JPH09123488A - サーマルヘッド装置 - Google Patents

サーマルヘッド装置

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JPH09123488A
JPH09123488A JP28901895A JP28901895A JPH09123488A JP H09123488 A JPH09123488 A JP H09123488A JP 28901895 A JP28901895 A JP 28901895A JP 28901895 A JP28901895 A JP 28901895A JP H09123488 A JPH09123488 A JP H09123488A
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JP
Japan
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temperature
thermal head
recording
cooling
thermal
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JP28901895A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ito
藤 智 伊
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感熱記録材料に画像を記録するサーマルヘッド
装置であって、A4サイズ以上の大型の画像記録に対応
する物であっても、待機中の温度を所定温度領域に好適
に保持できるサーマルヘッド装置を提供する。 【解決手段】サーマルヘッドを加熱するための加熱手
段、好ましくは、サーマルヘッドを空打ちする制御手段
および/または加熱用面状ヒータと、サーマルヘッドを
冷却するための冷却手段、好ましくは、冷却ファンとヒ
ートシンクとからなる空冷手段とを有することにより、
前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録材料によ
る画像記録の技術分野に属し、詳しくは、A4サイズ以
上の画像記録に対応する大型であっても、温度調整を好
適に行うことができるサーマルヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断等の画像記録に感熱記録材料
(以下、感熱材料とする)を用いた画像記録が利用され
ている。また近年では、湿式の現像処理が不要であり、
取り扱いが簡単である等の利点を有することから、感熱
材料を用いた画像記録(以下、感熱画像記録ともいう)
は、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、M
RI診断やX線診断等の大型の画像が要求される医療診
断への利用も検討されている。
【0003】周知のように感熱画像記録は、感熱材料を
加熱して画像を記録する加熱記録点(記録ドット)が一
方向に配列されてなるサーマルヘッドを用い、サーマル
ヘッドと感熱材料とをドットの配列方向と直交する方向
に相対的に移動することにより画像記録を行うものであ
るが、感熱画像記録においては、サーマルヘッド(特
に、記録部であるグレーズ)の温度調整に高い精度が要
求される。
【0004】感熱画像記録においては、サーマルヘッド
の記録ドットにエネルギーを供給して、記録ドットを加
熱して感熱材料を加熱することにより画像記録を行う。
このエネルギー量はサーマルヘッドの寿命に影響し、エ
ネルギーが小さい方が好ましい。さらに、記録の際の昇
温は小さい方が記録感度も良好にできる。従って、この
点では待機中のサーマルヘッドの温度は高いほうが好ま
しい。逆に、サーマルヘッドの温度が余り高いと、画像
記録の際に不要な位置も感熱記録してしまうため、待機
中のサーマルヘッドの温度は記録温度よりは低く保持す
る必要がある。すなわち、サーマルヘッドの温度は、待
機中は、感熱材料の記録が行われない限界の温度にサー
マルヘッドを保持しておくのが好ましい。また、記録中
には、不要な記録を行わないために、非記録点では記録
後に記録ドットを迅速に記録温度以下に冷却する必要が
ある。
【0005】ところが、サーマルヘッドの形状は、記録
の制御、サーマルヘッドが搭載される感熱記録装置の構
成等に大きな制約を受けるため、温度調整に適した構成
にすることは非常に困難である。そのため、待機中のサ
ーマルヘッドを好適に加熱・冷却して、所定の温度に保
持することが困難になっている。中でも、A4サイズ以
上、特にB4サイズ以上の大型の画像記録に対応するサ
ーマルヘッドでは、従来の小型のサーマルヘッドに比し
てより一層温度調節が困難であり、解決の必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、A4サイズ以
上の大型の画像記録に対応する物であっても、待機中の
温度を狭い範囲の所定温度領域に好適に保持できるサー
マルヘッド装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、感熱記録材料に画像を記録するサーマル
ヘッドと、前記サーマルヘッドを加熱するための加熱手
段と、前記サーマルヘッドを冷却するための冷却手段と
を有することを特徴とするサーマルヘッド装置を提供す
る。
【0008】また、前記加熱手段が、前記サーマルヘッ
ドを空打ちする制御手段および/または加熱用ヒータ
で、前記冷却手段が、冷却ファンとヒートシンクとから
なる冷却手段であるのが好ましい。
【0009】また、グレーズが形成されたサーマルヘッ
ドの基板に、前記ヒートシンクを直接固定してなるのが
好ましい。
【0010】また、前記サーマルヘッド装置であって、
さらに、前記サーマルヘッド装置が設置される装置の吸
気口から前記冷却ファンに至る、前記装置内部とは隔離
された通気経路を有するのが好ましい。
【0011】また、前記サーマルヘッド装置であって、
さらに、前記サーマルヘッドの温度測定手段を有し、記
録待機時の目標温度をTA、サーマルヘッドの測定温度
をTとした際に、記録待機時には、温度Tが温度「TA
+a」未満になると加熱手段を作動し、温度Tが前記
「TA+a」よりも高温の温度「Ta+b」を超えると
加熱手段の作動を停止し、温度Tが前記温度「Ta+
b」よりも高温の「TA+d」となると冷却手段を作動
し、温度Tが前記温度「TA+b」と「TA+d」の間
の温度「Ta+c」になると冷却手段の作動を停止し、
他方、記録時には、冷却手段が連続的に作動し、かつ加
熱手段は作動しないよう、前記加熱手段および冷却手段
を制御する制御手段とを有するのが好ましい(但し、前
記aおよびbはマイナスでも可)。
【0012】さらに、記録開始時に前記サーマルヘッド
の温度Tが所定温度でない場合には、サーマルヘッドの
温度が所定温度となるまで記録を待機するのが好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルヘッド装
置について、添付の図面に示される好適実施例をもとに
詳細に説明する。
【0014】図1に、本発明のサーマルヘッド装置を用
いた感熱画像記録装置の概略図が示される。図1に示さ
れる感熱画像記録装置12(以下、記録装置12とす
る)は、例えばB4等の所定サイズの感熱記録材料(以
下、感熱材料とする)、いわゆるカットシートの感熱材
料Aを用いて、本発明のサーマルヘッド装置10によっ
て感熱材料Aに感熱画像記録を行うものであり、装填部
14、供給搬送部16、記録搬送部18、本発明のサー
マルヘッド装置10を用いる記録部20および排出部2
2を有して構成される。
【0015】この記録装置12においては、感熱材料A
は感熱記録層を下面として、マガジン24に多数枚積層
されて収納されている。マガジン24は、蓋体26を有
する筐体で、記録装置12の装填部14に装填される。
装填部14は、記録装置12のハウジング28に形成さ
れた挿入口30、案内板32および案内ロール34,3
4、停止部材36を有しており、マガジン24は、蓋体
26側を先にして挿入口30から記録装置12内に挿入
され、案内板32および案内ロール34に案内されつ
つ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれること
により、記録装置12の所定の位置に装填される。
【0016】供給搬送手段16は、吸盤40を用いる枚
葉機構、搬送手段42および搬送ガイド44を有するも
のであり、マガジン24から感熱材料Aを取り出して、
搬送方向下流の記録搬送部18に搬送する。搬送手段4
2は、搬送ローラ46と、搬送ローラ46と同軸のプー
リ47a、回転駆動源と接続されるプーリ47b、なら
びにテンションプーリ47cと、この3つのプーリに張
架されるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押
圧されるニップローラ50とを有して構成され、吸盤4
0によって枚葉された感熱シートAの先端を搬送ローラ
46とニップローラ50とによって挟持して、感熱シー
トAを下流に搬送する。
【0017】記録装置12においては、記録開始の指示
が出されると、図示しない開閉機構によって蓋体26が
開放され、吸盤40を用いた枚葉機構が感熱材料Aの先
端を搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ5
0)に供給する。供給された感熱材料Aは、搬送ガイド
44によって案内されつつ搬送手段42によって記録搬
送部18に搬送される。なお、搬送ローラ46とニップ
ローラ50とによって感熱材料Aが挟持された時点で、
吸盤30による吸引は開放され、また、記録に供される
感熱材料Aがマガジン24から完全に排出された時点
で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
【0018】記録搬送部18は、規制ローラ対52、搬
送ローラ対56およびガイド58を有するものであり、
感熱材料Aは、先ず、その先端が規制ローラ対52に至
る。従って、搬送ガイド44によって規定される搬送手
段42から規制ローラ対52までの距離は、感熱材料A
の搬送方向の長さより若干短く設定される。規制ローラ
対52は最初は停止しており、感熱材料Aの先端が規制
ローラ対52に至ると、サーマルヘッド本体64の温度
が確認され、サーマルヘッド本体64の温度が所定温度
であれば、規制ローラ対52による感熱材料Aの搬送が
開始され(この点に関しては、後に詳述する)、ガイド
58に案内にされつつ記録部20に搬送される。
【0019】記録部20は、本発明のサーマルヘッド装
置10、プラテンローラ60およびガイド62を有す
る。サーマルヘッド装置10のサーマルヘッド本体64
(図2参照)ならびにヒートシンク66は、支点68a
を中心に矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材
68に支持されている。感熱材料Aが搬送される前は、
支持部材68は上方(矢印a方向と逆方向)に回動して
おり、サーマルヘッド本体64とプラテンローラ60と
は接触していない。記録搬送部18によって感熱材料A
の先端が記録開始位置(サーマルヘッド本体64のグレ
ーズ70に対応する位置)に搬送されると、支持部材6
8が矢印a方向に回動して、感熱材料Aがサーマルヘッ
ド本体64とプラテンローラ60とによって挟持された
状態となり、感熱材料Aは、プラテンローラ60によっ
て所定位置に保持されて下流に搬送されつつ、サーマル
ヘッド本体64によって感熱画像記録される。このサー
マルヘッド装置10については、後に詳述する。
【0020】感熱画像記録が終了した感熱材料Aは、ガ
イド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬
送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に
排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成され
た排出口74を経て記録装置12の外部に突出してお
り、画像が記録された感熱材料Aは、この排出口74を
経て外部に排出され、取り出される。
【0021】図2に、このサーマルヘッド装置10の概
略斜視図が示される。サーマルヘッド装置10は、例え
ば、最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約300
dpiの記録(画素)密度の感熱画像記録を行うもので
あって、感熱材料Aへの感熱画像記録を行う部分である
グレーズ70が形成された(電気)基板であるサーマル
ヘッド本体64、このサーマルヘッド本体64に直接固
定される冷却手段としてのヒートシンク66、ヒートシ
ンク66と共に冷却手段を構成する3つの冷却ファン7
6、加熱手段としての面状ヒータ78、冷却ファン76
および面状ヒータ78の駆動を制御する制御手段80を
有する。
【0022】また、図示例においては、ヒートシンク6
6のフィン66aは、グレーズ70に対応する部分で5
か所の切り欠き66c,66c……を有し、この部分の
ヒートシンク66の基部66bには、サーミスタが配置
されている。サーマルヘッド装置10においては、グレ
ーズ70上部における基部66bの温度を測定すること
により、サーマルヘッド本体64(グレーズ70)の温
度を検知し、制御手段80は、この結果、より具体的に
は、中央のサーミスタ(すなわち配線80aに対応する
サーミスタ)による温度検出結果に応じて、記録待機時
の冷却ファン76および面状ヒータ78の駆動を制御す
る。また、中央以外のサーミスタは、断線時等に主に利
用される。なお、サーマルヘッド本体64の温度検出方
法は、これに限定はされず、公知の各種の方法が利用可
能である。
【0023】図示例のサーマルヘッド装置10において
は、加熱手段としてヒートシンク66の基部66bに貼
着される(フレキシブル)面状ヒータ78を用いてい
る。この面状ヒータ78は、ステンレス等の金属を発熱
体として、これをポリイミド等の絶縁体で挟持してなる
ものであり、例えば、三井東圧ファイン社からフレキシ
ブル面状発熱体の商品名で市販されている。また、株式
会社クラベからも同様の製品が市販されている。この面
状ヒータ78は、用途に応じて任意の形状に設計して作
製することができる。従って、サーマルヘッド本体64
やヒートシンク66の形状等に応じて、あるいはさらに
好ましい加熱部分等を加味して、加熱手段を任意の形状
にすることができ、例えば、ヒートシンク66を冷却効
率を優先した好適な形状に設計し、その後に、ヒートシ
ンク66の形状等に応じて、加熱手段すなわち面状ヒー
タ78を設計することができる。しかも、面状であるの
で、場所も取らない。従って、面状ヒータ78を用いる
ことにより、好適な冷却効率と加熱効率とを両立して実
現することができ、サーマルヘッド本体64(より具体
的にはグレーズ70)を狭い温度範囲内で好適にコント
ロールすることが可能になり、B4サイズ以上の大型の
画像記録に対応するサーマルヘッドであっても、高感度
でかつ高寿命なサーマルヘッドを実現することができ
る。
【0024】本発明のサーマルヘッド装置10におい
て、加熱手段はこれに限定はされず、感熱材料Aに感熱
記録が成されない程度にグレーズ70を加熱する、いわ
ゆる空打ちをもって冷却手段とする態様も好適に例示さ
れる。この空打ちによれば、別途加熱部材は不要である
ので、前述の面状ヒータ78を同様、ヒートシンク66
の形状等を優先した設計が可能であり、サーマルヘッド
本体64を狭い温度範囲内で好適にコントロールするこ
とができる。空打ちを行う場合は、記録時以外の待機時
は常に空打ちを行うようにヘッド本体64の駆動を制御
してもよく、あるいは、前記サーミスタによる測温結果
に応じてヘッド本体64の駆動を制御してもよい。な
お、この空打ちにおけるヘッド本体64の駆動制御は、
画像記録用の制御部が行ってもよく、また、空打ち用の
制御部を別途設けてもよい。
【0025】前述のように、図示例のサーマルヘッド装
置10は、ヒートシンク66と冷却ファン76とによっ
て冷却手段を構成している。ここで、図2に示される態
様においては、好ましい態様として、グレーズ70が形
成された(電気)基板であるサーマルヘッド本体64
に、直接ヒートシンク66の基部66bを固定してい
る。
【0026】通常のサーマルヘッドは、図3に示される
本発明の別の態様のように、サーマルヘッド本体64に
金属板等からなるベース82が貼着されて構成されてお
り、ヒートシンク66を取り付ける場合には、このベー
ス82にヒートシンク66の基部66bを固定する。こ
れに対し、図示例のサーマルヘッド装置10は、サーマ
ルヘッド本体64に、冷却手段であるヒートシンク66
の基部66bを直接固定することにより、放冷効果を向
上して、より好適な冷却効果を得ることができる。な
お、図3に示される、ベース82を有する通常のサーマ
ルヘッドにも、本発明は好適に利用可能である。
【0027】本発明のサーマルヘッド装置10におい
て、ヒートシンク66の形状は図示例に限定はされず、
例えば、図3に示されるような、サーミスタを付けるた
めの切り欠きを有さないものであってもよいのはもちろ
んである。また、グレーズ70の温度は、その延在方向
に均一であるのが好ましいのはもちろんであるが、図2
に示されるように、部分的にフィン66aを切り欠く
と、放冷効果にムラができて、グレーズ70の延在方向
に温度分布ができてしまう場合もある。そのため、サー
ミスタを取り付ける場合には、図4に示されるように、
グレーズ70に対応する部分のフィン66aをすべて切
り欠いた構成としてもよい。さらに、グレーズ70の温
度を均一にするために、ヒートシンク66のフィンの分
布や大きさ調整して部分的に冷却効果を調整してもよ
い。例えば、サーマルヘッド本体64は通常は中央部分
が高温になり易いので、図5に示されるように、中央部
のフィンを大きく、かつ形成密度を密にして、両端部に
向かうに従って、フィンを小さく、かつ形成密度を粗に
して、中央部分に向かうに従って冷却効果を向上させて
もよい。
【0028】ヒートシンク66と共に冷却手段を構成す
る冷却ファン76は、グレーズ70の延在方向に3つ配
列され、主にフィン66aに冷却風を当ててフィン66
aを冷却することにより、サーマルヘッド本体64(グ
レーズ70)を冷却する。
【0029】図示例のサーマルヘッド装置10において
は、冷却ファン76は、好ましい態様として、ファンボ
ックス84に配置されている。図1に示されるように、
ファンボックス84は、ハウジング28に形成される吸
気口86から冷却ファン76に至る通気経路を形成する
と共に、この通気経路と記録装置12内の他の領域とを
略隔離する。感熱画像記録を行う記録装置12において
は、機内の温度上昇が大きい。そのため、図示例のよう
なダクトを形成するファンボックス84を有することに
より、装置外の空気を取り込んでヒートシンク66等の
冷却を行うことができ、より優れた冷却効率を得ること
ができる。なお、本発明は、このようなファンボックス
84を有する態様に限定はされない。
【0030】また、図示例においては、冷却ファン76
はヒートシンク66に対して若干傾いた状態は配置され
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、よ
り大きく角度を付けて冷却ファン76を配置してもよ
く、また、垂直に冷却ファン76を配置してもよい。す
なわち、本発明においては、冷却ファン76は、記録装
置12のデザイン等に応じて、好適にヒートシンク66
等を冷却できる位置および角度で冷却ファン76を配置
すればよい。
【0031】以下、制御手段80による面状ヒータ78
および冷却ファン76の駆動制御について説明する。以
下の説明において、Tは中央のサーミスタによるサーマ
ルヘッド本体64(グレーズ70)の測定温度を、TA
は画像記録の待機時の目標温度を、それぞれ示す。ま
た、a<b<c<dであり、さらに、aおよびbはマイ
ナスであってもよい。まず、記録装置12に電源が入っ
た初期状態において、制御手段80は、T<TA+aで
ある場合には、面状ヒータ78による加熱を開始し(あ
るいは前記空打ちを行い)、T>TA+dである場合に
は、冷却ファン76による冷却を開始する。これ以外の
状態では、面状ヒータ78および冷却ファン76は共に
停止状態のままである。
【0032】電源が入って画像記録を待機している状態
においては、制御手段80は、T>TA+aからT<T
A+aになった場合は、面状ヒータ78による加熱を開
始し、T<TA+bからT>TA+bになった場合は、
面状ヒータ78による加熱を停止し、T>TA+cから
T<TA+cになった場合は、冷却ファン76による冷
却を停止し、T<TA+dからT>TA+dになった場
合は、冷却ファン76による冷却を開始する。
【0033】一方、サーマルヘッド装置10による画像
記録時においては、制御手段80は温度Tを検出して、
温度Tが前記TAと、このTAより高温で適宜設定され
る温度TBとの間(すなわちTA<T<TBで、待機時
における好適な温度範囲として適宜設定される)であっ
た場合に、グレーズ70の温度が適正であるとして記録
開始可のサインを記録装置12の制御部に出し、前述の
規制ローラ対52による感熱材料Aの搬送を開始し、画
像記録が開始される。これに対し、TがTA以下であっ
た場合には、面状ヒータ78による加熱を行い(冷却フ
ァン76が駆動していれば停止)、逆にTがTB以上で
あった場合には、冷却ファン76による冷却を行い(面
状ヒータ78が駆動していれば停止)、TA<T<TB
となるのを待って画像記録を開始する。
【0034】画像記録が開始されると、記録中には、サ
ーミスタによって検出されるグレーズ70の温度Tによ
らず、面状ヒータ78は停止され、冷却ファン76によ
る冷却が連続的に行われる。すなわち、サーマルヘッド
装置10においては、いかなる場合でも面状ヒータ78
と冷却ファン76とが同時に駆動することはない。記録
中にもサーミスタによる検出結果に応じて面状ヒータ7
8や冷却ファン76の駆動を制御してもよい。しかしな
がら、サーマルヘッド装置10においては、高画質な画
像記録を行うために、記録中にも中央のサーミスタによ
ってグレーズ70の温度を検知して、その結果に応じて
記録のために掛けるエネルギーを予測・決定して記録の
ためのエネルギーを供給する。従って、記録中に面状ヒ
ータ78や冷却ファン76のオン/オフを繰り返すと昇
温速度や降温速度が変化するため、必要エネルギーの予
想が非常に困難になる。しかも、記録中はグレーズ70
は記録画像に応じて適宜発熱している。そのため、画像
記録中は、前述のように、温度Tによらず面状ヒータ7
8を停止して冷却ファン76による冷却を連続的に行う
のが好ましい。なお、前記予想をより好適なものとする
ため、冷却ファン76に導かれる空気の温度検出手段を
設けてもよい。
【0035】また、図2に示されるサーマルヘッド装置
10には、ヒートシンク66のフィン66aにサーマル
プロテクタ88が設置されている。サーマルプロテクタ
88は、フィン66aの温度を測定することにより、サ
ーマルヘッド装置10の異常加熱を検出するものであ
り、サーマルプロテクタ88によって検出される温度が
所定値を超えた場合には、少なくともサーマルヘッド本
体64へのエネルギーの供給は停止され、記録装置12
においては、サーマルヘッド装置10が異常加熱した旨
のメッセージが表示される。
【0036】以上、本発明のサーマルヘッド装置につい
て詳細に説明したが、本発明は上記の例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良および変更を行ってもよのはもちろんである。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
サーマルヘッド装置によれば、A4サイズ以上の大型の
画像記録に対応するサーマルヘッドであっても、待機中
の温度を狭い範囲の所定温度領域に好適に保持すること
ができ、高感度でかつ高寿命なサーマルヘッドを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッド装置を利用する感熱画
像記録装置の概念図である。
【図2】本発明のサーマルヘッド装置の一例の概略斜視
図である。
【図3】本発明のサーマルヘッド装置の別の例の概略斜
視図である。
【図4】本発明のサーマルヘッド装置の別の例の概略斜
視図である。
【図5】本発明のサーマルヘッド装置の別の例の概略斜
視図である。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド装置 12 (感熱画像)記録装置 14 装填部 16 供給搬送部 18 記録搬送部 20 記録部 22 排出部 24 マガジン 26 蓋体 28 ハウジング 30 挿入口 32 案内板 34 案内ロール 36 停止部材 40 吸盤 42 搬送手段 44 搬送ガイド 46 搬送ローラ 48 エンドレスベルト 50 ニップローラ 52 規制ローラ対 56,63 搬送ローラ対 58,62 ガイド 60 プラテンローラ 64 (サーマル)ヘッド本体 66 ヒートシンク 68 支持部材 70 グレーズ 72 トレイ 74 排出口 76 冷却ファン 78 面状ヒータ 80 制御手段 82 ベース 84 ファンボックス 86 吸気口 88 サーマルプロテクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、前記サーマルヘッド装置であって、
さらに、前記サーマルヘッドの温度測定手段を有し、記
録待機時の目標温度をTA、サーマルヘッドの測定温度
をTとした際に、記録待機時には、温度Tが温度「TA
+a」未満になると加熱手段を作動し、温度Tが前記
「TA+a」よりも高温の温度「TA+b」を超えると
加熱手段の作動を停止し、温度Tが前記温度「TA+
b」よりも高温の「TA+d」となると冷却手段を作動
し、温度Tが前記温度「TA+b」と「TA+d」の間
の温度「TA+c」になると冷却手段の作動を停止し、
他方、記録時には、冷却手段が連続的に作動し、かつ加
熱手段は作動しないよう、前記加熱手段および冷却手段
を制御する制御手段とを有するのが好ましい(但し、前
記aおよびbはマイナスでも可)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本発明のサーマルヘッド装置10におい
て、加熱手段はこれに限定はされず、感熱材料Aに感熱
記録が成されない程度にグレーズ70を加熱する、いわ
ゆる空打ちをもって加熱手段とする態様も好適に例示さ
れる。この空打ちによれば、別途加熱部材は不要である
ので、前述の面状ヒータ78を同様、ヒートシンク66
の形状等を優先した設計が可能であり、サーマルヘッド
本体64を狭い温度範囲内で好適にコントロールするこ
とができる。空打ちを行う場合は、記録時以外の待機時
は常に空打ちを行うようにヘッド本体64の駆動を制御
してもよく、あるいは、前記サーミスタによる測温結果
に応じてヘッド本体64の駆動を制御してもよい。な
お、この空打ちにおけるヘッド本体64の駆動制御は、
画像記録用の制御部が行ってもよく、また、空打ち用の
制御部を別途設けてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】以上、本発明のサーマルヘッド装置につい
て詳細に説明したが、本発明は上記の例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良および変更を行ってもよいのはもちろんである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱記録材料に画像を記録するサーマルヘ
    ッドと、前記サーマルヘッドを加熱するための加熱手段
    と、前記サーマルヘッドを冷却するための冷却手段とを
    有することを特徴とするサーマルヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記加熱手段が、前記サーマルヘッドを空
    打ちする制御手段および/または加熱用ヒータで、前記
    冷却手段が、冷却ファンとヒートシンクとからなる空冷
    手段である請求項1に記載のサーマルヘッド装置。
  3. 【請求項3】グレーズが形成されたサーマルヘッドの基
    板に、前記ヒートシンクを直接固定してなる請求項2に
    記載のサーマルヘッド装置。
  4. 【請求項4】請求項2〜3のいずれかのサーマルヘッド
    装置であって、さらに、前記サーマルヘッド装置が設置
    される装置の吸気口から前記冷却ファンに至る、前記装
    置内部とは隔離された通気経路を有するサーマルヘッド
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のサーマル
    ヘッド装置であって、さらに、前記サーマルヘッドの温
    度測定手段を有し、記録待機時の目標温度をTA、サー
    マルヘッドの測定温度をTとした際に、記録待機時に
    は、温度Tが温度「TA+a」未満になると加熱手段を
    作動し、温度Tが前記「TA+a」よりも高温の温度
    「Ta+b」を超えると加熱手段の作動を停止し、温度
    Tが前記温度「Ta+b」よりも高温の「TA+d」と
    なると冷却手段を作動し、温度Tが前記温度「TA+
    b」と「TA+d」の間の温度「Ta+c」になると冷
    却手段の作動を停止し、他方、記録時には、冷却手段が
    連続的に作動し、かつ加熱手段は作動しないよう、前記
    加熱手段および冷却手段を制御する制御手段とを有する
    サーマルヘッド装置(但し、前記aおよびbはマイナス
    でも可)。
  6. 【請求項6】記録開始時に前記サーマルヘッドの温度T
    が所定温度でない場合には、サーマルヘッドの温度が所
    定温度となるまで記録を待機する請求項5に記載のサー
    マルヘッド装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006321160A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Alps Electric Co Ltd プリンタ
JP2019209503A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 シンフォニアテクノロジー株式会社 熱転写プリンタ
US11235605B2 (en) 2019-12-16 2022-02-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head module and head unit
US11254129B2 (en) 2019-12-16 2022-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head unit
US11396179B2 (en) 2019-12-16 2022-07-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Head unit

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