JPH09116815A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH09116815A
JPH09116815A JP7266587A JP26658795A JPH09116815A JP H09116815 A JPH09116815 A JP H09116815A JP 7266587 A JP7266587 A JP 7266587A JP 26658795 A JP26658795 A JP 26658795A JP H09116815 A JPH09116815 A JP H09116815A
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JP
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signal
sensitivity
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solid
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Application number
JP7266587A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Iizuka
哲也 飯塚
Masaharu Hamazaki
正治 浜崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像に固定パターンのムラを発生させること
なく、折れ線近似特性をデバイス内で得るようにする。 【解決手段】 高感度画素11および低感度画素12を
所定の画素配列で有する広ダイナミックレンジCCD固
体撮像装置において、高感度画素11および低感度画素
12から垂直CCDレジスタ13に信号電荷を読み出
し、水平CCDレジスタ14に移送した後、水平CCD
レジスタ14によって点順次信号になるように転送す
る。そして、高感度画素11の信号電荷を単一のリミッ
タ15でクリップし、しかる後クリップされた信号電荷
と他の感度の信号電荷とを電荷混合部16のフローティ
ング・ディフュージョン容量で混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、特に光入力に対するダイナミックレンジが広いいわ
ゆる広ダイナミックレンジCCD(Charge Coupled Devi
ce) 固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD固体撮像装置では、各画素で光電
変換されかつ蓄積された信号電荷が画素から溢れた後は
信号出力が一定となるため、それ以上の入射光量に対応
する信号出力が得られなく、したがって光入力に対する
ダイナミックレンジが狭い。このダイナミックレンジを
拡大するために、図12に示すように、感度の異なる2
種類の画素、例えば高感度画素101と低感度画素10
2とを隣接して配置し、高感度画素101の信号電荷に
ついては画素内でリミッタを掛けてから垂直CCDレジ
スタ103に読み出し、当該レジスタ103内で高感度
画素101の信号電荷と低感度画素102の信号電荷と
を混合した後、水平CCDレジスタ104を介して電荷
検出部105に転送して電気信号に変換するようにした
構成の固体撮像装置がある(特開平3−117281号
公報参照)。
【0003】かかるCCD固体撮像装置においては、入
射光量がある一定量以上になると、高感度画素101の
信号電荷にリミッタが掛かるため、この高感度画素10
1の信号電荷と低感度画素102の信号電荷とを混合す
ることで、図13に示すところの折れ線近似の入出力特
性が得られ、広ダイナミックレンジ化が実現される。ま
た、画素ごとにリミッタを掛ける手段として、上記の公
報には、オーバーフロードレインを使用することが具体
例として示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高感度
画素101において、各画素ごとにリミッタを掛けるよ
うにした上記構成の従来のCCD固体撮像装置では、現
実には、画素ごとにオーバーフロー特性がばらつくこと
によって異なるため、図14に示すように、折れ線特性
にオフセットが生じる。したがって、高感度画素101
が飽和するような入射光量の場合、画素ごとにオーバー
フロー特性が異なることによって画像に固定パターンの
ムラが生じるという問題がある。また、折れ線近似によ
り圧縮された信号を伸張する場合には、このオフセット
も同時に伸張されるため、問題はさらに深刻になる。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、画像に固定パターン
のムラを発生させることなく、折れ線近似特性をデバイ
ス内で得ることが可能な固体撮像装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置は、感度の異なる2種類以上の信号電荷を得る撮像部
と、この撮像部から移送された感度の異なる信号電荷を
点順次信号として転送する電荷転送部と、この電荷転送
部によって転送された信号電荷のうち、少なくとも最小
感度の信号電荷以外の信号電荷をクリップする単一のリ
ミッタと、このリミッタでクリップされた信号電荷と他
の感度の信号電荷とを混合する電荷混合部とを備えた構
成となっている。
【0007】上記構成の固体撮像装置において、撮像部
から感度の異なる2種類以上の信号電荷が電荷転送部に
移送されると、電荷転送部はこれら感度の異なる信号電
荷を点順次信号になるように転送する。そして、少なく
とも最小感度の信号電荷以外の信号電荷を単一のリミッ
タでクリップし、しかる後このクリップされた信号電荷
と他の感度の信号電荷とを電荷混合部で混合する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態を示す構成図である。図1において、撮
像部10には、感度が異なる例えば2種類の画素、即ち
高感度画素11の列と低感度画素12の列とが水平方向
(図の左右方向)において交互にストライプ状に配置さ
れている。ここで、画素の感度を違える方法としては、
画素を構成するセンサ部の開口面積を違える、オン
チップレンズの倍率を違える、透過率が異なるフィル
タを付ける、信号電荷の蓄積時間を違えるなどの方法
が考えられる。なお、図面上では、高感度画素11を面
積の大きな□で、低感度画素12を面積の小さな□で模
式的に示している。
【0009】高感度画素11および低感度画素12は例
えばフォトダイオードからなり、入射光を光電変換し、
その光量に応じた電荷量の信号電荷に変換し、これを蓄
積する。また、高感度画素11および低感度画素12の
各画素列ごとに垂直CCDレジスタ13が配されてい
る。垂直CCDレジスタ13は、各画素の信号電荷を独
立に転送できるパケット群から構成されている。これに
より、全画素の信号電荷を独立に読み出すことが可能と
なる(いわゆる、全画素読み出し方式)。撮像部10の
図の下側には、水平CCDレジスタ14が配されてい
る。
【0010】この水平CCDレジスタ14は、撮像部1
0から移送された信号電荷を、画素単位で順次水平転送
する。水平CCDレジスタ14の出力端部の横にはリミ
ッタ15が設けられている。このリミッタ15は、画素
単位で順に転送されてくる信号電荷を均一にクリップす
るためのものである。また、水平CCDレジスタ14の
出力側には、例えばフローティング・ディフュージョン
・アンプ構成の電荷検出部16が配されている。この電
荷検出部16において、リセットドレイン(RD)には
所定の直流電圧が印加され、リセットゲート(RG)に
はリセットゲートパルスが印加される。また電荷検出部
16のリセット周波数(リセットゲートパルスの周波
数)fs は、水平CCDレジスタ14の駆動周波数2f
s の1/2に設定されている。
【0011】図2に、リミッタ15の具体的な構成を、
図1のX‐X′線断面にて示す。図2において、P型基
板21の表面側に形成されたN型不純物層によって水平
CCDチャネル22が形成され、その上にゲート絶縁膜
23を介して水平CCDゲート電極24が配されること
で水平CCDレジスタ14が構成されている。この水平
CCDレジスタ14に隣接して、N- 型不純物層からな
るオーバーフローバリア25とN型不純物層からなるド
レイン26が設けられており、このオーバーフローバリ
ア25およびドレイン26によってリミッタ15が構成
されている。ドレイン26には、所定の直流電圧E1が
印加されている。
【0012】上記構成のリミッタ15において、N-
不純物層の濃度などによってオーバーフローバリア25
のポテンシャルの高さが決まり、このポテンシャルの高
さがクリップレベルとなる。そして、水平CCDレジス
タ14において、高感度画素の信号電荷が順に転送さ
れ、リミッタ15の横のパケットに蓄積されたとき、そ
の電荷量がクリップレベルを越えると、その越えた分の
電荷がドレイン26に捨てられることで、高感度画素の
信号電荷にリミッタが掛けられる。なお、水平CCDレ
ジスタ14の転送方向は紙面に対して直角な方向であ
る。
【0013】本実施形態では、オーバーフローバリア2
5のポテンシャルの高さ、即ちクリップレベルを固定と
した場合を例にとって説明したが、図3に示すように、
オーバーフローバリア25の上方にオーバーフローゲー
ト電極27を水平CCDゲート電極24とは別に設け、
このオーバーフローゲート電極27に印加する直流電圧
E2を制御することにより、クリップレベルを可変な構
成とすることも可能である。また、N- 型不純物層をな
くし、オーバーフローゲート電極27に印加する直流電
圧E2のみによってクリップレベルを設定するようにす
ることも可能である。
【0014】上記構成の第1の実施形態に係るCCD固
体撮像装置において、高感度画素11および低感度画素
12で光電変換されて得られる信号電荷は、垂直CCD
レジスタ13に読み出され、この垂直CCDレジスタ1
3から水平CCDレジスタ14に画素単位で順に転送さ
れる。このとき、水平CCDレジスタ14には、高感度
画素11の信号電荷と低感度画素12の信号電荷とが交
互に配置される。したがって、水平CCDレジスタ14
を動作させることで、高感度画素11と低感度画素12
の各信号電荷が点順次信号として出力側に転送される。
【0015】この水平転送動作において、高感度画素1
1の信号電荷がリミッタ15の横のパケットに蓄積され
たとき、この蓄積された信号電荷の電荷量がリミッタ1
5のクランプレベルを越える場合には、越えた分の電荷
についてクリップされる。このクリップされた信号電荷
は、電荷検出部16のフローティング・ディフュージョ
ン容量に転送される。
【0016】ここで、電荷検出部16のリセット周波数
fs が、水平CCDレジスタ14の駆動周波数2fs の
1/2に設定されていることから、電荷検出部16のフ
ローティング・ディフュージョン容量に先に転送された
1画素分の信号電荷がリセットされる前に次の1画素分
の信号電荷が転送されるため、2画素分の信号電荷、即
ち高感度画素11と低感度画素12の各信号電荷がフロ
ーティング・ディフュージョン容量で混合され、ここで
電気信号に変換される。図4に、水平CCDレジスタ1
4の水平駆動パルス、電荷検出部16のリセットゲート
パルスおよびCCD出力波形のタイミング関係を示す。
【0017】上述したように、第1の実施形態に係るC
CD固体撮像装置においては、高感度画素11の信号電
荷と低感度画素12の信号電荷とを点順次信号になるよ
うに水平CCDレジスタ14に転送した後、高感度画素
11の信号電荷に対して水平CCDレジスタ14の出力
端部の横に設けられたリミッタ15によってリミッタを
掛け、しかる後高感度画素11の信号電荷と低感度画素
12の信号電荷とを電荷検出部16のフローティング・
ディフュージョン容量で混合するようにしたことによ
り、高感度画素11の各信号電荷に対して共通のリミッ
タ15でリミッタが掛けられるので、画像に固定パター
ンのムラが発生するのを抑制できる。
【0018】図5は、本発明の第2の実施形態を示す構
成図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付し
て示している。この第2の実施形態では、第1の実施形
態における水平CCDレジスタ(以下、第1の水平CC
Dレジスタ)14の出力端と電荷検出部16との間に、
少なくとも1ビット(1パケット)の第2の水平CCD
レジスタ17を第1の水平CCDレジスタ14に連続し
て設け、この第2の水平CCDレジスタ17の駆動周波
数を第1の水平CCDレジスタ14の駆動周波数2fs
の1/2に設定した構成となっている。
【0019】なお、CCD固体撮像装置において、水平
CCDレジスタには、構造上の都合から一般的に、撮像
部10からは信号電荷が転送されず、単に水平転送のみ
を行ういわゆる空送り部が数ビット分だけ余分に設けら
れていることから、第2の水平CCDレジスタ17を設
けるに当たってはこの空送り部を利用すれば良い。した
がって、第1の実施形態の構成に対し、第2の水平CC
Dレジスタ17となる空送り部の駆動周波数を2fs か
らfs に変更するのみで、構造上何ら変更を要しない。
【0020】上記構成の第2の実施形態に係るCCD固
体撮像装置において、高感度画素11および低感度画素
12で光電変換されて得られる信号電荷は、第1の実施
形態の場合と同様に、垂直CCDレジスタ13に読み出
され、この垂直CCDレジスタ13から第1の水平CC
Dレジスタ14に順に転送される。そして、高感度画素
11と低感度画素12の各信号電荷が第1の水平CCD
レジスタ14によって点順次信号として出力側に転送さ
れる。
【0021】この水平転送動作において、高感度画素1
1の信号電荷がリミッタ15の横のパケットに蓄積され
たとき、その電荷量がリミッタ15のクランプレベルを
越える場合には、越えた分の電荷についてクリップされ
る。このクリップされた信号電荷は、第2の水平CCD
レジスタ17に転送される。このとき、第2の水平CC
Dレジスタ17の駆動周波数fs が第1の水平CCDレ
ジスタ14の駆動周波数2fs の1/2に設定されてい
ることから、第2の水平CCDレジスタ17に先に転送
された1画素分の信号電荷が電荷検出部16に転送され
る前に次の1画素分の信号電荷が転送されるため、第2
の水平CCDレジスタ17で高感度画素11と低感度画
素12の各信号電荷が混合される。
【0022】この混合された信号電荷は、電荷検出部1
6のフローティング・ディフュージョン容量に転送さ
れ、ここで電気信号に変換されてCCD出力となる。図
6に、第1の水平CCDレジスタ14の駆動パルス、第
2の水平CCDレジスタ17の水平駆動パルス、電荷検
出部16のリセットゲートパルスおよびCCD出力波形
のタイミング関係を示す。
【0023】上述したように、第2の実施形態に係るC
CD固体撮像装置においては、高感度画素11の信号電
荷と低感度画素12の信号電荷とを点順次信号になるよ
うに第1の水平CCDレジスタ14にて転送した後、高
感度画素11の信号電荷に対してリミッタを掛け、しか
る後高感度画素11の信号電荷と低感度画素12の信号
電荷とを第2の水平CCDレジスタ17で混合するよう
にしたことにより、第1の実施形態の場合と同様に、高
感度画素11の各信号電荷に対して共通のリミッタ15
でリミッタが掛けられるので、画像に固定パターンのム
ラが発生するのを抑制できることに加え、図6のタイミ
ング波形図から明らかなように、CCD出力波形のサン
プリング期間を広く設定できるという効果もある。
【0024】図7は、本発明の第3の実施形態を示す構
成図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付し
て示している。この第3の実施形態では、電荷検出部1
6の駆動タイミングを変更し、電荷検出部16のフロー
ティング・ディフュージョンで先ず高感度画素11の信
号電荷にリミッタを掛け、しかる後高感度画素11と低
感度画素12の各信号電荷を混合する構成となってい
る。
【0025】すなわち、図8から明らかなように、水平
CCDレジスタ14の駆動周波数2fs に対して電荷検
出部16の駆動周波数fs を1/2に設定するととも
に、リセットゲートパルスを3値にする。そして、この
リセットゲートパルスの最高値(以下、“H”レベルと
称する)と最小値(以下、“L”レベルと称する)でリ
セットゲートをそれぞれON,OFFし、その中間値
(以下、“M”レベルと称する)については高感度画素
11の飽和した信号電荷をクリップできるように設定す
るものとする。
【0026】上記構成の第3の実施形態に係るCCD固
体撮像装置において、高感度画素11および低感度画素
12で光電変換されて得られる信号電荷は、第1の実施
形態の場合と同様に、垂直CCDレジスタ13に読み出
され、この垂直CCDレジスタ13から第1の水平CC
Dレジスタ14に順に転送される。そして、高感度画素
11と低感度画素12の各信号電荷が第1の水平CCD
レジスタ14によって点順次信号として出力側に転送さ
れ、電荷検出部16に供給される。
【0027】一方、電荷検出部16においては、リセッ
トゲートパルスを“H”レベルから“M”レベルにする
ことで、フローティング・ディフュージョン容量のリセ
ットが終了する。この後、水平CCDレジスタ14から
高感度画素11の信号電荷をフローティング・ディフュ
ージョン容量に転送する。このとき、リセットゲートは
“M”レベルのため、信号電荷が過大なときにはフロー
ティング・ディフュージョン容量からリセットゲートを
通してリセットドレインに排出されるため、信号電荷は
クリップされる。
【0028】その後、高感度画素11の信号電荷をフロ
ーティング・ディフュージョン容量に保持したまま、リ
セットゲートを“L”レベルにし、電荷検出部16のダ
イナミックレンジを十分確保してから、水平CCDレジ
スタ14からフローティング・ディフュージョン容量に
低感度画素12の信号電荷を転送する。その結果、図8
中のCCD出力波形に示したように、クリップした高感
度画素11の信号電荷と低感度画素12の信号電荷とが
フローティング・ディフュージョン容量で混合される。
【0029】上述したように、第3の実施形態に係るC
CD固体撮像装置においては、高感度画素11の信号電
荷と低感度画素12の信号電荷とを点順次信号になるよ
うに水平CCDレジスタ14に転送した後、先ず高感度
画素11の信号電荷を電荷検出部16のフローティング
・ディフュージョン容量に転送してリミッタを掛け、次
いで低感度画素12の信号電荷を転送して高感度画素1
1の信号電荷と混合するようにしたことにより、電荷検
出部16において高感度画素11の各信号電荷に対して
共通のクリップレベルでリミッタが掛けられるので、画
像に固定パターンのムラが発生するのを抑制できる。
【0030】さらに、第1,第2の実施形態の場合のよ
うに、特別にリミッタ15を設けるなど、構造的な変更
を加える必要がなく、電荷検出部16の駆動タイミング
を若干変更し、既存の全画素読み出し方式のCCD固体
撮像装置の構造に、画素の感度を2種類設定するという
僅かな変更を施すだけで、所期の目的を達成できるとい
う効果もある。
【0031】なお、上記各実施形態では、感度の異なる
2種類の画素の配列を縦ストライプ状としたが、これに
限定されるものではなく、水平CCDレジスタ14に転
送された段階で高感度画素11の信号電荷と低感度画素
12の信号電荷とが点順次信号となっていれば良い。し
たがって、図9に示すように、高感度画素11と低感度
画素12とが市松模様に配列された構成のCCD固体撮
像装置や、図10に示すように、高感度画素11と低感
度画素12とが横ストライプ状に配列された構成のCC
D固体撮像装置が、他の例として挙げられる。
【0032】図9に示す市松配列の場合には、垂直CC
Dレジスタ13に読み出した高感度画素11および低感
度画素12の各信号電荷を、そのまま順に1行(1ライ
ン)ずつ水平CCDレジスタ14に転送することで、水
平CCDレジスタ14には高感度画素11の信号電荷と
低感度画素12の信号電荷とが交互に配置され、点順次
信号となる。一方、図10の横ストライプ配列の場合に
は、垂直CCDレジスタ13に読み出した高感度画素1
1および低感度画素12の各信号電荷を、先ず1行(1
ライン)分だけ水平CCDレジスタ14に転送し、次い
でこの水平CCDレジスタ14を1ビットだけシフト
し、しかる後次の1行分の信号電荷を水平CCDレジス
タ14に転送することで、点順次信号となる。
【0033】また、上記各実施形態においては、各画素
の信号電荷に対して独立のパケットを持つ全画素読み出
し方式CCD固体撮像装置に適用した場合について説明
したが、例えば、図11に示すように、2つの高感度画
素と2つの低感度画素の計4画素の信号電荷を混合する
場合には、2画素の信号電荷に対して1パケットの構造
のCCD固体撮像装置にも、本発明が適用できることは
明らかである。
【0034】さらに、上記各実施形態では、各画素の感
度を異ならしめることによって画素単位で感度の異なる
信号電荷を得るとしたが、単一の画素において、信号電
荷の蓄積時間を変えることによって感度の異なる信号電
荷を得ることも可能であり、このようなCCD固体撮像
装置に対しても本発明は適用可能である。
【0035】またさらに、上記各実施形態においては、
感度の異なる画素として高感度画素11と低感度画素1
2とを設けたが、この2種類に限定されるものではな
い。なお、感度を3種類以上に設定した場合には、各画
素の信号電荷を水平CCDレジスタ14に転送した後、
少なくとも最小感度の画素以外の画素の信号電荷にリミ
ッタを掛けてから、各感度の画素の信号電荷を混合する
ようにすれば良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感度の異なる2種類以上の信号電荷を得ることが可能な
広ダイナミックレンジの固体撮像装置において、撮像部
から移送された感度の異なる信号電荷を点順次信号にな
るように転送し、少なくとも最小感度の信号電荷以外の
信号電荷を単一のリミッタでクリップした後、このクリ
ップされた信号電荷と他の感度の信号電荷とを混合する
ようにしたことにより、高感度画素が飽和するような入
射光量の場合、飽和する各信号電荷が共通のリミッタで
クリップされるので、画像に固定パターンのムラが発生
させることなく、折れ線近似特性をデバイス内で得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】リミッタの構成の一例を示す断面図である。
【図3】リミッタの構成の他の例を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態の動作説明のためのタイミング
波形図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す構成図である。
【図6】第2の実施形態の動作説明のためのタイミング
波形図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す構成図である。
【図8】第3の実施形態の動作説明のためのタイミング
波形図である。
【図9】画素配列の他の例を示す構成図である。
【図10】画素配列のさらに他の例を示す構成図であ
る。
【図11】2画素に対して1パケット構造のCCD固体
撮像装置の構成図である。
【図12】従来例を示す構成図である。
【図13】折れ線近似の入出力特性図である。
【図14】オフセットが生じたときの入出力特性図であ
る。
【符号の説明】
10 撮像部 11 高感度画素 12 低感度画素 13 垂直CCDレジスタ 14 水平CCDレジスタ(第1の水平CCDレジス
タ) 15 リミッタ 16 電荷検出部 17 第2の水平CCDレジスタ 22 水平CCDチャネル 24 水平CCDゲート電極 25 オーバーフローバリア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感度の異なるn(nは2以上の整数)種
    類の信号電荷を得る撮像部と、 前記撮像部から移送された感度の異なる信号電荷を点順
    次信号として転送する電荷転送部と、 前記電荷転送部によって転送された信号電荷のうち、少
    なくとも最小感度の信号電荷以外の信号電荷をクリップ
    する単一のリミッタと、 前記リミッタでクリップされた信号電荷と他の感度の信
    号電荷とを混合する電荷混合部とを備えたことを特徴と
    する固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記リミッタは、前記電荷転送部内にお
    いて信号電荷をクリップするように設けられており、 前記電荷混合部は、前記電荷転送部から転送された信号
    電荷を電気信号に変換する電荷検出部であり、その駆動
    周波数が前記電荷転送部の駆動周波数の1/nに設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記リミッタは、前記電荷転送部内にお
    いて信号電荷をクリップするように設けられており、 前記電荷混合部は、前記電荷転送部の出力端に連続して
    設けられた第2の電荷転送部であり、その駆動周波数が
    前記電荷転送部の駆動周波数の1/nに設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記リミッタおよび前記電荷混合部は、
    前記電荷転送部から転送された信号電荷を電気信号に変
    換するフローティング・ディフュージョン・アンプから
    なる電荷検出部であり、その駆動周波数が前記電荷転送
    部の駆動周波数の1/nに設定されているとともに、リ
    セットゲートパルスが3値をとり、 前記電荷転送部からフローティング・ディフュージョン
    容量に転送された高感度側の信号電荷をクリップし、そ
    の後前記電荷転送部からフローティング・ディフュージ
    ョン容量に転送される少なくとも最小感度の信号電荷と
    混合することを特徴とする固体撮像装置。
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