亙って滴下する。次いでこの混合物を4時間
加熱還流させる。反応が終了したら、大部分のテトラヒ
ドロフランを蒸溜し去り、氷/塩酸混合物を加える。t
−ブチルメチルエーテルで生成物を抽出し、中性になる
まで洗滌し、30cmの充填塔を用いて蒸溜する。
−3−オール テトラヒドロフラン中の187gの塩化メチルマグネシ
ウム20重量%溶液を、91gの2,3,4,4,7−
ペンタメチル−オクト−6−エン−3−オンに、40℃
で2時間に亙って滴下する。次いでこの混合物を4時間
加熱還流させる。反応が終了したら、大部分のテトラヒ
ドロフランを蒸溜し去り、氷/塩酸混合物を加える。t
−ブチルメチルエーテルで生成物を抽出し、中性になる
まで洗滌し、30cmの充填塔を用いて蒸溜する。
【0035】10ミリバールにおける沸点が96℃の生
成物82g(理論値の83%)を得た。
成物82g(理論値の83%)を得た。
【0036】匂い:クロスグリ(black curr
ant)、樟脳、グレープフルーツ、柑橘類、新鮮さ。
ant)、樟脳、グレープフルーツ、柑橘類、新鮮さ。
【0037】実施例 3 3−イソプロピル−4,4,7−トリメチル−オクタ−
1,6−ジエン−3−オール 2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3
−オン72.8gおよび400mlの臭化ビニルマグネ
シウム溶液(1モル)から実施例2と同様にして得た。
1,6−ジエン−3−オール 2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3
−オン72.8gおよび400mlの臭化ビニルマグネ
シウム溶液(1モル)から実施例2と同様にして得た。
【0038】10ミリバールにおける沸点が110℃の
生成物36g(理論値の43%)を得た。
生成物36g(理論値の43%)を得た。
【0039】匂い:ピリッとしている、樟脳、果物。
【0040】実施例 4 2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3
−オールの蟻酸エステル 52gの2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−
エン−3−オールと65gの蟻酸とを40℃で8時間撹
拌する。次いで蟻酸を蒸溜し去り、クラッキング管蒸溜
法により生成物を精製する。
−オールの蟻酸エステル 52gの2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−
エン−3−オールと65gの蟻酸とを40℃で8時間撹
拌する。次いで蟻酸を蒸溜し去り、クラッキング管蒸溜
法により生成物を精製する。
【0041】これにより10ミリバールにおける沸点が
118℃の生成物22.7g(理論値の38%)を得
た。
118℃の生成物22.7g(理論値の38%)を得
た。
【0042】匂い:ベルガモット、グレープフルーツ、
薬用サルビア油、柑橘類。
薬用サルビア油、柑橘類。
【0043】実施例 5 2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3
−オールの酢酸エステル 57.6gの2,4,4,7−テトラメチル−オクト−
6−エン−3−オールと33.6gの酢酸とを、酢酸ナ
トリウム10gを加えて5時間加熱還流させる。水を加
え、この混合物をt−ブチルメチルエーテルで抽出し、
30cmの充填塔を用いて蒸溜する。
−オールの酢酸エステル 57.6gの2,4,4,7−テトラメチル−オクト−
6−エン−3−オールと33.6gの酢酸とを、酢酸ナ
トリウム10gを加えて5時間加熱還流させる。水を加
え、この混合物をt−ブチルメチルエーテルで抽出し、
30cmの充填塔を用いて蒸溜する。
【0044】10ミリバールにおける沸点が92℃の生
成物52g(理論値の77%)を得た。
成物52g(理論値の77%)を得た。
【0045】匂い:新鮮さ、樟脳、ベルガモット、グレ
ープフルーツ。
ープフルーツ。
【0046】実施例 6 2,2,5−トリメチル−ヘキス−4−エン−1−オー
ルの蟻酸エステル 92gの2,2,5−トリメチル−ヘキス−4−エン−
1−オールと130gの蟻酸とを室温において6時間撹
拌する。400mlの水を加え、相を分離し、生成物を
蒸溜する。
ルの蟻酸エステル 92gの2,2,5−トリメチル−ヘキス−4−エン−
1−オールと130gの蟻酸とを室温において6時間撹
拌する。400mlの水を加え、相を分離し、生成物を
蒸溜する。
【0047】これにより10ミリバールにおける沸点が
49℃の生成物87g(理論値の80%)を得た。
49℃の生成物87g(理論値の80%)を得た。
【0048】匂い:グレープフルーツ、新鮮さ、ベルガ
モット、酢酸スチリル、カルビノール。
モット、酢酸スチリル、カルビノール。
【0049】実施例 7 2,2,5−トリメチル−ヘキス−4−エン−1−オー
ルのプロピオン酸エステル 49.7gの2,2,5−トリメチル−ヘキス−4−エ
ン−1−オール、70mlのプロピオン酸無水物および
0.1mlの燐酸を室温において撹拌する。300ml
のt−ブチルメチルエーテルを加え、混合物を中性にな
るまで洗滌し、有機相を蒸溜する。
ルのプロピオン酸エステル 49.7gの2,2,5−トリメチル−ヘキス−4−エ
ン−1−オール、70mlのプロピオン酸無水物および
0.1mlの燐酸を室温において撹拌する。300ml
のt−ブチルメチルエーテルを加え、混合物を中性にな
るまで洗滌し、有機相を蒸溜する。
【0050】10ミリバールにおける沸点が70℃の生
成物66g(理論値の95%)を得た。
成物66g(理論値の95%)を得た。
【0051】匂い:新鮮さ、青臭さ、ベルガモット、水
っぽさ。
っぽさ。
【0052】実施例 8 3,3,6−トリメチル−ヘプト−5−エン−2−オー
ルの蟻酸エステル 46.8gの3,3,6−トリメチル−ヘプト−5−エ
ン−2−オールと60gの蟻酸から実施例6と同様にし
て得た。
ルの蟻酸エステル 46.8gの3,3,6−トリメチル−ヘプト−5−エ
ン−2−オールと60gの蟻酸から実施例6と同様にし
て得た。
【0053】これにより10ミリバールにおける沸点が
78℃の生成物34.6g(理論値の63%)を得た。
78℃の生成物34.6g(理論値の63%)を得た。
【0054】匂い:新鮮さ、酢酸スチリル、グレープフ
ルーツ、花。
ルーツ、花。
【0055】実施例 9 3,3,6−トリメチル−ヘプト−5−エン−2−オー
ルのプロピオン酸エステル 46.8gの3,3,6−トリメチル−ヘプト−5−エ
ン−2−オール、70mlのプロピオン酸無水物および
0.1mlの燐酸から実施例7と同様にして得た。
ルのプロピオン酸エステル 46.8gの3,3,6−トリメチル−ヘプト−5−エ
ン−2−オール、70mlのプロピオン酸無水物および
0.1mlの燐酸から実施例7と同様にして得た。
【0056】10ミリバールにおける沸点が93℃の生
成物52.6g(理論値の82.3%)を得た。
成物52.6g(理論値の82.3%)を得た。
【0057】匂い:新鮮さ、ベルガモット、グレープフ
ルーツ。
ルーツ。
【0058】
【表1】
【0059】2,2,5−トリメチル−ヘキス−4−エ
ン−1−オールの蟻酸エステルを加えることにより、タ
ルト(tart)の組成物に、間違いなく新鮮で青臭いピー
クを付与する。
ン−1−オールの蟻酸エステルを加えることにより、タ
ルト(tart)の組成物に、間違いなく新鮮で青臭いピー
クを付与する。
【0060】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。
る。
【0061】1.式
【0062】
【化13】
【0063】但し式中R1は
【0064】
【化14】
【0065】を意味し、R2は水素またはC1〜C6−ア
ルキルを意味し、R3は水素またはC1〜C4−アルキル
またはビニルを表すが、R1がヒドロキシルの時はR2お
よびR3は同時に水素を表すことはない、の化合物。
ルキルを意味し、R3は水素またはC1〜C4−アルキル
またはビニルを表すが、R1がヒドロキシルの時はR2お
よびR3は同時に水素を表すことはない、の化合物。
【0066】2.R1が
【0067】
【化15】
【0068】を意味し、R2が水素またはC1〜C4−ア
ルキルを意味し、R3が水素、メチル、イソプロピルま
たはビニルを意味する上記第1項記載の化合物。
ルキルを意味し、R3が水素、メチル、イソプロピルま
たはビニルを意味する上記第1項記載の化合物。
【0069】3.式
【0070】
【化16】
【0071】但し式中Rは上記第1項記載のR2または
R3を意味する、のカルボニル化合物を、有機金属化合
物 R−Y 但し式中YはLiまたはMgXを表し、Xは塩素、臭素
およびヨウ素から成るハロゲンを意味する、と反応させ
る、式
R3を意味する、のカルボニル化合物を、有機金属化合
物 R−Y 但し式中YはLiまたはMgXを表し、Xは塩素、臭素
およびヨウ素から成るハロゲンを意味する、と反応させ
る、式
【0072】
【化17】
【0073】但し式中Rは上記意味を有する、の化合物
の製造法。
の製造法。
【0074】4.式
【0075】
【化18】
【0076】但し式中Rは上記第1項記載のR2または
R3を意味する、のカルボニル化合物を錯体の水素化物
で還元する、式
R3を意味する、のカルボニル化合物を錯体の水素化物
で還元する、式
【0077】
【化19】
【0078】但し式中Rは上記意味を有する、の化合物
の製造法。
の製造法。
【0079】5.R1が−OHを表す上記第1項記載の
式(I)の化合物をC1〜C7−カルボン酸またはその無
水物を用いてエステル化する、R1が
式(I)の化合物をC1〜C7−カルボン酸またはその無
水物を用いてエステル化する、R1が
【0080】
【化20】
【0081】を表す請求項1記載の式(I)の化合物の
製造法。
製造法。
【0082】6.芳香性物質として上記第1項記載の化
合物を使用する方法。
合物を使用する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 67/08 C07C 67/08 69/145 69/145 C11B 9/00 C11B 9/00 R C S
Claims (5)
- 【請求項1】 式 【化1】 但し式中R1は 【化2】 を意味し、 R2は水素またはC1〜C6−アルキルを意味し、 R3は水素またはC1〜C4−アルキルまたはビニルを表
すが、R1がヒドロキシルの時はR2およびR3は同時に
水素を表すことはない、の化合物。 - 【請求項2】 式 【化3】 但し式中Rは請求項1記載のR2またはR3を意味する、
のカルボニル化合物を、有機金属化合物 R−Y 但し式中YはLiまたはMgXを表し、Xは塩素、臭素
およびヨウ素から成るハロゲンを意味する、と反応させ
ることを特徴とする、式 【化4】 但し式中Rは上記意味を有する、の化合物の製造法。 - 【請求項3】 式 【化5】 但し式中Rは請求項1記載のR2またはR3を意味する、
のカルボニル化合物を錯体の水素化物で還元することを
特徴とする、式 【化6】 但し式中Rは上記意味を有する、の化合物の製造法。 - 【請求項4】 R1が−OHを表す請求項1記載の式
(I)の化合物をC1〜C7−カルボン酸またはその無水
物を用いてエステル化することを特徴とする、R1が 【化7】 を表す請求項1記載の式(I)の化合物の製造法。 - 【請求項5】 芳香性物質として使用することを特徴と
する請求項1記載の化合物の使用。
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DE19532886A1 (de) | 1997-03-13 |
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