JPH09115655A - 面状発熱織物 - Google Patents

面状発熱織物

Info

Publication number
JPH09115655A
JPH09115655A JP29625395A JP29625395A JPH09115655A JP H09115655 A JPH09115655 A JP H09115655A JP 29625395 A JP29625395 A JP 29625395A JP 29625395 A JP29625395 A JP 29625395A JP H09115655 A JPH09115655 A JP H09115655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wefts
woven
fabric
sheet
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29625395A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Inaba
伸一 稲場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP29625395A priority Critical patent/JPH09115655A/ja
Publication of JPH09115655A publication Critical patent/JPH09115655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Heating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】厚みが薄く柔軟性に優れ、発熱面全体が発熱む
らなく極めて均一に発熱する、織物からなる面状発熱体
を提供する。 【解決手段】経糸として絶縁性繊維を用い、緯糸として
導電性繊維からなる繊維を用いる。幅方向の中央部分の
緯糸を非接触状態に製織する。一方の側端部の緯糸を直
前に織り込まれた緯糸と接触状態に製織し、他方の側端
部の緯糸を直後に織り込まれた緯糸と接触状態に製織す
る。織物全体の緯糸を電気的に直列に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば除雪用のゴ
ム製シート内に埋め込むのに特に適した面状発熱織物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気を通電することにより発熱す
る繊維から構成される面状の発熱体としては、例えば特
開平5−47458号公報に記載された図2に示すよう
な構造をした面状発熱ニットが知られている。図2
(a)は実施例の未完成品を示す部分平面図で、図2
(b)は実施例の完成品を示す部分平面図である。
【0003】上記面状発熱ニットは、相互に並列配置さ
れた複数の繊維糸条編成列に対し、適宜の間隔を隔てて
上記繊維糸条編成列に代えて、被覆されたヒーター線2
3で編成されたヒーター線編成列を編成してなり、これ
ら複数のヒーター線編成列を電気的に並列に接続してな
る面状発熱ニット21において、上記各ヒーター線編成
列は、前記面状発熱ニットの端縁25から非編成のまま
裸線として引出された非編成引出裸線24を有し、上記
面状発熱ニットの端縁25に沿って複数本の給電電極裸
線26が配線され、上記ニットの端縁部と、上記複数の
非編成引出裸線24と、上記複数の給電電極裸線26と
の三者は糸によって囲み込んで加圧結束され、上記非編
成裸線24と上記給電電極裸線26とが電気的に接続さ
れて上記複数のヒーター線編成列が形成された並列配線
回路を有することを特徴とするものである。
【0004】しかしながら、上記面状発熱ニットは編物
であるため、ヒーター線編成列を形成する被覆されたヒ
ーター線糸条が極めて柔軟性に優れたものを使用しなけ
ればならず、また端縁部を裸線とし、且つニットの端縁
部と、複数の非編成引出裸線と、複数の給電電極裸線と
の三者を糸によって囲み込んで加圧結束するものであ
り、構造が極めて複雑であり、このため製造工程も極め
て煩雑であるという問題点がある。
【0005】また、同様の面状の発熱体としては、特開
平5−114469号公報に記載された図3に示すよう
な構造をした面状ヒーターが知られている。図3(イ)
はその斜視図で、図3(ロ)は同じく拡大断面図であ
る。
【0006】この面状ヒーターは、ベース31の両側部
にリボン状の主電極33を付着し、両主電極間にリボン
状をなす複数の発熱素子35を間隔をあけて架橋的に配
設し、発熱素子35の各端部が主電極33に通電可能に
付着してあると共に、各発熱素子35の中間部がベース
31に付着していることを特徴とするものである。
【0007】しかしながら、上記面状ヒーターは、縁端
部が中央部よりも主電極33及び導電性粘着剤層34の
分だけ厚くなり、また中央部はベースと絶縁性粘着剤層
と発熱素子とから構成されるため、比較的厚みの厚いシ
ート状物であり、更に柔軟性を持たせるには各層を薄く
形成しなければならないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記面状発熱ニット及
び上記面状ヒーターは、上述したような問題点を有する
と共に、いずれも発熱部分が適宜間隔を隔てた帯状部か
ら形成され、発熱箇所が縞状に配設されるため、発熱部
位の均一性に欠け、発熱むらを生ずるという問題点があ
る。
【0009】一方、面状発熱体を織物によって製造する
ことも考えられるが、緯糸をシャトルを往復運動させて
織り込む方法によって製織する場合は、一般に発熱素子
からなる導電性繊維は柔軟性に欠けるため、シャトルの
動きにより緯糸が痛みやすかったり、緯糸を織物の耳部
で屈折させる際に、屈折によって緯糸が断線し易いとい
う問題点がある。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは、ヒーター線を特に
被覆する必要がなく、厚みが薄く柔軟性に優れ、発熱む
らがなく発熱面全体に極めて均一に発熱しうる、織物か
らなる面状発熱体を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、経糸と
して絶縁性繊維を用い、緯糸として発熱素子からなる繊
維を用いた織物であって、幅方向の中央部分の緯糸は非
接触状態に製織され、一方の側端部の緯糸は直前に織り
込まれた緯糸と接触状態に製織され、他方の側端部の緯
糸は直後に織り込まれた緯糸と接触状態に製織され、前
記織物を構成する緯糸が該織物全体に電気的に直列に接
続されていることを特徴とする面状発熱織物によって達
成される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の経糸に用いる絶縁性繊維
としては、実質的に絶縁性を有する繊維であれば特に限
定されるものでなく、例えばガラス繊維や吸湿吸水性の
小さな合成繊維等を挙げることができる。就中、ガラス
繊維は耐熱性に優れており、高温でも使用できる。
【0013】本発明の緯糸に用いる発熱素子からなる繊
維は、通電することにより発熱しうる電気抵抗を有する
ものであり、製織することが可能な繊維であれば特に限
定されるものではなく、その素材及び繊維径は使用目的
に応じ適宜選択することができる。上記緯糸としては、
例えば銅線、ニクロム線、タングステン線等の細い細い
金属繊維、あるいはカーボンを混入した導電性合成繊
維、銅あるいはニッケルをコートしたガラス繊維、炭素
繊維などを挙げることができる。
【0014】本発明の面状発熱織物は、一般に使用され
ている織機を用い、その製織条件を適宜設定することに
より容易且つ効率良く製造することができる。例えば、
基本的には平織であって、両端部のみ綜絖の導電性繊維
が2度打ち込まれるようにし、その2度打ち込みが左右
交互に進むように綜絖の動きを設定することにより得る
ことができる。なお、本発明の面状発熱織物は平織組織
に限定されるものではない。
【0015】本発明の面状発熱織物は、使用する繊維の
繊度や素材の種類、あるいは織密度等を適宜設定するこ
とにより、柔軟性に優れたものも、ある程度硬質のもの
も任意に得ることが可能である。
【0016】本発明の面状発熱織物は、緯糸が直列に接
続されているため、経方向の両端部の緯糸に電極を接続
し通電することにより、緯糸が発熱する。また、緯糸は
織物の全面に均一に配置されているため、織物全面が均
一に発熱し、発熱むらを発生することがない。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の面状発熱織物
を具体的に説明する。図1は、本発明の面状発熱織物の
一実施例を示す平面説明図である。
【0018】図の織物は、経糸1としてガラス繊維(G
150 1/2 3.8S)を用い、緯糸2として繊維
径0.1mmのニクロム線を用い、経糸を30本/25
mm、緯糸を40本/25mmの間隔で構成した平織物
である。
【0019】この織物の緯糸2は、幅方向の一方の側
(図のAゾーン)の緯糸はそれぞれその直前に織り込ま
れた緯糸と接触状態に製織されている。また、幅方向の
他方の側(図のBゾーン)の緯糸はそれぞれその直後に
折り込まれた緯糸と接触状態に製織されている。そして
織物の幅方向の中央部(図のCゾーン)は、各緯糸が非
接触状態で製織されている。この織物は、前後の緯糸が
接触状態であるAゾーン及びBゾーンはそれぞれ40m
mであり、各緯糸が非接触状態である上記Cゾーンの幅
が60mmである。
【0020】この面状発熱織物は、厚さが約1mm程度
で織物全体の厚さが極めて均一であった。この面状発熱
織物の経方向の両端部に、電位をかけて緯糸に通電した
ところ、該織物は全面均一にむらなく発熱した。
【0021】
【発明の効果】本発明の面状発熱織物は、発熱体を織物
の緯糸で形成しており、発熱箇所が極めて均一に分布し
ているため、発熱むらがない。本発明の面状発熱織物は
織物からなるため、薄いものを得ることができ、また曲
げたり湾曲させることが可能な柔軟性に優れたものを得
ることができる。また、全体が極めて均一な厚さである
ため、例えば両側端部が厚くなるようなことが避けられ
る。
【0022】本発明の面状発熱織物は、ゴムや合成樹脂
のシート状物の中に埋設することができ、例えば除雪用
のシート状物に好適なものを得ることができる。埋設さ
れた面状発熱織物は、発熱体及び強化繊維としての作用
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の面状発熱織物の一実施例を示す部分平
面説明図である。
【図2】(a)は従来公知の面状発熱ニットの未完成品
を示す部分平面図、(b)はその完成品を示す部分平面
図である。
【図3】(イ)は従来公知の面状ヒーターを示す斜視
図、(ロ)は同じく拡大断面図である。
【符号の説明】
1 経糸 2 緯糸(導電性繊維) 3a,3b 引き出し線 21 面状発熱ニット 22 繊維糸条 23 ヒーター線 24 非編成引出裸線 25 面状発熱ニットの端縁 26 給電電極裸線 27 縫い糸 28 面状発熱ニットの端縁部 31 ベース 32 絶縁性粘着剤層 33 主電極 34 導電性粘着剤層 35 発熱素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸として絶縁性繊維を用い、緯糸とし
    て導電性繊維を用いた織物であって、幅方向の中央部分
    の緯糸は非接触状態に製織され、一方の側端部の緯糸は
    直前に織り込まれた緯糸と接触状態に製織され、他方の
    側端部の緯糸は直後に織り込まれた緯糸と接触状態に製
    織され、前記織物を構成する緯糸が該織物全体に電気的
    に直列に接続されていることを特徴とする面状発熱織
    物。
JP29625395A 1995-10-18 1995-10-18 面状発熱織物 Pending JPH09115655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29625395A JPH09115655A (ja) 1995-10-18 1995-10-18 面状発熱織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29625395A JPH09115655A (ja) 1995-10-18 1995-10-18 面状発熱織物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09115655A true JPH09115655A (ja) 1997-05-02

Family

ID=17831183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29625395A Pending JPH09115655A (ja) 1995-10-18 1995-10-18 面状発熱織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09115655A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100665705B1 (ko) * 2003-06-12 2007-01-09 김규탁 도전성 금속섬유와 기능성화합물을 이용한 시트형 발열체및 이의 제조방법
JP2011507158A (ja) * 2007-12-10 2011-03-03 ポーラテック・エルエルシー 一体化されたバスを有する非対称的又は対称的に分散した複数/単一の加熱区画を有する織布システムを提供するシステム及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100665705B1 (ko) * 2003-06-12 2007-01-09 김규탁 도전성 금속섬유와 기능성화합물을 이용한 시트형 발열체및 이의 제조방법
JP2011507158A (ja) * 2007-12-10 2011-03-03 ポーラテック・エルエルシー 一体化されたバスを有する非対称的又は対称的に分散した複数/単一の加熱区画を有する織布システムを提供するシステム及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3425020A (en) Woven heater
KR920004512Y1 (ko) 면상 전기발열소자
US20080245786A1 (en) System and method for providing an asymmetrically or symmetrically distributed multi/single zone woven heated fabric system having an integrated bus
EP1513373A1 (en) Electric heating/warming fabric articles
RU2001128775A (ru) Электрические нагревательные/подогревающие текстильные изделия
HRP20080388T3 (hr) Proces proizvodnje laminiranog grijaćeg elementa
WO2009075676A2 (en) System and method for providing an asymmetrically or symmetrically distributed multi/single zone woven heated fabric system having an integrated bus
US2379580A (en) Electrically heated fabric
JPH09115655A (ja) 面状発熱織物
JPH07118373B2 (ja) たて編式発熱編み物
JPS6127085A (ja) 導電性布帛材料
EP0501799A2 (en) Woven electric heater
JPH11214131A (ja) 面状発熱体およびその製造方法
KR200350509Y1 (ko) 탄소섬유사를 이용한 저밀도 면상 발열체
RU55782U1 (ru) Электронагревательная ткань
KR100737190B1 (ko) 탄소섬유사를 이용한 저밀도 면상 발열체
RU1794284C (ru) Гибкий нагревательный элемент
IT201800010666A1 (it) Coprimaterasso termico o coperta termica
CN111919508B (zh) 集成在织物中的柔性电加热器和用于制造集成在织物中的柔性电加热器的方法
US20020033198A1 (en) Modified loom and method for incorporating wide strips in weaving processes
KR101541651B1 (ko) 면상발열체 원단 및 그 직조방법, 그 면상발열체 원단에 의한 면상발열체 및 그 제조방법
KR101766465B1 (ko) 탄소섬유를 망사에 직병렬로 제직한 면상 발열체 및 그 제조 방법
JPS63912B2 (ja)
JPH0620316Y2 (ja) リ−ド線接続端子付織物状発熱体
KR20180088953A (ko) 탄소 섬유의 자동 배열 장치