JPH0912666A - ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルジオ−ル - Google Patents
ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルジオ−ルInfo
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- JPH0912666A JPH0912666A JP7162333A JP16233395A JPH0912666A JP H0912666 A JPH0912666 A JP H0912666A JP 7162333 A JP7162333 A JP 7162333A JP 16233395 A JP16233395 A JP 16233395A JP H0912666 A JPH0912666 A JP H0912666A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紡糸時に発生する白煙および臭気、断糸、繊
維間の膠着、紡糸ノズルの寿命低下などの問題がないポ
リウレタンを提供する。 【構成】 ポリエステルジオ−ル、有機ジイソシアネ−
トおよび鎖伸長剤の反応により得られたポリウレタンで
あって、前記ポリエステルジオ−ルに含有される環状エ
ステル量が100ppm以下であるポリエステルジオ−
ルであることを特徴とするポリウレタンおよびその一原
料であるポリエステルジオ−ル。
維間の膠着、紡糸ノズルの寿命低下などの問題がないポ
リウレタンを提供する。 【構成】 ポリエステルジオ−ル、有機ジイソシアネ−
トおよび鎖伸長剤の反応により得られたポリウレタンで
あって、前記ポリエステルジオ−ルに含有される環状エ
ステル量が100ppm以下であるポリエステルジオ−
ルであることを特徴とするポリウレタンおよびその一原
料であるポリエステルジオ−ル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紡糸後の毛羽・断糸が少
なく、かつ紡糸ノズルの寿命低下のないポリウレタン繊
維を得るためのポリウレタンおよびその一原料であるポ
リエステルジオ−ルに関する。
なく、かつ紡糸ノズルの寿命低下のないポリウレタン繊
維を得るためのポリウレタンおよびその一原料であるポ
リエステルジオ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリウレタンは高い弾性回復
性を有し、耐摩耗性、耐油性に優れるためゴム、プラス
チックの代替材料として注目されており、繊維化も広く
行われている。またポリウレタンは一般に、高分子ジオ
−ル、有機ジイソシアネ−ト、必要に応じて1,4−ブ
タンジオ−ル、ヘキサメチレンジアミン等の鎖伸長剤を
混合して重合することにより製造されており、高分子ジ
オ−ルがソフトセグメント、鎖伸長剤がハ−ドセグメン
トを構成し、かかるハ−ドセグメントとソフトセグメン
トが分子間で凝集して相分離を起こすことにより、優れ
た伸度と弾性回復性が得られるのである。ポリウレタン
としてはポリエステル系、ポリエ−テル系、ポリカ−ボ
ネ−ト系のポリウレタンが知られているが、繊維として
はポリエ−テル系ポリウレタンが広く使用されている。
しかしながら、耐熱性等の力学的性能に優れているポリ
エステル系ポリウレタンを繊維化しようとする試みがな
されており、かかるポリエステル系ポリウレタンの欠点
である耐水性、耐摩耗性を改善するために、2−メチル
−1,8−オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル
およびジカルボン酸からなるポリエステル系高分子ジオ
−ルとジイソシアネ−トを鎖伸長剤の存在下または不在
下で重合されたポリウレタンが提案されている(特開昭
62−22817号公報、特開平2−20514号公
報)。
性を有し、耐摩耗性、耐油性に優れるためゴム、プラス
チックの代替材料として注目されており、繊維化も広く
行われている。またポリウレタンは一般に、高分子ジオ
−ル、有機ジイソシアネ−ト、必要に応じて1,4−ブ
タンジオ−ル、ヘキサメチレンジアミン等の鎖伸長剤を
混合して重合することにより製造されており、高分子ジ
オ−ルがソフトセグメント、鎖伸長剤がハ−ドセグメン
トを構成し、かかるハ−ドセグメントとソフトセグメン
トが分子間で凝集して相分離を起こすことにより、優れ
た伸度と弾性回復性が得られるのである。ポリウレタン
としてはポリエステル系、ポリエ−テル系、ポリカ−ボ
ネ−ト系のポリウレタンが知られているが、繊維として
はポリエ−テル系ポリウレタンが広く使用されている。
しかしながら、耐熱性等の力学的性能に優れているポリ
エステル系ポリウレタンを繊維化しようとする試みがな
されており、かかるポリエステル系ポリウレタンの欠点
である耐水性、耐摩耗性を改善するために、2−メチル
−1,8−オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル
およびジカルボン酸からなるポリエステル系高分子ジオ
−ルとジイソシアネ−トを鎖伸長剤の存在下または不在
下で重合されたポリウレタンが提案されている(特開昭
62−22817号公報、特開平2−20514号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるポリエステル系
ポリウレタンのソフトセグメントとして用いられている
ポリエステルは、その重合時に平衡反応による副生成物
が含まれている。この副生成物の1つである低分子ジオ
−ルは、ポリウレタンのハ−ドセグメントに組み込まれ
るため、ハ−ドセグメントの凝集性が低下してポリエス
テル系ポリウレタンの長所である耐熱性等の力学的性能
の低下を招いていた。本発明者等は、かかる問題を解決
するために、低分子ジオ−ルの含有量を特定化した高分
子ジオ−ルを用いたポリウレタンを提案した。しかしな
がら、低分子ジオ−ルのみを特定量にまで除去しただけ
は紡糸時に発生する白煙および臭気、断糸、繊維間の膠
着、紡糸ノズルの寿命低下を抑制することはできなかっ
た。このような問題に鑑み、さらなる検討をした結果、
紡糸時に発生する白煙および臭気、断糸、繊維間の膠
着、紡糸ノズルの寿命低下などの問題を解決するために
は副生成物である低分子ジオ−ルのみならず、環状エス
テルの量を制御する必要があることを見出だした。
ポリウレタンのソフトセグメントとして用いられている
ポリエステルは、その重合時に平衡反応による副生成物
が含まれている。この副生成物の1つである低分子ジオ
−ルは、ポリウレタンのハ−ドセグメントに組み込まれ
るため、ハ−ドセグメントの凝集性が低下してポリエス
テル系ポリウレタンの長所である耐熱性等の力学的性能
の低下を招いていた。本発明者等は、かかる問題を解決
するために、低分子ジオ−ルの含有量を特定化した高分
子ジオ−ルを用いたポリウレタンを提案した。しかしな
がら、低分子ジオ−ルのみを特定量にまで除去しただけ
は紡糸時に発生する白煙および臭気、断糸、繊維間の膠
着、紡糸ノズルの寿命低下を抑制することはできなかっ
た。このような問題に鑑み、さらなる検討をした結果、
紡糸時に発生する白煙および臭気、断糸、繊維間の膠
着、紡糸ノズルの寿命低下などの問題を解決するために
は副生成物である低分子ジオ−ルのみならず、環状エス
テルの量を制御する必要があることを見出だした。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
ジオ−ル、有機ジイソシアネ−トおよび鎖伸長剤の反応
により得られたポリウレタンであって、前記ポリエステ
ルジオ−ルに含有される環状エステル量が100ppm
以下であるポリエステルジオ−ルであることを特徴とす
るポリウレタンおよびその一原料であるポリエステルジ
オ−ルに関する。
ジオ−ル、有機ジイソシアネ−トおよび鎖伸長剤の反応
により得られたポリウレタンであって、前記ポリエステ
ルジオ−ルに含有される環状エステル量が100ppm
以下であるポリエステルジオ−ルであることを特徴とす
るポリウレタンおよびその一原料であるポリエステルジ
オ−ルに関する。
【0005】本発明に用いられるポリエステルジオ−ル
中に含有される環状エステル量は100ppm以下、と
くに50ppm以下であることが必要である。環状エス
テルは末端官能基が封鎖されているため、ポリウレタン
の合成に際してポリウレタンのハ−ドセグメントに組み
込まれることはないが、単体の不純物として重合装置の
系内にポリウレタンと共に存在する。このためポリウレ
タンを一旦ペレット化して溶融紡糸を行う場合、または
溶融状態のまま直接紡糸口金を通して溶融紡糸を行う場
合など、いずれの場合においても、この不純物はポリウ
レタンと共に紡糸ノズルから放出され、大部分は臭気を
伴う白煙として認められている。しかしながら一部分は
紡糸ノズル部分に付着し、断糸の多発や紡糸ノズル寿命
の低下を引き起こす。このためポリエステルジオ−ルに
含まれる環状エステル含有量を特定化する必要がある。
ポリエステルジオ−ル中の該環状エステルの含有量は、
高速液体クロマトグラフィ−のピ−ク面積比から算出す
ることができる。
中に含有される環状エステル量は100ppm以下、と
くに50ppm以下であることが必要である。環状エス
テルは末端官能基が封鎖されているため、ポリウレタン
の合成に際してポリウレタンのハ−ドセグメントに組み
込まれることはないが、単体の不純物として重合装置の
系内にポリウレタンと共に存在する。このためポリウレ
タンを一旦ペレット化して溶融紡糸を行う場合、または
溶融状態のまま直接紡糸口金を通して溶融紡糸を行う場
合など、いずれの場合においても、この不純物はポリウ
レタンと共に紡糸ノズルから放出され、大部分は臭気を
伴う白煙として認められている。しかしながら一部分は
紡糸ノズル部分に付着し、断糸の多発や紡糸ノズル寿命
の低下を引き起こす。このためポリエステルジオ−ルに
含まれる環状エステル含有量を特定化する必要がある。
ポリエステルジオ−ル中の該環状エステルの含有量は、
高速液体クロマトグラフィ−のピ−ク面積比から算出す
ることができる。
【0006】ポリエステルジオ−ルから環状エステルを
除去する方法としては、通常の真空蒸留、薄膜(分子)
蒸留等を挙げることができるが、短時間で環状エステル
を除去可能な点において薄膜蒸留が好ましい。蒸留は、
薄膜蒸留法では100〜180℃、とくに150〜17
0℃の範囲で行われることが、真空蒸留法では100〜
140℃、とくに100〜120℃の範囲で行われるこ
とが好ましい。真空蒸留法における真空度は0.01〜
1mmHg、とくに0.01〜0.5mmHgの範囲で
あることが好ましい。さらに処理時間は薄膜蒸留法では
1〜15分、とくに1〜5分、真空蒸留法では2〜8時
間、とくに4〜6時間の範囲であることが好ましい。環
状エステルの含有量は蒸留種類、温度、真空度および時
間を上述の範囲内より選択することより、100ppm
以下にすることができる。
除去する方法としては、通常の真空蒸留、薄膜(分子)
蒸留等を挙げることができるが、短時間で環状エステル
を除去可能な点において薄膜蒸留が好ましい。蒸留は、
薄膜蒸留法では100〜180℃、とくに150〜17
0℃の範囲で行われることが、真空蒸留法では100〜
140℃、とくに100〜120℃の範囲で行われるこ
とが好ましい。真空蒸留法における真空度は0.01〜
1mmHg、とくに0.01〜0.5mmHgの範囲で
あることが好ましい。さらに処理時間は薄膜蒸留法では
1〜15分、とくに1〜5分、真空蒸留法では2〜8時
間、とくに4〜6時間の範囲であることが好ましい。環
状エステルの含有量は蒸留種類、温度、真空度および時
間を上述の範囲内より選択することより、100ppm
以下にすることができる。
【0007】本発明におけるポリエステルジオ−ルはジ
オ−ル成分とジカルボン酸成分との反応により得られた
数平均分子量1000〜3000の範囲のものが好まし
い。得られるポリウレタンの耐熱性、耐熱水性の点にお
いては1500以上が好ましく、該ポリウレタンからな
る繊維の伸度、弾性回復性の点から3000以下とする
ことが好ましい。なお、本明細書でいうポリエステルジ
オ−ルの数平均分子量は、いずれもJIS K 157
7に準拠して測定した水酸基価に基づいて算出した数平
均分子量である。
オ−ル成分とジカルボン酸成分との反応により得られた
数平均分子量1000〜3000の範囲のものが好まし
い。得られるポリウレタンの耐熱性、耐熱水性の点にお
いては1500以上が好ましく、該ポリウレタンからな
る繊維の伸度、弾性回復性の点から3000以下とする
ことが好ましい。なお、本明細書でいうポリエステルジ
オ−ルの数平均分子量は、いずれもJIS K 157
7に準拠して測定した水酸基価に基づいて算出した数平
均分子量である。
【0008】上記ポリエステルジオ−ルにおけるジオ−
ル成分としてはエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ
−ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−ブタンジオ
−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジ
オ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオ−ル、1,
8−オクタンジオ−ルなどの汎用ジオ−ルが挙げられる
がとくに限定されるものではなく、単独で使用しても2
種以上を併用してもよい。また、ジカルボン酸成分とし
てはコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸;フタル酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸または
それらのエステル形成性誘導体を挙げることができ、こ
れらのジカルボン酸単位は単独で使用しても2種以上を
併用してもよい。本発明においては、耐加水分解性、低
温雰囲気下における弾性回復性の点においてアゼライン
酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオ−ルからなるポ
リエステルジオ−ルが好適である。
ル成分としてはエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ
−ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−ブタンジオ
−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジ
オ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオ−ル、1,
8−オクタンジオ−ルなどの汎用ジオ−ルが挙げられる
がとくに限定されるものではなく、単独で使用しても2
種以上を併用してもよい。また、ジカルボン酸成分とし
てはコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸;フタル酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸または
それらのエステル形成性誘導体を挙げることができ、こ
れらのジカルボン酸単位は単独で使用しても2種以上を
併用してもよい。本発明においては、耐加水分解性、低
温雰囲気下における弾性回復性の点においてアゼライン
酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオ−ルからなるポ
リエステルジオ−ルが好適である。
【0009】該ポリエステルジオ−ルの製造法はとくに
限定されず、上記したジオ−ル成分およびジカルボン酸
成分を用いて、従来既知のエステル交換反応、直接エス
テル化反応等によって重縮合させて製造することができ
る。その場合に、ポリエステルジオ−ルを製造するため
の重縮合反応をチタン系重縮合触媒の存在下に行うこと
が好ましく、かかる場合には重縮合反応の終了時にポリ
エステルジオ−ルに含有されるチタン系重縮合触媒を失
活させておくことが好ましい。チタン系重縮合触媒の失
活処理を行わない場合、得られるポリウレタンの耐熱性
等の力学的性能が低下しやすい。
限定されず、上記したジオ−ル成分およびジカルボン酸
成分を用いて、従来既知のエステル交換反応、直接エス
テル化反応等によって重縮合させて製造することができ
る。その場合に、ポリエステルジオ−ルを製造するため
の重縮合反応をチタン系重縮合触媒の存在下に行うこと
が好ましく、かかる場合には重縮合反応の終了時にポリ
エステルジオ−ルに含有されるチタン系重縮合触媒を失
活させておくことが好ましい。チタン系重縮合触媒の失
活処理を行わない場合、得られるポリウレタンの耐熱性
等の力学的性能が低下しやすい。
【0010】チタン系重縮合触媒の存在下に重縮合した
ポリエステルジオ−ルを用いる場合は、チタン系重縮合
触媒としては、ポリステルジオ−ル系の重合体を製造す
る際に従来から使用されているチタン系触媒のいずれを
も使用することができる。好ましいチタン系触媒の例と
してはチタン酸、テトラアルコキシチタン化合物、チタ
ンアシレ−ト化合物、チタンキレ−ト化合物等を挙げる
ことができる。より具体的にはテトライソプロピルチタ
ネ−ト、テトラ−n−ブチルチタネ−ト、テトラ−2−
エチルヘキシルチタネ−ト、テトラステアリルチタネ−
ト、ポリヒドロキシチタンステアレ−ト、ポリイソプロ
ポキシチタンステアレ−ト、チタンアセチルアセトネ−
ト、トリエタノ−ルアミンチタネ−ト等を挙げることが
できる。その場合のチタン系重縮合触媒の使用量はとく
に制限されないが、一般にポリエステルジオ−ルを形成
するためにジオ−ル成分およびジカルボン酸成分の合計
量に対して約0.1〜50ppm、とくに1〜30pp
mであることが好ましい。
ポリエステルジオ−ルを用いる場合は、チタン系重縮合
触媒としては、ポリステルジオ−ル系の重合体を製造す
る際に従来から使用されているチタン系触媒のいずれを
も使用することができる。好ましいチタン系触媒の例と
してはチタン酸、テトラアルコキシチタン化合物、チタ
ンアシレ−ト化合物、チタンキレ−ト化合物等を挙げる
ことができる。より具体的にはテトライソプロピルチタ
ネ−ト、テトラ−n−ブチルチタネ−ト、テトラ−2−
エチルヘキシルチタネ−ト、テトラステアリルチタネ−
ト、ポリヒドロキシチタンステアレ−ト、ポリイソプロ
ポキシチタンステアレ−ト、チタンアセチルアセトネ−
ト、トリエタノ−ルアミンチタネ−ト等を挙げることが
できる。その場合のチタン系重縮合触媒の使用量はとく
に制限されないが、一般にポリエステルジオ−ルを形成
するためにジオ−ル成分およびジカルボン酸成分の合計
量に対して約0.1〜50ppm、とくに1〜30pp
mであることが好ましい。
【0011】また、ポリエステルジオ−ル中に含まれる
チタン系重縮合触媒の失活方法としては、たとえば重縮
合反応により得られたポリエステルジオ−ルを加熱下に
水や水蒸気と接触させて失活させる方法、ポリエステル
ジオ−ルをリン酸、リン酸エステル、亜リン酸、亜リン
酸エステル等のリン化合物で処理する方法などを挙げる
ことができ、なかでも加熱下に水や水蒸気と接触させる
方法が好ましい。該方法の場合は、重縮合反応により得
られたポリエステルジオ−ルに水を1重量%以上添加
し、70〜150℃の温度で1〜3時間加熱するとよ
い。加熱は常圧下で行ってもよく、または加圧下で行っ
てもよく、チタン系重縮合触媒を失活させた後に系を減
圧にすると、失活に使用した水分を除去することがで
き、望ましい。
チタン系重縮合触媒の失活方法としては、たとえば重縮
合反応により得られたポリエステルジオ−ルを加熱下に
水や水蒸気と接触させて失活させる方法、ポリエステル
ジオ−ルをリン酸、リン酸エステル、亜リン酸、亜リン
酸エステル等のリン化合物で処理する方法などを挙げる
ことができ、なかでも加熱下に水や水蒸気と接触させる
方法が好ましい。該方法の場合は、重縮合反応により得
られたポリエステルジオ−ルに水を1重量%以上添加
し、70〜150℃の温度で1〜3時間加熱するとよ
い。加熱は常圧下で行ってもよく、または加圧下で行っ
てもよく、チタン系重縮合触媒を失活させた後に系を減
圧にすると、失活に使用した水分を除去することがで
き、望ましい。
【0012】本発明における有機ジイソシアネ−トとし
ては、ポリウレタンの製造に従来用いられている有機ジ
イソシアネ−トのいずれもが使用でき、その種類はとく
に限定されず、芳香族ジイソシアネ−ト、脂環式ジイソ
シアネ−ト、脂肪族ジイソシアネ−トのうち1種または
2種以上を使用することができる。そのうち、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、p−フェニレン
ジイソシアネ−ト、トルイレンジイソシアネ−ト、1,
5−ナフチレンジイソシアネ−ト等の芳香族ジイソシア
ネ−トが好ましい。
ては、ポリウレタンの製造に従来用いられている有機ジ
イソシアネ−トのいずれもが使用でき、その種類はとく
に限定されず、芳香族ジイソシアネ−ト、脂環式ジイソ
シアネ−ト、脂肪族ジイソシアネ−トのうち1種または
2種以上を使用することができる。そのうち、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、p−フェニレン
ジイソシアネ−ト、トルイレンジイソシアネ−ト、1,
5−ナフチレンジイソシアネ−ト等の芳香族ジイソシア
ネ−トが好ましい。
【0013】また本発明では必要に応じて、鎖伸長剤を
用いることができる。鎖伸長剤としてはイソシアネ−ト
と反応し得る水素原子を2個以上含有する化合物を用い
る。具体的にはエチレングリコ−ル、1,4−ブタンジ
オ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサン
ジオ−ル、1,8−オクタンジオ−ル、1,9−ノナン
ジオ−ル等を挙げることができ、これらは単独で使用し
ても2種以上を併用でいてもよい。かかる鎖伸長剤の使
用量は、有機ジイソシアネ−トに対して0.25〜5モ
ル倍であることが好ましい。
用いることができる。鎖伸長剤としてはイソシアネ−ト
と反応し得る水素原子を2個以上含有する化合物を用い
る。具体的にはエチレングリコ−ル、1,4−ブタンジ
オ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサン
ジオ−ル、1,8−オクタンジオ−ル、1,9−ノナン
ジオ−ル等を挙げることができ、これらは単独で使用し
ても2種以上を併用でいてもよい。かかる鎖伸長剤の使
用量は、有機ジイソシアネ−トに対して0.25〜5モ
ル倍であることが好ましい。
【0014】本発明のポリウレタンを得るための反応方
法はとくに限定されず、上記したポリエステルジオ−
ル、有機ジイソシアネ−トおよび鎖伸長剤を使用して、
公知のウレタン化反応技術を利用してプレポリマ−法お
よびワンショット法のいずれで製造してもよい。そのう
ちでも実質的に溶剤の不存在下に溶融重合することが好
ましく、とくに多軸スクリュウ−型押出機を用いる連続
溶融重合が好ましい。使用するポリエステルジオ−ルの
内容、有機ジイソシアネ−トの種類、鎖伸長剤の内容等
に応じて方法は変わり得るが、多軸スクリュウ−型押出
機を使用してポリウレタンを製造する場合には、一般に
各成分を同時またはほぼ同時に押出機に連続的に供給し
て190〜280℃、好ましくは200〜260℃で連
続溶融重合させてポリウレタンを製造した後押し出し、
切断してペレットやチップ等の形状のポリウレタンを製
造するとよい。ポリウレタンを製造するにあたって、ウ
レタン化反応に対して触媒活性を有するスズ系ウレタン
化触媒、たとえばオクチル酸スズ、モノメチルスズメル
カプト酢酸塩、モノブチルトリアセテ−ト等を使用して
もよい繊維を得るためのポリウレタンの分子量は一般に
5000〜500000、とくに10000〜3000
00が好ましい。
法はとくに限定されず、上記したポリエステルジオ−
ル、有機ジイソシアネ−トおよび鎖伸長剤を使用して、
公知のウレタン化反応技術を利用してプレポリマ−法お
よびワンショット法のいずれで製造してもよい。そのう
ちでも実質的に溶剤の不存在下に溶融重合することが好
ましく、とくに多軸スクリュウ−型押出機を用いる連続
溶融重合が好ましい。使用するポリエステルジオ−ルの
内容、有機ジイソシアネ−トの種類、鎖伸長剤の内容等
に応じて方法は変わり得るが、多軸スクリュウ−型押出
機を使用してポリウレタンを製造する場合には、一般に
各成分を同時またはほぼ同時に押出機に連続的に供給し
て190〜280℃、好ましくは200〜260℃で連
続溶融重合させてポリウレタンを製造した後押し出し、
切断してペレットやチップ等の形状のポリウレタンを製
造するとよい。ポリウレタンを製造するにあたって、ウ
レタン化反応に対して触媒活性を有するスズ系ウレタン
化触媒、たとえばオクチル酸スズ、モノメチルスズメル
カプト酢酸塩、モノブチルトリアセテ−ト等を使用して
もよい繊維を得るためのポリウレタンの分子量は一般に
5000〜500000、とくに10000〜3000
00が好ましい。
【0015】また、ポリウレタンの重合過程または重合
後に、必要に応じて着色剤、かつ剤、紫外線吸収剤、難
燃剤、酸化防止剤等の添加剤を適宜加えてもよい。
後に、必要に応じて着色剤、かつ剤、紫外線吸収剤、難
燃剤、酸化防止剤等の添加剤を適宜加えてもよい。
【0016】本発明のポリウレタンは公知の湿式、乾
式、溶融紡糸等の公知の紡糸方法により弾性繊維とする
ことができる。一旦ペレット化した後に溶融紡糸を行う
か、または溶融重合したポリウレタンを溶融状態のまま
直接紡糸口金を通して紡糸(重合直結紡糸)を行うこと
が好ましい。溶融紡糸する場合、紡糸温度は200〜2
50℃、とくに200〜230℃が好ましく、チ−ズ等
に一旦巻き取った後に60〜150℃で1〜48時間の
熱処理により固相重合を行うことが好ましい。
式、溶融紡糸等の公知の紡糸方法により弾性繊維とする
ことができる。一旦ペレット化した後に溶融紡糸を行う
か、または溶融重合したポリウレタンを溶融状態のまま
直接紡糸口金を通して紡糸(重合直結紡糸)を行うこと
が好ましい。溶融紡糸する場合、紡糸温度は200〜2
50℃、とくに200〜230℃が好ましく、チ−ズ等
に一旦巻き取った後に60〜150℃で1〜48時間の
熱処理により固相重合を行うことが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。以下の例において、ポリエステルジオ−ルの数平均
分子量、環状エステルの含有量、評価基準は下記の方法
により測定または評価した。
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。以下の例において、ポリエステルジオ−ルの数平均
分子量、環状エステルの含有量、評価基準は下記の方法
により測定または評価した。
【0018】〔ポリエステルジオ−ルの数平均分子量〕
所定量のポリエステルジオ−ルを過剰の無水フタル酸に
よりエステル化し、次いで水酸化カリウム溶液で中和滴
定することによりフタル酸の残存量を求め、ポリエステ
ルジオ−ルの水酸基価(mgKOH/g)から数平均分
子量を換算して求めた。 〔環状エステルの含有率(ppm)〕あらかじめ、濃度
既知の環状エステル溶液を用いて、高速液体クロマトグ
ラフィのピ−ク面積と濃度との関係を求めておき、試料
の環状エステルピ−ク面積から濃度を求めた。測定条件
は以下の通りである。 クロマトグラフィ−: 島津高速液体クロマトグラフ LC−10AS 溶離液: イソプロパノ−ル:n−ヘキサン=25:75 カラム: 東ソ− TSKgel Silica−60 試料溶解液: 酢酸エチル:溶離液=1:1 流速: 1ml/分 カラムオ−ブン温度: 35℃ 検出器: 昭和電工社製 Shodex RI−71 チャ−トスピ−ド: 1cm/分
所定量のポリエステルジオ−ルを過剰の無水フタル酸に
よりエステル化し、次いで水酸化カリウム溶液で中和滴
定することによりフタル酸の残存量を求め、ポリエステ
ルジオ−ルの水酸基価(mgKOH/g)から数平均分
子量を換算して求めた。 〔環状エステルの含有率(ppm)〕あらかじめ、濃度
既知の環状エステル溶液を用いて、高速液体クロマトグ
ラフィのピ−ク面積と濃度との関係を求めておき、試料
の環状エステルピ−ク面積から濃度を求めた。測定条件
は以下の通りである。 クロマトグラフィ−: 島津高速液体クロマトグラフ LC−10AS 溶離液: イソプロパノ−ル:n−ヘキサン=25:75 カラム: 東ソ− TSKgel Silica−60 試料溶解液: 酢酸エチル:溶離液=1:1 流速: 1ml/分 カラムオ−ブン温度: 35℃ 検出器: 昭和電工社製 Shodex RI−71 チャ−トスピ−ド: 1cm/分
【0019】〔紡糸直後の繊維形態〕 ○:単糸間の膠着、断糸は全く見られない。 △:単糸間にわずかに膠着が見られたが、実用上問題は
ない。 ×:単糸間の膠着が見られ、糸として使用することがで
きない。
ない。 ×:単糸間の膠着が見られ、糸として使用することがで
きない。
【0020】また、下記の例で用いた化合物に関する略
号とその化合物内容は以下の表1に示すとおりである。
号とその化合物内容は以下の表1に示すとおりである。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1〜4および比較例1〜3 《ポリエステルジオ−ルの製造》MPD3000gおよ
びAZ3760g(MPD/AZ=1.7/1モル比)
を反応器に仕込み、常圧下に窒素ガスを通じつつ、19
5℃で生成する水を系外に留去しながらエステル化反応
を行った。反応物の酸価が30以下になった時点でテト
ライソプロピルチタネ−トを90mg加えて、200〜
100mmHgに減圧しながら反応を続けた。酸価が1
以下になった時点で真空ポンプにより徐々に真空度を上
げて反応を完結させた。その結果、水酸基価56、酸価
0.1の数平均分子量2000のPMAZ(以下、これ
をPMAZ−Aと称する)が5700g得られた。
びAZ3760g(MPD/AZ=1.7/1モル比)
を反応器に仕込み、常圧下に窒素ガスを通じつつ、19
5℃で生成する水を系外に留去しながらエステル化反応
を行った。反応物の酸価が30以下になった時点でテト
ライソプロピルチタネ−トを90mg加えて、200〜
100mmHgに減圧しながら反応を続けた。酸価が1
以下になった時点で真空ポンプにより徐々に真空度を上
げて反応を完結させた。その結果、水酸基価56、酸価
0.1の数平均分子量2000のPMAZ(以下、これ
をPMAZ−Aと称する)が5700g得られた。
【0023】《チタン系触媒を失活させたPMAZの製
造》上記のPMAZ−Aの1000gを100℃に加熱
し、これに水20g(2.0重量%)を加えて撹拌しな
がら2時間加熱することによりチタン系触媒を失活させ
た。得られた混合物から減圧下で水を留去することによ
り、チタン系触媒を失活させたPMAZ(以下、これを
PMAZ−Bと称する)が得られた。上記のPMAZ−
Bを高速液体クロマトグラフィ−により分析したとこ
ろ、500ppmの環状エステルを含有していた。この
環状エステルをGC−MSにより分析したところ、MP
DとAZからなる分子量の異なる環状エステルであっ
た。
造》上記のPMAZ−Aの1000gを100℃に加熱
し、これに水20g(2.0重量%)を加えて撹拌しな
がら2時間加熱することによりチタン系触媒を失活させ
た。得られた混合物から減圧下で水を留去することによ
り、チタン系触媒を失活させたPMAZ(以下、これを
PMAZ−Bと称する)が得られた。上記のPMAZ−
Bを高速液体クロマトグラフィ−により分析したとこ
ろ、500ppmの環状エステルを含有していた。この
環状エステルをGC−MSにより分析したところ、MP
DとAZからなる分子量の異なる環状エステルであっ
た。
【0024】《ポリエステルジオ−ル中の環状エステル
量の調整》上記のPMAZ−Bを薄膜蒸留(分子蒸留)
により、処理温度160℃、処理時間3〜15分の条件
で精製し、表2に示す各種のPMAZを得た(実施例1
〜4および比較例1〜3)。また、上記のPMAZ−B
を真空蒸留により、処理温度100〜120℃、処理時
間4〜6時間、真空度0.01〜10mmHgの条件で
精製し、表2に示す各種のPMAZを得た(実施例5お
よび比較例4)。
量の調整》上記のPMAZ−Bを薄膜蒸留(分子蒸留)
により、処理温度160℃、処理時間3〜15分の条件
で精製し、表2に示す各種のPMAZを得た(実施例1
〜4および比較例1〜3)。また、上記のPMAZ−B
を真空蒸留により、処理温度100〜120℃、処理時
間4〜6時間、真空度0.01〜10mmHgの条件で
精製し、表2に示す各種のPMAZを得た(実施例5お
よび比較例4)。
【0025】《ポリウレタンの製造および紡糸》環状エ
ステル量が調整されたPMAZ−B(30℃に加熱)、
MDI(50℃に加熱)およびBD(30℃に加熱)を
表2に示すようなモル比で、かつこれらの総送量が11
7g/分となるように、定量ポンプから同軸方向に回転
する二軸スクリュウ−型押出機(30φ、L/D=3
7)に連続的に供給して260℃で連続溶融重合を行っ
た。溶融重合したポリウレタンを溶融状態のまま直接紡
糸機に供給し、紡糸温度205℃、冷却風露点5℃、紡
糸速度500m/分の条件で溶融紡糸し、40デニ−ル
のモノフィラメントを得た。紡糸時のノズルからの白
煙、臭気の有無、得られたフィラメントの形態を観察
し、紡糸ノズルの交換周期を測定した。結果を表2に示
す。
ステル量が調整されたPMAZ−B(30℃に加熱)、
MDI(50℃に加熱)およびBD(30℃に加熱)を
表2に示すようなモル比で、かつこれらの総送量が11
7g/分となるように、定量ポンプから同軸方向に回転
する二軸スクリュウ−型押出機(30φ、L/D=3
7)に連続的に供給して260℃で連続溶融重合を行っ
た。溶融重合したポリウレタンを溶融状態のまま直接紡
糸機に供給し、紡糸温度205℃、冷却風露点5℃、紡
糸速度500m/分の条件で溶融紡糸し、40デニ−ル
のモノフィラメントを得た。紡糸時のノズルからの白
煙、臭気の有無、得られたフィラメントの形態を観察
し、紡糸ノズルの交換周期を測定した。結果を表2に示
す。
【0026】
【表2】
【0027】環状エステルを多く含むポリエステルジオ
−ルを使用した場合(比較例1〜4)は、紡糸時にノズ
ルから白煙が発生し、臭気も感じられた。さらにノズル
は1週間で交換しなければならず、コストパ−フォ−マ
ンスの点において劣っていた。また紡糸して得られた単
糸は断糸、膠着が多発しており実用性の全くないもので
あった。一方、本発明のポリウレタンを使用したもの
は、紡糸時に白煙、臭気は認められず、ノズルの交換も
10〜15日であり、ノズル寿命が長くコスト的に有利
であった。また紡糸して得られた単糸にも断糸、膠着は
全く見られなかった。
−ルを使用した場合(比較例1〜4)は、紡糸時にノズ
ルから白煙が発生し、臭気も感じられた。さらにノズル
は1週間で交換しなければならず、コストパ−フォ−マ
ンスの点において劣っていた。また紡糸して得られた単
糸は断糸、膠着が多発しており実用性の全くないもので
あった。一方、本発明のポリウレタンを使用したもの
は、紡糸時に白煙、臭気は認められず、ノズルの交換も
10〜15日であり、ノズル寿命が長くコスト的に有利
であった。また紡糸して得られた単糸にも断糸、膠着は
全く見られなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、耐久性、耐熱性、耐熱
水性等の力学的性能に優れたポリウレタン、とくに繊維
化の際に白煙、臭気が認められず、ノズル寿命の長く、
かつ膠着、断糸の見られない繊維を得ることができるポ
リウレタンを提供できる。
水性等の力学的性能に優れたポリウレタン、とくに繊維
化の際に白煙、臭気が認められず、ノズル寿命の長く、
かつ膠着、断糸の見られない繊維を得ることができるポ
リウレタンを提供できる。
Claims (3)
- 【請求項1】ポリエステルジオ−ル、有機ジイソシアネ
−トおよび鎖伸長剤の反応により得られたポリウレタン
であって、前記ポリエステルジオ−ルに含有される環状
エステル量が100ppm以下であるポリエステルジオ
−ルであることを特徴とするポリウレタン。 - 【請求項2】100〜180℃の処理温度、1〜15分
の処理時間で薄膜蒸留により処理された、環状エステル
含有量が100ppm以下であるポリエステルジオ−
ル。 - 【請求項3】100〜140℃の処理温度、0.01〜
1mmHgの真空度、2〜8時間の処理時間で真空蒸留
により処理された、環状エステル含有量が100ppm
以下であるポリエステルジオ−ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162333A JPH0912666A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルジオ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162333A JPH0912666A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルジオ−ル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912666A true JPH0912666A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15752562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7162333A Pending JPH0912666A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルジオ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912666A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6559267B2 (en) * | 2000-05-10 | 2003-05-06 | Bayer Aktiengesellschaft | Mouldings of thermoplastic polyurethanes exhibiting reduced fogging |
CN114316225A (zh) * | 2022-01-11 | 2022-04-12 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种聚酯多元醇及其制备方法和应用 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP7162333A patent/JPH0912666A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6559267B2 (en) * | 2000-05-10 | 2003-05-06 | Bayer Aktiengesellschaft | Mouldings of thermoplastic polyurethanes exhibiting reduced fogging |
CN114316225A (zh) * | 2022-01-11 | 2022-04-12 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种聚酯多元醇及其制备方法和应用 |
CN114316225B (zh) * | 2022-01-11 | 2024-02-02 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种聚酯多元醇及其制备方法和应用 |
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