JPH09112388A - ラジアルプランジャポンプ - Google Patents

ラジアルプランジャポンプ

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JPH09112388A
JPH09112388A JP7264168A JP26416895A JPH09112388A JP H09112388 A JPH09112388 A JP H09112388A JP 7264168 A JP7264168 A JP 7264168A JP 26416895 A JP26416895 A JP 26416895A JP H09112388 A JPH09112388 A JP H09112388A
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fluid
plunger pump
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Yasuhiro Horiuchi
康弘 堀内
Masatoshi Kuroyanagi
正利 黒柳
Toshiyasu Sahashi
利康 佐橋
Toru Takahashi
徹 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧化に適したラジアルプランジャポンプを
提供する。 【解決手段】 ロータ20は駆動軸とともに回転し、支
持部材31により回転可能に支持されている。収容孔2
1はロータ20の径方向に放射状に等角度間隔で、かつ
支持部材31の径方向直線上に形成されている。収容孔
21は、燃料ポート45を介して燃料通路43と連通可
能であり、プランジャ22を往復移動可能に収容してい
る。ロータ20の支持位置とプランジャ22の収容位置
とがほぼ軸方向に等しいのでロータ20の振れ回りを防
止できる。また、フィードポンプからの燃料供給量のピ
ークタイミングで各燃料ポート45の中心軸線はそれぞ
れ対応する吸入孔21の中心軸線とぼぼ一直線上に並ぶ
ので、フィードポンプから供給される燃料を効率良く加
圧室25に吸入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体を圧送するラジ
アルプランジャポンプに関し、特に燃料や油を高圧に圧
送するラジアルプランジャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ロータの径方向に放射状に設
けらる収容孔に往復移動可能にプランジャを収容し、こ
のプランジャの外周にカムリングを設けたラジアルプラ
ンジャ式のポンプとして、特開昭56−23556号公
報および特開昭60−249676号公報に開示されて
いるものが知られている。近年、例えばディーゼルエン
ジン等に用いられる高圧燃料供給ポンプ等においては燃
焼効率の向上および排気ガス中に排出される不純物の低
減等の要求により100MPa 以上、さらには150MPa
に達する高圧に燃料を加圧して圧送することが要求され
るようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
特開昭56−23556号公報に開示されているもので
は、ロータの支持位置とプランジャの収容位置が軸方向
で異なるため、ロータのプランジャ収容部が振れ回りを
起こしロータとロータの回転支持部間の油膜が切れて部
材が焼きつく恐れがある。
【0004】また特開昭60−249676号公報に開
示されているものは、ロータとこのロータの外周に設け
られているガイドリングとが偏心しており、ロータの回
転に伴いロータに収容されたプランジャがガイドリング
の内壁と摺動することにより燃料を加圧している構造で
ある。このため、ロータの回転に伴いガイドリングの周
方向の一部は高圧および高荷重にされされ、他の部分は
低圧および低荷重となるためガイドリングに偏荷重が加
わる。このため圧送する燃料圧力が高圧になればなるほ
どロータとガイドリングとの摺動部において偏摩耗また
は損傷が部材に生じるという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、高圧化に適したラジアルプランジ
ャポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ラジアルプランジャポンプによると、ロータの径方向に
放射状に設けられた摺動孔は、さらにロータ周方向に等
角度間隔で設けられるかまたは各一対の摺動孔がロータ
の径方向直線上に設けられており、かつロータの回転に
伴いカムリングがプランジャを同時にリフトさせること
により、プランジャの往復移動により生じる力の和はほ
ぼゼロとなる。したがって、流体の加圧圧力が高圧にな
ったとしても支持部材に働く偏荷重が小さいのでロータ
と支持部材との摺動部における部材の摩耗または損傷を
低減できる。
【0007】また支持部材の周囲をロータが回転する構
成としているため、ロータの支持位置とプランジャの収
容位置とが軸方向でほぼ同じになることによりロータの
振れ回りを抑制することができる。これにより流体の加
圧圧力が高圧になったとしてもロータの良好な回転を保
持することができる。本発明の請求項2記載のラジアル
プランジャポンプによると、支持部材の直径を12mm以
下にしたことにより、支持部材とロータとのクリアラン
スに入り込んだ高圧流体による摺動部のクリアランスの
広がりを抑えることができるので、摺動部からの流体リ
ークを低減しポンプの圧送効率が向上する。
【0008】本発明の請求項3記載のラジアルプランジ
ャポンプによると、フィードポンプを内蔵し、フィード
ポンプによる流体供給量のピーク時期と吸入行程におけ
る流体吸入量のピーク時期とがほぼ一致することによ
り、フィードポンプから供給される流体を効率よく吸入
できる。これによりフィードポンプの体格を小さくまた
軽量にできるのでフィードポンプの消費動力を小さくす
ることができる。
【0009】本発明の請求項4記載のラジアルプランジ
ャポンプによると、吸入行程の1/4から3/4の角度
範囲内で流体通路が支持部材の外壁に開口していること
により、流体通路と収容孔との連通部における圧力損失
が小さくなるので、吸入行程において十分量の流体を吸
入できる。また流体を効率良く吸入できるのでフィード
ポンプの流体供給能力を低減できるためフィードポンプ
を小型化できる。
【0010】本発明の請求項5記載のラジアルプランジ
ャポンプによると、支持部材の径方向に放射状に流体通
路を形成し、流体通路が収容孔と直線上で連通すること
により、流体通路と収容孔との連通部における圧力損失
が小さくなるので、吸入行程において十分量の流体を吸
入でき。また流体を効率良く吸入できるのでフィードポ
ンプの流体供給能力を低減できるためフィードポンプを
小型化できる。
【0011】本発明の請求項6記載のラジアルプランジ
ャポンプによると、流体通路を互いに軸方向にずらして
形成することにより、支持部材の同一断面内に形成され
る流体通路の数を減少させることができるので支持部材
の径方向における強度が向上する。また、同一径なら
ば、流体通路の径を大きくできるので流体の圧力損失を
低減可能である。
【0012】本発明の請求項7記載のラジアルプランジ
ャポンプによると、流体通路の開口部をカムリングのカ
ム山と同数形成することにより、全ての収容孔と流体通
路の開口部とが直接連通可能である。したがって、流体
通路と収容孔との連通部における圧力損失が小さくなる
ので、吸入行程において十分量の流体を吸入でき、圧送
行程において加圧された高圧流体の圧力を極力低下させ
ることなく吐出することができる。また流体を効率良く
吸入できるのでフィードポンプの流体供給能力を低減で
きるためフィードポンプを小型化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)本発明のラジアルプランジャポンプをデ
ィーゼルエンジンの高圧燃料供給ポンプに適用した第1
実施例を図1、図2および図3に示す。
【0014】図2に示すように、高圧燃料供給ポンプ1
0の駆動軸11は図示しないベルトによりエンジンから
回転駆動され、軸受部材13およびベアリング14を介
してハウジング12に回転可能に支持されている。フィ
ードポンプ16は駆動軸11周囲のハウジング12内に
配設されている。図3に示すように、フィードポンプ1
6のロータ17は連結ピン11aにより駆動軸11に連
結され駆動軸11とともに回転する。ロータ17の外壁
には放射状にベーン18が配設されており、ロータ17
の外周を取り巻く円筒状の支持部材19とロータ17と
は偏心している。駆動軸11の回転に伴いベーン18が
遠心力により支持部材19の内周壁と摺動しながら回転
すると、燃料通路41から吸入した燃料が加圧され、こ
の燃料が燃料通路42から後述する加圧室25に供給さ
れる。フィードポンプ16には、フィード圧が所定圧力
例えば2MPa 以上になった場合吸入側に燃料を還流する
図示しないリリーフ弁が備えられている。
【0015】図2に示すように、ロータ20は駆動軸1
1とともに回転し、軸方向に摺動孔20aを形成してい
る。支持部材31は摺動孔20aを形成するロータ20
の内壁と摺動し、ロータ20を回転可能に支持してい
る。図1に示すように、6個の収容孔21はロータ20
の径方向に放射状に等角度間隔で、かつ支持部材31の
径方向直線上に形成されている。収容孔21は、流体通
路としての燃料ポート45を介して燃料通路43と連通
可能であり、プランジャ22を往復移動可能に収容して
いる。このように、ロータ20の支持位置とプランジャ
22の収容位置とが軸方向でほぼ同じであるためロータ
20の振れ回りを防止できるので、ロータ20と支持部
材31間の油膜が保たれ摺動部の焼き付きを抑制でき
る。
【0016】プランジャ22の径方向内側端面、収容孔
21を形成するロータ20の内周壁および支持部材31
の外周壁により加圧室25が形成されている。加圧室2
5は収容孔21の一部であり、ロータ20の回転に伴い
燃料ポート45と連通可能である。プランジャ22の径
方向外側端面にはローラ23を回動可能に支持するシュ
ー24が当接しており、ローラ23はカムリング29の
内周壁と摺動可能である。カムリング29の内周壁には
6個のカム山29aが形成されているので、各プランジ
ャ22はロータが1回転するごとに収容孔21内を6往
復する。ガイド26は支持部26aおよび図2に示す平
板部26bよりなり、ロータ20とともに回転してシュ
ー24を往復移動可能に案内している。
【0017】ポンプヘッド30は円柱状に形成された支
持部材31を有している。ポンプヘッド30の軸方向に
燃料通路43が形成されており、この燃料通路43に吐
出通路44が連通している。燃料通路43は後述する電
磁弁60が開弁することにより燃料通路42と連通可能
である。燃料ポート45は燃料通路43と連通し、支持
部材31の径方向に放射状に等角度間隔で形成されてい
る。図4に示す支持部材31の展開図から判るように、
隣り合う燃料ポート45は支持部材31の軸方向にずれ
て形成されており、支持部材31の同一断面上に存在し
ない。これにより、燃料ポート45を除いた支持部材3
1の断面積を十分確保することができるので支持部材3
1の機械的強度を保持することができるとともに、支持
部材31の径を小さくすることができる。また同一径の
支持部材ならば、全ての燃料ポートが同一断面に存在す
るものに較べ燃料ポートの径を拡大できるので圧損が低
減する。
【0018】図2に示すように、デリバリバルブ50は
吐出通路44に接続してポンプヘッド30に取付けられ
ている。デリバリバルブ50の弁部材51はスプリング
52により燃料上流側に付勢されており、逆止弁の機能
を有している。圧送行程時、吐出燃料の圧力によりデリ
バリバルブ50が開弁すると高圧燃料が図示しないコモ
ンレールに供給される。
【0019】電磁弁60は燃料通路43の同軸上でポン
プヘッド30に取付けられている。電磁弁60の弁部材
62はスプリング63により弁座61から離座する方向
に付勢されており、コイル64への通電オフ時、弁部材
62は弁座61から離座して電磁弁60が開弁するの
で、燃料通路42と燃料通路43とが連通する。コイル
64への通電オン時、コイル64に発生する磁力により
アーマチャ65が吸引されると弁部材62は弁座61に
着座する。これにより燃料通路42と燃料通路43との
連通が遮断される。
【0020】本実施例のようなディーゼルエンジンの高
圧燃料供給ポンプの場合、ポンプの供給圧力は20MPa
から150MPa もの高圧に達するので、ロータ20と支
持部材31との摺動部から燃料がリークしないように摺
動クリアランスは1〜2μmとごく微小にする必要があ
る。しかしながら、この摺動クリアランスに燃料が入り
込むと、燃料圧力はロータ20の内径を押し広げるよう
に作用しクリアランスが拡大する。クリアランスの増加
量δ1は、内径をD、圧力をP、ロータ20の材質(本
実施例では鋼材)の弾性係数をE、ポアソン比をνとし
た場合、ほぼ次式(1) で表される。ただし、ロータ20
の外径dはロータ20の内径Dに対し、d≧2×Dを満
たす程度に大きいものとする。
【0021】 δ1≒(1+ν)×D×P/(2×E)・・・(1) 式(1) から判るようにロータ20の外径dを大きくして
もクリアランスの増加量δ1は変化せず、増加量δ1は
内径Dに比例する。本実施例の場合D=10mm、P=1
50MPa とすると、δ1=5μmであるが、D=14mm
とするとδ1=8μmとなる。
【0022】一方、クリアランスからの漏れ量qは次式
(2) で示されるようにクリアランスの広がり量δの3乗
に比例する。 q=(π×D×δ3 ×P)/(12×μ×L)・・・(2) π:円周率、μ:燃料の粘性係数、L:クリアランス部
分の軸長 δは、圧力P≒0のときの初期クリアランスδ0と圧力
増加にともなうクリアランスの増加量δ1との和であ
り、次式(3) で表される。
【0023】δ=δ0+δ1・・・(3) 式(1) 、(2) および(3) より漏れ量qはDの4次関数と
して表される。圧力Pが増加してδ0≪δ1になると、
式(1)、(2) および(3) よりδを消去して漏れ量qは次
式(4) で表される。 q=π×D4 ×((1+ν)/(2×E))3 ×P4 /(12×μ×L)・・・(4) クリアランスからの漏れ量qは内径Dの4乗に比例する
ことになるため、内径Dは体積効率に影響を与える重要
な設計パラメータである。
【0024】次に内径Dと漏れ量qとの関係を図5に示
す。図5から判るように、内径が大きい場合(D=14
mm)には、デッドボリューム損失に加え圧力の増加に伴
い漏れ量が急増するため圧送量が急激に少なくなり、1
50MPa 付近では圧送量が幾何学的圧送量の1/3以下
になる。しかし、内径が小さい場合(D=10mm)に
は、150MPa 付近においても幾何学的圧送量の半分以
上を圧送できる。支持部材31の直径はロータ20の内
径Dとほぼ等しく、支持部材31の直径が12mm以下で
あればクリアランスの増加量δ1を抑制できるので、圧
力が増加しても漏れ量qは実用上問題がない程度に低減
可能である。
【0025】次に、高圧燃料供給ポンプ10の作動につ
いて説明する。 (1) 吸入行程 図1に示す状態におけるロータ20の回転角を0°と規
定する。この状態においてプランジャ22は径方向内側
に移動中であり圧送行程の最中である。ロータ20が回
転し吸入孔21の中心軸線が図1の15°と記した位置
に達するとプランジャ22のリフト量が最大となり圧送
行程から吸入行程に切り替わる。ロータ20の回転に伴
いプランジャ22が径方向外側に移動しているときコイ
ル64への通電はオフされている。コイル64への通電
をオフした状態では弁部材62は弁座61から離座して
いるので、燃料通路42と燃料通路43とが連通してい
る。そして、プランジャ22が径方向外側に移動し加圧
室25の容積が増加することにより加圧室25内の圧力
が低下するとフィードポンプ16から供給される燃料が
燃料通路42、燃料通路43、燃料ポート45を介して
加圧室25に吸入される。さらにロータ20が回転し吸
入孔21の中心軸線が図1の30°と記した位置まで達
すると加圧室25への吸入流量は最大量となる。第1実
施例では、吸入孔21の中心軸線が図1の15°〜45
°の範囲内にあるときが吸入行程に対応する。
【0026】フィードポンプ16には6枚のベーン18
が配設されているため、フィードポンプ16の1回転に
つきフィードポンプ16から燃料通路42に供給される
燃料流量は図6の101に示すように6個の山を有する
脈動波形をなしている。一方、加圧室25に吸入される
燃料流量は図6の102の実線で示す断続波形となる。
102の点線は加圧室25から排出される燃料流量を示
す。フィードポンプ16から供給される燃料量はロータ
20が図1に示す30°の回転位置に達したときに最大
供給量になるように設定されており、このとき各燃料ポ
ート45の中心軸線はそれぞれ対応する吸入孔21の中
心軸線とぼぼ一直線上に並ぶように支持部材31に設定
されている。したがって、フィードポンプ16からの燃
料供給量のピークタイミングで圧損が一番小さくなるの
で、図6に示すように、フィードポンプ16からの燃料
供給量のピークタイミングで加圧室25への燃料吸入量
が最大になることにより、フィードポンプ16から供給
される燃料を効率良く加圧室25に吸入することができ
る。このためフィードポンプ16の体格を小さくかつ軽
量にできるので、フィードポンプ16の製造コストを低
減できる。さらに駆動軸11から発生する駆動力がフィ
ードポンプ16により消費される動力量を小さくするこ
ともできる。
【0027】吸入行程において加圧室25への吸入流量
がピークになるロータ20の回転角の範囲は、カムリン
グ29のカムプロフィールの幾何学的制約から吸入行程
の中央を中心として前後に吸入行程の1/4から3/4
の範囲になることが多い。したがって燃料ポート45の
設定角度はこの範囲内にあれば実用上さしつかえない。
第1実施例では、吸入行程はロータ20の回転角度にお
いて15°〜45°の範囲に対応するので、燃料ポート
45の中心軸線は30°±7.5°の範囲内に設定され
ていればよい。
【0028】(2) 圧送行程 コイル64への通電がオフされた状態でプランジャ22
が径方向内側に移動を開始すると、燃料通路42と燃料
通路43とが連通されたままであるので加圧室25内の
燃料は吸入時と逆に燃料通路43から燃料通路42に排
出される。プランジャ22が径方向内側に移動している
任意のタイミングでコイル63への通電をオンすると、
燃料通路42と燃料通路43との連通が遮断され加圧室
25内の燃料が加圧される。加圧された加圧室25内の
燃料はデリバリバルブ50の弁部材51を押し下げデリ
バリバルブ50から図示しないコモンレールへ圧送され
る。コイル64への通電オン時期を調整することにより
圧送される燃料流量を制御できる。
【0029】プランジャ22の直径を5mm、圧送圧力を
150MPa とした場合、圧送行程時各プランジャ22あ
たり約2500Nもの大きな力が働くこととなる。第1
実施例では、各一対の収容孔21を支持部材31の周方
向に等角度間隔で、かつ支持部材31の径方向直線上に
形成するとともに、カムリング29のカム山29aを等
角度間隔に6個形成したことにより、ロータ20の回転
に伴いプランジャ22が同時にリフトされるのでプラン
ジャ22の往復移動に伴いプランジャ22に働く力の和
がほぼゼロとなる。これによりプランジャ22の往復移
動により支持部材31に偏荷重が働くことを防止でき
る。したがって、圧送圧力が例えば150MPa もの高圧
になってもロータ摺動部における部材の摩耗または損傷
を低減できる。
【0030】(第2実施例)本発明の第2実施例を図7
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符
号を付す。ロータ70には放射状に4個の収容孔21が
形成されている。4個の収容孔21の内、各一対の収容
孔21はロータ70の径方向直線上に形成されている。
収容孔21はロータ70の周方向に等角度間隔に形成さ
れてはいないが、ロータ70の回転に伴い4個のプラン
ジャ22が同時に径方向内側に移動する構成となってい
る。したがって、第1実施例と同様にプランジャ22に
働く力の和がほぼ0となるので、ロータ摺動部における
部材の偏摩耗および損傷を低減できる。また第1実施例
と同様にカムリング29の内周には6個のカム山29a
が形成されているので、ロータ70の1回転ごとに各プ
ランジャ22は6往復することになる。
【0031】(第3実施例)本発明の第3実施例を図8
に示す。第3実施例のフィードポンプ80はトロコイド
式のフィードポンプである。インナギア81の歯数を
6、アウタギア82の歯数を7とすれば、インナギア8
1の1回転あたり6山の流量脈動が発生する。
【0032】以上説明した本発明の実施例では、本発明
のラジアルプランジャポンプをディーゼルエンジンの高
圧燃料供給ポンプに適用したが、本発明のラジアルプラ
ンジャポンプは流体を高圧に圧送する用途に用いるので
あればどのような分野に用いることも可能であり、例え
ば作動油を高圧に供給するポンプとして用いることも可
能である。
【0033】また本実施例ではロータの1回転ごとにプ
ランジャが6往復する構成を採用したが、本発明ではロ
ータの1回転ごとに往復するプランジャの往復移動回数
は6に限定されるものではなく用途に応じ選択すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による高圧燃料供給ポンプ
を示す図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による高圧燃料供給ポンプ
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による高圧燃料供給ポンプ
を示す図2のIII −III 線断面図である。
【図4】第1実施例の支持部材の展開図である。
【図5】第1実施例の高圧燃料供給ポンプにおける圧力
と圧送量との関係を示す特性図である。
【図6】第1実施例において、フィードポンプから供給
される燃料流量と加圧室に吸入される燃料流量との関係
を示す特性図である。
【図7】本発明の第2実施例によるプランジャ部分の横
断面図である。
【図8】本発明の第3実施例によるフィードポンプ部分
の横断面図である。
【符号の説明】
10 高圧燃料供給ポンプ(ラジアルプランジャポ
ンプ) 11 駆動軸 12 ハウジング 20 ロータ 20a 摺動孔 21 収容孔 22 プランジャ 25 加圧室 43 燃料通路 44 吐出通路 45 燃料ポート(流体通路)
フロントページの続き (72)発明者 高橋 徹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に放射状に収容孔を形成し、前記
    収容孔は周方向に等角度間隔に設けられるかまたは各一
    対の前記収容孔は径方向直線上に設けられ、前記収容孔
    と連通する摺動孔を軸方向に形成したロータと、 前記収容孔に往復移動可能に収容され、吸入した流体を
    加圧するプランジャと、 前記プランジャの外周に配設され前記ロータの回転に伴
    い前記プランジャを同時にリフトさせるカムリングと、 前記摺動孔を形成する前記ロータの内壁と摺動して前記
    ロータを回転可能に支持し、前記収容孔と連通可能な流
    体通路を有する支持部材と、 を備えることを特徴とするラジアルプランジャポンプ。
  2. 【請求項2】 前記摺動孔内の前記支持部材の直径は1
    2mm以下であることを特徴とする請求項1記載のラジア
    ルプランジャポンプ。
  3. 【請求項3】 前記収容孔に流体を供給可能なフィード
    ポンプを内蔵し、前記フィードポンプから供給される流
    体流量のピーク時期は、吸入行程において吸入する流体
    流量のピーク時期にほぼ一致することを特徴とする請求
    項1または2記載のラジアルプランジャポンプ。
  4. 【請求項4】 前記流体通路は吸入行程の1/4から3
    /4の角度範囲内において前記支持部材の外壁に開口し
    ていることを特徴とする請求項1、2または3記載のラ
    ジアルプランジャポンプ。
  5. 【請求項5】 前記流体通路は前記支持部材の径方向に
    放射状に形成され、前記吸入孔と直線上で連通すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のラジア
    ルプランジャポンプ。
  6. 【請求項6】 前記流体通路は前記支持部材の軸方向に
    互いにずらして形成されていることを特徴とする請求項
    5記載のラジアルプランジャポンプ。
  7. 【請求項7】 前記流体通路は前記支持部材の外壁に前
    記カムリングのカム山と同数開口していることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一項記載のラジアルプラン
    ジャポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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PL423777A1 (pl) * 2017-12-07 2019-06-17 Pogoda Mirosław Zakład Produkcyjno-Usługowy Głowica rotacyjnej pompy paliwa

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