JPH09125780A - 可動部材のロック具 - Google Patents

可動部材のロック具

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JPH09125780A
JPH09125780A JP30330095A JP30330095A JPH09125780A JP H09125780 A JPH09125780 A JP H09125780A JP 30330095 A JP30330095 A JP 30330095A JP 30330095 A JP30330095 A JP 30330095A JP H09125780 A JPH09125780 A JP H09125780A
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JP
Japan
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case body
movable member
hole
tubular
striker
Prior art date
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Application number
JP30330095A
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English (en)
Inventor
Hideo Suzuki
秀夫 鈴木
Masanobu Kawamoto
正信 川元
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Nifco Inc
Cleanup Corp
Original Assignee
Nifco Inc
Cleanup Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定部材に設けられた係合部に対して可動部
材の停止位置において係合して、停止状態を維持するス
トライカを備えた可動部材のロック具を、できるだけコ
ンパクトに、また、可動部材に対して容易に取り付けで
きるようにする。 【解決手段】 突き出し状態に付勢されたストライカ2
1を備えると共に、ストライカ21の突き出される開口
11を備えた収納部10aと、この収納部10aに連通
して設けられている筒部16と筒部16内からの引き出
し向きへの移動操作によりストライカ21を付勢に抗し
て引き入れる引き込み部材30とを備えるケース体10
と、一端側に鍔部41を備え、かつ、ケース体10の筒
部16に固定される筒状をなす固定手段40とを備え
る。可動部材Mに透設された取付穴Hに対し、取付穴H
の一方側から筒部16を差し入れると共に、取付穴Hの
他方側から筒部16に固定手段40を固定して、取り付
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、扉などの可動部
材に取り付けられると共に、該可動部材の組み付けられ
る固定部材に設けられた係合部に対して、該可動部材の
停止位置において係合して、該停止状態を維持するスト
ライカを備えた可動部材のロック具に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーシングから突出する向きに付勢され
た状態で該ケーシング内に収められる掛け金部材と、こ
の掛け金部材の出没方向に略直交する向きに移動可能に
ケーシング内に収められた作動部材と、この作動部材に
設けた穴に頭部を引っ掛けた状態で該穴に差し入れられ
ると共に先端側をケーシングの外方に延び出させ、か
つ、この先端部に操作摘みをねじ付けている引張ロッド
とよりなり、この引張ロッドの引っ張り操作により、前
記掛け金部材と作動部材とにそれぞれ相互に向き合うよ
うに設けられた傾斜面を互いに接しさせて、該掛け金部
材を前記付勢に抗してケーシング内に引き込む構成を備
えた扉の掛け止め具が開示されている。(実開昭59−
82166)
【0003】かかる扉の掛け止め具によれば、前記引っ
張りロッドの操作摘みを把持してなす引っ張り操作によ
り、掛け金部材を前記付勢に抗してケーシング内に引き
込むことができ、これにより、扉などの可動部材が組み
付けられる固定部材に設けられた係合部と該掛け金部材
との係合を解いて、例えば前記扉を開き出すなど、該係
合部と該掛け金部材とが係合し合った停止位置より前記
固定部材に対して可動部材を移動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる扉の
掛け止め具にあっては、この掛け止め具を前記扉などの
可動部材に安定的に取り付けるには、通例、該可動部材
に透設された取付穴に対し、該可動部材の一面側から前
記引っ張りロッドを差し入れると共に、この引っ張りロ
ッドの差し入れ側にある該可動部材の前記一面に前記ケ
ーシングの一面を接しさせた状態で、木ネジなどを用い
て該ケーシングの四隅を前記可動部材に対して留め付け
ることが必要とされており、この可動部材に対する取り
付け作業は必ずしも容易なものとはいい難かった。
【0005】また、前記ケーシングの四隅を前記木ネジ
などを用いて前記可動部材に留め付けるためには、通
例、この四隅に、前記可動部材の面に略平行をなすよう
に突き出す取付部を形成すると共に、この取付部に該木
ネジなどの差し入れ穴を設ける必要を生じさせるため、
該ケーシングをコンパクトに構成し難く、この結果、前
記可動部材面上に必要とされる掛け止め具の取り付けス
ペースを減少させ難いものであった。
【0006】そこでこの発明は、かかる従来の技術の不
都合を解消すること、特に、扉などの可動部材に取り付
けられると共に、該可動部材の組み付けられる固定部材
に設けられた係合部に対して、該可動部材の停止位置に
おいて係合して、該停止状態を維持するストライカを備
えた可動部材のロック具を、できるだけコンパクトに構
成できるようにすると共に、前記可動部材に対して容易
に取り付けできるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、可動部材のロック
具を、扉などの可動部材Mに取り付けられ、かつ、該可
動部材Mが組み付けられる固定部材Sに設けられた係合
部100に対して係合する突き出し状態に付勢されたス
トライカ21を備えると共に、該ストライカ21の突き
出される開口11を備えた収納部10aと、この収納部
10aに略直交する向きに連通して設けられている筒部
16と、該筒部16内に移動可能に収められ且つ該筒部
16内からの引き出し向きへの移動操作により前記スト
ライカ21を前記付勢に抗して引き入れる引き込み部材
30とを備えるケース体10と、一端側に鍔部41を備
え、かつ、前記ケース体10の筒部16に固定される筒
状をなす固定手段40とを備え、前記可動部材Mに透設
された取付穴Hに対し、該取付穴Hの一方側から前記筒
部16を差し入れると共に、該取付穴Hの他方側から該
筒部16に前記固定手段40を固定して、取り付けられ
る構成のものとした。
【0008】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の可動部材Mのロック具がさらに、ケース体10の
筒部16を、可動部材Mに透設された取付穴Hに対し、
該ケース体10が該取付穴Hにおける一方側の開口周縁
面に接するように差し入れると共に、該取付穴Hの他方
側から該筒部16に固定手段40を、該取付穴Hにおけ
る他方側の開口周縁面に鍔部41が接する位置まで螺
装、締め付けて、取り付けられる構成を備えたものとし
た。
【0009】また、請求項3記載の発明では、扉などの
可動部材Mに取り付けられると共に、該可動部材Mの組
み付けられる固定部材Sに設けられた係合部100に対
して、該可動部材Mの停止位置において係合して、該停
止状態を維持するストライカ21を備えた可動部材Mの
ロック具が、前記ストライカ21の突き出される開口1
1を備えた収納部10aと、この収納部10aに略直交
する向きに連通して設けられている筒部16とを備える
ケース体10と、一端側に前記ストライカ21を備える
と共に、このストライカ21を前記ケース体10の前記
開口11より外方に常時突き出すように付勢された状態
で、該ケース体10の前記収納部10a内に移動可能に
収められているロック部材20と、このロック部材20
における該ロック部材20の移動方向に略直交する向き
に貫設された操作穴22内に収められる頭部32と、前
記ケース体10の筒部16に向けて差し入れられる軸部
31とを備えた引き込み部材30と、一端側に鍔部41
を備え、かつ、前記ケース体10の筒部16の先端側に
螺装されるネジ部を備えた筒状をなす固定手段40とを
備えていると共に、前記ロック部材20における前記操
作穴22内には、前記引き込み部材30を該操作穴22
内から引き出す操作に伴って、該引き込み部材30の頭
部32に接して、該ロック部材20を前記付勢に抗して
前記ケース体10内に引き込むカム手段24が備えられ
ており、このロック具が、このロック具における前記ケ
ース体10の前記筒部16を、前記可動部材Mに透設さ
れた取付穴Hに対し、該ケース体10が該取付穴Hの一
方側の開口周縁面に接するように差し入れると共に、該
取付穴Hの他方側から該筒部16に前記固定手段40
を、該取付穴Hの他方側の開口周縁面に前記鍔部41が
接する位置まで螺装、締め付けて、取り付けられる構成
を備えたものとした。
【0010】また、請求項4記載の発明では、請求項
1、請求項2又は請求項3記載の可動部材Mのロック具
がさらに、嵌め付け合わせたケース体10の筒部16と
固定手段40との互いに向き合う面部に、該筒部16の
筒軸方向に向いた複数の突条16b、16b…と、該筒
部16への固定手段40の嵌め付けに伴って、該複数の
突条16b、16b…間に入り込む緩み止め突部44と
を、それぞれ備える構成のものとした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図26に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態を説明する。
【0012】なお、図1は、この実施の形態にかかるロ
ック具の全体構成を理解し易いように、該ロック具を構
成する各部品を分離して、斜視の状態で示している。
【0013】また、図2ないし図4は、ロック具の使用
状態を理解し易いように、該ロック具を板状をなす可動
部材Mに取り付けた状態で、該可動部材Mおよび該可動
部材Mの組み付けられる板状をなす固定部材Sを断面に
した状態で示しており、特に、図2および図3は、該ロ
ック具を構成する引き込み部材30を引き操作しない状
態を、また、図4は該引き込み部材30を引き操作した
状態を、それぞれ示している。
【0014】また図5および図6は、図2における左側
から該ロック具を見た状態をそれぞれ示しており、特
に、図5は該ロック具を構成する引き込み部材30を引
き操作しない状態を、また、図6は該引き込み部材30
を引き操作した状態を、それぞれ示している。
【0015】また、図7は、前記可動部材Mに取り付け
られたロック具を、該ロック具を構成するロック部材2
0のストライカ21の突き出し側から見た状態で、ま
た、図8は、該ロック具を図2における右側から見た状
態で、それぞれ示している。
【0016】また、図9ないし図12は、ロック具を構
成するケース体10の構成を理解し易いように、該ケー
ス体10を、該ケース体10における略方形状をなす貫
通穴13aが設けてある側から見た状態で(図9)、ま
た、前記ストライカ21の突き出す開口11側から見た
状態で(図10)、また、該ケース体10における略円
形穴状をなす貫通穴13bが設けられている側から見た
状態で(図12)、また、このケース体10内に収めら
れるロック部材20の移動方向に沿った向きで断面にし
た状態で(図11)、それぞれ示している。
【0017】また、図13ないし図17は、ロック具を
構成するロック部材20の構成を理解し易いように、該
ロック部材20を、該ロック部材20における前記スト
ライカ21が設けられている側と反対側の端部25側か
ら見た状態で(図13)、また、側方から見た状態で
(図14、図15、図16)、また、前記ストライカ2
1の設けられている側から見た状態で(図17)、それ
ぞれ示している。
【0018】また、図18ないし図22は、ロック具を
構成する引き込み部材30における筒状本体30’の構
成を理解し易いように、該筒状本体30’を、該筒状本
体30’における頭部32側から見た状態で(図1
8)、また、側方から見た状態で(図19)、また、該
筒状本体30’における軸部31側から見た状態で(図
20)、また、該筒状本体30’の筒軸に沿った向きで
断面にした状態で(図21)、また、筒状本体30’の
頭部32部分のみを断面にした状態で(図22)、それ
ぞれ示している。
【0019】さらに、図23ないし図26は、ロック具
を可動部材Mに固定、取り付けるための固定手段40と
しての筒状固定具40’の構成を理解し易いように、該
筒状固定具40’を、該筒状固定具40’における鍔部
41が設けられている側から見た状態で(図23)、ま
た、側方から見た状態で(図26)、また、鍔部41が
設けられていない側から見た状態で(図25)、さらに
は、該筒状固定具40’の筒軸に沿った向きで断面にし
た状態で(図24)、それぞれ示している。
【0020】この実施の形態にかかる可動部材Mのロッ
ク具は、扉などの可動部材Mに取り付けられ、かつ、該
可動部材Mが組み付けられる固定部材Sに設けられた係
合部100に対して係合する突き出し状態に付勢された
ストライカ21を備えると共に、該ストライカ21の突
き出される開口11を備えた収納部10aと、この収納
部10aに略直交する向きに連通して設けられている筒
部16と、該筒部16内に移動可能に収められ且つ該筒
部16内からの引き出し向きへの移動操作により前記ス
トライカ21を前記付勢に抗して引き入れる引き込み部
材30とを備えるケース体10と、一端側に鍔部41を
備え、かつ、前記ケース体10の筒部16に固定される
筒状をなす固定手段40とを備え、前記可動部材Mに透
設された取付穴Hに対し、該取付穴Hの一方側から前記
筒部16を差し入れると共に、該取付穴Hの他方側から
該筒部16に前記固定手段40を固定して、取り付けら
れる構成を備えている。
【0021】したがって、この実施の形態にかかる可動
部材Mのロック具にあっては、前記引き込み部材30の
引き出し操作により、前記ストライカ21を前記付勢に
抗してケース体10内に引き入れ、このストライカ21
と前記係合部100との係合を解いて、例えば、この係
合により固定部材Sに対する停止状態を維持されていた
扉などの可動部材Mを再び開き出し方向に移動などさせ
ることができる。
【0022】また特に、前記可動部材Mの取付穴Hに差
し入れられた前記ケース体10の筒部16に前記固定手
段40を固定することにより、この筒部16が設けられ
ている位置でケース体10を該可動部材Mに固定するこ
とができることから、該可動部材Mに安定的に該ケース
体10を取り付けるにあたっては、前記筒部16が差し
入れられている該可動部材Mの取付穴Hを中心とした円
周方向に該ケース体10が回動状に位置ズレを生じさせ
ないように、該ケース体10のいずれか一か所を前記可
動部材Mに対してネジNなどを用いて固定するだけで足
り、該可動部材Mに対する取り付けを比較的容易になす
ことができる。
【0023】また、前記実施の形態にかかるロック具に
おいて、さらに、ケース体10の筒部16を、可動部材
Mに透設された取付穴Hに対し、該ケース体10が該取
付穴Hにおける一方側の開口周縁面に接するように差し
入れると共に、該取付穴Hの他方側から該筒部16に固
定手段40を、該取付穴Hにおける他方の開口周縁面に
鍔部41が接する位置まで螺装、締め付けて、取り付け
られる構成とすることが、この発明の最良の実施の形態
の一つとされる。
【0024】かかる構成によれば、前記ケース体10の
一面と前記固定手段40の鍔部41との間で、前記可動
部材Mの取付穴Hの両穴縁を巡る外面m−1、m−2を
挟み付けて、該可動部材Mの取付穴Hの軸線に該筒部1
6の軸線を揃えた状態で、該取付穴Hの軸線方向に向け
たガタツキを生じさせないように、該可動部材Mに安定
的かつ適切にロック具を取り付けることができる。
【0025】また、前記固定手段40の鍔部41によ
り、前記可動部材Mの取付穴Hを覆い隠した状態で、該
可動部材Mへの取り付けをなすことができ、該取付箇所
の外観性を高めることができる。
【0026】また、前記実施の形態にかかるロック具に
おいて、さらに、嵌め付け合わせたケース体10の筒部
16と固定手段40との互いに向き合う面部に、該筒部
16の筒軸方向に向いた複数の突条16b、16b…
と、該筒部16への固定手段40の嵌め付けに伴って、
該複数の突条16b、16b…間に入り込む緩み止め突
部44とを、それぞれ設ける構成とすることが、この発
明の最良の実施の形態の一つとされる。
【0027】かかる構成によれば、前記ケース体10の
筒部16に螺装された前記固定手段40が、該螺装状態
を解く方向に緩み出すおそれを少なくすることができ、
該筒部16の設けられているケース体10と該固定手段
40とによる前記可動部材Mに対する取り付け状態を安
定的に維持することができる。
【0028】次いで、図1ないし図26に示される実施
の形態について、詳細に説明する。
【0029】前記各図に示される可動部材のロック具
は、一端側に開口11を備える角筒状をなすと共にこの
開口11に続く一方の側板部10dに収納部10aに連
通される筒部16を突き出し状に備えるケース体10
と、一端部にストライカ21を備えると共にこのストラ
イカ21を前記ケース体10の開口11より突き出させ
るように付勢された状態で、該ケース体10内に移動可
能に収められるロック部材20と、このようにケース体
10内に収められたロック部材20に貫通された操作穴
22内に位置する頭部32と前記ケース体10における
筒部16内に差し入れられる軸部31とを備え、かつ、
内部に該軸部31から突き出すボルト30”を差し入
れ、収めた筒状をなす引き込み部材30とを主体に構成
してある。
【0030】そして、かかるロック具は、図2ないし図
4に示されるように、扉などの可動部材Mに設けられた
取付穴Hに対し、前記引き込み部材30の軸部31を収
めた前記ケース体10の筒部16を差し入れ、かつ、こ
の差し入れ側にある可動部材Mの一面m−1に該筒部1
6の設けられている該ケース体10の側板部10d面を
接しさせると共に、このように取付穴Hに差し入れられ
た筒部16の先端側に、一端側40aに鍔部41を備え
る固定手段40、この実施の形態にあっては筒部16の
先端側に設けた雄ネジ部16aに噛み合う雌ネジ部42
を内側に備えた筒状固定具40’を、この筒状固定具4
0’の前記鍔部41が前記可動部材Mの他面m−2に接
する位置まで螺装、締め付けることにより、前記可動部
材Mが組み付けられている固定部材Sに設けられた係合
部100に前記ストライカ21が該可動部材Mの停止位
置において係合して該停止状態を維持できるように、ま
た、このように係合されたストライカ21を前記引き込
み部材30の引き操作により前記付勢に抗して前記ケー
ス体10内に引き込んでこの係合状態を適宜解除できる
ように、該可動部材Mに取り付けて用いられる。
【0031】すなわち、この実施の形態にあっては、図
2ないし図4並びに図7および図8に示されるように水
平方向に向けて配された固定部材Sにおける前記可動部
材Mに近接される箇所に、この固定部材Sの面に略直交
する向きに向けられた係合面101を有する係合部10
0を備えた係合具Kを設けておくと共に、垂直方向に向
けて配された可動部材Mにおけるこの固定部材Sに向き
合う側に前記ストライカ21が前記固定部材Sの面に向
けて突き出すように前記ケース体10を位置させて、こ
のロック具を取り付けておくことにより、この可動部材
Mの停止位置に向けた移動に伴って前記固定部材Sの係
合具Kにおける係合部100に対し、前記ストライカ2
1をこの係合部100への突き当てに伴って前記ケース
体10内に一旦引き込ませた後、この係合部100を乗
り超えた位置で前記付勢により再び付き出させて、係合
させることができ、また、このように係合した状態を前
記引き込み部材30の引き操作により解除させることが
できる。
【0032】しかして、この実施の形態にあっては、前
記ケース体10における前記開口11に対向する内側壁
10bと、この開口11から該ケース体10内に差し入
れられた前記ロック部材20の該内側壁10bに向かい
合う端部25との間に圧縮コイルバネ12が介装してあ
り、この圧縮コイルバネ12の弾発力により前記ロック
部材20が前記ケース体10の前記開口11から前記ス
トライカ21を突き出させるように常時付勢される構成
としてある。なお、前記ケース体10における前記内側
壁10bには前記バネ12の一端側から該バネ12の内
側に差し込まれて該バネ12を位置付ける突部12aが
設けてあると共に、前記ロック部材20の前記端部25
には、このバネ12の他端部を収める凹部25aが設け
てある。
【0033】また、前記ケース体10には、前記開口1
1に続く向き合った一対の側板部10c、10dに、前
記ロック部材20の移動方向に略直交する同一直線上に
位置されるように、一対の貫通穴13、13を備えてい
る。この実施の形態にあっては、この一対の貫通穴1
3、13のうち前記可動部材Mに該ケース体10が取り
付けられた際に該可動部材Mに接しない側板部10cに
設けられている貫通穴13が略方形状をなす貫通穴13
aとされると共に、該可動部材Mに接する側板部10d
に設けられている貫通穴13が略円形状をなす貫通穴1
3bとされている。
【0034】そして、この略円形状をなす貫通穴13b
に連通するように、この貫通穴13が設けられている前
記側板部10dに、この側板部10dの外側面に略直交
する向きに突き出す、前記筒部16が設けてある。
【0035】一方、前記ケース体10に収められる前記
ロック部材20は、前記バネ12の組み付け側と反対の
側に、断面略三角形状をなす前記ストライカ21を備え
ている。このストライカ21は、前記ケース体10にお
ける前記可動部材Mへの取り付け側に、前記ロック部材
20の移動方向に沿った係合面21bを備えると共に、
この係合面21bに対向する側に該ストライカ21の先
端に向けて該ストライカ21の肉厚を次第に薄くするよ
うに傾斜する傾斜面21aを備えている。
【0036】また、前記ロック部材20は、その中央部
に略方形状をなす操作穴22を透設して備えている。こ
の操作穴22は前記ケース体10内にこのロック部材2
0を収めた際に、該ケース体10に設けられた前記一対
の貫通穴13、13に連通される位置に設けてある。
【0037】なお、この実施の形態においては、前記ロ
ック部材20における前記ケース体10の略円形状をな
す貫通穴13bが設けられている側板部10d内面に接
する一面と、この一面に続く両側面との接し合う縁部
に、該ロック部材20の移動方向に沿ったガイドリブ2
6を突き出し状に備えており、また、前記ケース体10
における前記略円形状をなす貫通穴13bが設けられて
いる側板部10d両側には、このロック部材20のガイ
ドリブ26を収める一対のガイド溝14、14が形成し
てあり、該ケース体10内に収められた前記ロック部材
20をガタツキなく、スムースに該ケース体10内で移
動できる構成としてある。また、前記ロック部材20の
前記ガイドリブ26が設けてある前記両側面には、前記
ケース体10の内面に接して、該ロック部材20の移動
の際に、該ロック部材20のこの移動方向に直交する向
きのガタツキを防止する一対の小突起27、27がそれ
ぞれ設けてある。
【0038】また、この実施の形態にあっては、前記ケ
ース体10の前記略方形状をなす貫通穴13aが設けら
れている側板部10cにおける該貫通穴13aと前記開
口11と反対の側の端部10eとの間に、前記ロック部
材20の移動方向に沿った長穴15が透設してあると共
に、前記ロック部材20の前記バネ12を収める凹部2
5aが設けられている端部25側には、該ロック部材2
0を前記ケース体10に前記開口11より差し入れるこ
とに伴って前記長穴15に入り込み、この長穴15に係
合される突部23が設けてある。このロック部材20の
突部23と前記ケース体10の長穴15との係合によ
り、前記バネ12の付勢にかかわらず、前記ケース体1
0内に差し入れた前記ロック部材20が、この係合位置
を超えてケース体10内から突き出されないように位置
付け可能とされている。なお、この実施の形態にあって
は、前記開口11とこの開口11側にある前記略方形状
をなす貫通穴13aの穴縁との間に、前記ロック部材2
0のケース体10内への収め入れの際に、前記突部23
を導き入れる導入溝17が設けてある。
【0039】また一方、この実施の形態にあっては、前
記引き込み部材30を、略方形状をなす頭部32と円筒
状をなす軸部31とを備えると共に、この頭部32から
該軸部31端に亘ってボルト30”の挿通穴34を備え
た筒状本体30’と、この挿通穴34における前記頭部
32にある開口からこの挿通穴34に差し入れられるボ
ルト30”とより構成してある。
【0040】この実施の形態にあっては、前記筒状本体
30’における軸部31の外径は、前記ケース体10内
における一対の貫通穴13、13およびこの一対の貫通
穴13、13のうち前記円形状をなす貫通穴13bに連
通される前記筒部16内に差し入れることができる寸法
としてある。また、この筒状本体30’における前記頭
部32は、前記一対の貫通穴13、13のうち前記円形
状をなす貫通穴13bの穴径よりも大きく、かつ、前記
方形状をなす貫通穴13aの穴内に収まる大きさに構成
してある。
【0041】また、前記ロック部材20に設けられた前
記操作穴22は、該ロック部材20の移動方向に沿った
向きにある一対の穴壁22a、22a間の寸法を、前記
筒状本体30’の頭部32におけるこの一対の穴壁22
a、22aに向き合った側部32b、32b間の寸法よ
りやや大きく構成していると共に、該ロック部材20の
移動方向に直交する向きにある一対の穴壁間22b、2
2bの寸法を、前記筒状本体30’の頭部32における
この一対の穴壁22b、22bに向き合った側部32
a、32a間の寸法よりも大きく構成している。
【0042】従って、この実施の形態においては、前記
ロック部材20をその端部側から前記ケース体10に対
して、前記操作穴22が前記一対の貫通穴13、13に
連通され、かつ、前記バネ12によりこのケース体10
内から突き出される向きに常時付勢されるように、前記
開口11より該ケース体10内に収め入れた後、図3に
特に示されるように、前記筒部16が設けられていない
側にある前記方形状をなす貫通穴13aの側から前記筒
状本体30’を、該筒状本体30’の軸部31が前記ロ
ック部材20の操作穴22と前記円形状をなす貫通穴1
3bと、この貫通穴13bに連通される前記筒部16と
に差し通され、かつ、該筒状本体30’の前記頭部32
が前記ロック部材20の操作穴22内に位置されるよう
に、差し入れることができ、この差し入れにより、前記
バネ12の付勢により前記ケース体10内から突き出さ
れる向きに付勢される前記ロック部材20の操作穴22
の一部に前記筒状本体30’の頭部32を当接させて、
この当接位置より先に該ロック部材20が前記付勢によ
り突き出されないように、該ロック部材20と前記引き
込み部材30を構成する筒状本体30’とを組み合わせ
ることができる。
【0043】ここでこの実施の形態にあっては、前記ロ
ック部材20における該ロック部材20の移動方向に沿
った向きにある一対の穴壁22a、22aにそれぞれ、
前記引き込み部材30を構成する前記筒状本体30’を
前記ケース体10内から引き出す向きに向けた移動に伴
って、この筒状本体30’の一部に接して前記ロック部
材20を前記付勢に抗して前記ケース体10内に引き込
む向きに移動させるカム手段24が設けてある。
【0044】この実施の形態にあっては、このカム手段
24が、前記ロック部材20における前記操作穴22の
前記穴壁22aに設けられた凹部24’によって形成さ
れるこの凹部24’を巡る段差面24aのうち、前記ロ
ック部材20の前記端部25側にあって、かつ、前記操
作穴22における前記ケース体10の方形状をなす貫通
穴13a側にある穴縁からこれに対向する前記円形状を
なす貫通穴13bの側にある穴縁側に向かうに連れて次
第に前記端部25から離れるように傾斜するカム面24
a’としてある。
【0045】また、このカム面24a’を備える前記凹
部24’は、前記ケース体10の方形状をなす貫通穴1
3a側にある前記操作穴22の穴縁に連続するように設
けてあると共に、前記引き込み部材30を構成する前記
筒状本体30’の頭部32における前記凹部24’が設
けられている前記操作穴22一対の穴壁22a、22a
に向き合う側部32b、32bには、それぞれ、この操
作穴22内への筒状本体30’の前記差し入れに伴っ
て、該操作穴22における前記方形状をなす貫通穴13
a側にある穴縁から前記凹部24’に入り込む突部35
が設けてある。
【0046】この筒状本体30’の頭部32に設けられ
た突部35は、前記バネ12の付勢により前記ロック部
材20が、前記ケース体10内から突き出す向きに付勢
されていることから、前記操作穴22の前記カム面24
a’に常時当接され、前記筒状本体30’を何ら移動さ
せない状態にあっては、このカム面24a’の前記傾斜
によりこのカム面42a’における前記方形状をなす貫
通穴13aの側で、このカム面24a’に当接される構
成とされる。
【0047】従って、この実施の形態にあっては、前記
筒状本体30’を前記ケース体10から引き出す方向に
移動操作することにより、前記突部35と前記カム面2
4a’との当接位置を前記ケース体10の方形状をなす
貫通穴13aの側から円形状をなす貫通穴13bの側に
移動させることができ、またこの当接位置の移動に伴っ
て、該ケース体10内に収められているロック部材20
を前記付勢に抗して、該ケース体10内に引き込むこと
ができる。
【0048】また、このようにロック部材20をケース
体10内に引き込む向きに移動させた後、引き込み部材
30を構成する筒状本体30’をケース体10内から引
き出す向きに移動させる力を解いた場合、前記ロック部
材20に加えられる前記付勢により該ロック部材20を
前記ケース体10から再び突き出させることができると
共に、この突き出しに伴って前記突部35と前記カム面
24a’との当接位置が再び前記方形状をなす貫通穴1
3aの側に強制的に戻されることから、前記引き込み部
材30を構成する筒状本体30’を再びケース体10内
に引き込むことができる。
【0049】また、この実施の形態にあっては、前記引
き込み部材30を構成する筒状本体30’の頭部32に
おける前記カム面24a’と当接し合う突部35が設け
られている両側部32b、32bに隣り合う両側部32
a、32aに、該頭部32における前記軸部31と向き
合わない側の縁部にあって、該頭部32の外方に突き出
す外側突部33aと、該頭部32の挿通穴34内に突き
出す内側突部33bとを有する係合手段33がそれぞれ
設けてある。
【0050】そして、前記頭部32におけるこの係合手
段33が設けられている両側部32a、32aに向き合
う側にあるケース体10の方形状をなす貫通穴13aの
両穴縁間の寸法に対して、この頭部32に設けられた一
対の係合手段33における外側突部33a、33aの先
端間の寸法がやや大きい構成としてあり、この係合手段
33が前記筒状本体30’を前記方形状をなす貫通穴1
3aから差し入れる際に、この貫通穴13aの穴縁面に
接して内側に撓み変形され、かつ、該貫通穴13aの通
り抜けに伴って弾性復帰して前記ケース体10の内側に
ある該貫通穴13aの穴縁に続く面10fに前記外側突
部33aを係合可能とする構成としてある。
【0051】したがって、この実施の形態にあっては、
前記ケース体10における方形状をなす貫通穴13a側
から前記ロック部材20の操作穴22と前記円形状をな
す貫通穴13bとを差し通すように軸部31を差し入
れ、かつ、該操作穴22内に頭部32を位置させるよう
に差し入れられた前記筒状本体30’の前記方形状をな
す貫通穴13aの側からの抜け出しを、この筒状本体3
0’の差し入れに伴う前記外側突部33aと前記貫通穴
13aとの前記係合によりワンタッチで防止することが
できる。
【0052】また、この実施の形態においては、前記引
き込み部材30が、前記筒状本体30’の挿通穴34内
に、前記頭部32の開口側から差し入れられると共に、
この筒状本体30’の軸部31側の開口から先端側を突
き出すボルト30”を備える構成としてあり、この突き
出されるボルト30”のネジ部38に噛み合う雌ネジ穴
52aを一端部に備えた円柱状をなす取付部52と円形
盤状をなす頭部51とを備えた操作摘み50を前記引き
込み部材30にさらに螺装し、連結し得る構成としてあ
る。
【0053】また、この実施の形態にあっては、前記筒
状本体30’の挿通穴34は、前記頭部32において大
径とされ、これに続く前記軸部31において小径に構成
してあり、前記ボルト30”は、そのネジ部38を該軸
部31に差し入れると共に、そのボルト頭37を前記頭
部32内に収め、かつ、この頭部32における挿通穴3
4と軸部31における挿通穴34との寸法差によって生
じる段差面34aに当接させた状態で筒状本体30’内
に収められる構成とされている。
【0054】そして、この実施の形態にあっては、前記
筒状本体30’の軸部31における前記一対の係合手段
33、33の内側突部33b、33b間の寸法が、この
筒状本体30’内に差し入れられる前記ボルト30”の
ボルト頭37の径よりもやや小さい構成としてあり、前
記係合手段33がこのボルト30”の前記差し入れに伴
って前記ボルト頭37に前記内側突部33bを接しさせ
て外側に撓み変形され、かつ、該ボルト頭37の通り抜
けに伴って、該ボルト頭37の上端側37aに前記内側
突部33bを当接させる構成としてある。
【0055】したがって、この実施の形態にあっては、
前記筒状本体30’内に前記連結ボルト30”を差し入
れることにより、ワンタッチで前記ボルト頭37と前記
内側突部33bとの係合を通じて該筒状本体30’内か
らの連結ボルト30”の抜け出しを防止できると共に、
前記ボルト頭37と前記内側突部33bとの当接により
前記係合手段33が内側へ撓み変形しにくい状態とし
て、引き操作された前記筒状本体30’の前記ケース体
10における方形状をなす貫通穴13aの側に向けた戻
り操作の際の前記貫通穴13aと前記外側突部33aと
の係合状態を強固なものとすることができる。この結
果、前記ロック部材20と引き込み部材30との連結、
組み付け状態を安定的に維持することができる。
【0056】また、前記引き込み部材30を構成する筒
状本体30’に差し入れられたボルト30”における該
筒状本体30’の軸部31端から突き出す先端部に螺装
された前記操作摘み50が、この操作摘み50を把持な
どしてなす該引き込み部材30の反復継続的な引き操作
などに伴って、該先端部から脱落などしても、ボルト3
0”が前記筒状本体30’の頭部32側から抜け出すこ
となく、こうした操作摘み50の脱落が生じても該ボル
ト30”の先端に操作摘み50を螺装し直すことによ
り、再び適正に前記引き込み部材30の引き操作によ
り、ロック部材20におけるストライカ21のケース体
10内への引き込みをなしうる状態に修復させることが
できる。
【0057】なお、この実施の形態にあっては、前記筒
状本体30’の頭部32における前記係合手段33が設
けられている両側部32a、32aに、該頭部32の内
外を連通する窓穴36がそれぞれ設けてあり、この窓穴
36により前記係合手段33が設けてある該頭部32の
開口縁部を該頭部32の幅方向に亘る連結片状に構成し
て、この係合手段33が前記方形状をなす貫通穴13a
の穴縁に前記外側突部33aを接しさせた際に内側に撓
み変形し易く、また、前記ボルト30”のボルト頭37
に前記内側突部33bを接しさせた際に外側に撓み変形
し易いようにしてある。
【0058】かかる筒状本体30’の頭部32における
前記係合手段33に所要の弾性変形特性を付与する観点
からは、該筒状本体30’はプラスチック材料を用いて
一体に成形して構成することが好ましい。
【0059】次いで、この実施の形態にかかるロック具
にあっては、前記可動部材Mの所望の箇所に貫設した取
付穴Hに、前記のように引き込み部材30の軸部31を
差し入れた前記ケース体10の筒部16を、この取付穴
Hの一方側から差し入れると共に、この筒部16の先端
側にこの取付穴Hの他方の側から差し入れられる前記筒
状固定具40’を嵌め付け、固定して、該可動部材Mに
取り付けられる構成としてある。
【0060】この実施の形態にあっては、前記筒状固定
具40’は、一端部40aに外向きの鍔部41を備える
と共に、この一端部40a側にある内側に雌ネジ部42
を備える構成としてあり、さらに、前記ケース体10の
筒部16を他端部40b側から収め入れる内径に構成さ
れている。
【0061】一方、前記ケース体10の筒部16の先端
部には、前記筒状固定具40’の雌ネジ部42に噛み合
う雄ネジ部16aが設けてある。
【0062】従って、この実施の形態にかかるロック具
にあっては、前記可動部材Mの取付穴Hの一方側から前
記ケース体10の筒部16を差し入れると共に、この取
付穴Hの他方側から前記筒状固定具40’を前記鍔部4
1が設けられていない筒端側から差し入れ、かつ、前記
筒部16の雄ネジ部16aにこの筒状固定具40’の雌
ネジ部42を噛み合わせるように、該筒部16を該筒状
固定具40’に差し入れた状態で、該筒状固定具40’
を締め込むことにより、前記ケース体10の前記筒部1
6が設けられている側板部10d面と、前記筒状固定具
40’の鍔部41との間で可動部材Mの取付穴Hの両穴
縁を巡る外面m−1、m−2を挟み付けて、この可動部
材Mの取付穴Hの穴軸に前記筒部16の筒軸を揃えた状
態で、かつ、該取付穴Hの穴軸方向へのガタツキを生じ
ないように、このロック具の取り付けをなすことができ
る。
【0063】ここで、この実施の形態にあっては、図2
および図8に特に示されるように、前記筒状固定具4
0’の鍔部41の外径が、前記可動部材Mの取付穴Hの
穴径よりも大きいものとされていることから、前記取り
付けにあたり、この鍔部41で該取付穴Hを覆い隠すこ
とができ、この取り付け箇所の外観性を高く維持するこ
とができる。
【0064】また、前記ケース体10における前記筒部
16外側には、その基部側から前記雄ネジ部16a側に
向けて、この筒部16の筒軸に沿った複数の突条16
b、16b…が設けられており、一方、前記筒状固定具
40’の前記鍔部41が設けられていない端部40b側
には、直径方向両側位置に一対の窓穴43、43が設け
てあると共に、この窓穴43と該端部40b縁の間に亘
るように緩み止め突部44が設けてあり、前記ケース体
10の筒部16の雄ネジ部16aに前記筒状固定具4
0’の雌ネジ部42を噛み合わせるように該筒状固定具
40’を回転、締め付ける操作に伴って、該ケース体1
0の筒部16に設けられた複数の突条16b、16b…
間に前記緩み止め突部44を入り込ませることができ、
この入れ込み状態において前記筒部16と前記筒状固定
具40’とをネジ止めできる構成としてある。
【0065】この結果、この実施の形態にあっては、ケ
ース体10の筒部16に対して前記筒状固定具40’
が、前記ネジ止め状態を解く方向に緩み出すおそれが少
なく、該ケース体10と該筒状固定具40’とによる前
記可動部材Mの挟み込み状態を安定的に維持することが
できる。
【0066】なお、この実施の形態においては、前記筒
状固定具40’における緩み止め突部44を、前記窓穴
43と該筒状固定具40’の鍔部41が設けられていな
い他端部40b縁との間に設けていることから、前記ケ
ース体10の筒部16に対して該筒状固定具40’を回
転、締め付けるにあたり前記突条16bに緩み止め突部
44が接触された際に、この他端部40b側を弾性的に
拡げて該緩み止め突部44に該突条16bを乗り超えさ
せ易く、該回転、締め付けに支障を生じさせることはな
い。
【0067】また、この実施の形態にあっては、前記筒
状固定具40’を回転、締め付ける操作をレンチなどの
工具を用いて行い易くする観点から、前記筒状固定具4
0’における前記鍔部41が設けられている側の開口縁
に、複数の回り止め溝45、45…を設けてある。
【0068】この実施の形態にかかるロック具は、前記
のように可動部材Mに対し、前記ケース体10の筒部1
6を該可動部材Mの取付穴Hに差し入れ、前記筒状固定
具40’を螺装、締め付けることにより、この取付穴H
の穴軸方向に向けてガタツキなく取り付けられることか
ら、このロック具を該可動部材Mに最終的に取り付ける
にあたっては、この取付穴Hを中心とした円周方向に向
けて前記ケース体10が回転状態に位置ズレを生じさせ
ないように、前記ケース体10のいずれか一ケ所を前記
可動部材Mに対してネジNなどを用いて固定するだけで
足りる特長を有している。
【0069】この実施の形態にあっては、特に、前記ケ
ース体10における前記開口11と反対の外側縁部に略
三角形状をなす板状取付片18を突設させると共に、こ
の取付片18に前記ロック部材20の移動方向に向けて
延びる長穴18aを設け、この長穴18aに可動部材M
にネジ込む取付ネジNを差し入れて、前記最終的な取り
付けをなす構成としてある。
【0070】なお、この実施の形態にあっては、前記ケ
ース体10における筒部16の基部外側に、前記ロック
部材20の移動方向に向けて該筒部16の直径方向両側
に突き出す一対の第一の位置決め突部16c、16c
と、該移動方向に直交する方向に向けて該筒部16の直
径方向両側に突き出す一対の第二の位置決め突部16
d、16dとが設けてある。
【0071】そして、この実施の形態にあっては、図1
2に示されるように、前記一対の第二の位置決め突部1
6d、16dの先端間の寸法が前記可動部材Mの取付穴
Hの穴径と略等しいものとされていると共に、前記一対
の第一の位置決め突部16c、16cの先端間の寸法が
該取付穴Hの穴径よりもやや小さいものとされている。
【0072】従って、この実施の形態にあっては、前記
可動部材Mへのロック具の取り付けにあたり、該可動部
材Mの取付穴Hにケース体10の筒部16を差し入れ、
前記筒状固定具40’を締め付けた後、前記ロック部材
20の移動方向に向けてその取り付け位置を若干移動さ
せて、ロック部材20と固定部材Sにおける係合部10
0との位置関係を微調整した上で前記取付片12に設け
た長穴12aに取付ネジNを差し入れて、前記可動部材
Mに対する最終的な組み付けをなすことができる特長を
有している。
【0073】また、この実施の形態にあっては、前記引
き込み部材30を構成する筒状本体30’の軸部31端
と、前記操作摘み50との間に、前記ケース体10の筒
部16に当接する大きさを備え、かつ、前記ボルト3
0”の挿通穴61を備える円板状をなすスペーサ60を
挟み込んだ状態で、該ボルト30”の先端側に前記操作
摘み50を螺装する構成としてあり、このスペーサ60
により前記螺装にあたって該操作摘み50の雌ネジ穴5
2a内にネジ込まれる前記ボルト30”の寸法が所定寸
法以上にならないようにしている。これにより、前記引
き込み部材30がケース体10の外方に当初より引き出
され、これに伴って前記ロック部材20が当初より該ケ
ース体10内に引き込まれた状態となる事態の防止が図
られている。なお、このスペーサ60の肉厚と前記ボル
ト30”の長さとの双方又はいずれか一方を、適宜変更
することにより、様々な肉厚の可動部材Mに対し、適切
にこの実施の形態にかかるロック具の取り付けをなすこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】この発明にかかる可動部材Mのロック具
は、扉などの可動部材Mに取り付けられ、かつ、該可動
部材Mが組み付けられる固定部材Sに設けられた係合部
100に対して係合する突き出し状態に付勢されたスト
ライカ21を備えると共に、該ストライカ21の突き出
される開口11を備えた収納部10aと、この収納部1
0aに略直交する向きに連通して設けられている筒部1
6と、該筒部16内に移動可能に収められ且つ該筒部1
6内からの引き出し向きへの移動操作により前記ストラ
イカ21を前記付勢に抗して引き入れる引き込み部材3
0とを備えるケース体10とを備えていることから、前
記引き込み部材30の引き出し操作により、前記ストラ
イカ21を前記付勢に抗してケース体10内に引き入
れ、このストライカ21と前記係合部100との係合を
解いて、例えば、この係合により固定部材Sに対する停
止状態を維持されていた扉などの可動部材Mを再び開き
出し方向に移動などさせることができる。
【0075】また、前記可動部材Mの取付穴Hに差し入
れられた前記ケース体10の筒部16に筒状をなす固定
手段40を固定することにより、この筒部16が設けら
れている位置でケース体10を該可動部材Mに固定する
ことができることから、該可動部材Mに安定的に該ケー
ス体10を取り付けるにあたっては、前記筒部16が差
し入れられている該可動部材Mの取付穴Hを中心とした
円周方向に該ケース体10が回動状に位置ズレを生じさ
せないように、該ケース体10のいずれか一か所を前記
可動部材Mに対してネジNなどを用いて固定するだけで
足り、可動部材Mに対する取り付けを比較的容易になす
ことができると共に、ケース体10の複数箇所において
該固定を施す必要がないことから、該ケース体10、ひ
いてはロック具全体をコンパクトに構成することがで
き、前記可動部材M面上に要する取り付けスペースを最
小のものとすることができる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック具の分解斜視図
【図2】ロック具の使用状態を示す側面図
【図3】ロック具の使用状態を示す断面図
【図4】ロック具の使用状態を示す断面図
【図5】ロック具の使用状態を示す側面図
【図6】ロック具の使用状態を示す側面図
【図7】ロック具の使用状態を示す底面図
【図8】ロック具の使用状態を示す側面図
【図9】ケース体10の側面図
【図10】ケース体10の底面図
【図11】図9におけるA−A線断面図
【図12】ケース体10の側面図
【図13】ロック部材20の平面図
【図14】ロック部材20の側面図
【図15】ロック部材20の側面図
【図16】ロック部材20の側面図
【図17】ロック部材20の底面図
【図18】筒状本体30’の平面図
【図19】筒状本体30’の側面図
【図20】筒状本体30’の底面図
【図21】図20におけるB−B線断面図
【図22】図20におけるC−C線位置での要部断面図
【図23】筒状固定具40’の平面図
【図24】図23におけるD−D線断面図
【図25】筒状固定具40’の底面図
【図26】筒状固定具40’の側面図
【符号の説明】
M 可動部材 H 取付穴 S 固定部材 100 係合部 10 ケース体 10a 収納部 11 開口 16 筒部 21 ストライカ 30 引き込み部材 40 固定手段 41 鍔部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉などの可動部材に取り付けられ、か
    つ、該可動部材が組み付けられる固定部材に設けられた
    係合部に対して係合する突き出し状態に付勢されたスト
    ライカを備えると共に、 該ストライカの突き出される開口を備えた収納部と、こ
    の収納部に略直交する向きに連通して設けられている筒
    部と、該筒部内に移動可能に収められ且つ該筒部内から
    の引き出し向きへの移動操作により前記ストライカを前
    記付勢に抗して引き入れる引き込み部材とを備えるケー
    ス体と、 一端側に鍔部を備え、かつ、前記ケース体の筒部に固定
    される筒状をなす固定手段とを備え、 前記可動部材に透設された取付穴に対し、該取付穴の一
    方側から前記筒部を差し入れると共に、該取付穴の他方
    側から該筒部に前記固定手段を固定して、取り付けられ
    ることを特徴とする可動部材のロック具。
  2. 【請求項2】 ケース体の筒部を、可動部材に透設され
    た取付穴に対し、該ケース体が該取付穴における一方側
    の開口周縁面に接するように差し入れると共に、該取付
    穴の他方側から該筒部に固定手段を、該取付穴における
    他方側の開口周縁面に鍔部が接する位置まで螺装、締め
    付けて、取り付けられることを特徴とする請求項1記載
    の可動部材のロック具。
  3. 【請求項3】 扉などの可動部材に取り付けられると共
    に、該可動部材の組み付けられる固定部材に設けられた
    係合部に対して、該可動部材の停止位置において係合し
    て、該停止状態を維持するストライカを備えた可動部材
    のロック具であって、 このロック具が、前記ストライカの突き出される開口を
    備えた収納部と、この収納部に略直交する向きに連通し
    て設けられている筒部とを備えるケース体と、 一端側に前記ストライカを備えると共に、このストライ
    カを前記ケース体の前記開口より外方に常時突き出すよ
    うに付勢された状態で、該ケース体の前記収納部内に移
    動可能に収められているロック部材と、 このロック部材における該ロック部材の移動方向に略直
    交する向きに貫設された操作穴内に収められる頭部と、
    前記ケース体の筒部に向けて差し入れられる軸部とを備
    えた引き込み部材と、 一端側に鍔部を備え、かつ、前記ケース体の筒部の先端
    側に螺装されるネジ部を備えた筒状をなす固定手段とを
    備えていると共に、 前記ロック部材における前記操作穴内には、前記引き込
    み部材を該操作穴内から引き出す操作に伴って、該引き
    込み部材の頭部に接して、該ロック部材を前記付勢に抗
    して前記ケース体内に引き込むカム手段が備えられてお
    り、 このロック具が、このロック具における前記ケース体の
    前記筒部を、前記可動部材に透設された取付穴に対し、
    該ケース体が該取付穴の一方側の開口周縁面に接するよ
    うに差し入れると共に、該取付穴の他方側から該筒部に
    前記固定手段を、該取付穴の他方側の開口周縁面に前記
    鍔部が接する位置まで螺装、締め付けて、取り付けられ
    ることを特徴とする可動部材のロック具。
  4. 【請求項4】 嵌め付け合わせたケース体の筒部と固定
    手段との互いに向き合う面部には、該筒部の筒軸方向に
    向いた複数の突条と、該筒部への固定手段の嵌め付けに
    伴って、該複数の突条間に入り込む緩み止め突部とが、
    それぞれ設けてあることを特徴とする請求項1、請求項
    2又は請求項3記載の可動部材のロック具。
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