JPH09109018A - 硬脆材料の加工方法、及びその加工装置 - Google Patents

硬脆材料の加工方法、及びその加工装置

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JPH09109018A
JPH09109018A JP7275879A JP27587995A JPH09109018A JP H09109018 A JPH09109018 A JP H09109018A JP 7275879 A JP7275879 A JP 7275879A JP 27587995 A JP27587995 A JP 27587995A JP H09109018 A JPH09109018 A JP H09109018A
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JP
Japan
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hammer
brittle material
hard
processing
amplitude
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JP7275879A
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Masaru Hachisuga
勝 蜂須賀
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス等の硬脆材料を複雑な形状に加工す
る。 【解決手段】 硬脆材料1の加工面における方線方向成
分を有する方向に、ハンマ11を超音波振動させ、この
ハンマ11を硬脆材料1に接触させて、硬脆材料1を加
工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックスやガ
ラス等の硬脆材料を目的の形状に加工する加工方法、及
びその加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、硬脆材料の加工においては、焼
結後に、不要部分の除去のために、又は表面あらさや寸
法精度を向上させるために研削加工が行なわれている。
具体的には、例えば、光学部品として用いられるレンズ
の加工では、砂かけ研磨や仕上研磨の前工程として、形
状創成に研削加工が行われている。
【0003】また、熔解したガラス材にプレス加工のみ
を施すことによって、目的の形状を創成し、比較的精度
を要求されないようなレンズやプリズム等の光学部品を
製作することもある。さらに、熔解したガラス材にプレ
ス加工を施して大まかな形を創成した後、焼き鈍してか
ら、研削、研磨加工を行うこともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した研削加工で
は、砥石にある程度の周速を持たせるために、砥石の回
転数を大幅に高くできない限りは、ある程度の砥石直径
が必要になる。このため、砥石自体が大きいこと及び砥
石と被加工物との接触面積が大きくなるといった原因
で、形状が複雑なものの加工や、曲率の小さい凹レンズ
の加工が極めて困難なことが多く、場合によって加工不
可能なこともあるという問題がある。
【0005】また、プレス加工では、研削加工のように
被加工物の曲率が小さいからと言って、加工が困難にな
るという問題は生じないものの、プレス加工のための型
が非常に高価なものであるため、少量多品種製造の場合
には、型の費用も含め加工コストが嵩むという問題点が
ある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点につい
て着目してなされたもので、目的の形状が複雑なものの
であっても、コストをあまりかけずに加工することがで
きる硬脆材料の加工方法、及びその加工装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の硬脆材料の加工方法は、ハンマ(11)を超音波振動
させ、このハンマ(11)の振幅方向が硬脆材料(1)
との接点における方線方向成分を有するよう、ハンマ
(11)を硬脆材料(1)に接触させて、硬脆材料
(1)を加工することを特徴とするものである。
【0008】ここで、硬脆材料(1)を特定の温度まで
加熱した後、超音波振動しているハンマ(11)を硬脆
材料(1)に接触させて、硬脆材料(1)を加工しても
よい。
【0009】また、前記目的を達成するための硬脆材料
の加工装置は、硬脆材料(1)を把持する把持手段(5
0)と、硬脆材料(1)と接触するハンマ(11)と、
ハンマ(11)を超音波振動させる振動発生手段(2
0,61)と、ハンマ(11)と把持手段(50)との
うち少なくとも一方が、ハンマ(11)の振幅方向が硬
脆材料(1)との接点における方線方向成分を有するよ
う取り付けられ、一方を他方に対して相対移動させる移
動手段(30,55)と、を備えていることを特徴とす
るものである。
【0010】ここで、前記加工装置は、前記振動発生手
段(20,61)によるハンマ(11)の振動振幅を拡
大する振幅拡大手段(15)を備えていることが好まし
い。さらに、前記振動発生手段(20,61)は、ハン
マ(11)の振動振幅を変える振幅変更手段(62)を
有していることが好ましい。
【0011】また、前記加工装置は、硬脆材料(1)に
対するハンマ(11)の接触角度を変える接触角変更手
段(70)を備えていてもよい。
【0012】なお、以上において、( )内の符号は、
以下に説明する実施形態の対応部位の符号である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態とし
ての硬脆材料の各種加工装置について説明する。
【0014】まず、本発明に係る実施形態としての加工
装置について、図1を用いて説明する。この加工装置
は、ランジュバン型電歪振動子20と、振動子20の振
動振幅を増幅する振幅拡大ホーン15と、振幅拡大ホー
ン15から振幅拡大された超音波振動が加えられるハン
マ11と、これらが取り付けられるケーシング25と、
振動子20に交流電圧を印加して振動子20を超音波振
動させる発振器61と、振動子20を冷却する冷却ファ
ン26と、ガラス製の被加工物1を把持するチャック5
0と、振動子等と共にケーシング25を移動させるXZ
移動機構30と、被加工物1を把持するチャック50を
回転させる回転機構55と、XZ移動機構30及び回転
機構55の動作を制御する制御装置65とを備えてい
る。
【0015】ハンマ11は、ほぼ円筒状を成し、一方の
端部が半径10mmの半球状の接触端12を成し、他方
の端部が平坦な受振面13を成している。このハンマ1
1は、焼入鋼で、その硬度は、HRC50〜60であ
る。このハンマ11は、その受振面13に振幅拡大ホー
ン15の振動放射面16が接触した状態で、振幅拡大ホ
ーン15にネジ止めされている。振幅拡大ホーン15
は、その受振面17に振動子20の振動放射面21が接
触した状態で、振動子20にネジ止めされている。振動
子20は、コネクタ27及びケーブル28を介して発振
器61と接続されている。この発振器61には、振動子
20へ印加する交流電圧の出力を変える出力調節ボリュ
ーム62が設けられている。
【0016】ハンマ11と振幅拡大ホーン15とから成
る振動系18の固有振動数は、振動子20の固有振動数
と同じで、ハンマ11と振動拡大ホーンと振動子20と
が共振系を構成している。従って、振動子20の振動
で、これらには定在波が発生する。定在波の場合、振動
系18の両端は振動の腹になるため、振動系18の一方
の端部であるハンマ11の接触端12は、この振動系1
8において振幅が最大の腹となる。この実施形態におけ
る振動子20の振動は、振幅方向が振動伝達方向に一致
する縦振動である。また、振動子20から振幅拡大ホー
ン15を介して、ハンマ11へ振動が伝わる振動伝達方
向は、ハンマ11の受振面13から接触端12の方向、
言い換えると、円筒状のハンマ11の中心軸11aが伸
びている方向である。従って、ハンマ11の接触端12
の振幅方向は、ハンマ中心軸11aが伸びている方向に
なる。ハンマ11と振幅拡大ホーン15とから成る振動
系18に定在波が発生しているとき、この実施形態で
は、振幅拡大ホーン15のある位置が定在波の節にな
る。この振幅拡大ホーン15で節となる位置にフランジ
19aが設けられ、このフランジ19aがケーシング2
5にネジ19bで止めされている。ハンマ11、振幅拡
大ホーン15及び振動子20は、前述したように、相互
にネジ止めされて一体的に成っている。従って、これら
は、振幅拡大ホーン15に設けられたフランジ19aを
介してケーシング25に固定されている。ところで、定
在波の節は、振幅が0の箇所であるから、振動子20、
振幅拡大ホーン15及びハンマ11が振動しても、振幅
拡大ホーン15に設けられているフランジ19a、及び
このフランジ19aと連結しているケーシング25は、
振動しない。ケーシング25には、振動子20の後端部
に風を送って、振動子20を冷却する冷却ファン26が
設けられている。以上で説明した振動子20、振幅拡大
ホーン15、ハンマ11、ケーシング25、冷却ファン
26は、一体的になっており、加振ユニット10を構成
している。この加振ユニット10は、この実施形態にお
いて、その重量が2.0kgで、その振動伝達方向にお
ける全長が210mmである。
【0017】XZ移動機構30は、チャック50に把持
される被加工物1に対する遠近方向(以下、Z方向とす
る。)に加振ユニット10を移動させるZ方向移動機構
41と、Z方向に垂直な方向に加振ユニット10を移動
させるX方向移動機構31とを備えている。Z方向移動
機構41は、Z方向に伸びているスクリューネジ42
と、これを回転可能に支持するベース43と、ベース4
3に対してZ方向に移動可能に取り付けられているZ方
向移動テーブル44と、スクリューネジ42に螺合し且
つ移動テーブル44に固定されているナット45と、ス
クリューネジ42を回転させるZ方向移動モータ46と
を備えている。また、X方向移動機構31は、X方向に
伸びているスクリューネジ32と、これを回転可能に支
持するベース33と、ベース33に対してX方向に移動
可能に取り付けられているX方向移動テーブル34と、
スクリューネジ32に螺合し且つ移動テーブル34に固
定されているナット35と、スクリューネジ32を回転
させるX方向移動モータ36とを備えている。X方向移
動テーブル34には、Z方向移動機構41のベース43
が固定されている。また、Z方向移動テーブル44に
は、ハンマ11の中心軸11aの方向がZ方向を向くよ
うに、加振ユニット10が固定されている。
【0018】回転機構55は、Z方向に伸びる回転軸5
6と、この回転軸56を回転させる回転モータ(図示さ
れていない。)とを備えている。回転軸56の端部に
は、チャック50が固定されている。XZ移動機構30
及び回転機構55の各モータ36,46は、制御装置6
5とケーブル37,47で接続されており、この制御装
置65からの指示に応じて駆動する。
【0019】次に、この加工装置による硬脆材料の加工
原理について説明する。図3に示すように、ガラス1の
表面にダイヤモンド等で形成された圧子2を適当な力で
押しつけると、圧子2が押し付けられた部分近傍1a
は、塑性変形することが知られている。そこで、この実
施形態では、図4に示すように、先端に適当なRを持つ
ハンマ11により、連続的に被加工物1の表面をハンマ
リングするすると供に、この被加工物1をハンマ11の
動きに同期させて、相対移動させることにより、塑性加
工による形状創成を実施している。この実施形態では、
被加工物1とハンマ11との接点における方線方向(Z
方向)に、ハンマ11を超音波域で縦振動Vさせて、ハ
ンマリングを実現している。
【0020】次に、この加工装置による被加工物1の実
際の加工手順について説明する。まず、加工前の被加工
物1の形状データと、加工後の被加工物1の目標形状デ
ータとを制御装置65に入力する。制御装置65は、こ
れらの形状データに基づき、実際に加工する際の各モー
タ36,46の駆動量を演算する。
【0021】その後、被加工物1をチャック50に取り
付ける。続いて、X方向移動機構31を駆動させて、ハ
ンマ11をX方向に移動させ、被加工物1の中心とハン
マ11の中心軸11aとを一致させる。以上で、初期設
定が終了する。
【0022】次に、発振器61のスイッチ63を押し
て、振動子20を超音波振動させると共に、制御装置6
5の加工開始スイッチ66を押して、回転機構55及び
XZ移動機構30を駆動させる。これらの操作で、被加
工物1は、Z方向に伸びている回転軸56を中心として
回転し始めると共に、Z方向移動機構41が駆動して、
超音波振動しているハンマ11が被加工物1に接触す
る。ハンマ11が被加工物1に接触すると、X方向移動
機構31が駆動して、ハンマ11をX方向に往復移動さ
せる。以上のように、被加工物1を回転させつつ、超音
波振動しているハンマ11をX方向に数回往復移動させ
ることで、被加工物1は目的の形状に成形される。加工
量を多くしたい場合には、ハンマ11の振幅が大きくな
るよう、発振器61の出力調節ボリューム62を操作し
て、振動子20へ印加する交流電圧の出力を増加させ
る。
【0023】ここで、この加工装置による被加工物1の
実際の加工条件を以下のようにした。
【0024】被加工物の種類:FC5、被加工の直径:
20mm 被加工物の厚さ:2mm、被加工物1の温度:約23℃ ハンマの送り速度(X方向の速度):0.05mm/r
ev 1パス当たりのハンマの押し込み量(Z方向の移動
量):0.25μm 加工回数(X方向への往復移動回数):10回 被加工物の回転数:50rpm 振動系の振動周波数:26.6〜26.7kHz 振動子への入力パワ−:15W (このときのハンマの接触端の振幅:20μm) 以上のような加工条件の下、硬脆材料たるFC5を加工
した結果、図5に示すような断面形状が得られた。ハン
マ11によるハンマリングは、被加工物1の中心Cから
2.25mm〜9.0の間を行った。ハンマリングされ
た部分は、ハンマリングされていない部分に比較して1
μm程度変位した。また、被加工物1の表面あらさは、
加工前0.02μm(Rmax)程度であったのが、ハ
ンマリングした後0.05μm(Rmax)になった。
【0025】以上のように、ハンマ11を超音波振動さ
せ、ハンマ11の振幅方向が被加工物1との接点におけ
る方線方向(この実施形態ではZ方向)成分を有するよ
う、ハンマ11を被加工物1に接触させることで、被加
工物1を加工することができる。また、表面粗さがあま
り変化しないので、製品によっては研磨作業を省くこと
もできる。
【0026】また、本実施形態では、加工工具であるハ
ンマ11を加工面に対する方線方向に振動させて加工し
ているので、砥石を用いている場合と異なり、加工工具
の直径を大きくする必要がなくなる結果、加工工具の直
径を大幅に小さくすることができると共に、被加工物1
との接触面積を大幅に小さくすることができる。このた
め、形状が複雑なものの加工や、曲率の小さい凹レンズ
の加工を容易に行うことができる。さらに、プレス加工
によらずとも、形状が複雑なものの加工や曲率の小さい
凹レンズの加工を行うことができるので、少量多品種製
造の際には、加工コストを削減することができる。
【0027】ところで、被加工物1であるガラスの温度
を上昇させることにより、そのビッカース硬度が減少す
るは知られていることである。これは、被加工物1の温
度上昇にともない、ガラス表面にダイヤモンド等で形成
された圧子を適当な力で押しつけた場合の塑性変形量が
多くなることを意味している。従って、被加工物1を加
熱した後、被加工物1をハンマリングすることで、加工
効率を高めることができる。
【0028】そこで、ここでは、被加工物1であるFC
5の転移温度である470℃まで、被加工物1を加熱し
てから、被加工物1のハンマリングを行った。その結
果、加工回数が3回で、非加熱時(加工回数10回)と
同じ加工量を得ることができた。さらに、被加工物1を
加熱したことで、被加工物1の表面粗さも向上した。
【0029】次に、図2を用いて、本発明に係る実施形
態としての他の加工装置について説明する。この加工装
置は、先の実施形態における加振ユニット10とXZ移
動機構30との間に、被加工物1に対するハンマ11の
接触角を変える接触角変更機構70を設けたもので、そ
の他は先の実施形態と同様である。
【0030】接触角変更機構70は、XZ移動機構30
のZ方向移動テーブル44に固定されているベース71
と、ベース71に対して揺動する傾斜テーブル72と、
この傾斜テーブル72を揺動可能にベース71に連結す
る連結軸73と、ベース71に対する傾斜テーブル72
の角度を調節するための角度調節ボルト74と、ベース
71に対する傾斜テーブル72の角度が大きくなるのを
規制するバネ75とを備えている。
【0031】連結軸73は、ベース71の+Z側の端部
にX方向に平行に取り付けられている。傾斜テーブル7
2は、この連結軸73を中心として揺動可能に連結軸7
3に取り付けられている。ベース71には、X方向及び
Z方向に垂直なY方向に伸び雌ネジ71aが形成されて
いる。角度調節ボルト74には、その一方の端部にベー
ス71の雌ネジ71aに螺合する雄ネジ74aが形成さ
れ、その他方の端部に傾斜テーブル72の下面と接触す
る半球状の接触端74bが形成されている。この接触端
74bの僅かに下方の位置には、角度調節ボルト74を
操作するための操作部74cが形成されている。ベース
71の−Z側の端部と傾斜テーブル72の−Z側の端部
とは、バネ75で連結されている。傾斜テーブル72上
には、加振ユニット10が固定されている。
【0032】傾斜テーブル72は、ベース71に対する
角度が0になる方向にバネ75で付勢されている。この
ため、角度調節ボルト74の接触端74bは、ベース7
1の下面と常に接触している。従って、角度調節ボルト
74を回転させて、ベース71からの突出量を調節する
ことにより、傾斜テーブル72の角度を調節することが
できる。すなわち、被加工物1に対するハンマ11の角
度を調節することができる。
【0033】このように、被加工物1に対するハンマ1
1の角度を変えることにより、被加工物1の形状にフレ
キシブルに対応することができる。具体的には、例え
ば、被加工物1のある部分の加工面と他の部分の加工面
との角度が比較的大きい場合でも対応することができ
る。
【0034】この実施形態は、ハンマ11の角度調節を
手動で行うものであるが、角度調節ボルト74を回転さ
せる機構を設け、この機構の駆動量を制御装置65で制
御するようにすることで、加工中におけるハンマ11の
角度調節を正確且つ自動で行うことができる。
【0035】なお、以上の各実施形態では、いずれもハ
ンマ11をX,Z方向に移動させるものであるが、ハン
マ11は被加工物1に対して相対的に移動できればよい
ので、被加工物1をX,Z方向に移動させるようにして
もよい。また、移動方向としては、X,Z方向の他に、
これらの方向に垂直なY方向の移動を加えてもよい。
【0036】また、ハンマの材質については、焼入鋼以
外、例えば、超硬、CBN、アルミナ、水晶、ダイヤモ
ンドなどでもよい。さらに、ハンマの先端形状も、半球
形状に限らず、例えば、図3に示すような円錐形状を成
しているものであってもよい。このように円錐状のハン
マを用いると、例えば、凹面形状のコーンレンズも容易
に加工することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、加工工具であるハンマ
を加工面に対する方線方向に振動させて加工しているの
で、砥石を用いている場合と異なり、加工工具の直径を
大きくする必要がなくなる結果、加工工具の直径を大幅
に小さくすることができると共に、被加工物との接触面
積を大幅に小さくすることができる。このため、形状が
複雑なものの加工や、曲率の小さい凹レンズの加工を容
易に行うことができる。
【0038】さらに、プレス加工によらずとも、形状が
複雑なものの加工や曲率の小さい凹レンズの加工を行う
ことができるので、少量多品種製造の際には、加工コス
トを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態としての加工装置の構
成を示す説明図である。
【図2】本発明に係る一実施形態としての他の加工装置
の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の加工原理を説明するための説明図であ
る。
【図4】本発明に係る一実施形態としての加工装置にお
いて、硬脆材料である被加工物の加工過程を示す説明図
である。
【図5】本発明に係る一実施形態としての加工装置で加
工した後の被加工物の断面形状を示す説明図である。
【符号の説明】
1…被加工物(硬脆材料)、10…加振ユニット、11
…ハンマ、15…振幅拡大ホーン、20…ランジュバン
型電歪振動子、25…ケーシング、26…冷却ファン、
30…XZ移動機構、50…チャック、55…回転機
構、61…発振器、62…出力調節ボリューム、65…
制御装置、70…接触角変更機構。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬脆材料を目的の形状に加工する硬脆材料
    の加工方法において、 ハンマを超音波振動させ、該ハンマの振幅方向が前記硬
    脆材料との接点における方線方向成分を有するよう、該
    ハンマを該硬脆材料に接触させて、該硬脆材料を加工す
    ることを特徴とする硬脆材料の加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の硬脆材料の加工方法におい
    て、 前記硬脆材料を特定の温度まで加熱した後、超音波振動
    している前記ハンマを該硬脆材料に接触させることを特
    徴とする硬脆材料の加工方法。
  3. 【請求項3】硬脆材料を目的の形状に加工する硬脆材料
    の加工装置において、 前記硬脆材料を把持する把持手段と、 前記硬脆材料と接触するハンマと、 前記ハンマを超音波振動させる振動発生手段と、 前記ハンマと前記把持手段とのうち少なくとも一方が、
    該ハンマの振幅方向が前記硬脆材料との接点における方
    線方向成分を有するよう取り付けられ、該一方を他方に
    対して相対移動させる移動手段と、 を備えていることを特徴とする硬脆材料の加工装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の硬脆材料の加工装置におい
    て、 前記振動発生手段による前記ハンマの振動振幅を拡大す
    る振幅拡大手段を備えていることを特徴とする硬脆材料
    の加工装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の硬脆材料の加工装置
    において、 前記振動発生手段は、前記ハンマの振動振幅を変える振
    幅変更手段を有していることを特徴とする硬脆材料の加
    工装置。
  6. 【請求項6】請求項3、4又は5記載の硬脆材料の加工
    装置において、 前記硬脆材料に対する前記ハンマの接触角度を変える接
    触角変更手段を備えていることを特徴とする硬脆材料の
    加工装置。
JP7275879A 1995-10-24 1995-10-24 硬脆材料の加工方法、及びその加工装置 Pending JPH09109018A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188706A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Topcon Corp 加工装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188706A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Topcon Corp 加工装置

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