JPH09119665A - 空気調和機の結露処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機で、台枠に集積した結露水が前記
吹き出しグリルに排水する時に、結露水がファンモータ
ーと駆動するファンモーターとを連結する軸部を覆う箇
所を流れる時に冷却されその背面の風回路内に結露が発
生しないようにできるものである。 【解決手段】 台枠１が集積した結露水が吹き出しグリ
ル５に排水する時に停滞なく結露水が流れるよう案内す
る案内手段を台枠１に一体成形にて設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機の結露水
処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】セパレート型空気調和機の室内機におい
て、近年省スペース設置が可能でしかも高性能が要求さ
れている。

【０００３】台枠と、ファンと、前記ファンによって吸
い込んだ空気の熱交換を行う熱交換器と、熱交換の行わ
れた空気を送風する吹き出しグリルとを備えたもので、
コンパクトで高性能にするために熱交換器の折曲げ形状
が複雑になっており台枠側の熱交換器で熱交換時に発生
する結露水が吹き出しグリルに排水されるものである。

【０００４】以下図面を参照しながら近年のセパレート
型空気調和機の運転時の台枠の温度による変形の一例に
ついて説明する。

【０００５】図３は従来の室内機の運転時の空気の流れ
を表した横断面図である。１は室内機の台枠、４は３つ
折にされた熱交換器、５は吹き出しグリルである。

【０００６】熱交換器４からの結露水が、台枠１に集積
され吹き出しグリル５に流れ落ちるものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記のような構成では
台枠背面の熱交換器の熱交換時に発生する結露水が、吹
き出しグリルに排水する時にファンモーターと駆動する
ファンモーターとを連結する軸部を覆う箇所に停滞し、
台枠を冷却し背面の風回路側に結露を発生する課題を有
していた。

【０００８】本発明は、結露水の流れを速やかにし、か
つ風回路側に結露を発生させないことを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】（請求項１）では、上記
課題を解決するために、台枠が集積した結露水が吹き出
しグリルに排水する時に停滞なく結露水が流れるよう案
内する案内手段を台枠に一体成形にて設けたものであ
る。

【００１０】（請求項２）では、請求項１の台枠に集積
した結露水が吹き出しグリルに排水する時に、結露水が
流れる通路が冷却され風回路内に結露が発生しないよう
に空気層を台枠に一体成形にて設けたものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明は上記構成により、（請求
項１）では台枠に集積した結露水が前記吹き出しグリル
に排水する時に、結露水がファンモーターと駆動するフ
ァンモーターとを連結する軸部を覆う箇所を流れる時に
停滞することなく速やかに流すためのもので、（請求項
２）では結露水によって通路である台枠の一部が冷却さ
れてその背面の風回路内に結露が発生しないようにでき
るものである。

【００１２】

【実施例】以下本発明の一実施例の空気調和機について
図面を参照しながら説明する。

【００１３】図１は本発明の一実施例におけるセパレー
ト型空気調和機の室内機を正面から見た斜視図、図２は
横断面図である。

【００１４】図１において、１は室内機の台枠、２はフ
ァン、３は前記ファンを駆動するファンモーターと、４
は吸い込んだ空気の熱交換を行う熱交換器と、５は熱交
換の行われた空気を送風する吹き出しグリルである。

【００１５】（請求項１）では、ファン２と、熱交換器
４と、熱交換の行われた空気を送風する水受け皿を有す
る吹き出しグリル５と、熱交換器による結露水を受けて
集積する台枠１を備えた空気調和機において、台枠１が
集積した結露水が吹き出しグリル５に排水する時に、フ
ァン２と、ファンモーター３とを連結する軸部を覆う箇
所を停滞なく結露水が流れるよう案内する用に同心円の
形状から斜面にすることでどこにも溜まることなく速や
かに吹き出しグリル５の水受け皿まで流すことができる
案内手段を台枠１に一体成形にて設けた。かかる構成に
より結露水が、台枠１の案内手段によって速やかに吹き
出しグリル５に流れ落ちることができる。

【００１６】（請求項２）では、図１のように、（請求
項１）においてファン２と、ファンモーター３と、熱交
換器４と、熱交換の行われた空気を送風する水受け皿を
有する吹き出しグリル５と、熱交換器による結露水を受
けて集積する台枠１を備えた空気調和機において、台枠
１が集積した結露水が吹き出しグリル５に排水する時
に、ファン２と、ファンモーター３とを連結する軸部を
覆う箇所を結露水が流れる時に通路が冷却され風回路内
に結露水が発生しないように空気層を台枠１に一体成形
にて設けた。かかる構成により結露水が非常に冷たいも
のであっても、台枠の表面のみを冷却するだけで、背面
の結露を発生させることはない。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明は、（請求項１）で
は冷房運転時、台枠１が集積した結露水が吹き出しグリ
ル５に排水する時に、ファン２と、ファンモーター３と
を結する軸部を覆う箇所を結露水が流れる時に速やかに
吹き出しグリルに流すことができ、かつ（請求項２）で
は、結露水の温度を空気層で断熱し、通路が冷却され風
回路内に結露が発生しないようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】室内機を背面から見た斜視図

【図２】同横断面図

【図３】従来の室内機の横断面図

【符号の説明】

１ 台枠 ３ ファンモーター ４ 熱交換器 ５ 吹き出しグリル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 武彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ファンと、前記ファンによって吸い込んだ
   空気の熱交換を行う熱交換器と、熱交換の行われた空気
   を送風する水受け皿を有する吹き出しグリルと、前記熱
   交換器による結露水を集積する台枠を備えた空気調和機
   において、前記台枠が集積した結露水を前記吹き出しグ
   リルに排水する時に、ファンと、前記ファンを駆動する
   ファンモーターとを連結する軸部を覆う箇所を停滞なく
   結露水が流れるよう案内する案内手段を前記台枠に一体
   成形にて設けた空気調和機の結露処理装置。
2. 【請求項２】ファンと、前記ファンを駆動するファンモ
   ーターと、前記ファンにより吸い込まれた空気の熱交換
   を行う熱交換器と、熱交換の行われた空気を送風する水
   受け皿を有する吹き出しグリルと、前記熱交換器による
   結露水を集積する台枠を備えた空気調和機において、前
   記台枠が集積した結露水が前記吹き出しグリルに排水す
   る時に、ファンと、前記ファンを駆動するファンモータ
   ーとを連結する軸部を覆う箇所が結露水の流れる時に冷
   却され風回路内に結露が発生しないように空気層を前記
   台枠に一体成形にて設けた空気調和機の結露処理装置。