JPH091258A - タレットパンチプレス機による軟質材料及び軟質積層材料の孔あけ方法 - Google Patents

タレットパンチプレス機による軟質材料及び軟質積層材料の孔あけ方法

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JPH091258A
JPH091258A JP19699995A JP19699995A JPH091258A JP H091258 A JPH091258 A JP H091258A JP 19699995 A JP19699995 A JP 19699995A JP 19699995 A JP19699995 A JP 19699995A JP H091258 A JPH091258 A JP H091258A
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Japan
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turret
mold
die
space
upper die
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JP19699995A
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Inventor
Hiroshi Nakagawa
川 洋 中
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属板に軟質材料や発泡樹脂材料を接着した
積層材料に、板押え材による永久歪を生じさせないタレ
ットパンチプレス機による孔あけ方法。 【解決手段】 板状の被加工材WのX,Y位置決め装置
と、上金型31を装着する上タレット102と、下金型
36’を装着する下タレット103と、上タレットに配
置され上金型を上下方向摺動可能に収容保持する上金型
ホルダ−37と、上金型を押圧するラム13を具えたプ
レス駆動装置50から成るタレットパンチプレス機にお
いて、被加工材を下金型と上金型の間に位置決めするた
めに設けた下金型上面から上タレット下面又は上金型ホ
ルダー下面までの垂直方向の空間を変更する手段を設
け、被加工材を位置決めするときは空間を広くし、孔あ
け加工時及び孔あけ加工後に上金型を被加工材から引抜
くときには空間を狭くするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、材質が鉄やステンレ
ス,アルミニウム等の金属材料以外に、ウレタンゴム等
の軟質材料や前記の金属材料に発泡樹脂材料等を接着し
た軟質積層材料を、タレットパンチプレス機により孔あ
け加工する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タレットパンチプレス機により孔
あけ加工する対象材料としては、鉄やステンレス,アル
ミニウム等の硬質材料であるため、孔あけ加工を行うと
きに被加工材を数百kgから数トンという大きな力で押
え、加工後に上金型が上昇して被加工材から離れるとき
に、前記被加工材が上金型に連れて上昇するのを防いで
いる。
【0003】また、タレットパンチプレスの金型は、タ
レットに装着する金型数が多いほど金型を交換する手間
が省け、作業効率がよくなるために、板押え部であるス
トリッパ−の径が小さい構造となっているので、被加工
材に孔あけ加工を行うときにストリッパ−が被加工材を
押圧する面圧も高くなっている。
【0004】このため、数十種類の孔形状でも数種類の
金型による加工の組合せで孔あけ加工ができるというタ
レットパンチプレスの長所を利用して、軟質材料や発泡
樹脂材料を接着した積層材料等に孔あけ加工を施すと、
図9に示すように、板押え部であるストリッパ−301が
小さく、このストリッパ−301が被加工材を押圧すると
きの面圧が大きくなるため、軟質材料に凹みQが生じ永
久歪として残留するというような問題があり、この問題
を解決するために、従来は特殊な金型をその都度用意し
なければならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術に鑑み、数十種類の孔形状でも数種類の金型
による加工の組合せで孔あけ加工ができるというタレッ
トパンチプレスの長所を利用して、軟質材料や発泡樹脂
材料を接着した積層材料である被加工材に、ストリッパ
−による永久歪を生じさせないで孔あけ加工を施すこと
のできるタレットパンチプレス機による軟質材料及び軟
質積層材料の孔あけ加工方法を提供することを、その課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明孔あけ方法の第一発明の構
成は、板状の被加工材をX,Y平面に位置決めするX,
Y位置決め装置と、上金型を装着する上タレットと、下
金型を装着する下タレットと、上タレットに配置され上
金型を上下方向摺動可能に収容保持する上金型ホルダ−
と、上下のタレットに配置した上金型と下金型と、前記
上金型を押圧するラムを具えたプレス駆動装置とから成
るタレットパンチプレス機において、前記被加工材を下
金型と上金型の間に位置決めするために設けた下金型上
面から上タレット下面まで又は上金型ホルダ−下面まで
の垂直方向の空間を変更する手段を設け、前記被加工材
を下金型と上金型の間に位置決めするときは前記空間を
広くし、孔明け加工後に前記上金型を被加工材から引き
抜くときには前記空間を狭くするようにすることを特徴
とするものである。
【0007】また、本発明孔あけ方法の第二発明の構成
は、板状の被加工材をX,Y平面に位置決めするX,Y
位置決め装置と、一又は複数の上金型を垂直方向摺動自
在に収容保持する上タレットと、前記上タレットと対を
なす下金型を装着する下タレットと、上タレットに配置
した少なくとも板押え部と切刃部とを具えた一又は複数
の上金型と、下タレットに配置した下金型と、前記上金
型を下方向に押圧するラムを具えたプレス駆動装置とか
ら成るタレットパンチプレス機において、前記上金型が
下降するときに該上金型の板押え部をプレス機本体側で
受け止めるように当接させるストッパ−装置を配備し、
前記プレス駆動装置により上金型が下方向に押圧され下
降するときに、前記上金型の切刃部の下端は被加工材を
貫通する位置まで下降するが、前記上金型の板押え部は
下降途中でプレス機本体に当接してそれ以上の下降を阻
止されると共に、その下端部が被加工材に当接した状態
で孔あけ加工を行うことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における第一発明の方法
は、タレットパンチプレス機において、軟質材料や軟質
材料を硬質の金属材料に接着した積層材料に孔あけ加工
を施すに際して、被加工材が下金型と上金型の間に位置
決めされるときには、被加工材が通過するための下金型
上面から上金型基盤下面まで又は上金型ホルダ−下面ま
での垂直方向の空間を広くして被加工材の通過を容易に
し、孔あけ加工後に上金型を被加工材から引き抜とき
は、前記空間を狭くして引き抜くようにし、上金型引き
抜き時の被加工材の連れ上がりを防止すると共に、連れ
上がりをさせる力を上金型より広い面積を持つ上金型ホ
ルダ−や上タレット底部に設けた蓋により受け止めて、
被加工材に加わる面圧を軽減することにより、永久歪の
残らない孔あけ加工を実現できるようにした。
【0009】また、本発明における第二発明の方法は、
軟質材料や軟質材料を硬質の金属材料に接着した積層材
料に孔あけ加工を施すとき、板押え部が被加工材を強く
押えつけないよう、該板押え部(以下、ストリッパ−と
いう)が下降する途中で強制的に停止させるストッパ−
装置を機本体側に配備したので、ストリップスプリング
の力は上タレットに何等作用せず、機本体側だけに作用
することとなり、ストリップ力も大きく出来る。また、
孔あけ加工後に上金型を被加工材から引き抜ときに、被
加工材の連れ上がりを防止すると共に、被加工材に加わ
る面圧を軽減することにより、永久歪の残らない孔あけ
加工を実現できるようにした。更に、ラムの一挙動の動
作だけで、下金型上面からストリッパ−下面までの適正
な空間距離設定が出来るので、操作が極めて簡便にな
る。
【0010】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を図により説明す
る。図1は本発明軟質材料及び軟質積層材料の孔あけ加
工方法の一例を実施するタレットパンチプレス機の側面
図、図2乃至図4は第一発明を適用したタレットパンチ
プレス機において下金型上面から上金型ホルダ−下面ま
での垂直方向の空間を変動可能にしたタレットパンチプ
レス機の要部を示す断面図、図5は本発明方法の別例を
実施するタレットパンチプレス機の要部を示す断面図、
図6乃至図8は第二発明を適用したタレットパンチプレ
ス機の要部を示す断面図である。
【0011】図1において、1はタレットパンチプレス
機、2はそのふところ部で、このふところ部2を形成し
たフレ−ム101をプレス本体とするタレットパンチプレ
ス機には、板状の金属材料sに発泡樹脂材料cを接着し
た積層材料である被加工材Wを支持するテ−ブル3と、
被加工材Wを位置決めするX軸位置決め装置4及びY軸
位置決め装置5と、上金型アッセンブリ36を備えた円盤
状の回動可能な上タレット102及び下金型36'を備えた回
動可能な下タレット103によるタレット装置116とが設け
られており、前記フレ−ム101の上部には、上タレット1
02の上金型アッセンブリ36をその上から押圧するラム13
を垂直方向に駆動するプレス駆動装置50が設けられてい
る。尚、上タレット102は、一対又は複数対の上金型ア
ッセンブリ36を装着し、フレ−ム101に配置した軸受装
置52に回転自在に支持され、また、下タレット103に
は、上金型アッセンブリ36と対をなす下金型(ダイ)3
6’が配置され、フレ−ム101に配置した図示しない軸受
装置により回動自在に支持されている。
【0012】テ−ブル3は、ふところ部2の下方に位置
しフレ−ム101に配設したスライドフレ−ム110上に設け
られており、このテ−ブル3に対して前記Y軸位置決め
装置5が、スライドフレ−ム110上に架設されたレ−ル1
11を介して前記フレ−ム101の前後方向に移動自在に支
承されたY軸キャリッジ112と、該Y軸キャリッジ112に
架設されたレ−ル113を介してフレ−ム101の左右方向に
移動自在に支承されたX軸キャリッジ114によるX軸位
置決め装置4と、被加工材Wを挾持するためのクランプ
115とを具備して構成され、被加工材Wをタレット装置1
16に対して左右及び前後(X軸及びY軸)方向に任意に
位置決めできるよう構成されている。
【0013】而して、上金型アッセンブリ36は、パンチ
(上金型)31、ラム13の押圧力と引き抜き力を受けるパ
ンチヘッド32、パンチ31に埋め込まれ該パンチ31の回転
方向を規制するピン33、パンチヘッド32に嵌め合わされ
上金型アッセンブリ36自体の重量を支える支持スプリン
グ34により構成される。37は外周上部にネジを形成し上
金型アッセンブリ36を垂直方向摺動可能に収容保持しそ
れ自体は回動不能であるが垂直方向に摺動可能な上金型
ホルダ−、38は上タレット102に配設し前記金型ホルダ
−37の回転を規制するキ−、39は上金型ホルダ−37に螺
合し上タレット102に回転自在であるが垂直方向不動に
配置したドライブリングでその外周上部は歯車となって
いる。40はドライブリング39を回動自在であるが垂直方
向不動に案内するガイドリングである。
【0014】50はプレス駆動装置で、油圧シリンダ12a
と該油圧シリンダ12a内に配置したピストン12と、前記
ピストン12に接続し垂直方向に運動自在なラム13とによ
り構成され、垂直方向に上金型アッセンブリ36を押圧す
るよう、タレットパンチプレス機の本体フレ−ム101に
取付けられている。
【0015】15はラム13のストロ−ク位置を検出する検
出装置で、この実施例ではポテンショメ−タを用いてお
り、ラム13を接続したピストン12の摺動方向と前記検出
装置15に挿入され進退自在に配置された検出ロッド16の
摺動方向とが同一になるようにして、油圧シリンダ12a
に固定されている。
【0016】17は検出ロッド16の先端部に装着され、ス
プリング18により付勢されてドグ19に当接されているセ
ンサ−ヘッド、20は油圧シリンダ12aに案内され、ラム1
3の回転を防止すると共に該ラム13の垂直方向の動作を
ドグ19に伝えるガイドロッド、21はラム13と前記ガイド
ロッド20を連結する連結ブロックで、ラム13に固定され
ると共にガイドロッド20とも連結されている。
【0017】61は機本体に装備されたサ−ボモ−タ、62
はプ−リ−、63はブラケット64に立設した軸、65は該軸
63に取付けたプ−リ−、66は同じくギヤ、67はプ−リ−
62と65に掛け回したベルト、68はピストン69に対して回
転方向には自在であるが垂直方向には一体となって動作
するように内装したシャフト、70は前記ギヤ66に噛合す
るギヤで前記シャフト68の上部に嵌め合わされており、
また、シャフト68の下端部にはクラッチギヤ71が定着し
てある。
【0018】72はシャフト68の上端部に定着したスプリ
ングケ−ス、73は該ケ−ス72とギヤ70との間に介在させ
てシャフト68を上方へ付勢するスプリング、74は上タレ
ット102に装備し、前記ドライブリング39に噛合するギ
ヤ、75は該ギヤ74の上端部に設け、前記クラッチギヤ71
に噛合するギヤで、61乃至75によりドライブリング39を
回転させるための伝動機構を構成する。
【0019】以上により本発明孔あけ方法に使用するタ
レットパンチプレス機の一例を構成するのであるが、そ
の作用と共に孔あけ方法について説明すれば、次のとお
りである。
【0020】図2の状態において、ブラケット64に形成
されピストン69を内装したシリンダのスペ−スbに加圧
空気を送り込めば、スプリング73の撥力に抗してピスト
ン69とシャフト68が下降し、図3に示すように、クラッ
チギヤ71がギヤ75に噛合する。この状態において、サ−
ボモ−タ61を駆動すれば、その回転がプ−リ−62,65、
ギヤ66,70を介してシャフト68に伝えられ、該シャフト
68と一体のクラッチギヤ71を回転させるから、クラッチ
ギヤ71と噛合しているギヤ75と同軸のギヤ74が回転し
て、ドライブリング39を回転させる。
【0021】このドライブリング39の回転により、ドラ
イブリング39に螺合された上金型ホルダ−37は、回転方
向がキ−38により規制されているので、垂直方向に動作
し、下金型36'の上面から上金型ホルダ−37の下面まで
の垂直方向の空間を変動させる。ここで、前記上金型ホ
ルダ−37の動作するタイミングと動作する範囲は、サ−
ボモ−タ61を制御することにより、任意のタイミングで
任意の位置に設定,保持できる。
【0022】図3は、被加工材Wに孔あけ加工を完了さ
せた状態を示すもので、シリンダ12aの上室Aに油圧作
動油を供給することにより、ピストン12と共にラム13が
下降し、上金型アッセンブリ36を加工させて被加工材W
を押圧する。このとき、上金型ホルダ−37もサ−ボモ−
タ61の回転駆動により、該上金型ホルダ−37が被加工材
Wを永久歪が生じない範囲の位置まで下降し、その位置
を保持している。このため、上金型アッセンブリ36を構
成する部位のうち、孔あけ動作に伴って被加工材Wに及
ぼす部位は最小範囲であるパンチ31の切刃部Pのみとな
るので、切刃部Pの外周に大きな永久歪が生じることは
ない。
【0023】上金型ホルダ−37は、上金型アッセンブリ
36を構成するパンチ31を被加工材Wから引き離すとき
に、被加工材Wに永久歪が生じない範囲の位置まで下降
していればよいのであるが、被加工材Wを少し押し付け
て孔あけ加工を施すのが好都合な場合は、上金型アッセ
ンブリ36が下降する前に該上金型ホルダ−37を下降させ
るようなタイミングにしてもよい。
【0024】図4は、孔あけ加工終了後にシリンダ12a
の下室Bに油圧動作油を供給することにより、ピストン
12と共にラム13を上昇させ、該ラム13によりパンチヘッ
ド32を引き上げて、上金型アッセンブリ36を被加工材W
から引き抜いた状態を示すもので、上金型ホルダ−37は
前記の保持された位置にある。上金型アッセンブリ36を
引き抜くとき、パンチ31の切刃部Pと被加工材Wの切断
面との間で摩擦が働き、被加工材Wはパンチ31の切刃部
Pに連れて上昇しようとするが、上金型ホルダ−37によ
り上昇を規制されているので上方に持ち上げられること
がなく、板押え部として機能する上金型ホルダ−37と被
加工材Wとの接触する面積が、図9に示す従来の上金型
アッセンブリ300のストリッパ−301より遥かに大きいの
で、被加工材Wの表面に働く面圧も小さくなって凹みQ
が生じることなく、永久歪は生じにくくなる。
【0025】図5は、上タレット102の底面部に設けた
上下方向に動作可能な蓋を用いた実施例を示すもので、
図における201は、下金型(ダイ)36'の上面から上タレ
ット102の下面までの垂直方向の空間を変更する働きを
なす蓋で、この蓋201にはガイドポスト202が立設され、
該ガイドポスト202により案内されるスプリング203によ
り蓋201は上方に付勢され、上タレット102の下面に当接
されている。
【0026】さらに、蓋201の中心部にはガイドロッド2
04を立設し、上タレット102の回転軸205に内装したガイ
ドメタル206,207により垂直方向に摺動自在に案内され
る。208は機本体に装備されたサ−ボモ−タ、209はプ−
リ−、210はそれ自体は回転可能であるが垂直方向には
不動に軸支されたプ−リ−、211はベルト、212はプッシ
ュロッドで、プ−リ−210はプッシュロッド212のの上端
と螺合され、プ−リ−209と210にはベルト211が掛け回
されている。また、プッシュロッド212の上端には前記
プ−リ−210の回転により該プッシュロッド212自体を垂
直方向に動作させるためのネジ213と、その下部にはス
プライン214が形成され、ベアリングケ−ス215に設けた
スプラインと嵌め合わされてプッシュロッド212の回転
を規制するようになっている。
【0027】図5の状態において、サ−ボモ−タ208を
プッシュロッド212が下方向に動作する方向に駆動すれ
ば、その回転がプ−リ−209,210を回転させる。プッシ
ュロッド212は、その上端部に設けたネジ213とプ−リ−
210のネジ部との作用により、下方向に動作し、ガイド
ロッド204を介しスプリング203の撥力に抗して蓋201を
下方向に動作させ、下金型(ダイ)36'の上面から上タ
レット102の下面までの垂直方向の空間距離が小さくな
るように変更するのである。尚、前記蓋201の動作する
範囲は、サ−ボモ−タ208を制御することにより、任意
のタイミングで任意の位置に設定,保持できる。また、
前記空間距離を大きくする場合は、サ−ボモ−タ208
を、プッシュロッド212が上方向に動作する方向に駆動
すればよい。
【0028】次に、本発明における第二発明の実施の一
例を図6乃至図8により説明する。図6において、上金
型アッセンブリ361は、先端部が切刃部Pであるパンチ
(上金型)362、ラム13の押圧力を受けるパンチヘッド3
63、上部外周に後述するストッパ−に当接するための突
出部364aを設けた板押え材であるストリッパ−364、ラ
ム13の下降と共に圧縮されラム13の上昇時にパンチ362
を被加工材Wから引き離すストリップスプリング365、
パンチ362をストリッパ−364に対して案内するパンチガ
イド366により構成され、上タレット102に立設したガイ
ドポスト371と、該ガイドポスト371により案内されるス
プリング372及びツ−ルリフタ−373により上方へ持ち上
げられると共に上限が規制されている。尚、図6乃至図
8において図2乃至図5における符号と同一の符号は同
一部分を示す。
【0029】また、381はフレ−ム101に固定して配置し
たストッパ−シリンダ−、382はストリッパ−364が下降
途中で受け止められるように当接しそれ以上の下降を阻
止されるストッパ−で、回転方向には不動であるが、垂
直方向には摺動自在に前記ストッパ−シリンダ−381に
収容されている。なお、ストッパ−364の下降位置の検
出は、一例として該ストッパ−364とストッパ−シリン
ダ−381との間に、前記ラム13野ストロ−ク検出手段、
即ち、検出装置15から連結ブロック21までの各部材を設
けることにより、検出することができる。
【0030】而して、ストリッパ−364がパンチヘッド3
63の下降に伴って下降し、ストッパ−382に当接して下
降を阻止されるまでの垂直方向の距離L1は、ストリッパ
−364の下面から被加工材Wの発泡樹脂cの上面までの
距離L2に対して、略同一、もしくは被加工材Wに永久歪
が生じない圧縮量になるように、ストッパ−382の位置
を設定してある。
【0031】以上により第二発明の孔あけ方法に使用す
るタレットパンチプレス機の一例を構成するのである
が、その作用と共に孔あけ方法について説明すれば、次
のとおりである。
【0032】図7は、被加工材Wに孔あけ加工を完了さ
せた状態を示すもので、孔あけ加工に際しては、シリン
ダ−12aの上室Aに油圧作動油を供給すれば、ピストン1
2と共にラム13は下降し、該ラム13の下端がパンチヘッ
ド363に当接して上金型アッセンブリ361を下降させ、こ
の下降が進行すると、ストリッパ−364の外周突出部364
aがストッパ−382に当接して、ストリッパ−364の下降
は停止する。そして、ラム13の下降が更に進行すると、
ストリップスプリング365が圧縮され、パンチ362を被加
工材Wから引き抜くための反発力を増しながら、パンチ
362の切刃部Pの下端が被加工材Wを貫通する位置まで
下降し、孔あけを完了する。即ち、ストリッパ−364は
被加工材Wに永久歪が生じない範囲の位置まで下降し、
その位置で停止しているので、被加工材Wの切刃部Pの
外周部に当たる部に大きな永久歪が生じることはない。
【0033】図8は、孔あけ加工終了後にシリンダ−12
aの下室Bに油圧作動油を供給することにより、ピスト
ン12と共にラム13を上昇させ、ストリップスプリング36
5の反発力により、パンチ362を引き上げて、該パンチ36
2を被加工材Wから引き抜いた状態を示すもので、スト
リッパ−364は図7の位置に保持されている。
【0034】而して、パンチ361を引き抜くとき、パン
チ361の切刃部Pと被加工材Wの切断面との間で摩擦が
働き、被加工材Wは前記切刃部Pに連れて上昇しようと
するが、ストリッパ−363により上動を規制されている
ので、上方に持ち上げられることはない。
【0035】本発明における第二発明による被加工材W
への孔あけ加工は上記のようにして行われるのであっ
て、孔あけ加工後に被加工材Wに永久歪が生じることは
なく、被加工材Wの孔周辺部は他の部分と同一面を保た
れる。尚、上記におけるストッパ−382はシリンダ−方
式としたが、これに限られることなく、電動方式でもよ
く、また、被加工材Wの厚さが変わらなければ、L2,即
ちストリッパ−382の下面から被加工材Wの発泡樹脂c
の上面までの距離は固定寸法とし、ストッパ−382を垂
直方向不動にしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、本発明
のタレットパンチプレス機による軟質材料及び軟質積層
材料の孔あけ加工方法は、数十種類の孔形状でも数種類
の金型による加工の組合せで孔あけ加工ができるという
タレットパンチプレスの長所を利用して、従来難加工材
とされていた軟質材料や発泡樹脂材料を接着した積層材
料等に、板押えによる永久歪を残すことなく孔あけ加工
を施すことができるので、多品種少量の加工製品でもこ
れらの材料を使用できるなど、用途が広がると共に、タ
レットパンチプレス機の適用材料の範囲も広がり、タレ
ットパンチプレス機の汎用性は一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明軟質材料及び軟質積層材料の孔あけ加工
方法を実施する一例のタレットパンチプレス機の側面
図。
【図2】第一発明を適用するタレットパンチプレス機に
よる孔明け加工前の要部を示す断面図。
【図3】図2のタレットパンチプレス機による孔明け加
工時の要部を示す断面図。
【図4】図3の状態から上金型を被加工材から引き抜い
た状態を示す要部の断面図。
【図5】第一発明の別例の孔あけ加工方法を実施するタ
レットパンチプレス機の要部を示す断面図。
【図6】第二発明を適用するタレットパンチプレス機に
よる孔あけ加工を開始する状態を示す要部の断面図。
【図7】図6の状態から孔あけ加工を終了した直後の状
態を示す要部の断面図。
【図8】図7の状態から上金型を被加工材から引き抜い
た状態を示す要部の断面図。
【図9】従来のタレットパンチプレス機における上金型
アッセンブリとそのストリッパ−を示す断面図。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス機 2 ふところ部 3 テ−ブル 4 X軸位置決め装置 5 Y軸位置決め装置 101 本体フレ−ム 102 上タレット 103 下タレット 110 スライドフレ−ム 111 レ−ル 112 Y軸キャリッジ 113 レ−ル 114 X軸キャリッジ 115 クランプ 116 タレット装置 12 ピストン 12a 油圧シリンダ 13 ラム 31 パンチ(上金型) 36 上金型アッセンブリ 36' 下金型(ダイ) 37 上金型ホルダ− 50 プレス駆動装置 201 蓋 361 上金型アッセンブリ 362 上金型(パンチ) 363 パンチヘッド 364 ストリッパ− 365 ストリップスプリング 366 パンチガイド 371 ガイドポスト 372 スプリング 373 ツ−ルリフタ− 381 ストッパ−シリンダ− 382 ストッパ− W 被加工材 s 金属材料 c 軟質材料 P パンチ(上金型)の切刃部 Q 凹み

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被加工材をX,Y平面に位置決め
    するX,Y位置決め装置と、上金型を装着する上タレッ
    トと、下金型を装着する下タレットと、上タレットに配
    置され上金型を上下方向摺動可能に収容保持する上金型
    ホルダ−と、上下のタレットに配置した上金型と下金型
    と、前記上金型を押圧するラムを具えたプレス駆動装置
    とから成るタレットパンチプレス機において、前記被加
    工材を下金型と上金型の間に位置決めするために設けた
    下金型上面から上タレット下面まで又は上金型ホルダ−
    下面までの垂直方向の空間を変更する手段を設け、前記
    被加工材を下金型と上金型の間に位置決めするときは前
    記空間を広くし、孔明け加工時及び孔あけ加工後に前記
    上金型を被加工材から引き抜くときには前記空間を狭く
    するようにすることを特徴とするタレットパンチプレス
    機による軟質材料及び軟質積層材料の孔あけ方法。
  2. 【請求項2】 上金型と下金型の空間を変動させる手段
    は、上金型ホルダ−を上昇させることにより下金型上面
    から上金型ホルダ−下面までの空間を広くし、上金型ホ
    ルダ−を下降又は下金型を上昇させることにより前記空
    間を狭くするようにする手段である請求項1に記載の孔
    あけ方法。
  3. 【請求項3】 上金型と下金型の空間を変動させる手段
    は、上タレットの底面部に上下動自在に設けた蓋を上昇
    させることにより下金型上面から上タレット下面までの
    空間を広くし、前記蓋を下降させることにより前記空間
    を狭くするようにする手段である請求項1に記載の孔あ
    け方法。
  4. 【請求項4】 空間が狭まったときの下金型上面から上
    タレット下面まで又は上金型ホルダ−下面までの垂直方
    向の距離を、被加工材の厚さに応じて変更,制御する請
    求項1〜3のいずれかに記載の孔あけ方法。
  5. 【請求項5】 板状の被加工材をX,Y平面に位置決め
    するX,Y位置決め装置と、一又は複数の上金型を垂直
    方向摺動自在に収容保持する上タレットと、前記上タレ
    ットと対をなす下金型を装着する下タレットと、上タレ
    ットに配置した少なくとも板押え部と切刃部とを具えた
    一又は複数の上金型と、下タレットに配置した下金型
    と、前記上金型を下方向に押圧するラムを具えたプレス
    駆動装置とから成るタレットパンチプレス機において、
    前記被加工材を下金型と上金型の間に位置決めするため
    に設けた下金型上面から上金型下面までの垂直方向の空
    間を変更する手段を設け、前記被加工材を下金型と上金
    型の間に位置決めするときは前記空間を広くし、孔あけ
    加工時及び孔あけ加工後に前記上金型を被加工材から引
    き抜くときには前記空間を狭くするようにすることを特
    徴とするタレットパンチプレス機による軟質材料及び軟
    質積層材料の孔あけ方法。
  6. 【請求項6】 上金型と下金型の空間を変動させる手段
    は、前記上金型が下降するときに該上金型の板押え部を
    プレス機本体側で受け止めるように当接させるストッパ
    −装置を設け、前記プレス駆動装置により上金型が下方
    向に押圧され下降するときに、前記上金型の切刃部の下
    端は被加工材を位置まで下降するが、前記上金型の板押
    え材は下降途中でプレス機本体に当接してそれ以上の下
    降を阻止されるとにその下端部が被加工材に当接した状
    態で孔あけ加工を行うようにした請求項5に記載の孔あ
    け方法。
  7. 【請求項7】 上金型の板押え部の下降を阻止する位置
    は、ストッパ−装置を被加工材の厚さに応じ上下方向に
    変更する位置制御により決定する請求項5に記載の孔あ
    け方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016007657A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 横浜ゴム株式会社 未加硫ゴムシートのくり抜き装置および方法

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