JPH09115191A - 光学的情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光学的情報記録媒体及びその製造方法

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JPH09115191A
JPH09115191A JP7292013A JP29201395A JPH09115191A JP H09115191 A JPH09115191 A JP H09115191A JP 7292013 A JP7292013 A JP 7292013A JP 29201395 A JP29201395 A JP 29201395A JP H09115191 A JPH09115191 A JP H09115191A
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JP
Japan
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curable resin
information recording
radiation curable
substrate
stamper
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JP7292013A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kondo
哲也 近藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度と生産性に優れた多層構造の光ディスク
とその製造方法を提供する。 【解決手段】 放射線硬化樹脂22を挟んで基板4とス
タンパ21とを重ね合わせた後、基板4とスタンパ21
とを高速回転させる(同図(B))。すると、同図に示
すように、中央部分に塗布した放射線硬化樹脂22が回
転の遠心力により外周部へ広がり、更に、同図(C)に
示すように余剰の放射線硬化樹脂22が基板4とスタン
パ21の端面から外側へ振り切られて除去される。高速
回転の遠心力による水平方向の均一な外向力により、均
一な膜厚で気泡の混入がない透明樹脂層を短時間の製造
工程で形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的情報記録媒
体及びその製造方法に係り、特に、光透過性材料から成
る基板上に放射線硬化樹脂層を有し、この放射線硬化樹
脂層に凹凸形状を形成して情報記録面とする光学的情報
記録媒体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学的に読取り可能な情報が
記録され、レーザ光スポットを用いて記録された情報を
読み出させる光学的情報記録媒体があり、特に、近年に
おいては、コンパクトディスク(以下、CDと記載す
る)や、CD−ROMをはじめとする光ディスクの普及
がめざましいものとなっている。上記CD−ROMは、
コンピュータ用のみならず、最近は多機能ゲーム用CD
−ROMも登場し、コンピュータ、ゲーム共磁気ディス
ク(フロッピーディスク)やROMカートリッジからC
Dへの乗り換えが進んでいる。
【0003】また、CDよりも小さなピットをトラック
ピッチを詰めて記録することで情報を高密度に記録した
高密度型光ディスクも提案されており、映画以外にマル
チメディアへの利用もささやかれている。更に、上記C
Dが基板上のある一面にのみ信号が記録されている単層
の情報記録面を有しているのに対し、基板上に放射線硬
化樹脂より成る透明樹脂層を積層することで基板の厚さ
方向に複数の情報記録面を有する多層構造の光ディスク
が提案されている。
【0004】以下、図1を用いて上記多層構造の光ディ
スクについて説明する。図1は、多層構造の光ディスク
の構造を示す図である。なお、同図は光ディスクのトラ
ック方向の断面図の一部を示している。また、説明を簡
単にするため、以下に説明する多層構造の光ディスクに
ついては、情報記録面を2面有するものについて説明す
る。
【0005】同図に示すように、従来の多層構造の光デ
ィスク(以下、単に光ディスクと記載する)1は、光透
過性基板4上に、第1の反射層5、透明樹脂層6、第2
の反射層7、保護膜8がこの順に積層されて構成されて
いる。上記基板4上には情報に応じた凹凸ピット4Aが
形成され、また上記透明樹脂層6上には情報に応じた凹
凸ピット4Bが形成されている。即ち、上記光ディスク
1は、基板4の厚さ方向に2面の情報記録層を有してお
り、上記光透過性基板4のピット4A形成面が第1の情
報記録面2であり、上記透明樹脂層6のピット4B形成
面が第2の情報記録面3である。
【0006】また、第1の情報記録面2と第2の情報記
録面3との間に形成される第1の反射層5は、第2の情
報記録面3への光の入射や反射が行えるようある程度の
光透過率を有する材料で構成される。なお、以下、この
第1の反射層5を半透明反射層5と記載し、第2の反射
層7を反射層7と記載する。そして、3面以上の情報記
録面を形成する場合には、上記透明樹脂層6上の反射層
7上に第2の透明樹脂層を形成し、この第2の透明樹脂
層上にピットを形成して第3の情報記録面とし、更に第
4の情報記録面以降も同様に構成される。
【0007】上記各情報記録面に記録された情報を読み
出すための再生用レーザ光は、上記基板4の下側から入
射される。ここで、上記光ディスク1における各情報記
録面の間隔は数十ミクロンと狭いが、再生装置の光ピッ
クアップはその間隔を正しく認識して、所望の情報記録
面に焦点を結ぶことで、各情報記録面の情報が読み出さ
れるようになっている。以上のように光ディスクの構造
を基板4の厚さ方向に2面以上の情報記録面を設けて多
層構造とすることで、従来の単層構造の光ディスクより
も大量の情報を記録することが可能になるのである。
【0008】次に、以上のような構成の光ディスク1の
従来の製造方法を図6を用いて説明する。なお、説明の
簡略化のために2層ディスクとして説明する。まず、同
図(A)に示すように、第1の情報記録面のピット4A
の逆パターンを有するスタンパ(図示せず)により、例
えば射出成形によってピット4Aを表面に有する光ディ
スク基板4を成形する。次に、同図(B)に示すよう
に、基板4のピット4Aが形成された表面に半透明反射
層5をスパッタリング、イオンプレーティング、CV
D、真空蒸着法、スピンコートなどの成膜方法によって
形成する。なお、この半透明反射層5は前述のようにあ
る程度の光透過率を有する反射層である。
【0009】次に、上記半透明反射層5の上に上記第2
の情報記録面3を形成する。第2の情報記録面3は従来
より周知の2P工法により形成する。即ち、同図(C)
に示すように、第2の情報記録面3のピット4Bの逆パ
ターンの凹凸形状21Aを有するスタンパ21を用意
し、上記基板4の半透明反射層5上に紫外線硬化樹脂2
2を滴下し、続いてスタンパ21の信号面を紫外線硬化
樹脂22が滴下された基板4上に押圧して紫外線硬化樹
脂22を均一な厚みに延ばす。このスタンパ21の押圧
時、同図(D)に示すように、基板4の外周部からオー
バーフローした樹脂はノズル23で吸い取る。そして、
同図(E)に示すように、基板4側から紫外線(放射
線)を照射して上記紫外線硬化樹脂22を硬化させてス
タンパ21を剥離すると、同図(F)に示すように第2
の情報記録面3となるピット4Bが形成された光ディス
ク基板が得られる。最後に第2の情報記録面3上に、ア
ルミニウムや金等をスパッタリングや真空蒸着等の真空
成膜で成膜することによって、反射層7を形成し、更に
この反射層7上に保護膜8を形成し、保護膜8上にレー
ベル(図示せず)を印刷することにより、同図(G)に
示すような多層構造の光ディスクが完成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な多層構造の光ディスクは再生原理上の制約により、各
情報記録面の間隔を非常に厳密に管理する必要がある。
例えば40μmの透明樹脂層の膜厚に対し、±3μmく
らいの膜厚変動しか許容されない。しかし上述の2P工
法では装置の精度を向上させても±5μmくらいにする
のが限度である。更に、上記2P工法は、生産性が悪
く、第2の情報記録面以降の情報記録面の成形に1面当
たり2分くらい要してしまう。成形速度を上げることは
押圧を大きくする、或いは樹脂滴下量を多くすることで
可能であるが、膜厚の精度が下がったり、気泡を巻き込
んで欠陥を生じたり、オーバーフローの吸い取りが不充
分となる等の問題が生じる。即ち、従来より知られてい
る製造方法を用いて上述のような多層構造の光ディスク
を製造しようとすると、精度と生産性に二律背反の問題
が生じてしまうのである。
【0011】また、上述のような製造方法の場合、半透
明反射層5の材料としてシリコン酸化膜(SiOx)、
シリコン酸化膜系合金、シリコン窒化膜(SiNx)、
シリコン窒化膜系合金等を用いるのが一般的であるが、
これらの材料は紫外線硬化樹脂からなる透明樹脂層6と
の密着力が悪く、環境負荷テスト時にクラックが入った
り、甚だしき場合には剥離してしまったりするという問
題もあった。樹脂に接着力を持たせるため特殊な官能基
を導入することは容易であるが、半透明反射層5に接着
力を持つように設計すると、スタンパ(材質ニッケル)
に対しても接着力が発生し、剥離が困難になるという欠
点が新たに発生してしまう。また、半透明反射層5には
接着し、ニッケルには接着しないような理想的な樹脂は
設計が非常に困難で、現実的には存在していない。
【0012】そこで、本発明は上記の点に着目してなさ
れたものであり、精度と生産性、そして信頼性に優れた
多層構造の光ディスクとその製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための手段として、「光透過性材料から成る基板
上に放射線硬化樹脂層を積層して成り、前記放射線硬化
樹脂層上に案内溝又はピットによる凹凸形状を形成して
情報を記録するための情報記録面とした光学的情報記録
媒体の製造方法において、前記放射線硬化樹脂層の凹凸
形状を形成するためのスタンパの表面又は前記基板上に
放射線硬化樹脂を滴下する工程と、この滴下した放射線
硬化樹脂を挟んで前記基板と前記スタンパとを対向して
重ね合わせる工程と、前記基板と前記スタンパとを重ね
合わせた状態で高速回転させる工程と、放射線を照射し
て前記放射線硬化樹脂を硬化させる工程とをこの順に有
することを特徴とする光学的情報記録媒体の製造方法」
を提供しようとするものである。
【0014】また、本発明は、上記目的を達成するため
の手段として、「光透過性材料から成る基板上に半透明
反射層、放射線硬化樹脂層を順次積層して成り、前記放
射線硬化樹脂層上に案内溝又はピットによる凹凸形状を
形成して情報を記録するための情報記録面とした光学的
情報記録媒体において、前記半透明反射層と放射線硬化
樹脂層との間にプライマー膜を形成したことを特徴とす
る光学的情報記録媒体」を提供しようとするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施例を説明する。なお、以下の説明では、図1で
示した2面の情報記録面を有する多層構造の光ディスク
1を製造する場合について説明するものとする。図2
は、本発明の光学的情報記録媒体の製造方法の第1の実
施例を説明するための図である。射出成形などの成形方
法によって表面にピット4Aが刻まれたディスク基板4
を用意し、この基板4のピット形成表面に半透明反射層
5をスパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティン
グ、CVD、スピンコート法などによって成膜し(光透
過性材料から成る基板)、基板4の半透明反射層5の表
面または上記スタンパ21のいずれか、あるいは両表面
に放射線硬化樹脂を塗布し、スタンパ21と半透明反射
層5とを重ね合わせる工程(同図(A))までは、上記
従来の多層構造の光ディスクの製造方法と同じである
が、本実施例では、以下の工程が異なる。
【0016】即ち、同図(B)に示すように、放射線硬
化樹脂22を挟んで基板4とスタンパ21とを重ね合わ
せた後、基板4とスタンパ21とを同図中一点鎖線で示
す中心線を中心に水平方向に高速回転させる。すると、
同図に示すように、中央部分に塗布した放射線硬化樹脂
22が回転の遠心力により外周部へ広がり、更に、同図
(C)に示すように余剰の放射線硬化樹脂22が基板4
とスタンパ21の端面から外側へ振り切られて除去され
る。即ち、従来は、スタンパ21の押圧力や押圧時間で
透明樹脂層6の膜厚を制御し、また、押圧の際の余剰の
放射線硬化樹脂22はノズルで吸い取っていたが、本実
施例では、高速回転による遠心力により透明樹脂層6の
膜厚が均一に制御されると共に余剰な放射線硬化樹脂2
2が除去されるのである。
【0017】そして、余剰な放射線硬化樹脂22を取り
除いた後、重ね合わせた基板4及びスタンパ21の回転
を減じまたは停止し、同図(D)に示すように基板4側
から放射線を照射して放射線硬化樹脂22を硬化させて
から、スタンパ21を剥離すると表面にピット4Bが形
成された透明樹脂層6を形成することができる(同図
(E))。そして、最後に反射層7や保護膜8を順次成
膜して、同図(F)に示すような二層ディスクを作製す
ることができる。
【0018】以上のように、従来方法がスタンパ21を
基板面に対して垂直に押しつけていたのに対し、本実施
例では、基板4とスタンパ21をその中心に対して共に
高速回転させる。ここで、透明樹脂層6の膜厚は、従来
法がスタンパ21を押しつける圧力、押しつける時間、
樹脂粘度に大きく依存していたのに対し、本実施例では
高速回転の回転数、樹脂粘度に大きく依存する。即ち、
本実施例ではスタンパ21と基板とを押しつける圧力や
押しつける時間は共にほとんどゼロであるため、圧力む
らや押しつけ時間の誤差による膜厚ばらつきの要因がな
いのである。また、本実施例による方法では、遠心力に
よる水平方向の均一な外向力が、放射線硬化樹脂22の
膜厚を均一に減じさせるので、均一な膜厚が得やすい。
更に、基板4とスタンパ21とを重ね合わせるときに発
生する気泡は、高速回転により、内周から外周へ、そし
てディスクの外側へと排出されるので粘度が適正であれ
ば気泡欠陥の問題も発生しない。更に、従来法に比べて
処理時間が短く、1面あたり30秒から1分程度で作る
ことができる。
【0019】また、樹脂の余剰分はスピンアウトされる
ので、端面に溜まる樹脂量が上述の従来の製造方法に比
べて大幅に軽減できる。つまり吸い取り等の端面処理は
ずっと簡単でよくなる。また、高速回転後の端面処理
は、基板4と同じ外径のスタンパ21を用いた場合に必
要であるが、各種径のスタンパ21を用いて実験を試み
たところ、端面処理を一切不要にすることも可能である
ことが分かった。それはスタンパ21の外径を、基板4
の外径と同じか、もしくは僅かに小さくした場合であ
る。このようなスタンパ21を用いた場合には樹脂が端
面で溜まることがないため、放射線硬化樹脂の硬化時に
バリが発生せず、滑らかな端面を持つディスクを得るこ
とができる。したがって、このようなスタンパを用いれ
ば、光ディスクの生産性が著しく向上できる。更に、上
述したような高速回転による放射線硬化樹脂の振り切り
は、平坦な基板上に透明樹脂層を直接積層し、この透明
樹脂層表面にピットや案内溝による凹凸形状を形成する
場合でも使用可能である。即ち、平坦な基板上に透明樹
脂層を積層して透明樹脂層表面を第1の情報記録面とし
た多層構造の光ディスクや単層構造の光ディスクの製造
方法としても使用可能である。
【0020】ところで、本発明に使用する放射線硬化樹
脂21は、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂など、放射
線によって硬化するものであれば良いが、本発明の製造
方法で効果を充分に発揮するためには樹脂粘度というも
のが重要になる。次に、この樹脂粘度について図3を用
いて説明する。図3は、本発明の光学的情報記録媒体の
製造方法で使用する放射線硬化樹脂の樹脂粘度を説明す
るための図である。具体的には、上述した本発明の製造
方法において種々の粘度の放射線硬化樹脂を用いた場
合、形成される透明樹脂層6の膜厚が高速回転の回転数
に応じてどのように変化するのかを示している。上述の
多層構造の光ディスクは信号再生上、透明樹脂層6の厚
みが35〜50μm程度が良いとされているが、同図に
よれば、放射線硬化樹脂の粘度と樹脂振り切りのための
回転数が、比較的広い範囲から選ぶことができることを
示している。一方、形成された放射線硬化樹脂6の膜厚
分布に着目すると、樹脂粘度と回転数の範囲はある程度
限定される。例えば、形成される透明樹脂層6の厚みが
約40μmとなるような条件下での膜厚分布を調べると
以下の表1のようになる。
【0021】
【表1】
【0022】上述のように透明樹脂層6の膜厚分布は再
生信号の出力変動につながるので、±3μm以下に抑え
る必要がある。このような観点で適切な樹脂粘度と回転
数を上記表1から判断すると、樹脂粘度80〜1100
cP、回転数750〜1500rpmの範囲が適当であ
ることが分かる。ここで、形成された透明樹脂層6の膜
厚分布が樹脂粘度や回転数の条件によって変わる理由は
明らかになっていないが、樹脂のレオロジーや高速回転
時の基板の定常的振動が関係しているものと思われる。
【0023】一方、信頼性の問題であるが、これは基板
4に表面処理を行うことで解決をはかるべく、鋭意検討
を行ったところ、適切なプライマー処理を行うことで解
決できることが判明した。以下、この光ディスクの信頼
性向上に関する本発明の第2の実施例について説明す
る。図4は、本発明の光学的情報記録媒体の一実施例の
構造を示す図である。同図に示すように、光ディスク1
0は、上記光ディスク1の半透明反射層5と透明樹脂層
6との間にカップリング剤をダイレクトに、またはカッ
プリング剤を含む樹脂を薄膜状に形成したプライマー膜
9を有する構造になっている。
【0024】即ち、上記半透明反射層5は、一般的には
シリコン酸化膜(SiOx)、シリコン酸化膜系合金、
シリコン窒化膜(SiNx)、シリコン窒化膜系合金等
で構成され、上記透明樹脂層6は紫外線硬化樹脂等の樹
脂で構成されるというように、半透明反射層5と透明樹
脂層6とが異なる材料で構成されるため密着性が悪く、
環境負荷テスト時に透明樹脂層6にクラックが入った
り、透明樹脂層6が剥離してしまったりした。そこで、
上記光ディスク10では、異なる材料間の密着性を高め
るようなプライマー膜9を半透明反射層5と透明樹脂層
6との間に形成して、透明樹脂層6の密着性を改善して
いる。また、このようなプライマー膜9を設ければ、透
明樹脂層6を構成する樹脂自体には接着力はそれほど必
要とせず、接着力の低い樹脂を使用することも可能であ
る。したがって、このように接着力の低い樹脂を用いて
透明樹脂層6を形成すれば、形成の際にスタンパとの密
着性が小さくなるので、スタンパの剥離が容易になると
いう利点もある。
【0025】また、上記プライマー膜9のカップリング
剤は、具体的にはシランカップリング剤、チタネートカ
ップリング剤、アルミネートカップリング剤から選ば
れ、硬化性樹脂は紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂、熱
硬化樹脂などから選ばれる。プライマー膜9の膜厚は単
分子(数オングストローム)〜数μmの範囲が適当であ
る。プライマー膜9の塗布方法は、ベーパー塗布法やス
ピンコート法により行う。
【0026】上記ベーパー塗布法によりプライマー膜9
を形成する方法としては、例えば図5に示すように、半
透明反射層5を形成した基板4を、カップリング剤31
がいれられた密閉容器32内に半透明反射層5が下側に
なるようにカップリング剤31から距離を隔てて水平に
保持する。そして、所定時間放置するとカップリング剤
31の蒸気が半透明反射層5表面に被着される。このよ
うにしてプライマー膜9を形成する。一方、上記スピン
コート法を用いる場合は、カップリング剤そのものまた
はカップリング剤を含む樹脂を、回転させた半透明反射
層付きの基板4上に滴下し、所定の厚さに塗布し、必要
に応じて硬化させて形成する。
【0027】そして、このように半透明反射層5の上に
プライマー膜9を形成した後に、例えば、上述の第1の
実施例で説明した光ディスクの製造方法(図2参照)を
用いて、プライマー膜9上にピットや案内溝による凹凸
形状を有する上記透明樹脂層6を形成する。
【0028】なお、上記プライマー膜9は、シリコン酸
化膜、シリコン酸化膜系合金、シリコン窒化膜(SiN
x)、シリコン窒化膜系合金等と放射線樹脂との間の密
着性を高めるために設けているが、単層ディスクのよう
に基板4と透明樹脂層6とを直接密着させる場合の密着
性を高めるために設けても良い。
【0029】次に、具体的な実施例により本発明を更に
詳述する。 <実施例1>最短ピット長0.451μm、トラックピ
ッチ0.84μmで形成されたスタンパを2枚用意し
た。1枚めのスタンパ(射出成形用)は内径を35.6
mm、外径を128mmとし、2枚めのスタンパ(2P
成形用)は内径を30mm、外径を120mmに加工し
た。1枚めのスタンパを用いポリカーボネートの射出成
形で1.2mm厚の基板4を製作した。続いてこれにシ
リコン酸化膜(SiOx)からなる半透明反射層5(膜
厚500オングストローム)をスパッタリングで成膜し
た。
【0030】次に、直径300mm、高さ50mmのフ
タ付き密閉容器を用意し、図5に示すようにシランカッ
プリング剤OAP(東京応化工業(株)製)を約1cm
の深さに満たしておく。なお、上記シランカップリング
剤OAPの構造式を以下の構造式1に示す。
【0031】
【化1】
【0032】そして、シランカップリング剤OAPの液
面から3cmの空間を隔てて半透明反射層5が下になる
ようにして基板4を放置し、OAPの蒸気に5分間暴露
した。この処理によって半透明反射層5の表面にはプラ
イマー膜9が単分子層被着した。
【0033】続いて外径120mmの平坦なターンテー
ブルを有するスピナーを用意し、2枚めのスタンパをこ
のターンテーブルに対しフラットになるよう取り付け
た。一方、2官能アクリレートR684(日本化薬
(株)製)を97部、光重合開始剤としてDarocu
r1173(メルクジャパン(株)製)3部から成る紫
外線硬化樹脂組成物を用意した。この紫外線硬化樹脂組
成物は23℃において、粘度が146cPであった。な
お、上記アクリレートR684の構造式を以下の構造式
2に、上記Darocur1173の構造式を以下の構
造式3に示す。
【0034】
【化2】
【0035】
【化3】
【0036】次に、ターンテーブルを30rpmで回転
させながら、この紫外線硬化樹脂組成物をスタンパ表面
上に直径80mmの位置に5秒間かけて滴下し、樹脂を
リング状に塗布した。次に、プライマー膜9を形成した
基板4をプライマー膜9と回転しているリング状樹脂が
対向するように落とし、ただちに回転数を1000rp
mに上げて15秒間保持した。この高速回転によって余
剰な紫外線硬化樹脂と、紫外線硬化樹脂中に混入した気
泡とが併せてスピンアウトした。続いて、ターンテーブ
ルの回転を100rpmに減じ、紫外線を大気中で10
秒間照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させた。そして、ス
タンパから基板を剥離すると、透明樹脂層6を有する基
板が得られた。この得られた基板には気泡がなく、また
外周部のバリもなかった。また、形成した透明樹脂層6
の膜厚を測定したところ、38μm±2μmと均一であ
った。一方、剥離後のスタンパの方も外周部のバリはな
く、そのまま再使用ができる表面状態であった。
【0037】最後に透明樹脂層表面に第2の反射層7と
してアルミニウムをスパッタリングで700オングスト
ローム成膜した。そして保護膜8としてSD−1700
(大日本インキ製)をスピンコートで10μm成膜し、
図1に示す二層ディスク1を完成させた。
【0038】この光ディスクをレーザー波長635n
m、対物レンズ開口数NA0.52を有するディスク評
価機にて再生評価した。ピックアップのフォーカス位置
を変えて、各情報記録面2,3の信号を別々に観察する
ことができた。このとき両情報記録面2,3の相互干渉
は見いだせず、両情報記録面2,3ともアイパターンは
きれいに開いており、安定した再生が可能であった。イ
コライザー通過後の再生ジッターは第1の情報記録面2
が7.5%、第2の情報記録面3が6.8%で、充分実
用になるレベルであった。また、55℃、95%RH、
200時間の環境負荷試験で、ジッターはそれぞれ0.
6%と0.5%増加したが、透明樹脂層6のウキや膜剥
がれなどの問題は発生せず、信頼性の確認ができた。
【0039】<実施例2>半透明反射層5(膜厚500
オングストローム)をスパッタリングで成膜するところ
までは実施例1と同様に作製した。次に、シランカップ
リング剤A−174(日本ユニカー(株)製)5部、2
官能アクリレートHDDA(日本化薬(株)製)92
部、光重合開始剤Darocur1173(メルクジャ
パン(株)製)3部から成るプライマー液を用意した。
なお、上記A−174の構造式を以下の構造式4に、上
記HDDAの構造式を以下の構造式5に示す。
【0040】
【化4】
【0041】
【化5】
【0042】スピナーを用いて上記プライマー溶液を半
透明反射層5に滴下し、2000rpmの高速回転で振
り切りを行った。続いて回転を100rpmに減じ、紫
外線を大気中で10秒間照射、硬化させプライマー膜9
を形成した(膜厚約1μm)。引き続きスピナーの回転
を30rpmに下げ、2官能アクリレートR551(日
本化薬(株)製)97部、光重合開始剤Darocur
1173(メルクジャパン(株)製)3部から成る紫外
線硬化樹脂組成物(23℃における樹脂粘度が1100
cP)を5秒間かけて直径70mmの位置にリング状に
塗布し、スピナーを停止させた。なお、上記R551の
構造式を以下の構造式6に示す。
【0043】
【化6】
【0044】続いて、内径を25mm、外径を119m
mに加工した2枚めのスタンパを平坦に取り付けた外径
119mmのターンテーブルを有するスピナーを用意し
た。そして2枚目のスタンパ表面と上記基板上に塗布し
たリング状の樹脂面とが対向するように重ね合わせ、直
ちに1500rpmの高速回転を30秒行った。これに
よって余剰な紫外線硬化樹脂と混入した気泡が併せてス
ピンアウトした。そして最後に5000rpmの超高速
回転を1秒間行い、回転を停止させた。続いてこの一組
を窒素雰囲気に置き、紫外線を5秒間照射し、紫外線硬
化樹脂を硬化させた。そして、スタンパから基板を剥離
すると、ピット4Bが形成された透明樹脂層6を有する
基板4が得られた。そして、この形成された透明樹脂層
6を観察したところ、気泡がなく、また外周部のバリも
なかった。更に、透明樹脂層6の膜厚を測定したとこ
ろ、40μm±3μmと均一であった。一方、剥離後の
スタンパの方も外周部のバリはなく、そのまま再使用が
できる表面状態であった。最後に実施例1と同様に、反
射層7、保護膜8を成膜し、光ディスク1を完成させ
た。
【0045】なお、1500rpmの高速回転の後に5
000rpmの超高速回転を加えた理由としては、粘度
の高い樹脂は外周端部に樹脂が表面張力で盛り上がりや
すくなるためである。この表面張力による外周端部の盛
り上がりは、放射線硬化樹脂の硬化後にバリになる程の
量ではないが、スタンパの剥離時に離型力が余分に必要
となってしまう。そこで、4000〜10000rpm
の超高速回転をごく短時間加えて、端部盛り上がり樹脂
の振り切りを完全に行ったのである。また紫外線硬化を
窒素雰囲気で行った理由は、空気中の酸素を遮断して、
硬化速度を速めるためであるが、窒素に限らず、アルゴ
ン、二酸化炭素等でも同様の効果がえられる。
【0046】以上のように作製した光ディスクを、実施
例1と同様にレーザー波長635nm、対物レンズ開口
数NA0.52を有するディスク評価機にて再生評価し
たところ、実施例1と同様に安定して再生できた。ま
た、イコライザー通過後の再生ジッターは第1の情報記
録面2が7.7%、第2の情報記録面3が7.1%で、
充分実用になるレベルであった。また55℃、95%R
H、200時間の環境負荷試験で、ジッターはそれぞれ
0.8%、0.7%増加したが、透明樹脂層6のウキや
膜剥がれなどの問題は発生せず、信頼性の確認ができ
た。
【0047】以上、2つの実施例について説明したが、
本発明はこれら2例に限定されるものではない。例えば
上記実施例1,2では透明樹脂層6を形成する放射線硬
化樹脂として紫外線硬化樹脂を用いたが、その組成物は
感応性不飽和樹脂と光重合開始剤に限定されるものでは
なく、重合促進剤、離形剤、黄変防止剤等の少量の添加
物を加えてもよい。また先述したように、電子線硬化樹
脂などでもよい。またプライマー膜9として塗布する樹
脂も紫外線硬化樹脂に限定されるものではなく、電子線
硬化樹脂や熱硬化性樹脂などが使用でき、必要に応じて
溶剤等で希釈して使用することもできる。またカップリ
ング材はシランカップリング剤以外に、チタネートカッ
プリング剤、アルミネートカップリング剤なども用いる
ことができる。更にプライマー膜9の塗布後、必要なら
ばベーキングを行って密着力を高めてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学的情報
記録媒体の製造方法によれば、光透過性材料から成る基
板上に放射線硬化樹脂層を積層して成り、放射線硬化樹
脂層上に案内溝又はピットによる凹凸形状を形成して情
報を記録するための情報記録面とした光学的情報記録媒
体の製造方法において、放射線硬化樹脂を挟んで基板と
スタンパとを対向して重ね合わせ後に、基板とスタンパ
とを重ね合わせた状態で高速回転させるので、均一な膜
厚で気泡の混入がない放射線硬化樹脂層を短時間の製造
工程で形成することができる。
【0049】また、光透過性材料から成る基板上に半透
明反射層、放射線硬化樹脂層を順次積層して成り、前記
放射線硬化樹脂層上に案内溝又はピットによる凹凸形状
を形成して情報を記録するための情報記録面とした光学
的情報記録媒体において、前記半透明反射層と放射線硬
化樹脂層との間にプライマー膜を形成したので、放射線
硬化樹脂層にクラックが入ったり、或いは放射線硬化樹
脂層が剥離することを防止でき光学的情報記録媒体の信
頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明及び従来の光学的情報記録媒体で製造し
た多層構造の光ディスクの構造の一例を示す図である。
【図2】本発明の光学的情報記録媒体の製造方法の第1
の実施例を説明するための図である。
【図3】本発明の光学的情報記録媒体の製造方法で使用
する放射線硬化樹脂の樹脂粘度を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の光学的情報記録媒体の一実施例の構造
を示す図である。
【図5】本発明の光学的情報記録媒体の製造方法の第2
の実施例を説明するための図である。
【図6】従来の光学的情報記録媒体の製造方法の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1,10 光ディスク(光学的情報記録媒体) 2 第1の情報記録面 3 第2の情報記録面 4 光透過性基板 5 半透明反射層 6 透明樹脂層(放射線硬化樹脂層) 7 反射層 9 プライマー膜 21 スタンパ 22 放射線硬化樹脂 31 プライマー溶液

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性材料から成る基板上に放射線硬化
    樹脂層を積層して成り、前記放射線硬化樹脂層上に案内
    溝又はピットによる凹凸形状を形成して情報を記録する
    ための情報記録面とした光学的情報記録媒体の製造方法
    において、 前記放射線硬化樹脂層の凹凸形状を形成するためのスタ
    ンパの表面又は前記基板上に放射線硬化樹脂を滴下する
    工程と、この滴下した放射線硬化樹脂を挟んで前記基板
    と前記スタンパとを対向して重ね合わせる工程と、前記
    基板と前記スタンパとを重ね合わせた状態で高速回転さ
    せる工程と、放射線を照射して前記放射線硬化樹脂を硬
    化させる工程とをこの順に有することを特徴とする光学
    的情報記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学的情報記録媒体の製造
    方法において、 前記放射線硬化樹脂として粘度が80〜1100cPの
    ものを使用することを特徴とする光学的情報記録媒体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の光学的情報
    記録媒体の製造方法において、 前記スタンパの外径を、前記基板の外径と同じか、又は
    僅かに小さくしたことを特徴とする光学的情報記録媒体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】光透過性材料から成る基板上に半透明反射
    層、放射線硬化樹脂層を順次積層して成り、前記放射線
    硬化樹脂層上に案内溝又はピットによる凹凸形状を形成
    して情報を記録するための情報記録面とした光学的情報
    記録媒体において、 前記半透明反射層と放射線硬化樹脂層との間にプライマ
    ー膜を形成したことを特徴とする光学的情報記録媒体。
  5. 【請求項5】請求項4記載の光学的情報記録媒体におい
    て、 前記プライマー膜は、シランカップリング剤、チタネー
    トカップリング剤、アルミネートカップリング剤から選
    ばれたカップリング剤もしくはそれを含む樹脂を塗布し
    た膜であることを特徴とする光学的情報記録媒体。
  6. 【請求項6】光透過性材料から成る基板上に半透明反射
    層、プライマー膜、放射線硬化樹脂層が順次積層されて
    構成され、前記放射線硬化樹脂層上に案内溝又はピット
    による凹凸形状が形成された光学的情報記録媒体の製造
    方法であって、 前記基板上の半透明反射層上に前記プライマー膜を形成
    する工程と、前記放射線硬化樹脂層の凹凸形状を形成す
    るためのスタンパの表面又は前記プライマー膜上に放射
    線硬化樹脂を滴下する工程と、前記基板と前記スタンパ
    とを対向して重ね合わせて前記放射線硬化樹脂を硬化さ
    せて前記放射線硬化樹脂層上の凹凸形状を形成する工程
    とをこの順に有することを特徴とする光学的情報記録媒
    体の製造方法。
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