JPH09127050A - 空燃比センサ - Google Patents
空燃比センサInfo
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- JPH09127050A JPH09127050A JP7303666A JP30366695A JPH09127050A JP H09127050 A JPH09127050 A JP H09127050A JP 7303666 A JP7303666 A JP 7303666A JP 30366695 A JP30366695 A JP 30366695A JP H09127050 A JPH09127050 A JP H09127050A
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Abstract
高く,センサ素子の昇温性が高く,センサ素子をハウジ
ングへ誤組付けすることがなく,更に空燃比センサの高
性能化に伴い出力端子等を多数備えることになった場
合,ショート等の問題も生じない,空燃比センサを提供
すること。 【解決手段】 板状の検知部23と板状の出力取出部2
2とを有すると共に,両者の間には幅方向へ突出した鍔
部21を設けてなる板状のセンサ素子2を,筒状のハウ
ジング11の内側に挿入固定し,上記鍔部21の少なく
とも上方に粉体12を配置すると共に,該粉体12の上
方より押圧力を加え,上記センサ素子2をハウジング1
1内にて気密的に固定してなる。上記センサ素子2にお
ける上記出力取出部22の外形断面積は検知部23の外
形断面積よりも大きい。
Description
における空燃比制御等に使用する空燃比センサに関す
る。
いて,空燃比制御を行うための空燃比センサを排気経路
等に設置する。上記空燃比センサとしては,例えば,図
13に示す構造のものが知られている。
と板状の出力取出部22とを有すると共に,両者の間に
は幅方向へ突出した鍔部21を設けてなる板状のセンサ
素子92を,ホルダ10を用いて筒状のハウジング11
の内側に挿入固定し,上記ホルダ10の上方に粉体12
を配置することにより構成されている。
加えることにより,上記センサ素子92をホルダ10,
ハウジング11内に気密的に固定している(実公昭63
−11644号)。なお,上記センサ素子92の鍔部2
1の上面及び下面,該鍔部21の近傍におけるセンサ素
子92の側部,ハウジング11の内側面等によって形成
される空間が,上記粉体12の封入部となる。
ンサには以下に示す問題がある。上記空燃比センサにお
けるセンサ素子は板状である。このため,センサ素子が
コップ型の形状である場合と比較して,上記封入部の外
形断面積が大きくなる。よって,上記センサ素子を粉体
を用いてハウジング内に気密的に固定する際,上記粉体
の上方より加える押圧力は,板状のセンサ素子を用いた
場合に,より大きな押圧力が必要となる。
入部の外形断面積が大きいため,仮に同じ大きさの押圧
力にて粉体を押圧しても,単位面積あたりに換算した押
圧力は小さくなる,よって,粉体の密度が,センサ素子
を気密的に固定することが可能となるほどには,大きく
ならないおそれがある。
な押圧力にて粉体を押圧した場合には,強度的に脆いセ
ンサ素子にクラック等の損傷が生じるおそれがある。更
に,上記押圧力は,通常ハウジングの上端において,例
えば大気側カバーをかしめ固定することにより得る。上
記押圧力を大きくすることは,上記かしめをより強い力
にて行うことを意味し,該かしめを行う部分の強度の信
頼性に問題が生じる。
る板状のセンサ素子は,検知部の外形断面積が出力取出
部の外形断面積よりも大きい。このため,上記センサ素
子においては,封入部の外形断面積がより大きくなる。
従って,上記粉体に加える押圧力をより大きくする必要
が生じ,上述と同様の問題が生じる。
積が大きいため,その熱容量も大きい。よって,上記セ
ンサ素子の昇温性は悪く,エンジン始動直後よりセンサ
素子の空燃比検知可能温度到達に至るまでの時間が長
い。この場合,エンジン始動直後における排気ガスの浄
化効率が悪い。
に出力取出部の大きさが小さくなる。このため,後述す
る2セルタイプ(図8参照)等,多数の出力取出線等を
有するセンサ素子においては,上記出力取出部に上記出
力取出線等を配置することが困難となる。また,各出力
取出線等が接近状態となるため,ショート等の問題も生
じやすくなる。
との大きさが等しいセンサ素子においては多少なりとも
改善される方向となる。しかしながら,このようなセン
サ素子は,検知部と出力取出部との区別が付け難い。よ
って,空燃比センサの組立作業の際,上記センサ素子は
上下を誤ってハウジングに組付けられるおそれがある。
子とハウジングとの間のシール性が高く,センサ素子の
昇温性が高く,センサ素子をハウジングへ誤組付けする
ことがなく,更に空燃比センサの高性能化に伴い出力端
子等を多数備えることになった場合,ショート等の問題
も生じない,空燃比センサを提供しようとするものであ
る。
板状の出力取出部とを有すると共に,両者の間には幅方
向へ突出した鍔部を設けてなる板状のセンサ素子を,筒
状のハウジングの内側に挿入固定し,上記鍔部の少なく
とも上方に粉体を配置すると共に,該粉体の上方より押
圧力を加え,上記センサ素子をハウジング内にて気密的
に固定してなる空燃比センサにおいて,上記センサ素子
における上記出力取出部の外形断面積は検知部の外形断
面積よりも大きいことを特徴とする空燃比センサにあ
る。
発明の空燃比センサにおけるセンサ素子は,出力取出部
の外形断面積が検知部の外形断面積よりも大きい。上記
センサ素子は,該センサ素子における鍔部の上方であっ
て,ハウジング,鍔部,センサ素子の側面等によって囲
まれた封入部に粉体を押圧配置することによりハウジン
グ内に気密固定される(図5参照)。
おける出力取出部の外形断面積が大きくなるほど小さく
なる。上記封入部の外形断面積が小さければ小さいほ
ど,単位面積当たりの粉体にかかる力は大きくなる。こ
のため,粉体全体にかかる押圧力が小さくとも,粉体の
密度を十分高くすることができ,よってセンサ素子とハ
ウジングとの間のシール性を高くすることができる。
に検知部の体積が小さくなる。このため,検知部の熱容
量は低く,センサ素子の昇温性が高くなる。よって,被
測定ガスの温度が低く,ヒーター等を使用してセンサ素
子を空燃比検知可能温度まで加熱する必要がある場合,
その加熱時間を短くすることができる。また,上記セン
サ素子は,出力取出部と検知部との形状が異なる。この
ため,センサ素子をハウジングへ誤組付けすることがな
い。また,本発明の空燃比センサにおいては,センサ素
子の出力取付部の断面積が比較的大きいため,高性能化
に伴い出力端子等を多数備えることになった場合(後述
する2セルタイプ等),ショート等の問題も生じない。
の上面及び下面の少なくとも一方は,テーパー部を有す
ることが好ましい。上記上面にテーパー部を設けること
により,粉体と接触可能な鍔部の面積が増大する。これ
により,鍔部の単位面積当たりにかかる粉体からの応力
は減少する。よって,上記鍔部の破損を防止することが
できる。また,鍔部の付け根等におけるセンサ素子の破
損を防止することもできる。更に,上記応力の減少した
分,より高い押圧力を粉体に加えることができる。この
場合には,センサ素子とハウジングとの間のシール性が
一層向上する。
により,ハウジングと接触可能な鍔部の面積が増大す
る。これにより,鍔部の単位面積当たりにかかるハウジ
ングからの応力が減少する。よって,上記鍔部の破損を
防止することができる。また,鍔部の付け根等における
センサ素子の破損を防止することもできる。更に,上記
応力の減少した分,より高い押圧力を粉体に加えること
ができる。この場合には,センサ素子とハウジングとの
間のシール性が一層向上する。
ジングはその内側面に傾斜状受面を有し,かつ上記鍔部
は上記傾斜状受面に支承されるテーパー部を有し,更に
上記鍔部は上記テーパー部の外周部分においてのみ上記
傾斜状受面と当接していることが好ましい。これによ
り,傾斜状受面からの応力は,鍔部の径の大きい箇所に
作用する。このため,上記鍔部の単位面積あたりにかか
る応力が減少し,鍔部の破損を防止することができる。
ンサ素子をホルダを用いて筒状のハウジングの内側に挿
入固定し,上記鍔部の少なくとも上方に粉体を配置する
と共に,該粉体の上方より押圧力を加え,上記センサ素
子をホルダ及びハウジング内にて気密的に固定すること
もできる。この場合には,前述した粉体の封入部は鍔
部,ホルダ,ハウジングにより囲まれた空間となる。ま
た,上記センサ素子が直接接触するのはハウジングでは
なくホルダとなる。従って,鍔部の下面はホルダを介し
て応力を受ける。上記ホルダを有する空燃比センサにお
いても,上述と同様の作用効果を有する。
下面の少なくとも一方においてテーパー部を有すること
が好ましい。更に,上述と同様に,上記ホルダはその内
側面に傾斜状受面を有し,かつ上記鍔部は上記傾斜状受
面に支承されるテーパー部を有し,更に上記鍔部は上記
テーパー部の外周部分においてのみ上記傾斜状受面と当
接することが好ましい。
サ素子は,酸素イオン導電性金属酸化物よりなる板状の
固体電解質に一対の電極を設けたセンサ素子であること
が好ましい。上記センサ素子は構造が単純である。よっ
て,製造が容易かつ製造コストも安価である。なお,上
記酸素イオン導電性金属酸化物としては,例えば,ジル
コニア等を使用することができる。
サ素子は,酸素イオン導電性金属酸化物よりなる板状の
固体電解質に一対の電極を設けたセンサ部を,電気絶縁
性金属酸化物よりなる基板に接合したセンサ素子である
ことが好ましい。上記センサ素子は,脆い固体電解質の
強度をより硬い基板により補強することができる。この
ため,衝撃等による破損が生じ難いセンサ素子を得るこ
とができる。なお,上記酸素イオン導電性金属酸化物と
しては,上述した物質と同様のものを使用することがで
きる。また,上記電気絶縁性金属酸化物としては,例え
ば,絶縁セラミックであるアルミナ等を使用することが
できる。
はセンサ素子の幅方向に上記鍔部を有し,上記センサ部
は鍔部を有していないことが好ましい。上記センサ素子
は,硬度の高い基板のみに鍔部を有する。よって,より
強度が高く,破損し難い鍔部を得ることができる。
サ素子は,ポンプセルとセンサセルとを積層してなる2
セルタイプの構造であることが好ましい。上記センサ素
子において,ポンプセル及びセンサセルがそれぞれ一対
の電極を有する場合には,上記一対の電極がそれぞれ出
力端子等を有することとなる。即ち,上記センサ素子は
多くの出力端子等を有する。
素子の出力取出部の外形断面積が比較的大きいため,上
述のごとき2セルタイプのセンサ素子において,上記出
力取出部に上記多数の出力端子等を容易に配置すること
ができる。また,上記出力端子等の間の距離を確保する
ことができるため,ショート等の問題も生じ難い。
サ素子は,その内部にヒータを有することが好ましい。
センサ素子にヒータを設ける場合には,上述のごとき出
力端子の他,ヒータへの電流供給線をセンサ素子の出力
取出部に組み込む必要がある。本発明の空燃比センサに
おいては,センサ素子の出力取出部の外形断面積が比較
的大きいため,上述のごときセンサ素子において,電流
供給線を容易に配置することができる。特に上記2セル
タイプのセンサ素子がヒータを内蔵した場合,上記電流
供給線に加え,より多数の出力端子等を出力取出部に配
置する必要があるため,本発明の構成がより効果的に作
用する。
〜図5を用いて説明する。図1に示すごとく,本例の空
燃比センサ1は,板状の検知部23と板状の出力取出部
22とを有すると共に,両者の間には幅方向へ突出した
鍔部21を設けてなる板状のセンサ素子2を,筒状のハ
ウジング11の内側に挿入固定し,上記鍔部21の上方
に粉体12を配置すると共に,該粉体12の上方より押
圧力を加え,上記センサ素子2をハウジング11内にて
気密的に固定してなる。上記センサ素子2における上記
出力取出部22の外形断面積は検知部23の外形断面積
よりも大きい。
明する。上記空燃比センサ1は,ハウジング11と該ハ
ウジング11の下方に設けた二重構造の被測定ガス側カ
バー15と,上記ハウジング11の上方に設けた三段の
大気側カバー131,132,133とを有する。上記
被測定ガス側カバー15と上記ハウジング11の下端部
とにより被測定ガス室150が形成される。上記被測定
ガス側カバー15は,上記被測定ガス室150に被測定
ガスを導入するための複数のガス穴151を有する。
に設けられており,リング130を介してハウジング1
1の上端部にかしめ固定されている。上記大気側カバー
131の上方には大気側カバー132が,更にその上方
には大気側カバー133がかしめ固定されている。この
かしめ固定により生じた力が,上記大気側カバー131
の端部,後述するインシュレーター121,パッキン1
20を介して粉体12に伝達される。これが粉体12に
かかる押圧力となる。なお,上記大気側カバー132,
133には,後述するセンサ素子2の内部に設けた大気
室250へ大気を導入するための導入口139を有す
る。
の内側にホルダ10を介して挿入固定されている。上記
ホルダ10と上記センサ素子2における鍔部21の上面
211とハウジング11の内側面とにより囲まれた空間
が粉体12の封入部129となる。上記粉体12の上方
には,パッキン120及びインシュレーター121が載
置されている。上記インシュレーター121の上面は,
上記大気側カバー131と当接している。なお符号18
1,182は後述する出力端子193,194とこれに
接続された出力取出線191,192とを絶縁隔離し固
定するためのインシュレータとゴムブッシュである。
る。図2に示すごとく,上記センサ素子2における鍔部
21の上面211及び下面212はテーパー部を有す
る。図3に示すごとく,上記センサ素子2は,酸素イオ
ン導電性金属酸化物よりなる板状の固体電解質20の両
面に一対の電極201,202を有する。なお,上記固
体電解質20はジルコニアよりなる。また,上記電極2
01,202は白金よりなる。上記電極201は被測定
ガス室150(図1参照)と対面し,上記電極202は
センサ素子2の内部に設けた大気室250と対面してい
る。
記固体電解質20とこれに接着された大気室形成板25
とにより形成される。上記大気室形成板25は,溝部を
設けたアルミナ製の板である。また,上記センサ素子2
は上記大気室形成板25に接着されたヒータ部24を有
する。上記ヒータ部24は発熱体240を印刷した基板
241と,上記発熱体240を被覆するよう配置された
絶縁板242よりなる。なお,上記基板241,絶縁板
242はアルミナよりなる。上記発熱体240はタング
ステンよりなる。
は各々の出力を取出すためのリード部203,204が
一体的に設けてある。図1に示すごとく,リード部20
3は出力端子193を介して出力取出線191へと接続
される。リード部204も同様に,出力端子194を介
して出力取出線192へと接続される。また,上記発熱
体240には外部より電流を供給するためのリード部が
設けてある。上記リード部は,図示されない電源より延
設された電流供給線199と接続される(図1参照)。
る。本例の空燃比センサ1におけるセンサ素子2は,図
4に示すごとく,出力取出部22の外形断面積が検知部
23の外形断面積よりも大きい。そして,上記センサ素
子2は,該センサ素子2における鍔部21の上方であっ
て,ハウジング11,鍔部21,センサ素子2の側面,
ホルダ10によって囲まれた封入部129に粉体12を
押圧配置することにより,ホルダ10及びハウジング1
1内に気密固定される。
は,図4,図5に示すごとく,センサ素子2における出
力取出部22の外形断面積が大きくなるほど小さくな
る。例えば,同図において点線aで示される出力取出部
をハウジングに挿入配置した場合の上記封入部の外形断
面積は,本例の出力取出部22におけるそれよりも大き
い。上記封入部129の外形断面積が小さければ小さい
ほど,単位面積当たりの粉体12にかかる力が大きくな
る。このため,粉体12全体にかかる押圧力が小さくと
も,粉体12の密度を十分高くすることができる。よっ
て,上記センサ素子2とホルダ10,ハウジング11と
の間のシール性を高くすることができる。
的に検知部23の大きさが小さくなる。このため,検知
部23の熱容量は低く,センサ素子2の昇温性が高くな
る。よって,被測定ガスの温度が低く,センサ素子2に
内蔵されたヒーター部24を使用してセンサ素子2を空
燃比検知可能温度まで加熱する必要がある場合,その加
熱時間を短くすることができる。また,上記センサ素子
2は,出力取出部23と検知部22との形状が異なる。
このため,センサ素子2をハウジング11へ誤って組付
けることがない。
パー部が設けてある。これにより,粉体12と接触可能
な鍔部21の面積が増大する。これにより,鍔部21の
単位面積当たりにかかる粉体12からの応力が減少す
る。また,上記下面212にはテーパー部が設けてあ
る。これにより,ホルダ10と接触可能な鍔部21の面
積が増大する。これにより,鍔部21の単位面積当たり
にかかるホルダ10からの応力が減少する。以上によ
り,上記鍔部21にかかる応力が減少し,鍔部21の破
損を防止することができる。また,鍔部21の付け根等
におけるセンサ素子2の破損を防止することもできる。
2の出力取出部22の外形断面積が比較的大きい。この
ため,電極201,202の出力端子193,194,
またヒータ部24における発熱体240に通電するため
の線(図示略)の出力取出部22への配置を容易に行う
ことができる。また,これらの線の間におけるショート
等も防止することができる。
ルダ10を介してハウジングに挿入固定され,該センサ
素子2はその鍔部21におけるテーパー部の外周部分2
19においてのみ,ホルダ10の傾斜状受面102と当
接する空燃比センサ1である。なお,上記外周部分はR
をつけた曲面としても良い。本例の空燃比センサ1は,
実施形態例1に示す板状のセンサ素子2を,ホルダ10
を介して筒状のハウジング11の内側に挿入固定し,上
記鍔部21の上方に粉体12を配置すると共に,該粉体
12の上方より押圧力を加え,上記センサ素子2を上記
ホルダ10,ハウジング11内において気密的に固定し
てなる。
102を有し,かつ上記鍔部21の下面212は上記傾
斜状受面102に支承されるテーパー部を有する。図7
に示すごとく,上記鍔部21は上記テーパー部の外周部
分219においてのみ上記傾斜状受面102と当接す
る。その他は,実施形態例1と同様である。
ンサ素子2の鍔部21は上記テーパー部の外周部分21
9においてのみ上記傾斜状受面102と当接する。これ
により,傾斜状受面102からの応力は,鍔部21の径
の大きい箇所にのみ作用する。このため,上記鍔部21
内部の単位面積あたりにかかる応力が減少し,鍔部21
の破損を防止することができる。その他は実施形態例1
と同様の作用効果を有する。
出力取出部32とを有すると共に,幅方向へ突出した鍔
部31を有する2セルタイプのセンサ素子3である。上
記センサ素子3は,実施形態例1と同様に,空燃比セン
サのハウジングに挿入固定される。
の外形断面積は検知部33の外形断面積よりも大きく,
上記鍔部31の上面311,下面312においてテーパ
ー部を有する。上記センサ素子3は,ポンプセル37と
センサセル36と,両者の間に設けた被測定ガスを導入
するための内室380,またセンサセル36と対面した
大気室350を有する。
372を有し,該電極371,372の中央にはピンホ
ール370が設けてある。また,上記センサセル36も
一対の電極361,362を有する。なお,同図におい
て,符号38及び35はそれぞれ,内室380,350
を形成するための形成板である。その他は,実施形態例
1と同様である。
つ有する。このため,各電極に接続される導線を4本,
出力取出部32に設ける必要がある。しかし,本例のセ
ンサ素子3においては,出力取出部32が比較的大きい
ため,上記導線を容易に配置することができる。また,
導線間の距離を確保することができるため,ショートを
防止することができる。その他は,実施形態例1と同様
の作用効果を有する。なお,上記センサセル36に接続
される導線は,センサセル36における出力を取出すた
めのもの,上記ポンプセル37に接続される導線は,ポ
ンプセル37に電圧を印加するためのものである。
積の大きさと形状が場所によって異なるセンサ素子4で
ある。上記センサ素子4は,実施形態例1と同様に,空
燃比センサのハウジングに挿入固定される。上記センサ
素子4は,板状の検知部43と板状の出力取出部42と
を有すると共に,両者の間には幅方向へ突出した鍔部4
1を設けてなる。
断面積は,上記検知部43の外形断面積よりも大きい。
なお,上記下端部420は鍔部41の直上にある。ま
た,上記出力取出部42の上端部429の外形断面積
は,上記検知部420の外形断面積と同等である。その
他は,実施形態例1と同様である。
に空燃比センサのハウジングに組付けた場合,上記鍔部
41の上方において,粉体が押圧配置される。上記出力
取出部42の下端部420は外形断面積が大きいため,
粉体の封入部の外形断面積が小さくなる。従って,粉体
の単位面積あたりにかかる力が大きくなり,粉体12の
密度を十分高くすることができる。このため,上記セン
サ素子4とハウジングとの間に高いシール性を得ること
ができる。その他は,実施形態例1と同様の作用効果を
有する。
として取付けることにより製造したセンサ素子5であ
る。本例のセンサ素子5は,板状の検知部53と板状の
出力取出部52とを有すると共に,両者の間には幅方向
へ突出した鍔部51を有する。上記出力取出部52の外
形断面積は検知部53の外形断面積よりも大きい。ま
た,上記センサ素子5は,一対の電極を有する固体電解
質と,大気室を形成するための大気室形成板と,ヒータ
ー部とよりなる(実施形態例1における図3参照)。な
お,上記ヒーター部は発熱体を設けた基板と該基板を被
覆する絶縁板とよりなる。
を有する本体に,別体として構成した鍔部を接合するこ
とにより製造する。まず,酸素イオン導電性物質よりな
る長尺のグリーンシート590を準備する。次いで,図
12に示すごとく,上記グリーンシート590より,固
体電解質591,592を型抜きし,多数製作する。こ
の時,固体電解質591と固体電解質592とが必ず隣
接するよう型抜きを行う。なお,上記型抜きにより,グ
リーンシート590の端部は,廃材593となる。上記
廃材593は固体電解質として必要な形状をとることが
できなかった部分である。
ミナよりなるグリーンシートより大気室形成板,絶縁
板,基板を順次成形する。なお,上記大気形成板は型抜
きの後,積層後には大気室となる溝をその表面に設けて
おく。次いで,上記固体電解質の両面に印刷により電極
を形成する。また,上記基板の片面に印刷により発熱体
を形成する。次いで,固体電解質,大気室形成板,絶縁
板,基板を順次積層し(図3参照),積層体59とな
す。
ルミナを原料として射出成形する。そして,図11に示
すごとく,上記積層体59に対し,上記小片510を左
右に一つづつ,セラミック接着剤により接着する。以上
により得られた積層体59及び小片510を加熱焼成に
より一体となし,センサ素子5となす。
固体電解質等を一枚のグリーンシートから型抜きにより
成形する際,生じる廃材の量を最も少なくすることがで
きる。このため,材料コストを削減することができる。
明図。
面説明図。
図。
面説明図。
の要部説明図。
素子の説明図。
図。
明図。
法の説明図。
図。
Claims (8)
- 【請求項1】 板状の検知部と板状の出力取出部とを有
すると共に,両者の間には幅方向へ突出した鍔部を設け
てなる板状のセンサ素子を,筒状のハウジングの内側に
挿入固定し,上記鍔部の少なくとも上方に粉体を配置す
ると共に,該粉体の上方より押圧力を加え,上記センサ
素子をハウジング内にて気密的に固定してなる空燃比セ
ンサにおいて,上記センサ素子における上記出力取出部
の外形断面積は検知部の外形断面積よりも大きいことを
特徴とする空燃比センサ。 - 【請求項2】 請求項1において,上記鍔部の上面及び
下面の少なくとも一方は,テーパー部を有することを特
徴とする空燃比センサ。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記ハウジン
グはその内側面に傾斜状受面を有し,かつ上記鍔部は上
記傾斜状受面に支承されるテーパー部を有し,更に上記
鍔部は上記テーパー部の外周部分においてのみ上記傾斜
状受け面と当接していることを特徴とする空燃比セン
サ。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
上記センサ素子は,酸素イオン導電性金属酸化物よりな
る板状の固体電解質に一対の電極を設けたセンサ素子で
あることを特徴とする空燃比センサ。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項において,
上記センサ素子は,酸素イオン導電性金属酸化物よりな
る板状の固体電解質に一対の電極を設けたセンサ部を,
電気絶縁性金属酸化物よりなる基板に接合したセンサ素
子であることを特徴とする空燃比センサ。 - 【請求項6】 請求項5において,上記基板はセンサ素
子の幅方向に上記鍔部を有し,上記センサ部は鍔部を有
していないことを特徴とする空燃比センサ。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか一項において,
上記センサ素子は,ポンプセルとセンサセルとを積層し
てなる2セルタイプの構造であることを特徴とする空燃
比センサ。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
上記センサ素子は,その内部にヒータを有することを特
徴とする空燃比センサ。
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