JPH09104861A - 長期持続型ガラス用撥水処理剤 - Google Patents
長期持続型ガラス用撥水処理剤Info
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- JPH09104861A JPH09104861A JP29632695A JP29632695A JPH09104861A JP H09104861 A JPH09104861 A JP H09104861A JP 29632695 A JP29632695 A JP 29632695A JP 29632695 A JP29632695 A JP 29632695A JP H09104861 A JPH09104861 A JP H09104861A
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Abstract
撥水処理液と濃度が10〜90wt%である低級アルコ
ール水溶液よりなる二液性長期持続型ガラス用撥水処理
剤。(A)アルコキシ基含有フルオロアルキルシラン
0.1〜10wt%、(B)強酸又は強アルカリ触媒
0.01〜5wt%、(C)成分(A)を溶解するアル
コール類を主成分とする無水溶剤 99.8〜85wt
% 【効果】 従来のフルオロアルキルシランを使用した撥
水処理剤はアルコール液による後処理が面倒であったの
に対し、本発明撥水処理液は簡単な操作でフルオロアル
キルシランの優れた耐久性及び撥水効果のあるガラス面
を得ることができる。
Description
スやミラーなどのガラス用撥水剤に関する。高速道路の
発展により高速走行の機会が多くなるにつれ、雨天高速
走行時における視界確保としてガラス面を撥水処理する
方法が知られており、このための撥水処理剤が多数市販
されている。
保するためのものとして、特公昭63−67828号及
び特公昭50−15473号に開示されている酸及びア
ルキルポリシロキサンを含む組成物がある。このほか、
耐久性をアップするために特開平5−311156号に
示されているようにフルオロアルキルシランを撥水基材
としたものもある。
ロキサン系は撥水性は優れているが耐久性に劣ってい
る。これはワイパー作動時に雨天時の土砂のはねあげな
どによる物理的な作用で撥水面が劣化するためである。
このため条件にもよるが、通常持続性は約1ケ月程度と
短かい。これに対してフルオロアルキルシラン系は約6
ケ月と耐久性に優れている。しかしながらクリヤーで視
界良好なガラス面を得るためにはガラス面を拭いてフル
オロアルキルシランの余剰分を拭き取って仕上げる必要
があった。
であるので、アルコールのような有機溶剤を必要として
いた。しかし従来のアルコールのような有機溶剤を用い
る方法ではフルオロアルキルシランが溶剤に再溶解して
ガラス面に再付着しやすく作業が面倒であった。本発明
は撥水及び耐久性に優れたフルオロアルキルシランを使
い、容易な作業でクリヤーな仕上がりの撥水面を得るこ
とを目的とする。
撥水処理液と二液目としての仕上げ液よりなる長期持続
型ガラス用撥水処理剤において、一液目の撥水処理液は
下記成分(A)、(B)、(C)を含有することを特徴
とし、二液目の仕上げ液は濃度が10〜90wt%であ
る低級アルコール水溶液であることを特徴とする長期持
続型ガラス用撥水処理剤である。 (A)一般式CF3(CF2)nCH2CH2Si(O
R)3又はCF3(CF2)nCH2CH2SiCH3
(OR)2(式中nは5〜8、Rは炭素数1〜4のアル
キル基)で表されるフルオロアルキルシラン 0.1〜
10wt% (B)強酸又は強アルカリ触媒 0.01〜5wt% (C)成分(A)を溶解するアルコール類を主成分とす
る無水溶剤 99.8〜85wt%
ては東芝シリコーン(株)製のTSL8257 {CF
3(CF2)5CH2CH2Si(OCH3)3}、T
SL8233{CF3(CF2)7CH2CH2Si
(OCH3)3}、TSL8231{CF3(CF2)
7CH2CH2SiCH3(OCH3)2}、東レ・ダ
ウコーニング(株)製AY43−158E{CF3(C
F2)7CH2CH2Si(OC2H5)3}、信越化
学工業(株)製KBM7803{CF3(CF2)7C
H2CH2Si(OCH3)3}などが市販されてい
る。
酸、硝酸、硫酸、芳香族スルホン酸、脂肪族スルホン
酸、フッ素化スルホン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどから一つ以上選ばれる。好ましくは硝酸、硫
酸、メタンスルホン酸、水酸化カリウム水溶液である。
タノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコー
ル、ブタノールなどのアルコール類があげられ、水を含
んでいないことが好ましい。このほかOH基を含有する
グリコール系溶剤、トルエン、キシレンなどの芳香族系
溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、
アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶剤も
(A)成分のフルオロアルキルシランを溶解するので使
用できる。溶解性のないミネラルターペンのような脂肪
族系溶剤も希釈剤としてアルコール類と併用できる。安
定性の面から好ましいのはアルコール類である。溶液中
でアルコキシ基の経時変化による加水分解反応を防止す
る効果がある。
した後、仕上げ液として本発明ではアルコール濃度が1
0〜90wt%の範囲である低級アルコール水溶液を使
用する。アルコールとしてはメタノール、エタノール、
n−プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノー
ルなどのアルコール類から選ばれる。アルコール濃度が
10wt%以下ではフルオロアルキルシランの溶解性が
低すぎて拭き取りにくくなる。90wt%以上では溶解
したフルオロアルキルシランがアルコールの濡れと低表
面張力の性質によってガラス面に再付着し易くなる。
のアルコール水を用いることでフルオロアルキルシラン
で処理された撥水性ではじかれることで拭き取り液が濡
れにくくなり再付着がしにくいので、拭き取りが容易と
なる。又、この水分によってガラス面と未反応のフルオ
ロアルキルシランのアルコキシ基が加水分解されやすく
なり反応が完全に促進され、撥水性及び耐久性が向上す
る。
ることにより、フルオロアルキルシランのアルコキシ基
が加水分解し、ガラス表面のOH基と強固な結合をす
る。この反応には強酸又は強アルカリが有効な触媒とし
ての作用をする。溶剤が揮発した後には過剰なフルオロ
アルキルシランが残存するが、拭き取り液としてアルコ
ール水を使用することでフルオロアルキルシランのアル
コキシ基の加水分解反応を完全なものとし、耐久性能を
確実なものとし、又容易な作業でクリヤーな撥水ガラス
面を得ることができる。
−基の結合が出来るので優れた撥水性又撥油性をも与え
る。ポリシロキサン系の撥水剤と違って、SiO2基と
は親和性がないので土砂などのSiO2を含むシリカ系
の汚れに対して脱離しにくく耐久性のある表面となり、
その撥水効果は長期間持続する。
を具体的に説明するが、数値はすべてwt%である。
広げ溶剤を揮発させた後、別のティッシュに仕上げ液を
付けて拭き取り、ガラス面の状態を目視で観察した。な
お比較例3については濡れた布にて拭きあげた。結果を
表1に示す。 評価 :透明な面が得られた。 Δ:透明な面が得られたが、仕上げるのに手数を要し
た。 ×:残留物が残り、透明な面が得られなかった。
果を表1に示す。
ンプ灯式耐候性試験機を用いて接触角を測定して評価し
た。結果を表1に示す。
た撥水処理剤はアルコール液による後処理が面倒であっ
たのに対し、本発明撥水処理液は簡単な操作でフルオロ
アルキルシランの優れた耐久性及び撥水効果のあるガラ
ス面を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 一液目としての撥水処理液と二液目とし
ての仕上げ液よりなる長期持続型ガラス用撥水処理剤に
おいて、一液目の撥水処理液は下記成分(A)、
(B)、(C)を含有することを特徴とし、二液目の仕
上げ液は濃度が10〜90wt%である低級アルコール
水溶液であることを特徴とする長期持続型ガラス用撥水
処理剤。 (A)一般式CF3(CF2)nCH2CH2Si(O
R)3又はCF3(CF2)nCH2CH2SiCH3
(OR)2(式中nは5〜8、Rは炭素数1〜4のアル
キル基)で表されるフルオロアルキルシラン 0.1〜
10wt% (B)強酸又は強アルカリ触媒 0.01〜5wt% (C)成分(A)を溶解するアルコール類を主成分とす
る無水溶剤 99.8〜85wt%
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29632695A JP3561769B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 長期持続型ガラス用撥水処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29632695A JP3561769B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 長期持続型ガラス用撥水処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09104861A true JPH09104861A (ja) | 1997-04-22 |
JP3561769B2 JP3561769B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=17832094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29632695A Expired - Lifetime JP3561769B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 長期持続型ガラス用撥水処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3561769B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-10-06 JP JP29632695A patent/JP3561769B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3561769B2 (ja) | 2004-09-02 |
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