JPH09109320A - 形状回復装置 - Google Patents

形状回復装置

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JPH09109320A
JPH09109320A JP29749495A JP29749495A JPH09109320A JP H09109320 A JPH09109320 A JP H09109320A JP 29749495 A JP29749495 A JP 29749495A JP 29749495 A JP29749495 A JP 29749495A JP H09109320 A JPH09109320 A JP H09109320A
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JP
Japan
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shape
shape memory
recovery
temperature
alloy
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Application number
JP29749495A
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English (en)
Inventor
Keizo Higashiyama
恵三 東山
Takeshi Takubo
毅 田窪
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二方向の形状回復動作をもち、かつ、温度へ
の応答性に優れた形状回復装置を提供すること。 【解決手段】 (1)ある形状回復動作を記憶した形状
記憶合金と、形状記憶合金の回復動作と異なる方向の形
状回復動作を記憶した形状記憶ポリマーとからなり、
形状記憶合金の形状回復温度(マルテンサイト逆変態温
度、Af)が形状記憶ポリマーの形状回復温度(ガラス
転移温度、Tg)より高く、形状記憶合金の(回復応
力×断面積)または発生力が形状記憶ポリマーの(回復
応力×断面積)と同じになる温度を、Afと形状記憶合
金のマルテンサイト変態温度(Mf)の間にくるように
設定し、該温度以上では形状記憶合金の記憶した形状へ
の回復動作によって形状記憶合金が記憶した形状を保
ち、該温度以下であってかつ形状記憶ポリマーのTg以
上の温度では形状記憶ポリマーの記憶した形状への回復
動作によって形状記憶ポリマーが記憶した形状を保つ形
状記憶複合体、(2)ペルチェ素子、(3)放熱体の順
に積層されてなることを特徴とする形状回復装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二方向の形状回復
動作をもち、かつ、温度への応答性に優れた形状記憶複
合体に関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】近年、
形状記憶合金(以下SMAという)や形状記憶ポリマー
(以下SMPという)の形状記憶材料を用いた駆動装置
が、各種の機械および装置のアクチュエータ等として利
用されている。これら形状記憶材料は、自然放冷にて冷
却される場合が多いが、その場合、冷却時の温度応答性
が悪いために形状回復動作に時間がかかり、また、形状
回復動作の制御が困難であるためにアクチュエータとし
ての機能は非常に制限されたものになるという問題があ
った。上記問題を解決するため、SMAの加熱及び冷却
にペルチェ素子を利用する駆動装置も提案されている
(特開昭61−14770)。しかし、上記ペルチェ素
子を利用した駆動装置のSMA、およびSMPの形状の
回復動作は一方向にのみ起こる一方向性(不可逆性)で
ある。SMAについては、特殊な熱処理あるいは加工条
件を施すことにより、二方向性(可逆性)を付与するこ
とも可能であるが、加熱時と冷却時とでは形状回復力が
大きく異なり、一度変形を起こしたものをもとどおりの
形状に戻すことは困難であった。つまり、それ自身で回
復前の形状に戻すことができないので、繰り返し駆動装
置として動作させるためには回復前の形状に戻す作用を
する部品を必要とし、装置の小型化及び軽量化の点で問
題があった。
【0003】本発明は、上記の問題を解決し、二方向の
形状回復動作をもち、かつ、温度への応答性に優れた形
状回復装置を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)ある形
状回復動作を記憶した形状記憶合金と、形状記憶合金の
回復動作と異なる方向の形状回復動作を記憶した形状記
憶ポリマーとからなり、形状記憶合金の形状回復温度
(マルテンサイト逆変態温度、Af)が形状記憶ポリマ
ーの形状回復温度(ガラス転移温度、Tg)より高く、
形状記憶合金の(回復応力×断面積)または発生力が
形状記憶ポリマーの(回復応力×断面積)と同じになる
温度を、Afと形状記憶合金のマルテンサイト変態温度
(Mf)の間にくるように設定し、該温度以上では形状
記憶合金の記憶した形状への回復動作によって形状記憶
合金が記憶した形状を保ち、該温度以下であってかつ形
状記憶ポリマーのTg以上の温度では形状記憶ポリマー
の記憶した形状への回復動作によって形状記憶ポリマー
が記憶した形状を保つ形状記憶複合体、 (2)ペルチェ素子、 (3)放熱体の順に積層されてなることを特徴とする形
状回復装置によって上記目的を達成するものである。
【0005】本発明で用いるSMPとしては、SMPと
して通常使用されるものであれば特に制限はなく、ポリ
ウレタン、ポリノルボルネン、ポリイソプレン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体などが挙げられるが、形状回復
温度であるガラス転移温度(以下Tgという。)を任意
に設定できるという点から特にポリウレタンが好適であ
る。SMPとして通常使用されるポリウレタンは、ポリ
オール、ジイソシアネート、及び、短鎖グリコールやア
ミン類などの鎖延長剤からなるブロック共重合体であっ
て、これら構成成分のモル比を変えることによって、形
状回復温度であるTgを−30℃から60℃まで自由に
設定できる。なお、本発明において、TgはJIS K
7121に準拠して測定した値である。
【0006】本発明で用いるSMAとしては、SMAの
形状回復温度であるマルテンサイト逆変態温度(以下A
fという。)がSMPの成形温度(120〜200℃程
度)以下であるものが好ましく、中でも特に、AfがS
MPの成形温度よりかなり低いTi−Ni系SMAおよ
び銅系SMAが好適に使用される。Ti−Ni系SMA
としては、Ti−Ni二元合金、Ti−Ni−Cu合
金、Ti−Ni−Nb合金、Ti−Ni−Fe合金等が
挙げられ、これらTi−Ni系SMAのAfは−10℃
〜100℃である。また、銅系SMAとしてはCu−Z
n−Al合金、Cu−Al−Ni合金等が挙げられ、こ
れら銅系SMAのAfは−100℃〜100℃である。
【0007】SMAは、低温ではマルテンサイト相(以
下、M相という)の構造であり、ある温度以上で母相の
構造に相変態する材料である。形状回復効果はこの相変
態を利用している。M相のSMAを加熱していくと、徐
々に母相への変態(マルテンサイト逆変態)が発生し、
やがて完全な母相になる。一般に、この母相変態の終了
する温度をAf点と呼び、このAf点が形状記憶合金の
形状回復温度とされる。また、逆に、母相となっている
温度域から冷却していくと、徐々にマルテンサイト変態
が発生し、やがて完全なM相になる。マルテンサイト変
態の終了温度をMf点と呼ぶ。
【0008】本発明においては、上記のSMA、SMP
から任意に選んで組み合わせることができる。ただし、
SMAの形状回復時にはすでにSMPが軟化している必
要があることから、SMAのAf点がSMPのTgより
上であることが必要である。さらに、Af点より温度を
低下させたときに、SMPが硬化するまでの間にSMA
の形状回復力よりSMPの形状回復力が大きくなること
が必要であることから、SMPのTgはSMAのMf点
より低くなければならない。SMAとSMPの形状回復
温度の差は特に制限はないが、実用性を考慮すると、好
ましくはTgがMf点より10℃以上低い、より好まし
くはTgがMf点より20〜40℃以上低いものが良
い。好ましいSMAとSMPの組み合わせは、Tgが2
0〜40℃の形状記憶ポリウレタンと、Af点が50〜
80℃、Mf点が30〜60℃のTi−Ni系SMA、
特にTi−Ni二元合金、Ti−Ni−Cu系SMAが
挙げられる。
【0009】上記したように、本発明に用いられる形状
記憶複合体は、高温(SMAのAf点以上)ではSMA
が記憶した形状を保っているが、低温(SMAのMf点
以下であってSMPのTg以上)では、SMPが、柔ら
かくなったSMAの形状保持力に打ち勝って自身の形状
にSMAを従わせる必要がある。このようにSMAとS
MPの形状回復力のバランスは、SMAの形状回復力、
すなわち(回復応力×断面積)あるいは発生力とSMP
の(回復応力×断面積)が等しくなる温度をSMAのA
f点とMf点の間に設定することによってとることがで
きる。上記温度がAf点より高いと、加熱時にSMAが
十分に形状回復した状態にならない場合があり、また上
記温度がMf点より低いと、冷却時にSMPが十分に形
状回復した状態にならない場合があり、形状記憶複合体
の変位量が低減あるいは二方向性が失われるので好まし
くない。
【0010】なお、本発明において、SMAをコイル状
に加工した場合、その形状回復力は(回復応力×断面
積)ではなくなるので、その場合には形状回復力を発生
力ということにする。例えば、Ti−Ni系SMAコイ
ル(素線の直径:0.2mm、コイル外径:0.8m
m)の発生力は、コイルの変位量50〜70%、Af点
で0.2〜0.3kgfである。これに対して、ポリウ
レタン系SMPの回復応力は、SMAと同じ変位量に対
してTgで約0.2〜0.3kgf/mm2 である。従
って、このSMAコイルをSMPシートで覆う場合のS
MPの断面積は1mm2 程度でよい。このように、SM
Aコイル等の素子にSMPを被覆する場合、SMAの発
生力を計算や測定により求めておき、SMPの(回復応
力×断面積)がその発生力と同等になる温度がSMAの
Af点とMf点の間になるように、SMPの種類、シー
トの厚さを決定すればよい。
【0011】本発明で用いられる形状記憶複合体は以下
の種々の方法で製造される。まず、SMAを板状、線
材、コイル状等に加工し、その後、SMPを被覆する。
SMAの形状にとくに制限はないが、形状回復力の点か
ら特に、コイル状に加工することが好ましい。また、S
MPの被覆方法としては、SMAの表面に加熱溶融した
SMPを被覆する方法あるいは溶剤に溶解したSMPを
塗布して乾燥する方法、SMAの上にSMPを押出しコ
ートする方法あるいはホットプレスする方法等が挙げら
れ、さらに、SMA全体をSMPのシートで覆い、ホッ
トプレスする方法もある。なお、いずれの方法を採用す
る場合でも、SMPはSMAと異なった形状を記憶させ
ておく必要があるので、SMPの被覆前にSMAは自身
が記憶している形状とは異なる、即ち、SMPに記憶さ
せるべき形状に変形させておくことが必要である。ま
た、SMPを所望の形状に成型するために熱をかける場
合、400℃以上の熱をかけるとSMAの再記憶が起こ
る恐れがあるので、好ましくは300℃以下、さらに好
ましくは200℃以下の熱をかける。
【0012】本発明の形状回復装置は、形状記憶複合
体、ペルチェ素子、放熱体の順に積層させてなり、ペル
チェ素子の吸熱面によって形状記憶複合体を冷却し、一
方、ペルチェ素子の発熱面は、放熱体によって放熱を促
進する。ペルチェ素子は、2種類の金属または半導体の
接合面を通じて電流を流すとき、その接合部には発熱ま
たは吸熱が生ずる現象を利用したものであり、電流を流
す方向によって吸熱面と発熱面が逆転するものである。
本発明で用いるペルチェ素子としては、通常使用される
ものであれば特に制限はないが、形状記憶複合体を冷却
する際に、該形状記憶複合体にペルチェ素子の吸熱面を
接触させるような電流方向にすることが必要である。ま
た、その時、ペルチェ素子の発熱面は放熱体に接してお
り、放熱体によってペルチェ素子の放熱を促進させる。
本発明で用いる放熱体としては、熱伝導率のよい材質で
あれば特に制限はなく、銅、銀、アルミニウム等を板
状、フィン状、ブレード状等の形状にして使用すればよ
い。
【0013】本発明においては、形状記憶複合体の変位
量を有効に生かすため、形状記憶複合体の一端をペルチ
ェ素子に対し固定させることが好ましい。固定方法は特
に制限はなく、例えば接着剤、針金等が挙げられる。ま
た、本発明においては、ペルチェ素子と放熱体とも固定
させることが好ましい。固定方法は特に制限はなく、例
えば、接着剤、針金、はんだ付け等が挙げられる。
【0014】形状記憶複合体は加熱、冷却によって変位
させるものであり、本発明においてはペルチェ素子によ
って冷却を行うが、形状記憶複合体の加熱方法は特に制
限はなく、従来の方法が使用でき、例えば、温水による
加熱、通電加熱、レーザー等の熱線照射による加熱など
が挙げられる。また、冷却に用いるペルチェ素子を電流
を流す方向を変えることによって、加熱に用いることも
可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の形状回復装置は、エアコ
ンの吹き出し口風向偏向フラップ駆動機構、胃カメラや
工業用エンドスコープ等の内視鏡の屈曲機構の駆動用ア
クチュエータ、電磁調理器の温度表示用アクチュエー
タ、自動車燃料蒸発ガス排出防止装置のバルブ切換用ア
クチュエータ、サイフォン式コーヒーメーカの調圧アク
チュエータ、オートデシケータのドライユニットのシャ
ッター開閉用アクチュエータ、防火ダンパーのダンパー
切換用アクチュエータ等に適用される。
【0016】図1に本発明の形状回復装置の一実施態様
を示す。断面積1.0mm2 のTi−Ni二元合金のS
MA線材(Af点:80℃、Mf点:50℃)を熱処理
して図1のような折り曲げた形状を記憶させた。このS
MA線材を伸長して直線状態にし、その上にポリウレタ
ン系SMP(Tg:30℃)を厚さ4.5mmになるよ
うに被覆した。成型温度は200℃である。その後、形
状記憶複合体、ペルチェ素子、放熱体の順に積層させ、
形状記憶複合体の一端をペルチェ素子に固定し、ペルチ
ェ素子と放熱体とも固定した。この直線状態の形状記憶
複合体を加熱したところ、70℃付近から徐々に変形し
始め、80℃以上でほぼSMAの記憶している折れ曲が
った形状となった。これをペルチェ素子に電流を流し
て、形状記憶複合体に接している面に吸熱させ、形状記
憶複合体を冷却すると、60℃付近から徐々に伸び始
め、50℃以下でほぼ直線形状、すなわちSMPが記憶
した形状になった。この動作を100回繰り返したが、
変位量の低下はほとんど見られなかった。
【0017】図2に本発明の形状回復装置の別の一実施
態様を示す。断面積0.3mm2 のTi−Ni−Cu合
金のSMA線材(Af点:70℃、Mf点:58℃)
を、外径1.2mmの粗巻き状コイルにした状態で、形
状記憶熱処理を行った。このコイルを圧縮(密巻き)
し、その状態でその周りにポリウレタン系SMP(T
g:40℃)のシート(厚さ:0.2mm)を図2のよ
うに円筒状になるように巻き付け、加熱してこの形状で
被覆した。成型温度は200℃である。その後、形状記
憶複合体、ペルチェ素子、放熱体の順に積層させ、形状
記憶複合体の一端をペルチェ素子に固定し、ペルチェ素
子と放熱体とも固定した。この状態の形状記憶複合体を
加熱したところ、70℃まで加熱するとSMAコイルの
形状回復により形状記憶複合体が伸長した。これをペル
チェ素子に電流を流して、形状記憶複合体に接している
面に吸熱させ、形状記憶複合体を冷却すると、形状記憶
複合体の温度が徐々に低下してくると共に収縮しはじ
め、50℃付近でSMPが記憶した形状になり、その後
温度を下げ続けてもこの形状を保った。この動作を10
0回繰り返したが、変位量の低下はほとんど見られなか
った。
【0018】
【効果】本発明の形状回復装置は、(1)ある形状回復
動作を記憶した形状記憶合金と、形状記憶合金の回復動
作と異なる方向の形状回復動作を記憶した形状記憶ポリ
マーとからなり、形状記憶合金の形状回復温度(マル
テンサイト逆変態温度、Af)が形状記憶ポリマーの形
状回復温度(ガラス転移温度、Tg)より高く、形状
記憶合金の(回復応力×断面積)または発生力が形状記
憶ポリマーの(回復応力×断面積)と同じになる温度
を、Afと形状記憶合金のマルテンサイト変態温度(M
f)の間にくるように設定し、該温度以上では形状記憶
合金の記憶した形状への回復動作によって形状記憶合金
が記憶した形状を保ち、該温度以下であってかつ形状記
憶ポリマーのTg以上の温度では形状記憶ポリマーの記
憶した形状への回復動作によって形状記憶ポリマーが記
憶した形状を保つ形状記憶複合体、 (2)ペルチェ素子、 (3)放熱体の順に積層されてなることによって、2方
向性であり、かつ、温度応答性に優れる。よって、元の
形状に戻す部材を必要としないため、素子の小型化、軽
量化が図ることができ、かつ、冷却時の形状回復動作が
早くなるため、形状記憶複合体の記憶ぼけを防止でき、
繰り返しの使用に耐え得る。また、冷却時の形状回復動
作の制御も容易になるため、アクチュエータとしての機
能が向上する。また、SMPをポリウレタン、ポリノル
ボルネン、ポリイソプレンおよびスチレン−ブタジエン
共重合体から選ばれるポリマーとすることによって、形
状回復温度の設定が容易となる。また、SMAをTi−
Ni系SMAまたは銅系SMAとすることによって、A
f点がSMPの成形温度よりかなり低いため、形状記憶
複合体の製造が容易になる。さらに、SMAをSMPで
被覆することにより、耐食性、絶縁性にも優れるため、
医療用など用途の幅が広がる。また、SMAのコイルの
外周をSMPで囲うことにより、より形状回復力に優れ
た形状回復装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形状回復装置の一実施態様を示した図
である。
【図2】本発明の形状回復装置の別の一実施態様を示し
た図である。
【符号の説明】
1:形状記憶合金 2:形状記憶ポリマー 3:形状記憶複合体 4:ペルチェ素子 5:放熱体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ある形状回復動作を記憶した形状
    記憶合金と、形状記憶合金の回復動作と異なる方向の形
    状回復動作を記憶した形状記憶ポリマーとからなり、
    形状記憶合金の形状回復温度(マルテンサイト逆変態温
    度、Af)が形状記憶ポリマーの形状回復温度(ガラス
    転移温度、Tg)より高く、形状記憶合金の(回復応
    力×断面積)または発生力が形状記憶ポリマーの(回復
    応力×断面積)と同じになる温度を、Afと形状記憶合
    金のマルテンサイト変態温度(Mf)の間にくるように
    設定し、該温度以上では形状記憶合金の記憶した形状へ
    の回復動作によって形状記憶合金が記憶した形状を保
    ち、該温度以下であってかつ形状記憶ポリマーのTg以
    上の温度では形状記憶ポリマーの記憶した形状への回復
    動作によって形状記憶ポリマーが記憶した形状を保つ形
    状記憶複合体、 (2)ペルチェ素子、 (3)放熱体の順に積層されてなることを特徴とする形
    状回復装置。
  2. 【請求項2】 形状記憶ポリマーが、ポリウレタン、ポ
    リノルボルネン、ポリイソプレンおよびスチレン−ブタ
    ジエン共重合体から選ばれるポリマーである請求項1記
    載の形状回復装置。
  3. 【請求項3】 形状記憶合金が、Ti−Ni系形状記憶
    合金または銅系形状記憶合金である請求項1または請求
    項2記載の形状回復装置。
  4. 【請求項4】 形状記憶複合体が、形状記憶合金に形状
    記憶ポリマーを被覆してなる請求項1〜3いずれかに記
    載の形状回復装置。
  5. 【請求項5】 形状記憶複合体が、形状記憶合金のコイ
    ルの外周を形状記憶ポリマーで囲ってなる請求項1〜4
    いずれかに記載の形状回復装置。
JP29749495A 1995-10-20 1995-10-20 形状回復装置 Pending JPH09109320A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6872433B2 (en) 2001-03-27 2005-03-29 The Regents Of The University Of California Shape memory alloy/shape memory polymer tools
EP1460284A3 (en) * 2003-01-28 2006-07-05 C.R.F. Società Consortile per Azioni An actuator device with shape-memory flexible cable
WO2020262802A1 (ko) * 2019-06-24 2020-12-30 한국기계연구원 냉각장치를 포함하는 유연구동기, 이를 포함하는 웨어러블 로봇, 이를 포함하는 마사지 장치, 및 이의 제어방법
KR20210000142A (ko) * 2019-06-24 2021-01-04 한국기계연구원 냉각장치를 포함하는 유연구동기, 이를 포함하는 웨어러블 로봇 및 이의 제어방법

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