JPH09124462A - 貼付剤および貼付製剤 - Google Patents

貼付剤および貼付製剤

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JPH09124462A
JPH09124462A JP7285098A JP28509895A JPH09124462A JP H09124462 A JPH09124462 A JP H09124462A JP 7285098 A JP7285098 A JP 7285098A JP 28509895 A JP28509895 A JP 28509895A JP H09124462 A JPH09124462 A JP H09124462A
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patch
adhesive layer
moisture permeability
pressure
sensitive adhesive
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JP7285098A
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English (en)
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Hitoshi Akemi
仁 明見
Kazuhiro Too
和広 東尾
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚面へ長時間貼付しても皮膚カブレが発生
しないように透湿度を改善すると共に、経皮吸収性が低
下しないようなバランスがとれた貼付剤および貼付製剤
を提供する。 【解決手段】 支持体の片面に粘着剤層を形成すると共
に、粘着剤層中にはその平面芳香に連続する空隙部が貼
付剤の端縁にまで達している。この空隙形成部の厚みは
30〜200μmとする。また、JISL1099の透
湿度試験方法に準じた実質的透湿量および見掛けの透湿
量を特定範囲とすることによって、経皮吸収性が良好と
なり皮膚カブレも防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貼付剤および貼付製
剤に関し、詳しくは皮膚損傷部を被覆保護するための医
療用の貼付剤や、経皮吸収性薬物を連続的に経皮投与す
るための貼付製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮膚面にガーゼなどを固定するための絆
創膏および巻絆、損傷皮膚を保護するためのドレッシン
グなどに代表される医療用の貼付剤や、経皮吸収用の薬
物を皮膚面を通して経皮投与するための貼付製剤は、従
来から各種提案、開発されている。これらの形状として
は、不織布や各種プラスチックフィルムを支持体に用
い、この片面に粘着剤層を形成したものが一般的であ
る。
【0003】このような医療用貼付剤や貼付製剤のよう
に粘着力を利用して皮膚面に貼付する製品は、その開発
過程において皮膚カブレの問題の解消を常に意識しなけ
ればならない。この皮膚カブレの原因としては、通常、
以下の三つの要因が考えられている。
【0004】アレルギー等による化学的刺激。 皮膚に対する強接着力によって生じる剥離時の物理的
刺激。 貼付剤や貼付製剤自体の透湿性不足によるムレ(マセ
レーション)。
【0005】上記については、化学的刺激要因となる
物質を極力除くことによって防止することができるが、
経皮吸収用薬物を含有する貼付製剤では、薬物自体に皮
膚刺激性があると解決不能な致命的問題となり、開発中
止に至る場合が多い。
【0006】また、上記の接着力に起因する皮膚カブ
レの場合には、特開平3−220120号公報に記載の
ように、特定の組成の粘着剤層を用いて皮膚接着力を調
整することによって解決することが可能である。
【0007】さらに、上記のような透湿性不足による
皮膚カブレの発生の場合には、貼付剤や貼付製剤自体の
透湿性を向上させることによって、ある程度のムレの防
止が可能である。この点については保坂らが提案するよ
うに、透湿度400g/m2・24hr付近を変曲点に
して、それ以下の透湿度では皮膚刺激性が増大し、それ
以上では皮膚刺激性が低減することが知られている(ポ
リマー材料フォーラム講演要旨、149頁、高分子学
会、1992年12月)。
【0008】一方、経皮吸収用薬物を含有する貼付製剤
の場合には、上記皮膚カブレの改善と共に、透湿度と薬
物の経皮吸収性(皮膚移行性)との関係も検討されてい
る。その結果、多くの薬物は貼付製剤の透湿度が高くな
るにつれて経皮吸収性が低下する傾向にある。つまり、
皮膚カブレの防止(透湿性の向上)と経皮吸収性向上と
は相反するものであり、貼付製剤の開発ではこの両者の
バランスをとることが重要な解決課題となる。
【0009】木之下らは、このような皮膚カブレ防止と
経皮吸収性とのバランスを検討した結果、経験的に製剤
自体の透湿度を100〜400g/m2 ・24hr程度
とすることによって両者のバランスをとることができる
としている(「経皮吸収製剤の製剤設計と製剤学的基礎
知識」,診療と新薬,30(4),166〜175,1
993)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
上記経皮吸収性と透湿性との関係において、皮膚面に貼
付した場合に発生する皮膚刺激性(カブレ)とのバラン
スのよい貼付剤や貼付製剤を開発すべく検討を重ねた。
【0011】その結果、貼付剤や貼付製剤を構成する粘
着剤層の中に特定の空隙部を形成することによって、本
発明の目的を達成することを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、支持体
の片面に間接的もしくは直接的に粘着剤層を形成してな
る貼付剤であって、粘着剤層には平面方向に連続する空
隙が貼付剤の端縁にまで達するように形成されていると
共に、該空隙形成部の厚みが30〜200μmであるこ
とを特徴とする貼付剤を提供するものである。
【0013】特に、空隙を織布や不織布などの単繊維や
繊維束などの空隙形成部材によって形成することが好ま
しい。しかも、貼付剤背面から実質的に透過する透湿量
(JISL1099の繊維製品の透湿度試験方法A−1
法に準ずる。以下、実質的な透湿量という)が、160
g/m2 ・24hr以下であり、また、貼付剤中への吸
着水分量も含んだ見掛けの透湿量(JISL1099の
繊維製品の透湿度試験方法A−2法に準ずる。以下、見
掛けの透湿量という)が、150〜400g/m2 ・2
4hrとすることが好ましい態様である。
【0014】さらに、本発明は、上記貼付剤における粘
着剤層中に、経皮吸収用薬物を含有させた貼付製剤も提
供するものである。好ましい経皮吸収用薬物としては、
冠血管作用薬、ホルモン薬、鎮痛薬、気管支拡張薬、降
圧薬から選ばれる一種が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の貼付剤や貼付製剤に用い
る支持体は、透湿性を付与して皮膚面のムレを防止する
と共に、経皮吸収性のためには適度なバリア性も必要と
なる。具体的にはポリエステル、ナイロン、サラン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、ポリテトラフルオロエ
チレン、サーリン、金属箔などの単独フィルムまたはこ
れらの積層フィルムなどを用いることができる。これら
の支持体のうち、フィルム強度や価格、厚みの均一性、
品質の安定性などの点からはポリエステルフィルムを用
いることが好ましい。
【0016】また、上記支持体のうち、ポリエステルな
どの比較的透湿性のない材質であっても、フィルム厚を
薄くすることによって適度な透湿性を付与することもで
きる。従って、本発明の支持体の厚みは0.5〜25μ
m、好ましくは1.0〜12μm程度の範囲にすること
が望ましい。
【0017】例えば、比較性透湿性が低いと云われてい
るポリエステルフィルムと、透湿性が極めて高いポリテ
トラフルオロエチレン多孔フィルム(PTFE、日東電
工社製、商品名NTF−DDS)との透湿量を調べた結
果を表1に示す。なお、透湿度は、JISL1099の
A−1法に準じて行った。
【0018】
【表1】
【0019】上記表1の結果から明らかなように、ポリ
エステルフィルムは厚みが小さいほど透湿度は高くなる
が、高透湿性である多孔フィルムと比べると、ポリエス
テルフィルムはどの厚さであっても低透湿性であると云
える。
【0020】しかしながら、実際に使用に供される貼付
剤や貼付製剤では上記支持体フィルムの片面に粘着剤層
が形成されているので、透湿度はさらに低下する。そこ
で、一般的に医療用粘着剤として用いられているアクリ
ル酸アルキルエステルを主成分単量体として重合して得
られるアクリル系の粘着剤を上記支持体フィルムの片面
に積層し、その際の透湿量(JISL1099のA−1
法に準じる)を調べた。結果を表2に示す。なお、粘着
剤組成は後述する本発明の実施例1にて用いた2−エチ
ルヘキシルアクリレート90重量部/メチルメタクリレ
ート9.9重量部/グリシジルジメタクリレート0.1
重量部を重合して得られる内部架橋されたアクリル系共
重合体を用い、40μm厚の粘着剤層を形成した。
【0021】
【表2】
【0022】上記表2および前記表1との比較から明ら
かなように、ポリエステルフィルムの厚みが6μmを超
えると、粘着剤層を積層しても積層前と比べて透湿量に
変化はないが、粘着剤層を支持体の片面に形成すると透
湿量は全般的に低くなり、ポリエステルフィルムの場合
には粘着剤層を積層すると、全ての厚みで200g/m
2 ・24hr以下の値となり、実質的には透湿性を有し
ないに等しくなる。一方、フィルムは厚くなるほど硬く
なって貼付中の物理的刺激が強くなるので、フィルム厚
は薄い方がよい。しかしながら、フィルム厚が薄くなる
ほどフィルムの機械的強度は低下すると共に、価格も高
くなること、さらに、上記のように粘着剤層を積層する
と実用上有益な透湿度の向上が望めないことを考慮する
と、ポリエステルフィルムの場合には6μm以下、好ま
しくは2〜4μm程度の厚みにすることが望ましい。
【0023】なお、本発明に用いる支持体は、フィルム
の厚みが6μm以下のように薄くなると機械的強度が不
足して製造中や使用中にフィルム破断を生じたり、自己
支持性に乏しくなって貼付操作性に劣るようになるの
で、機械的強度や操作性を補うために、不織布や織布、
編布などを裏打ち材として支持体の背面にバイダーなど
を用いて積層することが好ましい。このときに積層する
裏打ち材は前記透湿量を阻害しないような通気性を有す
る材質から選択することが好ましい。
【0024】本発明の貼付剤または貼付製剤において上
記支持体の片面に形成される粘着剤層は、皮膚面へ接着
性を有し、皮膚に対して無感作性である粘着剤であれ
ば、従来から医療用粘着剤として用いられている粘着剤
を使用することができる。具体的には、アクリル系やゴ
ム系、シリコーン系、ビニルエーテル系などの粘着剤が
使用できる。これらの粘着剤のうち、皮膚面への優れた
接着性の点から疎水性の粘着剤が好ましく、粘着物性の
調整が比較的容易なものとして、アクリル系重合体から
なる粘着剤、特にアクリル酸アルキルエステルもしくは
メタクリル酸アルキルエステル(以下、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルという)を主成分単量体とし、他
の共重合性単量体と共重合して得られる粘着剤を用いる
ことが好ましい。
【0025】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、具体的にはアルキル基がブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシル、トリデシルなどの炭素数4〜13の
直鎖アルキル基や分岐アルキル基などを有する(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを用いることができ、これ
らは一種もしくは二種以上用いることができる。
【0026】なお、上記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルは上記例示のものに限定されるものではなく、粘
着特性を著しく低下させない範囲であれば、炭素数1〜
3の低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルや炭素数14以上の高級アルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを併用してもよ
い。
【0027】また、上記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルと共重合することができる共重合性単量体として
は、共重合反応に関与する不飽和二重結合を分子内に少
なくとも一個有すると共に、カルボキシル基(例えば
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸など)やヒドロキシル基(例えば(メタ)アク
リル酸ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸
ヒドロキシプロピルエステルなど)、スルホキシル基
(例えばスチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、(メ
タ)アクリル酸スルホプロピルエステル、(メタ)アク
リロイルオキシナフタレンスルホン酸、アクリルアミド
メチルプロパンスルホン酸など)、アミノ基(例えば
(メタ)アクリル酸アミノエチルエステル、(メタ)ア
クリル酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アク
リル酸tert−ブチルアミノエチルエステルなど)、
アミド基(例えば(メタ)アクリルアミド、ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロー
ルプロパン(メタ)アクリルアミドなど)、アルコキシ
ル基(例えば(メタ)アクリル酸メトキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルエステル、(メ
タ)アクリル酸メトキシエチレングリコールエステル、
(メタ)アクリル酸メトキシジエチレングリコールエス
テル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコ
ールエステル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレ
ングリコールエステル、(メタ)アクリル酸テトラヒド
ロフルフリルエステルなど)などの官能基を側鎖に有す
る単量体を用いることができる。これら以外に共重合で
きる単量体としては、例えば(メタ)アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニル−2
−ピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジ
ン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペ
ラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミ
ダゾール、ビニルカプロラクタム、ビニルオキサゾー
ル、ビニルモルホリンなどを用いることができる。
【0028】これらの共重合性単量体は一種もしくは二
種以上共重合することができるが、粘着特性としての接
着性や凝集性、粘着剤層中に含有する経皮吸収用薬物の
放出性、粘着剤層を架橋処理する際の反応性などの点か
ら、カルボキシル基含有単量体やヒドロキシル基含有単
量体の少なくとも一種を必須成分とし、必要に応じて上
記に例示の他の単量体を共重合することが特に好ましい
ものである。上記共重合性単量体の共重合量は目的に応
じて全単量体中、50重量%以下、好ましくは2〜40
重量%の範囲となるように任意に設定することができ
る。
【0029】本発明の貼付剤または貼付製剤における粘
着剤層には、粘着力を調整することによって皮膚面から
の剥離時に生じる角質損傷を防止して皮膚刺激性を低減
したり、経皮吸収用薬物を含有する貼付製剤における薬
物の拡散移動性(または薬物放出性)や薬物溶解性など
を向上させる目的で、常温で液状の各種助剤を粘着剤層
中に0〜70重量%、好ましくは20〜60重量%の範
囲で含有させることができる。
【0030】このような助剤としては、例えばC6 〜C
22のヘキシル酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、ベヘニン酸、ナタネ硬化油などの脂肪酸類、こ
れらの脂肪酸とC1 〜C4 のメチルアルコール、エチル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどのアルコールから得られる脂肪酸エステル類、上
記脂肪酸から得られるモノグリセライド類、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールなどのグリコール類、オ
リーブ油、ヒマシ油、スクワレン、ラノリンなどの油脂
類、エチルアルコール、1,3−ブタンジオール、ジメ
チルデシルスルホキシド、メチルオクチルスルホキシ
ド、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ドデシルピロリドン、イソソルビ
トールなどの有機溶剤、液状界面活性剤、流動パラフィ
ンなどの炭化水素類などが挙げられる。
【0031】また、本発明の貼付剤や貼付製剤を構成す
る上記粘着剤層には平面方向に連続する空隙が約30〜
200μm、好ましくは50〜200μmの厚みで貼付
剤の端縁にまで達するように形成されている。このよう
に粘着剤層内に空隙部が形成されているので、空隙部を
有さない密な粘着剤層が形成されているものに比べて粘
着剤層の凝集性に劣るので、皮膚面からの剥離時に凝集
破壊する恐れがある。従って、粘着剤層の機械的強度を
向上させるために、架橋処理を施すことが好ましい。架
橋方法としては紫外線照射や電子線照射などの放射線照
射による物理的架橋や、ポリイソシアネート化合物や有
機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラート、金属キレ
ート化合物、多官能性化合物(多官能性外部架橋剤やジ
アクリレートやジメタクリレートなどの多官能性内部架
橋剤)などの架橋剤を用いた化学的架橋処理などが挙げ
られる。これらの架橋処理のうち、架橋反応性や架橋度
合の調整のしやすさ、取り扱い性の点から、三官能性イ
ソシアネート、チタンまたはアルミニウムからなる金属
アルコラート、あるいは金属キレート化合物を用いた外
部架橋処理や、多官能性単量体を共重合した内部架橋処
理が好ましい。これらの架橋剤は、塗工、乾燥するまで
は溶液の増粘現象を起こさず、極めて作業性に優れたも
のであり、配合量は粘着剤層の固形分100重量部に対
して0.01〜1.0重量部程度である。
【0032】本発明における上記空隙は気泡のような単
なる空間であってもよいが、貼付剤の端縁にまで連続的
に確実に達するようにするためには、空隙形成部材を粘
着剤層中に介在させることが好ましい。空隙形成部材と
しては、具体的には不活性粒子やガラスビーズ、フィラ
ー、織布、不織布、編布などを用いることができる。好
ましい空隙形成部材としては、単繊維や繊維束から形成
される織布、不織布、編布などの布帛を用いる。これら
は坪量(目付け量)を調整することによって空隙の大き
さを容易に調整することが可能であり、また、空隙形成
部の厚みの調整も容易である。これらのうち、空隙形成
部材として織布を用いた場合には、目の粗さが比較的粗
なメッシュ状のものが好ましく、あみ目間隔は0.05
〜1mm程度とする。1mmを超える粗さの織布では織
布内に粘着剤が密に埋入してしまって、空隙部分が減少
するので好ましくない。また、材質としては、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン、木綿
などの入手が容易で比較的安価な材料が好ましい。
【0033】上記空隙形成部を粘着剤層中に形成するこ
とによって、この空隙形成部に貼付部位の皮膚面から分
泌される水分を一部貯留蓄積することができる。そし
て、本発明における見掛けの透湿性を向上させることが
できる。その結果、皮膚面に本発明の貼付剤や貼付製剤
を貼付使用した際の皮膚カブレを抑制することができる
のである。つまり、該空隙形成部は貼付剤や貼付製剤の
端縁にまで達しているので、貼付剤や貼付製剤全体の透
湿性には支持体表面を利用した透湿性だけでなく、粘着
剤層の側面を利用した透湿性も寄与するのである。
【0034】従って、本発明の貼付剤や貼付製剤では、
貼付剤や貼付製剤の背面からの実質的な透湿量(JIS
L1099の繊維製品の透湿度試験方法A−1法に準ず
る)を、160g/m2 ・24hr以下、好ましくは6
0〜160g/m2 ・24hrとすることが望ましい。
また、貼付剤や貼付製剤中への吸着水分量も含んだ見掛
けの透湿量(JISL1099の繊維製品の透湿度試験
方法A−2法に準ずる)を、150〜400g/m2
24hr、好ましくは200〜400g/m2・24h
rの範囲に調整することが望ましい。実質的な透湿量が
160g/m2・24hrを超えると、薬物の経皮吸収
量の低下を招きやすい。また、見掛けの透湿量が150
g/m2 ・24hrに満たない場合には、皮膚刺激の改
善に対してあまり効果を発揮せず、400g/m2 ・2
4hrを超えると貼付剤や貼付製剤の物理的安定性や経
皮吸収性に悪影響を与える恐れがある。従って、最良の
態様としては、上記実質的な透湿量および見掛けの透湿
量を満足する貼付剤または貼付製剤である。
【0035】一方、本発明の技術に類似する技術として
は、粘着剤層を発泡させた発泡粘着剤を用いる方法や、
吸水性ポリマー粒子を粘着剤層中に分散させる方法など
がある。しかしながら、前者の方法では粘着剤層を均一
に精度よく発泡させることが非常に難しく、製造ロット
毎に粘着特性が一定しないという問題がある。また、後
者のように吸水性ポリマー粒子を含有させる方法では、
高温多湿な時期には貼付部位での発汗量が多くなり、そ
の汗を吸水性ポリマー粒子が吸収して膨潤度合が大きく
なり、粘着特性を低下させると共に、粘着剤層自体も膨
潤粒子によって体積増大して変形して反り返り現象が起
こり、接着面積の低下による皮膚接着性の低下を招くよ
うになる。ところが、本発明では空隙形成部材を用いる
ことによって、支持体、粘着剤層および空隙形成部材を
それぞれ精度良く形成し、これを積層することによって
均一な貼付剤および貼付製剤を製造することができる。
また、汗などの水分は空隙形成部材に一旦吸着、貯留さ
れ、支持体背面からだけでなく空隙形成部材の端縁部か
ら徐々に放散されるので接着力の低下を招きにくい。
【0036】また、本発明において粘着剤層に形成され
る上記空隙形成部材は、粘着剤層の支持体に接する側に
積層すると、粘着剤層と支持体との投錨性に乏しくなる
可能性があるので、好ましくは粘着剤層中に設けること
が好ましい。つまり、支持体、粘着剤層A、空隙形成部
材、粘着剤層Bの順で積層する。粘着剤層Aと粘着剤層
Bは同種の粘着剤であっても、異種の粘着剤であっても
よい。また、粘着剤層Aは皮膚面に接しないので粘着剤
層である必要はなく、所謂公知の接着剤であってもよ
い。このように接着剤を用いる場合には、接着剤は支持
体と空隙形成部材とを接着すればよいので、接着剤層の
厚みは数μm程度でよい。しかしながら、粘着剤層Aが
所謂粘着剤によって形成される場合には、粘着剤が空隙
形成部材中に適度に埋入してアンカー効果によって接合
するようになるので、粘着剤層Aとしての厚みは10〜
50μm程度必要となる。10μmに満たない場合に
は、支持体と空隙形成部材との接合が充分でなく投錨破
壊を起こすことがある。また、50μm以上の厚みでは
投錨効果を充分に発揮するが、50μm以下の場合との
効果上の差異はほとんど見られない。
【0037】上記のように、本発明における粘着剤層は
空隙形成部材などをその層中に積層、形成しているの
で、粘着剤層中に形成される空隙は加圧変形する。従っ
て、得られる貼付剤や貼付製剤の全面(全域)の厚み
は、厳密には一定ではないが、本発明における好ましい
透湿度を付与するためには、前記したように約30〜2
00μm、好ましくは50〜200μm程度の空隙形成
部の厚みが必要であるので、積層前の空隙形成部の厚み
としては、約60〜250μmが必要となる。
【0038】また、本発明における粘着剤層の厚みとし
ては、皮膚面に対する充分な接着性を維持するために
は、空隙形成部の下に位置する粘着剤層(皮膚面側の粘
着剤層)の厚みを20〜100μm、好ましくは40〜
80μm程度とする。20μmに満たない場合には、粘
着剤層中の空隙形成部材の形状が粘着剤の皮膚接着面側
の表面の平滑性に影響して、充分な皮膚接着性を発揮し
ないことがある。また、100μmを超えると、皮膚接
着力が大きくなりすぎて貼付後の剥離時に皮膚刺激を与
えることがある。
【0039】本発明の貼付製剤は上記構成からなる貼付
剤の粘着剤層、特に皮膚面側に位置する粘着剤層中に経
皮吸収用薬物を含有してなるものである。本発明におい
て用いることができる経皮吸収用薬物としては、経皮吸
収用途に用いることができれば特に制限はなく、その治
療目的の応じて任意に選択することができる。例えばコ
ルチコステロイド類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安
定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、抗
菌剤、抗真菌剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタ
ミン剤、鎮咳剤、性ホルモン剤、抗鬱剤、、脳循環改善
剤、制吐剤、抗腫瘍剤、生体医薬などの種類の薬物であ
って、皮膚面上に滞留するものではなく、皮下もしくは
血中にまで浸透して局所作用もしくは全身作用を発揮す
る経皮吸収可能な薬物が使用できる。これらの薬物は必
要に応じて二種以上併用することもできる。また、上記
粘着剤層への均一な分散性や経皮吸収性の点から、これ
らの薬物のうち脂溶性薬物(溶解量0.4g以下/水1
00ml・常温)を用いることが好ましい。また、上記
経皮吸収用薬物のうち、特に経皮投与に適した薬物とし
ては、イソソルビドジニトレートやニトログリセリンな
どの冠血管作用薬、エストラジオールやエストロン、そ
れらのエステル、ステロイド類などのホルモン薬、ブプ
レノルフィンやモルフィン類、ケトプロフェンなどの鎮
痛薬、サルブタモールやツロブテールなどの気管支拡張
薬、クロニジンやベンドロフルメチアジドなどの降圧薬
が挙げられる。
【0040】これらの経皮吸収用薬物の含有量は、薬物
種や投与目的に応じて適宜設定することができるが、通
常、全粘着剤中に1〜40重量%、好ましくは2〜30
重量%程度の範囲で含有させる。含有量が1重量%に満
たない場合は、治療や予防に有効な量の放出が期待でき
ない場合があり、また、40重量%を超えると増量によ
る効果の増大が期待できないので経済的にも不利である
ばかりか、皮膚に対する接着性にも劣る傾向を示す。な
お、本発明においては上記薬物は粘着剤中に全部が溶解
している必要はなく、粘着剤への溶解度以上の薬物を含
有させて未溶解状態の薬物が含有されていてもよいもの
である。この場合、未溶解状態の薬物は貼付製剤中で含
有量にバラツキがないように均質分散している必要があ
る。
【0041】但し、長期間に及ぶ持続放出性の付与や単
位面積当たりの含有量を増加させての放出量の増大、皮
膚刺激性の軽減のための製剤の小型化などの観点から
は、上記重量範囲にかかわらず含有させてもよいことは
云うまでもない。
【0042】
【発明の効果】本発明の貼付剤および貼付製剤は以上の
ような構成からなるものであって、粘着剤層中に空隙形
成部を特定の状態で形成することによって優れた透湿度
を有するものであって、見掛けの透湿度を比較的高く保
つと共に、実質的な透湿度を比較的低く抑えてマセレー
ションの原因となる皮膚刺激を抑えることができるとい
う効果を発揮する。しかも、実質的な透湿度を抑えてい
るので、経皮吸収用薬物を含有させた貼付製剤の場合に
は、優れた経皮吸収性を発揮するという効果も有するも
のである。
【0043】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応
用が可能である。なお、以下の文中で部とあるのは全て
重量部を意味するものである。
【0044】<実施例1>不活性ガス雰囲気下でアクリ
ル酸2−エチルヘキシルエステル90部と、メタクリル
酸メチルエステル9.9部と、グリシジルジメタクリレ
ート0.1部とを酢酸エチル中で共重合させてアクリル
系共重合体の溶液を調製した。
【0045】得られたアクリル系共重合体溶液の固形分
80部に対して、イソソルビドジニトレート20部を混
合し、酢酸エチルを添加して粘度調整を行ったのち、7
5μm厚のポリエステル製セパレータおよび3.8μm
厚のポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚みが60μ
mおよび30μmとなるように塗工、乾燥して、経皮吸
収用薬物を含有する粘着剤層をそれぞれ作製した。
【0046】次に、この2つの粘着剤層の間にポリエス
テル製不織布(日本バイリーン社製、坪量20g/m
2 、厚み約60μm)を介在させた状態で積層し、鏡面
ステンレスロールのラミネータで圧着して、本発明の貼
付製剤を得た。
【0047】<実施例2>実施例1において、3.8μ
m厚のポリエステルフィルムの代わりに、6μm厚のポ
リエステルフィルムを用い、この上に塗工するイソソル
ビドジニトレート含有の粘着剤層の厚みを50μmと
し、さらに、介在させるポリエステル製不織布の代わり
にナイロン不織布(旭化成社製、商品名ELTAS N
3030、厚み約200μm)を用いた以外は、実施例
1と同様にして本発明の貼付製剤を得た。
【0048】<実施例3>実施例1にて得たアクリル系
共重合体溶液の固形分97.5部に対して、エストラジ
オール2.5部を混合し、テトラヒドロフランを添加し
て粘度調整を行ったのち、実施例1と同様にして経皮吸
収用薬物を含有する粘着剤層をそれぞれ作製した。
【0049】次に、この2つの粘着剤層の間にガーゼ
(川本繃帯社製、商品名ケーパイン、厚み約200μ
m)を介在させた状態で積層し、鏡面ステンレスロール
のラミネータで圧着して、本発明の貼付製剤を得た。
【0050】<実施例4>実施例3において、ポリエス
テル製セパレータ上に塗工するエストラジオール含有粘
着剤層の厚みを40μmとし、粘着剤層中に介在させる
ガーゼの代わりに、実施例1にて用いたポリエステル製
不織布(日本バイリーン社製、坪量20g/m2 、厚み
約60μm)を用いた以外は、実施例3と同様にして本
発明の貼付製剤を得た。
【0051】<実施例5>不活性ガス雰囲気下でアクリ
ル酸2−エチルヘキシルエステル75部と、N−メチル
ピロリドン22部と、アクリル酸3部とを酢酸エチル中
で共重合させてアクリル系共重合体の溶液を調製した。
【0052】2μm厚のポリエステルフィルムと12g
/m2 のポリエステル製不織布からなる積層フィルムの
不織布側に、上記にて得られたアクリル系共重合体溶液
を乾燥後の厚みが不織布層込み(粘着剤層は不織布層に
含浸している。)で60μmとなるように塗工、乾燥し
て支持体の片面に粘着剤層を形成した。
【0053】次に、上記アクリル系共重合体溶液の固形
分44.25部に対して、ミリスチン酸イソプロピル5
5部、エストラジオール3.25部、ポリビニルピロリ
ドン(G.A.F.社製、K−90)2部をテトラヒド
ロフランに溶解して加え、さらに、ポリイソシアネート
(日本ポリウレタン社製、コロネートHL)を共重合体
の固形分に対して0.4%加えて、酢酸エチルで粘度調
整を行ったのち、75μm厚のポリエステル製セパレー
タ上に、乾燥後の厚みが60μmとなるように塗工、乾
燥して、経皮吸収用薬物を含有する粘着剤層を作製し
た。
【0054】次いで、前記支持体上に形成した粘着剤層
と上記セパレータ上に形成した経皮吸収用薬物を含有す
る粘着剤層との間にナイロン製不織布(旭化成社製、商
品名ELTAS N3030)を介在させた状態で積層
し、実施例2と同様にして本発明の貼付製剤を得た。な
お、得られた貼付製剤は、作製後直ちに60℃の温度下
で48時間加熱処理を行い使用した。
【0055】<比較例1>実施例1において、ポリエス
テル製不織布(日本バイリーン社製、坪量20g/m
2 、厚み約60μm)を介在させず、3.8μm厚のポ
リエステルフィルム上に、イソソルビドジニトレートを
含有する粘着剤層(60μm)を積層して貼付製剤を作
製した。
【0056】<比較例2>実施例1において、ポリエス
テル製不織布(日本バイリーン社製、坪量8g/m2
厚み約30μm)を介在させた以外は、実施例1と同様
にして貼付製剤を作製した。
【0057】<比較例3>実施例4において、ナイロン
不織布(旭化成社製、商品名ELTAS N1130、
厚み約300μm)を介在させた以外は、実施例4と同
様にして貼付製剤を作製した。
【0058】上記各実施例および比較例について以下の
特性を調べて、その結果を表3に示した。
【0059】<空隙形成部の厚み>各実施例および比較
例にて得られた貼付製剤を厚み方向に切断し、その断面
を光学顕微鏡にて観察して、空隙形成部の厚みを測定し
た。
【0060】<実質的な透湿量>JIS規格の繊維製品
の透湿度試験方法(L1099)のA−1法に準じて測
定した。なお、試験サンプルは粘着剤層の露出面を吸湿
剤側に向けて載置した。
【0061】<見掛けの透湿量>JIS規格の繊維製品
の透湿度試験方法(L1099)のA−2法に準じて測
定した。なお、試験サンプルは粘着剤層の露出面を吸湿
剤側に向けて載置した。測定終了後、試験サンプルを回
収して粘着剤層表面の水滴を注意深く拭き取り重量を測
定した。そして、測定前後の試験サンプルの重量の変化
を求め、この重量増加量を上記実質的な透湿量に加算し
て見掛けの透湿量とした。
【0062】<薬物の経皮吸収性(皮膚移行量)>各実
施例および比較例にて得られた貼付製剤を25cm2
大きさに裁断し、予め除毛したウサギの背部に貼付し
た。貼付時間はイソソルビドジニトレート含有製剤の場
合には24時間、エストラジオール含有製剤の場合には
48時間とした。そして、貼付前後の含有薬物量を高速
液体クロマトグラフィーにて定量して、その差を皮膚移
行量として経皮吸収性を評価した。
【0063】<皮膚刺激性>各実施例および比較例にて
得られた貼付製剤を5cm2 の大きさに裁断し、これを
ボランティア5名の胸部に貼付した。24時間貼付した
のち、各貼付製剤を剥離し、剥離後1時間経過した後の
貼付部位(皮膚)の皮膚刺激の程度を以下の判定基準
(パッチテスト研究会基準)にて判定し、その平均評点
を求めた。
【0064】 − :反応なし 評点 0 ± :軽い紅斑 0.5 + :紅斑 1.0 ++ :紅斑と浮腫 2.0 +++ :紅斑と浮腫と丘疹(または水疱) 3.0 ++++:大水疱 4.0
【0065】
【表3】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に間接的もしくは直接的に
    粘着剤層を形成してなる貼付剤であって、粘着剤層には
    平面方向に連続する空隙が貼付剤の端縁にまで達するよ
    うに形成されていると共に、該空隙形成部の厚みが30
    〜200μmであることを特徴とする貼付剤。
  2. 【請求項2】 空隙が空隙形成部材によって形成されて
    いる請求項1記載の貼付剤。
  3. 【請求項3】 空隙形成部材が単繊維または繊維束から
    形成された織布または不織布、編布から選ばれた一種で
    ある請求項2記載の貼付剤。
  4. 【請求項4】 空隙が粘着剤層と支持体の界面もしくは
    その近傍に形成されている請求項1記載の貼付剤。
  5. 【請求項5】 貼付剤背面から実質的に透過する透湿量
    (JISL1099の繊維製品の透湿度試験方法A−1
    法に準ずる)が、160g/m2 ・24hr以下である
    請求項1記載の貼付剤。
  6. 【請求項6】 貼付剤中への吸着水分量も含んだ見掛け
    の透湿量(JISL1099の繊維製品の透湿度試験方
    法A−2法に準ずる)が、150〜400g/m2 ・2
    4hrである請求項1記載の貼付剤。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の貼付剤における粘着剤層
    中に、経皮吸収用薬物を含有してなることを特徴とする
    貼付製剤。
  8. 【請求項8】 経皮吸収用薬物が冠血管作用薬、ホルモ
    ン薬、鎮痛薬、気管支拡張薬、降圧薬から選ばれる一種
    である請求項7記載の貼付製剤。
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