JPH09105614A - 表面形状評価装置および表面形状評価方法 - Google Patents

表面形状評価装置および表面形状評価方法

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JPH09105614A
JPH09105614A JP7262972A JP26297295A JPH09105614A JP H09105614 A JPH09105614 A JP H09105614A JP 7262972 A JP7262972 A JP 7262972A JP 26297295 A JP26297295 A JP 26297295A JP H09105614 A JPH09105614 A JP H09105614A
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JP
Japan
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illumination light
welding bead
scanning
shape
light source
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JP7262972A
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English (en)
Inventor
Munetoshi Zen
宗利 善
Hideo Miura
英生 三浦
Masaaki Nakakado
公明 中門
Takayuki Shimodaira
貴之 下平
Tsugio Udagawa
次男 宇田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種製品の溶接ビード部分を切断することな
く直接測定し、溶接ビード形状の良否を精度よく判別す
る。 【解決手段】 X軸方向に移動可能な光源12aと、Y
軸方向に移動可能な光源12bと、X軸方向に配置され
たラインセンサ13aと、Y軸方向に配置されたライン
センサ13bとを備え、Z軸方向に移動可能とされる検
出器4により、溶接ビード表面の三次元方向の形状を検
出する。検出器4内部の各ラインセンサの出力は信号線
Lおよび測定演算制御装置を介して解析装置8に送ら
れ、解析装置8は溶接ビード表面の三次元方向の形状を
測定するとともに、ビード止端部における応力集中係数
や切欠係数を求めて溶接ビードの寿命評価等を行い、解
析結果をプリンタ9に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すみ肉溶接ビード
や突き合わせ溶接ビード等の各種溶接ビードの表面形状
を測定し、溶接ビードの良否を判断する表面形状評価装
置および表面形状評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械構造物の分野では、近年の工事
規模の拡大、運搬車両の大型化などに伴って油圧ショベ
ルを初めとする各種建設機械が大型化および大容量化す
る傾向にある。それに伴って、操作性や機能性の向上
や、このところクローズアップされている環境に関する
諸問題とともに、軽量化および信頼性の向上に対する要
求がますます高まりつつある。
【0003】油圧ショベルは、前部フロントアタッチメ
ント(以下、フロント部と略する)、上部旋回体、およ
び下部走行体(足回り)によって構成されており、フロ
ント部は、バケット、アーム、ブーム、各種リンクおよ
び各油圧シリンダから成り、それぞれピン結合されてい
る。バケット、アームおよびブームは薄板溶接構造とさ
れ、アームおよびブームはほぼ完全なボックス構造とさ
れている。ブームのボックス構造は、機種によって異な
るものの、三つのボックスを裏当金付きの突き合わせ溶
接とした溶接継手で固定し、かつ補強のために隔壁をす
み肉溶接している。また、操作性および軽量化のために
先端に行くほど板厚を薄くする施工方法を取っている。
【0004】溶接構造物の設計に際して、施工方法と板
厚を考慮に入れて疲労強度を評価するには、施工方法別
および板厚別のS−N線図が必要となる。しかし、それ
ぞれの条件でのS−N線図を求めるためには、かなりの
労力と時間を要する。したがって、疲労試験を行わなく
ても既存の実験結果から疲労強度の評価を行えることが
望ましい。
【0005】溶接継手の疲労強度は溶接ビードの幾何学
形状に支配され、溶接ビードの幾何学形状を表すフラン
ク角、ビード高さ、脚長および溶接止端半径等の各パラ
メータを求めることが重要であり、これら各パラメータ
を求めることで、応力集中係数および切欠係数を有限要
素法計算や実験式により演算できる。また、応力集中係
数に公称応力を乗じた結果と材料のS−N線図を利用す
れば、溶接部の寿命を予測演算できる。すなわち、溶接
ビード形状の測定結果を用いて応力集中係数および切欠
係数を算出することで、溶接部の疲労強度の予測評価を
行える。
【0006】従来は溶接ビードの形状を測定する際、レ
プリカキットで溶接ビードの複製を取るか、溶接部を溶
接線(溶接箇所の長手方向)に対して直角に切断し、そ
の切断面を万能投影機で約10倍に拡大トレースし、こ
のトレースから定規と分度器を用いて、フランク角、ビ
ード高さ、脚長および溶接止端半径を測定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
溶接ビード測定方法は、溶接部の複製を取るための前準
備や後処理にかなりの労力と時間を要するという問題が
あった。また、処理の仕方によっては複製物に歪みが生
じて実際とは異なる形状になったり、拡大した切断面の
測定は一般に定規を使って行うことから個人差が出るお
それ等が大きく、精度を上げることができない。さら
に、溶接部を切り出して測定する方法は、製品から切り
出せる場合は希であることから、予め製品と同一条件で
試験片に溶接を行って、その試験片を切断して評価する
ことが多く、結果が得られるまでに労力と時間がかか
り、その評価も、製品を直接評価できるわけではなく、
試験片を用いた仮の評価しかできなかった。
【0008】本発明の目的は、各種製品の溶接ビード部
分を切断せずに直接測定でき、かつ溶接ビード形状の良
否を精度よく判別できる表面形状評価装置および評価方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
−溶接ビードの寿命評価試験の原理− 以下では、図14のすみ肉溶接継手の寿命評価試験を行
う例について説明する。図14の主板51と副板52は
すみ肉溶接により固定されている。図14では、すみ肉
溶接ビード53のフランク角をθ、ビード高さをh、す
み肉溶接ビードのビード止端半径(ビード端部の曲率半
径)をR、主板の板厚をt、ビート幅をBとしている。
【0010】今、主板51に公称応力範囲Δσの応力が
かかると、ビード止端部54に応力集中が起こり、ビー
ド止端部に最大の局部応力σlocが作用する。このた
め、ビード止端部における応力集中係数と切欠係数を求
めることが溶接部の寿命評価を行うために特に重要であ
り、応力集中係数Ktと切欠係数Kfはそれぞれ
(1),(2)式で表される。
【数1】
【0011】また、(3)式のように、応力集中係数K
tにビード止端部の公称応力範囲Δσを乗じることによ
り、ビード止端部における局部応力σlocが求まる。
【数2】σloc=Δσ×Kt …(3)
【0012】(3)式で求めた局部応力σlocと図15
に示す溶接材料のS−N線図とにより、溶接部の寿命評
価を行える。なお、応力集中係数Ktと切欠係数Kfを
算出するためには、溶接ビード形状に関連するフランク
角θ、ビード高さh、ビード幅Bおよびビード止端半径
Rの測定が不可欠である。そこで、本発明は、以下の構
成によりフランク角θやビード高さh等を簡易かつ正確
に測定できるようにしている。
【0013】−本発明の構成− 発明の一実施の形態を示す図1,2,9,12に対応づ
けて本発明を説明すると、本発明は、溶接ビード表面に
所定のビーム口径の照明光を照射可能な照明光源12
a,12bと、照明光を溶接ビード表面の所定方向に沿
って走査させる第1の走査手段11a,11bと、溶接
ビード表面から所定の角度範囲の方向に反射された照明
光を受光する受光手段13a,13bと、受光手段13
a,13bにより受光された照明光に基づいて溶接ビー
ド表面の二次元形状を評価する表面評価手段8と、を備
えることにより、上記目的は達成される。請求項1に記
載の発明では、照明光を溶接ビード表面の所定方向に沿
って走査させ、溶接ビード表面で反射された照明光のう
ち、所定の角度範囲の方向に反射された照明光を受光手
段13a,13bにより受光する。溶接ビード表面に凹
凸や溶接不良箇所が存在すると、照明光の反射方向が不
規則になるため、表面評価手段8は照明光の反射方向に
より、溶接ビード表面の二次元形状を測定および評価す
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、照明光を溶接ビ
ード表面の所定方向とは異なる方向に走査させる第2の
走査手段6aを備え、第1および第2の走査手段11
a,11b,6aにより照明光を走査させたときに受光
手段13a,13bにより受光される照明光に基づい
て、溶接ビード表面の三次元形状を評価するように表面
評価手段8を構成するものである。請求項2に記載の発
明では、照明光を溶接ビード表面の所定方向とは異なる
方向に走査させて溶接ビード表面の三次元形状を評価す
る。
【0015】請求項3に記載の発明は、照明光源12
a,12bから溶接ビード表面に向けて所定のビーム口
径の照明光を照射し、照明光を溶接ビード表面の第1の
方向に沿って走査させて溶接ビード表面から所定の角度
範囲の方向に反射された照明光を受光手段13a,13
bにより受光し、照明光を溶接ビード表面の第2の方向
に沿って所定量ずつ走査させて各走査位置で第1の方向
への走査を行い、受光手段13a,13bによる受光結
果に基づいて溶接ビード表面の三次元形状を評価するも
のである。請求項3に記載の発明では、照明光を溶接ビ
ード表面の第2の方向に沿って所定量ずつ走査させ、そ
れぞれの第2の方向における走査位置ごとに、照明光を
溶接ビード表面の第1の方向に沿って走査させて、溶接
ビード表面で反射された照明光を受光手段13a,13
bにより受光し、その受光結果により溶接ビードの三次
元形状を評価する。
【0016】請求項4に記載の発明は、溶接ビード表面
に所定のビーム口径の照明光を照射可能な照明光源12
a,12bと、照明光を第1の方向に走査させて溶接ビ
ード表面での照明光の照射位置を変更する第1の走査手
段11aと、照明光を第2の方向に走査させて溶接ビー
ド表面での照明光の照射位置を変更する第2の走査手段
11bと、少なくとも第1の方向に並べて配置された複
数の光電変換素子から成り、溶接ビード表面で反射され
た照明光の少なくとも一部を受光して電気信号に変換す
る第1の撮像装置13aと、少なくとも第2の方向に並
べて配置された複数の光電変換素子から成り、溶接ビー
ド表面で反射された照明光の少なくとも一部を受光して
電気信号に変換する第2の撮像装置13bと、第1およ
び第2の撮像装置13a,13bから出力された電気信
号に基づいて溶接ビード表面の二次元形状を評価する表
面評価手段8と、を備えることにより、上記目的は達成
される。請求項4に記載の発明では、例えば図2に示す
ように、照明光を第1および第2の方向に走査させ、溶
接ビード表面で反射された照明光を、異なる二方向に光
電変換素子が配置されている第1および第2の撮像装置
13a,13bで受光して溶接ビードの二次元形状を評
価する。
【0017】請求項5に記載の発明は、照明光を第3の
方向に走査させて溶接ビード表面での照明光の照射位置
を変更する第3の走査手段6aを備え、第1、第2およ
び第3の方向に照明光を走査させたときに第1および第
2の撮像装置13a,13bにより受光される照明光に
基づいて、溶接ビード表面の三次元形状を評価するよう
に表面評価手段8を構成するものである。請求項5に記
載の発明では、溶接ビードの三次元形状を評価できるよ
うに、さらに第3の方向に照明光を走査させる。
【0018】請求項6に記載の発明は、溶接ビード表面
に所定のビーム口径の照明光を照射可能な照明光源12
と、照明光を溶接ビード表面の所定方向に沿って走査さ
せる第1の走査手段11と、曲線状または曲面状に配置
された複数の光電変換素子から成り、溶接ビード表面か
ら所定の角度範囲の方向に反射された照明光を受光して
電気信号に変換する撮像装置13と、撮像装置13から
出力された電気信号に基づいて溶接ビード表面の二次元
形状を評価する表面評価手段8と、を備えるものであ
る。請求項6に記載の発明では、例えば図9に示すよう
に、照明光を溶接ビード表面の所定方向に沿って走査さ
せ、溶接ビード表面で反射された照明光を、曲線状また
は曲面状に配置された複数の光電変換素子13で受光し
て溶接ビードの二次元形状を評価する。
【0019】請求項7に記載の発明は、溶接ビード表面
に所定のビーム口径の照明光を照射可能な照明光源12
と、照明光を所定方向に走査させて溶接ビード表面での
照明光の照射位置を変更する第1の走査手段11と、所
定方向に沿って直線状または平面状に配置された複数の
光電変換素子から成り、溶接ビード表面から所定の角度
範囲の方向に反射された照明光を受光して電気信号に変
換する撮像装置13と、撮像装置13から出力された電
気信号に基づいて溶接ビード表面の形状を評価する表面
評価手段8と、を備えるものである。請求項7に記載の
発明では、例えば図12に示すように、照明光を所定方
向に走査させ、溶接ビード表面で反射された照明光を、
所定方向に沿って直線状または平面状に配置された複数
の光電変換素子で受光して溶接ビードの二次元形状を評
価する。
【0020】請求項8に記載の発明は、照明光を溶接ビ
ード表面の所定方向とは異なる方向に沿って走査させる
第2の走査手段6aを備え、第1および第2の走査手段
11,6aの走査により照明光を走査させたときに撮像
装置13により受光される照明光に基づいて、溶接ビー
ド表面の三次元方向の形状を評価するように表面評価手
段8を構成するものである。請求項8に記載の発明で
は、請求項6または7の発明において、溶接ビードの三
次元形状を評価できるように、さらに所定方向とは異な
る方向に沿って照明光を走査させる。請求項9に記載の
発明は、溶接ビードの溶接止端部における応力集中係数
および切欠係数を演算するように表面評価手段8を構成
するものである。請求項9,11に記載の発明では、溶
接止端部における応力集中係数および切欠係数を演算す
るため、これら演算結果より溶接止端部における局部応
力を演算でき、局部応力を演算することで、溶接ビード
の良否を判断可能となる。請求項10に記載の発明は、
演算された応力集中係数および切欠係数を表示可能な表
示装置8を備えるものである。請求項10に記載の発明
では、演算した応力集中係数および切欠係数を表示装置
8に表示し、演算結果をさまざな目的で利用可能とす
る。請求項11に記載の発明は、演算された応力集中係
数および切欠係数に基づいて溶接ビードの良否を評価す
るように表面評価手段8を構成するものである。請求項
12に記載の発明は、主に小型化のために照明光源12
を半導体レーザで構成したものである。
【0021】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために本発明の一実施の形態の図を用いたが、これによ
り本発明が一実施の形態に限定されるものではない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜13を用いて本発明
の第1および第2の実施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明による表面形状評価装置の第1の実施の形
態の概略構成を示す図であり、主板1と副板2との間の
すみ肉部に形成されたすみ肉溶接ビード3の表面形状を
測定および評価する例を示している。図1において、符
号4はすみ肉溶接ビード3の二次元方向(図示のXY方
向)の表面形状を測定する検出器である。
【0023】図2は検出器4内部の具体的構成を示す図
である。図示のように、光源ガイド部11aに沿ってX
軸方向に移動可能な光源12aと、光源ガイド部11b
に沿ってY軸方向に移動可能な光源12bと、光源ガイ
ド部12a,12bの内側領域内のX軸方向に複数の光
電変換素子を配置したラインセンサ13aと、ラインセ
ンサ13aに一端が接続されY軸方向に複数の光電変換
素子を配置したラインセンサ13bとで構成される。こ
のように、XY二次元方向に光源12a,12bを移動
可能とし、かつ二次元方向にラインセンサ13a,13
bを配置する理由は、測定対象である溶接ビード3の表
面が平面とは限らないことを考慮に入れ、表面形状を精
度よく測定するためである。
【0024】図1に戻って、検出器4の後端部には、検
出器4を図示のZ軸方向に移動させる駆動部材5が一体
に取り付けられている。駆動部材5は、検出器4が不用
意に移動するのを防止するため、マグネットスタンド6
のZ軸方向に延びる係合部材6aに係合されている。
【0025】検出器4内部の光源12a,12bおよび
駆動部材5を制御することで、溶接ビード3の三次元方
向の表面形状が測定され、その測定結果は信号線Lおよ
び測定演算制御装置7を介して解析装置8に送られる。
解析装置8は、溶接ビード形状に関する各種データ、例
えばフランク角、ビード高さ、脚長および溶接止端半
径、応力集中係数Ktおよび切欠係数Kf等を算出して
溶接ビード形状の良否を判定し、その判定結果をプリン
タ9により出力する。また、解析装置8にはディスプレ
イが設けられており、解析結果が表示される。
【0026】図3は検出器4の光源12a,12bから
放射される照明光の光路を説明する図であり、図3では
溶接ビード3のフランク角をθで、溶接ビード表面の法
線方向を点線で示している。図3において、法線方向に
対して角度θ傾いた方向(図示の一点鎖線の方向)から
入射された照明光が、入射方向に対して角度2θ傾いた
方向(図示の一点鎖線の方向)に反射される場合、光源
12aのX軸方向の移動量Δxと、反射光のY軸方向の
移動量Δyとの間には(4)式の関係が成り立つ。
【数3】Δy/Δx=tanθ …(4) このため、フランク角θは(5)式で表される。
【数4】θ=tan-1(Δy/Δx) …(5)
【0027】また、溶接ビード表面上の照明光の照射位
置(α,β)は、図3から(6)式のようになる。
【数5】α=x、 β=y−l2 …(6) したがって、ラインセンサ上の反射光の受光位置のY軸
座標yと、溶接ビード上の照射位置のY軸座標βとの偏
差l2は、(7)式のようになる。
【数6】 l2=(L1−x)・tan(90−2θ) …(7)
【0028】また、図3の光源12aのX軸座標xとラ
インセンサ13b上の反射光の受光位置のY軸座標yと
は図4に示す関係があり、この図はプリンタ9に出力さ
れる。図4により溶接ビード3の表面形状を検出でき
る。
【0029】図5は溶接ビード3のフランク角θが45
度未満の場合の照明光の光路を示す図である。図5
(a)では、光源12aのX軸方向の座標位置をx0
ラインセンサ13a上の反射光のX軸方向の受光位置を
1、照明光の開き角を2θとしている。光源12aの
位置と溶接ビード表面の照明光の照射位置とのY軸方向
の偏差l3は(8)式のようになる。
【数7】l3=(x1−x0)/tan2θ …(8)
【0030】また、光源12aをX軸方向に所定量a移
動させたときのラインセンサ13a上の反射光の移動距
離bは、図5(b)に示すように(9)式のようにな
る。
【数8】 b=a+l1=a+a・tanθ・tan2θ …(9) (9)式より、光源12aの位置aおよびラインセンサ
13aの受光位置bを検出することで、フランク角θが
求まることがわかる。
【0031】一方、図6は溶接ビード3のフランク角が
45度以上の場合の照明光の光路を示す図である。この
場合、光源12aからの照明光の開き角はπ−2θで表
され、光源12bからの照明光の開き角は2θで表され
る。また、光源12aからの照明光の反射光をラインセ
ンサ13bによって受光するための開き角の上限角度γ
は、図6(b)に示すように、溶接ビード3で反射され
た照明光が溶接ビード表面(図示の矢印方向)に沿って
進む場合に求められ、(10)式の関係が成り立つ。な
お、座標(x0,y0)は照明光の照射位置を示し、L0
はビード幅を示す。
【数9】 y0・tan(π−2γ)=L0−x0 …(10) (10)式を変形すると、開き角の上限角度γは(1
1)式により求められる。
【数10】
【0032】以上に説明した各式の演算を行うことによ
り、フランク角やビード高さなど、溶接ビード3の寿命
評価を行うために必要となる各種パラメータを求めるこ
とができ、溶接ビードの形状を正確に把握可能となる。
【0033】図7は第1の実施の形態における溶接ビー
ド3の表面形状の評価試験処理を示すフローチャートで
あり、図7に基づいて第1の実施の形態の動作を説明す
る。図7のステップS1では、Z軸座標がゼロの位置に
検出器4を位置合わせする。ステップS2では、図2に
示す光源12aをX軸方向に走査し、溶接ビード3から
の反射光をラインセンサ13a,13bにより受光して
光電変換を行い、その結果を信号線Lおよび測定演算制
御装置7を介して解析装置8に送る。ステップS3で
は、図2に示す光源12bをY軸方向に走査し、ステッ
プS2と同様に溶接ビード3からの反射光を電気信号に
変換して解析装置8に送る。
【0034】ステップS4では、ステップS2,S3の
処理結果に基づいて解析装置8により溶接ビード3の表
面形状を測定する。具体的には、(6)式に基づいて溶
接ビード3上の照明光の照射位置を求め、(5)式に基
づいて溶接ビード3のフランク角θを求める。また、上
述した(7)〜(10)式の演算を行って、溶接ビード
3のビード高さ、脚長および溶接止端半径等を求め、そ
の結果をプリンタ9または解析装置8のディスプレイに
出力する。
【0035】ステップS5では、検出器4をZ軸方向に
所定量移動させてステップS2に戻り、再度X軸方向お
よびY軸方向に光源を走査して溶接ビード3からの反射
光を検出する。Z軸の終端まで検出器4を走査した場合
にはステップS6に進み、溶接ビード3の総合評価を行
う。
【0036】図8はステップS6の処理の詳細を説明す
る図であり、図8(a)は溶接ビード3が良品と判断さ
れる場合、図8(b)は不良品と判断される場合を示し
ている。図示のように、光源12aから照射された照明
光が溶接ビード表面で反射されてラインセンサ13aま
たは13bにより受光された場合にはディスプレイに
「OK」の文字等を表示する。例えば、図8(a)の場
合、位置Aまたは位置Bに光源12aが位置する場合に
は双方とも「OK」の文字等が表示される。ところが、
溶接ビード3がオーバーハングや溶け込み不良等の溶接
不良部分を有する場合には、図8(b)のように溶接不
良部分からは照明光が反射されないことから、解析装置
8は不良箇所があると判断してエラー表示を行う。
【0037】−第2の実施の形態− 第2の実施の形態は、検出器の内部構造が第1の実施の
形態と異なるものであり、検出器を除いた構成は第1の
実施の形態と共通するため、以下では検出器の内部構造
を中心に説明する。図9は第2の実施の形態の検出器4
aの内部構造を示す図であり、図1と共通する構成部分
には同一符号を付している。図示のように、第2の実施
の形態の検出器4aは、略4分の1円周の長さの光源ガ
イド部11に沿って1個の光源12を移動可能とし、光
源ガイド部11の内側に、光源ガイド部11と同心の円
周に沿って複数の光電変換素子から成るラインセンサ1
3を配置している。
【0038】図10は図9に示す光源12から放射され
る照明光の光路を説明する図である。図10では、光源
12からの照明光の入射角度をδ、溶接ビード3上の照
明光の照射位置をP、照明光の反射角度(開き角)を2
η、ラインセンサ上での反射光の受光位置をQ、線分P
Qと光源ガイド部との交点をR、∠POY=α、∠PQ
Oをβ1、∠PR0をβ2、∠POQ=γとしている。
【0039】図10において、入射角δは(12)式で
表される。
【数11】 δ=π−(π/2−α)−θ=π/2+α−θ …(12) 反射角2ηは、(12)式を用いると(13)式のよう
になる。
【数12】 2η=π−2δ=2(θ−α) …(13) 角度β1は(12)式を用いると(14)式のようにな
る。
【数13】 β1=π−(γ+2δ)=2(θ−α)−γ …(14)
【0040】また、図10の三角形PQOおよび三角形
PROに正弦定理を適用すると、(15),(16)式
の関係が成り立つ。
【数14】 sin2σ/L1=sinβ1/γ0 …(15) sin2σ/L2=sinβ2/γ0 …(16) (15),(16)式より、(17)式の関係が得られ
る。
【数15】 L1sinβ1=L2sinβ2 …(17)
【0041】図10の∠QORをΔγとすると、角度β
1とβ2との間には、β2≒β1−Δγの関係が成り立つた
め、(17)式は(18)式のように変形される。
【数16】 L1・sinβ1=L2・sin(β1−Δγ) …(18) (18)式の右辺を変形すると、(19)式のようにな
る。
【数17】 L1・sinβ1=L2(sinβ1・cosΔγ−COSβ1・sinΔγ) =L2(sinβ1−Δγ・cosβ1) …(19) (19)式を変形すると(20)式のようになり、角度
β1は(21)式で表される。
【数18】 tanβ1=L2・Δγ/(L2−L1) …(20) β1=tan-1Δγ・L2/(L2−L1) …(21) (21)式のΔγは光源12の走査量から求めることが
できるため、(21)式よりβ1を求めて(14)式に
代入することで、フランク角θを求めることができる。
【0042】図11は第2の実施の形態における溶接ビ
ード3の表面形状の評価試験処理を示すフローチャート
であり、図11に基づいて第2の実施の形態の動作を説
明する。図11のステップS11では、Z軸座標がゼロ
の位置に検出器4aを位置合わせする。ステップS12
では、光源12を光源ガイド部11に沿って走査させ
る。すなわち、図10の角度φが0度から90度の間で
円周方向(π方向)に光源12を走査し、各走査位置で
照明光を溶接ビード3に向けて放射する。ステップS1
3では、溶接ビード3からの反射光をラインセンサ13
により受光し、ラインセンサ13により光電変換した電
気信号を解析装置8に送る。解析装置8では、上記の各
式に基づく演算を行って溶接ビード3の表面形状を解析
し、解析結果をプリンタ9に送って印字する。π方向へ
の走査が終了するとステップS14に進み、Z軸方向に
検出器を所定量移動させ、以後検出器がZ軸方向の終端
位置に達するまでステップS12〜S14の処理を繰り
返す。検出器がZ軸方向の終端位置に達するとステップ
S15に進み、溶接ビード3の総合評価を行って処理を
終了する。
【0043】なお、検出器4aの内部構造は上記第1お
よび第2の実施の形態に限定されるものではなく、種々
の変更が可能である。例えば、図12は主にすみ肉溶接
ビード3の測定評価を目的とする検出器4bの内部構造
を示す図である。図12の検出器4bは、主板1と副板
2とに架け渡される直線状の光源ガイド部11と、光源
ガイド部11に沿って移動可能な光源12と、光源ガイ
ド部11の内側に配置される直線状のラインセンサ13
とで構成される。
【0044】図12の検出器4bでは、光源12を光源
ガイド部11に沿って移動させながら照明光を溶接ビー
ド3に向けて放射し、溶接ビード3で反射された照明光
をラインセンサ13により受光する。図12の検出器4
bは図2よりも構造が単純であり、また光源を2方向に
走査制御する必要もないことから、第1の実施の形態よ
りも高速度に溶接ビード3の表面形状を評価できる。
【0045】一方、図13は主に突き合わせ溶接ビード
3の測定を目的とした検出器4cの内部構造を示す図で
ある。図13の検出器4cは、第1の実施の形態の検出
器4と同様に2方向に延びる光源ガイド部11a,11
bを有し、各光源ガイド部11a,11bに沿ってそれ
ぞれ光源12a,12bが移動可能とされている。ま
た、光源ガイド部11a,11bの内側には、各光源ガ
イド部11a,11bに平行にラインセンサ13a,1
3bが配置されている。図13の検出器4cを用いた測
定方法は基本的には第1の実施例と同じであり、光源を
それぞれ光源ガイド部に沿って移動させながら照明光を
溶接ビード3に向けて放射し、その反射光をラインセン
サにより受光する。
【0046】第1および第2の実施の形態では、すみ肉
溶接ビード3の評価を行う例を説明したが、検出器4ま
たは4aの向きを変えることで図13のような突き合わ
せ溶接ビードの評価を行うこともできる。また、第1の
実施の形態では、互いに直交する方向に2種類のライン
センサ13a,13bを配置したが、異なる2方向(互
いに直交させる必要はない)に2種類のラインセンサを
配置し、かつ異なる2方向に光源を走査させれば第1の
実施の形態と同様の効果が得られる。
【0047】第2の実施の形態では、光源ガイド部の全
長を円周の略4分の1の長さにしているが、4分の1円
周に限定されるものではなく、例えば半周分の長さにし
てもよい。半周分の長さにすれば、図13のような突き
合わせ溶接ビード3の評価を行いやすくなる。
【0048】第1および第2の実施の形態では、溶接ビ
ード表面で反射された照明光をラインセンサで受光する
例を説明したが、二次元方向に光電変換素子が配列され
たCCD等の撮像装置を用いてもよい。また、光源12
を半導体レーザにすれば、装置全体を小型化できるた
め、都合がよい。また、図1の検出器4の内部構成は図
2,9,12,13に限定されるものではなく、溶接ビ
ード表面に沿って照明光を走査可能とし、かつ溶接ビー
ド表面で反射された照明光のうち、所定範囲の角度方向
に反射された照明光を受光可能な撮像装置を設けた検出
器であれば、本発明の効果を得ることができる。上記各
実施の形態では、光源を光源ガイド部に沿って移動させ
る例を説明したが、光源の位置を固定にする代りに、光
源と溶接ビード表面との間に、光源からの照明光の反射
角度を変更可能なミラーを設け、このミラーを回転させ
て照明光の反射角度を変えて照射位置を変更してもよ
い。また、第2の実施の形態では、光源ガイド部を円環
状に形成したが、楕円、凸曲線、凸曲面、凹曲線および
凹曲面状に形成してもよい。
【0049】このように構成した一実施の形態にあって
は、光源12a,12bが照明光源に、光源ガイド部1
1a,11bが第1の走査手段に、ラインセンサ13
a,13bが受光手段に、解析装置88が表面評価手段
に、ラインセンサ13aが第1の撮像装置に、ラインセ
ンサ13bが第2の撮像装置に、それぞれ対応する。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、照明光を溶接ビード表面の所定方向に沿って走査
させ、溶接ビード表面から所定の角度範囲の方向に反射
された照明光を受光して溶接ビード表面の二次元形状を
評価するため、溶接ビードを切断することなく、非接触
で溶接ビード表面の形状を測定できる。したがって、従
来のようにダミーの試験片を検査するのではなく、各種
製品の溶接ビード部分を直接検査できるため、検査精度
が向上する。また、溶接ビード表面に凹凸があったり、
溶接不良箇所があると、照明光の反射角度が変化するこ
とに着目し、照明光の反射方向を検出するようにしたた
め、溶接ビードの表面形状を精度よく測定できる。請求
項2に記載の発明によれば、溶接ビード表面の所定方向
とは異なる方向にも照明光を走査可能としたため、溶接
ビード表面の三次元方向の形状を測定および評価でき
る。請求項4,5に記載の発明によれば、異なる二方向
に光電変換素子を並べて配置するため、溶接ビード表面
で反射された照明光の反射方向を正確に検出できる。ま
た、光電変換素子の配置方向に略平行に照明光を走査さ
せるため、溶接ビードの表面形状を精度よく測定でき
る。請求項6に記載の発明によれば、曲線状または曲面
状に光電変換素子を並べて配置するため、溶接ビード表
面で反射された照明光を漏れなく受光できる。請求項7
に記載の発明によれば、所定方向に沿って直線状または
平面状に光電変換素子を並べて配置して溶接ビード表面
からの反射光を受光するため、一般に市販されているラ
インセンサやCCDをそのまま利用でき、コストを削減
できる。請求項9,11に記載の発明によれば、溶接ビ
ードの溶接止端部における応力集中係数と切欠係数を演
算するため、これら演算結果を用いて溶接ビードの寿命
評価を精度よく行うことができる。請求項10に記載の
発明によれば、応力集中係数と切欠係数を表示可能な表
示装置を設けるため、溶接ビードの特性を視覚的に把握
できる。請求項12に記載の発明によれば、照明光源を
半導体レーザで構成するため、装置全体を小型化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面形状評価装置の第1の実施の
形態の概略構成を示す図。
【図2】検出器内部の具体的構成を示す図。
【図3】検出器の光源から放射される照明光の光路を説
明する図。
【図4】光源12aのX軸座標xとラインセンサ13b
上の反射光の受光位置yとの関係を示す図。
【図5】溶接ビードのフランク角θが45度未満の場合
の照明光の光路を示す図。
【図6】溶接ビードのフランク角θが45度以上の場合
の照明光の光路を示す図。
【図7】第1の実施の形態における溶接ビードの表面形
状の評価試験処理を示すフローチャート。
【図8】ステップS6の処理の詳細を説明する図。
【図9】第2の実施の形態の検出器の内部構造を示す
図。
【図10】図9に示す光源から放射される照明光の光路
を説明する図。
【図11】第2の実施の形態における溶接ビードの表面
形状の評価試験処理を示すフローチャート。
【図12】主にすみ肉溶接ビードの測定評価を目的とす
る検出器の内部構造を示す図。
【図13】主に突き合せ肉溶接ビードの測定評価を目的
とする検出器の内部構造を示す図。
【図14】すみ肉溶接継手の寿命評価試験を行う例を説
明する図。
【図15】溶接材料のS−N線図。
【符号の説明】
1 主板 2 副板 3 溶接ビード 4 検出器 5 駆動部材 6 マグネットスタンド 7 測定演算制御装置 8 解析装置 9 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下平 貴之 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 宇田川 次男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ビード表面に所定のビーム口径の照
    明光を照射可能な照明光源と、 前記照明光を前記溶接ビード表面の所定方向に沿って走
    査させる第1の走査手段と、 前記溶接ビード表面から所定の角度範囲の方向に反射さ
    れた前記照明光を受光する受光手段と、 前記受光手段により受光された照明光に基づいて前記溶
    接ビード表面の二次元形状を評価する表面評価手段と、
    を備えたことを特徴とする表面形状評価装置。
  2. 【請求項2】 前記照明光を前記溶接ビード表面の前記
    所定方向とは異なる方向に走査させる第2の走査手段を
    備え、 前記表面評価手段は、前記第1および第2の走査手段に
    より前記照明光を走査させたときに前記受光手段により
    受光される照明光に基づいて、前記溶接ビード表面の三
    次元形状を評価することを特徴とする請求項1に記載さ
    れた表面形状評価装置。
  3. 【請求項3】 照明光源から溶接ビード表面に向けて所
    定のビーム口径の照明光を照射し、前記照明光を前記溶
    接ビード表面の第1の方向に沿って走査させて前記溶接
    ビード表面から所定の角度範囲の方向に反射された前記
    照明光を受光手段により受光し、前記照明光を前記溶接
    ビード表面の第2の方向に沿って所定量ずつ走査させて
    各走査位置で前記第1の方向への走査を行い、前記受光
    手段による受光結果に基づいて前記溶接ビード表面の三
    次元形状を評価することを特徴とする表面形状評価方
    法。
  4. 【請求項4】 溶接ビード表面に所定のビーム口径の照
    明光を照射可能な照明光源と、 前記照明光を第1の方向に走査させて前記溶接ビード表
    面での前記照明光の照射位置を変更する第1の走査手段
    と、 前記照明光を第2の方向に走査させて前記溶接ビード表
    面での前記照明光の照射位置を変更する第2の走査手段
    と、 少なくとも前記第1の方向に並べて配置された複数の光
    電変換素子から成り、前記溶接ビード表面で反射された
    前記照明光の少なくとも一部を受光して電気信号に変換
    する第1の撮像装置と、 少なくとも前記第2の方向に並べて配置された複数の光
    電変換素子から成り、前記溶接ビード表面で反射された
    前記照明光の少なくとも一部を受光して電気信号に変換
    する第2の撮像装置と、 前記第1および第2の撮像装置から出力された電気信号
    に基づいて前記溶接ビード表面の二次元形状を評価する
    表面評価手段と、を備えたことを特徴とする表面形状評
    価装置。
  5. 【請求項5】 前記照明光を第3の方向に走査させて前
    記溶接ビード表面での前記照明光の照射位置を変更する
    第3の走査手段を備え、 前記表面評価手段は、前記第1、第2および第3の方向
    に前記照明光を走査させたときに前記第1および第2の
    撮像装置により受光される照明光に基づいて、前記溶接
    ビード表面の三次元形状を評価することを特徴とする請
    求項4に記載された表面形状評価装置。
  6. 【請求項6】 溶接ビード表面に所定のビーム口径の照
    明光を照射可能な照明光源と、 前記照明光を前記溶接ビード表面の所定方向に沿って走
    査させる第1の走査手段と、 曲線状または曲面状に配置された複数の光電変換素子か
    ら成り、前記溶接ビード表面から所定の角度範囲の方向
    に反射された前記照明光を受光して電気信号に変換する
    撮像装置と、 前記撮像装置から出力された前記電気信号に基づいて前
    記溶接ビード表面の二次元形状を評価する表面評価手段
    と、を備えたことを特徴とする表面形状評価装置。
  7. 【請求項7】 溶接ビード表面に所定のビーム口径の照
    明光を照射可能な照明光源と、 前記照明光を所定方向に走査させて前記溶接ビード表面
    での前記照明光の照射位置を変更する第1の走査手段
    と、 前記所定方向に沿って直線状または平面状に配置された
    複数の光電変換素子から成り、前記溶接ビード表面から
    所定の角度範囲の方向に反射された前記照明光を受光し
    て電気信号に変換する撮像装置と、 前記撮像装置から出力された前記電気信号に基づいて前
    記溶接ビード表面の形状を評価する表面評価手段と、を
    備えたことを特徴とする表面形状評価装置。
  8. 【請求項8】 前記照明光を前記溶接ビード表面の前記
    所定方向とは異なる方向に沿って走査させる第2の走査
    手段を備え、 前記表面評価手段は、前記第1および第2の走査手段の
    走査により前記照明光を走査させたときに前記撮像装置
    により受光される照明光に基づいて、前記溶接ビード表
    面の三次元方向の形状を評価することを特徴とする請求
    項6または7に記載された表面形状評価装置。
  9. 【請求項9】 前記表面評価手段は、前記溶接ビードの
    溶接止端部における応力集中係数および切欠係数を演算
    することを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記
    載された表面形状評価装置。
  10. 【請求項10】 前記演算された応力集中係数および切
    欠係数を表示可能な表示装置を備えることを特徴とする
    請求項9に記載された表面形状評価装置。
  11. 【請求項11】 前記表面評価手段は、前記演算された
    応力集中係数および切欠係数に基づいて前記溶接ビード
    の良否を評価することを特徴とする請求項9または10
    に記載された表面形状評価装置。
  12. 【請求項12】 前記照明光源は半導体レーザで構成さ
    れることを特徴とする請求項4〜11のいずれか1項に
    記載された表面形状評価装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294093A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Topy Ind Ltd 溶接部の検査方法及び検査システム
JP2010256326A (ja) * 2009-03-30 2010-11-11 Toyota Motor Corp 溶接ビードの検査装置、検査方法、及び、検査用プログラム
JP2013054011A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 面法線計測装置、面法線計測システム及び面法線計測プログラム
JP2018171622A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 Jfeスチール株式会社 溶接軽量h形鋼の製造方法

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