JPH09111427A - 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法 - Google Patents

印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法

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JPH09111427A
JPH09111427A JP7271634A JP27163495A JPH09111427A JP H09111427 A JPH09111427 A JP H09111427A JP 7271634 A JP7271634 A JP 7271634A JP 27163495 A JP27163495 A JP 27163495A JP H09111427 A JPH09111427 A JP H09111427A
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JP
Japan
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plate
cold rolling
aluminum alloy
weight
rate
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JP7271634A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Hosono
晋一郎 細野
Kozo Hoshino
晃三 星野
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】アルミニウム板の表面にストリークス及び不規
則な面質ムラ等が発生することを防止できる印刷版用ア
ルミニウム合金板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】Fe:0.25乃至0.7重量%、Si:
0.1重量%以下、Ti:0.005乃至0.10重量
%及びB:1乃至50重量ppmを含有し、残部がAl
及び不可避的不純物からなるアルミニウム溶湯を双ロー
ルにて連続鋳造圧延する。これにより得られた鋳造板を
板厚減少率50%以上として冷間圧延する。そして、第
1の熱処理として10℃/秒を超える昇温速度で500
乃至600℃の温度まで加熱し、この温度に0乃至10
分間保持した後、10℃/秒以上の降温速度で冷却す
る。その後、再度前記圧延板を板厚減少率50%以上と
して冷間圧延し、第2の熱処理として同様の熱処理を実
施する。このようにして得られたアルミニウム合金板に
冷間圧延及び矯正を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット印刷等におけ
る印刷版の支持体として使用される印刷版用アルミニウ
ム合金板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷においては、一般にアル
ミニウム又はアルミニウム合金(以下、総称してアルミ
ニウムという)の板が支持体として使用されている。こ
のアルミニウム板は感光膜との密着性及び非画像部にお
ける保水性の点から、その表面を粗面化することが必要
である。
【0003】従来、粗面化処理の方法として、ボール研
磨法又はブラシ研磨法等の機械的処理法が使用されてい
たが、最近では塩酸若しくはこれを主成分とする電解
液、又は硝酸を主成分とする電解液を使用して、支持体
であるアルミニウム板の表面を電気化学的に粗面化する
電解粗面化処理法、又は前記機械的処理法と電解粗面化
処理法とを組み合わせた処理方法が主に使用されてい
る。これは、電解粗面化処理法によって得られた粗面板
が製版に適しており、また印刷性能も優れているからで
ある。更に、電解粗面化処理法では、アルミニウム板を
コイル状にして連続処理することができる。
【0004】また、アルミニウム板の支持体は、以下の
ようにして製造されている。先ず、アルミニウムと各種
中間地金とを配合、溶解及び保持してスラブを鋳造す
る。そして、前記スラブのチル層を面削して除去した
後、このスラブに均質化処理を施す。その後、前記スラ
ブを熱間圧延し、更に冷間圧延して所定厚さの圧延板を
得る。そして、前記圧延板の金属組織の均一化のため
に、前記圧延板に焼鈍を施し、その後冷間圧延して規定
の厚さとする。更に、平坦度が良好なアルミニウム板と
するために矯正を施す。このようにして製造されたアル
ミニウム板が、平版印刷版用の支持体として使用されて
いる。
【0005】しかし、このように製造されたアルミニウ
ム板に電解粗面化処理を施すと、その表面層における合
金成分にバラツキが生じてしまう。また、上述した面削
処理又は熱処理を繰り返すことによっても同様にバラツ
キが生じてしまう。
【0006】そこで、アルミニウム板の表面層における
合金成分のバラツキを低減し、電解粗面化処理の得率を
向上させるために、アルミニウム溶湯に鋳造及び熱間圧
延を連続して施し、薄板連続鋳造板を作製した後、この
連続鋳造板に冷間圧延、熱処理及び矯正を施したアルミ
ニウム板を粗面化することが公知である(特開平3−7
9798号、特開平5−201166号、特開平6−1
22949号、特開平7−39906号、特開平7−4
0017号、特開平7−124609号、特開平7−1
32689号、特開平7−138687号及び特開平7
−173563号公報)。
【0007】上述の従来技術におけるアルミニウム板の
成分組成の特徴は、Fe:0.2〜0.4重量%、S
i:0.04〜0.2重量%、Cu:0.005〜0.
03重量%及びTi:0.005〜0.1重量%であ
り、各元素が所定範囲内であれば、アルミニウム支持体
にはその表面層における合金成分のバラツキが生じない
とされている。
【0008】また、上述の従来技術におけるアルミニウ
ム板の製造方法においては、先ずアルミニウムスラブを
その最終厚さの3〜5倍に冷間圧延して圧延板を作製
し、その後第1熱処理として、前記圧延板を50℃/秒
以上の昇温速度で400〜650℃まで加熱する。そし
て、第2熱処理として、10℃/秒以下の降温速度で1
〜60分間冷却し前記圧延板の温度を380〜650℃
とする。これにより、アルミニウム支持体には、その表
面層における合金成分のバラツキが生じないとされてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記成
分組成のアルミニウム溶湯に鋳造と熱間圧延とを連続し
て実施し、得られた薄板連続鋳造板を冷間圧延し、その
後熱処理及び矯正を施してアルミニウム板を製造した
後、このアルミニウム板に電解粗面化処理を施すと、そ
の表面に筋状の粗面化ムラであるストリークス又は不規
則な面質ムラ等が生じる場合がある。このようなアルミ
ニウム板をオフセット印刷におけるアルミニウム支持体
として使用すると、印刷品質が著しく低下してしまう。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、アルミニウム溶湯を双ロールにより連続し
て鋳造及び熱間圧延し得られた薄板連続鋳造板を冷間圧
延、熱処理及び矯正を施してアルミニウム板を製造して
も、アルミニウム板の表面にストリークス及び不規則な
面質ムラ等が発生することを防止できる印刷版用アルミ
ニウム合金板及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷版用ア
ルミニウム合金板の製造方法は、Fe:0.25乃至
0.7重量%、Si:0.1重量%以下、Ti:0.0
05乃至0.10重量%及びB:1乃至50重量ppm
を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアル
ミニウム合金溶湯を双ロールにて連続鋳造圧延して鋳造
板を得る鋳造圧延工程と、前記鋳造板を板厚減少率50
%以上で冷間圧延する第1冷間圧延工程と、前記第1冷
間圧延後の圧延板を10℃/秒を超える昇温速度で50
0乃至600℃に加熱し、加熱後又はこの温度に10分
間以下保持した後、10℃/秒以上の降温速度で冷却す
る第1熱処理工程と、前記第1熱処理後の圧延板を板厚
減少率50%以上で冷間圧延する第2冷間圧延工程と、
前記第2冷間圧延後の圧延板を10℃/秒を超える昇温
速度で500乃至600℃に加熱し、加熱後又はこの温
度に10分間以下保持した後、10℃/秒以上の降温速
度で冷却する第2熱処理工程と、前記第2熱処理後の圧
延板を冷間圧延する第3冷間圧延工程と、前記第3冷間
圧延後の圧延板を矯正する矯正工程と、を有することを
特徴とする。
【0012】また、前記アルミニウム合金溶湯は、更に
Mg:0.1乃至1重量%を含有することが好ましく、
更に前記アルミニウム合金溶湯は、Mn:0.3重量%
以下を含有し、Fe及びMnはその含有量(重量%)を
夫々[Fe]及び[Mn]としたとき、0.26≦2
[Mn]+[Fe]≦0.80を満足することが好まし
い。
【0013】本発明に係る印刷版用アルミニウム合金板
は、Fe:0.25乃至0.7重量%、Si:0.1重
量%以下、Ti:0.005乃至0.10重量%及び
B:1乃至50重量ppmを含有し、残部がAl及び不
可避的不純物からなる組成を有し、双ロールで直接板状
に連続鋳造圧延されたアルミニウム合金板であって、板
厚減少率50%以上の冷間圧延と、昇温速度10℃/秒
超、加熱温度500乃至600℃、保持時間0乃至10
分、降温速度10℃/秒以上の熱処理との組合せを2回
行ったものであることを特徴とする。
【0014】また、前記アルミニウム合金板は、更にM
g:0.1乃至1重量%を含有することが好ましく、更
に前記アルミニウム合金板は、Mn:0.3重量%以下
を含有し、Fe及びMnはその含有量(重量%)を夫々
[Fe]及び[Mn]としたとき、0.26≦2[M
n]+[Fe]≦0.80を満足することが好ましい。
【0015】
【作用】本願発明者等は、アルミニウム溶湯に対し鋳造
及び熱間圧延を連続して施して薄板連続鋳造板を作製
し、この鋳造板に冷間圧延、熱処理及び矯正を施してア
ルミニウム板を製造する場合に、前記アルミニウム板の
表面にストリークス及び不規則な面質ムラ等が発生する
原因を究明すべく、種々の実験研究を行った。
【0016】而して、ストリークス及び不規則な面質ム
ラ発生の直接の原因は、アルミニウム板の表面における
結晶粒が粗いためであることが知られている。通常、面
削及び熱間圧延処理を行う場合は、その鋳造板の厚さが
厚いため、凝固速度が約2℃/秒と遅く、鋳造板におい
ては結晶粒径は約3mm以下と大きくなるが、この鋳造
板は、その後熱間圧延及び冷間圧延並びに中間焼鈍を受
け、これにより再結晶を多数回繰り返すため、最終製品
では結晶粒径が45μm以下となる。
【0017】一方、アルミニウム溶湯から直接薄板連続
鋳造板を製造する方法では、鋳造板の厚さは薄く、凝固
速度が約25℃/秒と速く、鋳造板における結晶粒径は
2〜500μmと小さくなるものの、熱間圧延が無いた
めに再結晶を繰り返す回数が少なく、最終板厚では結晶
粒径が45μmを超え、更に結晶粒の殆どが約100μ
m以上となる。更に、純アルミニウムの組成では、直接
薄板連続鋳造板を得る場合に潤滑剤(SiC又はカーボ
ン等)を多量に使用する必要があり、この潤滑剤の熱伝
導率が低いために、鋳造板の厚さが薄いにも拘わらず凝
固速度を速くすることができず、このため結晶粒径が小
さくならない。
【0018】そこで、本願発明者等はアルミニウム溶湯
から直接薄板連続鋳造板を得る方法として、冷間圧延と
熱処理とを2回組合せ、更にその昇温速度及び降温速度
を所定範囲に規定することにより、アルミニウム板の最
終製品(板厚:0.1〜0.5mm)における結晶粒径
を45μm以下とすることができることを見い出した。
【0019】また、アルミニウム溶湯にMgを添加する
ことにより、鋳造時の凝固速度を上げて、後工程におけ
る冷間圧延及び熱処理の組合せにより結晶粒を微細化し
易くできることも見い出した。本発明はこのような知見
に基づいて完成されたものである。
【0020】以下、本発明におけるアルミニウム溶湯の
成分添加理由及び組成限定理由について説明する。
【0021】Fe(鉄):0.25乃至0.7重量% Feは電解粗面化面に均一なピットを形成するために必
要な元素である。また、Feはアルミニウム合金中にお
いて、他の元素と結びつきAl−Fe系等の金属間化合
物として存在する。Feの添加量が0.25重量%未満
であると、電解粗面化ピットの形成起点数が不足し、未
エッチング部が発生してしまう。一方、0.7重量%を
超えてFeを添加すると、粗大化合物が生成し、電解粗
面化面が不均一となってしまう。従って、Feの添加量
は0.25乃至0.7重量%とする。
【0022】Si(シリコン):0.1重量%以下 Siは結晶粒の微細化及び電解粗面化ピットの均一性に
影響を与える。即ち、Siの添加量が多くなると、アル
ミニウム合金中において、他の元素と結合してAl−F
e−Si系の粗大な金属間化合物が生成する。このた
め、Siの添加量が0.1重量%を超えると、粗大な金
属間化合物によって電解粗面化ピットが不均一となって
しまう。従って、Siの添加量は0.1重量%以下とす
る。
【0023】Ti(チタン):0.005乃至0.10
重量% アルミニウム合金中の結晶粒を微細化させるために、T
i−B母合金を添加することが有効である。これは、T
i−Bを添加すると、鋳塊組織が微細化されるからであ
る。Tiの添加量が0.005重量%未満であると、こ
の微細化効果が十分ではなく、また0.10重量%を超
えてTiが添加されると、粗大化合物が生成し、粗面化
ピットが不均一となってしまう。従って、Tiの添加量
は0.005乃至0.10重量%とする。
【0024】B(ボロン):1乃至50重量ppm 前述のTiと同様に、Bはアルミニウム合金中の結晶粒
の微細化剤として添加される。Bの添加量が1重量pp
m未満であると、微細化効果が十分ではなく、また50
重量ppmを超えてBが添加されると、粗大化合物が生
成し、粗面化ピットが不均一となってしまう。従って、
Bの添加量は1乃至50重量ppmとする。
【0025】また、以上の元素以外にMg及びMnを所
定量添加することにより、より一層良好な外観組織を得
ることができると共に、電解特性を良好にすることがで
きる。
【0026】Mg(マグネシウム):0.1乃至1.0
重量% 上述の元素以外にMgを添加することにより、アルミニ
ウム合金鋳塊の組織を微細化することができる。Mgの
添加量が0.1重量%未満であると、前記鋳塊組織を十
分に微細化することができず、一方Mgの添加量が1.
0重量%を超えると、粗大化化合物が生成して、電解粗
面化ピットが不均一となってしまう。従って、Mgの添
加量は0.1乃至1.0重量%とする。
【0027】Mn:0.30重量%以下、0.26≦2
[Mn]+[Fe]≦0.80 但し、[Mn]及び[Fe]はMn及びFeの含有量
(重量%)である。
【0028】Mnは電解粗面化面に影響を与える。即
ち、Mnはアルミニウム合金中において他の元素と結合
してAl−Fe−Mn系の金属間化合物として存在す
る。このため、Mnの添加量が多いと前記金属間化合物
のサイズが大きくなり、従来の製造方法によって厚さが
400〜600mmのスラブを造塊する場合には、粗大
化合物による不均一な電解ピットが発生し、電解粗面化
ピットの均一性が劣化してしまう。しかし、アルミニウ
ム溶湯から直接薄板連続鋳造板を作製する場合には凝固
速度が100℃/秒と速いため、Al−Fe−Mn系の
金属間化合物のサイズを従来の製造方法でスラブを作製
する場合に比べて小さくすることができる。
【0029】従って、電解粗面化面の均一性を向上させ
るためには、粗大な金属間化合物の形成を抑制する必要
があり、Mn及びFeの総量を所定範囲量とすることが
有効である。このため、0.26≦2[Mn]+[F
e]≦0.80とする。2[Mn]+[Fe]<0.2
6であると、電解粗面化面において未エッチング部が発
生してしまう。一方、2[Mn]+[Fe]>0.80
であると、粗大な化合物が生成し、電解粗面化面の均一
性が劣化してしまう。従って、2[Mn]+[Fe]の
値は上記範囲内とする。
【0030】また、Mnの添加量が0.30重量%を超
えると、電解粗面化面の均一性が劣化してしまう。従っ
て、Mnの添加量は0.30重量%とする。
【0031】次に、上述の成分組成からなるアルミニウ
ム溶湯を使用して印刷版用アルミニウム合金板を製造す
る場合の製造条件について説明する。
【0032】板厚減少率:50%以上 結晶粒径の微細化を再結晶により得るためには、冷間圧
延によってセルの滑り面を増加し、再結晶の起点数を増
やす必要がある。しかし、冷間圧延における板厚減少率
が50%未満であると、その滑り面が不足し、後工程に
おける再度の冷間圧延及び中間焼鈍を施しても微細な結
晶粒を得ることができない。従って、冷間圧延における
板厚減少率は50%以上とする。なお、冷間圧延前の板
厚をh1、冷間圧延後の板厚をh2とすると、板厚減少率
(%)は(h1−h2)/h1×100で表される。
【0033】前述の板厚減少率で冷間圧延されたアルミ
ニウム圧延板に以下の熱処理(中間焼鈍)を施す。な
お、熱処理は熱風炉又は誘導炉等で行うことができる。
【0034】昇温速度:10℃/秒超 再結晶によって結晶粒を微細化するためには、熱エネル
ギーの供給が必要である。昇温速度が10℃/秒以下で
あると、昇温過程において結晶粒が成長し、後工程にお
ける再度の冷間圧延及び中間焼鈍を施しても微細な結晶
粒を得ることができない。従って、昇温速度は10℃/
秒超とする。なお、工業的な昇温速度として200℃/
秒以下であることが好ましい。
【0035】加熱温度:500乃至600℃ 微細な結晶粒を得るためには、加熱温度を管理しておく
ことが必要である。加熱温度が500℃未満であると、
再結晶が不足し、鋳塊板における組織が残留する。この
ため、後工程における再度の冷間圧延及び中間焼鈍を施
しても、微細な結晶粒を得ることができない。一方、加
熱温度が600℃を超えると、結晶粒が著しく成長する
ため、後工程における再度の冷間圧延及び中間焼鈍を施
しても微細な結晶粒を得ることができない。従って、加
熱温度は500乃至600℃とする。
【0036】保持時間:10分間以下 また、微細な結晶粒を得るためには、加熱温度に到達し
た後の保持時間を管理することも必要である。この保持
時間が10分を超えると、結晶粒の成長が極めて大きい
ため、後工程における再度の冷間圧延及び中間焼鈍を施
しても、微細な結晶粒を得ることができない。従って、
加熱温度に到達した後の保持時間は10分間以下とす
る。なお、保持時間0、即ち加熱温度に到達後、直ちに
冷却を開始してもよい。
【0037】降温速度:10℃/秒以上 更に、微細な結晶粒を得るためには、冷却時の降温速度
を管理することも必要である。この降温温度が10℃/
秒未満であると、降温過程において結晶粒が成長するた
め、後工程における再度の冷間圧延及び中間焼鈍を施し
ても、微細な結晶粒を得ることができない。従って、降
温速度は10℃以上とする。
【0038】以上の冷間圧延工程及び熱処理工程を経た
アルミニウム板に対し、再度同一の条件範囲において冷
間圧延工程及び熱処理工程を施す。なお、この2回目の
冷間圧延及び熱処理は、1回目の冷間圧延及び熱処理と
同一の条件とする必要はなく、前述の本発明にて規定し
た範囲にあればよい。
【0039】その後、冷間圧延及び矯正を施すことによ
り、アルミニウム板の表面に微細な結晶粒を得ることが
でき、その結果ストリークス及び不規則な面質ムラの発
生を防止することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について、本発明の特
許請求の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
【0041】先ず、下記表1に示す化学組成のアルミニ
ウム溶湯を双ロールにて直接板状として、連続鋳造圧延
により厚さ6〜8mmの鋳造圧延板を製造した。なお、
以下の表に示す各条件が本発明の特許請求の範囲から外
れる値については、その値に下線を付して示す。
【0042】
【表1】
【0043】次いで、前記鋳造圧延板に下記表2に示す
圧延率で冷間圧延を施し、板厚を8〜3mmとした。そ
の後、下記表2に示す条件により1回目の中間焼鈍を施
した。
【0044】
【表2】
【0045】前記鋳造圧延板に前述の冷間圧延(第1冷
間圧延)及び中間焼鈍(第1中間焼鈍)を施した後、再
度下記表3に示す条件により冷間圧延(第2冷間圧延)
及び中間焼鈍(第2中間焼鈍)を施した。
【0046】
【表3】
【0047】以上のように、前記鋳造圧延板に冷間圧延
(第1冷間圧延)及び中間焼鈍(第1中間焼鈍)を施
し、再度冷間圧延(第2冷間圧延)及び中間焼鈍(第2
中間焼鈍)を施した後、冷間圧延により板厚が0.3m
mのアルミニウム合金板を製造し、矯正を施した。
【0048】このアルミニウム合金板から小片の試験片
を切り取って、下記評価基準により面質ムラ評価、スト
リークス評価、未エッチング部評価及び均一性評価を行
った。
【0049】面質ムラ評価 面質ムラ評価については、先ず前記試験片の1面を2c
2鏡面研磨した。その後、燐酸:70cc、硫酸:2
0cc、3価クロム:7.5g及び純水:10ccから
なる混合薬品の液温を90℃に保持し、この中に前記試
験片を浸漬して、電圧:30V及び電流:3Aの条件で
通電した。その後、前記試験片を水洗及び乾燥させて表
面のミクロ組織の顕微鏡写真(倍率:100倍)を撮影
した。この写真を使用し切片法により、圧延方向に対し
て垂直方向の平均結晶粒径を算出した。このときの平均
結晶粒径が35μm以下の場合を優良、35μmを超え
50μm以下の場合を良好、50μmを超える場合を不
良として、夫々「◎」、「○」及び「×」により下記表
4に示す。
【0050】ストリークス評価 ストリークス評価については、先ず前記試験片(圧延方
向15cm×圧延垂直方向10cm×2枚=3dm2
の表面を王水にて化学エッチング(マクロエッチング)
した。そして、圧延方向の筋模様の長さを測定しその長
さが0.5cm未満である場合を優良、0.5cm以上
1cm未満である場合を良好、1cm以上である場合を
不良として、夫々「◎」、「○」及び「×」により下記
表4に示す。
【0051】未エッチング部評価 未エッチング部評価については、前記試験片を50℃の
温度に加熱された10%水酸化ナトリウム水溶液で30
秒間脱脂した後、温度が25℃の20%硝酸水溶液で3
0秒間中和洗浄した。その後、前記試験片を40℃に加
熱された1%硝酸水溶液中にカーボンを対極としDUT
Y比1:1、電流密度50A/dm2の矩形波交流で6
秒間電気化学的な粗面化処理を施した。更に、温度が2
5℃の1重量%硝酸電解液中で60Hz正弦波、電流密
度50A/dm2の交流を10秒間通電して交流電解粗
面化処理を施した。その後、試験片を温度が40℃の1
0%水酸化ナトリウム水溶液で10秒間脱脂処理した
後、温度が25℃の硝酸で10秒間中和洗浄した。そし
て、試験片を水洗し、乾燥した。
【0052】その後、前記試験片の粗面化表面を走査電
子顕微鏡(SEM)を使用し350倍で表面観察を行
い、総計0.02mm2となるように写真を撮影した。
この写真を基にして、下記数式1に基づいて未エッチン
グ率を算出した。
【0053】
【数1】未エッチング率(%)=(粗面化されていない
部分の面積/全体の面積)×100
【0054】この数式1にて算出された未エッチング率
が0.0〜8.0%である場合を良好、未エッチング率
が8.0%を超える場合を不良として、夫々「○」及び
「×」により下記表4に示す。
【0055】均一性評価 均一性評価については、先ず前述の粗面化処理を施した
試験片を走査電子顕微鏡(SEM)を使用して500倍
で表面観察し、前記試験片の表面を撮影した。この写真
に総計100cmの線を引き、線の下に存在するピット
の大きさを測定した。このときの最小ピットと最大ピッ
トとの大きさの差が3μm未満である場合を良好、3μ
m以上の場合を不良として、夫々「○」及び「×」によ
り下記表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】上記表4に示すように、実施例No1〜3
については、面質ムラ、ストリークス、未エッチング部
及び均一性がいずれも良好であった。
【0058】一方、比較例No1及び2については、第
1冷間圧延における圧延率が小さいため、アルミニウム
板の表面に微細な結晶粒を得ることができず、いずれも
面質ムラ及びストリークス評価が実施例に比べて低いも
のとなった。
【0059】比較例No3については、Siの添加量が
多く、また第1中間焼鈍における昇温速度が遅いため、
粗大な金属間化合物が生成しアルミニウム板の表面に微
細な結晶粒を得ることができなかった。このため、面質
ムラ及び均一性評価が実施例に比べて低いものとなっ
た。
【0060】比較例No4については、Feの添加量が
少なく、また第1中間焼鈍における保持時間が長いた
め、未エッチング部が発生し、また結晶粒が成長して微
細な結晶粒を得ることができなかった。このため、面質
ムラ及び未エッチング部評価が実施例に比べて低いもの
となった。
【0061】比較例No5については、Feの添加量が
多く、また第1中間焼鈍における降温速度が遅いため、
粗大化合物が生成し、また降温過程において結晶粒が成
長して微細な結晶粒を得ることができなかった。このた
め、面質ムラ及び均一性評価が実施例に比べて低いもの
となった。
【0062】比較例No6については、第1中間焼鈍に
おける加熱温度が低いため、再結晶が不足し微細な結晶
粒を得ることができなかった。このため、面質ムラ及び
ストリークス評価が実施例に比べて低いものとなった。
【0063】比較例No7については、第1中間焼鈍に
おける加熱温度が高いため、結晶粒が著しく成長し微細
な結晶粒を得ることができなかった。このため、面質ム
ラ評価が実施例に比べて低いものとなった。
【0064】比較例No8及び9については、第2冷間
圧延における圧延率が小さいため、アルミニウム板の表
面に微細な結晶粒を得ることができず、いずれも面質ム
ラ評価が実施例に比べて低いものとなった。
【0065】比較例No10については、第2中間焼鈍
における昇温速度が遅いため、昇温過程において結晶粒
が成長し微細な結晶粒を得ることができなかった。この
ため、面質ムラ評価が実施例に比べて低いものとなっ
た。
【0066】比較例No11については、第2中間焼鈍
における保持時間が長いため、結晶粒が成長し微細な結
晶粒を得ることができなかった。このため、面質ムラ評
価が実施例に比べて低いものとなった。
【0067】比較例No12については、第2中間焼鈍
における降温速度が遅いため、結晶粒が成長し微細な結
晶粒を得ることができなかった。このため、面質ムラ評
価が実施例に比べて低いものとなった。
【0068】比較例No13については、第2中間焼鈍
における加熱温度が低いため、再結晶が不足し微細な結
晶粒を得ることができなかった。このため、面質ムラ評
価が実施例に比べて低いものとなった。
【0069】比較例No14については、Bの添加量が
多く、また第2中間焼鈍における加熱温度が高いため、
粗面化ピットが不均一となり、また結晶粒が著しく成長
したため微細な結晶粒を得ることができなかった。この
ため、面質ムラ及び均一性評価が実施例に比べて低いも
のとなった。
【0070】比較例No15については、Ti及びBの
添加量が少ないため、結晶粒を微細化させることができ
なかった。このため、ストリークス評価が実施例に比べ
て低いものとなった。
【0071】比較例No16については、Tiの添加量
が多いため、粗面化ピットが不均一となった。このた
め、均一性の評価が実施例に比べて低いものとなった。
【0072】次に、第2の実施例として、アルミニウム
溶湯にSi、Fe、Ti及びBに加えて、Mg及びMn
を添加し、このアルミニウム溶湯からアルミニウム合金
板を製造した場合について説明する。
【0073】先ず、下記表5に示す化学組成のアルミニ
ウム溶湯を双ロールにて直接板状として、連続鋳造圧延
により厚さ6mmの鋳造圧延板を製造した。
【0074】
【表5】
【0075】次いで、前記鋳造圧延板の板厚を冷間圧延
により3mmとし、1回目の中間焼鈍(昇温速度:12
℃/秒、加熱温度:550℃、保持時間:0秒、降温速
度:13℃/秒)を施した。その後、前記鋳造圧延板を
冷間圧延により1mmとし、更に2回目の中間焼鈍(昇
温速度:12℃/秒、加熱温度:550℃、保持時間:
0秒、降温速度:13℃/秒)を施した。
【0076】以上のように、前記鋳造圧延板に冷間圧延
(第1冷間圧延)及び中間焼鈍(第1中間焼鈍)を施
し、再度冷間圧延(第2冷間圧延)及び中間焼鈍(第2
中間焼鈍)を施した後、冷間圧延及び矯正を施して板厚
が0.3mmのアルミニウム合金板を製造した。
【0077】このアルミニウム合金板から小片の試験片
を切り取って、上述した第1の実施例と同様の評価基準
により、面質ムラ評価、ストリークス評価、未エッチン
グ部評価及び均一性評価を行った。その結果を下記表6
に示す。なお、各特性の測定方法は第1実施例と同様で
ある。
【0078】
【表6】
【0079】上記表6に示すように、実施例No4〜6
については、面質ムラ、ストリークス、未エッチング部
及び均一性がいずれも良好以上であり、特にMg及びM
nが所定量添加されたアルミニウム溶湯からアルミニウ
ム合金板を製造したので、面質ムラ及びストリークス評
価がいずれも優れたものとなった。
【0080】比較例No17については、Mgの添加量
が少ないため、アルミニウム合金鋳塊の組織を微細化す
ることができず、面質ムラ、ストリークス、未エッチン
グ部及び均一性評価はいずれも実施例に比べて低いもの
となった。
【0081】比較例No18については、Mgの添加量
が少なく、またMn及び2Mn+Feの添加量が多いた
め、粗大な化合物が生成し電解粗面化面の均一性が劣化
してしまった。このため、均一性評価が実施例に比べて
低いものとなった。
【0082】比較例No19については、面質ムラ及び
ストリークス評価が優れているものの、Mn及び2Mn
+Feの添加量が多いため、電解粗面化面の均一性が劣
化してしまった。このため、均一性評価が実施例に比べ
て低いものとなった。
【0083】比較例No20については、Feの添加量
が多く、またMgの添加量が少ないため、粗大化合物が
生成し電解粗面化ピットが不均一となった。このため、
均一性評価が実施例に比べて低いものとなった。
【0084】比較例No21については、Mgの添加量
が少なく、また2Mn+Feの添加量が多いため、結晶
粒を微細化することができず、また粗大な化合物が生成
して電解粗面化面の均一性が劣化してしまった。このた
め、均一性評価が実施例に比べて低いものとなった。
【0085】比較例No22については、面質ムラ及び
ストリークス評価が優れているものの、Fe、Mg及び
2Mn+Feの添加量が多いため、粗大化化合物が生成
して電解粗面化ピットが不均一となってしまった。この
ため、均一性評価が実施例に比べて低いものとなった。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定組成のアルミニウム合金溶湯を双ロールにて連続鋳
造圧延し、得られた鋳造板に対し、所定の板厚減少率で
の冷間圧延と、所定の熱処理条件での中間焼鈍との組合
せを2回行うので、アルミニウム合金板に面質ムラ及び
ストリークスが発生することを防止でき、表面が均一に
微細化された良好な印刷版用アルミニウム合金板を得る
ことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe:0.25乃至0.7重量%、S
    i:0.1重量%以下、Ti:0.005乃至0.10
    重量%及びB:1乃至50重量ppmを含有し、残部が
    Al及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金溶湯
    を双ロールにて連続鋳造圧延して鋳造板を得る鋳造圧延
    工程と、前記鋳造板を板厚減少率50%以上で冷間圧延
    する第1冷間圧延工程と、前記第1冷間圧延後の圧延板
    を10℃/秒を超える昇温速度で500乃至600℃に
    加熱し、加熱後又はこの温度に10分間以下保持した
    後、10℃/秒以上の降温速度で冷却する第1熱処理工
    程と、前記第1熱処理後の圧延板を板厚減少率50%以
    上で冷間圧延する第2冷間圧延工程と、前記第2冷間圧
    延後の圧延板を10℃/秒を超える昇温速度で500乃
    至600℃に加熱し、加熱後又はこの温度に10分間以
    下保持した後、10℃/秒以上の降温速度で冷却する第
    2熱処理工程と、前記第2熱処理後の圧延板を冷間圧延
    する第3冷間圧延工程と、前記第3冷間圧延後の圧延板
    を矯正する矯正工程と、を有することを特徴とする印刷
    版用アルミニウム合金板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム合金溶湯は、更にM
    g:0.1乃至1重量%を含有することを特徴とする請
    求項1に記載の印刷版用アルミニウム合金板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記アルミニウム合金溶湯は、Mn:
    0.3重量%以下を含有し、Fe及びMnはその含有量
    (重量%)を夫々[Fe]及び[Mn]としたとき、
    0.26≦2[Mn]+[Fe]≦0.80を満足する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷版用アル
    ミニウム合金板の製造方法。
  4. 【請求項4】 Fe:0.25乃至0.7重量%、S
    i:0.1重量%以下、Ti:0.005乃至0.10
    重量%及びB:1乃至50重量ppmを含有し、残部が
    Al及び不可避的不純物からなる組成を有し、双ロール
    で直接板状に連続鋳造圧延されたアルミニウム合金板で
    あって、板厚減少率50%以上の冷間圧延と、昇温速度
    10℃/秒超、加熱温度500乃至600℃、保持時間
    0乃至10分、降温速度10℃/秒以上の熱処理との組
    合せを2回行ったものであることを特徴とする印刷版用
    アルミニウム合金板。
  5. 【請求項5】 前記アルミニウム合金板は、更にMg:
    0.1乃至1重量%を含有することを特徴とする請求項
    4に記載の印刷版用アルミニウム合金板。
  6. 【請求項6】 前記アルミニウム合金板は、Mn:0.
    3重量%以下を含有し、Fe及びMnはその含有量(重
    量%)を夫々[Fe]及び[Mn]としたとき、0.2
    6≦2[Mn]+[Fe]≦0.80を満足することを
    特徴とする請求項4又は5に記載の印刷版用アルミニウ
    ム合金板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009512780A (ja) * 2005-10-19 2009-03-26 ハイドロ アルミニウム ドイチュラント ゲー エム ベー ハー 石版印刷版支持体用のアルミニウムストリップ
JP2012524841A (ja) * 2009-04-24 2012-10-18 ハイドロ アルミニウム ドイチュラント ゲー エム ベー ハー マンガンリッチ及び高度にマグネシウムリッチなアルミニウムストリップ

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