JPH09130721A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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Publication number
JPH09130721A
JPH09130721A JP7279319A JP27931995A JPH09130721A JP H09130721 A JPH09130721 A JP H09130721A JP 7279319 A JP7279319 A JP 7279319A JP 27931995 A JP27931995 A JP 27931995A JP H09130721 A JPH09130721 A JP H09130721A
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JP
Japan
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Application number
JP7279319A
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English (en)
Inventor
Toshiki Narahara
俊樹 楢原
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの取り込み操作の遅れを補正して
目的の映像を静止画として容易に取り込むことを可能と
し、操作性の向上を図る。 【解決手段】 入力映像の表示を開始してから静止画の
取り込みの指示があるまで、入力した映像フレームが次
の映像フレームに切り替わる前に、古い記憶映像を最新
の映像に更新記憶しながら映像転送メモリ4内に常時少
なくとも1枚の静止画をバッファリングし、オペレータ
の操作によって静止画の取り込みが指示されたとき、当
該指示タイミングより以前にバッファリングされている
静止画を映像転送メモリ4に保持することによって、当
該指示タイミングより以前の静止画の取り込みを可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画面に表示されて
いる入力映像を見ながら操作部を操作することによって
所望の静止画を取り込むことができる静止画取り込み機
能を具備した情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日では、テレビ受信機、ビデオカメ
ラ、ビデオテープ装置、ビデオディスク装置等からの入
力映像を表示部の画面に表示し、使用者がその表示映像
を見ながら所望とする映像の表示タイミングで静止画取
り込み操作部を操作することによって、操作タイミング
の映像を装置本体でデータ処理できる記憶装置内に取り
込む、いわゆる静止画取り込み機能を具備した、マルチ
メディア対応のパーソナルコンピュータやワードプロセ
ッサ等の情報処理装置が広く普及している。
【0003】現在、例えば、テレビ放送映像やビデオテ
ープ装置の再生映像の表示中に、画面上の映像を一時的
に止めて、画像が一時停止している状態で静止画取り込
みボタンを押圧すると、その映像がハードディスクに保
存されるマルチメディア対応のパーソナルコンピュータ
等が実用化されている。
【0004】また、ビデオカメラ等からの入力映像を表
示中に、取り込みたい映像のタイミングで静止画取り込
みボタンを押圧すると、その映像が装置本体内のメモリ
に取り込まれるマルチメディア対応のワードプロセッサ
等が実用化されている。
【0005】また、静止画取り込み機能を具備した情報
処理装置において、画面上に入力映像と共に映像機器の
操作部の画像も併せて表示し、この操作部の画像の指示
に基づいて映像機器を制御する制御信号を形成すること
によって、静止画取り込み作業にかかる映像機器の操作
を画面上で容易に行える技術が知られている(特開平2
−285871号公報)。
【0006】また、静止画取り込み機能を具備した情報
処理装置において、シャッタキー(静止画取り込みボタ
ン)が押圧されて映像が記録手段に取り込まれた後、取
り込まれた1画面分の映像信号による画面を子画面とし
て入力映像の表示画面中に挿入表示することによって、
取り込まれた映像を容易に確認できると共に、取り込み
動作が正確に行われていることを確認できる技術が知ら
れている(特開平3−13069号公報)。
【0007】また、静止画取り込み機能を具備した情報
処理装置において、入力映像の表示中にシャッタキーが
押圧されると、入力映像信号に代わって静止画用映像信
号が選択されてこの静止画用映像が画面に表示され、そ
の後、再度シャッタキーが押圧されると、当該静止画用
映像信号が記録手段に取り込まれるように構成すること
によって、取り込まれる映像を予め画面上で確認するこ
とができる技術が知られている(特開平3−13076
号公報)。
【0008】上記のように、従来より、使用者の操作性
を考慮した様々な静止画取り込み方式が提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような静止画取
り込み機能を具備した情報処理装置において、使用者が
静止画取り込み操作を行う場合、動きのある映像を目視
で確認しながら静止画取り込みボタンを押したり、或い
は動きのある映像を目視で確認しながら映像を一時停止
させる操作を行うため、取り込みたい意識が働いた後、
目的の映像の表示が過ぎ去ってから映像を取り込むため
のボタン操作(静止画取り込みボタンまたは一時停止ボ
タンの操作)が行われることになる。
【0010】上記従来の静止画取り込み機能を具備した
情報処理装置においては、使用者が静止画取り込みボタ
ンを操作したタイミングで、そのとき入力されている映
像の取り込みを開始するようになっているので、上述の
ようにオペレータのボタン操作に遅れが生じることや、
ボタン操作されてから入力映像が記憶領域に転送される
までにタイムラグが生じること等を考えると、目的の映
像の取り込みは容易ではない。特に、動きの速い映像を
目視しながら静止画の取り込み操作を行う場合、目的の
映像が行き過ぎてしまうことは避けられない。また、映
像を一時停止させた後にその映像を取り込むようにした
情報処理装置においても、使用者が取り込みたいと希望
するタイミングで映像を一時停止させることは上述のよ
うに困難であり、やはり目的の映像の取り込みは困難で
ある。
【0011】上述の理由から、従来の情報処理装置で
は、取り込みたい映像が表示される前に、オペレータが
ボタン操作を行う意識を働かせなくては、目的の映像を
取り込むことができない。したがって、事前に映像を録
画して目的の映像を何度も再生しながら、ボタン操作の
タイミングを調整する必要がある。
【0012】例えば、ビデオテープ装置にて映像を録画
していれば、テープ巻き戻し、再生、停止の操作を繰り
返すことによって、最終的に所望の映像を得ることはで
きる。しかし、再生を繰り返しながらの微妙なタイミン
グ調整が要求され、目的の映像を取り込むまでには時間
がかかり、オペレータの作業効率はあまり良くない。例
えば、現在最も多く取り扱われているNTSC方式のテ
レビジョン映像は、フィールド周波数が60Hz(フレ
ーム周波数は30Hz)であって、1/60秒間隔でフ
ィールド画像(1/30間隔でフレーム画像)が切り替
わる。このような短い時間間隔で切り替わる画像の中か
ら目的の1つの静止画を使用者の操作によって取得する
ことは、ビデオテープの走行・制動性能等の再生装置側
の機械的性能を考えると容易ではない。
【0013】特に、上記従来の情報処理装置では、ビデ
オテープ装置等の録画手段がない状況下でテレビの受信
映像を静止画として取り込む場合のように、一度だけし
か映像の入力が行われない状況において、所望の静止画
を取り込むことができない可能性が高いという重大な問
題がある。すなわち、このような状況下では、後に再生
ができないので取り込みの失敗は許されないにも関わら
ず、上述のように動きのある映像を目視しながら一度の
取り込み操作だけで所望の静止画を取り込むことは困難
であり、所望の静止画の取り込みに失敗する可能性が非
常に高い。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る情
報処理装置は、上記の課題を解決するために、映像入力
部からの入力映像を表示する表示手段と、入力映像を静
止画として取り込むタイミングを指示するための取り込
み操作手段と、入力映像を静止画として記憶する領域を
有する映像記憶手段とを備え、表示手段に表示されてい
る入力映像を見ながら取り込み操作手段を操作すること
によって所望の静止画を映像記憶手段に取り込むことが
できる静止画取り込み機能を具備したものであって、入
力映像の表示を開始してから上記取り込み操作手段にて
静止画の取り込みの指示があるまで、古い記憶映像を最
新の映像に更新記憶しながら所定の時間間隔毎に入力映
像を静止画として上記映像記憶手段に転送退避させる映
像バッファリング制御手段と、上記取り込み操作手段に
て静止画の取り込みが指示されたとき、当該指示タイミ
ングより以前に上記映像記憶手段に転送退避されている
静止画を上記映像記憶手段に保持させる静止画取り込み
制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】上記の構成によれば、オペレータが静止画
の取り込み操作を行うために入力映像の表示を開始して
から上記取り込み操作手段にて静止画の取り込みの指示
があるまでの間、オペレータからの取り込み指示を待つ
ことなく、映像入力部からの入力映像が静止画として上
記映像記憶手段に転送退避(バッファリング)される。
したがって、オペレータからの取り込み指示が行われた
時点では、少なくとも当該指示タイミングの直前の映像
を含む取り込み指示前の静止画が、既に、上記映像記憶
手段に格納されている状態となっている。
【0016】実際にオペレータからの取り込み指示が行
われた場合、転送退避されている静止画が上記映像記憶
手段に保持され、これにて、静止画取り込み指示タイミ
ングより以前の映像が取り込まれた状態となる。
【0017】オペレータによる取り込み指示は、表示手
段に表示されている入力映像を見ながら取り込み操作手
段を操作することによってなされるので、上述のように
取り込みたい意識が働いた後、取り込み指示操作を行う
までの反応に時間を要し、操作遅れが生じる。しかしな
がら、本発明では、実際の取り込み指示タイミングより
以前の映像を取り込めるので、オペレータの取り込み指
示の遅れを補正して目的の映像を取り込むことが可能と
なる。
【0018】請求項2の発明に係る情報処理装置は、上
記請求項1の発明の構成において、取り込み指示タイミ
ング以前の静止画の取り込み枚数を任意に設定するため
の取り込み枚数設定操作手段を備え、上記映像バッファ
リング制御手段は、入力映像の表示を開始してから上記
取り込み操作手段にて静止画の取り込みの指示があるま
で、少なくとも上記取り込み枚数設定操作手段にて設定
された枚数分の静止画が上記映像記憶手段にバッファリ
ングされるように、静止画のバッファリング制御を行う
と共に、上記静止画取り込み制御手段は、取り込み指示
タイミングの直前に転送退避された静止画から上記取り
込み枚数設定操作手段にて設定された枚数分前までの静
止画を、映像記憶手段に取り込む静止画として、映像記
憶手段に保持させることを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、取り込み枚数設定操
作手段の操作によって、オペレータ自らが、取り込み指
示タイミング以前に取り込む静止画枚数を任意に設定す
ることができる。この場合、入力映像の表示を開始して
から上記取り込み操作手段にて静止画の取り込みの指示
があるまで、上記映像記憶手段に複数枚の静止画がバッ
ファリングされ、取り込み操作が行われた時点で、当該
取り込み指示タイミングの直前までの設定枚数分の静止
画が、映像記憶手段に保持されて取り込まれた状態とな
る。
【0020】一度の取り込み操作にて、動画を構成する
連続した多量の映像フレームから目的の映像フレームを
静止画として取り込むことは、反応時間のオペレータに
よる個人差や、映像の内容の違い等を考えれば容易では
ない。これに対して、本発明では、オペレータ自らが取
り込み枚数を事前設定することによって、取り込み指示
タイミング以前の映像を複数枚分取り込めるので、目的
の静止画を取り込める確率を高めることができる。
【0021】請求項3の発明に係る情報処理装置は、上
記請求項2の発明の構成において、入力映像を静止画と
して上記映像記憶手段に転送退避する時間間隔を、映像
フレーム最小間隔時間を最小単位として任意に設定する
ための時間間隔設定操作手段を備え、上記映像バッファ
リング制御手段は、上記時間間隔設定操作手段にて設定
された時間間隔で、入力映像を静止画として上記映像記
憶手段に転送退避させることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、時間間隔設定操作手
段の操作によって、オペレータ自らが、連続して複数枚
バッファリングされる映像の時間間隔を、任意に設定す
ることができる。この場合、入力映像の表示を開始して
から上記取り込み操作手段にて静止画の取り込みの指示
があるまで、上記映像記憶手段には、入力映像が設定さ
れた時間間隔で間引かれてバッファリングされ、取り込
み操作が行われた時点で、当該取り込み指示タイミング
の直前までの設定枚数分の静止画が、映像記憶手段に保
持されて取り込まれた状態となる。これにより、映像の
種類やオペレータの操作(反応時間)による差異を吸収
し、入力映像から静止画として取り込む選択範囲を広げ
ることができる。
【0023】請求項4の発明に係る情報処理装置は、上
記請求項2または3の発明の構成において、上記映像記
憶手段の記憶容量と1枚の静止画に要する記憶容量とに
基づいて上記映像記憶手段に取り込める静止画の上限枚
数を制限管理し、上記取り込み枚数設定操作手段にて設
定できる上限枚数を管理する管理手段を備えていること
を特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、管理手段が、限りあ
る映像記憶手段の記憶容量を管理し、取り込み枚数設定
操作手段にてオペレータが設定できる上限枚数を管理し
ている。映像記憶手段に取り込める静止画の上限枚数
は、上記映像記憶手段の記憶容量を1枚の静止画に要す
る記憶容量で割ることによって求めることができる。こ
の上限枚数の管理により、オペレータは映像記憶手段の
記憶容量内でより多くの静止画を取り込むことができ、
目的の映像の選択率の向上が図れる。
【0025】請求項5の発明に係る情報処理装置は、請
求項1の発明の構成において、上記取り込み操作手段に
て静止画の取り込みが指示されたタイミングを基準とし
て、それより何秒前の入力映像を静止画として取り込む
かの時間設定を、映像フレーム最小時間間隔を最小単位
として行うための時間設定操作手段を備えている。そし
て、上記映像バッファリング制御手段は、入力映像の表
示を開始してから上記取り込み操作手段にて静止画の取
り込みの指示があるまで、映像フレーム最小時間間隔毎
に入力映像の全映像フレームを上記映像記憶手段に転送
しながら、上記映像記憶手段に所定枚数の静止画が常時
退避されるように、静止画のバッファリング制御を行う
と共に、上記静止画取り込み制御手段は、取り込み指示
タイミングから上記時間設定操作手段にて設定された時
間だけさかのぼったタイミングで転送退避された静止画
を、映像記憶手段に取り込む静止画として、映像記憶手
段に保持させることを特徴としている。
【0026】上記請求項5の発明の構成によれば、時間
設定操作手段の操作によって、オペレータ自らが、取り
込み指示タイミングの何秒前の入力映像を静止画として
取り込むかを、任意に設定することができる。この場
合、入力映像の全映像フレームが映像記憶手段に転送さ
れ、映像記憶手段に所定枚数の静止画が常時バッファリ
ングされる。そして、取り込み操作が行われた時点で、
当該取り込み指示タイミングから設定時間だけさかのぼ
ったタイミングでバッファリングされた静止画が、取り
込み画像として扱われる。
【0027】一般に、オペレータの取り込み操作タイミ
ングは、反応時間のオペレータによる個人差や、映像の
内容(動きの速さ等)によって微妙に異なるものであ
り、操作タイミングがずれて目的の映像が行き過ぎてし
まう時間は、常に一定とはいえない。これに対して、本
実施例では、オペレータ自らが静止画として取り込むタ
イミングを事前設定することによって、操作タイミング
のずれを精度よく補正することができ、目的の静止画を
取り込める確率が高まる。
【0028】請求項6の発明に係る情報処理装置は、請
求項1、2、3、4または5の発明の構成において、上
記静止画取り込み制御手段は、上記取り込み操作手段に
て静止画の取り込みが指示されたとき、当該指示タイミ
ングの入力映像を静止画として上記映像記憶手段に取り
込むと共に、当該指示タイミング後の入力映像も静止画
として上記映像記憶手段に取り込むことを特徴としてい
る。
【0029】上の発明の構成によれば、オペレータの操
作によって静止画の取り込みが指示されたとき、当該指
示タイミングより以前の静止画と共に、当該指示タイミ
ングの静止画および当該指示タイミング後の静止画も、
上記映像記憶手段に取り込むようになっている。これに
よって、静止画を取り込んだ後のオペレータによる目的
の映像の選択率が向上する。
【0030】請求項7の発明に係る情報処理装置は、請
求項1、2、3、4、5または6の発明の構成におい
て、上記映像記憶手段は、1つの画像フレームが複数の
フィールドから構成されるインターレス方式の入力映像
を静止画として記憶するフィールド単位の記憶領域を有
している。そして、当該情報処理装置は、上記映像記憶
手段に静止画が取り込まれた後の表示モードを、ノンイ
ンターレスモードまたはインターレスモードの何れかに
設定するための表示モード設定操作手段と、ノンインタ
ーレスモードに設定されているときは、上記映像記憶手
段に取り込んだ静止画を、1つのフィールドの情報で画
像を構成するノンインターレス表示させる一方、インタ
ーレスモードに設定されているときは、映像記憶手段に
取り込んだ静止画を、複数フィールドの情報で画像を構
成するインターレス表示させる表示制御手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、1つの画像フレーム
が複数のフィールドから構成されるインターレス方式の
入力映像(NTSC方式のテレビジョン映像等)から静
止画を取り込んだ場合、表示モード設定操作手段の操作
によって、オペレータ自らが、取り込み後の静止画の表
示モードをノンインターレスまたはインターレスの何れ
にも変更設定できるようになっている。ノンインターレ
スモードに設定されているときは、上記映像記憶手段に
取り込まれた静止画が、1つのフィールドの情報で画像
を構成するノンインターレス画像として表示される。ま
た、インターレスモードに設定されているときは、映像
記憶手段に取り込まれた静止画が、複数フィールドの情
報で画像を構成するインターレスで表示される。
【0032】例えば、動きの速い入力映像から静止画を
取り込んだ場合、各フィールド間の映像のブレが大きく
なるので、この場合はノンインターレスモードに設定す
ることによって静止画としての画質を向上させることが
できる。一方、動きの少ない入力映像から静止画を取り
込んだ場合、各フィールド間の映像のブレが殆どないの
で、この場合はインターレスモードに設定することによ
って、複数フィールドからなる情報量の多いノンインタ
ーレスよりも綺麗な静止画が得られる。このように、入
力映像の種類に応じた表示モードの設定により、取り込
んだ静止画の画質を向上させることができる。
【0033】請求項8の発明に係る情報処理装置は、請
求項1、2、3、4、5、6または7の発明の構成にお
いて、上記映像記憶手段に複数の静止画が取り込まれた
場合、その中から任意の静止画を表示手段に選択表示さ
せるための選択操作手段と、上記選択操作手段にて選択
されて表示手段に表示されている静止画を、補助記録媒
体に書き込んで保存する保存手段とを備えていることを
特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、上記映像記憶手段に
複数の静止画が取り込まれた場合、選択操作手段の操作
によって、オペレータが任意の静止画を表示手段に選択
表示させることができる。そして、目視で確認をとり、
必要な静止画を保存手段にて補助記憶媒体に書き込み保
存することにより、不要な静止画まで保存する必要がな
くなるため、補助記憶媒体の容量不足を軽減できる。ま
た、取り込んだ静止画を補助記憶媒体に保存しておくこ
とによって、保存した静止画を後に何度でも読み出して
静止画取り込み状態(表示、加工、印刷が可能な状態)
を復元できるので、元の入力映像から静止画を取り込む
作業を繰り返す手間が省ける。
【0035】請求項9の発明に係る情報処理装置は、請
求項1、2、3、4、5、6または7の発明の構成にお
いて、上記映像記憶手段に複数の静止画が取り込まれた
場合、その中から任意の静止画を表示手段に選択表示さ
せるための選択操作手段と、上記選択操作手段にて選択
されて表示手段に表示されている静止画を、印刷装置に
印刷させる印刷制御手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0036】上記の構成によれば、上記映像記憶手段に
複数の静止画が取り込まれた場合、選択操作手段の操作
によって、オペレータが任意の静止画を表示手段に選択
表示させることができる。そして、目視で確認をとり、
必要な静止画を印刷装置に印刷させることにより、目的
の静止画の印刷を的確に行うことができる。また、この
ように静止画を印刷しておくことによって、過去に取り
込んだ静止画を簡単に確認できる。
【0037】
【発明の実施の形態】発明の実施の一形態について図1
ないし図14に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0038】本実施形態に係る情報処理装置は、図1に
示すように、テレビ受信機、ビデオカメラ、ビデオテー
プ装置、ビデオディスク装置等の映像ソースから映像信
号を入力する映像入力端子11を有し、入力映像をCR
T(Cathode-Ray Tube) や液晶表示パネル等の表示装置
7の画面に表示すると共に、表示装置7に表示されてい
る入力映像を見ながら入力装置6を操作(取り込み指
示)することによって取り込み指示以前の映像も静止画
として取り込む機能を具備するマルチメディア対応の情
報処理装置である。
【0039】尚、本実施形態では、NTSC方式(フィ
ールド周波数60Hz、1:2インタレース方式)のテ
レビジョン映像を入力映像とする場合を一例として挙げ
て説明する。
【0040】この情報処理装置は、アナログ/ディジタ
ル変換部(以下、A/D変換部と称する)1、映像受信
メモリ2、CPU(Central Processing Unit)3、映像
転送メモリ4(映像記憶手段)、映像環境情報バッファ
5、入力装置6、表示装置7、補助記憶媒体8、印刷装
置9、および時計制御装置10を備えている。
【0041】上記A/D変換部1は、映像入力端子11
からの入力映像信号をディジタル信号に変換する機能に
加え、映像をデコードするための信号も併せて出力す
る。上記映像受信メモリ2は、ディジタル変換された入
力映像の1フレーム分の静止画データを格納するフレー
ムメモリであって、奇数・偶数解像位置に映像を再生で
きるように、1/60秒周期で交互に受信される奇数フ
ィールドと偶数フィールドとに分けて受信管理する。
【0042】上記CPU3は、図示しないメモリ内に格
納されたプログラムを実行して、バスラインで相互接続
された各周辺装置を制御する。特許請求の範囲に記載の
映像バッファリング制御手段、静止画取り込み制御手
段、管理手段、表示制御手段、および印刷制御手段は、
所定のプログラムを実行する上記CPU3の機能モジュ
ールである。
【0043】上記映像転送メモリ4は、映像フレーム
を、複数画面分、格納する記憶領域を有し、受信された
映像を映像受信メモリ2から退避するための記憶媒体で
ある。この映像転送メモリ4は、入力映像の受信中、上
記映像受信メモリ2から設定時間間隔で転送されてくる
映像を、常に数フレーム分バッファリングする。上記時
計制御装置10はタイマを含み、上記映像受信メモリ2
から上記映像転送メモリ4へ転送される映像フレームの
時間間隔を制御する。上記映像環境情報バッファ5は、
上記映像転送メモリ4の容量を管理したり、連続仮想シ
ャッタ速度や枚数などを管理するための情報等を格納す
るバッファメモリであって、詳細は後述する。
【0044】上記入力装置6は、仮想シャッタボタンや
映像取り込みの際の環境を設定するためのものであっ
て、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、
或いはタッチパネル等の一般的な入力装置を用いること
ができる。上記表示装置7は、入力映像および取り込ん
だ映像の静止画を表示するものであって、CRTや液晶
表示パネル等の一般的な表示装置を用いることができ
る。上記補助記憶媒体8は、取り込んだ静止画を保存す
るためのハードディスク等の一般的な補助記憶媒体、上
記印刷装置9は、取り込んだ静止画を印刷(印字)する
ためのレーザプリンタ等の一般的な印刷装置である。
【0045】次に、取り込んだ映像を一時保存するため
の上記映像転送メモリ4の一構成例を、図2に示す。こ
の映像転送メモリ4は、(n+1)個の映像フレームを
記憶する領域M0〜Mnからなる。これらの各映像フレ
ームの記憶領域は、1フレームを形成する奇数映像フレ
ーム(奇数フィールド)と偶数映像フレーム(偶数フィ
ールド)との一対の記憶領域a・bにて構成されてい
る。
【0046】尚、本実施形態では、フィールド周波数6
0Hzのテレビジョン映像を対象としているので、映像
転送メモリ4は、映像フィールドが切り替わる最小時間
1/60秒以内でデータ転送可能な記憶装置であればよ
い。例えばDRAMやSRAM等にて構成されるメイン
メモリの所定の記憶領域を映像転送メモリ4として用い
ることが望ましいが、これに限定されるものではなく、
1/60秒以内でアクセス(リード・ライト)可能なハ
ードディスクやメモリカード等を用いた2次記憶装置で
あっても構わない。
【0047】次に、静止画取り込み処理を実行するため
に必要な環境の情報を一時記憶しておく映像環境情報バ
ッファ5の一構成例を、図3に示す。この映像環境情報
バッファ5は、映像転送メモリ4の最大容量の値を保存
する記憶領域51、映像転送メモリ最大容量から1フレ
ームの映像容量を除算して求められる最大映像転送フレ
ーム枚数の値を記憶する領域52、オペレータが指定し
たオペレータ指定フレーム間隔時間の値を記憶する領域
53、オペレータが指定したオペレータ指定仮想シャッ
タ押下前映像フレーム枚数の値を記憶する領域54、オ
ペレータが指定したオペレータ指定仮想シャッタ押下後
映像フレーム枚数の値を記憶する領域55、ノンインタ
ーレス・インターレスオペレータ設定値を記憶する領域
56、映像転送メモリ内最新映像フレームポインタの値
を記憶する領域57とから構成されている。
【0048】上記映像環境情報バッファ5の記憶領域5
3〜56に格納される値は、図1の入力装置6の操作に
よってオペレータが任意に設定できる値である。本実施
形態の情報処理装置は、取り込み指示以前および以後の
映像も静止画として取り込む機能を具備する。そこで、
取り込み指示以前および以後にそれぞれ取り込むフレー
ム枚数をオペレータによって設定可能とし、各設定値を
映像環境情報バッファ5の記憶領域54・55にそれぞ
れ保持するようになっている。また、映像転送メモリ4
に取り込むフレーム間隔もオペレータによって設定可能
とし、その設定値を映像環境情報バッファ5の記憶領域
53に保持するようになっている。
【0049】また、本実施形態の情報処理装置は、映像
転送メモリ4に取り込まれた静止画に対して、ノンイン
ターレスまたはインターレスの何れのモードで静止画を
構成するかを選択設定する機能を具備する。動きの速い
入力映像から所望のフレームを静止画として取り込んだ
場合、奇数フィールドと偶数フィールドとで1フレーム
を構成するインターレスモードでは、奇数フィールドと
偶数フィールドとの間の映像のブレが大きくなるので、
静止画としての画質は、映像の情報量がインターレスの
半分となるノンインターレス(奇数フィールドのみ又は
偶数フィールドのみを表示)の場合よりも低下する。一
方、動きの少ない入力映像から所望のフレームを静止画
として取り込んだ場合、映像の情報量がノンインターレ
スよりも多いインターレスモードにて静止画を構成した
方が、より綺麗な静止画として扱うことができる。そこ
で、入力映像の動きの速さに応じて、オペレータがノン
インターレス・インターレスのモード設定を任意に設定
可能とし、オペレータの設定値を映像環境情報バッファ
5の記憶領域56に保持するようになっている。このモ
ード設定変更は、静止画の取り込み前後の何れでも可能
である。
【0050】図2に示すように、映像転送メモリ4の記
憶容量は有限であり、映像を映像受信メモリ2から退避
しているとき、映像フレームの記憶領域M0〜Mnが満
杯になった時点で、最も古い映像フレームが格納されて
いる記憶領域に最新の映像フレームが格納されるような
記憶領域管理が行われる。そこで、最新の映像フレーム
が格納されている領域の位置を示す映像転送メモリ内最
新映像フレームポインタの値が、映像環境情報バッファ
5の記憶領域57において管理されている。
【0051】次に、図4ないし図7を参照しながら、静
止画取り込み動作に係る表示装置7の画面表示の例につ
いて説明する。
【0052】図4は、静止画取り込みの初期画面の一表
示例である。この初期画面には、静止画取り込みモード
であることを表示(図中では「映像スナップ」を表示)
する表示エリア701、入力映像表示エリア702、入
力映像表示を開始するための映像スタートボタン703
とスタートボタン708、映像取り込みのための設定
(以下、キャプチャ設定と称する)を変更する設定変更
ボタン704と設定ボタン712、現状のキャプチャ設
定値の表示およびその設定を行うためのキャプチャ設定
エリア705、静止画取り込み後(キャプチャ後)の表
示方式(インタレース/ノンインタレース)の表示とそ
の設定を行うためのキャプチャ後の表示エリア706、
取り込まれた映像の枚数を表示する映像スナップ枚数表
示エリア707、映像の取り込みを開始するストップボ
タン(仮想シャッタボタン)709、取り込まれた静止
画を補助記憶媒体8(図1)に保存させるための保存ボ
タン710、取り込まれた静止画を印刷装置9(図1)
に印刷させるための印刷ボタン711、本処理モードを
終了するための終了ボタン713、取り込まれた複数枚
の映像を縮小表示エリアにおいてスクロールさせて目的
の映像を見つけるためのスクロールバー714、取り込
んだ映像を縮小表示する複数の(ここでは6つの)縮小
表示領域715…、および上記複数の縮小表示領域71
5…の何れか1つの縮小表示領域に位置するストップタ
イミング位置カーソル716が表示される。
【0053】画面上に表示される映像スタートボタン7
03等の各種ボタンは仮想ボタンであり、オペレータは
入力装置6の操作によって画面上の仮想ボタンを指定し
て各種操作・設定を行うようになっている。したがっ
て、本実施形態では、入力装置6と表示装置7に表示さ
れる各種仮想ボタンとによって、特許請求の範囲に記載
の取り込み操作手段、取り込み枚数設定操作手段、時間
間隔設定操作手段、時間設定操作手段、表示モード設定
操作手段、および選択操作手段が構成されている。
【0054】上記キャプチャ設定エリア705には、最
大キャプチャ枚数、ストップ前のキャプチャ枚数(スト
ップボタン操作による取り込み指示操作タイミングより
以前の映像の取り込み数)、ストップ後のキャプチャ枚
数(ストップボタン操作による取り込み指示操作タイミ
ング以降の映像の取り込み数)、およびキャプチャ間隔
(入力映像から静止画を取り込む時間間隔)の設定項目
が表示されている。このうちオペレータが任意に設定変
更できるのはストップ前のキャプチャ枚数、ストップ後
のキャプチャ枚数、およびキャプチャ間隔であり、ここ
でオペレータが設定した値は、図3に示す構成の映像環
境情報バッファ5の所定の記憶領域に格納される。
【0055】この初期画面において、上記ストップタイ
ミング位置カーソル716の位置によって、オペレータ
の取り込み指示操作タイミング(ストップタイミング)
で取り込まれた映像を表示する縮小表示領域715が示
されている。そして、映像取り込み直後、当該カーソル
716にて示される縮小表示領域715(図4では5で
示される縮小表示領域)より左側の縮小表示領域715
(1〜4で示される縮小表示領域)には、オペレータの
取り込み指示操作タイミング以前に取り込まれた映像
(ストップ前の映像)が、そしてその右側の縮小表示領
域715(6で示される縮小表示領域)には、オペレー
タの取り込み指示操作タイミング以降に取り込まれた映
像(ストップ後の映像)がそれぞれ縮小表示されること
になる(図6および図7参照)。
【0056】上記ストップタイミング位置カーソル71
6の位置と、上記キャプチャ設定エリア705における
ストップ前後のキャプチャ枚数の設定値とは、何れか一
方を変更すると他方が連動して設定が変更される。
【0057】尚、図4中のキャプチャ設定エリア705
および映像スナップ枚数表示エリア707に表示されて
いる値は、説明の便宜上付記した一例であって、制限値
ではない。
【0058】図5は、静止画取り込み処理モードにおけ
る入力映像表示中の画面の一表示例である。この画面
は、図4の映像スタートボタン703またはスタートボ
タン708が操作された後の画面であって、入力されて
くる映像を入力映像表示エリア702に表示する。ま
た、図4では映像スタートボタン703であったエリア
が、この画面では、映像の取り込みを開始する映像の取
り込みを開始する仮想シャッタボタンとしての映像スト
ップボタン703′に表示が切り替わっている。その他
のエリアの表示については、図4と同様である。オペレ
ータは、この画面の入力映像表示エリア702に表示さ
れる入力映像を見ながら、取り込みたい映像のタイミン
グで映像ストップボタン703′またはストップボタン
709を操作することになる。
【0059】図6は、静止画取り込み開始直後の画面の
一表示例である。この画面は、図5の映像ストップボタ
ン703′またはストップボタン709が操作された直
後の画面であって、設定されていたストップ前のキャプ
チャ枚数分(ここでは4枚とする)のストップ前映像お
よびストップタイミングの映像が取り込まれた直後の画
面である。この画面では、取り込まれた4枚のストップ
前映像A・B・C・Dが、ストップタイミング位置カー
ソル716より左側の各縮小表示領域715…に時系列
的に縮小表示されると共に、取り込まれたストップタイ
ミングの映像Eが、ストップタイミング位置カーソル7
16上の縮小表示領域715…に縮小表示される。そし
て、ストップ前映像4枚とストップタイミング映像1枚
の合計5枚の映像が取り込まれたことを、映像スナップ
枚数表示エリア707に表示する(表示例「05/30
枚」)。その他のエリアの表示については、図5と同様
である。
【0060】図7は、静止画取り込み完了後の画面の一
表示例である。この画面は、図6の状態の後、設定され
ていたストップ後のキャプチャ枚数分(ここでは25枚
とする)のストップ後映像が取り込まれた直後の画面で
ある。この画面では、取り込まれた25枚のストップ後
の映像の内、最初に取り込まれた1枚の映像Fが、スト
ップタイミング位置カーソル716より左側の縮小表示
領域715…に縮小表示される。また、図6では入力映
像が表示されていた入力映像表示エリア702に、スト
ップタイミング位置カーソル716上の縮小表示映像E
と同じ静止画映像が表示される。また、合計30枚の映
像が取り込まれたことを、映像スナップ枚数表示エリア
707に表示する(表示例「30/30枚」)。そし
て、図6では映像ストップボタン703′であったエリ
アが、この画面では、再度、映像スタートボタン703
に表示が切り替わっている。その他のエリアの表示につ
いては、図6と同様である。
【0061】上記のような構成および画面表示例におい
て、情報処理装置の静止画取り込み処理を、図8のフロ
ーチャートに基づいて以下に説明する。
【0062】当該情報処理装置において、先ず、映像入
力処理部をなすA/D変換部1および映像受信メモリ2
の初期化、映像転送メモリ4の領域確保、図2の構成の
当該映像転送メモリ4のクリア、図3の構成の映像環境
情報バッファ5の各記憶領域51〜57に設定される、
映像転送メモリ最大容量、最大映像転送フレーム枚数、
オペレータ指定フレーム間隔時間、オペレータ指定仮想
シャッタ押下前映像フレーム枚数、オペレータ指定仮想
シャッタ押下後映像フレーム枚数、ノンインターレス・
インターレスオペレータ設定値、および映像転送メモリ
内最新映像フレームポインタ値の初期値設定などの環境
の初期化が行われる(S1)。
【0063】インターレスモードにおいて映像の1フレ
ーム(すなわち1フィールド)当たりの必要容量は、例
えば1ドット16万色表現で水平解像度480ドット、
垂直解像度320ドットとして計算すると、約460K
バイトとなる。このようなインターレスモードにおい
て、上記の最大映像転送フレーム枚数は、映像転送メモ
リ最大容量を1フレーム当たりの必要容量(約460K
バイト)で割ることによって求められる。図1のCPU
3は、当該静止画取り込み処理モードの初期段階から映
像転送メモリ4の記憶容量管理を行い、上記のように映
像フレーム1枚当たりの必要容量から最大映像転送フレ
ーム枚数を求め、オペレータが任意に指定できる映像フ
レームの取り込み枚数の上限を制限管理する。
【0064】また、インターレスモードにおいてのフレ
ーム間の描き変わる最小時間間隔は2/60秒となって
おり、この場合、上記オペレータ指定フレーム間隔時間
は、最低値が2/60秒で2/60秒単位で設定可能で
ある。
【0065】尚、静止画取り込み後にも、ノンインター
レス・インターレスのモード設定の変更を可能とするた
めには、これらのモード設定には関係なく、奇数映像フ
レームとその1/60秒後の偶数映像フレームとを一対
で映像受信メモリ2から映像転送メモリ4へ転送する構
成とする必要がある。したがって、この場合は、ノンイ
ンターレスモードの設定がなされていても、映像転送メ
モリ4への転送(取り込み)はインターレスの場合と同
じであり、CPU3による映像転送メモリ4の記憶容量
管理、映像フレームの取り込み枚数の管理は、ノンイン
ターレス・インターレスのモード設定には依存しない。
ここでは、静止画取り込み後にもノンインターレス・イ
ンターレスのモード設定の変更が可能であるとして説明
を続ける。
【0066】上記の環境の初期化ステップの後、図4に
示した初期画面が表示装置7(図1)に表示される(S
2)。図4の初期画面において、キャプチャ設定エリア
705内の最大キャプチャ枚数の“30枚”および映像
スナップ枚数映像スナップ枚数表示エリア707内の分
母の“30枚”は、上述の最大映像転送フレーム枚数の
計算結果を表示した例である。また、この初期画面にお
いて、キャプチャ設定エリア705内のストップ前後の
枚数“04枚”、“25枚”は、上記S1で映像環境情
報バッファ5に設定されたオペレータ指定仮想シャッタ
押下前後の映像フレーム枚数の初期値を表示した例であ
って、このストップ前後の枚数と連動するストップタイ
ミング位置カーソル716も当該初期値に応じた位置に
表示されている。また、キャプチャ設定エリア705内
のキャプチャ間隔“02/60秒”は、上記S1で設定
されたオペレータ指定フレーム間隔時間の初期値を表示
した例である。また、キャプチャ後の表示エリア706
のノンインターレス・インターレスの表示は、上記S1
で設定されたノンインターレス・インターレスオペレー
タ設定値の初期値を表示した例である。
【0067】上記の初期画面の表示後、オペレータによ
る仮想ボタン操作によって、以降の処理が分かれる。画
面上で終了ボタン713が操作されたら(S3)、本静
止画取り込み処理モードを終了する。映像スタートボタ
ン703またはスタートボタン708が操作されたら
(S4)映像表示開始処理(S11)、保存ボタン71
0が操作されたら(S5)保存処理(S6)、印刷ボタ
ン711が操作されたら(S7)印刷処理(S8)へそ
れぞれ処理を移行する。尚、上記保存処理(S6)或い
は印刷処理(S8)では、未だ映像が一度も取り込まれ
ていない初期画面状態であれば、保存或いは印刷できる
静止画が存在しないため、保存或いは印刷の処理は行わ
ず、S3へ処理を移行する。映像が取り込まれた状態に
おける保存或いは印刷処理は後述する。
【0068】オペレータが上記以外の操作で設定項目を
変更した場合(S9でYES)は、設定処理(S10)
へ、もし無効な操作がされたならば(S9でNO)、そ
の操作を無視してS3へ処理を移行する。
【0069】ここで、上記S10の設定処理を、図9の
フローチャートに基づいて以下に説明する。
【0070】図4の初期画面において、キャプチャ設定
エリア705のストップ前の枚数が変更されたならば
(S21)、ストップ前の枚数変更処理(S22)へ移
行する。この処理は、設定変更された枚数をキャプチャ
設定エリア705のストップ前の枚数の位置に表示する
と共に、映像環境情報バッファ5のオペレータ指定仮想
シャッタ押下前映像フレーム枚数を設定された値に変更
する処理である。
【0071】また、キャプチャ設定エリア705のスト
ップ後の枚数が変更されたならば(S23)、ストップ
後の枚数変更処理(S24)へ移行する。この処理は、
設定変更された枚数をキャプチャ設定エリア705のス
トップ後の枚数の位置に表示すると共に、映像環境情報
バッファ5のオペレータ指定仮想シャッタ押下後映像フ
レーム枚数を設定された値に変更する処理である。
【0072】また、キャプチャ設定エリア705のキャ
プチャ間隔が変更されたならば(S25)、キャプチャ
間隔変更処理(S26)へ移行する。この処理は、設定
変更されたn/60秒の値を映像環境情報バッファ5の
キャプチャ間隔の位置に表示すると共に、映像環境情報
バッファ5のオペレータ指定フレーム間隔時間を設定さ
れた値に変更する処理である。
【0073】また、キャプチャ後の表示エリア706の
表示モードが変更されたならば(S27)、ノンインタ
ーレス・インターレス変更処理(S28)へ移行する。
この処理は、当該表示エリア706のラジオボタンのオ
ンの位置をインターレスまたはノンインターレスの何れ
かに入れ替え表示すると共に、その結果を映像環境情報
バッファ5のノンインターレス・インターレスオペレー
タ設定値として設定する処理である。
【0074】また、ストップタイミング位置カーソル7
16の位置が変更されたならば(S29)、ストップ前
後の枚数変更処理(S30)へ移行する。この処理は、
当該カーソル716の位置移動に応じて、キャプチャ設
定エリア705のストップ前およびストップ後の枚数の
表示値を変更すると共に、映像環境情報バッファ5のオ
ペレータ指定仮想シャッタ押下前および後の映像フレー
ム枚数を変更する処理である。
【0075】上記のストップ前の枚数変更(S22)、
ストップ後の枚数変更(S24)、またはストップ前後
の枚数変更(S30)に伴い、ストップタイミング位置
カーソル716を移動させる(S31)。
【0076】以上のようなオペレータの操作による設定
処理(S10)が終われば、図8のS3へ移行する。
【0077】前述のS4で映像スタートボタン703ま
たはスタートボタン708が操作された場合、映像表示
開始処理(S11)が行われる。このS11では、図1
1のフローチャートに示すように、先ず、図4の初期画
面の映像スタートボタン703を図5の映像ストップボ
タン703′に変更表示する(S51)。また、オペレ
ータ指定フレーム間隔時間で映像を映像受信メモリ2か
ら映像転送メモリ4へ転送できるように、時計制御装置
10をセットして時計の動作をスタートさせる(S5
2)。また、映像入力端子11から入力してA/D変換
部1を経由して映像受信メモリ2にて受信した奇数映像
フレームを、図2に示す映像転送メモリ4の映像フレー
ム記憶領域M0の奇数映像フレーム0の領域aに転送す
る。また、その1/60秒後に受信した偶数映像フレー
ムも、映像フレーム記憶領域M0の偶数映像フレーム0
の領域bに転送する(S53)。そして、図3に示す映
像環境情報バッファ5の映像転送メモリ内最新映像フレ
ームポインタの値を次のフレームポインタ値とする(S
54)。その後、次のフレーム映像が受信される前に、
ノンインターレス・インターレスオペレータ設定値がノ
ンインターレスの場合は奇数映像フレーム0を、当該設
定値がインターレスの場合は奇数/偶数映像フレーム0
を対で表示装置7の入力映像表示エリア702(図5)
へ表示する(S55)。
【0078】上記のS11の後、映像表示中処理(S1
2)に移行する。このS12では、図12のフーローチ
ャートに示すように、先ず、前述の時計制御装置10に
セットされた時間が、映像環境情報バッファ5のオペレ
ータ指定フレーム間隔時間を経過しているか否かを判断
する(S61)。ここで、当該時間を経過していなけれ
ば、映像入力端子11から入力してA/D変換部1でA
/D変換された映像である映像受信メモリ2内のフレー
ムを、図5のように入力映像表示エリア702に表示し
(S62)、ストップボタン(映像ストップボタン70
3′またはストップボタン709)の操作の有無を判定
する処理(図8のS13)へと移行する。したがって、
ストップボタン操作が行われなければ、時計制御装置1
0のセット時間がオペレータ指定フレーム間隔時間を経
過するまで、入力映像が入力映像表示エリア702に表
示される。
【0079】一方、上記S61において、時計制御装置
10のセット時間がオペレータ指定フレーム間隔時間を
経過していれば、経過後、最初に受信した奇数映像フレ
ームを、映像受信メモリ2から、映像転送メモリ内最新
映像フレームポインタにて指定されている映像転送メモ
リ4の映像フレーム記憶領域Mnの奇数映像フレーム領
域a(図2)へ転送すると共に、時計制御装置10をリ
セットして時計を再スタートさせる。さらに、その1/
60秒後に受信した偶数映像フレームも、同じ映像フレ
ーム記憶領域Mnの偶数映像フレーム領域bへ転送する
(S63、S64)。そして、図3に示す映像環境情報
バッファ5の映像転送メモリ内最新映像フレームポイン
タの値を次のフレームポインタ値とする(S65)。こ
の際、次のフレームポインタ値が最大映像転送フレーム
枚数を越えた場合は、映像転送メモリ内最新映像フレー
ムポインタの値を先頭ポインタ(図2の奇数映像フレー
ム0のアドレス)に設定する。その後、次のフレーム映
像が受信される前に、ノンインターレス・インターレス
オペレータ設定値がノンインターレスの場合は今回転送
退避された奇数映像フレームを、当該設定値がインター
レスの場合は今回転送退避された奇数/偶数映像フレー
ムを対で、表示装置7の入力映像表示エリア702(図
5)へ表示する(S66)。その後、ストップボタン
(映像ストップボタン703′またはストップボタン7
09)の操作の有無を判定する処理(図8のS13)へ
移行する。
【0080】上記の映像表示中処理(S12)は、スト
ップボタン(映像ストップボタン703′またはストッ
プボタン709)の操作が行われるまで繰り返し行われ
る。この映像表示中処理の繰り返しによって、映像転送
メモリ4には、オペレータ指定フレーム間隔時間毎に映
像受信メモリ2から転送されてきた最新のn+1枚(こ
こでは30枚)の映像(奇数映像フレームと偶数映像フ
レームとの対)が、常時、映像転送メモリ4内に転送退
避(バッファリング)される。
【0081】ストップボタン操作が行われると(S13
でYES)、映像停止処理(S14)に移行する。この
映像停止処理を、図10のフローチャートに基づいて以
下に説明する。
【0082】この映像停止処理では、先ず、ストップ前
の映像の表示処理を行う(S41)。このS41は、ス
トップ操作より前の映像を、オペレータ指定仮想シャッ
タ押下前映像フレーム枚数分取り込んで、表示装置7の
縮小表示領域715…に縮小表示する処理である。具体
的には、映像転送メモリ内最新映像フレームポインタが
示す映像転送メモリ4内の映像の1つ前の映像よりオペ
レータ指定仮想シャッタ押下前映像フレーム枚数(ここ
では4枚)分さかのぼった映像までを、ストップ前の映
像として映像転送メモリ4内に確保する。そして、これ
らのストップ前の映像A・B・C・Dを、ストップタイ
ミング位置カーソル716の位置より左側の縮小表示領
域715…に、左側から時系列的に並べて縮小表示する
(図6参照)。また、これと同時に、取り込んだ映像の
合計枚数を映像スナップ枚数表示エリア707にも表示
する。
【0083】すなわち、本実施形態では、映像のストッ
プ操作(取り込み指示)が行われた時点で、既に30枚
ものストップ前の映像が、映像転送メモリ4内に取り込
まれた状態と等しくなっている。その中で、ストップ前
の映像として必要な枚数分(設定されているオペレータ
指定仮想シャッタ押下前映像フレーム枚数分)を映像転
送メモリ4内に保持することによって、所望枚数のスト
ップ前映像を静止画として取り込んだ状態とし、これら
を画面上に表示するのである。
【0084】上記のストップ前の映像表示処理(S4
1)を終えたら、次に、ストップ時の映像の表示処理を
行う(S42)。このS42は、ストップ操作タイミン
グの映像を取り込んで、表示装置7の縮小表示領域71
5に縮小表示する処理である。
【0085】具体的には、ストップ操作後に最初に受信
した奇数映像フレームを、映像受信メモリ2から、映像
転送メモリ内最新映像フレームポインタにて指定されて
いる映像転送メモリ4の映像フレーム記憶領域Mnの奇
数映像フレーム領域a(図2)へ転送すると共に、時計
制御装置10をリセットして時計を再スタートさせる。
また、その1/60秒後に受信した偶数映像フレーム
も、同じ映像フレーム記憶領域Mnの偶数映像フレーム
領域bへ転送する。そして、図3に示す映像環境情報バ
ッファ5の映像転送メモリ内最新映像フレームポインタ
の値を次のフレームポインタ値とする。この際、次のフ
レームポインタ値が最大映像転送フレーム枚数を越えた
場合は、映像転送メモリ内最新映像フレームポインタの
値を先頭ポインタ(図2の奇数映像フレーム0のアドレ
ス)に設定する。その後、次のフレーム映像が受信され
る前に、ノンインターレス・インターレスオペレータ設
定値がノンインターレスの場合は今回転送退避された奇
数映像フレームを、当該設定値がインターレスの場合は
今回転送退避された奇数/偶数映像フレームを対で、表
示装置7の入力映像表示エリア702へ表示する。そし
て、今回転送された最新映像を、ストップ時の映像とし
て映像転送メモリ4内に確保し、その映像Eを、ストッ
プタイミング位置カーソル716上の縮小表示領域71
5に縮小表示する(図6参照)。この時点で、当該カー
ソル716上の縮小表示映像と、入力映像表示エリア7
02の映像とは同一映像となる。また、これと同時に、
取り込んだ映像の合計枚数を映像スナップ枚数表示エリ
ア707に表示する。
【0086】上記のストップ時の映像表示処理(S4
2)を終えた後、オペレータ指定仮想シャッタ押下後映
像フレーム枚数の設定値が“0”か否かを判断する(S
43)。このとき、当該設定値が“0”(すなわち、ス
トップ後の枚数が0枚)であれば、後述する次処理(S
46)へ移行する一方、当該設定値が“0”でなけれ
ば、次に、ストップ後の映像取り込み処理を行う(S4
4)。このS44は、ストップ操作より後の映像を、オ
ペレータ指定仮想シャッタ押下後映像フレーム枚数分取
り込む処理である。
【0087】具体的には、時計制御装置10のセット時
間がオペレータ指定フレーム間隔時間を経過すれば、経
過後、最初に受信した奇数映像フレームを、映像受信メ
モリ2から、映像転送メモリ内最新映像フレームポイン
タにて指定されている映像転送メモリ4の映像フレーム
記憶領域Mnの奇数映像フレーム領域a(図2)へ転送
すると共に、時計制御装置10をリセットして時計を再
スタートさせる。また、その1/60秒後に受信した偶
数映像フレームも、同じ映像フレーム記憶領域Mnの偶
数映像フレーム領域bへ転送する。そして、図3に示す
映像環境情報バッファ5の映像転送メモリ内最新映像フ
レームポインタの値を次のフレームポインタ値とする。
この際、次のフレームポインタ値が最大映像転送フレー
ム枚数を越えた場合は、映像転送メモリ内最新映像フレ
ームポインタの値を先頭ポインタ(図2の奇数映像フレ
ーム0のアドレス)に設定する。その後、次のフレーム
映像が受信される前に、ノンインターレス・インターレ
スオペレータ設定値がノンインターレスの場合は今回転
送退避された奇数映像フレームを、当該設定値がインタ
ーレスの場合は今回転送退避された奇数/偶数映像フレ
ームを対で、表示装置7の入力映像表示エリア702へ
表示する。そして、ここで取り込まれたストップ後の1
枚目の映像Fを、ストップタイミング位置カーソル71
6の右側の縮小表示領域715に縮小表示する(図7参
照)。この時点で、この縮小表示映像と、入力映像表示
エリア702の映像とは同一映像となる。また、これと
同時に、取り込んだ映像の合計枚数を、映像スナップ枚
数表示エリア707に表示する。
【0088】上記のようにしてストップ後の1枚目の映
像を取り込んだら、ストップ後の枚数を1減じて(S4
5)、再度、S43へ移行する。
【0089】この後、ストップ後の枚数が“0”になる
まで、上記のS43〜S45のルーチンを繰り返す。こ
れによって、映像転送メモリ4には、ストップ操作後、
オペレータ指定フレーム間隔時間毎に、設定されたオペ
レータ指定仮想シャッタ押下後映像フレーム枚数分の映
像(奇数映像フレームと偶数映像フレームとの対)が取
り込まれることになる。
【0090】尚、この実施形態では、6つの縮小表示領
域715の内の5つがストップ前およびストップ時の映
像を縮小表示するために使用されているので、縮小表示
領域715に縮小表示できるストップ後の映像は1枚だ
けである。したがって、取り込まれたストップ後の映像
の2枚目以降に対しては、縮小表示処理が省略されるこ
とになる。
【0091】設定された全枚数の映像の取り込みを終了
し、S43でYESの判定がなされれば、次に、映像取
り込み後の処理(S46)を行う。この処理では、映像
転送メモリ4に映像が取り込まれた状態を保持し、再
度、映像のスタート・保存・印刷ができるように、映像
ストップボタン703′(図6)を映像スタートボタン
703(図7)に変更する。また、入力映像表示エリア
702に、ストップタイミング位置カーソル716上の
縮小表示映像と同じ静止画映像を表示する。
【0092】図7に示した映像取り込み終了時の画面
は、図10の映像停止処理(図8のS14)を実行した
結果である。この映像停止処理の後、図8のS3に処理
を移行する。
【0093】次に、静止画の取り込みが指示されたタイ
ミングを基準として、それより何秒前の入力映像を静止
画として取り込むかの時間設定を、映像フレーム最小時
間間隔を最小単位として、正確に行うための構成を、図
14を参照しながら説明する。
【0094】この場合、図14に示す初期画面におい
て、キャプチャ設定エリア705には、オペレータが任
意に設定変更できる設定項目として、新たに補正時間が
表示される。この設定項目は、静止画の取り込みが指示
されたタイミングを基準として、それより何秒前の入力
映像を静止画として取り込むかを設定するための項目で
ある。上記の補正時間は、映像フレーム最小時間間隔を
最小単位として設定することができる。例えば、インタ
ーレスモードにおいてのフレーム間の描き変わる最小時
間間隔は2/60秒となっており、この場合、上記オペ
レータ指定フレーム間隔時間は、最低値が2/60秒で
2/60秒単位で設定可能である。この補正時間の設定
値は、他の設定値と同様に、映像環境情報バッファ5内
に記憶される。
【0095】補正時間の設定が行われている場合には、
入力映像の表示を開始してから静止画の取り込み操作が
行われるまで、キャプチャ間隔の設定値に依らず、映像
フレーム最小時間間隔毎に入力映像の全映像フレームが
映像転送メモリ4に転送され、当該映像転送メモリ4内
に、常時、所定枚数(最大キャプチャ枚数である30
枚)の静止画がバッファリングされる。
【0096】そして、オペレータにより静止画の取り込
み操作が行われたとき、この取り込み指示タイミングか
ら設定された補正時間だけさかのぼったタイミングで映
像転送メモリ4に転送退避されている静止画を、ストッ
プ前の1枚目の映像として映像転送メモリ4内に確保す
る。さらに、この静止画を基準として、設定されている
キャプチャ間隔の時間だけさかのぼったタイミングで映
像転送メモリ4に転送退避されている静止画を、ストッ
プ前の2枚目の映像として映像転送メモリ4内に確保す
る。同様にして、設定されているストップ前の枚数分の
静止画を、映像転送メモリ4内に確保する。また、これ
と同時に、静止画の取り込み操作タイミングにおいて入
力された静止画も、最新の映像フレームとして映像転送
メモリ4内に確保する。その後は、ストップ後の枚数お
よびキャプチャ間隔の設定値にしたがって、上述のスト
ップ後の映像取り込み処理を行う。尚、この場合の取り
込み画像の表示処理は、上述の通りであり、その説明は
省略する。
【0097】上記のように、この構成では、静止画の取
り込み操作が行われるまでの画像のバッファリング処理
においては、キャプチャ間隔の設定値が、必ずしも、入
力映像を静止画として映像転送メモリ4に転送退避する
時間間隔とは一致しない(キャプチャ間隔の設定値が映
像フレーム最小時間間隔に設定されているときのみ一致
する)。
【0098】一般に、オペレータの取り込み操作タイミ
ングは、反応時間のオペレータによる個人差や、映像の
内容(動きの速さ等)によって微妙に異なるものであ
り、操作タイミングがずれて目的の映像が行き過ぎてし
まう時間は、常に一定とはいえない。これに対して、上
記の構成では、取り込みタイミングとしては最も大切な
ストップ前の1枚目の映像の取り込みタイミングを高精
度(映像フレーム最小時間間隔単位)で設定することが
できるので、操作タイミングのずれを確実に補正するこ
とができ、目的の静止画を取り込める確率が高まる。
【0099】上記のようにして、ストップ操作タイミン
グの前後の映像を含む設定枚数分の映像が取り込まれた
後、オペレータは、その中から目的とする映像を画面上
で選択することができる。その一例を以下に説明する。
【0100】図7に示した映像取り込み終了直後の画面
では、ストップタイミング位置カーソル716上の縮小
表示映像がメイン表示領域である入力映像表示エリア7
02に表示されている。この状態で当該カーソル716
を移動させれば、移動後のカーソル上の縮小表示映像が
入力映像表示エリア702に表示される。すなわち、映
像取り込み後は、当該カーソル716上の縮小表示映像
と入力映像表示エリア702の表示映像とが一致し、当
該カーソル716の位置を変更することによって、目的
の静止画を選択することができる。
【0101】尚、上記のカーソル716は、6つの縮小
表示領域715…の範囲でしか移動させることはできな
い。そこで、静止画として取り込んではいるが縮小表示
領域715に表示されていない映像を選択する場合は、
スクロールバー714の操作によって取り込まれた複数
枚の映像を縮小表示領域715…においてスクロールさ
せる。
【0102】尚、入力映像表示エリア702に表示され
ている映像が何枚目の映像であるかは、オペレータがス
クロールバー714上の位置表示部714aの位置を確
認することによって大体の判断ができる。例えば、上記
位置表示部714aは、入力映像表示エリア702の表
示映像(上記カーソル716上の映像)が1枚目の映像
であればスクロールバー714の左端、表示映像が最大
キャプチャ枚数枚目(ここでは30枚目)の映像であれ
ばその右端に位置し、スクロールバー714上を表示映
像の位置に応じてシフトする。例えば、スクロールバー
714の位置表示部714aのシフト範囲にシフト量に
応じたスケールを表示しておけば、表示映像が何枚目の
映像であるかを正確に知ることができる。
【0103】尚、図7に示した映像取り込み終了直後の
画面では、ストップ操作タイミングで取り込まれた静止
画が入力映像表示エリア702に表示されているが、そ
の後に上記カーソル716を移動させたり、或いはスク
ロールバー714の操作によって、ストップ操作タイミ
ングで取り込まれた静止画がどれかが判り難くなる。そ
こで、ストップ操作タイミングで取り込まれた静止画が
上記カーソル716上にない縮小表示領域715に表示
されている場合は、上記カーソル716とは別の色のカ
ーソルによって、或いは点滅表示によって、或いはネガ
/ポジ反転表示、或いは他の縮小表示領域715の映像
とは識別できるその他の特別な表示方法によって、スト
ップ操作タイミングで取り込まれた静止画を識別表示す
ることが望ましい。また、スクロールバー714の位置
表示部714aのシフト範囲内にも、ストップ操作タイ
ミングで取り込まれた静止画の位置を示すマークを表示
してもよい。これによって、映像取り込み後に行うオペ
レータによる目的映像の選択操作を容易にすることがで
きる。
【0104】上記のようにして、取り込まれた複数の静
止画の中から目的の静止画を選択して入力映像表示エリ
ア702に表示させた後、保存ボタン710が操作され
たら(図8のS5)、当該静止画(奇数映像フレームと
偶数映像フレームとの対)が図1の補助記憶媒体8に保
存される(S6)。また、このとき印刷ボタン711が
操作されたら(図8のS7)、当該静止画が図1の印刷
装置9にて印刷(印字)される(S8)。
【0105】尚、上記S6の保存処理において、ノンイ
ンターレスに設定されている場合であっても、後にイン
ターレスに設定変更することができるように、奇数映像
フレームだけでなく偶数映像フレームも一緒に補助記憶
媒体8に保存しておく。一方、上記S8の印刷処理にお
いては、ノンインターレス・インターレスのモード設定
に応じた表示を反映した印刷結果が得られるようにす
る。
【0106】また、オペレータは、ノンインターレス・
インターレスのモード設定を変更することができ、入力
映像表示エリア702には、設定されたモードにて静止
画が表示される。前述のように、静止画を取り込む際の
入力映像の動きの速さに応じて、より画質の高い方の表
示モードを選択できる。
【0107】また、本実施形態では、一度の取り込み指
示によって、複数枚の静止画を取り込むことができるの
で、取り込んだ複数枚の静止画の中から1枚だけではな
く複数枚の静止画を選択して、一画面上で編集する表示
データの加工処理も可能である。一例としては、入力映
像表示エリア702を複数の領域に分割して、各分割領
域に別々の静止画を表示する等の編集ができる。勿論、
このようにして一画面上で編集した映像を、印刷装置9
にて印刷することもできる。
【0108】以上のように、本実施形態の静止画取り込
み機能を具備した情報処理装置は、オペレータが静止画
取り込み操作を行うために入力映像の表示を開始してか
ら静止画の取り込みの指示があるまで、入力した映像フ
レームが次の映像フレームに切り替わる前に、古い記憶
映像を最新の映像に更新記憶しながら映像転送メモリ4
に少なくとも1枚の静止画を転送退避させ、オペレータ
の操作によって静止画の取り込みが指示されたとき、当
該指示タイミングより以前に転送退避されている静止画
を映像転送メモリ4に保持することによって、当該指示
タイミングより以前の静止画の取り込みを可能とした構
成である。
【0109】これにより、オペレータの取り込み指示の
操作タイミングの遅れによる目的の映像の行き過ぎが補
正されるので、目的の映像を取り込める可能性が従来よ
りも格段に高くなる。従来では、目的の映像を取り込む
ために何度も映像の再生を繰り返す等の煩雑な操作が必
要であり、目的の映像を取り込むまでに時間がかかって
いたが、本実施形態の情報処理装置では、そのような煩
雑な操作を行わずとも容易に目的の映像を取り込むこと
ができる。このように、本実施形態の静止画取り込み機
能を用いれば、オペレータの作業効率が従来よりも格段
に向上する。特に、本実施形態の情報処理装置の場合、
一度だけの静止画取り込み操作でも目的の映像を取り込
める可能性が高く、一度だけしか静止画取り込みの機会
が与えられない(何度の映像を再生できないような)状
況においても、目的の映像を取り逃がすことが少なくな
る。
【0110】また、本実施形態の情報処理装置は、上記
の構成において、取り込み指示タイミング以前の静止画
の取り込み枚数をオペレータが任意に設定することがで
きる構成、入力映像を静止画として映像転送メモリ4に
転送退避する時間間隔をオペレータが映像フレーム最小
間隔時間を最小単位として任意に設定することができる
構成、取り込み指示タイミングより何秒前の入力映像を
静止画として取り込むかの時間設定を、映像フレーム最
小時間間隔を最小単位としてオペレータが任意に設定す
ることができる構成、或いは取り込み指示タイミング後
の入力映像も静止画として取り込む構成、またはこれら
の構成の任意の組み合わせを採用することができる。
【0111】上記のような各種構成の採用により、反応
時間のオペレータによる個人差や、映像の内容(動きの
速さ等)による差異を吸収することができ、また、入力
映像を静止画として取り込む選択範囲が広がるので、目
的の映像を取り込める可能性がさらに高くなる。
【0112】また、本実施形態の情報処理装置は、イン
ターレス方式の入力映像を静止画として記憶するための
フィールド単位の記憶領域を映像転送メモリ4に形成
し、設定された表示モードに応じて取り込まれた静止画
をノンインターレス表示またはインターレス表示する表
示制御を行う構成であり、オペレータが静止画の表示モ
ードを、ノンインターレスモードまたはインターレスモ
ードに任意に設定変更することができる。これにより、
入力映像の動きの速さに応じた表示モードの設定によ
り、取り込んだ静止画の画質を向上させることができ
る。
【0113】特に、取り込み指示前の表示モードの設定
に関わらず、ある1つの静止画をバッファリングする際
に、その静止画(画像フレーム)を構成する全フィール
ドの映像信号をひとかたまりとしてバッファリング(上
記の例では、奇数映像フレームとその1/60秒後の偶
数映像フレームとを一対で映像受信メモリ2から映像転
送メモリ4へ転送)しておけば、静止画の取り込み後で
も、表示モードをノンインターレスモードまたはインタ
ーレスモードに任意に変更することができる。これによ
り、取り込まれた静止画をオペレータが目視で確認しな
がら、より画質の高い表示モードを採用することができ
る。
【0114】尚、静止画取り込み後にモード設定の変更
を行わないのであれば、ノンインターレスに設定してい
る場合に、上述のように奇数映像フレームと偶数映像フ
レームとを一対で取り込む必要はない。したがって、静
止画取り込み後にインターレスモードへの変更を不可と
したノンインターレスモードの場合、映像転送メモリ4
は、図13に示すように、奇数映像フレームと偶数映像
フレームを区別しないメモリ構成とすることができる。
勿論、入力映像の表示方式が元々ノンインターレス方式
の場合も、映像転送メモリ4の構成は図13に示すよう
になる。
【0115】例えば1ドット16万色表現で水平解像度
480ドット、垂直解像度320ドットとしたときのイ
ンターレスモードにおいて、映像の1フレーム当たりの
必要容量は、約460Kバイトであるが、ノンインター
レスモードにおいて映像の1フレーム(すなわち1フィ
ールド)当たりの必要容量は、その半分の約230Kバ
イトとなる。したがって、このようなノンインターレス
モードにおいて、上記の最大映像転送フレーム枚数は、
映像転送メモリ最大容量を1フレーム当たりの必要容量
(約230Kバイト)で割ることによって求められる。
また、ノンインターレスモードにおいてのフレーム間の
描き変わる最小時間間隔は1/60秒となっており、こ
の場合、上記オペレータ指定フレーム間隔時間は、最低
値が1/60秒で1/60秒単位で設定可能である。
【0116】ところで、奇数映像フレームが入力されて
から(2n+1)/60秒後(nは正の整数)には、当
該奇数映像フレームとは別画像の偶数映像フレームが入
力される。ノンインターレスモードにおいてキャプチャ
間隔を(2n+1)/60秒(nは正の整数)に設定
し、(2n+1)/60秒毎に別画像の奇数映像フレー
ムと偶数映像フレームとを映像転送メモリ4に取り込む
ようにした場合、インターレスモードに切り替えると、
別画像の奇数映像フレームと偶数映像フレームとからな
る静止画を得ることができる。例えば、大きな動きはな
く殆ど静止しているが、(2n+1)/60秒の周期ま
たはその整数分の1の周期で振動しているような入力映
像の場合、(2n+1)/60秒間隔で取り込まれた奇
数映像フレームと偶数映像フレームとから得られる静止
画の方が画質が高くなる。そこで、互いに別の画像フレ
ームを構成するフィールドであっても、奇数映像フレー
ムと偶数映像フレームとが交互に映像転送メモリ4に取
り込まれているのであれば、静止画取り込み後にインタ
ーレスモードへの切り替えを可能としてもよい。すなわ
ち、ノンインターレスモードにおいてキャプチャ間隔を
(2n+1)/60秒(nは自然数0,1,…)に設定
し、設定した時間間隔で奇数映像フレームと偶数映像フ
レームとを交互に取り込んだ場合、取り込み後にインタ
ーレスモードへの変更を可能とするのである。
【0117】上記実施形態は、あくまでも、本発明の技
術内容を明らかにするものであって、そのような具体例
にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、特
許請求の範囲内で、いろいろと変更して実施することが
できるものである。
【0118】
【発明の効果】請求項1の発明の情報処理装置は、以上
のように、入力映像の表示を開始してから取り込み操作
手段にて静止画の取り込みの指示があるまで、古い映像
を最新の映像に更新記憶しながら所定の時間間隔毎に入
力映像を静止画として映像記憶手段に転送退避させる映
像バッファリング制御手段と、取り込み操作手段にて静
止画の取り込みが指示されたとき、当該指示タイミング
より以前に映像記憶手段に転送退避されている静止画
を、映像記憶手段に取り込む静止画として、映像記憶手
段に保持させる静止画取り込み制御手段とを備えている
構成である。
【0119】それゆえ、実際の取り込み指示タイミング
より以前の映像を取り込めるので、オペレータの取り込
み指示の遅れを補正して目的の映像を静止画として容易
に取り込むことが可能となり、操作性の向上が図れると
いう効果を奏する。
【0120】請求項2の発明の情報処理装置は、以上の
ように、上記請求項1の発明の構成において、取り込み
指示タイミング以前の静止画の取り込み枚数を任意に設
定するための取り込み枚数設定操作手段を備え、上記映
像バッファリング制御手段は、入力映像の表示を開始し
てから上記取り込み操作手段にて静止画の取り込みの指
示があるまで、少なくとも上記取り込み枚数設定操作手
段にて設定された枚数分の静止画が上記映像記憶手段に
バッファリングされるように、静止画のバッファリング
制御を行うと共に、上記静止画取り込み制御手段は、取
り込み指示タイミングの直前に転送退避された静止画か
ら上記取り込み枚数設定操作手段にて設定された枚数分
前までの静止画を、映像記憶手段に取り込む静止画とし
て、映像記憶手段に保持させる構成である。
【0121】それゆえ、オペレータ自らが取り込み枚数
を事前設定することによって、取り込み指示タイミング
以前の映像を複数枚分取り込めるので、目的の静止画を
取り込める確率をより高めることができるという効果を
奏する。
【0122】請求項3の発明の情報処理装置は、以上の
ように、上記請求項2の発明の構成において、入力映像
を静止画として上記映像記憶手段に転送退避する時間間
隔を、映像フレーム最小間隔時間を最小単位として任意
に設定するための時間間隔設定操作手段を備え、上記映
像バッファリング制御手段が、上記時間間隔設定操作手
段にて設定された時間間隔で、入力映像を静止画として
上記映像記憶手段に転送退避させる構成である。
【0123】それゆえ、設定された時間間隔毎に間引か
れた映像を、複数枚、静止画として取り込むことができ
るので、当該時間間隔の設定により、映像の内容(動き
の速さ)やオペレータの操作(反応時間)による差異を
吸収し、入力映像を静止画として取り込む選択範囲を広
げることができるという効果を奏する。
【0124】請求項4の発明の情報処理装置は、以上の
ように、上記請求項2または3の発明の構成において、
上記映像記憶手段の記憶容量と1枚の静止画に要する記
憶容量とに基づいて上記映像記憶手段に取り込める静止
画の上限枚数を制限管理し、上記取り込み枚数設定操作
手段にて設定できる上限枚数を管理する管理手段を備え
ている構成である。
【0125】それゆえ、この記憶容量の管理により、映
像記憶手段の記憶容量内でより多くの静止画を取り込む
ことができるという効果を奏する。
【0126】請求項5の発明の情報処理装置は、以上の
ように、上記取り込み操作手段にて静止画の取り込みが
指示されたタイミングを基準として、それより何秒前の
入力映像を静止画として取り込むかの時間設定を、映像
フレーム最小時間間隔を最小単位として行うための時間
設定操作手段を備え、上記映像バッファリング制御手段
は、入力映像の表示を開始してから上記取り込み操作手
段にて静止画の取り込みの指示があるまで、映像フレー
ム最小時間間隔毎に入力映像の全映像フレームを上記映
像記憶手段に転送しながら、上記映像記憶手段に所定枚
数の静止画が常時退避されるように、静止画のバッファ
リング制御を行うと共に、上記静止画取り込み制御手段
は、取り込み指示タイミングから上記時間設定操作手段
にて設定された時間だけさかのぼったタイミングで転送
退避された静止画を、映像記憶手段に取り込む静止画と
して、映像記憶手段に保持させる構成である。
【0127】それゆえ、オペレータ自らが静止画として
取り込むタイミング(静止画の取り込みが指示タイミン
グを基準とする時間)を事前設定することによって、操
作タイミングのずれを精度よく補正することができ、目
的の静止画を取り込める確率をさらに高めることができ
るという効果を奏する。
【0128】請求項6の発明の情報処理装置は、以上の
ように、請求項1、2、3、4または5の発明の構成に
おいて、上記静止画取り込み制御手段は、上記取り込み
操作手段にて静止画の取り込みが指示されたとき、当該
指示タイミングの入力映像を静止画として上記映像記憶
手段に取り込むと共に、当該指示タイミング後の入力映
像も静止画として上記映像記憶手段に取り込む構成であ
る。
【0129】それゆえ、画像取り込み後のオペレータに
よる目的の映像の選択率が向上するという効果を奏す
る。
【0130】請求項7の発明の情報処理装置は、以上の
ように、請求項1、2、3、4、5または6の発明の構
成において、上記映像記憶手段は、1つの画像フレーム
が複数のフィールドから構成されるインターレス方式の
入力映像を静止画として記憶するフィールド単位の記憶
領域を有し、さらに、当該情報処理装置は、上記映像記
憶手段に静止画が取り込まれた後の表示モードを、ノン
インターレスモードまたはインターレスモードの何れか
に設定するための表示モード設定操作手段と、ノンイン
ターレスモードに設定されているときは、上記映像記憶
手段に取り込んだ静止画を、1つのフィールドの情報で
画像を構成するノンインターレス表示させる一方、イン
ターレスモードに設定されているときは、映像記憶手段
に取り込んだ静止画を、複数フィールドの情報で画像を
構成するインターレス表示させる表示制御手段とを備え
ている構成である。
【0131】それゆえ、入力映像の内容(動きの速さ)
に応じて、表示モードをノンインターレスモードまたは
インターレスモードに切り換えることにより、取り込ん
だ静止画の画質を向上させることができるという効果を
奏する。
【0132】請求項8の発明の情報処理装置は、以上の
ように、請求項1、2、3、4、5、6または7の発明
の構成において、上記映像記憶手段に複数の静止画が取
り込まれた場合、その中から任意の静止画を表示手段に
選択表示させるための選択操作手段と、上記選択操作手
段にて選択されて表示手段に表示されている静止画を、
補助記録媒体に書き込んで保存する保存手段とを備えて
いる構成である。
【0133】それゆえ、任意の静止画を表示手段に選択
的に表示させて、目視で確認をとり、必要な静止画のみ
を保存手段にて補助記憶媒体に書き込み保存することが
できるので、不要な静止画まで保存する必要がなくなる
ため、補助記憶媒体の容量不足を軽減できるという効果
を奏する。
【0134】請求項9の発明の情報処理装置は、以上の
ように、請求項1、2、3、4、5、6または7の発明
の構成において、上記映像記憶手段に複数の静止画が取
り込まれた場合、その中から任意の静止画を表示手段に
選択表示させるための選択操作手段と、上記選択操作手
段にて選択されて表示手段に表示されている静止画を、
印刷装置に印刷させる印刷制御手段とを備えている構成
である。
【0135】それゆえ、任意の静止画を表示手段に選択
的に表示させて、目視で確認をとり、必要な静止画のみ
を印刷させることができるので、目的の静止画の印刷を
的確に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、情報処
理装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】上記情報処理装置における映像転送メモリの構
成例を示す説明図である。
【図3】上記情報処理装置における映像環境情報バッフ
ァの構成例を示す説明図である。
【図4】上記情報処理装置において、静止画取り込み処
理モードにおける初期画面の表示例を示す説明図であ
る。
【図5】上記情報処理装置において、入力映像表示中の
画面の表示例を示す説明図である。
【図6】上記情報処理装置において、静止画取り込み開
始直後の画面の表示例を示す説明図である。
【図7】上記情報処理装置において、静止画取り込み完
了後の画面の表示例を示す説明図である。
【図8】上記情報処理装置の静止画取り込み処理のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。
【図9】上記情報処理装置の各種の設定処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】上記情報処理装置の映像停止処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】上記情報処理装置の映像表示開始処理を示す
フローチャートである。
【図12】上記情報処理装置の映像表示中処理を示すフ
ローチャートである。
【図13】上記情報処理装置における映像転送メモリの
その他の構成例を示す説明図である。
【図14】上記情報処理装置において、静止画取り込み
処理モードにおける初期画面のその他の表示例を示す説
明図である。
【符号の説明】
2 映像受信メモリ 3 CPU(映像バッファリング制御手段、静止画取り
込み制御手段、管理手段、表示制御手段、印刷制御手
段) 4 映像転送メモリ(映像記憶手段) 5 映像環境情報バッファ 6 入力装置(取り込み操作手段、取り込み枚数設定操
作手段、時間間隔設定操作手段、時間設定操作手段、表
示モード設定操作手段、選択操作手段) 7 表示装置(表示手段) 8 補助記憶媒体(保存手段) 9 印刷装置 10 時計制御装置 11 映像入力端子 703′映像ストップボタン(取り込み操作手段) 705 キャプチャ設定エリア(取り込み枚数設定操作
手段、時間間隔設定操作手段、時間設定操作手段) 706 キャプチャ後の表示エリア(表示モード設定操
作手段) 709 ストップボタン(取り込み操作手段) 714 スクロールバー(選択操作手段) 716 ストップタイミング位置カーソル(選択操作手
段) a 奇数映像フレーム(奇数フィールド)の記憶領域 b 偶数映像フレーム(偶数フィールド)の記憶領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像入力部からの入力映像を表示する表示
    手段と、 入力映像を静止画として取り込むタイミングを指示する
    ための取り込み操作手段と、 入力映像を静止画として記憶する領域を有する映像記憶
    手段とを備え、 表示手段に表示されている入力映像を見ながら取り込み
    操作手段を操作することによって所望の静止画を映像記
    憶手段に取り込むことができる静止画取り込み機能を具
    備した情報処理装置において、 入力映像の表示を開始してから上記取り込み操作手段に
    て静止画の取り込みの指示があるまで、古い映像を最新
    の映像に更新記憶しながら所定の時間間隔毎に入力映像
    を静止画として上記映像記憶手段に転送退避させる映像
    バッファリング制御手段と、 上記取り込み操作手段にて静止画の取り込みが指示され
    たとき、当該指示タイミングより以前に上記映像記憶手
    段に転送退避されている静止画を、映像記憶手段に取り
    込む静止画として、映像記憶手段に保持させる静止画取
    り込み制御手段とを備えていることを特徴とする情報処
    理装置。
  2. 【請求項2】取り込み指示タイミング以前の静止画の取
    り込み枚数を任意に設定するための取り込み枚数設定操
    作手段を備え、 上記映像バッファリング制御手段は、入力映像の表示を
    開始してから上記取り込み操作手段にて静止画の取り込
    みの指示があるまで、少なくとも上記取り込み枚数設定
    操作手段にて設定された枚数分の静止画が上記映像記憶
    手段にバッファリングされるように、静止画のバッファ
    リング制御を行うと共に、 上記静止画取り込み制御手段は、取り込み指示タイミン
    グの直前に転送退避された静止画から上記取り込み枚数
    設定操作手段にて設定された枚数分前までの静止画を、
    映像記憶手段に取り込む静止画として、映像記憶手段に
    保持させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】入力映像を静止画として上記映像記憶手段
    に転送退避する時間間隔を、映像フレーム最小間隔時間
    を最小単位として任意に設定するための時間間隔設定操
    作手段を備え、 上記映像バッファリング制御手段は、上記時間間隔設定
    操作手段にて設定された時間間隔で、入力映像を静止画
    として上記映像記憶手段に転送退避させることを特徴と
    する請求項2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】上記映像記憶手段の記憶容量と1枚の静止
    画に要する記憶容量とに基づいて上記映像記憶手段に取
    り込める静止画の上限枚数を制限管理し、上記取り込み
    枚数設定操作手段にて設定できる上限枚数を管理する管
    理手段を備えていることを特徴とする請求項2または3
    記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】上記取り込み操作手段にて静止画の取り込
    みが指示されたタイミングを基準として、それより何秒
    前の入力映像を静止画として取り込むかの時間設定を、
    映像フレーム最小時間間隔を最小単位として行うための
    時間設定操作手段を備え、 上記映像バッファリング制御手段は、入力映像の表示を
    開始してから上記取り込み操作手段にて静止画の取り込
    みの指示があるまで、映像フレーム最小時間間隔毎に入
    力映像の全映像フレームを上記映像記憶手段に転送しな
    がら、上記映像記憶手段に所定枚数の静止画が常時退避
    されるように、静止画のバッファリング制御を行うと共
    に、 上記静止画取り込み制御手段は、取り込み指示タイミン
    グから上記時間設定操作手段にて設定された時間だけさ
    かのぼったタイミングで転送退避された静止画を、映像
    記憶手段に取り込む静止画として、映像記憶手段に保持
    させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】上記静止画取り込み制御手段は、上記取り
    込み操作手段にて静止画の取り込みが指示されたとき、
    当該指示タイミングの入力映像を静止画として上記映像
    記憶手段に取り込むと共に、当該指示タイミング後の入
    力映像も静止画として上記映像記憶手段に取り込むこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の情報
    処理装置。
  7. 【請求項7】上記映像記憶手段は、1つの画像フレーム
    が複数のフィールドから構成されるインターレス方式の
    入力映像を静止画として記憶するフィールド単位の記憶
    領域を有し、 上記映像記憶手段に静止画が取り込まれた後の表示モー
    ドを、ノンインターレスモードまたはインターレスモー
    ドの何れかに設定するための表示モード設定操作手段
    と、 ノンインターレスモードに設定されているときは、上記
    映像記憶手段に取り込んだ静止画を、1つのフィールド
    の情報で画像を構成するノンインターレス表示させる一
    方、インターレスモードに設定されているときは、映像
    記憶手段に取り込んだ静止画を、複数フィールドの情報
    で画像を構成するインターレス表示させる表示制御手段
    とを備えていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】上記映像記憶手段に複数の静止画が取り込
    まれた場合、その中から任意の静止画を表示手段に選択
    表示させるための選択操作手段と、 上記選択操作手段にて選択されて表示手段に表示されて
    いる静止画を、補助記録媒体に書き込んで保存する保存
    手段とを備えていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】上記映像記憶手段に複数の静止画が取り込
    まれた場合、その中から任意の静止画を表示手段に選択
    表示させるための選択操作手段と、 上記選択操作手段にて選択されて表示手段に表示されて
    いる静止画を、印刷装置に印刷させる印刷制御手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6または7記載の情報処理装置。
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