JPH09130579A - 画像処理方法とその装置 - Google Patents

画像処理方法とその装置

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JPH09130579A
JPH09130579A JP7283738A JP28373895A JPH09130579A JP H09130579 A JPH09130579 A JP H09130579A JP 7283738 A JP7283738 A JP 7283738A JP 28373895 A JP28373895 A JP 28373895A JP H09130579 A JPH09130579 A JP H09130579A
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images
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data
noise
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JP7283738A
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Takeshi Nakamura
武志 中村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの多い環境で入力したサイズの大きい
画像を入力して合成する画像処理方法とその装置を提供
する。 【解決手段】 原稿画像を複数領域に分割して入力し、
入力された複数の画像の傾き補正を行い(S0,S1、
S3)、補正された画像の合成境界のノイズを除去し
て、合成する(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿上の画像を読
み取る画像入力装置、或いは原稿場の画像を読み取り、
その画像を蓄積、伝送、表示する画像情報処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子ファイル等の画像情報処理装置で
は、スキャナ等の画像読み取りサイズより大きな原稿画
像を通常の原稿画像を記録するのと同様に、簡単に記録
出来る画像情報処理装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、スキ
ャナ等の画像読み取り装置上に紙粉やほこり等のゴミが
付着した場合に、そのゴミを画像データと誤認識し、誤
った画像合成を行ったり、画像の合成に失敗したりする
という欠点があった。本発明は、上記従来例に鑑みてな
されたもので、ノイズの多い環境で入力したサイズの大
きい画像を入力して合成する画像処理方法とその装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像処理方法とその装置は以下の構成を備
える。即ち、原稿画像を複数領域に分割して、入力する
入力工程と、前記入力工程で入力された複数の画像を、
元の原稿画像の配置と同様になるように画像合成する合
成工程とを備える。
【0005】また、別の発明は、原稿画像を複数領域に
分割して、入力する入力手段と、前記入力手段で入力さ
れた複数の画像を、元の原稿画像の配置と同様になるよ
うに画像合成する合成手段とを備える。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明にかかる実施の形態の画像
処理装置の構成のポイントをはじめに要約した後に、そ
の詳細な説明に入るものとする。本発明にかかる実施の
形態の画像処理装置は、原稿上の画像を画像データとし
て取り込む画像読み取り部、画像読み取り部の出力の画
像データを蓄積するメモリ、画像ノイズ判断部を含む原
稿端位置検知部、該検知部の出力に基づいて複数の画像
データを合成して一枚の画像とする画像合成部を備え
る。
【0007】[第1の実施の形態]以下、本発明の実施
の形態を図面参照して説明する。図1は全体構成図、図
2は読み取り手段の光学系及び駆動系の構成図、図3は
外観図である。図1は、本発明の一実施の形態の画像処
理装置の構成を示す。図1を参照して、10はCPUと
してのマイクロプロセッサ、11はCPUの作動プログ
ラムを記録しているROM、12はCPUのワークエリ
アおよび光磁気ディスク記憶装置からのデータや各種プ
ログラムのロードエリアであるRAM、16はキーボー
ド7とシステムバス30を接続するキーボードインター
フェース回路、15はシステムバス30に接続した計時
部、27は光磁気ディスク記憶装置115とシステムバ
ス30を接続する光磁気ディスク記憶装置インターフェ
ース回路、50は液晶ディスプレイ32、LBP(レー
ザビームプリンタ)31、テキストRAM14、グラフ
ィックRAM13、システムバス30などの間でのデー
タの流れを制御するデータフローコントローラ、18は
画像読取装置の駆動系19とシステムバス30間のイン
ターフェイスである駆動系インターフェース回路、11
1aは原稿の一方の面を読み取るCCD(チャンネル
A),111bは原稿の他方の面を読み取るCCD(チ
ャンネルB)である。また、20a、20bはアンプ、
36はチャンネルAの画像信号とチャンネルBの画像信
号を合成する合成部、21はCCDの画像信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換部、22は画像信号の濃
度、コントラストを調整する画像処理部、23は画像処
理部の出力信号を2値の画像データに変換する2値化回
路、36は2値化された画像データを蓄積し、画像合成
を行う画像合成メモリである。
【0008】更に、34はファンクションキー、24は
画像合成メモリ上の画像を圧縮する圧縮部、25は圧縮
画像データを伸長する伸長部、33a、33bは圧縮デ
ータを蓄積する圧縮データバッファ、27は光磁気ディ
スクドライブ115とデータの入出力を行うディスクイ
ンターフェース回路であり、圧縮部24、伸長部25、
圧縮データバッファ33a、33bはディスクデータフ
ローコントローラ26に接続される。
【0009】次に、図2は画像読み取り部の光学系及び
駆動系の構成図である。図2を参照して、1は画像情報
を保持した原稿、101は原稿台、102、105a、
105bは送りローラー、106a、106bは原稿を
照明する蛍光灯、107a、107b、108a、10
8b、109a、109bはミラー、110a、110
bはレンズ、112a、112bは排紙ローラ、116
a、116bは原稿搬送ベルトである。
【0010】次に、本実施の形態の動作を(1)電源の
投入、(2)画像インデックスの格納、(3)インデッ
クスの選択、(4)原稿画像の読込み、(5)画像の合
成、(6)画像の格納、(7)画像の検索の順に説明す
る。 (1)電源の投入 まず操作者が、電源スイッチ(図示しない)を投入する
と、CPU10はROM12に記録されたプログラムに
従って、RAMのチェック、内部パラメータの初期化、
各インターフェース回路の初期化、液晶ディスプレイの
クリアを行なった後、操作者のファンクションキー34
とキーボード7からのコマンドやデータの入力待ちとな
る。
【0011】(2)画像インデックスの格納 まず、本発明に係る原稿画像の読込みと記録処理に先立
ち、検索時の手がかりとなる画像インデックスを予め光
磁気ディスク35に格納する。この動作は、一般的な原
稿画像の格納と同様に行われる。ここで、この画像イン
デックスとは、共通のグループに所属する各画像全体を
代表する分類名のようなものであり、この分類名を画像
の種類で表現する。例えば、図4の画像400は、分類
が「部品」であることを示す画像であり、これを画像イ
ンデックスと呼ぶ。
【0012】図4は、画像インデックスを設定する為の
設定処理画面の一例を示す。そして、この画面では、
「部品」の分類名を持つ画像インデックス(400)
を、マトリックスのいずれかの矩形の位置に設定しよう
としている所を示している。ここで、画像インデックス
400は、予め、CCD111aまたは111bから読
み込まれたものである。
【0013】この画面で、操作者はファンクションキー
34を用いて画像インデックス400を登録する位置を
指定する。図4では、ファンクションキー34は、横方
向に一列に配置されているが、例えば、左端のファンク
ションキーを1回押せば左列の上から1番目、左から2
番目のファンクションキーを3回押せば左から2番目の
列の上から3番目の位置が指定されるように構成されて
いる。
【0014】インデックス用の画像と登録位置の指定を
交互に繰り返すことにより、複数の画像インデックスを
登録する。登録後は、ディスク上に図5に示すインデッ
クス画像データファイルを生成する。このインデックス
画像データファイルは、登録された各画像インデックス
データを順に格納している。ここで、各画像インデック
スデータとは、上述の画像インデックスの画像インデッ
クス名とその画像イメージを格納している格納場所のポ
インタを含む。
【0015】(3)インデックスの選択 ここでは、入力する原稿画像に対応する画像インデック
スを(2)の処理で設定された画像インデックスから選
択して、入力する原稿画像との対応付けを行い、ディス
クi/fを経由して駆動されるデイスクの所定の領域に
入力した画像を格納するための前処理を行う。
【0016】まず、原稿画像の読込みに先立ち、(2)
の処理で設定された画像インデックスを表示する。図6
は、(2)の処理で設定された結果の画像インデックス
の並びの一例を示す。この表示画面で、操作者は、CC
D111aや111bから入力して上述のディスクに格
納する原稿画像を所属させる画像インデックスをファン
クションキー34を用いて選択する。
【0017】例えば、部品の図面を格納しようとする場
合は、aとeの画像インデックスを選択する。ここで
は、aとeのインデックス画像を選択したので、図5に
示すように、選択した画像インデックスに対応するビッ
ト位置に”1”が立った画像インデックスパターンを生
成し、どの画像インデックスが選択されたかをマークす
る。
【0018】或いは,図6のg、h欄にキーボード7か
らこれから記録する原稿の文書名、文書番号を入力して
もよい。設定されたインデックスパターンは後述する画
像の格納時までRAM12の所定の領域に保存される。 (4)原稿画像の読み込み 次に、CCD111aや111bから原稿画像の読取を
行う。
【0019】ここで、原稿画像が通常のサイズである場
合、即ち、CCD111aや111bから1回のスキャ
ンで原稿画全体を読み込めるサイズである場合は、図3
(読み取り部の外観図)に示す用に、原稿を原稿積載台
2へ積載し、ファンクションキー34により、通常読み
取りを指示する。さらに、原稿の片面を読み取るか、両
面を読み取るかをファンクションキー34により指定す
る。片面読み取りか、両面読み取りかの指定に基づいて
合成部36を制御し、CCD111aとCCD111b
の両方の画像データを使用するか、一方の画像データを
使用するかを選択する。
【0020】他方、原稿をそのまま積載できない大判の
原稿の場合は、図7に示すように原稿を折り畳んで原稿
積載台2へセットし、ファンクションキー34により、
大判読取を指示する。いずれの場合も読み取りが指示さ
れると、CPU10はROM11のプログラムに従っ
て、駆動系インターフェース回路18を経由して駆動系
を制御する。以下、大判読み取りの動作を図2を参照し
て詳細に説明する。なお、ここで、駆動源たるモータは
図示していない。
【0021】まず、送りローラ102が、図示しないモ
ータにより矢印方向に回転し、原稿を給送する。つい
で、原稿1は搬送ローラ105により読取部に達する。
ここで照明ランプ106a、106bに照明された原稿
の画像はミラー107a、108a、109a及び10
7b、108b、109bを経てレンズ110a、11
0bにより縮小され、CCD111a、111bに結像
し、読み取られる。
【0022】読み取られた画像信号は、アンプ20a、
20bで増幅後、合成部36でCCDの主走査一回毎に
合成し、A/D変換部21でデジタル化され、画像処理
部22でのエッジ強調処理、濃度調整、コントラスト調
整を経て、2値化回路23で2値化画像となり、画像合
成メモリ36に蓄積される。合成部36は、内部のスイ
ッチング素子を切り替え、CCD111aからの主走査
一回分のデータとCCD111bの主走査一回分のデー
タを交互に次段へ通す機能を有している。従って、CC
D111aとCCD111bの画像データは主走査の単
位で直列化される。
【0023】搬送路の原稿後方部材は、裏写り防止と原
稿エッジ検知の目的で黒色もしくはミラーもしくは特定
色とし、チャンネルAとチャンネルBの読み取り位置は
1mmから16mm程度ずらしてある。また、CCDは、原
稿センサ120で検知した原稿長より長い幅で読み取り
動作を行うように制御される。
【0024】以上により、画像合成メモリ36に蓄積さ
れた読み取り画像は、図5に示すように画像の周辺は黒
色で左右の画像が分離し、上下にずれた状態で読み取ら
れる。 尚、メモリ上ではビットの1が黒、0が白に対
応している。読み取りが終了した原稿は搬送ベルト11
6a、116bにより搬送され、半紙ローラ112a、
112bにより、排紙トレー113に積載される。
【0025】なお、読み取り指示が通常の両面読み取り
の場合は、以下の(5)画像の合成を行なわず、(6)
画像の記録を実行することにより実現される。(5)画
像の合成画像の合成は、ROM11に格納された図6に
示すフローチャートに対応する画像合成プログラムに基
づいて、CPU10が実行する。
【0026】まず、図8により、画像の合成の手順を各
ステップ毎に説明する。 (ステップS0) 画像の合成を行うために、画像合成
メモリ36に格納されている左右の画像の中心に合成の
ための基準位置を設定する。図9に基準位置の例を示
す。 (ステップS1) 入力した画像の傾きを計測する。図
10のフローチャートにその処理の詳細を示し、後述す
る。 (ステップS2) ステップS1で計測した傾き量が、
図11のaの範囲内(例えば−0.2度から+0.2
度)であれば傾き補正は行なわず(ステップS4)を実
行する。aの範囲外の場合は(ステップS3)を実行す
る。
【0027】尚、図11は、CCD114がスキャンす
るスキャン面を示し、四角い原稿がその上に傾いて置か
れている様子を示している。そして、aは、許容される
傾き範囲を示す。また、bの範囲(例えば、−5度から
+5度)は、ユーザに警告を表示する領域を示し、この
領域に原稿が入ると対応する警告を表示してもよい。 (ステップS3) 画像の傾き補正を行う。その詳細な
処理手順は、図12のフローチャートを参照して後述す
る。 (ステップS4) 画像合成するための、原稿エッジの
検知を行う。この処理の詳細は、図13を参照して、後
述する。 (ステップS5) ステップS4での原稿端位置検知の
結果に基づいて、画像の再構成を行ない処理を終了す
る。このステップの詳細は、図14のフローチャートを
参照して後述する。
【0028】次に、上述の各処理ステップの詳細処理手
順を説明する。まず、ステップS1での画像の傾き量の
計測の手順を、図10のフローチャートを参照して説明
する。 (ステップS11) 画像メモリ上で、最上位の走査ラ
インから下の走査ラインに向かって、各走査ラインの基
準位置から画素が黒から白へ変化する距離を各水平ライ
ン毎にサーチし、最初に各ライン毎の基準位置からの距
離が安定した(類似の計測値が連続する)位置を上端点
とし、同様に、最下位の走査ラインから上の走査ライン
に向かって、各走査ラインの基準位置から画素が黒から
白へ変化する距離を各水平ライン毎にサーチし、最初に
各ライン毎の基準位置からの距離が安定した(類似の計
測値が連続する)位置を下端点とする(図15参照)。
【0029】ここで、各走査ライン上にノイズが乗って
いる可能性があるため、ノイズの判定を行いながら上述
の処理を実行する。その詳細な処理内容は、図35、図
36、図37のフローチャートを用いて後述される。こ
こで、測定値が安定した場所を上端あるいは下端とした
のは、原稿が読み取り時に傾いた時、原稿の誤った端部
を上端あるいは、下端と判断しないようにするためであ
る(例えば、図15のa点)。 (ステップS12) メモリ上の上端と下端のXY位置
(基準位置からのドット数とメモリ上端からのライン
数)から画像の傾き量(傾き)を求める。
【0030】次に、上述のステップS3の画像の傾き補
正の手順を、図12のフローチャートを参照して説明す
る。 (ステップS31) 上記(ステップS11)で求めた
上端と下端から傾きの方向を求める。 (ステップS32) 傾きが右上がりの場合は(ステッ
プS33)を実行し、左上がりの場合は(ステップS3
5)を実行する。 (ステップS33) 図16に示すように下端Aを基準
として傾きの大きさに対応したドット数(1ラインずれ
るのに必要な平均ドット数)でX方向をのように
分割し、下端Aの位置までその分割単位で順次上方向ヘ
移動させる。 (ステップS34) 次いで、図17に示すように下端
Bを基準にして傾きの大きさに対応したライン数(1ド
ットずれるのに必要な平均ライン数)でY方向を
のように分割し、その分割単位で下端Bの位置まで順次
右方向へ移動させる。 (ステップS35) (ステップS34)と同様の移動
を行なう。
【0031】また、本実施の形態では、傾きが右上がり
の場合は下端、左上がりの場合は上端を基準に移動を行
ったが、移動の基準を右上がりは上端、左上がりは下端
とする構成も可能である。以上、説明したように、上述
の画像の傾き補正手順によれば、処理のオーバヘッドの
高い画像の回転変換を行う必要がなく、高速に補正がで
きる。尚、補正の結果、ステップS1で求められた上端
や下端が移動する場合は、移動した点を新たな上端ある
いは下端とする。
【0032】次に、上述の図13は、ステップS4の原
稿エッジの検知の手順を示すフローチャートである。 (ステップS40) まず、原稿端位置を検知するにあ
たり、全ラインのエッジデータを求める。その際、後述
の画像ノイズ判断処理を全ラインについて行ない、原稿
端位置の誤検知をしないエッジデータのテーブルを作成
する。
【0033】ここで、エッジデータとは、基準位置から
サーチして、最初の画像と推定できる白ドットまでの距
離である。一般的には、最初の白ドットと考えて良い
が、画像データにノイズがある場合もあるのでその白ド
ット(ノイズ)を考慮することにより、正しい原稿端ま
での距離を求めることができる。 (ステップS41) 図18において、まず、上端のエ
ッジデータを基準データ、次のラインのエッジデータを
比較データとする。
【0034】ここで、基準データとは、原稿端位置とみ
なせるエッジデータである。また、比較データとは、原
稿端位置かどうか判断するために基準データと比較され
るエッジデータであり、各ラインのエッジデータが逐次
比較データとなる。 (ステップS42) 画像の上端から下端までの各ライ
ンについてエッジデータの比較が終了したか判断する。
終了していない場合は(ステップS43)を実行する。
終了した場合は(ステップS46)を実行する。 (ステップS43) 比較データを基準データと比較
し、原稿のたわみ(原稿搬送時における原稿のバタツキ
に起因する原稿端位置の歪み)量の許容範囲内であるか
判断する。許容範囲内であれば(ステップS44)を実
行する。許容範囲外であれば(ステップS45)を実行
する。ここで、許容たわみ量とは、例えば以下の値であ
る。 基準データと比較データの距離(ライン数) 許容たわみ量(ドット数) 1から10 1 11から20 2 21から50 3 51から100 4 … ・ … ・ (ステップS44) 比較データを基準データ、次のラ
インのエッジデータを比較データとする。 (ステップS45) 基準データはそのままとし、次の
ラインのエッジデータを比較データとする。 (ステップS46) 基準データにならなかったエッジ
データについて、基準データとなったエッジデータをど
うしを結び(内挿し)、仮想エッジとし、これを原稿端
位置とする(図18参照)。
【0035】なお、以上の説明は左側画像について説明
を行ったが、右側画像についても同様の処理を行う。図
19は、上述のステップ40での画像ノイズ判断処理の
手順を示すフローチャートである。尚、この画像ノイズ
判断処理手順はまた、後述する原稿の上下端点のサーチ
処理部からもコールされる。 (ステップS71) 図20に示すように、各ライン
(図36、図37のフローチャートからコールされる場
合は、指定のライン(line))の基準位置にある画素を
注目画素とする。ここでいう注目画素とは、その画素が
エッジデータと見なせるかどうかの判断の対象となる画
素である。 (ステップS72) 1ラインの全ての画素について処
理が行われたかどうか判断する。まだ、もう未処理の画
素が残っていなければ、(ステップS77)を実行し、
残っていれば(ステップS73)に進む。 (ステップS73) 注目画素は白かどうか判断する。
もし、白でなければ(ステップS75)を実行し、白で
あれば、(ステップS74)を実行する。 (ステップS74) 注目画素を含めて4ドット連続し
て白かどうかを判断する。そして、4ドット連続して白
であれば(ステップS76)を実行し、4ドット連続し
て白でなければ(ステップS75)を実行する。
【0036】この4ドットというのは、200dpiの
解像度で約0.5mmに相当し、これ以下であれば、紙
粉やほこり等の画像ノイズであると判断できる。したが
って、100dpiであれば2ドット、400dpiで
あれば8ドットで判断してもよい。 (ステップS75) 注目画素を1ドット移動し、(ス
テップS72)を実行する。このとき、原稿の右端エッ
ジデータを求めるのであれば、注目画素を1ドット左へ
移動し、原稿の左端を求めるのであれば、右へ1ドット
移動する。 (ステップS76) 注目画素の位置をエッジデータと
する。そして、(ステップS78)を実行する。 (ステップS77) ラインの左端または右端のデータ
をエッジデータとする。このデータは、原稿のエッジが
見つからなかった場合のデータである。そして、画像ノ
イズ判断処理を終了する。
【0037】次に、上述のステップ5の画像の再構成の
手順の詳細を、図10のフローチャートを参照して説明
する。 (ステップS51) 図21の(A)に示すように、画
像合成メモリ36上の画像を基準位置へ、原稿端位置検
知処理でもとめた原稿端位置に基づき、各ライン毎に移
動し、原稿画像を再構成する。
【0038】なお、ここで、画像の移動時、図22の
(A)に示すように、原稿の文字や図形は歪んでいない
のに、原稿端位置が凸凹となっている場合がある。これ
は、CCDでの読み取りに伴うデジタル誤差によるもの
で、このまま原稿端位置に基づき画像データを移動させ
ると図22の(D)のように歪んでいない文字や図形が
歪んでしまう問題が発生する。
【0039】そこで、画像端データの小さな凸凹に関し
ては、基準位置に近い(凸側の)位置で移動させる処理
を追加することにより(スムージング処理)図22の
(B)のように、文字や図形を歪ませずに画像の再構成
を行うことができる。 (ステップS52) 画像のスムージング処理を行った
場合は、画像の合成部に黒点や黒線が発生するので、こ
のスムージングで発生した黒点や黒線のビットを反転さ
せる。このことにより、図22(C)のように文字や図
形を歪ませず、かつ画像の合成部に黒点や黒線を残さず
に画像合成を行うことができる。 (ステップS53) 右側の画像を、チャンネルAとチ
ャンネルBの読み取り位置のズレ量に相当する距離上方
向に移動し、左右の高さを合わせる。
【0040】このとき、左右の画像の相関を基に、移動
量の微調整を行ってもよい。 (ステップS54) 合成した画像を、原稿領域で画像
を切り出し、画像データとする。この処理により、画像
データのデータ量を減らすことができる。以上説明した
手順で、折り畳まれた大判原稿の画像の再構成を実現す
る。なお、以上の処理において必要な一時データ、ある
いは、処理の結果データ等は、RAM12の所定の領域
に保存される。
【0041】また、上述のステップS51とステップS
52によるノイズ処理では、1ドットのノイズを消去す
る方法を示したが、この方法に限定されるものではな
く、例えば、ノイズを含むエッジの各点を最小2乗法に
よる直線近似によってエッジ直線を求めてもよいことは
言うまでもない。 (6)画像の格納 読み取られた大判原稿の画像を、圧縮部24で、MH,
MR,MMR等の周知の画像圧縮方法で圧縮した後、圧
縮データバッファ33a、33bに格納する。
【0042】格納された圧縮画像データと前述の検索の
ためのインデックスデータは、ディスクインターフェー
ス回路27を介して、光磁気ディスクドライブ115へ
送られ、光磁気ディスクに書き込まれる。光磁気ディス
ク35上には、検索のためのインデックスデータが画
像、あるいは文書と関連付られて、例えば、図23に示
すデータ構造の文書管理ファイルの形式で格納される。
【0043】例えば、上記の部品図面の例では、図23
の2段目に、上記画像インデックスパタンであるところ
の[100010・・・]、文書名であるところの”部
品図面”、文書番号であるところの”150”等が含ま
れたレコードが生成される。また、記録された文書の各
々のページに関する情報は、図24に示す形式のページ
管理ファイルに記録される。ここで、上記文書管理ファ
イルの中の”ページファイルポインタ”は、このページ
管理ファイルの何レコード目が、その時格納された文書
の最初のページであるかを示す。
【0044】このページについてのレコードには、画面
で読み取られてものか、片面で読み取られたものか、本
発明で合成した画像か等についても格納されている。こ
こで、本実施の形態においては、光磁気ディスク上の画
像データ、すなわち前述した圧縮画像データのディスク
上の位置は、図25に示したノードテーブルというデー
タテーブルを光磁気ディスク35上に保持することによ
って管理する。
【0045】このノードテーブルは、周知のFAT(フ
ァイルアロケーションテーブル)のどの位置が、そのペ
ージの圧縮画像ファイルについてのものであるかを示す
FATエントリ(上記例では、62BO)と、その圧縮
画像データのサイズ(バイト数)を1レコードとするテ
ーブルである。ここで、このノードテーブルの何レコー
ド目であるかという量を”ノード番号”と称しており、
図24のページ管理ファイルにページ毎に格納する。
【0046】原稿の格納動作は、上述したように、圧縮
画像データが光磁気ディスク35上に書き込まれ、ノー
ドテーブル、ページ管理ファイル、文書管理ファイル
に、それぞれレコードが追加されることにより終了す
る。尚、上述のFATの説明は、後に図31、図32、
図33を参照して説明する。
【0047】(7)画像の検索 操作者がファンクションキー34により検索を指定する
と、図6と同様な表示がディスプレイ32に表示され、
操作者は画像インデックスの選択、あるいは文書名、文
書番号の指定等を行う。ついで、CPU10は文書管理
ファイルを1レコードずつ調べ、選択あるいは入力され
た画像インデックスパターン、文書名、あるいは文書番
号に一致するレコードを選択する。
【0048】ここで、選択された画像インデックスが、
例えば、図6の「部品」の文字画像を含むaの画像イン
デックスのみであった場合、「図面」の文字画像を含む
画像インデックスは選択されていないので、画像インデ
ックスパターンは図5のものとは異なり、eに対応する
ビットは0である。しかしながら、図23の文書管理フ
ァイルのレコードを調べる際には、検索時に入力された
画像インデックスパターンに”1”が立っているビット
位置と同じ位置に”1”が立っている画像インデックス
パターンを保有するレコードの全てを選択するので、上
例では、図23の1番上の「部品カタログ」、および2
番目の「部品図面」、および4番目の「部品図面」が選
択される。
【0049】このように、複数の文書が検索された場合
は、それらのうちのいずれかを、再度、操作者がキーボ
ード7を用いて選択する。最終的にひとつの文書が選択
されると、そのレコードのページファイルポインタによ
り、図24のページ管理ファイルから、その文書の第1
ページのレコードが選択されて、更に、ノード番号が特
定されることにより、ノードテーブルから第1ページの
FATエントリを得ることができる。
【0050】次いで、上述したFATをたどることによ
って、論理アドレス例を得て、光磁気ディスク上の所望
する圧縮画像データの特定が行われた後、CPU10が
ディスクインターフェース27を制御することにより、
光磁気ディスクドライブ115より圧縮画像データが読
みだされる。このとき、やはり、CPU10の制御によ
って、ディスクコントローラ26はディスクインターフ
ェース27からの圧縮画像データを伸長部25へと送る
ように機能する状態となっている。出力データフローコ
ントローラ30は、伸長部25からの画像データをグラ
フィックRAM13へと格納し、ディスプレイ32に表
示するようにCPU10により制御される。
【0051】このようにして、光磁気ディスク上の圧縮
画像データの表示がなされる。次に、図10のステップ
11の原稿の上端/下端点を獲得する処理の詳細を、図
35、図36、図37を用いて説明する。図35は、原
稿の上端/下端点を獲得する処理の基本構成を示し、ス
テップS3500で、上端点のサーチを行い、本処理を
終了する。その処理の詳細は、図36のフローチャート
に示されている。そして、ステップS3501では、下
端点のサーチを行う。その処理の詳細は、図37のフロ
ーチャートに示されている。
【0052】図36は、ノイズを避けながら原稿の上端
点のサーチを行う処理手順を示すフローチャートであ
り、以下、この説明を行う。ステップS3600では、
画像の最上位の走査ライン数である"1"を変数名lineに
設定する。ステップS3601では、図19の画像ノイ
ズ判断処理をコールする。このことによって、ステップ
S3600で設定された走査ライン上でのエッジ候補の
位置データであるエッジデータを獲得する。
【0053】ステップS3602では、原稿の有効存在
範囲限界位置βよりエッジデータが大きいか判定し、大
きければ、そのエッジデータを無効として、ステップS
3603へ進み、lineを1カウントアップして、ステッ
プS3601に戻る。逆に、大きくなければ、ステップ
S3604へ進む。ステップS3604では、そのエッ
ジデータを有効として、上端点として確定する。以上の
処理で、上端点を獲得できる。
【0054】図37は、ノイズを避けながら原稿の下端
点のサーチを行う処理手順を示すフローチャートであ
り、以下、この説明を行う。ステップS3700では、
画像の最下位の走査ライン数である"M"を変数名lineに
設定する。ステップS3701では、図19の画像ノイ
ズ判断処理をコールする。このことによって、ステップ
S3700で設定された走査ライン上でのエッジ候補の
位置データであるエッジデータを獲得する。
【0055】ステップS3702では、原稿の有効存在
範囲限界位置βよりエッジデータが大きいか判定し、大
きければ、そのエッジデータを無効として、ステップS
3703へ進み、lineを1カウントダウンして、ステッ
プS3701に戻る。逆に、大きくなければ、ステップ
S3704へ進む。ステップS3704では、そのエッ
ジデータを有効として、上端点として確定する。以上の
処理で、下端点を獲得できる。
【0056】なお、本実施の形態では、格納時に画像の
合成を行ったが、格納時には画像の合成を行わず、検索
後、画像データを表示するときに、グラフィックRAM
13上で画像合成を行う構成としてもよい。また、本実
施の形態では、合成画像を光磁気ディスクへ保存した
が、通信用インターフェース回路17を介し、通信回線
37を経由して受信装置38へ送信するように構成して
もよい。
【0057】なお本実施の形態においては、両面読み取
りの機能と共存させることが容易で、低価格で高機能の
装置を実現できるという効果を有する。 [第2の実施の形態] 次に、本発明に係る第2の実施の形態の画像処理方法と
その装置について、図面を参照して説明する。図26
は、第2の実施の形態の全体構成図、図27は読み取り
手段の光学系及び駆動系の構成図である。尚、これらの
構成図において、実施の形態1と同一の要素には同一の
番号を付与している。
【0058】第1の実施の形態と第2の実施の形態のハ
ードウエア構成上の違いは、第1の実施の形態では、C
CDが2系統あるのに対して、第2の実施の形態では、
1系統のみインプリメントされている点が異なる。即
ち、本実施の形態では、CCDが1系統であっても、大
判サイズの原稿を半分ずつ2回の操作で分割入力するこ
とによって、第1の実施の形態と同様に画像合成できる
ことを示している。
【0059】図26において、10はCPUとしてのマ
イクロプロセッサ、11はCPUの動作プログラム(後
述する各フローチャートに対応する実行プログラム)を
記録しているROM、12はCPUのワークエリアおよ
び光域ディスク記録装置からのデータ,プログラムのロ
ードエリアであるRAM、16はキーボード7とシステ
ムバス30を接続するキーボードインターフェース回
路、15はシステムバス30に接続した計時部、27は
光磁気ディスク記憶装置115とシステムバス30を接
続する光磁気ディスク記憶装置インターフェース回路、
50は液晶ディスプレイ32,LBP31,テキスト
RAM14,グラフィック RAM13,システムバス
30等の間でのデータの流を制御するデータフローコン
トローラ、18は画像読取装置の駆動系19とシステム
バス30を接続する駆動系インターフェース回路、11
1は原稿を読み取るCCD、20はアンプ、21はCC
Dの画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部、
22は画像信号の濃度、コントラストを調整する画像処
理部、23は画像処理部の出力信号を2値の画像データ
に変換する2値化回路、36は2値化された画像データ
を蓄積し、画像合成を行う画像合成メモリである。
【0060】さらに、34はファンクションキー、24
は画像合成メモリ上の画像を圧縮する圧縮部、25は圧
縮画像データを伸長する伸長部、33a,33bは圧縮
データを蓄積する圧縮データバッファ、27は光磁気デ
ィスクドライブ115とデータの入出力を行うディスク
インターフェース回路であり、圧縮部24,伸長部2
5,圧縮データバッファ33a,33bはディスクデー
タフローコントローラ26に接続される。
【0061】図27において、1は画像情報を保持した
原稿、101は原稿台、102,105a,105bは
送りローラー、106は原稿を照明する蛍光灯、10
7,108,109はミラー、110はレンズ、112
a,112bは排紙ローラ、116a,116bは原稿
搬送レベルである。本実施の形態の原稿画像の読み込み
処理について、以下説明する。
【0062】原稿が通常のサイズである場合は、図3に
示すように、原稿を原稿積載台2へそのまま積載し、フ
ァンクションキー34により、通常読み取りを指示す
る。また、原稿がそのまま積載できない大判の原稿の場
合は、図7に示すように原稿を折り畳むか、図28に示
すように原稿を切断して、原稿積載台2へセットし、フ
ァンクションキー34により、大判読み取りを指示す
る。
【0063】いずれの場合も、読み取りが指示される
と、CPU10はROM11のプログラムに従って、駆
動系インターフェース回路18を経由して駆動系を制御
する。以下、大判読み取りの動作を詳細に説明する。こ
こでは、大判読み取りの指示と同時に、原稿の読み取り
領域(例えば右面か左面か)もファンクションキー34
から入力するものとする。
【0064】入力されたデータは、ROM12の所定の
領域に記憶される。そして、送りローラ102が図示し
ないモーターにより矢印方向に回転し、原稿を給送す
る。次いで、原稿1は、搬送ローラ105により読み取
り部に達する。ここで、照明ランプ106に照明された
原稿の画像はミラー107,108,109を経て、レ
ンズ110により縮小されてCCD111に結像し、読
み取られる。読み取られた画像信号は、アンプ20で増
幅後、A/D変換部21でデジタル化され、画像処理部
22でのエッジ強調処理,濃度調整,コントラスト調整
を経て、2値化回路23で2値画像となり、画像合成メ
モリ36に蓄積される。この時、画像データはファンク
ションキー34から入力された原稿の読み取り領域と対
応付けて、画像合成メモリ上に蓄積される。
【0065】搬送路の原稿後方部材は、裏写り防止と原
稿エッジ検知の目的で黒色もしくはミラーもしくは特定
色としてある。また、CCDは、原稿センサ120で検
知した原稿長より長い幅で読み取り動作をおこなうよう
に制御されている。以上の処理を、折り畳まれた、ある
いは切断された左右の画像について行う。
【0066】以上により、画像合成メモリ36には読み
取られた画像が図29に示すように各々の画像の周辺は
黒色で、左右の画像が分離した状態で読み取られる。
(メモリ上ではビットの1が黒、0が白に対応してい
る。) 読み取りが終了した原稿は、搬送ベルト116a,11
6bにより搬送され、排紙ローラー112a,112b
により、排紙トレー113に積載される。
【0067】なお、読み取りは左右固定した順番で読み
取る構成としてもよい。また、切断原稿の場合は、一回
の読み取り指示で連続して左右の画像を読み取る構成と
してもよい。次に、図30に以上説明した画像読み取り
処理の概略のフローチャートを示す。即ち、ステップS
300で、画像の全ての面の読み取りが終了したかチェ
ックし、全ての面の読み取りが終了すれば、本画像読み
取り処理を終了する。逆に、まだ、読み取りが残ってい
れば、ステップS301に進む。
【0068】ステップS301では、読み取り面の指定
を行い、ステップS302で、読み取り面に対応する画
像合成メモリ36に格納する。そして、ステップS30
0に戻り、同様の処理を繰り返す。なお、本実施の形態
は、左右2領域の分割読み込みに限定されるものではな
く、図34に示すように、さらに多くの領域に原稿を分
割し、個々の面を対応関係を管理しながら画像合成メモ
リへ読み込み、画像合成してもよいことは、言うまでも
ない。
【0069】また、本実施の形態では、画像格納時に画
像の合成を行ったが、画像格納時には画像の合成を行わ
ず、検索後、画像データを表示するときに、グラフィッ
クRAM13上で画像合成を行う構成としてもよい。ま
た、本実施の形態では、合成画像を光磁気ディスクへ保
存したが、通信用インターフェース回路17を介し、通
信回線37を経由して受信装置38へ送信するように構
成してもよい。
【0070】次に、上述のFATの構成について、図3
1、図32、図33を参照して説明する。図31は、光
磁気ディスクドライブ115のディスクデータ記録面の
構成を示す図である。このディスクは、図に示されてい
るように、3100を中心とする複数の半径に配置され
た複数のトラックを備える。これらのトラックは、外周
から内周に向かって、トラック0、1、2、...と順
に呼ばれる。各トラックは、複数のセクタに分割され、
このセクタはデータの最小の物理的記録単位である。
【0071】この各セクタに対しても、セクタ0、1、
2、...と順の番号で呼ばれる。図32は、データの
論理的書き込み/読み出し単位であるクラスタと物理ト
ラック番号とセクタ番号の対応を説明する図である。こ
の例では、各クラスタは、8セクタから構成され、この
8セクタ単位で、順にクラスタ0、1、2、...と識
別名が付けられている。例えば、クラスタ0は、トラッ
ク0のセクタ1から8の領域を意味する。
【0072】図33は、上述のFATのデータ構造を示
す図である。このデータ構造の上段は、各クラスタ番号
が格納されており、下段には、各クラスタの使用状態デ
ータが格納されている。使用状態としては、データを消
去した領域である”消去領域”、有効データが格納され
ている領域である”使用中領域”、空き領域である”未
使用領域”という3つの状態を有する。
【0073】消去領域には、FFFEというデータが割
り当てられている。また、使用中領域には、データが次
のクラスタに連続する場合は、次のクラスタ番号を格納
する。そのクラスタ内にデータが収まっている場合
は、”0000”を設定する。未使用領域に対応するコ
ードとしては、”FFFF”が割り当てられている。こ
のようなデータ構造のFATのクラスタ状態を、データ
の書き込み状態に対応させて更新していくことで、ディ
スクに対するランダムな入出力が可能となる。
【0074】図33の例では、クラスタ番号”62A
D”、”62AE”は、消去領域であることを示し、ク
ラスタ番号”62AF”から”62BA”までは、使用
中領域であることを示し、クラスタ番号”62BB”か
らは、消去領域であることを示す。以上、FATに関し
て説明した。
【0075】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって実施される場合にも適用で
きることは言うまでもない。この場合、本発明に係るプ
ログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成することに
なる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステ
ム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は
装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0076】以上説明したように、本発明によると、ス
キャナの読み取り幅より大きな原稿を読み取る際に、紙
粉やほこり等のごみがスキャナのガラス面に付着してい
ることによる、誤った画像合成や画像の合成の失敗がな
くなり、画質を損なうこと無く画像を合成することがで
きる。また、常にガラス面を頻繁に清掃しなくても画像
合成の失敗を防ぐことができるので、従来例に比べて著
しくメンテナンス性を向上させることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
イズの大きい画像でも、入力が可能で、また、ノイズの
多い環境であっても、正確に画像合成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の読み取り手段の光
系及び駆動系の構成図である。
【図3】本発明の外観図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の画像インデックス
を登録する画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の画像インデックス
データファイルの説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の画像インデックス
を設定する処理を説明するための図である。
【図7】画像読み取り時の原稿に関する説明図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の画像合成のフロー
チャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態の画像合成メモリ上
の画像の様子を示す図である。
【図10】ステップ1の画像の斜き量を計測する処理の
フローチャートである。
【図11】本発明の画像の斜き量に基づいて、画像の補
正処理を説明するための図である。
【図12】ステップS3の画像の斜き補正処理のフロー
チャートである。
【図13】ステップS4の原稿端位置検知処理のフロー
チャートである。
【図14】ステップS5の画像の再構成処理のフローチ
ャートである。
【図15】画像の斜き量の計測処理を説明するための図
である。
【図16】画像の傾き補正処理を説明するための図であ
る。
【図17】画像の傾き補正処理を説明するための図であ
る。
【図18】原稿端位置検知処理を説明するための図であ
る。
【図19】ステップS40での画像ノイズ判断処理のフ
ローチャートである。
【図20】画像ノイズ判断処理を説明するための図であ
る。
【図21】画像の再構成処理を説明するためのである。
【図22】黒点および黒線除去処理を説明するための図
である。
【図23】文書管理ファイルのデータ構造の説明図であ
る。
【図24】ページ管理ファイルのデータ構造の説明図で
ある。
【図25】ノードテーブル構成の説明図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態の全体構成図であ
る。
【図27】本発明の第2の実施の形態の読み取り手段の
光系及び駆動系の構成図である。
【図28】原稿読み取り時の原稿の形態の説明図であ
る。
【図29】画像合成メモリ上の画像の様子を示す図であ
る。
【図30】本発明の第2の実施の形態の画像読み込み処
理のフローチャートである。
【図31】光磁気ディスクの物理格納領域の説明図であ
る。
【図32】光磁気ディスクの物理格納領域に対応する論
理アドレステーブルの説明図である。
【図33】FATのデータ構造の説明図である。
【図34】原稿読み取り時に原稿を2つ以上に追って、
各部分ごとに読み取りを行う処理のための説明図であ
る。
【図35】ステップS11の原稿の上下端点をサーチす
る処理のフローチャートである。
【図36】ステップS3500の原稿の上端点をサーチ
する詳細処理のフローチャートである。
【図37】ステップS3501の原稿の上端点をサーチ
する詳細処理のフローチャートである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を複数領域に分割して入力する
    入力工程と、 前記入力工程で入力された複数の画像の傾き補正を行う
    傾き補正工程と、 前記傾き補正工程で補正された画像の合成境界のノイズ
    を除去するノイズ除去工程と、 前記ノイズ除去工程で合成境界のノイズが除去された画
    像を合成する合成工程とを備えることを特徴とする画像
    処理方法。
  2. 【請求項2】 前記傾き補正工程は、 前記入力工程で入力された複数の画像の上端点と下端点
    を検出する上下端点検出工程と、 前記上下端点検出工程で検出された上端点と下端点に基
    づき、対応する画像の傾きを計算し、計算された画像の
    傾きが所定の傾き閾値より小さければ、前記画像の傾き
    補正を行う第1の補正工程をさらに含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記合成工程は、 前記ノイズ除去工程で合成境界のノイズが除去された画
    像の各々の上端点と下端点に基づき、位置ずれの補正を
    行う位置ずれ補正工程をさらに備え、 位置ずれ補正工程で補正された画像を合成することを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の補正工程は、 前記画像の傾きに基づいて、前記画像を水平方向に複数
    の水平ブロックに分割する水平分割工程と、 前記水平ブロックを、前記画像の水平方向の傾きが概0
    になるように、前記ブロックの各々を垂直方向にシフト
    する垂直シフト工程と、 前記画像の傾きに基づいて、前記画像を垂直方向に複数
    の垂直ブロックに分割する垂直分割工程と、 前記垂直ブロックを、前記画像の垂直方向の傾きが概0
    になるように、前記ブロックの各々を水平方向にシフト
    する水平シフト工程とをさらに備えることを特徴とする
    請求項2に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 原稿画像を複数領域に分割して入力する
    入力手段と、 前記入力手段で入力された複数の画像の傾き補正を行う
    傾き補正手段と、 前記傾き補正手段で補正された画像の合成境界のノイズ
    を除去するノイズ除去手段と、 前記ノイズ除去手段で合成境界のノイズが除去された画
    像を合成する合成手段とを備えることを特徴とする画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記傾き補正手段は、 前記入力手段で入力された複数の画像の上端点と下端点
    を検出する上下端点検出手段と、 前記上下端点検出手段で検出された上端点と下端点に基
    づき、対応する画像の傾きを計算し、計算された画像の
    傾きが所定の傾き閾値より小さければ、前記画像の傾き
    補正を行う第1の補正手段をさらに含むことを特徴とす
    る請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記合成手段は、 前記ノイズ除去手段で合成境界のノイズが除去された画
    像の各々の上端点と下端点に基づき、位置ずれの補正を
    行う位置ずれ補正手段をさらに備え、 位置ずれ補正手段で補正された画像を合成することを特
    徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の補正手段は、 前記画像の傾きに基づいて、前記画像を水平方向に複数
    の水平ブロックに分割する水平分割手段と、 前記水平ブロックを、前記画像の水平方向の傾きが概0
    になるように、前記ブロックの各々を垂直方向にシフト
    する垂直シフト手段と、 前記画像の傾きに基づいて、前記画像を垂直方向に複数
    の垂直ブロックに分割する垂直分割手段と、 前記垂直ブロックを、前記画像の垂直方向の傾きが概0
    になるように、前記ブロックの各々を水平方向にシフト
    する水平シフト手段とをさらに備えることを特徴とする
    請求項6に記載の画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271825A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Oki Semiconductor Co Ltd 指紋認証装置及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271825A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Oki Semiconductor Co Ltd 指紋認証装置及び方法

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