JPH09127360A - 光ファイバ接続装置、光ファイバの光学的結合方法、光ファイバケーブル及び光学素子の製造方法 - Google Patents

光ファイバ接続装置、光ファイバの光学的結合方法、光ファイバケーブル及び光学素子の製造方法

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JPH09127360A
JPH09127360A JP7310143A JP31014395A JPH09127360A JP H09127360 A JPH09127360 A JP H09127360A JP 7310143 A JP7310143 A JP 7310143A JP 31014395 A JP31014395 A JP 31014395A JP H09127360 A JPH09127360 A JP H09127360A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
optical element
connecting device
fiber connecting
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JP7310143A
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English (en)
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Katsuki Nakajima
克起 中島
Hayami Hosokawa
速美 細川
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側の光ファイバと受信側の光ファイバに
コア径の違いや軸ずれがある場合に、光ファイバどうし
の接続損失を低減する。 【解決手段】 円錐台形状をした透明な光学ロッド5の
直径の大きな側の端面を受光側端面6とし、直径の小さ
な側の端面を光出射側端面7とする。受光側端面6は、
送信側光ファイバ1の端面と突き合せられ、送信側光フ
ァイバ1のコア径よりも大きな直径を有している。光出
射側端面7は、受信側光ファイバ2の端面と突き合せら
れ、受信側光ファイバ2のコア径よりも小さな直径を有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ接続装
置、光ファイバの光学的結合方法、光ファイバケーブル
及び光学素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバ相互の接続技術として
最も多く用いられている方法は、突き合せ接合法であ
る。これは、原理的には直角に切断された光ファイバの
端面を突き合せるようにして光学的に接合する方法であ
る。
【0003】しかし、このような突き合せ接合法を用い
た場合には、種々の原因により接続損失が発生する。こ
の接続損失要因としては、 2本の光ファイバのコア径の違い(図1参照) 2本の光ファイバの開口数(NA)、またはコアと
クラッドとの比屈折率差の違い コアとクラッドの偏心やコアの非円性(コア断面の
歪) 2本の光ファイバの光軸どうしの軸ずれ(図3参
照) 2本の光ファイバの光軸どうしの角度ずれ 2本の光ファイバの端面間の間隔ずれ 光ファイバの端面の粗さ フレネル反射 等によるものがある(光通信微小光学系システム 設計
・応用の要点: 西澤鉱一監修、日本工業技術センタ
ー)。
【0004】従って、光ファイバ間の接続部分における
接続損失を小さくするには、上記の接続損失要因を抑制
する必要がある。なかでも、上記及びによる影響が
大きいため、上記及びによる接続損失を低減するこ
とが求められているが、従来技術にあっては、以下のよ
うな問題点が生じている。 (1) 図1に示すように、送信側の光ファイバ1と受信
側の光ファイバ2とでコア径が異なっていて送信側光フ
ァイバ1のコア径d1が受信側光ファイバ2のコア径d2
よりも大きい場合には、送信側光ファイバ1から出た光
rの一部は、受信側光ファイバ2外へ出てしまい、接続
損失を生じる。コア径の違いによる接続損失を低減する
ためには、コア径などの構造パラメータのばらつきが少
ない光ファイバを準備する必要がある。このため、光フ
ァイバの製造コストが上昇する。
【0005】(2) しかし、コア径の違いは光ファイバ
の製造上のばらつきとして避けられないものであり、図
1に示すように、送信側光ファイバ1のコア径d1が受
信側光ファイバ2のコア径d2よりも大きい(d1
2)であるとすると、 −10log(d2/d12 [dB] となり、コア径に差があると大きな接続損失が発生す
る。
【0006】(3) 光ファイバどうしの接続箇所では、
光ファイバの先端はフェルールによって保持固定される
が、光ファイバの光軸間の軸ずれによる接続損失を低減
するためには、光ファイバを定位置に保持するためのフ
ェルールの内部寸法を高精度に保つ必要がある。このた
め、寸法精度の高いフェルールが要求され、フェルール
が高価になる。
【0007】(4) しかし、フェルールの寸法精度が達
成されても、図2に示すように、光ファイバ1,2のク
ラッド径にばらつきがあると、光ファイバ1,2を固定
するフェルール3の内径をクラッド径のばらつきの最大
値よりも大きくする必要があり、その結果、ばらつきの
中で径が細い光ファイバ2を差込むと、光ファイバ2と
フェルール3との間に隙間が生じ、フェルール3が整列
部4で位置決めされていても光ファイバ1,2の光軸C
1,C2間に不可避的に軸ずれが生じる。また、被覆付き
の光ファイバを使用して被覆を剥かずに使用した場合に
は、被覆とコアの間の偏心により軸ずれが拡大する。こ
のようにして、図3に示すように、コア径dのステップ
(SI)型マルチモードファイバ等の光ファイバ1,2
のコアの光軸C1,C2間に軸ずれ量sが発生したとする
と、その接続損失は、 −10log{(π/2)arccos(s/d)−2s[1−(s/d)21/2/(πd)} [dB] となり、軸ずれによって大きな接続損失が生じる。
【0008】また、上記(2)(3)のような状況において接
続損失が大きくなると、つぎの(5)(6)のような問題があ
った。 (5) 光ファイバによる伝送リンクや、光ファイバ式光
電スイッチなどの伝送路の延長が困難である。 (6) (5)の伝送路が破損した場合、補修が困難であ
る。
【0009】さらに、接続損失を低下させるうえで、つ
ぎの(7)(8)のような問題を伴っていた。 (7) 送信側光ファイバ、受信側光ファイバの端面間に
収束レンズを設置したり、光ファイバの端面形状をレン
ズ状や円錐状に形成したりする必要があり、光ファイバ
の形状が複雑になり、コストも高価にならざるを得な
い。 (8) 光ファイバの端面形状を変える場合、プラスチッ
クファイバを単純に切断するだけでなく、その端面に複
雑な切削加工や研磨加工を施す必要があり、コストが増
大する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、コア径が異なったり、コアの光軸がずれていた
りする2本の光ファイバを小さな接続損失で接続するこ
とができる光ファイバ接続装置と光ファイバの光学的結
合方法を提供することにある。また、当該光ファイバ接
続装置を備えた光ファイバケーブルと当該光ファイバケ
ーブルに用いられる光学素子の製造方法を提供すること
にある。
【0011】
【発明の開示】本発明による請求項1に記載の光ファイ
バ接続装置は、両端に光ファイバ接続部を備え、両端に
光ファイバを接続したときに、一方の光ファイバ接続部
に接続された光ファイバから出射した光を他方の光ファ
イバ接続部に接続された光ファイバへ入射させる光ファ
イバ接続装置において、錐台形状をした透明な光学素子
を備え、前記光学素子は、両端の光ファイバ接続部に光
ファイバを接続されたとき、両端面がそれぞれ当該光フ
ァイバの端面に近接または接触するように配置されてい
ることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の実施態様は、請求項1記
載の光ファイバ接続装置において、前記光学素子は、そ
の面積の大きい側の端面を、光出射側の光ファイバが接
続されるべき光ファイバ接続部に向けて配置されている
ことを特徴としている。
【0013】請求項12に記載の光ファイバの光学的結
合方法は、第1の光ファイバから光を出射させ、第1の
光ファイバから出射した光を、錐台形状をした透明な光
学素子の面積の大きな側の端面に入射させ、前記光学素
子の他方の端面から出射した光を、第2の光ファイバに
入射させることを特徴としている。
【0014】ここで、光学素子に関する錐台形状とは、
円錐台形状と角錐台形状を含むものである。また、その
光学素子の側面は円錐面や台形平面に限らず、効率のよ
い光接続を達成する限りにおいて、外側または内側に撓
んでいる、突起が存在する、凹みがある、など変形され
たものも含む。さらに、光学素子の端面は平面に限ら
ず、レンズ形状になっている、他の錐台形状を接続され
ているなど、変形されたものを含む。
【0015】しかして、本発明にあっては、面積の大き
な側の端面に接続された光ファイバから光学素子へ光を
入射させると、光学素子へ入射した光は光学素子内を直
進して、あるいは全反射しながら他方の面積の小さな側
の端面へ達し、当該端面に接続された光ファイバ内へ向
けて出射される。このとき光学素子は錐台形状をしてい
て受光面積が大きく、光出射面積が小さいので、両側の
光ファイバのコア径が異なっていたり、コアの光軸がず
れていたりしても、接続部分から外部へ光が漏れにくく
なり、安価な方法で接続損失を小さくすることができ
る。
【0016】本発明にあっては、光ファイバのコア径の
ばらつきによる接続損失を抑制し、接続損失のばらつき
もなくすことができるので、光ファイバの構造パラメー
タの許容範囲を大きくすることができ、光ファイバの製
造コストを抑えることができる。また、光ファイバの軸
ずれによる接続損失を抑制し、接続損失のばらつきをな
くすことができるので、光ファイバを保持固定するフェ
ルールの内部寸法の精度を低くしても問題がなく、フェ
ルールのコストを安価にすることができる。さらに、光
ファイバの位置決め精度が要求されないので、光ファイ
バの接続構造や接続作業が容易になる。
【0017】本発明においては、光学素子の材料は特に
限定されるものではないが、安価な透明樹脂によって形
成された光学素子を用いれば、接続損失を抑制するため
の光収束用レンズなどの高価な光部品を不要にできる。
さらに、接続損失を抑制するための光ファイバの端面の
形状の加工の必要がなく、プラスチックファイバを鋼な
どの刃で切断するだけで使用することができる。
【0018】また、従来の光ファイバ式光電スイッチに
おいては、光ファイバ長は、使用される環境やスペース
に応じて長いものでは20〜30m、短いものでは20
cmと種々異なっており、ユーザーの要求に応じて光フ
ァイバ長を変更する改造を行なって出荷している。この
ため、標準品以外にも多くの機種が存在することにな
り、管理コストや設計費用が高くつき、また標準品以外
の場合には光ファイバの交換に時間が掛かって納期が長
くなっている。さらに、光ファイバは電線に比べて折れ
易いため、光ファイバが破断することがあるが、その際
電線のように再び接続することが容易でないので、必然
的に折れた光ファイバは廃棄しなければならず、そのコ
ストも問題となる。この結果、光ファイバ式光電スイッ
チの有する小型で耐環境性に優れるといった利点までが
相殺されてしまい、光ファイバ式光電スイッチの用途拡
大のネックとなっていた。そこで、光ファイバを接続す
るための光ファイバコネクタが従来より提供されている
が、これは2本の被覆付き光ファイバを突き合せて固定
するだけの構成となっているため、光ファイバどうしの
軸ずれが大きく、接続損失は2.5dB程度にもなり、
検出距離が大幅に低下していた。このため、従来の光フ
ァイバコネクタは低損失を求められる用途での光ファイ
バの延長や補修には適さず、低損失の光ファイバコネク
タが要求されている
【0019】これに対し、本発明の光ファイバ接続装置
によると、接続される光ファイバどうしの軸ずれやコア
径の差による接続損失を小さな値に抑制することができ
るので、本発明の光ファイバ接続装置を用いて長い光フ
ァイバを接続することにより、光ファイバによる伝送リ
ンクや、光ファイバ式光電スイッチ等の伝送路の延長を
低損失で容易に行なうことができる。さらには、伝送路
が破損した場合には、現場において破損した伝送路部分
だけを切除して代替品の光ファイバを当該光ファイバ接
続装置により接続すれば、破損した伝送路全体を交換す
る必要が無くなり、補修工事の労力を軽減し、補修費用
を安価にすることができ、しかも実用上問題のない損失
レベルで補修することができる。あるいは、当該伝送路
部分が当該光ファイバ接続装置で接続されていれば容易
に交換することができるので、伝送路が破損した場合の
補修作業を容易に行なえる。これにより接続損失を増加
させることなく、光ファイバ式光電スイッチの光ファイ
バ長を容易に変えることができるので、光ファイバを延
長するために光ファイバ式光電スイッチ等を改造する必
要がなく、容易に機種数を増加させることができる。ま
た、光ファイバが破損しても光ファイバ式光電スイッチ
等を廃棄しなくてもよくなり、その分コストを低減でき
る。
【0020】また、本発明の光ファイバ接続装置を用い
れば、誤差やばらつきによりコア径の異なっている光フ
ァイバどうしを低損失で接続できるだけでなく、コア径
の違う異なる品番の光ファイバどうしなども小さな接続
損失で接続することが可能になる。
【0021】請求項3に記載の実施態様は、請求項1記
載の光ファイバ接続装置において、前記光ファイバ接続
部のうち少なくとも一方の光ファイバ接続部は、光ファ
イバ固定部を備えていることを特徴としている。
【0022】ここで、光ファイバ固定部とは、光ファイ
バの接続端部を固定するものであって、着脱自在に固定
できるものが好ましいが、接着により固定するものも含
む。また、光ファイバを直接固定するものでもよく、光
ファイバを保持する部材を固定するものであってもよ
い。
【0023】光ファイバ接続装置の光ファイバ接続部に
光ファイバ固定部が設けられていて光ファイバの端部を
固定することができれば、フェルールを不要にすること
ができるので、トータルの部品点数を削減することがで
き、部品コストを低廉にすることができる。
【0024】請求項4に記載の実施態様は、請求項1記
載の光ファイバ接続装置において、前記光ファイバ接続
部のうち一方の光ファイバ接続部は、光ファイバ固定部
を備え、他方の光ファイバ接続部は、他の光ファイバ接
続装置と接続するための接続手段を備えていることを特
徴としている。
【0025】この実施態様にあっては、一方の光ファイ
バ接続部に設けられた光ファイバ固定部に光ファイバの
端部を接続しておけば、他方の光ファイバ接続部を他の
光ファイバ接続部と接続することができるので、他の光
ファイバ接続装置との互換性も得られる。
【0026】請求項5に記載の実施態様は、請求項1記
載の光ファイバ接続装置において、前記光学素子を収容
する光ファイバ接続装置本体を備え、光学素子の外周面
と光ファイバ接続装置本体との間に空気層が設けられて
いることを特徴としている。
【0027】光学素子の外周面と光ファイバ接続装置本
体との間に空気層を設けることにより、光学素子内の光
を外周面で全反射させながら光学素子の光出射側端面へ
導くことができ、光学素子における伝送損失を低減でき
る。また、光を全反射させるために外周面にクラッドを
設ける場合に比べて光学素子を安価にできる。
【0028】請求項6に記載の実施態様は、請求項1記
載の光ファイバ接続装置において、前記光学素子を収容
する光ファイバ接続装置本体を備え、当該光ファイバ接
続装置本体に設けた突起を光学素子に接触させることに
より、光学素子を支持することを特徴としている。
【0029】請求項7に記載の実施態様は、請求項1に
記載の光ファイバ接続装置において、前記光学素子を収
容する光ファイバ接続装置本体を備え、光学素子に設け
た突起を当該光ファイバ接続装置本体に接触させること
により、光学素子が支持されていることを特徴としてい
る。
【0030】請求項6又は請求項7に記載の実施態様に
あっては、光ファイバ接続装置本体もしくは光学素子に
設けた突起により光学素子が支持されるようにしている
ので、突起によって光学素子と光ファイバ接続装置本体
との間に空気層を形成することができる。従って、簡単
な構造により安価に空気層を形成できる。
【0031】請求項8に記載の実施態様は、請求項1記
載の光ファイバ接続装置において、前記光学素子の端面
積の小さな側の端部を、当該光学素子から出射する光の
発散を緩和する形状としたことを特徴としている。
【0032】請求項9に記載の実施態様は、請求項8記
載の光ファイバ接続装置において、前記光学素子から出
射する光の発散を緩和する形状をレンズ形状としたこと
を特徴としている。
【0033】請求項10に記載の実施態様は、請求項8
記載の光ファイバ接続装置において、前記光学素子は、
錐台形状をした部分の面積の小さい側の端面に別な錐台
形状をした部分の面積の小さい側の端面を接合させた形
状を有していることを特徴としている。
【0034】請求項8〜10に記載の実施態様にあって
は、光学素子の端面積の小さな側の端部を、光の発散を
緩和する形状にしているので、受信側光ファイバの端面
に立てた垂線となす角度が小さくなるようにして、光学
素子の当該端面から受信側光ファイバへ光を入射させる
ことができる。従って、光学素子と受信側光ファイバと
の間での接続損失や、受信側光ファイバにおける伝送損
失の低下を防止できる。
【0035】請求項11に記載の光ファイバケーブル
は、光ファイバの少なくとも一端に、請求項1に記載の
光ファイバ接続装置を備えていることを特徴としてい
る。
【0036】この光ファイバケーブルは端部に本発明に
かかる光ファイバ接続装置を備えているので、他の光フ
ァイバと低損失で接続することができる。従って、低損
失の延長用光ファイバケーブルや補修交換用の光ファイ
バケーブルとして使用することができる。
【0037】請求項13に記載の光学素子の製造方法
は、錐台形状をした透明な光学素子を樹脂の射出成形に
より製造する方法であって、成形金型の型開き面を、前
記光学素子の中心軸を含む平面と一致させることを特徴
としている。
【0038】この方法によって光学素子を製造すると、
光学素子の外周面には微小なパーティングラインが生じ
る。このパーティングラインを研磨等によって除去する
ことなく用いると、パーティングラインのために光学素
子を収容する光ファイバ接続装置本体との間に空気層が
生じる。
【0039】従って、空気層を形成するために特別な金
型が必要なく、金型構造を簡単にして成形コストを安価
にすることができる。
【0040】請求項14に記載の光学素子の製造方法
は、錐台形状をした透明な光学素子を樹脂の射出成形に
より製造する方法であって、前記光学素子の端部に対応
する箇所から成形金型のキャビティ内に樹脂を注入し、
光学素子の成形後に、光学素子の樹脂注入側の端面を研
磨処理することを特徴としている。
【0041】光学素子の端面に樹脂注入口を設けると、
光学素子の端面を研磨処理して仕上げる際に樹脂注入口
跡も同時に除去され、別途樹脂注入口跡を除去する加工
が必要なくなり、光学素子成形後の加工を簡単にでき
る。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図4は本発明の一実施例による光フ
ァイバ接続装置Aを示す側面図である。光学ロッド(光
学素子)5は、中心軸の回りに回転対称な円錐台形状を
有しており、一方端面の直径が他方端面の直径よりも大
きくなっている。この光学ロッド5は、略均質で、光学
的に透明な材料により形成されている。具体的には、光
学ロッド5は、ガラス、特に光学用ガラス、透明な光学
用樹脂、特に光ファイバのコア材料と同一材料によって
形成することが好ましいが、透明樹脂材料を用いれば安
価に製造することができる。また、光学ロッド5は樹脂
成形、切削加工、研磨加工等によって製作することがで
きる。
【0043】光学ロッド5は、図4に示されているよう
に、送信側光ファイバ1の端面と受信側光ファイバ2の
端面との間に配置され、光学ロッド5の端面と送信側光
ファイバ1及び受信側光ファイバ2の各端面とはほぼ接
触している。円錐台形状をした光学ロッド5の端面のう
ち、直径もしくは面積の大きな側の端面(以下、受光側
端面という)6は送信側光ファイバ1の端面と対向する
ように配置され、直径もしくは面積の小さな側の端面
(以下、光出射側端面という)7は受信側光ファイバ2
の端面と対向するように配置されている。ここで、光学
ロッド5の受光側端面6は、送信側光ファイバ1のコア
径の(ばらつきによる)最大値と最大軸ずれ量の和より
も大きな直径D1を有しており、光出射側端面7は、受
信側光ファイバ2のコア径の(ばらつきによる)最小値
と最大軸ずれ量の差よりも小さな直径D2を有してい
る。
【0044】しかして、送信側光ファイバ1と受信側光
ファイバ2との間に図4に示すように円錐台形状をした
光学ロッド5が挿入されていると、送信側光ファイバ1
内を伝送されてそのコア端面から出射された光rは受光
側端面6から光学ロッド5内に入り、光学ロッド5内に
入射した光rは光学ロッド5内に閉じ込められて光学ロ
ッド5内を直進し、あるいは光学ロッド5内を全反射し
ながら光出射側端面7に至り、光出射側端面7から受信
側光ファイバ2のコア内へ伝送される。よって、光学ロ
ッド5の外周面の傾斜角(あるいは、ロッド長)は、光
学ロッド5の外周面で内部の光rをほとんど全反射でき
るように設計する必要がある。
【0045】図1に示したように、送信側光ファイバ1
と受信側光ファイバ2を直結する構造では、送信側光フ
ァイバ1のコア径が受信側光ファイバ2のコア径よりも
大きい場合には、コア径の違いにより接続損失が発生す
る。しかし、本発明の光ファイバ接続装置Aによれば、
図5に示すように、ばらつきによって送信側光ファイバ
1のコア径d1が受信側光ファイバ2のコア径d2より大
きい場合でも、光学ロッド5の受光側端面6の直径D1
は送信側光ファイバ1のコア径d1のばらつきによる最
大値よりも大きいから、送信側光ファイバ1から出射さ
れた光rを全て光学ロッド5内へ入射させることができ
る。また、光学ロッド5の光出射側端面7の直径D2
受信側光ファイバ2のコア径d2のばらつきによる最小
値よりも小さいから、光学ロッド5から出射された光r
は全て受信側光ファイバ2へ入射させられる。
【0046】従って、本発明の光ファイバ接続装置Aを
用いれば、送信側及び受信側の光ファイバ1,2間にコ
ア径の違いがあっても、コア径の差による接続損失は、
光学ロッド5における伝送損失と、光学ロッド5端面の
フレネル反射による損失のみとなり、低損失で光ファイ
バ間を接続することが可能になる。
【0047】また、図3に示したように、送信側及び受
信側の光ファイバ1,2を直結する構造であると、送信
側光ファイバ1のコアの光軸C1と受信側光ファイバ2
のコアの光軸C2とがずれている場合にも、光軸C1,C
2間の軸ずれによる接続損失が発生する。しかし、本発
明による光学ロッド5は、受光側端面6の直径D1が送
信側光ファイバ1のコア径d1の最大値と最大軸ずれ量
の和よりも大きくなっているから、送信側光ファイバ1
に最大量の軸ずれが発生しても、図6に示すように、送
信側光ファイバ1の端面は光学ロッド5の受光側端面6
の縁から外へはみ出ることがない。同様に、光学ロッド
5の光出射側端面7の直径D2は受信側光ファイバ2の
コア径d2の最小値と最大軸ずれ量の差よりも小さいか
ら、受信側光ファイバ2に最大量の軸ずれが発生して
も、光学ロッド5の光出射側端面7は受信側光ファイバ
2の端面の縁より外へはみ出ることがない。
【0048】よって、送信側及び受信側光ファイバ1,
2間に軸ずれが存在する場合でも、送信側光ファイバ1
から出た光rは透明な光学ロッド5内に閉じ込められて
光軸C1,C2のずれが補正され、受信側光ファイバ2へ
すべて入射することになり、送信側光ファイバ1と受信
側光ファイバ2との間で光rが外部へ漏れて損失となる
のを抑制できる。この結果、コアの軸ずれによる接続損
失は、光学ロッド5における伝送損失と、光学ロッド5
端面のフレネル反射による損失のみとなり、従来よりも
接続損失が低減される。
【0049】また、光学ロッド5の受光側端面6及び光
出射側端面7には、無反射コーティングを施すことも有
効である。光ファイバの端面では、必ずコアと空気との
屈折率差によるフレネル反射のため、約0.3dBの損
失が生じるが、光学ロッド5の端面でもフレネル反射に
よる損失は避けられない(但し、後述の式の条件を満
たしている場合には、フレネル反射による損失は小さ
い)。しかし、受光側端面6及び光出射側端面7に無反
射コーティングを施すことにより、フレネル反射による
損失を小さくすることができる。
【0050】また、温度変化や製造工程で光学ロッドの
材質の屈折率が変化しても、高い効率で送信側光ファイ
バ1から受信側光ファイバ2へ光を伝送することがで
き、接続損失に影響が生じない。
【0051】例えば、光ファイバ式光電スイッチにおい
て、光ファイバ接続装置Aを用いて光ファイバ長を延長
した場合には、光ファイバ接続装置Aを用いない場合と
比較して光ファイバ式光電スイッチの検出距離の低下は
10%以内に抑えられた。これは光電スイッチの検出距
離の温度などの環境による変動の範囲内(±10%)で
あるため、問題なく使用することができた。
【0052】(光学ロッドの屈折率)上記光ファイバ接
続装置Aに用いる光学ロッド5の屈折率nは、 2>n≧[1+2(NA1)sinγ+(NA)21/2/cosγ … の範囲内の値に設定するのが好ましい。以下、この理由
を説明する。
【0053】まず、図7に示すように、光学ロッド5の
ロッド長をL、受光側端面6の直径をD1、光出射側端
面7の直径をD2とすると、光学ロッド5の外周面の傾
斜角(中心軸Cに対する外周面の稜線の傾き)γは、 γ=arctan{(D1−D2)/(2L)} … となる。また、図8に示すように、送信側光ファイバ1
から光学ロッド5内に入射する光の送信側光ファイバ1
内での光線角(光軸C1となす角度)をθとし、送信側
光ファイバ1の開口数をNA1とすると、送信側光ファ
イバ1から出射した光rが全て光学ロッド5内に入射す
る条件は、 nsinθ=NA1 … で表わされる。また、光学ロッド5内において光学ロッ
ド5の外周面で1回反射した光rは、光軸に対して最大
θ+2γの角度で伝搬する。この光rが全て受信側光フ
ァイバ2に入射する条件は、受信側光ファイバ2の開口
数をNA2と書けば、 nsin(θ+2γ)≦NA2 … となる。さらに、光学ロッド5の外周面において、光学
ロッド5内部の光rが全反射される条件は、図8に示す
ように、光学ロッド5の外周面の光入射点に立てた垂線
Nと光rがなす角度φが、 nsinφ≧1 となることである。ここで、φ=π/2−(θ+γ)で
あるから、最後の不等式は、 ncos(θ+γ)≧1 … となる。
【0054】上記式は、sinθ=(NA1/n)である
から、 cosθ=[1−(NA1/n)21/2 … となり、式及び式を式に代入すると、光学ロッド
5内で全反射するための屈折率nの条件は、順次、以下
のように変形される。 n(cosθcosγ−sinθsinγ)≧1 [n2−(NA121/2cosγ−(NA1)sinγ≧1 n2≧[1+2(NA1)sinγ+(NA)2]/cos2γ n≧[1+2(NA1)sinγ+(NA)21/2/cosγ …
【0055】ここで、上記式を用いてγの値から屈折
率nを求めてみると、例えば、 γ=0゜のとき、 n≧1.118 (NA1=0.5のとき) γ=2゜のとき、 n≧1.134 (NA1=0.5のとき) γ=10゜のとき、 n≧1.212 (NA1=0.5のとき) が得られる。
【0056】さらに、屈折率nは2以下でないと、光が
光学ロッド5に入射しないので、n<2である。従っ
て、上記式は、 2>n≧[1+2(NA1)sinγ+(NA)21/2/cosγ … と書くことができる。これは最初に掲げた式である。
【0057】光学ロッド5内に閉じ込められた光が、受
信側光ファイバ2と結合するには、上記式も満たさな
ければならないが、実際には式も同時に満たすような
屈折率nや光線角θの値は存在しない。そこで、式を
満たすような屈折率nの値を選択し、そのときのθの値
を式から求め、さらにその屈折率nと光線角θの値を
式の左辺=nsin(θ+2γ)に代入して式の左辺
の値を求める。こうして求めた式の左辺の値は、右辺
のNA2の値よりも大きくなる。そして、求めた左辺=
nsin(θ+2γ)と実際のNA2の値との差が、屈折率
nの材料を用いて光学ロッド5を作製した場合の接続損
失となる。よって、上記式によって光学ロッド5の屈
折率nを得ることができる。
【0058】(第2の実施形態)図9に示すものは本発
明の別な実施形態による光ファイバ接続装置Bを示す断
面図である。この光ファイバ接続装置Bにあっては、上
記光学ロッド5を不透明樹脂製の筐体(光ファイバ接続
装置本体)8内に収容している。筐体8内には、光学ロ
ッド5と略相似形状(つまり、円錐台形状)で、光学ロ
ッド5よりも若干大きな空間10が形成されている。光
学ロッド5は当該空間10内に挿入されており、空間1
0の両端部にそれぞれ複数個突設された突起11によっ
て支持固定されている。光学ロッド5を筐体8内の空間
10へ挿入する際、突起11が潰れて光学ロッド5を支
持するので、光学ロッド5は筐体8の成形誤差等にかか
わりなく、がたつきなく支持固定される。この結果、光
学ロッド5と筐体8との間には略均一な厚みの空気層
(エアギャップ)12が形成されている。この光学ロッ
ド5の外周面に形成された空気層12は、光学ロッド5
内部において全反射条件を実現するためのものであっ
て、光学ロッド5内に入射した光rは全反射により光学
ロッド5内に閉じ込められ、受信側光ファイバ2へ出射
される。従って、筐体8内の光学ロッド5は固定用の突
起11以外には接触しないようにして光学ロッド5内の
光rがほとんど全て全反射するようにしてあり、損失を
最小にするようにしている。
【0059】また、筐体8の両端部には、前記空間10
と連通した光ファイバ接続部13が凹設されており、光
ファイバ接続部13及び前記空間10は筐体8を貫通し
ている。この実施形態では被覆付きの光ファイバ(光フ
ァイバケーブル)1,2を被覆14を剥くことなくその
まま使用できるようにしてあり、光ファイバ接続部13
の内径は光ファイバ1,2の被覆(ジャケット)14の
外径とほぼ等しく、両端の光ファイバ接続部13内には
被覆14の付いたまま光ファイバ1,2の端部が挿入さ
れる。こうして被覆14の付いたまま光ファイバ接続部
13に挿入された送信側光ファイバ1は、コアの光軸C
1が光学ロッド5の中心軸Cとほぼ一致した状態で筐体
8内に位置決めされる。同じく、被覆14の付いたまま
で光ファイバ接続部13に挿入された受信側光ファイバ
2は、コアの光軸C2が光学ロッド5の中心軸Cとほぼ
一致した状態で筐体8内に位置決めされる。
【0060】また、筐体8の両端部には光ファイバ固定
部15が設けられている。光ファイバ固定部15は筐体
8の両端部外周に固定されたスリーブ16と、スリーブ
16内に挿入されたファイバフィクスチャ17とからな
っている。ファイバフィクスチャ17は、割ピン形状を
したチャック部17aとフランジ部17bを備えてお
り、チャック部17aの中心には、光ファイバ1,2の
被覆14の外径とほぼ等しい内径の貫通孔18が開口さ
れている。スリーブ16の端部内周にはテーパー部19
が形成されており、ファイバフィクスチャ17のチャッ
ク部17aは、スリーブ16のテーパ部19に挿入され
ている。
【0061】しかして、被覆14のついたままの送信側
又は受信側光ファイバ1,2をファイバフィクスチャ1
7の貫通孔18に挿入して光ファイバ1,2の端面を光
学ロッド5の受光側端面6または光出射側端面7に突き
当て、ついで光ファイバ1,2を少し引くと、テーパ部
19によってチャック部17aが締め付けられ、チャッ
ク部17aの爪が光ファイバ1,2の被覆14に食い込
んで光ファイバ1,2を固定する。この結果、光ファイ
バ1,2は、コア端面が光学ロッド5の受光側端面6も
しくは光出射側端面7にほぼ接触した状態で結線され
る。逆に、フランジ部17bを押してチャック部17a
をスリーブ16内に押し込みながら光ファイバ1,2を
引っ張ると、チャック部17aが緩んで光ファイバ1,
2が光ファイバ固定部15から抜ける。よって、このよ
うな光ファイバ固定部15を設けておくことにより、ワ
ンタッチで光ファイバ1,2の着脱を行なえる。
【0062】しかも、このような構造の光ファイバ固定
部15によれば、光ファイバ1,2を結線した状態にお
いて、光ファイバ1,2のコア端面と光学ロッド5との
間は密着せず、わずかな隙間が生じるので、光ファイバ
1,2と光学ロッド5が互いに摩耗して端面が劣化する
のを防止し、接続損失が経年的に増大するのを防ぐこと
ができる。
【0063】また、このように被覆付きの光ファイバ
1,2を用いる場合、特にプラスチックファイバを用い
る場合には、光ファイバ1,2の被覆14とコアの偏心
は製造上避けられず、偏心の分まで考慮して光学ロッド
5の径を設計すれば、偏心による接続損失を十分に抑制
することができる。具体的にいうと、光学ロッド5の受
光側端面6の直径D1を、送信側光ファイバ1のコア径
1の最大値に被覆14とコアとの偏心量を加えた値よ
りも大きな値にし、光出射側端面7の直径D2を、受信
側光ファイバ2のコア径d2の最小値から被覆14とコ
アとの偏心量を引いた値よりも小さな値にすればよい
(被覆と被覆の位置決めの軸ずれを考慮しない場合)。
このようにすれば、光学ロッド5により被覆14とコア
との間の偏心を補正して接続損失の低下を抑制できる。
【0064】(第3の実施形態)図10は本発明のさら
に別な実施形態による光ファイバ接続装置Cを示す断面
図である。これは被覆付きの光ファイバ1,2を被覆1
4を剥いて光ファイバ接続装置Cに結合させるようにし
たものである。すなわち、光ファイバ(ベアファイバ)
1,2の端部は、被覆14を剥がして被覆14から露出
させられており、露出した端部をフェルール20に挿入
している。フェルール20に挿入された光ファイバ1,
2の端部は筐体8の光ファイバ接続部13に挿入され、
保持固定されている(光ファイバ固定部15は図示を省
略)。
【0065】このように被覆付きの光ファイバ1,2の
被覆14を剥いて光ファイバ接続部13に挿入するよう
にすれば、被覆14とコアとの偏心(比較的大きな値と
なる)を考慮する必要がなくなり、結果として光ファイ
バ1,2の軸ずれを抑えることができる。被覆14とコ
アの偏心による軸ずれに比べてフェルール20の誤差等
による軸ずれは小さいので、このように被覆14を剥が
して光ファイバ1,2を接続すれば、受光側端面6を小
さく、光出射側端面7を大きく設計することができ、光
学ロッド5の長さを短くすることも可能であり、光学ロ
ッド5の製造を容易にすることができる。また、フェル
ール20や筐体8の光ファイバ接続部13の公差や製造
誤差による軸ずれは、光学ロッド5によって補償するこ
とができるので、低い寸法精度のフェルール等を用いて
も十分に接続抵抗を抑えることができ、従来のように高
精度のフェルールを要求されなくなる。
【0066】図10に実施形態では、筐体8内部の空間
10の内壁面に突起11を設けることにより、光学ロッ
ド5を保持固定すると共に空気層12を形成している
が、図11(a)(b)のように突起11は光学ロッド
5の両側端面6,7の外周部に設けてもよい。
【0067】(第4の実施形態)図12(a)に示すも
のは本発明のさらに別な実施形態による光ファイバ接続
装置Dを示す一部破断した断面図、図12(b)は図1
2(a)のX−X線断面図である。また、図13(a)
(b)は当該光ファイバ接続装置Dに用いられる光学ロ
ッド5の側面図及び拡大正面図である。この円錐台形状
をした光学ロッド5の外周面には、その稜線に沿って2
本のリブ21が形成されている。このリブ21は、光学
ロッド5の中心軸Cを通る平面上に位置するように設け
られている。
【0068】従って、この光学ロッド5を筐体8内の円
錐台状をした空間10へ挿入すると、リブ21が当該空
間10の内壁面に接する(リブ21が潰れてもよい)こ
とにより光学ロッド5の外周面と当該空間10の内壁面
との間に薄い空気層(エアギャップ)12が形成され、
光学ロッド5内の光が全反射により光学ロッド5内に閉
じこめられる。よって、筐体8には突起11を設ける必
要がなくなり、筐体8を成形するための金型の構造を簡
略化できる。
【0069】図14及び図15はこのような光学ロッド
5の製造方法を説明する図であって、射出成形により製
造する方法を示している。図14に示すように、射出成
形金型22は上金型23と下金型24とからなり、上下
金型23,24間に光学ロッド5を成形するためのキャ
ビティ25が形成されている。光学ロッド5のリブ21
を成形するためのキャビティは設けられていない。射出
成形金型22は、キャビティ25(光学ロッド5)の中
心軸Cを通る平面で上金型23と下金型24とに分割さ
れている。しかして、この射出成形金型22のキャビテ
ィ25内に透明樹脂を注入して光学ロッド5を射出成形
すると、溶融した透明樹脂は上下金型23,24間の型
開き面26にはみ出し、成形品の光学ロッド5にパーテ
ィングライン(バリ)が発生する。このパーティングラ
インを光学ロッド5のリブ21として利用する。
【0070】また、図15は成形品を取り出すための構
造を示している。射出成形金型22の樹脂注入用ゲート
口を光学ロッド5の端面に対向する位置に設けることに
より、光学ロッド5の成形時に生じるゲート27を光学
ロッド5の成形品のいずれか一方の端面に位置させ、ゲ
ート27と反対側にはエジェクト用突起28が成形され
るようにしている。このエジェクト用突起28もゲート
27と同様、細い部分で成形品とつながっている。一方
のエジェクタピン29はゲート27の一部に対向するよ
うに配置されており、他方のエジェクタピン29はエジ
ェクト用突起28に対向するように配置されている。し
かして、光学ロッド5の成形後、上下金型23,24間
を開き、下金型24からエジェクタピン29を突き出す
と、ゲート27及びエジェクト用突起28と共に光学ロ
ッド5が下金型24から分離される。成形品の脱型時、
ゲート27及びエジェクト用突起28は折れて光学ロッ
ド5から分離するが、分離しない場合にはゲート27及
びエジェクト用突起28を光学ロッド5から折って除去
する。上記パーティングラインは、光学ロッド5の外周
面だけでなく両端面にも生じているので、この後成形品
の両端面を研磨して受光側端面6及び光出射側端面7が
平滑に仕上げられるが、この際ゲート跡やエジェクト用
突起28を折った跡も研磨によって除去され、光学ロッ
ド5が仕上げられる。
【0071】通常、成形品においては、パーティングラ
イン(バリ)の発生は望ましいものではないが、この光
学ロッド5では、外周面に浮き出たパーティングライン
を積極的にリブ21として利用している。従って、加工
精度が低くて安価な成形金型を用いて微小なリブ21を
備えた光学ロッド5を製造することができ、コストを安
価にできる。
【0072】(第5の実施例)図16は本発明のさらに
別な実施形態による光ファイバ接続装置Eを示す断面図
である。この光ファイバ接続装置Eにあっては、紫外線
を透過する筐体8に光学ロッド5の受光側端面6と送信
側光ファイバ1の端面との間の隙間に連通した接着剤注
入口30と、光学ロッド5の光出射側端面7と受信側光
ファイバ2の端面との間に連通した接着剤注入口30を
設けている。
【0073】従って、送信側光ファイバ1の端部を光フ
ァイバ接続部13に挿入し、受信側光ファイバ2の端部
を光ファイバ接続部13に挿入した後、各接着剤注入口
30から筐体8内に透明な紫外線硬化型接着剤UVを注
入し、筐体8を通して紫外線硬化型接着剤UVに紫外線
を照射して硬化させることにより送信側及び受信側光フ
ァイバ1,2を光ファイバ接続装置Eに接続固定する。
このような構造にすれば、光ファイバ接続装置Eの構造
を簡単にすることができる。また、接着剤を光ファイバ
1,2と光学ロッド5との屈折率整合剤として使うこと
ができ、光ファイバと光学ロッド5とのフレネル反射に
よる接続損失を低減させることも可能である。
【0074】あるいは、図示しないが接着剤注入口30
を設けることなく、先端部に接着剤を塗布した光ファイ
バ1,2を筐体8の光ファイバ接続部13に挿入して接
着固定させるようにしてもよい。また、接着剤として
は、熱硬化型のものを用いてもよい。
【0075】また、この実施形態に限らないが、光学ロ
ッド5の外周面に光学ロッド5よりも屈折率の大きな光
学材料により被覆してクラッド31を形成しておけば、
筐体8と光学ロッド5との間に空気層(エアギャップ)
を形成する必要がなくなり、筐体8等の構造を簡単にで
きる。
【0076】(第6の実施例)図17は本発明による光
ファイバケーブルFを示す正面図である。これは延長用
の光ファイバケーブルであって、延長用の光ファイバ3
2の両端もしくは一端に、例えば図9に示したような構
造の光ファイバ接続装置33を取り付けられている。し
かして、延長しようとする光ファイバケーブルを端部の
光ファイバ接続装置33に差し込んで接続するだけで簡
単に光ファイバを延長することができる。
【0077】(第7、第8の実施形態)図18は別な構
造の光学ロッド5を示す側面図である。この光学ロッド
5にあっては、光出射側端面7に球面状もしくは非球面
状のレンズ部分34を形成している。光学ロッド5は円
錐台形状をしているので、光出射側端面7からの光の出
射角(光学ロッド5の中心軸Cとなす角度)は受光側端
面6における入射角(同じく、光学ロッド5の中心軸C
となす角度)よりも大きくなるので、光学ロッド5が長
かったり、外周面の傾斜角γが大きかったりすると、受
信側光ファイバ2へ入射した光が全反射されなくなる恐
れがある。そこで、この光学ロッド5のように光出射側
端面7にレンズ部分34を形成し、光学ロッド5からの
光の出射角を小さくすることによって、受信側光ファイ
バ2内における光の伝送損失を小さくしている。
【0078】また、図19はさらに別な構造の光学ロッ
ド5を示す側面図である。この光学ロッド5にあって
は、円錐台形状をした主部35の先端に同じく円錐台形
状をしたコーン形素子36を設けている。このコーン形
素子36は円錐台形状をした主部35よりも小さな寸法
に形成されており、互いの直径の小さな側の端面どうし
が接合されたような形状に一体成形されている。従っ
て、円錐台形状をした主部35の直径の大きな側の端面
が光学ロッド5の受光側端面6となっており、コーン形
素子36の直径の大きな側の端面が光学ロッド5の光出
射側端面7となっていて、光出射側端面7の直径よりも
受光側端面6の直径が大きくなっている。
【0079】この光学ロッド5にあっては、円錐台形状
をした主部35で全反射しながら光は小さな断面積に集
中させられるが、そのとき光学ロッド5の中心軸Cとな
す光線角が大きくなるので、コーン形素子36で光を全
反射させることによって大きな断面積に広がることなく
光学ロッド5の中心軸Cとなす光線角を小さくして光出
射側端面7から出射させるようにしている。よって、こ
の光学ロッド5にあっても、光学ロッド5からの光の出
射角を小さくし、受信側光ファイバ2内における光の伝
送損失を小さくできる。
【0080】従って、図18や図19のような形状の光
学ロッド5によれば、送信側と受信側の光ファイバ1,
2の開口数(NA)の違いを吸収でき、さらに接続損失
や受信側における伝送損失を抑えることが可能となる。
【0081】(第9〜11の実施形態)また、光学ロッ
ド5の外周面の稜線は直線状である必要はなく、例えば
図20のように外周面がなだらかに膨らんでいたり、図
21のように凹んでいたり、図22のような曲面となっ
て全体としてほぼ円錐台形状を有している場合でも、接
続損失の低減を図ることは可能である。
【0082】(第12の実施形態)図23に示すものは
本発明のさらに別な実施形態による光ファイバ接続装置
Gを示す断面図である。これはJIS規格等にある規格
品の光コネクタのレセプタ37内に本発明の光学ロッド
5を設けたものである。レセプタ37の両端のコネクタ
接続部38には、同じくJIS規格等の規格品のコネク
タ39を挿入して接続する。このような規格品のレセプ
タ37内に光学ロッド5を設けることにより、コネクタ
39のフェルールやレセプタの寸法精度が低くなっても
接続損失があまり低下せず、従来の規格品よりもコスト
を安価にできる。
【0083】(第13、第14の実施形態)図24に示
すものは従来より用いられているコネクタ40である。
光ファイバ41の被覆42は光ファイバ固定部43の被
覆挿入孔44に挿入され、被覆14から露出させた光フ
ァイバ41の先端部はフェルール45内に挿入されてい
る。光ファイバ41の先端に取り付けられた当該コネク
タ40は例えばレセプタに挿入して光ファイバどうしが
接続される。
【0084】図25に示すものは、従来から用いられて
いる上記のようなコネクタ40のフェルール45先端に
光学ロッド5を収容した本発明の光ファイバ接続装置H
である。このコネクタ40は送信側で用いられるもので
あって、光学ロッド5の受光側端面6はフェルール45
の内側に位置しており、フェルール45に挿入された送
信側光ファイバ1の先端は受光側端面6に略接触してい
る。また、光出射側端面7はフェルール45の先端面と
同一平面に位置している。
【0085】図26に示すものは、受信側で用いられる
光ファイバ接続装置Jであって、光学ロッド5の光出射
側端面7はコネクタ40のフェルール45の内側に位置
しており、フェルール45に挿入された受信側光ファイ
バ2の先端は光出射側端面7に略接触している。また、
受光側端面6はフェルール45の先端面と同一平面に位
置している。
【0086】この図25や図26に示したようないずれ
かのコネクタを用いると、送受信それぞれのコネクタの
軸ずれ、あるいは光ファイバのコア径の差による接続損
失の増加を抑制することができる。また、これらのコネ
クタを光ファイバの一端もしくは両端に設けておけば、
低損失で光ファイバを延長するための光ファイバケーブ
ルや補修交換用の光ファイバケーブルとして使用するこ
とができる。
【0087】(数値例)具体的な数値例で上記光学ロッ
ドを説明する。ここでは、被覆付きの光ファイバを用
い、被覆をフェルール内に挿入して固定した場合を考え
る。アクリル樹脂からなる直径1mmの光ファイバの一
般的な仕様を表1に示す。図27に示す被覆(ジャケッ
ト)51とコア52(53はクラッド)の偏心量δは、
±0.1mmであるとする。
【0088】
【表1】
【0089】また、光学ロッド5はメタクリル樹脂(P
MMA)[アクリペット VH CL三菱レイヨン製]を
用いて作製した。この光学ロッド5のロッド長をL、受
光側端面6の直径をD1、光出射側端面7の直径をD2
する(図28)。光学ロッド5の受光側端面6の直径D
1はコア径の最大値よりも大きく、光出射側端面7の直
径D2はコア径の最小値よりも小さい必要があるから、
各直径D1,D2は、 D1>1.04mm D2<0.92mm とする必要がある。
【0090】光ファイバの被覆51を固定するフェルー
ルの内径は、ジャケット径の最大値よりも大きくする必
要があり、その精度を±0.02mmで実現できるとす
ると、フェルールの内径は、2.27+0.02mmとな
る。軸ずれの最大値は、フェルールの内径の最大値
(2.29mm)とジャケット径の最小値(2.13m
m)との差をとって、 2.29−2.13=0.16mm となる。よって、軸ずれを考慮すると、光学ロッド5の
受光側端面6の直径D1と光出射側端面7の直径D2は、 D1>1.04+0.16=1.20mm D2<0.92−0.16=0.76mm とする必要がある。
【0091】さらに、被覆14とコアの偏心量δ=±
0.1mmをとしているので、最大ずれ量は0.2mmと
なる。よって被覆14とコアの偏心を考慮すると、光学
ロッド5の受光側端面6の直径D1と光出射側端面7の
直径D2は、 D1>1.20+0.2=1.40mm D2<0.76−0.2=0.56mm となる。
【0092】さらに、光学素子の位置精度を±0.02
mmとすると、これを考慮した受光側端面6の直径D1
と光出射側端面7の直径D2は、 D1>1.40+2×0.02=1.44mm D2<0.56−2×0.02=0.52mm となる。
【0093】以上のように各部品のばらつきを考慮し、
受光側端面6の直径D1内に送信側光ファイバの端面が
納まり、光出射側端面7の直径D2内に受信側光ファイ
バの端面が納まるようにするためには、受光側端面6の
直径D1は最小1.44mmとし、光出射側端面7の直径
2は最大0.52mmとなるようにする必要がある。
【0094】つぎに、光学ロッド5の長さを考えると、
光学ロッド5の長さは長いほど、その外周面の傾斜角γ
が小さくなり、外周面から光が漏れなくなるが、光学ロ
ッド5自体の光学的吸収により伝送損失が増大するの
で、むやみに光学ロッド5を長くすることはできない。
また、あまり長いと取り扱いが難しくなり、実用的でな
くなる。シミュレーションによれば、傾斜角γ=5゜程
度であれば、低損失を実現でき、しかも取り扱いが困難
になることもない。従って、受光側端面6及び光出射側
端面7の直径D1,D2として上記値を用いると、ロッド
長Lを5mm程度にすれば、実用的なレベルの光学ロッ
ド5を製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コア径の異なる2本の光ファイバが接続されて
いる様子を示す概略図である。
【図2】端部にフェルールを取り付けられた光ファイバ
どうしを接続している様子を示す概略断面図である。
【図3】軸ずれを起こしている2本の光ファイバを示す
概略図である。
【図4】本発明の一実施形態による光ファイバ接続装置
の原理を説明する側面図である。
【図5】同上の光ファイバ接続装置で接続されている光
ファイバのコア径が異なっている場合を示す側面図であ
る。
【図6】同上の光ファイバ接続装置で接続されている光
ファイバのコア間に軸ずれがある場合を示す側面図であ
る。
【図7】同上の光学ロッドの屈折率を求めるために用い
る記号を示す図である。
【図8】同上の光学ロッドの屈折率を求めるための説明
図である。
【図9】本発明の別な実施形態による光ファイバ接続装
置の断面図である。
【図10】本発明のさらに別な実施形態による光ファイ
バ接続装置の断面図である。
【図11】(a)(b)は本発明の別な実施形態による
光学ロッドを示す側面図及び拡大正面図である。
【図12】(a)は本発明の別な実施形態による光ファ
イバ接続装置を示す概略断面図、(b)は(a)のX−
X線に沿った拡大断面図である。
【図13】(a)(b)は同上の光学ロッドを示す側面
図及び拡大正面図である。
【図14】同上の光学ロッドを成形するための射出成形
金型を示す断面図である。
【図15】同上の射出成形金型の型開きした状態におけ
る断面図である。
【図16】本発明のさらに別な実施形態による光ファイ
バ接続装置を示す概略断面図である。
【図17】本発明の別な実施形態による光ファイバケー
ブルを示す正面図である。
【図18】本発明のさらに別な実施形態による光学ロッ
ドを示す側面図である。
【図19】本発明のさらに別な実施形態による光学ロッ
ドを示す側面図である。
【図20】本発明のさらに別な実施形態による光学ロッ
ドを示す側面図である。
【図21】本発明のさらに別な実施形態による光学ロッ
ドを示す側面図である。
【図22】本発明のさらに別な実施形態による光学ロッ
ドを示す側面図である。
【図23】本発明のさらに別な実施形態による光ファイ
バ接続装置(レセプタ)を示す概略断面図である。
【図24】従来例のコネクタを示す断面図である。
【図25】本発明のさらに別な実施形態による光ファイ
バ接続装置(コネクタ)を示す概略断面図である。
【図26】本発明のさらに別な実施形態による光ファイ
バ接続装置(コネクタ)を示す概略断面図である。
【図27】被覆とコアの偏心を示す概略断面図である。
【図28】光学ロッドの寸法を示す記号を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 送信側光ファイバ C1 送信側ファイバの光軸 2 受信側光ファイバ C2 受信側ファイバの光軸 5 光学ロッド C 光学ロッドの中心軸 6 受光側端面 D1 受光側端面の直径 7 光出射側端面 D1 光出射側端面の直径 8 筐体 11 突起 12 空気層 13 光ファイバ接続部 15 光ファイバ固定部 20 フェルール 21 リブ 30 接着剤注入口 34 レンズ部 35 コーン形素子 37 レセプタ 40 コネクタ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に光ファイバ接続部を備え、両端に
    光ファイバを接続したときに、一方の光ファイバ接続部
    に接続された光ファイバから出射した光を他方の光ファ
    イバ接続部に接続された光ファイバへ入射させる光ファ
    イバ接続装置において、 錐台形状をした透明な光学素子を備え、 前記光学素子は、両端の光ファイバ接続部に光ファイバ
    を接続されたとき、両端面がそれぞれ当該光ファイバの
    端面に近接または接触するように配置されていることを
    特徴とする光ファイバ接続装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子は、その面積の大きい側の
    端面を、光出射側の光ファイバが接続されるべき光ファ
    イバ接続部に向けて配置されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の光ファイバ接続装置。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバ接続部のうち少なくとも
    一方の光ファイバ接続部は、光ファイバ固定部を備えて
    いることを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバ接
    続装置。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ接続部のうち一方の光フ
    ァイバ接続部は、光ファイバ固定部を備え、他方の光フ
    ァイバ接続部は、他の光ファイバ接続装置と接続するた
    めの接続手段を備えていることを特徴とする、請求項1
    に記載の光ファイバ接続装置。
  5. 【請求項5】 前記光学素子を収容する光ファイバ接続
    装置本体を備え、光学素子の外周面と光ファイバ接続装
    置本体との間に空気層が設けられていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の光ファイバ接続装置。
  6. 【請求項6】 前記光学素子を収容する光ファイバ接続
    装置本体を備え、当該光ファイバ接続装置本体に設けた
    突起を光学素子に接触させることにより、光学素子を支
    持していることを特徴とする、請求項1に記載の光ファ
    イバ接続装置。
  7. 【請求項7】 前記光学素子を収容する光ファイバ接続
    装置本体を備え、光学素子に設けた突起を当該光ファイ
    バ接続装置本体に接触させることにより、光学素子が支
    持されていることを特徴とする、請求項1に記載の光フ
    ァイバ接続装置。
  8. 【請求項8】 前記光学素子の端面積の小さな側の端部
    を、当該光学素子から出射する光の発散を緩和する形状
    としたことを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバ
    接続装置。
  9. 【請求項9】 前記光学素子から出射する光の発散を緩
    和する形状をレンズ形状としたことを特徴とする、請求
    項8に記載の光ファイバ接続装置。
  10. 【請求項10】 前記光学素子は、錐台形状をした部分
    の面積の小さい側の端面に別な錐台形状をした部分の面
    積の小さい側の端面を接合させた形状を有していること
    を特徴とする、請求項8に記載の光ファイバ接続装置。
  11. 【請求項11】 光ファイバの少なくとも一端に、請求
    項1に記載の光ファイバ接続装置を備えていることを特
    徴とする光ファイバケーブル。
  12. 【請求項12】 第1の光ファイバから光を出射させ、 第1の光ファイバから出射した光を、錐台形状をした透
    明な光学素子の面積の大きな側の端面に入射させ、 前記光学素子の他方の端面から出射した光を、第2の光
    ファイバに入射させることを特徴とする光ファイバの光
    学的結合方法。
  13. 【請求項13】 錐台形状をした透明な光学素子を樹脂
    の射出成形により製造する方法であって、 成形金型の型開き面を、前記光学素子の中心軸を含む平
    面と一致させることを特徴とする光学素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 錐台形状をした透明な光学素子を樹脂
    の射出成形により製造する方法であって、 前記光学素子の端部に対応する箇所から成形金型のキャ
    ビティ内に樹脂を注入し、 光学素子の成形後に、光学素子の樹脂注入側の端面を研
    磨処理することを特徴とする光学素子の製造方法。
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