JPH09119474A - ストラット式サスペンションの車体取付部構造 - Google Patents
ストラット式サスペンションの車体取付部構造Info
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- JPH09119474A JPH09119474A JP28013695A JP28013695A JPH09119474A JP H09119474 A JPH09119474 A JP H09119474A JP 28013695 A JP28013695 A JP 28013695A JP 28013695 A JP28013695 A JP 28013695A JP H09119474 A JPH09119474 A JP H09119474A
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ストラットマウントのケーシングとばね手段
との間に介装されるスラスト軸受への泥水等の浸入を確
実に阻止して、耐久性を高める。 【解決手段】 ストラットマウント15のケーシング1
6を、互いの周縁部を接合されたケース本体9とロアカ
バー17とから構成する。ケーシング16を車体パネル
7に取り付け、ケーシング16にインシュレータラバー
6を収容する。緩衝器1のピストンロッド4の上端をイ
ンシュレータラバー6を介して車体に取り付ける。緩衝
器1の周囲に配設したコイルスプリング2の上端をスラ
スト軸受13を介してロアカバー17の下面に支持させ
る。ロアカバー17の下面にスラスト軸受13の周域を
覆う環状リップ24を延設し、この環状リップ24によ
ってスラスト軸受13への泥水等の浸入を防止する。
との間に介装されるスラスト軸受への泥水等の浸入を確
実に阻止して、耐久性を高める。 【解決手段】 ストラットマウント15のケーシング1
6を、互いの周縁部を接合されたケース本体9とロアカ
バー17とから構成する。ケーシング16を車体パネル
7に取り付け、ケーシング16にインシュレータラバー
6を収容する。緩衝器1のピストンロッド4の上端をイ
ンシュレータラバー6を介して車体に取り付ける。緩衝
器1の周囲に配設したコイルスプリング2の上端をスラ
スト軸受13を介してロアカバー17の下面に支持させ
る。ロアカバー17の下面にスラスト軸受13の周域を
覆う環状リップ24を延設し、この環状リップ24によ
ってスラスト軸受13への泥水等の浸入を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のストラッ
ト式サスペンションに関するもので、とりわけ、緩衝器
の周囲に配設されたばね手段の上端がスラスト軸受とス
トラットマウントのケーシングを介して車体に支持され
るストラット式サスペンションの車体取付部構造に関す
る。
ト式サスペンションに関するもので、とりわけ、緩衝器
の周囲に配設されたばね手段の上端がスラスト軸受とス
トラットマウントのケーシングを介して車体に支持され
るストラット式サスペンションの車体取付部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンションとして、緩衝器
をホイール部のスピンドル等に直接剛的に結合し、それ
によって緩衝器をホイールの位置決めに利用するストラ
ット式サスペンションがある。
をホイール部のスピンドル等に直接剛的に結合し、それ
によって緩衝器をホイールの位置決めに利用するストラ
ット式サスペンションがある。
【0003】このストラット式サスペンションとして、
従来、図4に示すようなものが開発されている。
従来、図4に示すようなものが開発されている。
【0004】このサスペンションは車体のフロント側に
採用されるタイプのもので、ストラットが、緩衝器1
と、ばね手段であるコイルスプリング2とを備えた構成
とされ、緩衝器1の外筒(図示せず。)下端がスピンド
ル(図示せず。)に結合される一方で、緩衝器1のピス
トンロッド4上端がストラットマウント5のインシュレ
ータラバー6を介して車体パネル7に取り付けられてい
る。ストラットマウント5は、インシュレータラバー6
を収容するそのケーシング8が、互いの周縁フランジ9
a,10aを接合されたケース本体9とロアカバー10
とから構成され、両者の接合部である周縁フランジ9
a,10aが車体パネル7にボルト・ナット11によっ
て結合されている。そして、コイルスプリング2は、緩
衝器1の外筒に固定されたロア・スプリングシート(図
示せず。)と、前記ロアカバー10の下方に配置された
アッパ・スプリングシート12の間に配置され、アッパ
・スプリングシート12はスラスト軸受13を介してロ
アカバー10の下面に支持されている。即ち、コイルス
プリング2はスラスト軸受13を介して緩衝器1とロア
カバー10の間で支持されている。
採用されるタイプのもので、ストラットが、緩衝器1
と、ばね手段であるコイルスプリング2とを備えた構成
とされ、緩衝器1の外筒(図示せず。)下端がスピンド
ル(図示せず。)に結合される一方で、緩衝器1のピス
トンロッド4上端がストラットマウント5のインシュレ
ータラバー6を介して車体パネル7に取り付けられてい
る。ストラットマウント5は、インシュレータラバー6
を収容するそのケーシング8が、互いの周縁フランジ9
a,10aを接合されたケース本体9とロアカバー10
とから構成され、両者の接合部である周縁フランジ9
a,10aが車体パネル7にボルト・ナット11によっ
て結合されている。そして、コイルスプリング2は、緩
衝器1の外筒に固定されたロア・スプリングシート(図
示せず。)と、前記ロアカバー10の下方に配置された
アッパ・スプリングシート12の間に配置され、アッパ
・スプリングシート12はスラスト軸受13を介してロ
アカバー10の下面に支持されている。即ち、コイルス
プリング2はスラスト軸受13を介して緩衝器1とロア
カバー10の間で支持されている。
【0005】以上のように構成されたこのサスペンショ
ンは、ホイール部と車体の間の荷重伝達経路が、コイル
スプリング2からスラスト軸受13とストラットマウン
ト5のロアカバー10を介して車体に伝達される経路
と、緩衝器1のピストンロッド4からストラットマウン
ト5のインシュレータラバー6を介して車体に伝達され
る経路の2系統となっているため、インシュレータラバ
ー6のばね定数を小さくしてピストンロッド4から入力
される微振動に対する吸振性能を高めることができる。
また、ストラット式サスペンションの場合、緩衝器1の
下端がスピンドルに剛的に結合されているため、操舵に
伴うホイール部の揺動によって緩衝器1とコイルスプリ
ング2がその軸回りに回転し、コイルスプリング2の上
端を支持するアッパ・スプリングシート12がロアカバ
ー10に対して相対回転することとなるが、アッパ・ス
プリングシート12とロアカバー10の間にはスラスト
軸受13が介在されているため、両者の間に大きな摺動
摩擦が生じることはない。
ンは、ホイール部と車体の間の荷重伝達経路が、コイル
スプリング2からスラスト軸受13とストラットマウン
ト5のロアカバー10を介して車体に伝達される経路
と、緩衝器1のピストンロッド4からストラットマウン
ト5のインシュレータラバー6を介して車体に伝達され
る経路の2系統となっているため、インシュレータラバ
ー6のばね定数を小さくしてピストンロッド4から入力
される微振動に対する吸振性能を高めることができる。
また、ストラット式サスペンションの場合、緩衝器1の
下端がスピンドルに剛的に結合されているため、操舵に
伴うホイール部の揺動によって緩衝器1とコイルスプリ
ング2がその軸回りに回転し、コイルスプリング2の上
端を支持するアッパ・スプリングシート12がロアカバ
ー10に対して相対回転することとなるが、アッパ・ス
プリングシート12とロアカバー10の間にはスラスト
軸受13が介在されているため、両者の間に大きな摺動
摩擦が生じることはない。
【0006】尚、この技術は、例えば特開昭57−19
1110号公報等に示されている。
1110号公報等に示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなストラット式サスペンションにおいては、その車体
取付部がホイール部の上方に配置されていることから、
車両走行時に路面から跳ね上げられる泥水、雨水、埃等
がその取付部のスラスト軸受13内に入り込み易く、経
時使用に伴うスラスト軸受13の性能の低下が危惧され
る。
うなストラット式サスペンションにおいては、その車体
取付部がホイール部の上方に配置されていることから、
車両走行時に路面から跳ね上げられる泥水、雨水、埃等
がその取付部のスラスト軸受13内に入り込み易く、経
時使用に伴うスラスト軸受13の性能の低下が危惧され
る。
【0008】そこで本発明は、ストラットマウントのケ
ーシングとばね手段との間に介装されるスラスト軸受へ
の泥水等の浸入を確実に阻止して、所期の性能を長期間
維持することのできるストラット式サスペンションの車
体取付部構造を提供しようとするものである。
ーシングとばね手段との間に介装されるスラスト軸受へ
の泥水等の浸入を確実に阻止して、所期の性能を長期間
維持することのできるストラット式サスペンションの車
体取付部構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、緩衝器のピストンロッド上
端がストラットマウントのインシュレータラバーを介し
て車体に取り付けられ、緩衝器の周囲に配設されたばね
手段上端がスラスト軸受とストラットマウントのケーシ
ングを介して車体に支持されるストラット式サスペンシ
ョンの車体取付部構造であって、前記ストラットマウン
トのケーシングが、互いの周縁部を接合されたケース本
体とロアカバーとから構成され、前記スラスト軸受がこ
のロアカバーの下面に配置されるものにおいて、前記ロ
アカバーの下面に前記スラスト軸受の周域を覆う環状リ
ップを延設し、この環状リップによってスラスト軸受へ
の泥水等の浸入を防止するようにした。また、前記ロア
カバーの、ケース本体との接合部の内周縁に水浸入防止
用のシールリップを延設すると共に、このシールリップ
と前記環状リップとを一体に形成し、ストラットマウン
トのケーシングへの水滴の浸入防止とスラスト軸受への
泥水の浸入防止をコスト増加を招くことなく同時に実現
できるようにした。
解決するための手段として、緩衝器のピストンロッド上
端がストラットマウントのインシュレータラバーを介し
て車体に取り付けられ、緩衝器の周囲に配設されたばね
手段上端がスラスト軸受とストラットマウントのケーシ
ングを介して車体に支持されるストラット式サスペンシ
ョンの車体取付部構造であって、前記ストラットマウン
トのケーシングが、互いの周縁部を接合されたケース本
体とロアカバーとから構成され、前記スラスト軸受がこ
のロアカバーの下面に配置されるものにおいて、前記ロ
アカバーの下面に前記スラスト軸受の周域を覆う環状リ
ップを延設し、この環状リップによってスラスト軸受へ
の泥水等の浸入を防止するようにした。また、前記ロア
カバーの、ケース本体との接合部の内周縁に水浸入防止
用のシールリップを延設すると共に、このシールリップ
と前記環状リップとを一体に形成し、ストラットマウン
トのケーシングへの水滴の浸入防止とスラスト軸受への
泥水の浸入防止をコスト増加を招くことなく同時に実現
できるようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図3に基づいて説明する。尚、図4に示した従来のも
のと同一部分には同一符号を用いるものとする。
〜図3に基づいて説明する。尚、図4に示した従来のも
のと同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0011】図面は、本発明にかかるストラット式サス
ペンションの車体取付部構造を示すもので、このサスペ
ンションのストラットは、下端がフロント側ホイール部
のスピンドル(図示せず。)に結合された緩衝器1と、
この緩衝器1の外筒3にその下端が支持されたばね手段
としてのコイルスプリング2とを備えた構成となってい
る。そして、このストラットの上端はストラットマウン
ト15を介して車体パネルに取り付けられている。
ペンションの車体取付部構造を示すもので、このサスペ
ンションのストラットは、下端がフロント側ホイール部
のスピンドル(図示せず。)に結合された緩衝器1と、
この緩衝器1の外筒3にその下端が支持されたばね手段
としてのコイルスプリング2とを備えた構成となってい
る。そして、このストラットの上端はストラットマウン
ト15を介して車体パネルに取り付けられている。
【0012】ストラットマウント15は、そのケーシン
グ16が、周縁フランジ9aを有する有底円筒状のケー
ス本体9と、このケース本体9の下面を閉塞する肉厚の
ロアカバー17とから構成され、ロアカバー17はケー
ス本体9の円筒形状に合致する凹形状に形成されると共
に、その周縁フランジ17aが、ケース本体9の周縁フ
ランジ9aに、両者を車体パネル7に結合するためのボ
ルト・ナット11によって接合されている。そして、こ
のケーシング16内には、外周に筒金18を加硫接着さ
れたインシュレータラバー6が圧入固定され、このイン
シュレータラバー6の略中央に芯金19が埋設されてい
る。また、ケーシング16のロアカバー17とケース本
体9の略中央には、夫々ロッド挿入孔20と作業孔21
とが穿設されており、緩衝器1のピストンロッド4の上
端がロアカバー17のロッド挿入孔20を通して前記芯
金19の中央に差し込まれ、芯金19を貫通したピスト
ンロッド4の先端に対しケース本体9の作業孔21を通
して取付用のナット22が螺着されている。さらにま
た、ロアカバー17の下面のうちのロッド挿入孔20の
外周縁部には、ニードルベアリングやボールベアリング
等のスラスト軸受13が配設され、このスラスト軸受1
3に、前記コイルスプリング2の上端を支持するアッパ
・スプリングシート12が支持されている。したがっ
て、アッパ・スプリングシート12とロアカバー17は
スラスト軸受13を介して回動可能にされ、操舵に伴う
コイルスプリング2とアッパ・スプリングシート12の
自由な回動を許容できるようになっている。尚、23
は、アッパ・スプリングシート12とコイルスプリング
2の間に介装されたインシュレータラバーである。
グ16が、周縁フランジ9aを有する有底円筒状のケー
ス本体9と、このケース本体9の下面を閉塞する肉厚の
ロアカバー17とから構成され、ロアカバー17はケー
ス本体9の円筒形状に合致する凹形状に形成されると共
に、その周縁フランジ17aが、ケース本体9の周縁フ
ランジ9aに、両者を車体パネル7に結合するためのボ
ルト・ナット11によって接合されている。そして、こ
のケーシング16内には、外周に筒金18を加硫接着さ
れたインシュレータラバー6が圧入固定され、このイン
シュレータラバー6の略中央に芯金19が埋設されてい
る。また、ケーシング16のロアカバー17とケース本
体9の略中央には、夫々ロッド挿入孔20と作業孔21
とが穿設されており、緩衝器1のピストンロッド4の上
端がロアカバー17のロッド挿入孔20を通して前記芯
金19の中央に差し込まれ、芯金19を貫通したピスト
ンロッド4の先端に対しケース本体9の作業孔21を通
して取付用のナット22が螺着されている。さらにま
た、ロアカバー17の下面のうちのロッド挿入孔20の
外周縁部には、ニードルベアリングやボールベアリング
等のスラスト軸受13が配設され、このスラスト軸受1
3に、前記コイルスプリング2の上端を支持するアッパ
・スプリングシート12が支持されている。したがっ
て、アッパ・スプリングシート12とロアカバー17は
スラスト軸受13を介して回動可能にされ、操舵に伴う
コイルスプリング2とアッパ・スプリングシート12の
自由な回動を許容できるようになっている。尚、23
は、アッパ・スプリングシート12とコイルスプリング
2の間に介装されたインシュレータラバーである。
【0013】ところで、ストラットマウント15のケー
シング16を構成する前記ロアカバー17は、その下面
側に、前記スラスト軸受13の周域を覆う環状リップ2
4が延設されると共に、上面側に、ケース本体9との接
合部(周縁フランジ9a,17a)を密封する環状のシ
ールリップ25が延設されている。環状リップ24はス
ラスト軸受13に泥水等が浸入するのを防止するための
もので、その先端部はアッパ・スプリングシート12の
円筒壁12aの外域にまで延出している。ただし、環状
リップ24とアッパ・スプリングシート12の間には若
干の隙間dが設けられ、操舵に伴ってコイルスプリング
2とアッパ・スプリングシート12が回動したときに、
環状リップ24がアッパ・スプリングシート12に摩擦
接触して、アッパ・スプリングシート12の表面処理層
(カチオン層)を破壊することのないようになってる。
また、シールリップ25は、ロアカバー17とケース本
体9との接合部(周縁フランジ17a,9a)からケー
シング16の内部に雨水等が浸入するのを防止するため
のもので、ロアカバー17をケース本体9に接合したと
きに、その先端部がケース本体9の周縁フランジ9aの
内周縁に密接するようになっている。
シング16を構成する前記ロアカバー17は、その下面
側に、前記スラスト軸受13の周域を覆う環状リップ2
4が延設されると共に、上面側に、ケース本体9との接
合部(周縁フランジ9a,17a)を密封する環状のシ
ールリップ25が延設されている。環状リップ24はス
ラスト軸受13に泥水等が浸入するのを防止するための
もので、その先端部はアッパ・スプリングシート12の
円筒壁12aの外域にまで延出している。ただし、環状
リップ24とアッパ・スプリングシート12の間には若
干の隙間dが設けられ、操舵に伴ってコイルスプリング
2とアッパ・スプリングシート12が回動したときに、
環状リップ24がアッパ・スプリングシート12に摩擦
接触して、アッパ・スプリングシート12の表面処理層
(カチオン層)を破壊することのないようになってる。
また、シールリップ25は、ロアカバー17とケース本
体9との接合部(周縁フランジ17a,9a)からケー
シング16の内部に雨水等が浸入するのを防止するため
のもので、ロアカバー17をケース本体9に接合したと
きに、その先端部がケース本体9の周縁フランジ9aの
内周縁に密接するようになっている。
【0014】これらの環状リップ24とシールリップ2
5は、共にロアカバー17の底部から周縁フランジ17
aに向かう立ち上がり壁17bの表裏のほほ同じ位置に
延設されているが、これらはロアカバー17aの立ち上
がり壁17bに形成した貫通孔26を通して一体化され
ている。つまり、両リップ24,25は、製造時にロア
カバー17の表裏に同じゴム材料を同時に加硫接着する
ことによって形成され、そのときに貫通孔26に流入し
たゴム材料によって両リップ24,25が一体化されて
いる。
5は、共にロアカバー17の底部から周縁フランジ17
aに向かう立ち上がり壁17bの表裏のほほ同じ位置に
延設されているが、これらはロアカバー17aの立ち上
がり壁17bに形成した貫通孔26を通して一体化され
ている。つまり、両リップ24,25は、製造時にロア
カバー17の表裏に同じゴム材料を同時に加硫接着する
ことによって形成され、そのときに貫通孔26に流入し
たゴム材料によって両リップ24,25が一体化されて
いる。
【0015】尚、図中27は、アッパ・スプリングシー
ト12にリテーナ28を介して取り付けられたダストカ
バーであり、29は、リテーナ28の下面に取り付けら
れて緩衝器1の過大ストロークを規制するバンパラバー
である。
ト12にリテーナ28を介して取り付けられたダストカ
バーであり、29は、リテーナ28の下面に取り付けら
れて緩衝器1の過大ストロークを規制するバンパラバー
である。
【0016】このストラット式サスペンションの車体取
付部構造は以上のような構成であるため、アッパ・スプ
リングシート12とロアカバー17の間のスラスト軸受
13は環状リップ24によってその周域をほぼ完全に覆
われることとなり、ホイールから跳ね上げられた泥水等
はこの環状リップ24に遮られて、スラスト軸受13の
内部に浸入することがない。したがって、スラスト軸受
13は泥や埃の噛み込みや錆の発生等によって作動不良
を生じることがなく、サスペンションは所期の性能を長
期に亙って維持することができる。
付部構造は以上のような構成であるため、アッパ・スプ
リングシート12とロアカバー17の間のスラスト軸受
13は環状リップ24によってその周域をほぼ完全に覆
われることとなり、ホイールから跳ね上げられた泥水等
はこの環状リップ24に遮られて、スラスト軸受13の
内部に浸入することがない。したがって、スラスト軸受
13は泥や埃の噛み込みや錆の発生等によって作動不良
を生じることがなく、サスペンションは所期の性能を長
期に亙って維持することができる。
【0017】また、ストラットマウント15のケース本
体9とロアカバー17の接合部は環状のシールリップ2
5によって完全に密閉されるため、この接合部からケー
シング16内に雨水等が浸入して、ケーシング16とイ
ンシュレータラバー6の間で異音を発生する等の不具合
も生じない。
体9とロアカバー17の接合部は環状のシールリップ2
5によって完全に密閉されるため、この接合部からケー
シング16内に雨水等が浸入して、ケーシング16とイ
ンシュレータラバー6の間で異音を発生する等の不具合
も生じない。
【0018】さらに、上記の環状リップ24とシールリ
ップ25は、貫通孔26を通してロアカバー17の表裏
に一体に形成されるため、低コストでの製造が可能であ
るうえ、両リップ24,25のロアカバー17に対する
接着強度(剥離強度)も確実に高まる。特に、この実施
の形態のように、貫通孔26を通して両リップ24,2
5の延出基部相互を連結するようにすれば、両リップ2
4,25の接着強度をより高めることができる。
ップ25は、貫通孔26を通してロアカバー17の表裏
に一体に形成されるため、低コストでの製造が可能であ
るうえ、両リップ24,25のロアカバー17に対する
接着強度(剥離強度)も確実に高まる。特に、この実施
の形態のように、貫通孔26を通して両リップ24,2
5の延出基部相互を連結するようにすれば、両リップ2
4,25の接着強度をより高めることができる。
【0019】尚、この発明の実施の形態は以上で説明し
たものに限るものではなく、例えば、ストラットに用い
るばね手段はコイルスプリングに代えてエアスプリング
とすることも可能である。
たものに限るものではなく、例えば、ストラットに用い
るばね手段はコイルスプリングに代えてエアスプリング
とすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、ストラットマウ
ントのロアカバーの下面にスラスト軸受の周域を覆う環
状リップを延設し、この環状リップによってスラスト軸
受への泥水等の浸入を防止するようにしたため、スラス
ト軸受の耐久性が高まり、サスペンションの所期の性能
を長期間維持できるようになる。
ントのロアカバーの下面にスラスト軸受の周域を覆う環
状リップを延設し、この環状リップによってスラスト軸
受への泥水等の浸入を防止するようにしたため、スラス
ト軸受の耐久性が高まり、サスペンションの所期の性能
を長期間維持できるようになる。
【0021】また、ロアカバーの、ケース本体との接合
部の内周縁に水浸入防止用のシールリップを延設すると
共に、このシールリップと前記の環状リップとを一体に
形成するようにした場合には、ストラットマウントのケ
ーシングへの水滴の浸入防止とスラスト軸受への泥水等
の浸入防止とをコスト増加を招くことなく同時に実現す
ることができる。したがって、インシュレータラバーと
ケーシングとの間での異音の発生の防止と、スラスト軸
受の性能低下の防止を低コストで実現することができ
る。さらにまた、ロアカバーの上面側のシールリップと
下面側の環状リップとを一体化したことから、両者のロ
アカバーに対する接着強度をも高めることができる。
部の内周縁に水浸入防止用のシールリップを延設すると
共に、このシールリップと前記の環状リップとを一体に
形成するようにした場合には、ストラットマウントのケ
ーシングへの水滴の浸入防止とスラスト軸受への泥水等
の浸入防止とをコスト増加を招くことなく同時に実現す
ることができる。したがって、インシュレータラバーと
ケーシングとの間での異音の発生の防止と、スラスト軸
受の性能低下の防止を低コストで実現することができ
る。さらにまた、ロアカバーの上面側のシールリップと
下面側の環状リップとを一体化したことから、両者のロ
アカバーに対する接着強度をも高めることができる。
【図1】本発明の一つの実施の形態を示す断面図。
【図2】同実施の形態を示すロアカバーの平面図。
【図3】同実施の形態を示す図2のA−A線に沿う断面
図。
図。
【図4】従来の技術を示す断面図。
1…緩衝器、 2…コイルスプリング(ばね手段)、 4…ピストンロッド、 6…インシュレータラバー、 9…ケース本体、 13…スラスト軸受、 15…ストラットマウント、 16…ケーシング、 17…ロアカバー、 24…環状リップ。 25…シールリップ。
Claims (2)
- 【請求項1】 緩衝器のピストンロッド上端がストラッ
トマウントのインシュレータラバーを介して車体に取り
付けられ、緩衝器の周囲に配設されたばね手段上端がス
ラスト軸受とストラットマウントのケーシングを介して
車体に支持されるストラット式サスペンションの車体取
付部構造であって、前記ストラットマウントのケーシン
グが、互いの周縁部を接合されたケース本体とロアカバ
ーとから構成され、前記スラスト軸受がこのロアカバー
の下面に配置されるものにおいて、前記ロアカバーの下
面に前記スラスト軸受の周域を覆う環状リップを延設し
たことを特徴とするストラット式サスペンションの車体
取付部構造。 - 【請求項2】 前記ロアカバーの、ケース本体との接合
部の内周縁に水浸入防止用のシールリップを延設すると
共に、このシールリップと前記環状リップとを一体に形
成したことを特徴とする請求項1に記載のストラット式
サスペンションの車体取付部構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28013695A JP3009841B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ストラット式サスペンションの車体取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28013695A JP3009841B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ストラット式サスペンションの車体取付部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09119474A true JPH09119474A (ja) | 1997-05-06 |
JP3009841B2 JP3009841B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=17620849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28013695A Expired - Fee Related JP3009841B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ストラット式サスペンションの車体取付部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009841B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100778079B1 (ko) * | 2005-08-08 | 2007-11-21 | 현대모비스 주식회사 | 서스펜션의 스트러트 |
WO2018054018A1 (zh) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 比亚迪股份有限公司 | 车体连接座以及具有其的悬挂*** |
JP2018159391A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 株式会社ジェイテクト | 密封型スラスト軸受 |
WO2019069833A1 (ja) | 2017-10-03 | 2019-04-11 | オイレス工業株式会社 | スラスト滑り軸受 |
WO2020220171A1 (zh) * | 2019-04-28 | 2020-11-05 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 弹簧减震器轴承和弹簧减震器轴承组件 |
CN112997023A (zh) * | 2018-10-30 | 2021-06-18 | 本田技研工业株式会社 | 减震器支座安装构造以及减震器支座 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP28013695A patent/JP3009841B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11912083B2 (en) | 2019-04-28 | 2024-02-27 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Spring damper bearing and spring damper bearing assembly |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3009841B2 (ja) | 2000-02-14 |
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